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#4604 山越えて遠津の浜の岩つつじわが来るまでに含みてあり待て
令和7年5月14日(水) 【旧 4月17日 友引】 立夏・「蚯蚓出(きゅういんずいずる)」山越えて遠津の浜の岩つつじわが来るまでに含《ふふ》みてあり待て ~作者未詳 『万葉集』 巻7-1188 雑歌山を越えた遠くにある遠津の浜の岩つつじよ、私がまた帰ってくるまで、つぼみのま
今朝は10日に発売になった 月刊『文藝春秋』誌6月号から、 恒例の拾い読み。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 今回取り上げるのは、 巻頭近くのグラビアの中の 『…
橿原市花だより 愛犬と散歩中に見つけた万葉集でも詠まれる月見草?(令和7年5月12日)
犬との旅行プランナー🐶です。 犬と一緒に旅に行くときのお手伝いをします。 奈良県橿原市在住で、普段、SNSで奈良県内明日香村、橿原市、桜井市、高取町などの愛犬と行ける史跡などを紹介しています。 今回、愛犬キャンディ🐶が散歩中に発見した万葉集でも詠まれた花?の話です。 説明するのは、愛犬キャンディ🐶とニコニコさん😊です。 「ニコニコ」です。よろしく 「こんにちわー 🐶キャンディ」です。 わんわん 今日は、「錦鯉」かい! 主題とは異なるけど、「こんにちわー」ではなく「こんにちはー」です。 「こんにちわー」と思ってた。何で? あいさつとして「こんにちは」だけで使われていますが、もともと後ろに言葉が続…
#4601 玉藻刈る唐荷の島に島廻《しまみ》する鵜にしもあれや家思はずあらむ
令和7年5月11日(日) 【旧 4月14日 大安】 立夏・「蚯蚓出(きゅういんずいずる)」玉藻刈る唐荷の島に島廻《しまみ》する鵜にしもあれや家思はずあらむ ~山部赤人(?-736?)『万葉集』 巻6-0943 雑歌唐荷《からに》の島の廻りで魚を取っている鵜であれば、家のことを思
#4599 さ夜更けて暁月に影見えて鳴く霍公鳥聞けばなつかし
令和7年5月9日(金) 【旧 4月12日 先負】 立夏・「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」春過ぎて 夏来向へば あしひきの 山呼び響《とよ》め さ夜中に 鳴く霍公鳥《ほととぎす》 始音《はつこひ》を 聞けばなつかし 菖蒲《あやめくさ》 花橘を 貫《ぬ》き交へ 蘰《かづら》く
ふぢ(フジ) 万葉仮名 -- 藤 敷治 布治 藤(フジ) 05/12奈良・春日大社 萬葉植物園 藤の園で撮影 恋(こひ)しけば形見(かたみ)にせむと我(わ)がやどに植ゑし藤波(
こんにちは。高見沢隆の詩的ライフです。 今回は万葉集について記事を投稿します。これは『軽井沢学叢書Ⅰ』のために書き下ろしたものですが、いつ発行されるのか判らず、このブログでいち早く皆様にお届けします。 万葉集は日本の最古の歌集として存在している。歌の詠まれた時代は七世紀前半から八世紀半ばで貴族や読み人知らず、防人などの歌がそこには収められている。今、わたしたちが見ることのできる二十巻の万葉集の成立年代は八世紀後期という説が有力である。 六六三年(天智二年)、大和の国は白(はく)村江(すきのえ)の戦いで唐、新羅に敗れ、その結果、唐が日本に攻めてくるのではないかという懸念から壱岐や対馬、筑紫といっ…
あしび(アセビ) 万葉仮名 -- 馬酔木 馬酔木(アセビ) 04/24 六甲山で 我(わ)が背子に我(あ)が恋ふらくは奥山のあしびの花の今盛りなり 万葉集
令和7年4月21日(月) 【旧 3月24日 友引】 穀雨・「葭始生(あしはじめてしょうず)」芦のびて鯰とる子をかくすほど ~岸風三楼(1910-1982)『往来』 二十四節気「穀雨」の初候5日間(4月20~24日)は七十二候の第16候「葭始生(あしはじめてしょうず)」。この時期の雨
こんにちは。高見沢隆の詩的ライフです。 ようやくいままで発行してきた「旅人」の8号を昨日、発行することができました。一年近く休んでいましたが、その間に『明治期、日本の避暑地』の発刊をすることができました。 「旅人」は長野県立図書館、上田市立図書館、小諸市立図書館、佐久市立図書館などに送付していますので、興味のある方はどうぞ閲覧してください。内容については今回は万葉集の上田地域や碓氷越えをした防人の歌を取りあげています。そこに必ず毎回、詩を載せております。わたくしは詩人ですからそれが基本になっております。 この「旅人」はコピーで作成した、少し昔なら手作りの雑誌というものです。このような雑誌を迷惑…
こんにちは。高見沢隆の詩的ライフです。 今回は昨日の「旅人」8号で発表した作品の一部を公開します。 碓氷峠を中心に軽井沢地方をみたとき、そこは高地であったため四世紀の県遺跡が示すようにそこで長く住居を構える人々はいなかったと思われる。次に考える万葉集の歌は信濃国分寺(現在の上田市)近辺の歌であるが、川辺の美しい歌として防人の歌(四四〇七番)のような土の匂いが漂う歌の対極に位置するものとして掲げたい。 信濃なる筑摩の川のさざれ石も君し踏みてば玉と拾はむ (巻第十四 歌番 三四〇〇) 大意「信濃の千曲川の川原の小石も、あなたがお踏みになったのだから、宝石として拾いましょう。」 佐佐木幸綱著 『万葉…
ほよ(ヤドリギ) 万葉仮名 -- 保与 保與 宿木(ヤドリギ) あしひきの山の木末(こぬれ)のほよ取りてかざしつらくは千年(ちとせ)寿(ほ)くとそ 大伴
#4572 霍公鳥来鳴き響もす岡辺なる藤波見には君は来じとや
令和7年4月11日(金) 【旧 3月14日 仏滅】 清明・「鴻雁北(こうがんかえる)」霍公鳥《ほととぎす》来鳴き響《とよ》もす岡辺なる藤波見には君は来じとや ~作者未詳 『万葉集』 巻10-1991 相聞歌ほととぎすが来て啼く丘のほとりの藤の花を見に貴女は来ないと言うのですか。
令和7年4月9日(水) 【旧 3月12日 友引】 清明・「鴻雁北(こうがんかえる)」燕来る時になりぬと雁がねは国偲びつつ雲隠り鳴く ~大伴家持 『万葉集』 巻19-4144燕が来る時になったのだと、雁はふるさとを思って雲の上で鳴いている。Photo:鴻雁北 ~暦生活 二十四節気「清
#4558 春山の咲きのををりに春菜摘む妹が白紐見らくしよしも
令和7年3月28日(金) 【旧 2月29日 赤口】 春分・「桜始開(さくらはじめてひらく)」春山の咲きのををりに春菜《わかな》摘む妹《いも》が白紐見らくしよしも ~尾張連《をはりのむらじ》『万葉集』 巻8-1421 雑歌春山の花が咲いている下で、春の菜を摘んでいる。妻の着物の
令和7年3月27日(木) 【旧 2月28日 大安】 春分・「桜始開(さくらはじめてひらく)」古《いにしへ》の人の植ゑけむ杉が枝に霞たなびく春は来ぬらし ~作者未詳 『万葉集』 巻10-1814 雑歌いにしえの人が植えたという杉の枝に霞がたなびく春が来たようです。 この歌、万葉集
只今、植え替えシリーズの最中ですが、ニワウメ が開花しましたので今日は久しぶりに花の画像をお送りいたします。花は滅多にないけど。花はピンクで、実物はとても綺麗です。写真ではなかなか色が出ません。◆ ニワウメの過去記事はこちらです。 ◆ ⇦ クリックで別窓で開きます。セリアのミニチュアグッズを盆栽鉢に!日向水木と庭梅盆栽🎵 音量にはご注意を ❕ 🎵庭梅の花咲く頃 ひとりの女に 小林 旭庭梅は中国の原産...
#4553 暇なく人の眉根をいたづらに掻かしめつつも逢はぬ妹かも
令和7年3月23日(日) 【旧 2月24日 先勝】 春分・「雀始巣(すずめはじめてすくう)」長眉毛一本のべし老の春 ~百合山羽公(1904-1991) 今年のNHK大河小説 『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』 で水野美紀や安達祐実・飯島直子らが演じる眉毛のない吉原の女将たちと、石坂浩
つた(テイカカズラ) 万葉仮名 -- 都多 津田 定家葛(テイカカズラ) 石(いは)つなのまたをちかへりあおによし奈良の都をまたも見むかも 万葉集 [巻六
「令和万葉秘帖」大杉耕一 万葉集は「裏の日本史」を伝える歴史資料という着眼点が面白い 中大兄皇子(天智天皇)の暗黒面が描かれる
「令和万葉秘帖」第2巻、第3巻 「令和万葉秘帖」大杉耕一 万葉集は、日本書紀など国史に記されない「裏の日本史」を伝える歴史資料だという。この着眼点が面白い。 本書は、山上憶良を主人公とする小説。万葉集の歌を紹介しながら、古代の日本史、そして、皇室の闇に迫る。 全6巻のうち、特に面白いのが、第2巻、第3巻に相当する「まほろばの陰翳(いんえい)」上下巻だ。 憶良が、大伴旅人とその息子・家持らに「裏の日本史」を講義するという形にして、小説の体を取っているが、この上下巻は、小説というより論文に近い。 (時系列で考えると、第4巻に相当する「長屋王の変」が第1弾として最初に出版されたので、「まほろばの陰翳…
わかめ(ワカメ) 万葉仮名 -- 和可米 稚海藻 比多潟の磯のわかめの立ち乱(みだ)え我(わ)をか待つなも昨夜(きそ)も今夜(こよひ)も 万葉集 [卷十四 3563]&nbs
#4521 石ばしる垂水の上の早蕨の萌え出づる春になりにけるかも
令和7年2月19日(水) 【旧 1月22日 仏滅】 雨水・土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)萌え出づるものにやはらか春の土 ~高木青巾Photo:わらび ~山形県朝日町 二十四節気「雨水」の初候は七十二候の第4候「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」。2月18日から2
#4519 我が園に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ来るかも
令和7年2月17日(月) 【旧 1月20日 友引】 立春・魚上氷(うおこおりをのぼる)我が園に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ来るかも ~大伴旅人(665-731)『万葉集』 巻5-0822 雑歌私の庭の梅の花が散っていく。空から雪が流れてくるように。Photo:国宝 尾形光琳「紅白
さきくさ(ミツマタ) 万葉仮名 -- 三枝 三椏(ミツマタ) 04/09黄花の三椏 京都・哲学の道で撮影。 04/09黄花の三椏 京都・哲学の道で撮影。
令和7年1月30日(木) 【旧 一月二日 友引】 大寒・鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)庭つ鳥鶏《かけ》の垂《た》り尾の乱れ尾の長き心も思ほえぬかも ~作者未詳 『万葉集』 巻7-1413 相聞歌家で飼う鶏の垂れた尾の乱れ尾のように、末長く思いを保つことはできないの
あべたちばな(ダイダイ) 万葉仮名 -- 阿倍橘 橙(ダイダイ) (伊勢神宮 参道で撮影) 伊勢神宮 初詣の折に、参道で見た全景が撮れないほどの大きな橙の木々。このような大きな
#4479 松の木の並みたる見れば家人の我れを見送ると立たりしもころ
令和7年1月8日(水) 【旧 一二月九日 友引】 小寒・「芹乃栄(せりすなわちさかう)」松の木の並みたる見れば家人の我れを見送ると立たりしもころ ~物部真嶋 『万葉集』 巻20-4375松の木が並んで立っているのを見ると、家の人々が並んで私を見送ってくれた様子にそっくり
旅行3日目 最終日、連泊した富山県のホテル・ルートイン砺波インターを10時に出発し、富山県高岡市の 「雨晴 (あまはらし)海岸」 に向かう。 砺波ICから北陸自動車道に入り → 能登自動車道 → 高岡北ICで降りてから県道を進み、のんびり走って50分くらいで到着。 思ったよりも近かったので良かったです。Photo by KirishimaJR氷見(ひみ)線と義経神社と雨晴海岸 義経神社の海側には、弁慶岩という雨宿りに最適な岩屋が...
新しき年の始めの初春のけふ敷る雪の伊夜しけ餘事大伴家持あたらしきとしのはじめのはつはるのけふふるゆきのいやしけよごと新しい年が始める初春の今日、降り敷く雪のように佳い事が覆いつくしますように。新しい雪のよう清らかに明るんで、ただただ美しい善きものが、余るほど残り積ってゆくように。この暗夜にあるからこそ、輝いて光り残らせて。新春の歌ですが『万葉集』の最終巻=巻第二十のいちばん最後に載っています。ラスト締める絶筆歌でありながら「始」「餘事」に歌集を編纂したあたり、籠められる祈りが謳われています。原文は「新年乃始乃波都波流能家布敷流由伎能伊夜之家餘其騰」結句の「餘」という字は「引き続いて後に残る」「余るほど残る」という意味になります。この「よごと」は「吉事」と翻刻してしまうことが多いのですが、この文字の意味その...清雪の餘、万葉集×新春
■『石上(いそのかみ)神宮⛩️』紅葉と静寂に包まれた古代から続く古刹(奈良県天理市)
目次 1 日本最古の神社の一つ『石上神宮』 2 日本最古の和歌集「万葉集」とも所縁の深い場所 3 古代ロマンの古道『山の辺の道』が通過する神宮 4 神の使い鶏が闊歩する境内 5 八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治した神剣が祀られています 1 日本最古の神
#4466 このころの朝明に聞けばあしひきの山呼び響めさを鹿鳴くも
令和6年12月26日(木) 【旧 一一月二六日 赤口】 冬至・「麋角解(さわしかのつのおつる)」鹿の角先《まづ》一節《ひとふし》のわかれかな ~松尾芭蕉(1644-1694) 鹿の角が一節目に二股に別れていく事をもって、奈良で出会った弟子たちとの別れの言葉とした芭蕉の句で
もしも生きる時代が違っていたら違う接し方ができたのかもしれないひょっとしたら愛し合えたのかもしれない[1254]秋深 刈根之稲尓 生流穂之 應稔日者 今西不在…
#4451 荒熊の棲むとふ山の師歯迫山責めて問ふとも汝が名は告らじ
令和6年12月11日(水) 【旧 一一月一一日 先負】 大雪・「熊蟄穴(くまあなにこもる)」荒熊の棲むとふ山の師歯迫山《しはせやま》責めて問ふとも汝《な》が名は告《の》らじ ~作者未詳 『万葉集』 巻11-2696 寄物陳思荒々しい熊が棲むと言う師歯迫山の名のように、いく
#4447 大口の真神原《まがみがはら》に降る雪はいたくな降りそ家もあらなくに
令和6年12月7日(土) 【旧 一一月七日 大安】 大雪・「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」大口の真神原《まがみがはら》に降る雪はいたくな降りそ家もあらなくに ~舎人娘子《とねりのをとめ》 『万葉集』 巻8-1636 雑歌大口の真神原に降る雪よ、ひどく降らないでおくれ。
#4446 ぬばたまの夜霧は立ちぬ衣手の高屋の上にたなびくまでに
令和6年12月6日(金) 【旧 一一月六日 仏滅】 小雪・「橘始黄(たちばなはじめてきばむ)」ぬばたまの夜霧は立ちぬ衣手の高屋の上にたなびくまでに ~舎人皇子《とねりのみこ》(676-735) 『万葉集』 巻9-1706 雑歌ぬばたまのような漆黒の夜に霧が立ちこめている。高屋の
令和6年12月2日(月) 【旧 一一月二日 赤口】 小雪・「橘始黄(たちばなはじめてきばむ)」橘の黄の小さきは右近かな ~吉田鴻司(1918-2005) 京都御所内裏の紫宸殿正面に植えられた左近の桜と右近の橘。言うまでもありませんがこの左・右は左大臣・右大臣の席と同じく天
#4440 衣手にあらしの吹きて寒き夜を君来まさずはひとりかも寝む
令和6年11月30日(土) 【旧 一〇月三〇日 先負】 小雪・「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」衣手にあらしの吹きて寒き夜を君来まさずはひとりかも寝む ~作者未詳 『万葉集』 巻13-3282 相聞歌衣の袖に嵐の風が吹きこむような寒い夜を、貴方がおいでにならないのでわた
#4436 西の市にただひとり出でて目並べず買ひてし絹の商じこりかも
令和6年11月26日(火) 【旧 一〇月二六日 大安】 小雪・虹蟄不見(にじかくれてみえず)火種棒まつ赤に焼けて感謝祭 ~陽美保子 そもそも巷で騒がしい「ブラックフライデー」とは何ぞやという疑問を解くためにはまず「感謝祭」を知らねばなりません。感謝祭(Thanksgiving
【橿原市】16年間都が置かれ持統天皇らによって律令国家体制が進められた『藤原宮跡』
春日大社を後にして橿原神宮前駅に向かう道中、藤原宮跡を通っていきました。藤原宮は中国の都城にならって日本で最初に構築された都城になります。694年の持統天皇の治世に遷都されて以来、平城京遷都まで16年間この地で持統天皇・文武天皇・元明天皇らによって律令国家体制
前回の続きで橿原市内を散策した日の話になります。耳成山を後にして、まほろばキッチンというJAの直売所と観光案内所とフードコートが一緒になった施設で休憩しました。地域産の野菜がふんだんに食べられるビュッフェもあるようなので今度行ったら食べてみたいです。まほろ
#4418 巨勢山のつらつら椿つらつらに見つつ思ばな巨勢の春野を
令和6年11月8日(金) 【旧 一〇月八日 大安】立冬・山茶始開(つばきはじめてひらく)巨勢山《こせやま》のつらつら椿つらつらに見つつ思《しの》ばな巨勢の春野を ~坂門人足《さかどのひとたり》 『万葉集』 巻1-0054 雑歌巨勢山のつらつらと連なった椿をつらつら見な
令和6年11月2日(土) 【旧 一〇月二日 大安】霜降・楓蔦黄(もみじつたきばむ)我が衣色取り染めむ味酒《うまさけ》三室の山は黄葉しにけり ~柿本人麻呂歌集 『万葉集』 巻7-1094私の衣をきれいな色に染めましょう。三室の山も紅葉している頃です。 「味酒」は「三室の山
#4406 大野らに小雨降りしく木の下に時と寄り来ね我が思ふ人
令和6年10月28日(月) 【旧 九月二六日 仏滅】霜降・霎時施(こさめときどきふる)いつもここに秋の雨にも潦 ~山口誓子(1901-1994) 潦《にわたずみ》は和歌・短歌では「流る」「行く」「川」などにかかる枕詞に使われますが、ここでは「水たまり」の意味。我が家の前の
【三郷町立野南】万葉集にも詠まれた神奈備神社と風の神様・龍田大社
去年の10月末に奈良県の三郷町から柏原市の河内堅上まで龍田古道を歩きました。今回から数回にわたって道中訪れた場所を紹介していきたいと思います。まずは三郷町から徒歩2分ほどのところに鎮座している神奈備神社へ。神奈備という言葉には神が住む森という意味があるそうで
1ぬばたまの夜のふけゆけば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴くぬばたまの よのふけゆけば ひさきおふる きよきかはらに ちどりしばなく夜が更けてゆくにつれ、久...
古代から昭和までの古典作品の解説が展開される古典マンダラシリーズの1作目『田辺聖子の古典まんだら(上)【電子書籍】[ 田辺聖子 ]』について 古事記からとりか…