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令和8年5月10日(日) 【旧 3月24日 友引】 立夏・蛙始鳴天地《あめつそ》のいづれの神を祈らばか愛《うつく》し母にまた言《こと》とはむ ~大伴部麻与佐《おほともべのまよさ》 『万葉集』 巻20-4392天の神、地の神、どの神に祈ったら、いとしい母に、また話ができるので
#4969 草枕旅に物思ひ我が聞けば夕かたまけて鳴くかはづかも
令和8年5月6日(水) 【旧 3月20日 仏滅】 立夏・蛙始鳴草枕旅に物思ひ我が聞けば夕かたまけて鳴くかはづかも ~作者未詳 『万葉集』 巻10-2163 雑歌旅にあって物思いに耽っている夕方、蛙の鳴く声が聞こえてきたよ。 二十四節気「立夏」の初候6日間(5月5日-10日)は七十
#4959 恋しけば形見にせむと我がやどに植ゑし藤波今咲きにけり
令和8年4月26日(日) 【旧 3月10日 赤口】 穀雨・霜止出苗草臥れて宿かるころや藤の花 ~松尾芭蕉(1644-1694)『笈の小文』 旅の途中、草臥《くたび》れてやっと宿にたどり着いた夕暮れの頃、藤の花房が先垂れて晩春の慕情をさそうという、そんな一句です。Photo:フジの
#4938 あしひきの山の際照らす桜花この春雨に散りゆかむかも
令和8年4月5日(日) 【旧 2月18日 先勝】 清明・玄鳥至あしひきの山の際《ま》照らす桜花この春雨に散りゆかむかも ~作者未詳 『万葉集』 巻10-1864 雑歌山際を彩っている美しい桜の花もこの春雨で散ってしまうかも知れません。Photo:桜 散るとき ~PHOTOHITO(らむりん
#4931 手くらがりほどの夕べが来ておりぬカタクリの咲く林の根方
令和8年3月29日(日) 【旧 2月11日 赤口】 春分・桜始開かたかごの咲くや万葉のおもかげを ~山口青邨(1892-1988)Photo:可憐なカタクリの花 ~photoAC(unfinityさん) 「かたかご(堅香子)」とは片栗のこと。この「万葉歳時記」でも何度か紹介してきましたが「万葉集
#4908 ちはやぶる神の社しなかりせば春日の野辺に粟蒔かましを
令和8年3月13日(金) 【旧 1月25日 先勝】 啓蟄・桃始笑飛火野の鹿の遠見の利くらしく ~粟津松彩子(1912-?) 「飛火野《とびひの》」は春日大社の参道に面した広大な芝生の野原です。その春日大社では毎年3月13日に例祭「春日祭」が行われます。Photo:春日祭 ~nippon
令和8年3月10日(火) 【旧 1月22日 仏滅】 啓蟄・桃始笑 二十四節気「啓蟄」の次候は七十二候の第8候「桃始笑(ももはじめてさく)」。もちろん地方によって前後しますが一般的に桃の花の開花期に当たります。今日は『万葉集』から桃の花を詠んだ大伴家持の長歌です。Photo:
#4876 鹿脊の山木立を繁み朝去らず来鳴きとよもすうぐひすの声
令和8年2月9日(月) 【旧 12月22日 先負】 立春・黄鶯睍睆鹿脊《かせ》の山木立を繁み朝去らず来鳴きとよもすうぐひすの声 ~田辺福麻呂《たなべのさきまろ》『万葉集』 巻6-1057 雑歌鹿背の山の木立ちが繁っているので毎朝やって来ては鳴き声をひびかせる鶯の声よ。 鹿脊
#4866 里中に鳴くなる鶏の呼び立てていたくは泣かぬ隠り妻はも
令和8年1月30日(金) 【旧 12月12日 大安】 大寒・鶏始乳たまご売り寒の間を二度来たり ~中山純子(1927-2014) 七十二候のおしまい、第72候目は「鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)」。鶏が春の気配につられ、交尾して卵を産み始めるころ。今では鶏卵は年中手に入り
#4862 斑鳩の因可の池のよろしくも君を言はねば思ひぞ我がする
令和8年1月26日(月) 【旧 12月8日 先勝】 大寒・水沢腹堅斑鳩の因可《よるか》の池のよろしくも君を言はねば思ひぞ我《あ》がする ~作者未詳 『万葉集』巻12-3020 寄物陳思斑鳩のよるかの池は良い池ということのようですが、あなたには良い噂もないので私もどう考えれば
JUGEMテーマ:名所 「明」「明」は今年(2026)の歌会始のお題です。 歌会始は和歌(短歌)を披露しあう「歌会」で、その年の始めに行うものを指す。現在では、年頭に行われる宮中での「歌会始の儀」が特に有名。
#4849 吾妹子をはやみ濱風大和なる吾を待つ椿吹かざるなゆめ
令和8年1月13日(火) 【旧 11月25日 大安】 小寒・水泉動玉椿落て浮けり水の上 ~槐本諷竹(1659?-1708?) 江戸中期の俳人槐本諷竹《えのもとふうちく》の通称は伏見屋久右衛門、別号に東湖・之道・蟻門亭等。薬種商を営み、また大坂芭蕉門の有力者でした。Photo:池に
#4848 たけばぬれたかねば長き妹が髪このころ見ぬに掻き入れつらむか
令和8年1月12日(月) 【旧 11月24日 仏滅】 小寒・水泉動袴着や子の草履とる親ごゝろ ~小西来山(1654-1716) 男子が成長して初めて袴を履く通過儀礼である「袴着《はかまぎ》」は、成人になった証として平安時代から行われてきました。後に武家の間にも広がり、更には庶
#4868 佐保川に凍りわたれる薄ら氷の薄き心を我が思はなくに
令和8年1月10日(土) 【旧 11月22日 友引】 小寒・水泉動薄氷《うすらひ》に透けてゐる色生きてをり ~稲畑汀子(1931-2022)Photo:氷の下の魚を追うにゃんこ ~ねこナビ 今日は七十二候の第68候「水泉動(しみずあたたかをふくむ)」。 地中で凍った泉が動き始める頃と
#4843 水鳥の鴨の羽色の青馬の今日見る人は限りなしといふ
令和8年1月7日(水) 【旧 11月19日 大安】 小寒・芹乃栄白馬《あおうま》の鼻寒げなる旭かな ~内藤鳴雪(1847-1926)「鳴雪俳句鈔」 1月7日が昭和天皇の崩御相当日であることから、宮中においては昭和天皇祭が行われます。しかし昔は白馬節会《あおうまのせちえ》があっ
#4840 小竹が葉のさやく霜夜に七重かる衣に益せる子ろが膚はも
令和8年1月5日(月) 【旧 11月17日 先負】 小寒・芹乃栄黒松の幹の粗さや寒に入る ~森澄雄(1919-2010)Photo:兼六園の雪吊り ~aini 二十四節気の23番目は「小寒」。新年を迎えて、これからが本格的に寒さが厳しくなっていきます。この半月を過ぎると次は「大寒」。小
#4836 年月はあらたあらたに相見れどあが思ふ君は飽きたらぬかも
令和8年1月1日(木) 【旧 11月13日 大安】 冬至・雪下出麦年月はあらたあらたに相見れどあが思ふ君は飽きたらぬかも ~大伴村上 『万葉集』 巻20-4299 賀歌年月は毎年新たにめぐり、その都度お逢いするのですが、私のお慕いするあなたには飽きるということがありません。令
#4832 おのれゆゑ罵らえて居れば青馬の面高夫駄に乗りて来べしや
令和7年12月28日(日) 【旧 11月9日 先勝】 冬至・麋角解(おおしかのつのおつる)改札は有馬記念の靴の音 ~黒岩徳将(1990-) 今日は一年を締めくくるG1レース「有馬記念」が開催されます。先週まで放送していたTBS日曜劇場の『ザ・ロイヤルファミリー』でも主人公た
#4831 藤原の大宮仕へ生れつぐや処女がともは羨しきろかも
令和7年12月27日(土) 【旧 11月8日 赤口】 冬至・麋角解(おおしかのつのおつる)藤原の大宮仕へ生《あ》れつぐや処女《をとめ》がともは羨《とも》しきろかも ~作者未詳 『万葉集』 巻1-0053 雑歌藤原京の大宮に仕えるべく美しく生まれ継いできた乙女たちはうらやまし
#4830 弥彦の 神の麓に今日らもか鹿の伏すらむ皮衣着て角つきながら
令和7年12月26日(金) 【旧 11月7日 大安】 冬至・麋角解(さわしかのつのおつる)弥彦の 神の麓に 今日らもか 鹿の伏すらむ 皮衣着て 角つきながら ~作者未詳 『万葉集』 巻16-3884弥彦《いやひこ》の神山の麓に今日もまた鹿が畏まってひれ伏しているだろうか、毛皮の着
トレビアン!採点済みの答案にフランス語のスペルで書いてくださる粋な古文の先生。名古屋の高校生時代、この先生のおかげで何となく古文に惹かれたものです。手のひらに収まる『更級日記』を大切に持ち歩く日々。『徒然草』を部分的に暗誦してみたりもしました。
あふい(フユアオイ) 万葉仮名 -- 葵 冬葵(フユアオイ) (画像はウイキペディアより拝借して縮小) 梨棗(なしなつめ)黍(きみ)に粟(あは)次ぎ延(は)ふ葛(く
#4798 潮騒に伊良虞の島辺漕ぐ舟に妹乗るらむか荒き島廻を
令和7年11月24日(月) 【旧 10月5日 友引】 小雪・虹蔵不見(にじかくれてみえず)ダフニスとクロエのかける夏野かな ~山田禮子 「遠嶺」 2001年10月 シャルル・デュトワの指揮による一昨日土曜日の大阪フィル定期演奏会、後半のプログラムは『ダフニスとクロエ』でした
#4796 螢田てふ駅に降りたち一分の間にみたざる虹とあひたり
令和7年11月22日(土) 【旧 10月3日 赤口】 小雪・虹蔵不見(にじかくれてみえず)小雪や実の紅の葉におよび ~鷹羽狩行(1930-2024)Photo:南天の実 ~mkbkc’s diary(Hatena Blog) 二十四節気の第20「小雪」。『暦便覧』には「冷ゆるが故に雨も雪となりてくだるが故
「万葉集から古代を読みとく」上野誠 個人的な感情を歌い、記して残した古代人に感謝 山上憶良の人間主義「子らを思ふ歌」 「竹取の翁の歌」は戯れ言か
「万葉集から古代を読みとく」 「万葉集から古代を読みとく」上野誠 和歌は、古くは歌い継いだ。 だから、覚えやすいよう、繰り返しが多いという。 たとえば、日本最古の和歌とされるスサノオのこの歌も、そうだと思った。 八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を 和歌は、やがて、文字で記して残されるようになったという。 飛鳥時代の斉明天皇(天智天皇や天武天皇の母)が孫を失った悲しみを歌った。 そして、「この歌が忘れられないようにせよ」と臣下に指示。 この臣下は渡来人なので、おそらく書き記したのだろう───と万葉学者・上野誠は著書「万葉集から古代を読みとく」で述べている。 古代の人が個人的…
#4790 秋山のしたひが下に鳴く鳥の声だに聞かば何か嘆かむ
令和7年11月16日(日) 【旧 9月27日 大安】 立冬・地始凍(ちはじめてこおる)がうがうと風の紅葉や室生道 ~斉藤夏風(1931-2017)Photo:室生寺の紅葉ライトアップ ~aumo 秋も深まり、いよいよ各地の紅葉も見頃を迎えてきました。女人高野と呼ばれる室生寺(奈良県宇陀
令和7年11月15日(土) 【旧 9月26日 仏滅】 立冬・地始凍(ちはじめてこおる)とこしへに夏冬行けや裘《かはごろも》扇放たぬ山に住む人 ~柿本人麻呂 『万葉集』 巻9-1682 雑歌絶対に夏と冬が一緒に来る事などなかろうに、毛皮の衣も扇も手放さないのだろうか、山に住む仙
#4776 秋風の日に異に吹けば水茎の岡の木の葉も色づきにけり
令和7年11月2日(日) 【旧 9月13日 先負】 霜降・楓蔦黄(もみじつだきばむ)黄葉す古木の一樹一樹かな ~右城暮石(1899-1995)Photo:カツラの黄葉 ~山形市野草園 七十二候の第54候は「楓蔦黄(もみじつだきばむ)」。二十四節気「霜降」の末候にあたります。木々が本
#4772 秋萩の下葉のもみち花に継ぎ時過ぎゆかば後恋ひむかも
令和7年10月29日(水) 【旧 9月9日 大安】 霜降・霎時施(こさめときどきふる)二三枚より萩黄葉はじまりし ~田畑美穂女(1909-?)Photo:萩 黄葉する・・・唐招提寺 ~西の京散歩 萩の見頃は9月下旬から10月中旬頃。晩夏から秋にかけて赤紫色の花をたくさんつけた枝を
#4771 秋の雨に濡れつつ居ればいやしけど我妹が宿し思ほゆるかも
令和7年10月28日(火) 【旧 9月8日 仏滅】 霜降・霎時施(こさめときどきふる)古簑や芒の小雨萩の露 ~正岡子規(1867-1902) 七十二候の第53候は「霎時施(こさめときどきふる)」。秋の小雨しとしと降る頃。二十四節気「霜降」の次候に当たります。Photo:moshimoスト
#4766 霜曇り為とにかあるらむひさかたの夜渡る月の見えなく思へば
令和7年10月23日(木) 【旧 9月3日 大安】 霜降・霜始降(しもはじめてふる)霜降やさりげなく来て去るあきつ ~阿部ひろし(1919-) ※「あきつ」はトンボのことです。Photo:五行舘山川鍼灸療院 今日は二十四節気の第18、「霜降」。『暦便覧』に「露が陰気に結ばれて霜
#4765 秋の花種々にありと色ごとに見し明らむる今日の貴とさ
令和7年10月22日(水) 【旧 9月2日 仏滅】 寒露・蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)秋の花種々《くさぐさ》にありと色ごとに見《め》し明《あき》らむる今日の貴とさ ~大伴家持(718-785) 『万葉集』 巻19-4255秋の花には色々な花がありますが、それをひとつひとつご覧にな
#4760 世間を憂しとやさしと思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば
令和7年10月17日(金) 【旧 8月26日 先負】 寒露・菊花開(きくのはなひらく) 今日、10月17日は国際連合が定めた「貧困撲滅のための国際デー」。1992年の国連総会で制定されたものです。この世界における戦争や暴力、窃盗や殺人などの犯罪の多くは貧困と貧富や教育の格差が
ひし(ヒシ) 万葉仮名 -- 菱 菱(ヒシ) 豊国(とよくに)の企救(きく)の池なる菱の末(うれ)を摘むとや妹(いも)がみ袖濡れけむ 豊前国の白水郎(とよくにのみち
#4742 ふるさとの訛なくせし友といてモカ珈琲はかくまでにがし
令和7年9月29日(月) 【旧 8月8日 先負】 秋分・蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)夕占《ゆふけ》にも今夜《こよひ》と告《の》らろ我が背なは何《あぜ》ぞも今夜寄しろ来まさぬ ~作者未詳(東歌)『万葉集』 巻14-3469 防人歌夕占にも今夜だと告げられたのに、私の彼氏
いね(イネ) 万葉仮名 -- 稲 伊禰 稲(イネ) 住吉(すみのえ)の崖(きし)を田に墾(は)り蒔きし稲かくて刈るまで逢はぬ君かも 万葉集 [巻十 22
#4738 秋風の吹きにし日よりいつしかと我が待ち恋ひし君ぞ来ませる
令和7年9月25日(木) 【旧 8月4日 大安】 秋分・雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)墨染の蝶もとぶ也秋の風 ~小林一茶(1763-1828) 先日、「大阪・関西万博」に行った時は日が暮れたにもかかわらずまだまだ蒸し暑いお天気でした。ただ、パビリオンやレストランの
からあゐ(ケイトウ) 万葉仮名 -- 韓藍 辛藍 鶏冠草 鶏頭(ケイトウ) 秋さらば移しもせむと我が蒔きし韓藍(からあゐ)の花を誰か摘みけむ 万葉集 [
令和7年9月16日(火) 【旧 7月26日 先勝】 白露・鶺鴒鳴(せきれいなく)ともに居て梨剥けば足る恋ごゝろ ~日野草城(1901-1956) 梨の美味しい季節です。まだ夏の蒸し暑さが残るこの時季だからこそかもしれませんが、冷蔵庫で冷やした梨を剥いて家族で食べる幸せがこの
#4727 月草に衣は摺らむ朝露に濡れてののちはうつろひぬとも
令和7年9月14日(日) 【旧 7月24日 大安】 白露・鶺鴒鳴(せきれいなく)蛍草のそのやさしさへ歩みをり ~加藤秋邨(1905-1993) 「蛍草」は露草《ツユクサ》の別名。花びらが、蛍のお尻に灯る淡い光のように見えなくもありません。一般に花期は6月から9月頃とされていま
#4720 白露を玉になしたる九月の有明の月夜見れど飽かぬかも
令和7年9月7日(日) 【旧 7月16日 仏滅】 白露・草露白(くさのつゆしろし)何事も過ぎてゆくもの白露の日 ~稲畑汀子(1931-2022) 今日は二十四節気第15番目の「白露」。大気が冷えて、露が見られる頃です。『暦便覧』には、「陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれ
#4715 住吉の岸を田に墾り蒔きし稲かくて刈るまで逢はぬ君かも
令和7年9月2日(火) 【旧 7月11日 大安】 処暑・禾乃登(こくものすなわちみのる)刈らるべき稔田や黄に透きとほり ~相馬遷子(1908-1976)『山河』 今日は七十二候の第42候「禾乃登(こくものすなわちみのる)」。秋になり、さまざまな穀物が実る頃という意味で、二十四節
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