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#3933 信濃道は今の墾り道刈りばねに足踏ましなむ沓履け我が背
令和5年7月14日(金) 【旧 五月二七日 先勝】・小暑・蓮始開(はすはじめてひらく)信濃道《しなのぢ》は今の墾《は》り道刈りばねに足踏ましなむ沓《くつ》履け我が背 ~作者未詳(東歌) 『万葉集』 巻14-3399 相聞歌信濃への道は拓かれたばかりなので、切り株で足を踏み抜き
#3917 美夜自呂の砂丘に立てるかほが花な咲き出でそね隠めて偲はむ
令和5年6月28日(水) 【旧 五月一一日 先負】・夏至・菖蒲華(あやめはなさく)美夜自呂《みやじろ》の砂丘《すかへ》に立てるかほが花な咲き出でそね隠《こ》めて偲はむ ~作者未詳 (東歌)『万葉集』巻14-3575 譬喩歌美夜自呂の砂丘に生い立っている昼顔のように、人目に立
令和5年4月21日(金) 【旧 三月二日 仏滅】・穀雨・葭始生(あしはじめてしょうず)芦むらにうすれかかりぬ虹の端 ~石原舟月(1892-1984)Photo:水辺のアシの群生 ~tenki.jp 二十四節気の「穀雨」は昨日一日だけではなく、次の「立夏」の前日までの半月間をいいます。そ
#3846 春へ咲く藤の末葉の心安にさ寝る夜ぞなき子ろをし思へば
令和5年4月18日(火) 【旧 閏二月二八日 仏滅】・清明・虹始見(にじはじめてあらわる)春へ咲く藤の末葉《うらは》の心《うら》安にさ寝《ぬ》る夜ぞなき子ろをし思《も》へば ~作者未詳(東歌)『万葉集』巻14-3504 相聞歌春に咲く藤の末葉ではないが、心安らかに眠れる夜
#3734 吉名張の猪養の山に伏す鹿の嬬呼ぶ声を聞くが羨しさ
令和4年12月27日(火) 【旧 一二月五日 仏滅】・冬至・麋角解(おおしかのつのおつる)吉名張《よなばり》の猪養《ゐかひ》の山に伏す鹿の嬬《つま》呼ぶ声を聞くが羨《とも》しさ ~大伴坂上郎女 『万葉集』 巻8-1561 雑歌吉隠の猪養の山に伏す鹿が妻を呼ぶ声を聞くと羨まし
#3700 鳰鳥の葛飾早稲を饗すともその愛しきを外に立てめやも
令和4年11月23日(水) 【旧 一〇月三〇日 先負】・小雪・虹蔵不見(にじかくれてみえず)鳰鳥《にほどり》の葛飾《かづしか》早稲を饗《にへ》すともその愛《かな》しきを外《と》に立てめやも ~作者未詳(東歌) 『万葉集』 巻14-3386 相聞歌鳰鳥の葛飾早稲を神に捧げ祀る日
令和4年10月29日(土) 【旧 一〇月五日 友引】・霜降・霎時施(こさめときどきふる)我が背子を何《あ》どかも言はむ武蔵野のうけらが花の時なきものを ~作者未詳(東歌)『万葉集』 巻14-3379彼のことをなんと言えばいいのでしょう。武蔵野の朮《おけら》の花のように、い