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こんにちは!先週末にコロナになり、今週はブログ更新をお休みするか悩んでいたのですが、書きたくなって、更新しちゃいました☆ 9月の本棚テーマ【月さんお星さん】のラストは希望の星の本です。 『片手いっぱいの星』 ラフィク・シャミ 作 若林 ひとみ 訳 太田 大八 装丁 片手いっぱいの星。かみしめたくなるタイトルです。手の届かない場所にある星、そういう遠くにある存在だからこそ夢や願いを託すこともあるのだと思うのですが、そうした物理的な障害をひゅんと飛び越えて、星を掴んでいる子どもが、キラキラして目の前に現れました。 このキラキラした星、掴むか掴まないか選択肢が選べるとして、気軽に掴むことはできるでし…
Follow @hayarin225240 15 ファットオーブ最後の謎 ひとつだけ、ぎもんがある。 それはハメット先生がどうしてファットマンに変身できたか、ということだ。 ランディが言っていたことだけど、勇者という …
Follow @hayarin225240 14 ファットマンの復活 デパートは、テレビの画面で見た警察官でいっぱいだった。 ハメット先生の姿は見つからなかった。 やがて、何人かの警察官が、男の人をとりおさえていた。 盗 …
あたし、ねむれないの カイ・ベックマン作 ペール・ベックマン絵 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 図書館で「あたし、ねむれないの」という絵本を見つけて、速攻借りた。 私のことやん。って思って。 デフォ不眠症な私。 「あたし、ねむれないのぉおおおおお!!!!」と叫びたいくらい眠れない。 リーセンはお人形がないと眠れないから おかあさんを呼んでお人形を持ってきてと言う。 「お人形がいないとねむれない。」 私はお人形がそばにあったら存在が気になって余計に眠れなくなるから お人形持ってきてとは言わないけど(一人暮らしだし) 「眠れないの、毎晩眠れなくて辛いのぉ…
こんにちは!今日は本を紹介するにあたり、ずっと哲学について頭を悩ませていました。悩んで頭が燃えカスになっただけで、一日が終わりました。 そんなこんなで、本日紹介するのはいつか本棚に置きたかったスイスの作家の物語です。 『まだ世界が若かったころ』 ユルク・シュービガー 作 ロートラウト・ズザンネ・ベルナー 絵 松島 富美代 訳 9月の本棚テーマ【月さんお星さん】で紹介をしている本の中で、今回は少し変化球の本になります。1冊で1つの物語が紡がれているのではなく、さまざまな短編(短くて3ページというのも)がある中に、星が登場する物語があります。 タイトルの『まだ世界が若かったころ』というのも、なんだ…
Follow @hayarin225240 13 アイダ先生の危機 日曜日にランディは、ぼくの家に遊びにきていた。 なんだか、ふたりでいっしょに生活しているみたいだけど、ほんとうにあいつとぼくは仲がいいんだ。 ぼくはある …
「赤い実はじけた」は名木田恵子さんが書いた物語で、1992年~2000年まで光村図書の小学6年生の国語の教科書に掲載されていたそうです。 名木田恵子さんと言えば水木杏子名義で私の好きな「キャンディ・キャンディ」や「サンデイズチャイルド」の原作者でもあるので、この「赤い実はじけた」には興味をもっていました。 この本は「赤い実はじけた」の他に6つの物語、合計7つの短編小説がおさめられています。 ①「赤い実はじけた」🍎 ヒロインの綾子は怖そうなイメージがあり今まで苦手だった岡本哲夫の親が経営している魚屋さんに買い物に行った時、哲夫がお店の手伝いをしたいた姿を見て学校で見るイメージと違っていて、その瞬…
投稿 の抜粋 イラストレーターakaiki×shiroimiが作画させていただきました作品が手元に届きました!なので作品のご紹介
こんにちは!いつも先に本文を書いてから、ここの前置きのような文章を書いているのですが、今回の文章はこってりかもしれません。7・8月の本棚テーマでひとりの作者を取り扱ったこともあり、なんだか自分の中で山下さん像が作り上げられてしまった文章になりました(汗)。いろんな考え方、物の見方があると思うので、私自身決めつけないように気を付けていつつも、人からAの意見を聞くことで、違うBが浮かんでくることがあることを思うと、つらつら自分の考えを書いていくことが新しい考えを生むのかな…と前向きな期待を込めて。十人十色で感じ方・考え方はいろいろあることを、本を読んでいると思うようになります。世界が広いと分かるこ…
今朝は、4時ぐらいにようやく涼しくなった気がしています。まだまだ暑くて、夏の疲れも取れないまま秋になりそうですね。湿度は高いですが、今日は少し気温は低そうですが、湿度は高いですね。昨日朝に飲んだ、いただき物のトマトジュース。濃厚で美味しかったので早速お昼に使いました。 お昼、カッペリーニでパスタ。ニンニク醤油に漬けてあった貝柱とオクラを炒めて入れてみま...
こんにちは!昨日の夜、さえぎる雲も無く、月が綺麗に見えるなあと思っていたら、今日が今年で一番地球から近い大きい満月がみられるそうです。別の話で、ある漫画で月の引力が潮の満ち引きに関わっていて、そのせいで涙が溢れてくるといったくだりがあったことを思い出しました。これもまたちょうど本日、ジブリ映画の「君たちはどう生きるか」を観た際に泣きました。映画館で見るつもりのなかった奴が心を揺さぶられて家路に着くのでした。 そんな満月の引力が涙も心を引き寄せるような日におすすめの、お月さまと少女の甘やかな時間を描いた絵本を紹介します。おでん文庫9月の本棚テーマ【月さんお星さん】の紹介1つ目にぴったりの真っ直ぐ…
Follow @hayarin225240 11 ファットオーブ ぼくらと先生はマーキュロ駅で汽車にのった。 この町には、昔、勇者マーキュロが住んでいたという伝説があるらしい。 ランディがそう言うし、先生だってそのことを …
クリーヴランドの貧民街の一角に、空地がありました。 そこはあらゆる廃棄物が捨てられている、いわゆるごみ溜めでした。 ある年の春、ひとりの女の子がここにマメを蒔きます。 空地をきれいにしようとか高邁な気持ちでしたのではありませんでした。 ただ、死んでしまったお父さんが昔、お百姓さんだったから、マメが育っていくのをお父さんが喜んでくれるだろうと思ったからです。 すると・・・ 種をまく人/ポール・フライシュマン 作/片岡しのぶ 訳/あすなろ書房 それを古びたアパートの窓から見ていたのは、アナという年老いた女の人でした。 悪ガキが集まり犯罪がよく起こる場所だったので、埋めたのはドラッグかお金か拳銃だと…
こんにちは!本日は、棚を借りている南と華堂(なんとかどう)さんのお店番をしながら、本棚の中身を入れ替えました。 お店ではちょうどアイスランド絵本のパネル展が開催されており、しげしげと展示パネルやアイスランド関連本を眺めていました。アイスランドは3月に山をテーマで扱ったのをきっかけにアイスランド関連の本をいくつか読んでいるうちに、火山や間欠泉、地球の割れ目、月面着陸の練習場所になったなど、自然に関することや、国民に大事にされてきたアイスランドの言語について、興味がまだまだ熱いです。お店で掲示している案内POPの画像を最後の方に貼っているので、雰囲気を知る参考にしてもらえたら! さてさて9月のテー…
こんにちは!おでん文庫の9月の本棚のPOPを作成しました。 9月のテーマは【月さんお星さん】です。 以前一人暮らしをしていたおうちでは、仕事の帰りに月がぽっかりとよく見える道があり、その月お疲れさまと声を掛けられ、私も心の中で言葉を返すような、そんな交流をしていたような気がします。そんな思い出を込めて、夜空と対話している様子をPOPにしてみました。 用意するのは4冊。それぞれ趣が違っていて、賑やかな取り揃えとなっています。きっと、夜空や月や星ときいて、みなさんにも思い浮かぶ本があるのではないかと思います。同じ本があったりするのか、答え合わせみたいで発表するのが楽しみです。 本については明日、本…
こんにちは!今日、自分の住んでいるあたりの天気は突然の荒れ模様でした。晴れ間が遠くに見えながらも、一時的な激しい雨がそこら中のコンクリートや家の屋根、植物たちにドドドと打ちつけていました。雷もゴロゴロ鳴り、一時ながらも荒々しかったです。そういえば、本日紹介する絵本の主人公である黄色いヨットのチビチャーナも、雨や荒れた海を過ごしていました。建物の中で聞く雨や雷の音は、やはりどこかで守られている安心感があります。でも、もし建物の外に傘もなく放りだれていたら…と考えると、今日はチビチャーナの気持ちに寄り添う気持ちが一層強まります。 ということで、荒れ模様な天気の日に紹介する絵本はこちらです。 『みな…
私は「窓ぎわのトットちゃん」を読んだ事がありませんでした。 当時あれだけ話題になり大ヒットした本にもかかわらず読まなかった理由は、トットちゃんが小学1年生で退学になったという事を知ったから。 きっと我が強く協調性のない女の子が退学になり、ユニークな教育方法の学校に転校したという時点で読む気になれませんでした。 こういった感じの子がいると先生が大変な思いをしたり、機嫌が悪くなり私のような内向的な生徒が八つ当たりされとばっちりを受けるからです。 そういう事もあってタレントとしての黒柳徹子さんは好きだけど、その子供時代には全くといっていいほど興味がありませんでした。 それでも一度は読んでみたいと思っ…
🎵📻📖NHKラジオ深夜便 8/18 4時台〔明日へのことば〕絶対にしあわせになるんや 児童文学作家 村上しいこ 8月25日(金) 午前5:00配信終了📻📖😍
関連リンク: ★🎵📻📖NHKラジオ深夜便 6/16 4時台〔明日へのことば〕親鸞のこころに導かれ 同朋大学特任教授・親鸞研究家 森村森鳳📻📖😍 - 花と音楽と沖縄と…(2023/06/16 16:14) ★🎵📻📖NHKラジオ深夜便 5/12 4時台〔人生の...
この本は当時、何度も読んだ事があります 中耳炎で今年は泳げないカズ君に父親が布団の上で泳ぎを教えるというもの。 ちょっとユニークな父ちゃんとカズ君のやりとりがテンポよく進んでいき、どちらかというと想像力をかきたてられる感じだと思います。 私が通っていた小学校にはプールがありませんでした 小学校3年~4年生の頃だったか、体育の授業の時マットの上で泳ぎの練習をさせられた事があります。 私はリアル「ふとんかいすいよく」だったんです。 当たり前かもしれませんがやっぱり水の中ではないと泳ぎは覚えられません、生徒達がマットの上で泳いでいる風な感じはちょっとおかしく、傍から見ると笑える感じだったかもしれない…
こんにちは!お盆という大人にとっての夏の連休が終わってしまいましたね。この期間、私は偶然にも海を見ることができました。太平洋というおおらかな言葉の響きに反して、波の音が力強くて渋かったです。水平線には船もなく、ひたすら横一線の青で、この水平線を東に向かってひたすら進み、大陸が見えてくるときというのはどんな具合なんだろうと、想像の中で旅をしていました。実際の船旅は不慣れでちょっとどきどきしますが、いつかハリネズミ・チコのように地中海あたりを巡ってみたいです。 ということで本日紹介するのは、作者の好きなフランス語”ボンボヤージュ(よいたびを)”から想像を膨らませて生まれた絵本です。 『いいたび ボ…
Follow @hayarin225240 9 招かれざる面会者 ぼくとランディは学校ではたしかに落ちこぼれなのかもしれないけど、それでも友だちのことは好きだし、先生が病気だったら、やっぱり心配する。 けっして悪い子ども …
とんでもなく暑いので目だけでも涼しくなろうと 図書館で「雪」の文字の入った絵本を探した。 で、借りたのが「ゆきのひのおくりもの」。 この絵本は、うつになって物を捨てまくる前に持っていて お気に入りでよく部屋に飾っていた絵本だ。 私が持っていたのとは本の大きさ、表紙のデザインが違うし、 タイトルもなんか違うような気もするけれど、 絵とあらすじは同じだからセンダックの絵本みたいに出版社が変わったのだろう。 と思って家に帰って読んだのだけど、なんかちょっと違和感。 しっくりこないのでAmazonで 「ゆきのひのおくりもの」を検索してみるもやっぱりこの絵本。 タイトルが違うのかもと、昔、持っていた絵本…
こんにちは!夜、寝つきが悪いとき、みなさんはどうしていますか。私は夜寝る前に考え事をすることが多いために、なかなか寝つきが悪い方です。ビデオテープの早送りと巻き戻しを繰り返してテープがそのうちキュルキュル悲鳴を上げていくような具合に、オーバーヒートしていきます。そうして熱くなった頭を冷やすためにどうするかというと、オードリー・ヘプバーンが歌う「Moon river」とエルヴィス・プレスリーの「Love Me Tender」を聴くようにしています。優しい歌声とギターの音がここちよくて、すーっと頭の中が真っ白になっていく不眠の救世主です。歌の力がこんなところでも発揮されていると思っていたら、今回紹…
棚を借りている本屋で力説したとにかくページを開いてほしい絵本
こんにちは!ブログの書き出し(このこと)に悩むと、ひとまず本の紹介文の方から書き始めるのですが、紹介予定の本の画像が涼し気でいいですね。涼を感じます。最近、このブログを読むのが癒しといってくださる方がいて、ちょうど本日紹介する絵本は目から癒しを与えてくれる表紙なのではと思っています。文章で疲れたらぜひ、表紙に戻ってみてください。 ということで本日紹介するのは、こちらの絵本です。 『よるのふね』 山下 明生 作 黒井 健 絵 南と華堂(なんとかどう)さんで本棚の本を入れ替えたときにお店にいらしていた方々には、こちらの絵本を確か一番最初にご紹介させていただきました。それくらい、絵のすごさを特に伝え…
Follow @hayarin225240 7 戦士マーキュロ 翌日の新聞に、その事故のことが出ていた。 トラックはあのときスピードを出しすぎていて、あのボールがあらわなければ、おばあさんの命はなかっただろうということだ …
暑い日が続きますねという言葉も聞き飽きたくらい暑い日々。。会う人会う人との会話が暑いしか出てこなくなる。。夏休みは普段より時間があるので、いつもは読めない長めの本を読むのにぴったりですよね。学校の宿題でも読書した本を記録するという宿題が出て
ねこじゃら商店世界一のプレゼント/児童文学・猫の童話/感想レビュー・あらすじなど
さがしものは何ですか? 見つけづらいものですか? もし、あちこちの店をさがしまわっても、どうしても見つからないのなら、 「ねこじゃら商店」へ行ってみてはどうでしょう。 ねこじゃら商店には、ほしいものが何でもそろっています。 店のあるじは、年とったブチ猫です。 でも、ねこじゃら商店に行くには、ノラ猫に道をたずねるか、こっそりあとをつけていくしかありません。 ねこじゃら商店世界一のプレゼント/富安陽子 作/ポプラ社 ノラ猫は気まぐれですからね、 あなたをねこじゃら商店へ連れて行ってくれるとはかぎりません。 この本は、運良く店へたどりつくことができた人の話が書かれています。 ああ、違います。お客さん…
捨てられないけれど手元には置いておけないものを10年間そのままの形で預かってくれる魔法使い十年屋と客仲間の魔法使いたちのお話待ちに待ったシリーズ最新刊ですNHK10分アニメでもおなじみ「銭天堂」の作家さんの魔法使いと優秀な執事猫の出てくるファンタジーです「銭天堂」はかなり面白いですがこちらのシリーズもお気に入りです児童書ですがいい年の大人が読んでも楽しいのです今回は優秀な執事猫カラシがどういう事柄を得て執事として過ごすことになったのか分かったことが一番の収穫★またちっちゃな可愛いらしい執事猫の見習いさんが登場するし新しい魔法使いも登場してくるしで思わずクスッと笑ったりワクワクしたりとってもとっても楽しい1冊でした折りたたみポスターが付録として付いています図書館で借りたのでしわを伸ばすこともできずそのままの...十年屋❻/廣嶋玲子読書記とおやつ
こんにちは!最近はますます日差しが強いですね。家を出て数歩足らずで、たいてい頭に浮かぶのは「カフェでコーヒー飲んで涼みたい」です。近所の公園では、通るたびに小学生くらいの子どもたちが水道を利用して、ばっしゃーと全身水浸しにしているのをみて、うらやましくなっています…。 ということで、本日紹介するのは、ばっしゃーっと波を浴びるスカッと気持ちの良い絵本です。表紙からしてテンションが上がります。 『みんなでうみへいきました』 山下 明生 作 梶山 俊夫 絵 冒頭でお話した水道で水浴びをする子どもを見ていて思うのが、自分はそうした経験をしていたのかどうかということです。みなさんは公園で水浸しになった経…
Follow @hayarin225240 6 ふしぎなトラック事故 それで、その日の授業が終わると、ぼくたちはアイダ先生と「デビット・ハイツ」へ行った。 アイダ先生は昼休みに会った時とは打って変わって、ものすごくはでな …
こんにちは!このあいだ海の日を迎えて、みなさん夏ムードはますます高まっているでしょうか。自分の方は、現実は季節と関係のない過ごし方になってしまっています。七夕のときに風鈴の音を聞いたのが、ここ最近で夏を感じたものでした。いや、そういえば蝉の鳴き声も聞こえるようになってきましたね。製氷機で氷をつくり始めるようになったりも。地味な日々です。家の中にあるはずのうちわも、そろそろ見つけ出したいです。 さて本日は、実際にある海のポストを題材にしたおもしろい絵本をご紹介です。 『うみのポストくん』 山下 明生 作 村上 康成 絵 この絵本を選んだのは、4歳の男の子を持つお母さんのお話を聞いたのがきっかけで…
Follow @hayarin225240 4 ナンパはコリゴリ ランディのおかげで、とんでもないことになってしまった。 なんとハメット先生は、駅でナンパすることになってしまったんだ。 あんなバカなやつの言うことなんて、 …
「まどのそとのそのまたむこう」 大好きなモーリス・センダックの絵本。 この絵本の絵をかわいいと思う人は少ないかもしれない。 どの絵も暗く、写実的なようでいて現実離れしていてとってもセンダックらしい。 一番可愛いはずのあかちゃんがとっても不気味なところも好き。 お気に入りの絵本だったのだが病んだ時に手放してしまったので また欲しくなってAmazonで検索して驚いた。 絶版になっていたのは想定内だが同じ絵本がタイトルを変えて出版されていたのだ。 しかも、超絶ださいタイトルになっていた。 「父さんがかえる日まで」 ダサすぎる・・・絶句した。 こんなタイトルをつけた出版社や翻訳者に怒りを覚えた。 もち…
こんにちは!7月が始まったばかりだというのに、夏の暑さがこたえますね。毎日アイスクリームを食べたい誘惑にかられています。先日読んだ片山 令子さんの『惑星』の本の中にアイスクリームを作る話があったなぁ。子どもの作者とお父さんとの交流が描かれていました。父親と子どもの交流というものは、子どもの好奇心にこたえるようなところがあるなあと思ったものです。 おでん文庫の本棚は7・8月のテーマ【ここにある海】で、山本 明生さんの本をたくさん紹介していきます。その中で、本日紹介するのは、父親と息子のあいだで繰り広げられる物語です。 『ふとんかいすいよく』 山下 明生 作 渡辺 洋二 絵 この本のあとがきを読ん…
望みがかなう魔法の日記/本田有明著/感想レビュー・あらすじなど/児童文学
運動でも勉強でもぼくよりダメだと思っていた親友の光平が、 ある日を境にして、急に変わってしまった。 水泳ではカナヅチだったのに、50メートルも泳げるようになって、 読書感想文も終わらせていた。しかも、県のコンクールで賞までもらったりして。 どうやら日記を書くようになってから、光平が変わったみたいだった。 魔法の日記は亡くなったおばあちゃんからもらったのだという。 その日記の秘密を探り出そうとしたら、 「竜也にはわからないよ」と言われてしまいます。 望みがかなう魔法の日記/本田有明 著/PHP研究所 光平が風邪で休んだ時にプリントを届けたりして、ぼく(竜也)はついに魔法の日記を見せてもらえること…
【本紹介&感想】折り紙が動き出す!『黒紙の魔術師と白銀の龍』
本紹介ブログです。鳥美山貴子さんの第62回”講談社児童文学新人賞”受賞作。友人たちと虫取りに山に来ていた小学6年の悠馬は、そこで黒いトカゲを捕まえる。しかし、動いていたはずのトカゲは紙でできており、動かなくなっていた。不思議に思い持ち帰り、町の折り紙教室の先生に預けると、先生はトカゲと共に姿を消してしまい…。
こんにちは!先日、本棚の中身を入れ替えに行ったときに、人形劇に参加しクラリネットを演奏するハイパーな友だちと一緒だったのですが、友だちの持っているものが自分とは対極で魅力的に感じます。絵といえば、誰かと間接的に関わるかたちです。そこでは誰かが絵を眺めている時間の長さによって、何かを感じたり、見つけたりするものがあると考えています。逆に演奏や人形劇は、例えばその場で誰かを笑顔に出来るような場のチカラがあって、キラキラの中心に心が引き寄せられていく感覚。そういう場に立ち会うと感動して鳥肌が立ちます。 本を読んでいる間も、そうした場のチカラを感じるような臨場感のある感動を受けることがあります。渡辺 …
こんにちは!おでん文庫の本棚を入れ替えましたのでご紹介です。ちょうどその時にお店にいらっしゃった方が興味を持ってくださり、一冊手に取ってくださいました。絵が好きかも…と話されていた姿が優しげで、とても心に残りました。ありがとうございます! さてさて、7・8月の本棚のテーマは夏らしく ”ここにある海” です。本棚に置いている12冊全て作者は同じ、山本 明生(やました はるお)さんです。 テーマや本の決定について、実は6月頭までは、7・8月それぞれで置こうと思っていた本もテーマも別にあったのです。これが偶然の流れでまったく違う方向に舵取りすることとなりました。 というのも、6月の本棚で扱ったアルビ…
ジオジオのパンやさん 岸田衿子作 中谷千代子絵 大好きな絵本「ジオジオのかんむり」は 読み終わった後、やさしい気持ちになれるが 王者の老いと孤独がテーマになので悲しさや切なさもある。 しかし、この本(絵本というには分厚い)のジオジオにはそんな哀愁は微塵もない。 かんむりではなくコック帽を被ったパン屋のジオジオの表情は明るく優しい。 王であるがゆえの厳しさもない。 パンを作るのが大好きで毎日いろんなパンを焼くジオジオ。 しまうまパン、きりんパン、どせいパン。 どんなパンをやこうかなと考えるのも楽しみ。 ぱたん ぱたん きゅっ きゅっ 小麦をこねる。 ちぎってまるめて焼く。 ほかほかのパン。 焼き…
こんにちは!7・8月のおでん文庫の本棚はタコのPOPでお出迎えです。 テーマは【ここにある海】 山下 明生さんの海の本を2か月連続でご紹介します。海の本をこんなたくさんに書いている人はほかにいるのだろうか…と思う。とても良い本とたくさん出会えました。 明日、棚の本を入れ替えるのでそれが完了したらまた詳しくご紹介します。なぜタコなのかも明らかに…!みなさまにご紹介するのが楽しみです。 ではでは、また次回もどうぞよろしくお願いします。 --- おでん文庫の活動を応援していただけたら嬉しいです! ↓↓↓
こんにちは!最近は蒸し暑い日が続いていますね。この時期は特に寝起きに髪の毛を押さえつけても、毛量が多いのも相まって数時間のうちにぼわあと膨らんでしまいます。その中に手を入れると、温暖な湿地帯が広がっています…。 さて、本日ご紹介するのは佐野 洋子さんの絵本です。 『おばけサーカス』 佐野 洋子 作/絵 子どもの頃に出会わずに(そもそも読書が少なかったために)、大人になって知った作家さん。『100万回生きたねこ』を大人になって読んだりしている身分ですが、きっと多くの方が知っている作家さんだと思います。今回は個人的に好きだと感じたこの絵本を取り上げました。 何が好きなのかといわれると、直観が好きと…
せかいいちのいちご 林 木林 作 庄野ナホコ 絵 森のくまさんといちごの絵ならそんなに違和感を感じないが 氷の国に住むしろくまがいちごを大事そうにみつめいている表紙絵は ちょっと意外で目に止まった。 絵本をめくってみれば「かわいい~♪」って言葉しか でてこないくらいかわいいの連続。 花のチョーカーやブレスレット、アンクレットでおしゃれしてるしろくま。 いかにも女の子って感じでわかりやすく可愛い。 乙女ゴコロがキュンキュンする可愛さ。 たった一粒届いたいちごに大喜びしていちごを窓辺に飾って眺めたり、 枕元に置いていちごの香りに包まれて眠ったり、 外国製の高価なお皿にいちごを乗せておしゃれした友達…
Follow @hayarin225240 8 大ぼらふき 放課後の体育館の中に似た、広い倉庫のような部屋だった。 倉庫の床には、何十という鉄のケージが並んでいた。 ケージの中にはそれぞれ犬がいた。 わんダフルのインジケ …
Follow @hayarin225240 7 扉の向こう 次の日の午後も僕はカブトムシ型の研究所に出かけていった。 昨日と同じように、受付の女の人に話しかけ、係の方はいますか?とたずねた。 実は今日、ゲート場の大勢の犬 …
Follow @hayarin225240 6 円陣を組む犬たち 次の朝、ゲート場で犬たちと話したことをばあちゃんに話して聞かせた。 ばあちゃんはぼくがどこか具合が悪いんだろうと心配するばかりで、ちっとも話を聞いてくれな …
Follow @hayarin225240 5 アフガンハウンドの強がり ぼくはこっそりと、ばあちゃんの家を出て、バラック小屋まで行ってみた。 犬たちはまるで飼い主の帰りを待ちわびていたかのように、さかんに尻尾を振り、近 …
Follow @hayarin225240 4 コミュニケーションツール「わんダフル」 ぼくはやっと事情がのみこめてきたような気がしてきた。 だがまだ良くわからないことがある。 「あなたの話を聞いていると、まるで犬から直 …
Follow @hayarin225240 3 リストラされた研究者たち ゲートボール場を出て、村へ帰る途中に、公園によった。 公園から、スピーカーを通した演説が、聞こえてきた。 ネクタイを締めたサラリーマン風の男が3人 …