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#4388 荒たへの 藤井の浦に 鮪釣ると 海人船騒ぎ ……
令和6年10月10日(木) 【旧 九月八日 仏滅】寒露・鴻雁来(こうがんきたる)鰭強く吻ねゐし鮪の腸を抜く(ひれつよくはねいししびのわたをぬく) ~山口誓子(1901-1994) 余計なお世話だと存じましたが、五七五でリズムよくお読みいただくために、(かながき)もそえてお
#4188 去年の春逢へりし君に恋ひにてし桜の花は迎へけらしも
令和6年3月25日(月) 【旧 二月一六日 大安】・春分 桜始開(さくらはじめてさく)嬢子《をとめ》らが 挿頭《かざし》のために 遊士《みやびを》が 蘰《かづら》のためと 敷き坐《ま》せる 国のはたてに 咲きにける 桜の花の にほひはもあなに ~若宮年魚麻呂 『万葉集
#4105 天皇の御代万代にかくしこそ見し明らめめ立つ年のはに
令和6年1月2日(火) 【旧 一一月二一日 先勝】・冬至 雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)あしひきの 八つ峰の上の栂の木の いや継ぎ継ぎに松が根の 絶ゆることなくあをによし 奈良の都に万代に 国知らさむとやすみしし 我が大君の神ながら 思ほしめして豊の宴 見す今日の日はも
#3893 三香の原久迩の都は荒れにけり大宮人のうつろひぬれば
令和5年6月4日(日) 【旧 四月一六日 先勝】・小満・麦秋至(むぎのときいたる)三香の原 久迩《くに》の都は山高み 川の瀬清み住みよしと 人は言へどもありよしと 我れは思へど古りにし 里にしあれば国見れど 人も通はず里見れば 家も荒れたりはしけやし かくありけるかみもろ
#3885 来ぬ人を松帆の浦の夕なぎに焼くや藻塩の 身もこがれつつ
令和5年5月27日(土) 【旧 四月八日 大安】・小満・紅花栄(べにばなさかう)来ぬ人を松帆の浦の夕なぎに焼くや藻塩の 身もこがれつつ ~藤原定家(1162-1241)『新勅撰和歌集』 巻13-0849 恋三松帆の浦の夕なぎの時に焼いている藻塩のように、私の身は来てはくれない人を想