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大掴みした太麺をズズッと啜る。甘塩っぱい汁が絡んで美味。染み渡るとはこのことだなぁ。それにしても、黒味がかった太さが不揃いな田舎そばは、もしかして生麺?手打ち?と思わせるくらいだ。今採れたものではないことは分かっていても、麺をおおう山菜たちには春を感じずにはいられない。賑わうCoCoLo湯沢の「がんぎどおり」には、越後の味を堪能できる飲食店が軒を並べているのだけれど、中々どうして、コンコースの中ほどにある立ち喰いスタンドの蕎麦は、まったく引けを取らないと思うのだ。高田城址公園観桜からの帰り道、ホッとする午後の一杯なのだ。越後湯沢駅コンコース「湯沢庵」:山菜そば500円<40年前に街で流れたJ-POP>夏色のダイアリー/堀ちえみ1983駅そば日記湯沢庵「山菜そば」
さして予定のない小雨降る土曜日は、少しゆっくり布団を這い出して、朝と昼を兼ねて近所の蕎麦屋へ。蕎麦屋とはいってもメニュー豊富な大衆食堂的な店には、辺りの邸やマンションから常連さんがやってくる。折よく四人掛けが空いた。女将さんにラガーの栓を抜いてもらったら、“カツ煮”と“餃子”を突っつく。2本目のビールが終わるタイミングで、麺の上を賑やかせて“五目中華”が着丼。優しい塩味が美味しい。「青春18きっぷ」の季節が終わって、ほんと久しぶりに怠惰な週末を楽しんでいる。ごちそうさまです。さてっと、一息ついたら記事を書くか、試験の準備でもしようか。このまま呑んで終わる訳にもいかないね。<40年前に街で流れたJ-POP>夏色のナンシー/早見優1983小雨降る土曜日には
4月に異動してきた同僚を伴って北品川までランチ遠征、いつもの大盛ワンダーランドにやってきた。「この店はチャーハンが絶品」とだけ情報を入れながら約10分歩いてきた。たぶん40代の彼が「大盛り」を注文することを密かに期待していたのだけれど、そこは思慮深い彼、辺りを注意深く観察して「チャーハン」をオーダー。悔しいからボクが注文したよ「チャーハン大盛り」を。『これって何合あるの?』と奥さんに訊ねたら、『分からない、でもちょうど1kgになります』だって。新潟だか秋田だか、冬の風物詩「かまくら」を少しずつ崩していくように「大盛り」と格闘する。ほんと美味い一皿だけど、食べ終えて大きく息をつく。さぁ頬に微かに黄砂を感じてオフィスへ戻ろう。ご馳走さまでした。<40年前に街で流れたJ-POP>Hey!ミスター・ポリスマン/石...Biz-Lunchきょうの登龍・チャーハン
青春18きっぷで、東海道本線の始発321Mに乗って、製紙工場の煙突を眺めて富士までやって来た。身延線を呑み潰すのは3度目だろうか。08:06、西富士宮止まりの3529Gで富士川を遡る旅は始まる。富士山本宮浅間大社は駿河國一宮、御祭神は木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)、女神様が富士山を鎮める。桜が御神木とされ、奉納された500本の満開の桜は、朝の春時雨にピンクの花びらを散らし始めている。ちらほら開き始めたお宮横丁で、かつてB-1グランプリで名を上げた“富士宮焼きそば”を食べておく。“静岡麦酒”をグッと呷ってからの、イワシの削り粉をたっぷり振りかけた塩焼きそばが美味い。特急ふじかわ3号を先行させて、10:39、2番手の3629G甲府行きのセミクロスシートに収まる。大きく円を描くように電車は標高を稼いで...久遠寺の桜と信玄の隠し湯と七賢と身延線を完乗!
青春18きっぷに三つ目の入鋏印を受けたら、高崎線の始発821Mに飛び乗る。まだ少し眠たい。目的地はえちごトキめき鉄道の高田、満開を迎えた高田城址公園の4,000本の桜を観たい。在来線で高田まで行くのは、かつては高崎線から信越本線に入って碓氷峠を登り、長野を経由した。旧くは「妙高」とか「白山」って急行に乗ったはずだ。今では分断されたこのルートの代わりに、高崎線から上越線に入って長岡から信越本線を逆走するしかない。(途中、ほくほく線でショートカットも)昨年の桜の頃は、魚沼の田圃には厚く雪が残っていた気がするが、今年はもう代掻きができそうだ。それでも越後三山(八海山・越後駒ヶ岳・中ノ岳)は残雪をたっぷり抱いて、越後路の旅情を掻き立てる。ボクはと言えば、越後湯沢で求めた“風味爽快ニシテ”を飲みながら、この山々を飽...青春18きっぷ高田城址公園のさくら
グリーンとマリンブルーの帯を纏った5000形電車、三宮・花時計前行きが入線してきた。リニアモーターカーを利用した小断面トンネル・小型車体と省力化した車両は大江戸線のそれに似ている。久しぶりのプライベートな神戸2泊3日の旅、ラストは神戸市営地下鉄・海岸線で港町神戸を巡る。海岸線の起点新長田駅近く若松公園には、震災復興のシンボルとして「鉄人28号」が雄々しく立っていた。三つ目の御崎公園駅に降りる。運河で囲まれた街はちょっと風が強い。ノエビアスタジアムでイエニスタが胸を張る。この日はアウェイの札幌でまもなくKICKOFFを迎える。公園の片隅には「神戸市電1103号車」が展示されている。この電車は昭和29年生まれの神戸市電の末っ子。市電廃止後、広島に嫁いだと聞いていたけれど、今は里帰りをしてこの地で暮らしている。...鉄人28号と港町神戸と地魚屋台と海岸線を完乗!
デーゼルに揺られて長門市までやってきた。美祢線沿線には秋芳洞やプーチンが滞在した長門湯本温泉がある。永山酒造の蔵開きを冷やかして厚狭駅へ。厚狭を起点に日本海に臨む長門市まで、美祢線で山口県を縦断する。かつて石炭・石灰の輸送ルートとして活況を呈したのが美祢線、長大な貨物列車は今日では見ることはない。三年寝太郎の像に見送られて、たった1両のディーゼルがブルっと身震いひとつ、厚狭駅1番線を離れる。JR西日本の非電化ローカル線を走るディーゼルは、すべてロングシートで味気ない。近郊路線でもあるまいに。そもそもこの車両は主客であるお婆ちゃんも高校生たちもクロスシートでお喋りに興じたいはずだろうに。余所者のオヤジだって車中酒を愉しみたいのだ。"男山"の300mlが開かない。美祢線の旅はおよそ1時間。長門湯本を過ぎた辺り...ディーゼルの音を聴きながら美祢線を完乗!
伊勢丹の北側を真っ直ぐ西へ延びる小路を「裏門通り」という。県庁の裏門へ通じるから地元ではそう呼ぶ。タイルを敷いたその小路は昭和レトロなノスタルジーに溢れている。大きな通りと交差する度、小路は趣きを変えるのだけれど、住宅に昔からの商店、呑み屋が混在してくる辺りにその寿司割烹は在る。三杯目の“ゆらぎ想天坊”は長岡の平野と日本海を分つ山麓の蔵、多分だけど、初めましてかも知れない。“いわし塩辛酒盗和え”を突っつきながら、やわらかな甘みとキレを持った春季限定の原酒が美味しい。酒肴五品を味わったら、平皿におすすめ握りが五貫が並んで美しい。っで、四杯目は白山の“手取川”を択ぶ。爽やかでフレッシュな“大吟醸あらばしり”が案外赤身にも違和感なく、美味しくいだだいた。握りで〆のはずが、翌朝スマホをチェックしたら、さらに一酒一...古刹の枝垂桜とカニ味噌と会津中将と
エメラルドグリーンで神戸山手をゆく 北神線・西神山手線を完乗!
留置線からエメラルドグリーンの6両編成が入線、新鋭の6000形電車は丸みを帯びた優しい表情をしている。今日は「地下鉄1日乗車券」を握りしめて、港町神戸を巡りそして呑みたいと思っているのだ。始発の谷上から所要7分、長大な北神トンネル(7,276m)を走り抜けると、最初の停車駅は新神戸だ。山麓の道をぶらぶらと歩くとご存知の北野異人館街、「旧トーマス住宅」の風見鶏が港町を見渡している。大正4年(1915年)に建てられた「ラインの館(旧ドレウェル邸)」は、木造二階建下見板張りの和洋折衷の建物。トリコロールがはためく館は、神戸市が管理し一般公開している。入場無料なので訪ねてみると良い。北野坂の高級家具インテリアショップに真っ赤なマスクのオブジェ、神戸らしい洗練されたショップだ。二つ目の三宮駅でも途中下車、真っ直ぐ北...エメラルドグリーンで神戸山手をゆく北神線・西神山手線を完乗!
弘法大師の創建と伝わる真言宗の古刹・玉蔵院、地元では桜の名所としても名高い。本堂横、樹齢100年を超える枝垂れ桜はピンクの花びらが舞いはじめて、今日あたりが最高の見頃だろうか。いつまでも東京に通うわけではないから、何年か先を見越して、馴染みの小料理屋があったらいいと思う。そう、人気TVドラマシリーズの「花の里」とか「こてまり」のような。はじめてお邪魔したカウンターに8席のその店は、小料理屋と言うよりは寿司割烹だろうか。板場には誠実そうな大将、寡黙に柳刃を入れるのは先代だろうか。森口瑤子似の女将のお酌は当てが外れた。まずはご存知富山の“立山”を択ぶ。ほのかな芳香で旨味あり、軽快な飲み口の特別純米酒からはじめる。お造りはレモンを絞って“たひら貝”に“タコ”、あとは“キンメ”、“しめさば”、“まぐろ”が並んだ。...古刹の枝垂桜とあん肝と美稲と
地方鉄道の運転士氏は忙しい。折り返しの発車までは7分、少ないとはいえ降車客の精算を行い、運転台を切り替え、お年寄りに乗換案内をしていたら、時間はあっという間に過ぎてしまうのだ。それでもたった1両の627列車は定刻の15:09、身震いひとつ北条町に向けて粟生駅を出発する。法華口という駅名に釣られて途中下車、駅名は「法華山一乗寺」から来たもので、三重塔は国宝になっている。とはいえ駅から5km、この旅で往復2時間は捻出できない。駅で借りれるはずのレンタサイクルはお休み、国道端のバス停まで行ったけど、気まぐれな旅人に都合良いダイヤでは走っている訳もない。こりゃ無理だ。「紫電改」を展示した旧⽇本海軍練習航空隊の鶉野⾶⾏場の資料館は第1・3日曜日のみ開館。これも残念。そこで片道30分をトコトコと富久錦の蔵をめざす。こ...雨上がりのローカル線を気動車でゆく北条鉄道を完乗!
暖かい週末でしたね。ほぼ4か月ぶりにZのシートを脱がして、そろそろ呑まない旅も始めようか。春霞に朧な武甲山と町並み、R299のワインディングを駆けて秩父までやってきた。秩父の町並みを見下ろすミューズパークの梅園に600本が咲き誇って梅の香に包まれる。高台に旧い酒蔵の建物を移築した風情ある「ちんばた」がある。秩父まで走ったら“豚みそ丼”が食べたい。自家製合わせ味噌に漬けた豚肉をじっくり炭火で焼き上げて、香ばしく旨みたっぷり柔らかい豚肉が美味しい。知知夫国の総鎮守「秩父神社」を訪ねる。御本殿は天正20年、徳川家康公の寄進により建造されたと伝えられる。御本殿の四方を飾る、子宝子育ての虎、お元気三猿、北辰の梟、つなぎの龍、極彩色の彫刻が美しい。復路はR140、岩畳・秩父赤壁・虎岩など岩間を緩やかな流れる長瀞渓谷を...風を感じて!春霞の秩父路を駆るEscape
冷たい雨がそぼ降る鈴蘭台駅、4番線には粟生行きの普通電車が入ってきた。ホームの中ほどに0kmポスト。粟生線はここ鈴蘭台で有馬線から分岐して、藍那の山並みを越えて播磨平野へ下りて行くローカル線だ。駅舎は北区役所と商業施設が入居する駅ビル・ベルスト鈴蘭台になっていて、駅前には案外人通りがある。13:09、出発早々いきなりの急カーブ急勾配に突っ込む。粟生線もジェットコースターのような山岳路線なのだ。粟生線は都市型郊外路線にもかかわらず廃線の噂が絶えない。輸送人員は1992年の1,420万人をピークから半減。三宮行きの直通バスに押されて、年間輸送人員推移のグラフもジェットコースターのような下りっぷりなのだ。行程の半ばを過ぎると神戸のベッドタウン三木市、ニュータウンが広がる志染を過ぎると旧市街に入る。市中心の三木駅...50パーミルと古戦場と葵鶴の蔵と粟生線を完乗!
手のひらのような大ぶりな“春菊天”が、丼から青々とした葉を広げるように飛び出している。ちょっとやそっとじゃ箸が通らないくらいカリカリっと揚がっているいるね。少し放っておくのが良い。そばを大掴みにしてズズッと啜る。美味しい。つゆを吸って春菊天の腰が折れてきたら、ひと口齧ってみる。口の中に芳醇な苦味が広がる。甘じょっぱいコクのあるつゆと春菊の苦味が絶妙だね。久しぶりに総武線ホームの新田毎までやって来た。前回は“ステーキカレー”に目移りしてしまったから、今度こそはと名物の“春菊天そば”のボタンを押した。噂に違わずというか、期待を裏切らずというか、ほんと美味しい一杯でした。ごちそうさまです。寒の戻りの冷たい風に、コートの襟を立てる。マスクの中にはつゆの甘みと春菊の苦味が残っている。秋葉原駅3階6番ホーム「新田毎」...駅そば日記秋葉原•新田毎「春菊天そば」
早朝の新開地駅、旧国鉄の特急を思わせるベージュとレッドに塗り分けた1000系電車が待っていた。有馬・三田方面の運用はほとんどが三田行きではあるが、早朝の何本かは有馬温泉に直通しているのだ。06:47発、昭和生まれの1000系電車に乗って、神戸電鉄呑み潰しの旅をスタートする。本来、神戸電鉄の起点は湊川駅、昭和40年代に相互に連絡したい阪急・阪神・山陽・神戸の4電鉄と神戸市の思案で設立された神戸高速鉄道によって、神戸電鉄も新開地始発となり他3社と連絡している。かつてのターミナル湊川駅の白亜の駅舎は、湊川公園に半分埋まるようにして現存している。湊川から地上に姿を現したツートンカラーの1000系電車は、市街地を抜けぬうちから50‰の急坂に挑む。源義経が平家の軍勢を奇襲した“鵯越の逆落とし”の山を越えるのだから、想...有馬に恋さん有馬線・三田線・公園都市線を完乗!
ハロ~♪2月27日の夜にウィスコンシン州から2日かけてオハイオ州経由で(2泊)ノースカロライナ州についてから1週間です。旅はウィスコンシンからノースカロライナまででしたがまだ『旅の途中』のような気分でもあります。アメリカ時間3月3日『桃の節句』お雛祭りで
エントリーは“葡萄海老”の握り、「幻の海老」と呼ばれて高級すし店でもなかなかお目にかかれない。なるほど、風味は濃厚で甘みがあって美味しい。グラスに煌めくゴールドは“シャンパーニュ・ダヴィド・フェーヴル”、酸味と果実味が絶妙な味わいは確かに白身の魚に相性がいい。以前家呑みしたことがあるな、珍しく覚えているぞ。今宵、五反田で「寿司とブルゴーニュ」のイベントを愉しんでいる。無論ボクの趣味ではない。お供なのだ。だいいちワインのことはさっぱり分からない。かと言って日本酒のことが分かる訳ではないのだけれど、美味しいものを美味しくいたく素直で謙虚な味覚は持っている。そして今“温野菜”の甘味と旨味を感じている。“イカ”それに“アジ”と握りが出てきた。赤酢で握ったシャリがなかなか良い。注がれた辛口の白は“シャブリ2020”...SUSHI×Bourgogne
白亜のマンション群の中から、まえぶれもなくブルーグリーン3000系の車両が現れた。無人運転で走る新交通システムの最前列席には子どもたちの笑顔にあふれ、なんだかほっこりした気分になる。呑み人にとっては30年ぶり?東海道本線のJR住吉駅から人工島・六甲アイランドまで短い旅に出る。わずかに東海道本線と並走した4両編成のブルーグリーンは、90°のカーブを描くと住吉川に沿って南下する。海岸線までわずかな距離なのに結構な下り勾配になっている。神戸という街の地形を改めて実感する。っと、呑み人はクロスシートが温まる間もなくひとつ目の魚住駅に途中下車する。魚住駅から3分ほど住吉川を遡ると、文豪・谷崎潤一郎旧邸「倚松庵(いしょうあん)」がある。氏は昭和11〜18年、この松によりかかる庵で、松子夫人と彼女の二人の妹と暮らしてい...細雪と住吉川の桜と櫻政宗と六甲アイランド線を完乗!
加古川橋梁のガーダーに轟音を響かせて、精悍なマスクの新鋭6000系姫路行きが迫ってくる。久しぶりに全くプライベートの旅に出た。利用したJR東海の「ずらし旅」はなかなかお得感がある。神戸(三ノ宮)に2泊3日、往復新幹線のぞみ号グリーン車で40,600円、さらにGoTo割引で32,480円。関西の私鉄線を呑み鉄したい呑み人にとっては、大いに心強い企画商品なのだ。関西圏以外の方にはおそらく馴染みのない西代駅は、阪神電鉄高速神戸線と山陽電鉄本線の境界駅だ。黄色地に「直通特急」の種別表示幕も誇らしく、阪神大阪梅田から5000系が駆け抜けて来た。この特急用車両、セミクロスシートになっているんだね。灘のワンカップでも買っておけば良かったなぁ。先ずは4つ目の垂水で途中下車、明石海峡大橋を望む「垂水漁港食堂」で最初の一杯を...しらす丼と海峡大橋と白鷺の城と山陽電気鉄道を完乗!
鹿児島市交通局1系統で鹿児島駅前をめざす。600円の「市電・市バス・シティビュー1日乗車券」が便利だ。谷山電停の駅舎は顔に見えるね。大きなオモチャ箱かビックリ箱って感じでユーモラスだ。途中の涙橋電停までの4kmは専用軌道なので電車はグングン走る。ずいぶん激しく揺れるけどね。鹿児島随一の繁華街・天文館まではちょうど30分。その地名は薩摩藩8代藩主島津重豪公が建てた天文観測や暦の作成などを行う明時館(天文館)に因んでいる。格式ある郷土料理店「熊襲亭」だけど、ランチなら意外と手頃な予算で楽しめる。ここ2日は焼酎漬けだったので久しぶりに生ビールを呷る。旨い。代表的な薩摩料理は、酢味噌で味わう"キビナゴの刺身"、おなじみ"さつま揚げ"、骨付き黒豚を味噌と焼酎で煮込んだ"豚骨"が美味しい。鶏肉・根菜・コンニャクが入っ...路面電車と薩摩料理と桜島と鹿児島市交通局1系統を完乗!
トレイにのった丼を受け取ると柚子が香る。なるほど食欲をそそる。先ずは汁をひと口、んっなかなかいい。そばを大掴みにしてズズっと啜る。豚肉と一緒にね。美味しい。豚と白菜と柚子、寒い日の鍋の終わりに麺を入れたような。いや茹で蕎麦は入れないか。だいいち出汁が違う。横浜駅のコンコースってキレイになりましたか?なんだか雰囲気が変わったような気がするなぁ。赤レンガの壁面にぽっかりと石造り風に「濱そば」が埋め込まれていた。メニューのラインナップは他のJR-Crossの店舗と変わらないようだけど、季節限定メニューはそれなりに美味しく楽しいのだ。温まった身体を寒風が吹き抜けるホームに運ぶと、ちょうど上品な濃紺色のサフィールが入ってきた。さてと、次の保土ヶ谷駅はホームに蕎麦スタンドがあるらしい。嬉しいね。でも横須賀線の電車しか...Go!Go!West!5駅そば日記・横浜「濱そば」
ぶり大根と八千代伝と鹿児島の夜 鹿児島市交通局2系統を完乗!
2017年記事の再掲です。東京とは緯度が違うにせよ18:30ともなれば鹿児島も真っ暗、今宵は郡元電停から市電2系統に乗車をする。2系統は郡元で1系統と分岐、鹿児島中央駅前を経て高見馬場で合流する。どちらにしても行先は鹿児島駅前だ。郡元から数えて9番目の電停が鹿児島中央駅前、以前訪れた時よりもずいぶん賑やかになった気がする。新幹線開通を潮に街の賑わいが天文館から駅前へとシフトしつつあるんじゃないかな。さらに一つ先の高見橋電停を降りる。甲突川に架かる高見橋の東詰には大久保利通卿が立っている。高見橋電停近くの「かごっまふるさと屋台村」は、鹿児島グルメと焼酎を堪能できる25店舗で構成されている。どの店もカウンター8席。自然に客同士あるいはスタッフと会話を楽しむことになるって仕掛けのようだ。「港町食堂たるみず」は、...ぶり大根と八千代伝と鹿児島の夜鹿児島市交通局2系統を完乗!
Navi1日本橋→<国道15号>→八ツ山橋交差点8.0km08:40「日本橋」1年ぶりに日本橋にやってきた。云わずと知れた五街道の起点である。現在も主要国道の基準点であり、橋の中央部には日本国道路元票が埋め込まれている。冬晴れの朝、日本橋を発つ。五街道最後となる東海道の旅、京都三条大橋をめざす。08:55「京橋」京橋の架橋は日本橋と同年。京橋川は埋め立てられ、その上に首都高速を見上げる。高速下には擬宝珠を残し、反対側(西側)には江戸歌舞伎発祥之碑が建っている。まだ静かな銀座を通過。その地名は、慶長十七年(1612年)に設置された銀貨幣鋳造役所に因んでいる。東新橋1丁目でJR線のガードを潜ると左手に日比谷神社。虫歯虫封じに霊験があるそうだ。09:25「大門」新橋から続くオフィスビル群の谷間を抜けると大門、少...東海道紀行1日本橋~品川宿~川崎宿
水曜日は家呑み派「新政 Ecru エクリュ 生成 2019」
ワインや日本酒の香りをフルーツに喩えたりするけれど、呑み人にはよく分からない。葡萄はブドウ、米はコメでしょう。っと自分の感性の乏しさを棚に上げて、冗談混じりに嘯くのだ。でもこの生酛純米酒、木桶の香りとともに、どなたかが書いたストーリを読んでから口に含むと、白桃いやバナナ?なんだか甘やかな香りを感じるのだから面白い。酒米は“あきた酒こまち”だ。盆の小皿に並べた肴は“柔らか豚の山椒ソースクランベリー添え”、“姫たけのこの和さらだ”、“牡蠣の南蛮仕立て”それに“海鮮と大葉の包み揚げ黒胡椒風味”と、今宵はデパ地下で求めたラインナップ。ところで盆の上の藍の小皿3種は、どれもビール会社のキャンペーンで揃えたもの。でもセンス良いでしょう。毎年初夏からお盆にかけて、大好きな一番搾りは飲ませてもらえない。また「金麦生活」の...水曜日は家呑み派「新政Ecruエクリュ生成2019」
16:31、勾金駅、画家ミヤザキケンスケ氏が描いた下絵に、地元の子どもたちが彩色した車両とすれ違う。こんな車両がふるさとを走っていたら、なんだか元気をもらえそうな気がするね。福岡での仕事を終えた金曜日の夕方から、筑豊地方を走る路線に乗って呑んできた。たった1日と少しの時間で潰せるのだから、嘗てこ地方に網の目のように通っていた鉄路のいかに多くが廃線となったのかが実感される。昼過ぎの直方駅に戻って来た。チンチン電車を降りた筑豊直方駅からは800mほど離れている。ふるまち通り〜明治町商店街と2つのアーケードを歩いたけれど、やはりその殆どがシャッターを降ろしていた。駅へと向かう女子高生たちのお喋りの声が、なんとなく感じる寂しい気持ちを紛らわしてくれる。土曜の午後、平成筑豊鉄道の伊田線と田川線を乗り通して周防灘に抜...香春連峰と水炊きと九州菊と伊田線・田川線を完乗!
ぐつぐつと音を立てて伊賀焼の土鍋が運ばれてきた。おしぼりで蓋をはぐると八丁味噌の甘い香りが広がる。こんな凍える日のランチは、温かいもの、いや寧ろ熱々のものが食べたい。っで名古屋支社の女性に奨められるままに、広小路通りを納屋橋を渡って「山本屋本店」にやって来た。択んだのは“天ぷら入り味噌煮込うどん”、名古屋だからね。海老の尻尾が土鍋の蓋から覗いていたよ。コシのある麺を口に運んだら、熱っと唇がびっくり。はふはふ言いながら、額にうっすらと汗が滲む。香り高い出汁と濃厚なあじ味噌を堪能したら、後半は箸で玉子を割ってマイルドに楽しむ。忙しい日程にちょっぴり美味しいアクセントを添える「名古屋めし」のBiz-Lunchなのだ。file-017<40年前に街で流れたJ-POP>春風の誘惑/小泉今日子1983Biz-Lunch広小路「山本屋本店」
Go!Go!West! 4 駅そば日記・川崎「いろり庵きらく」
凍えた手に丼の温もりを感じて汁を一口、割り箸で大掴みしてズズッと啜る。なんだかホッとする。季節メニューの“舞茸と長芋かき揚げそば”を択ぶ。舞茸の香りと長芋の食感が楽しい。実際、かき揚げの出来栄えは申し分ない。サクサクを一口、徐々に出し汁が滲みたのがまた美味しいのだ。東海道本線を進めて3駅目の川崎、3面6線を有するにホーム上にそばスタンドはない。エキナカにある「いろり庵きらく」は、今ではJR東日本管内にあって一大勢力になっている。清潔でカラフルな店内はチェーンのコーヒーショップを思わせる。すでに所謂「駅そば」とは別物か。手前勝手に駅そばに旅情を求めている呑み人、この先西に進めたら、そんな蕎麦スタンドに会えるだろうか。川崎駅中央南改札内「いろり庵きらく」:舞茸と長芋かき揚げそば560円<40年前に街で流れたJ...Go!Go!West!4駅そば日記・川崎「いろり庵きらく」
始発列車に揺られて2時間10分の北濃駅は静かな終着駅だ。西側の尾根にトンネルを穿てば、僅かな距離で過日完乗した越美北線の終点九頭竜湖駅だ。時代はこの路線の完成を必要とせず越美南線は第3セクターの長良川鉄道になった。鵜飼で有名な清流長良川もここでは源流に近い。折り返しの08:52発で美濃太田をめざす。停車中のひと時、運転手と鉄道マニア達に談笑の輪ができる。定刻、列車は北濃駅を出発する。かなりの下り勾配を長良川と絡みながら走っていく。単行の気動車に揺られること30分、清流と名水の城下町郡上八幡は「郡上おどり」であまりにも有名な長良川支流の吉田川に沿った城下町。早速シンボルの郡上八幡城に登る、生憎天守閣は雨に煙っていた。八幡山を下りて「日本名水百選」宗祇水を訪ねる。その名は室町時代に訪れた連歌の宗匠・飯尾宗祇に...鶏ちゃんと元文と雨に煙る清流と長良川鉄道を完乗!
13:37、1番線に田川後藤寺行きの1321Dが到着、糸田線が分岐する金田駅では8分と長めの停車をする。経営が厳しい第三セクター鉄道では、企業広告フルラッピングは珍しくない。企業カラーのレッドが眩しい。跨線橋で3番線に渡ると国鉄時代の「のりかえ案内板」が残っている。糸田線の生い立ちはセメント輸送の鉄道と石炭輸送の鉄道、両社が合併した上で、国鉄に戦時買収されている。この駅には平成筑豊鉄道の金田車両基地を併設している。0キロポストはこれから乗る糸田線のものだ。深紅に輝くメタリックの車両は「ことこと列車」で、見るからに水戸岡鋭治氏のデザイン。幾何学模様の寄木を敷き、伝統工芸の「大川組子」を使用し、ステンドグラスを組み込んだレストランカーだ。一方、留萠鉄道→茨城交通(現ひたちなか海浜鉄道)→平成筑豊鉄道と渡ってき...ことこと列車と準急ひかりと炭鉱栄華の跡と糸田線を完乗!
ガタガタとガーダーを鳴らして2連接の3000形電車が遠賀川の鉄橋を渡る。間も無く終点の筑豊直方だ。筑豊電気鉄道は意外にも戦後の会社設立、全線開通は1956年、戦争を知らない電車たちなのだ。橋上駅のJR黒崎駅は南口にペデストリアンデッキが広がる。さすがは政令指定都市だと思う。ランドマークとも言えるCOMCITY(八幡西区役所)、ちくてつ電車はこのビルディングの1階から発車する。起終点らしい頭端式ホームに鮮やかなグリーンに塗られた5002編成が停車中。近ごろ見直されているライトレール(LRT)のようなスマートな超低床型電車で、まずは途中の筑豊中間へ向かう。筑豊電気鉄道線は標準軌で全線複線の専用線、れっきとした鉄道事業だけれど、軌道用の電車を走らせているのは、西鉄北九州線(市内電車)が乗り入れていたからだろうか...くじら南蛮とラガーとちくてつ電車と筑豊電気鉄道線を完乗!
18時、洞海湾を跨ぎ若松と戸畑を結ぶ赤い吊橋「若戸大橋」と「若松港石積護岸」に灯が点る。1940年代の若松港は日本一の石炭積出港、当然のことながら若松駅の貨物取扱量も日本一となるのだ。筑豊炭田で採掘される石炭を若松港まで輸送し、日本の近代化を支えた筑豊本線を今回呑み潰す。始発の6620Dは06:57発、内燃エンジンが吐き出す排煙で煤けたキハ40、東日本で見ることは無くなった。両端に運転台を持つ気動車がたった1両、かつての石炭の道を辿るこの旅のトップランナーになる。まだ明けやらぬ空の漆黒が少しづつパープルに変化していく。閑散とした原田(はるだ)駅には思い出したように小さな車が乗り付ける。親御さんが高校生を送ってくるのだ。筑豊本線はここ原田で鹿児島本線から分岐し、かつて炭鉱で栄えた町々を繋いで若松で玄界灘...若戸大橋と藁炙り刺とNewMoonと筑豊本線を完乗!
ビルの合間に覗く狭い空がパープルに染まったら、そろそろ呑んでもいい時間だね。その意味で冬はいいな。今夕は東武百貨店を背に徒歩5分、ロサ会館までやって来た。肴がマグロづくしの面白い立ち飲みがあるのだ。先ずは“枡盛り本マグロ”、お一人様一回限り数量限定299円、これ目当てのご同輩は多いんじゃないかな。中トロと赤身のグラデーションがキレイでしょ。とりあえず“一番搾り”ではじめよう。和からしをつけて“メバチマグロテール煮付”、すぅと箸がとおるくらい柔らかく甘辛く、美味しい。酒は港町の蔵がいいだろうか。塩釜の“浦霞”は、やわらかな味わいと端正なキレの辛口の酒だ。珍しく二人連れだから色々注文できて楽しい。“黒ホッピー”を泡立てて注いだら“ツナポテトサラダ”を抓む。さらに“マグロレアカツ”が外はサクサク内はジューシー、...山手線立ち呑み事情JY13「おぐろのまぐろ」
ディーゼルカーとボタ山と“とろろこぶうどん”と 後藤寺線を完乗!
赤地に白く抜いた「快速」の文字も誇らしげに、3531Dは23往復の後藤寺線にあって唯一の快速列車だ。筑豊の日の出は7時20分、まだ山並みから昇ったばかりの朝日に照らされて、旧い気動車のドアが閉まる。もはや東日本では見ることが無くなったキハ40系列の2両編成は、唸り声を上げてあくまでも鈍重に動き出した。左手にカーヴを切って筑豊本線を離れた後藤寺線は、しばらく南東に向かう直線区間を加速していく。右手に見える3つの三角錐は旧住友忠隈炭鉱のボタ山、その美しい姿から「筑豊富士」とも呼ばれる。峠とも言えない小さなピークを越えると、今度は左手に岩肌が剥き出して人工的に道付けされた山が現れる。関の山鉱山に麻生セメント、列をなして走るダンプカーが巻き上げる土埃は白い。なるほど石灰石鉱山だね。もともと後藤寺線は石炭や石灰石を...ディーゼルカーとボタ山と“とろろこぶうどん”と後藤寺線を完乗!
カンカン、カンカンとレトロな警報音が鳴動する。大袈裟に車体を揺らして“ふくにん電車”がやって来た。フクロウで忍者ってことか?何れにしても伊賀鉄道のマスコットキャラクターだ。今回は忍びの国伊賀を往く。伊賀上野を発った2両編成が大きく左にカーブしてゴトゴトと服部川を渡る。車窓いっぱいに秋の空が広がる。やがて左手の高台に伊賀上野城が見えてくる。電車は城の東郭から南郭を舐めるように90度急カーブするのだ。フクロウ・忍者・城・花火・サクラ・星空、ちょっと欲張り気味に描いた電車はさながら伊賀上野市の広告塔か。よく見ると田園都市線を走っていた車両だね。転換クロスシートは京阪電車のものらしい。近鉄系なのになぜ?伊賀軌道の開業に伴なって建てられた駅舎は、洋風の腰折屋根を十字方向に重ねて縦長窓を並べる。モルタル塗の白い外壁に...白鳳城と忍者電車と伊賀牛うどんと伊賀鉄道を完乗!
甘辛のかつおだしのつゆが染みわたった“かき揚げ”がホカホカのご飯を覆って「品川丼」が登場した。ゲソ・タコ・桜エビが入った“かき揚げ”を頬張ると、この濃い味がなかなか香ばしくて美味しい。今やちょっとした名物となった「品川丼」はスープと香の物が付いて、けっこう満足のいく量なのだ。かつてはホームに6店舗を構えた「常盤軒」は、山手線ホームの22号店と横須賀線ホームの26号店を残す。山手線、京浜東北線、東海道本線に横須賀線が乗り入れるターミナルは、多様な車両が顔を出すので飽きない。26号店の若草色の暖簾を揺らしてNEXが滑り出した。なお「品川丼」が食べられるのは山手線の22号店だ。品川駅1番線ホーム「常盤軒」:品川丼500円<40年前に街で流れたJ-POP>春なのに/柏原芳恵1983Go!Go!West!3駅そば日記・品川「常盤軒」
2017年1月の呑み鉄旅再掲です。北緯31度11分。開聞岳を望むJR日本最南端の駅が西大山駅。裾野を広げる「薩摩富士」が美しい。咲き誇る菜の花の黄色いじゅうたん、降り注ぐ春の陽光、周辺は季節を先取りしている。起点を示す「0キロポスト」を1番ホームの車止め脇に見つけた。ここから指宿枕崎線の旅が始まる。鹿児島中央08:38発の山川行は、アイボリーにブルーのラインが引かれた年季の入ったキハ40系気動車だ。キハ40系は、左手に桜島や大隅半島を見ながら錦江湾沿いを南下する。喜入までは県都鹿児島のベッドタウン、なんと50往復もの列車が走っている。その先は本数がぐっと少なくなるが、引き換えに明媚な車窓が展開する。「東洋のハワイ」指宿温泉は砂蒸し風呂で有名。高度経済成長期にはハネムーンのメッカだった。沿線の中心駅指宿、駅...薩摩富士と菜の花と鰹船人めしと指宿枕崎線を完乗!
2017年1月の呑み鉄旅再掲です。鹿児島空港から路線バスを乗り継いで、やっとの思いで志布志にやってきた。凄まじい横殴りの雨だ。トンネル貯蔵庫「千刻蔵」の木樽蒸留で焼酎を醸している若潮酒造を訪ねようと思ったけど諦めるしかない。隣接のDCストアでワンカップとミニボトルを買い求めて始まる「呑み鉄」日南線の旅だ。志布志駅はかつて、大隅線、志布志線、日南線が連絡する鉄道の要衝だった。大隅線と志布志線は1987年3月、国鉄最後の日を待たずに廃止、現在はホーム1本の静かな日南線の終着駅だ。ガクンと身震いをして年季の入った単行ディーゼルカーが走り出す。志布志から串間まではダグリ岬など風光明媚な海岸線が見え隠れするはずだけど、車窓は大きな雨粒で見通しが利かない。荒天が恨めしい。JR九州のローカル列車はボックスシートだが、窓...小京都・飫肥と若黒潮とおび天と日南線を完乗!
堂々の10両編成をくねらせて12000系が入線してきた。すでにLEDは折り返しの快速・横浜を表示している。獅子の口をイメージした厳ついデザインに、深みのあるダークブルーはYOKOHAMANAVYBLUEと云うらしい。小田急、相模鉄道、JR相模線が乗り入れるターミナル海老名駅は西口に商業集積がある。ショッピングモールVINAWALKの広場にはスケートリンクがあって、子どもたちの歓声が聞こえてくる。2023年最初の呑み鉄旅は相鉄本線、すでに潰しているけれど、今春新線が開通するので乗り直そうと思う。シルバーの車体にブルーとオレンジのラインを引いた車両は10000系、このスマートな特急で横浜をめざす。海老名駅からトコトコと北へ20分歩くと泉橋酒造の蔵がある。住宅街はこの蔵を境に田圃が広がる風景になる。と云うのも泉...恋人も濡れる街角相模鉄道本線を完乗!
津々浦々立ち呑み事情 札幌「急ナ階段ノ上ノ MIDDLE RANGE」
札幌のメンバーと会食を終えて大通公園、紫に浮かび上がったテレビ塔の電光時計は21:00を示している。真っ直ぐに暖かい部屋に戻れば良いのに、狸小路に気になる立ち飲みを発見「急ナ階段ノ上ノ・・・」だって。ウエスタンに出てくるようなウッディーなカウンター、肘をかけるのにちょうど良い高さが気に入った。芳香を楽しみながら“キリン一番搾り黒生”がスッキリと、“牡蠣のオイル漬け”を肴に美味しい。さっぱりとした“牛ハツのねぎ塩焼き”を抓みながら、“CanadianClub”のハイボールで今宵を〆る。地元の方は出歩かない吹雪の夜、余所者の出張族がほろ酔いで、お帰りの「急ナ階段」にはお気を付けて。<40年前に街で流れたPOPS>汚れた英雄/RosemaryButler1982津々浦々立ち呑み事情札幌「急ナ階段ノ上ノMIDDLERANGE」
北海道の美味しい食材を楽しめる人気店、空港から直行したけれど、開店時間を少しすぎて40分待ち。午後のミーティングに間に合うだろうか?でも過去2回袖にされているから、この機会は逃したくない。というわけで“KAZU風エスカロップライス”が登場、っと根室で食べたのとなんだかビジュアルが違うぞ。ライスの上にメンチカツとオムレツ、ご自慢のデミグラスソースをたっぷりかけて、いただきます。ジュワッと肉汁溢れるメンチに、ふわふわオムレツ、濃厚なデミグラスソースがマッチして無敵に美味い。ランチにはちょっと高めと思いきや、先ずはミネストローネ(これが絶品!)、創作的な前菜が付いてコース風。食後にはストロベリーソースのアイスクリーム(これにも唸ってしまった)で大満足。時間にして小1時間。ちょっと不味いな。地味な雑居ビルの地下か...旅先のひと皿新洋食KAZU「エスカロップ」
明けましておめでとうございます。首都圏では穏やかな青空が広がった元日の朝です。今年はどんな風景、人情、酒肴に出会えるだろうか。とりあえず風にまかせて彷徨ってみましょうか。旅の酒場でお会いしましょう。時代おくれ/吉田類旅の途中2023.明けましておめでとうございます!
80年代に流行っていましたね「いい旅チャレンジ20,000km」って国鉄・JRのキャンペーン。「青春18きっぷ」が発売されたのもこの頃。キャンペーンのポスターは旅情を誘ったものです。学生になったら寝袋背負って旅に出ようと思ったけれど、何時しか忘れて時は過ぎました。"呑み鉄"という大人のゲームを始めたのは新潟に単身赴任していた頃。単純な話、吉田類氏や六角精児氏、あるいは井之頭五郎氏のような旅をしてみようと思ったのです。高校生や小母ちゃんに交じって鈍行列車に乗る。蔵元を訪ねて地酒を求めたら車中酒を愉しむ。蔵元がない土地では「縄のれん」を潜って常連さんに倣ってカウンターで呑んでみる。今年は北陸地方の私鉄線、陰陽連絡線で呑んで、また初期に呑み潰したJRのローカル線を再訪したりしました。旅先で潜った暖簾は30軒、訪...呑み鉄放浪記「小さな旅」2022.
札幌出張の日は大雪警報に見舞われた。確か去年もそうだった。時計台にも横殴りの雪が容赦ない。支社のメンバーとは昨晩会食したから、今宵はひとりバスターミナル裏の「第三モッキリセンター」を訪ねる。ガラッと引戸が思いがけず大きな音を立てる。先客の視線が一斉にこちらを射る。えっ、これ不味い雰囲気か?身体は凍えても先ずは“生ビール”、アテに“厚揚げ焼き”ではじめる。生姜醤油でカリカリと美味しい。赤ら顔のご常連達は最早一介の余所者には関心を寄せていない。さっきの悪い予感は杞憂に過ぎなかったのか。横に長いコの字カウンターの中、エプロン姿の昔のお嬢さん達はこんなボクにも優しく世話を焼いてくれる。コップ一杯の焼酎と古いアイスペールが運ばれて、ホッピーを楽しむのにかなり自由度が高い。小さな土鍋がグツグツと“とん鍋”が登場、優し...酒と肴と男と女札幌「第三モッキリセンター」
店の名前を冠した“かのやそば”を択ぶ。ワカメにたぬき、めかぶをのせて、たっぷりのとろろ昆布。関東のそばにしては澄んだ本ガツオ出汁を絡めてズズッと啜る。次第に昆布のとろみも効いてきてまた美味い。新橋駅構内にあるけれどJR-Cross系ではないね。こういうお店には頑張ってほしいな。選択肢が多いと楽しい。1番線に滑り込んできた小田原行きに乗って、次は品川で一杯ですね。ご馳走様でした。新橋駅構内「かのや」:かのやそば550円<40年前に街で流れたJ-POP>アンサーソングは哀愁/早見優1982Go!Go!West!2駅そば日記・新橋「かのや」
葉が落ちたイチョウ並木にパープルのイルミネーションが煌めく御堂筋、今宵の大阪は粉雪が待っている。底冷えがする学研奈良登美ヶ丘駅、夕陽に照らされるようにオレンジに染まった近鉄7020系電車が並んだ。行政区域は奈良市になるんだね。でもこの街に住む人や機能は奈良中心部ではなくて大阪を向いている。冬の低気圧が張り出した日、近鉄けいはんな線〜OsakaMetro中央線を呑み潰して、大阪の海を見に行こう。奈良・大阪の県府境に立ちはだかる生駒山地(生駒山=642m)を穿つのは、4.7kmと長大な生駒トンネルだ。その長い急勾配を駆け下りて、OsakaMetroの24系電車が、麓の新石切駅に滑り込んできた。第三軌条方式の複線が地下に潜って長田駅で乗務員が交代する。ここが近鉄とOsakaMetroの結節点なのだ。さらに4つ目...悲しい色やねけいはんな線•中央線を完乗!
真っ赤なモミジのトンネルをくぐって 大山ケーブルカーを完乗!
中間駅の大山寺駅で01号車と交換する。ケーブル鉄道ではお馴染みの光景だ。スッキリと晴れ渡った週末、z900rsと紅葉の名所にやってきた。案の定の大渋滞でバイクのスナップもなければ、呑みレポもないなぁ。まぁケーブルカーは鉄道事業法によるから潰しておかないといけない。呑み鉄旅としてご覧いただこうか。紅葉見ごろの週末だから、ケーブルカーの乗車には小一時間の列に並んで、漸くホームまで辿りついた。軽快なチャイムに迎えられてブリリアント・グリーンの02号車が降りてきた。この顔どこかで見たことがあるような。そう小田急ロマンスカーVSE・MSEと同じデザイナーによるものらしい。倶利伽羅堂は大山寺にあって唯一の朱塗りの建物。真っ赤な紅葉をくぐって本堂に向かう旧い石段を往く。奈良の東大寺を開いた良弁僧正が天平勝宝七年(755...真っ赤なモミジのトンネルをくぐって大山ケーブルカーを完乗!
2017年の記事の再掲です。ここは穴守稲荷駅。蒲田から京急羽田線に乗ってやってきた。今日は例大祭にあたるお稲荷さまに詣でて、下町風情のこの界隈で飲んでいこうかなっと思っている。すっかりきれいな橋上駅になった京急蒲田駅。なんだかイメージが違うな。品川方面から、そして横浜方面から、交互に5分に1本の電車が羽田空港に向かって滑り出す。当に365日、都心と空港をシャトルとして航空機への搭乗客をのアクセスを確保している。豊受姫命(とようけひめのみこと)を祀る穴守稲荷は、文化文政年間に新田(現在の空港)開墾の際に勧進された。終戦の際、羽田空港拡張のため進駐軍によって強制退去させられて、今の地にあるという。海老取川を跨ぐ人道橋は「天空橋」は、かつての鉄道橋を意識したようなガーター橋になっている。現在の京急羽田線は、この...365日の飛行機コネクション京急•羽田線を完乗!
東京の日の入りは16:30、大塚駅前はトワイライト、都電荒川線の電車がテールランプを引いて走っていく。立ち呑みで巡る山手線の旅も3ヶ月半ぶり、いやいや反省しています。今宵は大塚「ドラム缶」で呑む。先ずはPubを気取って“フィッシュ&チップス”、よく冷えたジョッキに泡立つ“生ビール”を一杯。いやぁイングランドvsフランスはここで観たかったね。フロアにはテーブル代わりの文字通り「ドラム缶」が置かれて、壁には遥さんが“角ハイボール”を誘っている。なにより清潔感があるし、一見さんにも優しいお姐さん。ホスピタリティーも申し分ないご機嫌なお店だ。“ナカ”をお代わりして、ホッピーを丁寧に注ぎ足す。キレイに泡立つとテンションが上がるでしょう。この手の酒場に無くてはならない“ポテサラ”は店の特徴がよく出る。ドラム缶のそれは...山手線立ち呑み事情JY12「ドラム缶」
タヌキとキツネが同居しているから“むじなそば”?、おかかが踊っているね。大葉のみどりも嬉しい。麺を大掴みにしてズズッと啜る。カリカリっとタヌキさん、じゅわっと甘いおキツネ様、美味しい。6番・7番ホームの下あたりの「二◯そば」は、なかなかいいお値段だけど味とサービスはそれを補って余りある。新しい旅の始まりだから小瓶を開ける。冷えたタンブラーに注いだらぐっと呷る。んっ生きているなぁ。今までアトランダムに紹介してきた「駅そば日記」だけど、そろそろテーマを持たせようと思うのだ。OnでもOffでも余計なことに拘るのは、ボクの長所でもあり(いやむしろ)短所でもあるが、性だから仕様がない。Go!Go!West!、駅そばで綴って東海道本線を西進しようと思う。これ、けっこう面倒だなぁ。実は東京駅にもホームの立ち喰いそばがあ...Go!Go!West!駅そば日記・東京「二◯そば」
東山に連なる三十六峰最南端の霊峰稲荷山(233m)、その頂へと朝霧湧き立つ幻想的な伏見稲荷大社を訪ねた。秋の乗り放題パス(連続する3日間)を握りしめて呑み鉄の旅、三日目は京都から奈良へと奈良線を潰そう。凛とした空気に包まれた早朝の京都駅、ホテルのガラス壁面に京都タワーが映り込む。映えって感じでしょう。先ずは1611M城陽行きに飛び乗る。観光客に登山客それに部活の中高生を乗せて満員の電車が出発する。ひとつ目の東福寺で驚くほどの降車客があるのは京阪電車への乗り換えがあるからだね。次が稲荷駅だ。深く一礼をして鳥居を潜る。三十六峰から昇った秋の陽に逆光となって、堂々たる楼門がひときわ朱い。伏見稲荷にはどれだけの「白狐」が居るのかは知らないけど、本殿前の一対は取り分けて立派だ。一方は金の稲穂を咥えているんだけど、こ...千本鳥居と鳳凰堂と吟醸朱雀門と奈良線を完乗!