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「紅椿の幻」 神が来し海上の道岬椿 ( 本井 英 )和歌三首 ちはやぶる神代は地上に在りしかな 紅椿落つ鎌倉の寺 旭日の空をじーっと眺めいる この一刻に久遠おもいて 春の森に鶯啼きて輝ける 座せば無尽の過去と未来よ俳句七句 浄智寺の椿の赤に海を見る 紅椿吾が心源に落ちたるか 藪椿ことばに生きる一花あり 街ゆかば花を数えて弥生かな 春の夜の花のかほりは幻ぞ 鎌倉の路地裏に立ち...
「風と遊ぶ白木蓮」 白木蓮の散るべく風のさからえる ( 中村 汀女 )和歌三首 精霊の乗りて遊びし白木蓮 ひとひらゆれて風の光れる 春彼岸朝焼けの野に座したれば アマテラスの歌天地に満ちたり 人の世に哀し嬉しと吾も酔う 祈りに開く春の花にも俳句七句 白木蓮は男神か路地灯す やわらかき風と遊びて白木蓮 そのかほり宇宙にとけて白木蓮 やわらかき春風に立ち君おもう 森の歌しず...
「初桜のひとひら」 初さくら誰へともなく夜の言葉 ( 岡本 眸 )和歌三首 神いずこ人の問いたる河岸に 彼岸桜のひとひらの散る 春の空青を濃くして光たる 河津桜のひらく朝かな 春彼岸いのちのひかりを祈りなば 死の無き国の滲みいずるか俳句七句 陽の降りし河津桜と春の空 初さくら全てよろしと呟ける 蒼天のゆくへを知るか初さくら 春彼岸かぞえきれない星の下 春昼や茅葺屋根の苔...
「春灯と黒き道」 春眠や大き国よりかへりきし ( 森 澄雄 )和歌三首 円覚寺の門前の池にひとひらの 梅の散りたる朝の静けさ 風やわしさねさし相模の朝空に 雲は舞いたり神代は明日かと 白き梅ちりそむる朝あゆみけり 出発も終焉も彼方にありしか俳句七句 春灯や黒き道こそ終わりけれ 観梅や空の海にも光りたり 春情や去りし友あり来たりし友あり 春の夢ねてもさめても色遊ぶ 春時雨...
3月24日東京で開花宣言がありました 本来ですとおめでたいことなのですが この冬は雪の被害や火災等で多くの方々が被害に遭われました また、地球温暖化にも歯止め…
「白梅の白の理由」 竜天に登るわたしは靴を履く ( 鍵和田 秞子 )和歌三首 春彼岸あさひ拝みて吾も座す 仰ぎし空の色のうつろい ちはやぶる春告草に宿る神 その音楽の始まりに立つ たらちねの母の御霊におろがみて 懺悔文となえる春の朝かな俳句七句 啓蟄や落葉の香りて肚に満つ 春分に鳥のとよみて光満つ 仰ぎなば雲も舞いたり春彼岸 満天の夜空を知れり梅夜月 白梅の白の理由は人...
今日は朝から一日中雨模様久しぶりに湿った空気が身体を濡らし伝う滴が心までも濡らします...黒髪を伝ふ雫に冴え返る肌にピリリと夜伽の名残り ようやく春めいて来た…
今日は雛祭り子供のころ父から「雛人形は早く片付けないと嫁に行き遅れる」と言われたことがあります私も、もう既に三十路半ば・・・生き急ぎ、いきまくり遂に行き遅れて…
2年がかりの熱烈命令でタイ行きA宮の最悪タイミング。アーチロック付近にて。
ノート更新。A宮ってば1分1秒も惜しんで日付が変わったとたんタイへすっ飛んでいきましたね:ズルボン父はタイへ第一不倫夫人&石鹸遊び、留学根回しも?昨年から二年…
「梅の枝の目白」 白梅や父に未完の日暮れあり ( 櫂 未知子 )和歌三首 彩雲の風に光りて春来たり 赤子笑みする街の真昼に 浄刹に父母の御心問いし夜に 北極星の真白く光れる 梅が枝を目白ゆらせば春の空 歌に満ちたる常世ありしか俳句七句 二月には梅に遊びし目白かな 梅の枝を目白ゆらせば風笑う 梅林に目白のはらから歌こぼる 風光る人法の世も透き通り 天法の降りて楽しや山笑う 彩...
凍るような冷たい滝に打たれる夢をよく見ます 降りそそぐ飛泉に晒した肌を打たれながら滝壺に吸い込まれてゆくのです 私だって女だから恋もする いただいたコメントに…
「浄刹にても梅咲くか」 夭折も天寿も梅の花の中 ( 有泉 七種 )和歌三首 色しらぬ白梅ひらく相模の野 鳥の歌にもミロク世ありしか 風ゆるみ春告草の白ひかる 蒼天あおぐ白き輝き 佐保姫の舞のはじまる野をゆけば ホオジロ歩く軽やかさかな俳句七句 神に問う浄刹にても梅咲くか 光降る春告草の仰ぐ空 樹下に座し目蓋とじても風光る 春陰に眼光するどき忠魂碑 生死と云う恐ろしき語と春の...
「紅梅かほる」 カントより妻が難解冴え返る ( 坪内 稔典 )和歌三首 紅梅を黄泉の娘にささげたい 泪も涸れた朝の月かな 蒼氓もこの立春に天仰ぐ 地上浄土は我らが開くと 梅の香をたどりて彷徨う枯野には 幽かに舞ひたる詩の神あり俳句七句 立春やモヒカン少年はしり出す 冴え返る海に朝陽の光る道 明け方の海に背を向け春の月 梅月夜第一義なる祈り事す 紅梅の夜明けに咲きて音も無し ...
「枯野の初時雨」 待つ春や氷にまじるちりあくた ( 智 月 )和歌三首 冬の野に梅の芽いまだかたけれど この日この時おしみて歩む 彼の人も美に灯の心持つ 明日の浄土は我らが開くと 春隣り死の無き国に顔むけて 枯草を踏む今日の一歩か俳句七句 一月や未だ色無き天もあり 老猫と吾が心琴に冬深し 街路樹の歌を聴いては春を待つ 冬晴れの鎌倉駅の中国人 初時雨きのうを忘れ降りしきる ...
「冬椿のしずく」 山の雨やみ冬椿濃かりけり ( 柴田 白葉女 )和歌三首 遊行寺に天女の彫刻みつけては その見下ろせる街の後先 詩の神冬天の雲ながしては 猫も蟻も花もゆれたり 出発の朝の泪のありしこと 忘れる峠の汗のきらめき俳句七句 冬靄の森の深さにひそむもの 寒月や瞑目しても蜜の色 雨粒をキラとのせたり冬椿 寒椿のぬれて光れる路地の裏 冬椿のしずくに映る宇宙かな 古暦...
ミテコ災害歌集やお滅びキコ歌会始予想。ロス山火事をめぐる疑惑。
ノートを更新しております。ミテコ自爆歌集!お滅び宮家の「夢」歌会始を予想しよっ♪ ショラテン叔父の詐欺、義兄母のホラー出版。講書始の儀の光と写真加工。|Aki…
「寒林の白き息」 寒晴れや浮上しそうなガスタンク ( 小檜山 繁子 )和歌三首 自意識と云う小さき船が川岸に 長く眠りて春を待ちいる 勾玉の光れる音を胸に秘め 泪のあとの空の輝き ぬばたまの夜のひずみに垣間見る 古き森にも鳥声の満ち俳句七句 あらたまの風もやさしき枯木立 正月の夜のしじまの浅き夢 霜ひかる泪と笑いのそのハザマ 寒晴れや空っぽの眼が空を見る 黒き夢みな暖め...
「新年の謎」 新年の謎のかたちに自在鉤 ( 平井 照敏 )和歌三首 年立つや明日の謎を数えては 影なき昨日の息を吐ききる 真夜中のコンビニにタバコを買いたれば 艶本みつめる少年のあり 新年の街に太鼓がコダマする 神を忘れた人々の群れ俳句七句 カタチなき風に真向い玉の年 正月の街ぶるぶると太古の音 寒暁や九羽の白鷺北へ飛ぶ 吾は立つ黙して光る霜の朝 勾玉を胸に音聴く枯野かな ...
おみくじの和歌の重要性、そして初詣のおみくじがあんまりすぎた件
ようやく初詣に行けました。もう1月5日の午後だったんでそんなに混んでなかったです。手水舎のとこまですんなり。ところで、この手水舎でのお清め、最後の「口を濯ぐ」…
ネタバレ?【ホタ嫁幕間考察ー様々な観点から⑤】平安和歌にみられる蛍
今日という日は、残りの人生の最初の日である 訪問いただき有難うございます独り言を前向きな言葉で綴りたいです。 🍀家族紹介🍀私メンドクセーゼ星人( ゚Д゚)…
「冬天に迷いなし」 山眠るまばゆき鳥を放ちては ( 山田 みづえ )和歌三首 寒月の大山の胸に沈むころ 背中にあびる朝陽ありけり ちはやぶる阿夫利神社に祈りことせむ 天狗遊びし久遠に真向い 汝も目覚む幽なる風の冴える朝 イノチあるもの皆かがやきて俳句七句 輝ける目覚め問いかけ山眠る 初霜の白の光れる朝の野辺 スーパーへ自転車できる空っ風 仰ぎなば無言を破る冬銀河 引地川...
「冬椿の歌」 冬麗やまだまだ回る摩尼車 ( 片山 由美子 )和歌三首 暁闇の森に旭日走りなば 樹の影しずけき明日へと伸びる 静かなる革命見つめる長き夜に 一陽来福マジマジと呑む 一面の銀杏落葉の黄金の 冴えたる風を胸に満たして俳句七句 冬うらら草に霜ふる夜明け前 仲冬に閑寂という言葉を呑む 十二月に海を見下ろす阿夫利山 絶後なる歳晩の天晴れ渡る ふり返り朧なる明日年おし...
伊勢神宮と仏教との関係を探る ~新古今和歌集から奈良の大仏を経て朝熊ヶ岳へ。ちょっと鎌倉初期の政治事情も。
“神風や みもすそ川の そのかみに 契りしことの 末をたがふな” ---by 藤原(九条)良経(1169-1206) from 新古今和歌集(1871) 前に何度か新古今和歌集の神祇歌をネタにしたのでもう一度。歌の作者九条良経は源頼朝と朝廷の橋渡し役を担った藤原(九条)兼実の息子です。百人一首にもこの人の歌が収録されています。 その百人一首の選者である(新古今和歌集の選者のひとりでもある)藤原定家は彼の九条家の家司的な立場にありました。この良経さん、定家からも将来を嘱望されていたようですが、満年齢37歳の若さで死去。 この歌は彼が平重衡によって焼け落ちてしまった奈良の大仏&大仏殿が無事再建され…
もしも生きる時代が違っていたら違う接し方ができたのかもしれないひょっとしたら愛し合えたのかもしれない[1254]秋深 刈根之稲尓 生流穂之 應稔日者 今西不在…
身分違いの恋というのはいつの時代も人の心を沸かせます。何のことかというと、群馬県桐生市にある白瀧神社の伝説です。 むかし、桐生から朝廷に仕えた男性が官女に恋をしました。地方出身の役人と官女。身分違いの
“年経(ふ)とも 越の白山 忘れずは かしらの雪を あわれとも見よ” ---藤原顕輔(1090-1155) from 新古今和歌集・神祇歌(1912) この歌の作者は院政の創始者にして権力の絶頂を極めたとも言われる白河上皇の近臣として羽振りを利かせていた(でも途中で失脚→白河上皇の死後に復活)人物。 詞書には「加賀守として現地に赴任した際に白山宮をお参りしたのを思い出しながら日吉大社の白山宮にて詠んだ」とあります。 歌意は「以前白山宮をお参りしてからずいぶんと年を経た今もこうして白山の社にお参りにやってきました。もし白山の神さまがわたしをお忘れでないのなら、この白髪頭になったわたしを哀れとお思…
Noteを更新しました。ご一読いただければ幸いです。 Noteの投稿は2000文字以内がいい、みたいな意見を読みました。長文投稿ばかりしている身からすると正直「2000文字程度で何が書けるんだよ」とか思ったりもするのですが😅、やってみた。 やろうと思えばできるぞ、と。70年代に長~い曲を書いていたのに売れたいがために80年代にコンパクトな曲に大転換を目指したプログレッシブ・ロックのミュージシャンみたいな気分?😆 note.com ランキング参加中神社仏閣・古墳・歴史的建造物めぐり ランキング参加中日本の歴史 ランキング参加中歴史
葬儀でもズルぼん企画?サギとバイコク皇族を税金で養い続けるか。
ノート更新しました。斂葬の儀のズルぼん計画やズル費用?横領,詐欺,売国でファザコン競争姉妹を国民は養うのか。信子さま和歌の哀しみ。|AkikoHS憲法違反の中…
建礼門院徳子の歌から平家物語と中世日本の世界観を覗き見る ~京都大原・寂光院その他
“思ひきや 深山の奥に 住居(すまい)して 雲居(くもゐ)の月を よそに見むとは” --建礼門院徳子(1155-1213?)作として平家物語に登場 日本史を代表する「悲劇のヒロイン」ともいえる建礼門院徳子、源平合戦の最終章たる壇ノ浦の合戦において息子の安徳天皇、母の平徳子など平家一門とともに入水するも源氏方に(髪の毛を熊手で引っ掛けて引き上げるというかなり荒っぽいやり方で)救助され、その後京都大原の寂光院にて亡き一族の菩提を弔いながら余生を送ったと言われています。 ただし彼女の生涯や人となりに関してはよくわかっていないことが多く、没年も「歴代皇紀」をはじめとした各種文献に記された内容から121…
「稲架と岩礁」 整然と神話の国の稲架の列 ( 川崎 慶子 )和歌三首 ちはやぶる龍宮窟の天窓の ちぎれて哀し雲の光れる 天高し稲架の影にて仰ぎなば 天地開闢明日にあるらし 今ここに未来も過去も握りしは 吾が手なりしか神の手なりしか俳句七句 吾が血にも稲架を見つめる祖霊の眼 新涼や少女の瞳の奥の謎 晩秋の生死一瞬の波濤かな 岩礁に素風を遊ぶ秋の潮 石廊崎の擬宝珠が仰ぐ秋の...
「天蓋花の白き輝き」 江ノ電のタタンタタタン秋うらら ( 大野 鵠士 )和歌三首 陽の去来かさね沁みたる岩礁に 常に新たな秋の風かな うつし世もかくり世にても透き通る 名月に祈る死者たちの旅 曼殊沙華の生死こえたる輝きは 虚空を渡る船をよびたり俳句五句 秋爽の伊豆のかなたの水平線 残り香の浄土に帰するか曼殊沙華 そのなみだ天蓋花の白は知る 死人にも出発のあり彼岸花 浄刹に君...
「曼殊沙華ちる」 ひとりきてふたりで帰る曼殊沙華 ( 矢島 渚男 )和歌三首 無量なる時空やどせし曼殊沙華 慈悲に満ちたる懐かしき明日 今ここに確かに幽かに曼殊沙華 土の香りを織りたる如くに 恋なくば新しき世も無きことを 赤く刻みて曼殊沙華ちる俳句七句 彼岸花を揺らせる風の細きこと 天蓋花色なき風を赤くする 曼殊沙華名も無き風をなぐさむる 咲き散るも滅びを知らぬ曼殊沙華...
「曼殊沙華の白に虹」 神々の水引細工曼殊沙華 ( 石井 弘子 )和歌三首 ちはやぶる伊豆山神社の秋の朝 潮風あびてはミロク世を祈る 曼殊沙華の白き精霊おもひなば 浄土光れる音楽ありしか 石廊崎の岩礁の知る空の色 虚空の無限に響く波音俳句七句 浄刹を天蓋花の白に知る 曼殊沙華の色の中にも虹があり 浄土の笑み伝えたりしか死人花 深秋や振り返り見る遠き明日 絶壁に金風無限を睨...
『源氏物語』を完成させた藤式部(紫式部)のその死と娘の賢子の活躍を描いた『愛する源氏物語 (文春文庫) [ 俵 万智 ] 』について『源氏物語』のさまざまな和…
月を見て何を思う?和歌から垣間見る月の神さまの立ち位置について
“さやかなる鷲の高嶺の雲井より影はやはらぐる月よみの森” ----by 西行法師(1118-1190) "やみ深き 浮世をてらす ちかひには 我まどはすな 月よみの神" ---by 鴨長明 (1155-1216) どちらも伊勢にある月読宮(つきよみのみや)を訪れた時に詠んだ歌とされています。実は伊勢には伊勢神宮の内宮の別宮である「月読宮」と外宮の別宮である「月夜見宮」があり、どちらも(つきよみのみや)と読んだりします。紛らわしいことこの上なしで彼らはどちらを訪れて歌を詠んだのでしょうか? 西行の歌に関しては角川ソフィア文庫「訳注新古今和歌集」で内宮の方と書かれていますが、鴨長明の方はちょっとよ…
[1253]吾戀者 鳴神如 急西 疾打貫去 今毛痛わがこひは なるかみのごと にはかにし とくうちぬきぬ いまもいたきかも~トシローさん・私の万葉歌 戀歌 第…
大河ドラマ『光る君へ』に和泉式部が登場し、和泉式部について知ろうと思い、その人となりを知るための本『和泉式部 (人物叢書 新装版) 』について和泉式部の生い立…
大河ドラマ『光る君へ』に、恋に生き、恋心を詠う和泉式部が登場したので、和泉式部について知ろうと思い、その著作『新潮日本古典集成〈新装版〉 和泉式部日記 和泉式…