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令和6年2月27日(火) 【旧 一月一八日 赤口】・雨水 霞始靆(かすみはじめてたなびく)雪を割り雪を纏はず三角草 ~稲畑汀子(1931-2022) 二年前(2022年)の今日、お亡くなりになった俳人、稲畑汀子さんが詠まれたミスミソウの俳句です。Photo:キンポウゲ科の雪割草(ミ
#4098 かすみ草の種はいずこに蒔かんかなここ百日草ここ金魚草
令和5年12月26日(火) 【旧 一一月一四日 赤口】・冬至 乃東生(なつかれくさしょうず)かすみ草の種はいずこに蒔かんかなここ百日草ここ金魚草 ~藤島秀憲(1960-)『ミステリー』Photo:冬の花壇に咲く姫金魚草 ~photoAC(excel7さん) かすみ草、百日草、それに金魚草は
#4091 吉隠の野木に降り覆ふ白雪のいちしろくしも恋ひむ我れかも
令和5年12月19日(火) 【旧 一一月七日 大安】・大雪 鮭魚群(さけのうおむらがる)吉隠《よなばり》の野木に降り覆ふ白雪のいちしろくしも恋ひむ我れかも ~作者未詳 『万葉集』 巻10-2339 相聞歌吉隠の野の木に降り積もった白雪のように私の恋心をはっきり表してしまうだろ
#4085 駅員のつもりで母はベゴニアの世話をしている無人駅にて
令和5年12月13日(水) 【旧 一一月一日 大安】・大雪 熊蟄穴(くまあなにこもる)駅員のつもりで母はベゴニアの世話をしている無人駅にて ~袴田朱夏 NHK短歌2019年7月号(佐伯裕子選)Photo:フォーチューンベゴニア(黄色)とベゴニア・センバフローレンス(赤)12月11日撮
令和5年12月1日(金) 【旧 一〇月一九日 仏滅】・小雪 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)極月の水にしづめる青砥石引上げて砥ぐ霜の柳刃 ~馬場あき子(1928-)『雪木』Photo:12月の天王寺公園とあべのハルカス ~Holiday 「極月《ごくつき》」は一年が極まる月、すなわ
#4022 捨て鉢に咲くひとむらの龍胆のひんやり燃えて草むらは秋
令和5年10月11日(水) 【旧 八月二七日 仏滅】・寒露・鴻雁来(こうがんきたる)捨て鉢に咲くひとむらの龍胆のひんやり燃えて草むらは秋 ~田宮朋子(1950-)『星の供花』Photo:リンドウ ~tenki.jp 秋の野に桔梗とともに爽やかな青紫の彩りを添えてくれる竜胆《リンドウ
#3987 かえらざる言問いに似てコスモスの花ゆれやまず人のさびしさ
令和5年9月6日(水) 【旧 七月二二日 仏滅】・処暑・禾乃登(こくものすなわちみのる)コスモスの揺れ返すとき色乱れ ~稲畑汀子(1931-2022)Photo:コスモス ~photoAC(riomiwaさん) コスモスはキク科の一年生植物で原産地はメキシコなどの熱帯アメリカ。日本には1879
#3920 躍り入り抜手切れどもここの海の渦巻く潮の力深しも
令和5年7月1日(土) 【旧 五月一四日 赤口】・夏至・菖蒲華(あやめはなさく)寄せる波大きく返す海開 ~稲畑汀子(1931-2022) 梅雨が明けた沖縄では既に海水浴シーズンに入っていますが、その他の地方では今日、7月1日が「海開き」。昨日からあいにくのお天気ながら、コロ
#3916 よろづ代にかはらぬものは五月雨のしづくにかをる菖蒲なりけり
令和5年6月27日(火) 【旧 五月一〇日 友引】・夏至・菖蒲華(あやめはなさく)よろづ代にかはらぬものは五月雨のしづくにかをる菖蒲なりけり ~源経信(1016-1097)『金葉和歌集』 巻3-0128 夏歌万代に変わらないものといえば五月雨の雫に香りを放つ菖蒲であるな。Photo:尼
#3843 晴れた日は虹を作ろうたくさんの水でこころを洗っておこう
令和5年4月15日(土) 【旧 閏二月二五日 友引】・清明・虹始見(にじはじめてあらわる)日の射してどこかに虹の立ちさうな ~稲畑汀子(1931-2022)Photo:MIKEMAREEN/GETTYIMAGES 今日は七十二候の第15候「虹始見(にじはじめてあらわる)」。二十四節気「清明」の末候に当た
令和4年3月10日(木) 【旧 二月八日 先負】・啓蟄・桃始笑(ももはじめてさく)桃の花だけ残されて片づきぬ ~稲畑汀子(1931-2022)「ホトトギス」 今日は七十二候の第8候、「桃始笑(ももはじめてさく)」。二十四節気「啓蟄」の次候です。先月亡くなった稲畑汀子の俳句です
令和4年3月3日(木) 【旧 二月一日 友引】・雨水・草木萠動(そうもくめばえいずる)桃の日のふと華やぎて書く便り ~稲畑汀子(1931-2022) 神奈川県出身の俳人、稲畑汀子さんは先月27日、心不全のため芦屋市の自宅でお亡くなりになりました。91歳。謹んでご冥福を申し上げ