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令和7年4月9日(水) 【旧 3月12日 友引】 清明・「鴻雁北(こうがんかえる)」燕来る時になりぬと雁がねは国偲びつつ雲隠り鳴く ~大伴家持 『万葉集』 巻19-4144燕が来る時になったのだと、雁はふるさとを思って雲の上で鳴いている。Photo:鴻雁北 ~暦生活 二十四節気「清
「令和万葉秘帖」大杉耕一 万葉集は「裏の日本史」を伝える歴史資料という着眼点が面白い 中大兄皇子(天智天皇)の暗黒面が描かれる
「令和万葉秘帖」第2巻、第3巻 「令和万葉秘帖」大杉耕一 万葉集は、日本書紀など国史に記されない「裏の日本史」を伝える歴史資料だという。この着眼点が面白い。 本書は、山上憶良を主人公とする小説。万葉集の歌を紹介しながら、古代の日本史、そして、皇室の闇に迫る。 全6巻のうち、特に面白いのが、第2巻、第3巻に相当する「まほろばの陰翳(いんえい)」上下巻だ。 憶良が、大伴旅人とその息子・家持らに「裏の日本史」を講義するという形にして、小説の体を取っているが、この上下巻は、小説というより論文に近い。 (時系列で考えると、第4巻に相当する「長屋王の変」が第1弾として最初に出版されたので、「まほろばの陰翳…
旅行3日目 最終日、連泊した富山県のホテル・ルートイン砺波インターを10時に出発し、富山県高岡市の 「雨晴 (あまはらし)海岸」 に向かう。 砺波ICから北陸自動車道に入り → 能登自動車道 → 高岡北ICで降りてから県道を進み、のんびり走って50分くらいで到着。 思ったよりも近かったので良かったです。Photo by KirishimaJR氷見(ひみ)線と義経神社と雨晴海岸 義経神社の海側には、弁慶岩という雨宿りに最適な岩屋が...
新しき年の始めの初春のけふ敷る雪の伊夜しけ餘事大伴家持あたらしきとしのはじめのはつはるのけふふるゆきのいやしけよごと新しい年が始める初春の今日、降り敷く雪のように佳い事が覆いつくしますように。新しい雪のよう清らかに明るんで、ただただ美しい善きものが、余るほど残り積ってゆくように。この暗夜にあるからこそ、輝いて光り残らせて。新春の歌ですが『万葉集』の最終巻=巻第二十のいちばん最後に載っています。ラスト締める絶筆歌でありながら「始」「餘事」に歌集を編纂したあたり、籠められる祈りが謳われています。原文は「新年乃始乃波都波流能家布敷流由伎能伊夜之家餘其騰」結句の「餘」という字は「引き続いて後に残る」「余るほど残る」という意味になります。この「よごと」は「吉事」と翻刻してしまうことが多いのですが、この文字の意味その...清雪の餘、万葉集×新春
新しき年の初めの初春の 今日降る雪のいや重け吉事 大伴家持 あけましておめでとうございます 今年もどうぞよろしくお願いたします 今年は夫と次女が年男に年女🐍🐍 私は56歳、長女は26歳になります 今年は、一日一日を丁寧に過ごしていきたいと思います 感謝
#4466 このころの朝明に聞けばあしひきの山呼び響めさを鹿鳴くも
令和6年12月26日(木) 【旧 一一月二六日 赤口】 冬至・「麋角解(さわしかのつのおつる)」鹿の角先《まづ》一節《ひとふし》のわかれかな ~松尾芭蕉(1644-1694) 鹿の角が一節目に二股に別れていく事をもって、奈良で出会った弟子たちとの別れの言葉とした芭蕉の句で
令和6年12月2日(月) 【旧 一一月二日 赤口】 小雪・「橘始黄(たちばなはじめてきばむ)」橘の黄の小さきは右近かな ~吉田鴻司(1918-2005) 京都御所内裏の紫宸殿正面に植えられた左近の桜と右近の橘。言うまでもありませんがこの左・右は左大臣・右大臣の席と同じく天
前回の続きで橿原市内を散策した日の話になります。耳成山を後にして、まほろばキッチンというJAの直売所と観光案内所とフードコートが一緒になった施設で休憩しました。地域産の野菜がふんだんに食べられるビュッフェもあるようなので今度行ったら食べてみたいです。まほろ
▲道の駅雨晴富山県高岡市太田24番地74▲女岩の奥に立山連峰が見えるロケーションなんですが見えません▲見えたらこんな感じ▲3階展望デッキからの景色▲義経岩源義…
#4392 春の雨はいやしき降るに梅の花いまだ咲かなくいと若みかも
令和6年10月14日(月) 【旧 九月一二日 友引】寒露・菊花開(きくのはなひらく)春の雨はいやしき降るに梅の花いまだ咲かなくいと若みかも ~大伴家持(718-785) 『万葉集』 巻4-0786 相聞歌春雨はしきりに降っているものの、我が家の梅の花がまだ咲かないのはまだ若すぎ
#4355 我がやどの夕蔭草の白露の消ぬがにもとな思ほゆるかも
令和6年9月7日(土) 【旧 八月五日 赤口】白露・草露白(くさのつゆしろし)我がやどの夕蔭草の白露の消ぬがにもとな思ほゆるかも ~笠女郎《かさのいらつめ》『万葉集』 巻4-0594 相聞歌わが家の庭の夕映えに光る草の白露のように心もとなくあなたのことを思っているので
★ご訪問ありがとうございます★ランキングのポイントと順位を確認していただけるとうれしいです。★身近な植物で作る楽しいリースを随時ご紹介「アナベルのリース2020(1)」「アナベルのリース2020(2)」「アナベルのリース2019」「アナベルのリース(1)基本の形3種」忘れ草は、ユリ科ワスレグサ属の多年草のカンゾウのことで、カンゾウにはキスゲ、ノカンゾウ、ヤブカンゾウなどの種類があるそうで、うさぎガーデン「西の通路」で咲くこの花はノカンゾウです。この花(葉)を持っていると、辛いことを忘れることができると信じられていたそうで万葉集にも忘れ草の歌が詠まれています。忘れ草我が紐に付く香具山の古りにし里を忘むがため大伴旅人忘れ草我が下紐に付けたれど醜の醜草言にしありけり大伴家持恋の苦しみを忘れるという忘れ草を下着の...今日の一枚<忘れ草>★いつものソファーで
#4334 妹が袖我れ枕かむ川の瀬に霧立ちわたれさ夜更けぬとに
令和6年8月17日(土) 【旧 七月一四日 友引】・立秋 「蒙霧升降」(ふかききりまとう)妹が袖我れ枕かむ川の瀬に霧立ちわたれさ夜更けぬとに ~大伴家持(718-785)『万葉集』 巻19-4163妻の衣の袖を枕にしよう。川の瀬に霧よ立ちわたっておくれ、夜の更けない内に。Photo
令和6年8月11日(日) 【旧 七月八日 友引】・立秋 「涼風至」(すずかぜいたる)夏山の木末《こぬれ》の茂《しげ》に霍公鳥鳴き響《とよ》むなる声の遥けさ ~大伴家持(718-785) 『万葉集』 巻8-1494 雑歌夏山の梢の茂みで霍公鳥《ほととぎす》が鳴き響いている。遥か遠
#4310 石麻呂に我物申す夏痩せに良しといふものそ鰻捕り喫せ
令和6年7月24日(水) 【旧 六月一九日 赤口】・大暑 「桐始結花」(きりはじめてはなをむすぶ)石麻呂に我物申す夏痩せに良しといふものそ鰻《むなき》捕り喫《め》せ ~大伴家持 『万葉集』 巻16-3853 雑歌石麻呂君に言うけど、夏痩せに良いのは鰻だというから捕りに行っ
#4303 石瀬野に秋萩しのぎ馬並めて初鷹猟だにせずや別れむ
令和6年7月17日(水) 【旧 六月一二日 赤口】・小暑 「鷹乃学習」(たかすなわちわざをならう)石瀬野に秋萩しのぎ馬並《な》めて初鷹猟《はつとがり》だにせずや別れむ ~大伴家持(718-785)『万葉集』 巻19-4249《いはせの》に秋萩を踏み倒しながら馬を並べて行う今年始
#4280 卯の花を腐す長雨の始水に寄る木屑なす寄らむ児もがも
令和6年6月25日(火) 【旧 五月二〇日 赤口】・夏至 乃東枯(なつかれくさかるる)卯の花を腐《くた》す長雨《ながめ》の始水《みづはな》に寄る木屑《こづみ》なす寄らむ児もがも ~大伴家持(718-785) 『万葉集』 巻19-4217卯の花を腐らせるような長雨で流れた水に寄せら
#4274 昼は咲き夜は恋ひ寝る合歓木の花我のみ見めや戯奴さへに見よ
令和6年6月19日(水) 【旧 五月一四日 赤口】・芒種 梅子黄(うめのみきばむ) 夏の花、合歓《ねむ》の花をモチーフにした面白い歌がありました。合歓の木は写真のように細い糸を集めたような薄紅色の花を咲かせますが、夜は葉が閉じてしまい、眠るように見えたことからその
#4273 ほととぎす思はずありき木の暗のかくなるまでになにか来鳴かぬ
令和6年6月18日(火) 【旧 五月一三日 大安】・芒種 梅子黄(うめのみきばむ)ほととぎす思はずありき木《こ》の暗《くれ》のかくなるまでになにか来鳴かぬ ~大伴家持(718-785)『万葉集』 巻8-1487.雑歌ほととぎすよ、思いもしなかったが木の陰がこんなに暗くなるまで
#4244 時ごとにいやめづらしく咲く花を折りも折らずも見らくし良しも
令和6年5月20日(月) 【旧 四月一三日 仏滅】・小満 蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)時ごとにいやめづらしく咲く花を折りも折らずも見らくし良しも ~大伴家持(718-785)『万葉集』巻19-4167季節ごとににますます美しく咲く花を、手折っても手折らなくても、ただ見て
#4235 婦負川の早き瀬ごとに篝さし八十伴の男は 鵜川立ちけり
令和6年5月11日(土) 【旧 四月四日 先勝】・立夏 蚯蚓出(みみずいずる)婦負川《めひがわ》の早き瀬ごとに篝《かがり》さし八十伴《やそとも》の男《を》は 鵜川立ちけり ~大伴家持 『万葉集』 巻17-4023婦負川の早い瀬ごとに篝火をかざして大勢の官人たちが鵜飼を楽し
#4203 春まけてかく帰るとも秋風にもみたむ山を越え来ざらめや
令和6年4月9日(火) 【旧 三月一日 先負】・清明 鴻雁北(こうがんかえる)雁かへる夜半の雨音いたるとき ~及川貞(1899-1993) 今日は七十二候の第14候「鴻雁北(こうがんかえる)」。二十四節気「清明」の次候にあたる5日間です。この前が「玄鳥至(つばめきたる)」で
#4185 池水に影さへ見えて咲きにほふ馬酔木の花を袖に扱入《こき》れな
令和6年3月22日(金) 【旧 二月一三日 友引】・春分 雀始巣(すずめはじめてすくう)池水に影さへ見えて咲きにほふ馬酔木の花を袖に扱入《こき》れな ~大伴家持(718-785)『万葉集』 巻20-4512池の水に影を映して美しく咲いている馬酔木の花を袖に入れよう。Photo:アセ
令和6年2月19日(月) 【旧 一月一〇日 仏滅】・雨水 土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)薮波の里に宿借り春雨に隠りつつむと妹に告げつや ~大伴家持(718-785)『万葉集』 巻18-4138藪波《やぶなみ》の里で借りた宿に、春雨が降ってきたので籠っているのだと、妻に伝え
#4119 杉の野にさ躍る雉いちしろく音にしも泣かむ隠妻かも
令和6年1月16日(火) 【旧 一二月六日 大安】・小寒 雉始雊(きじはじめてなく)杉の野にさ躍る雉《きぎし》いちしろく音《ね》にしも泣かむ隠妻《こもりつま》かも ~大伴家持 『万葉集』 巻19-4148杉の野に踊り騒ぐ雉は目立つほどの声をあげて鳴いているね。隠妻とは思えな
#4105 天皇の御代万代にかくしこそ見し明らめめ立つ年のはに
令和6年1月2日(火) 【旧 一一月二一日 先勝】・冬至 雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)あしひきの 八つ峰の上の栂の木の いや継ぎ継ぎに松が根の 絶ゆることなくあをによし 奈良の都に万代に 国知らさむとやすみしし 我が大君の神ながら 思ほしめして豊の宴 見す今日の日はも
『愛国百人一首』の選定された16首目は大伴家持(おほとものやかもち)です。こちらも奈良時代の歌です。(著者所持の『愛国百人一首』の大伴家持の絵札) …
#4061 鮪突くと海人の燭せるいざり火のほにか出でなむ我が下思ひを
令和5年11月19日(日) 【旧 一〇月七日 仏滅】・立冬・金盞香(きんせんこうばし)鮪《しび》突くと海人《あま》の燭《とも》せるいざり火のほにか出でなむ我が下思《したも》ひを ~大伴家持(718-785) 『万葉集』 巻19-4218鮪《マグロ》を銛で突くという漁師の漁火のよう
#4052 天地を照らす日月の極みなくあるべきものを何をか思はむ
令和5年11月10日(金) 【旧 九月二七日 大安】・立冬・山茶始開(つばきはじめてひらく)天地を照らす日月の極みなくあるべきものを何をか思はむ ~大炊王(733-765)『万葉集』 巻20-4486 賀歌天地を照らす太陽や月のように、皇位は無窮であるはずのものであり、何を思い悩
#4016 秋風の末吹きなびく萩の花ともに挿頭さず相か別れむ
令和5年10月5日(木) 【旧 八月二一日 仏滅】・秋分・水始涸(みずはじめてかるる)秋風の末吹きなびく萩の花ともに挿頭《かざ》さず相《あい》か別れむ ~大伴家持(718-785)『万葉集』 巻20-4515秋風が葉末に吹いてなびいている萩の花を、ともに髪に挿して楽しむ機会もな
#3984 佐保川の水を堰き上げて植ゑし田を 刈れる早飯はひとりなるべし
令和5年9月3日(日) 【旧 七月一九日 先勝】・処暑・禾乃登(こくものすなわちみのる)佐保川の水を堰き上げて植ゑし田を ~尼 作る刈れる早飯《わさいひ》はひとりなるべし ~大伴家持 続ぐ 『万葉集』 巻8-1635 相聞歌佐保川の水を堰き止めて植えた田を (尼が作った)
#3937 二上の彼面此面に網さして我が待つ鷹を夢に告げつも
令和5年7月18日(火) 【旧 六月一日 赤口】・小暑・鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)二上《ふたがみ》の彼面《をても》此面《このも》に網さして我が待つ鷹を夢に告げつも ~大伴家持(718-785)『万葉集』 巻17-4013二上山のあちらこちらに網を仕掛けて私を待ちわびてい
#3854 山吹の花の盛りにかくのごと君を見まくは千歳にもがも
令和5年4月26日(水) 【旧 三月七日 先負】・穀雨・霜止出苗(しもやみてなえいずる)山吹の花の盛りにかくのごと君を見まくは千歳にもがも ~大伴家持(718-785)『万葉集』 巻20-4304山吹の花の盛りに、このようにあなたにお会いする機会がいつまでも続いて欲しいものです
#3846 春へ咲く藤の末葉の心安にさ寝る夜ぞなき子ろをし思へば
令和5年4月18日(火) 【旧 閏二月二八日 仏滅】・清明・虹始見(にじはじめてあらわる)春へ咲く藤の末葉《うらは》の心《うら》安にさ寝《ぬ》る夜ぞなき子ろをし思《も》へば ~作者未詳(東歌)『万葉集』巻14-3504 相聞歌春に咲く藤の末葉ではないが、心安らかに眠れる夜
令和5年4月12日(水) 【旧 閏二月二二日 大安】・清明・鴻雁北(こうがんかえる)夜ぐたちに寝覚めて居れば川瀬とめ情《こころ》もしのに鳴く千鳥かも ~大伴家持(718-785)『万葉集』 巻19-4146夜半に寝覚めると、川瀬を探して心も萎れるほどに哀しい千鳥の声が聞こえる。P
#3822 含めりし花の初めに来し我れや散りなむ後に都へ行かむ
令和5年3月25日(土) 【旧 閏二月四日 友引】・春分・雀始巣(すずめはじめてすくう)含《ふふ》めりし花の初めに来し我れや散りなむ後に都へ行かむ ~大伴家持(718-785)『万葉集』 巻20-4435まだ蕾だった桜の頃にやってきたが、散ってしまった後になるのだろうな、都に帰
#3821 妹がくむてらゐの上のかたかしの花咲くほどに春ぞなりぬる
令和5年3月24日(金) 【旧 閏二月三日 友引】・春分・雀始巣(すずめはじめてすくう)妹がくむてらゐの上のかたかしの花咲くほどに春ぞなりぬる ~衣笠家良(1192-1264)『新撰和歌六帖』少女が水を汲んでいる寺の井戸のほとりにカタクリの花が咲くほどに暖かい春になりまし
#3793 三輪山をしかも隠すか春霞人に知られぬ花や咲くらむ
令和5年2月24日(金) 【旧 二月五日 赤口】・雨水・霞始靆(かすみはじめてたなびく)三輪山をしかも隠すか春霞人に知られぬ花や咲くらむ ~紀貫之(872-945)『古今和歌集』 巻2-0094三輪山をそんなふうに隠すのか春霞よ。きっと人に知られぬ花が咲いているのだろうな。Phot
#3744 竹おほき山べの村の冬しづみ雪降らなくに寒に入りけり
令和5年1月6日(金) 【旧 一二月一五日 友引】・小寒・芹乃栄(せりすなわちさかう)竹おほき山べの村の冬しづみ雪降らなくに寒に入りけり ~斎藤茂吉(1882-1953)『赤光』Photo:LifeStyle STANDARD 今日は二十四節気の第23「小寒」。寒さが本格的になる時季を迎えます。
新しき年の始めの初春のけふ敷る雪の伊夜しけ餘事大伴家持あたらしきとしのはじめのはつはるのけふふるゆきのいやしけよごと新しい年が始まる初春の今日、ふりつづく雪のように善い事がふり続くといい。新しい雪のよう真っ白な、清浄な善いものが余るほど残され続いていくように。【撮影地:栃木県日光市戦場ヶ原2017】元日の歌ですが『万葉集』の最終巻=巻第二十のいちばん最後に載っています。ラスト締める絶筆歌でありながら「始」「餘事」に歌集を編纂したあたり、籠められる祈りが謳われています。原文は「新年乃始乃波都波流能家布敷流由伎能伊夜之家餘其騰」結句の「餘」という字は「引き続いて後に残る」「余るほどに残る」という意味になります。この「よごと」を翻刻するとき「吉事」にすることが多いようですが、「餘」に歌意あるようで・字義そのまま...初春、浄雪ふる
読者のみなさま、おこんばんわ m(_ _ )m本日もご訪問ありがとうございます。 幸運エネルギーをONにして人生を書換える一生開運アチューメント2800名以上…
#3725 庭に降る雪は千重敷くしかのみに思ひて君を我が待たなくに
令和4年12月18日(日) 【旧 一一月二五日 大安】・大雪・鮭魚群(さけのうおむらがる)庭に降る雪は千重敷くしかのみに思ひて君を我が待たなくに ~大伴家持 『万葉集』 巻17-3960庭に降る雪は幾重にも積もっているが、こんな程度に思っていたのではないよ、私が君を待ってい
#3709 橘は花にも実にも見つれどもいや時じくになほし見が欲し
令和4年12月2日(金) 【旧 一一月九日 先勝】・小雪・橘始黄(たちばなはじめてきばむ)橘は花にも実にも見つれどもいや時じくになほし見が欲し ~大伴家持 『万葉集』 巻18-4112橘は、花も実も目出度いものと見ておりますが、とこしえにそのように思って見ていたいものです
令和4年11月8日(火) 【旧 一〇月一五日 赤口】・立冬・山茶始開(つばきはじめてひらく)奥山の八峯《やつを》の椿つばらかに今日は暮らさね大夫《ますらを》のとも ~大伴家持 『万葉集』 巻19-4152奥山の峰々に咲く椿のようにつばらかに(心ゆくまで)今日は過ごして下さ
「辞世」の和歌や俳句などに見る死に直面した人の心の風景(その2)奈良時代
団塊世代の私も73歳を過ぎると、同期入社した人や自分より若い人の訃報にたびたび接するようになりました。そのためもあってか、最近は人生の最期である「死」を身近に感じるようになりました。「あと何度桜を見ることができるのだろうか」などと感傷に耽っ
令和4年9月29日(木) 【旧 九月四日 赤口】・秋分・蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)かたりあひて尽くしゝ人は先立ちぬ今より後の世をいかにせむ ~山県有朋(1838-1922) 1909(明治42)年 菅義偉前総理が安倍晋三元総理の国葬儀に臨んで、弔辞の中に引用した短歌は伊藤
令和4年7月17日(日) 【旧 六月一九日 赤口】・小暑・鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)鷹の目の塒《とや》より出づる光かな ~岡本苔蘇(?-1709)『類題発句集』Photo:山本兼一著『白鷹伝 戦国秘録』のカバー原画(北村さゆり画) 今日は七十二候の第33候「鷹乃学習(た
令和4年6月18日(土) 【旧 五月二〇日 赤口】・芒種・梅子黄(うめのみきばむ)ねむの木の枝折れやすくやさしくて寝足らぬ花を多くつけたり ~山崎方代(1914-1985)『こおろぎ』 合歓の木はマメ科ネムノキ亜科の落葉高木。6月から8月頃にかけて水鳥の産毛のような淡いピン
令和4年6月8日(水) 【旧 五月一〇日 友引】・芒種・蟷螂生(かまきりしょうず)橘のにほへる香かも霍公鳥鳴く夜の雨にうつろひぬらむ ~大伴家持 『万葉集』 巻17-3916橘のかぐわしい香りもほととぎすが鳴く今夜の雨で消え失せてしまっただろうか。Photo:花橘 ~Jumou@日