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こんにちは!先日、本棚の中身を入れ替えに行ったときに、人形劇に参加しクラリネットを演奏するハイパーな友だちと一緒だったのですが、友だちの持っているものが自分とは対極で魅力的に感じます。絵といえば、誰かと間接的に関わるかたちです。そこでは誰かが絵を眺めている時間の長さによって、何かを感じたり、見つけたりするものがあると考えています。逆に演奏や人形劇は、例えばその場で誰かを笑顔に出来るような場のチカラがあって、キラキラの中心に心が引き寄せられていく感覚。そういう場に立ち会うと感動して鳥肌が立ちます。 本を読んでいる間も、そうした場のチカラを感じるような臨場感のある感動を受けることがあります。渡辺 …
こんにちは!おでん文庫の本棚を入れ替えましたのでご紹介です。ちょうどその時にお店にいらっしゃった方が興味を持ってくださり、一冊手に取ってくださいました。絵が好きかも…と話されていた姿が優しげで、とても心に残りました。ありがとうございます! さてさて、7・8月の本棚のテーマは夏らしく ”ここにある海” です。本棚に置いている12冊全て作者は同じ、山本 明生(やました はるお)さんです。 テーマや本の決定について、実は6月頭までは、7・8月それぞれで置こうと思っていた本もテーマも別にあったのです。これが偶然の流れでまったく違う方向に舵取りすることとなりました。 というのも、6月の本棚で扱ったアルビ…
こんにちは!7・8月のおでん文庫の本棚はタコのPOPでお出迎えです。 テーマは【ここにある海】 山下 明生さんの海の本を2か月連続でご紹介します。海の本をこんなたくさんに書いている人はほかにいるのだろうか…と思う。とても良い本とたくさん出会えました。 明日、棚の本を入れ替えるのでそれが完了したらまた詳しくご紹介します。なぜタコなのかも明らかに…!みなさまにご紹介するのが楽しみです。 ではでは、また次回もどうぞよろしくお願いします。 --- おでん文庫の活動を応援していただけたら嬉しいです! ↓↓↓
こんにちは!最近は蒸し暑い日が続いていますね。この時期は特に寝起きに髪の毛を押さえつけても、毛量が多いのも相まって数時間のうちにぼわあと膨らんでしまいます。その中に手を入れると、温暖な湿地帯が広がっています…。 さて、本日ご紹介するのは佐野 洋子さんの絵本です。 『おばけサーカス』 佐野 洋子 作/絵 子どもの頃に出会わずに(そもそも読書が少なかったために)、大人になって知った作家さん。『100万回生きたねこ』を大人になって読んだりしている身分ですが、きっと多くの方が知っている作家さんだと思います。今回は個人的に好きだと感じたこの絵本を取り上げました。 何が好きなのかといわれると、直観が好きと…
Follow @hayarin225240 8 大ぼらふき 放課後の体育館の中に似た、広い倉庫のような部屋だった。 倉庫の床には、何十という鉄のケージが並んでいた。 ケージの中にはそれぞれ犬がいた。 わんダフルのインジケ …
Follow @hayarin225240 7 扉の向こう 次の日の午後も僕はカブトムシ型の研究所に出かけていった。 昨日と同じように、受付の女の人に話しかけ、係の方はいますか?とたずねた。 実は今日、ゲート場の大勢の犬 …
Follow @hayarin225240 6 円陣を組む犬たち 次の朝、ゲート場で犬たちと話したことをばあちゃんに話して聞かせた。 ばあちゃんはぼくがどこか具合が悪いんだろうと心配するばかりで、ちっとも話を聞いてくれな …
Follow @hayarin225240 5 アフガンハウンドの強がり ぼくはこっそりと、ばあちゃんの家を出て、バラック小屋まで行ってみた。 犬たちはまるで飼い主の帰りを待ちわびていたかのように、さかんに尻尾を振り、近 …
Follow @hayarin225240 4 コミュニケーションツール「わんダフル」 ぼくはやっと事情がのみこめてきたような気がしてきた。 だがまだ良くわからないことがある。 「あなたの話を聞いていると、まるで犬から直 …
Follow @hayarin225240 3 リストラされた研究者たち ゲートボール場を出て、村へ帰る途中に、公園によった。 公園から、スピーカーを通した演説が、聞こえてきた。 ネクタイを締めたサラリーマン風の男が3人 …
Follow @hayarin225240 2 ゲート場の犬たち なげきの日々が続いたある日、 いなかのばあちゃんから電話がかかった。 明日から村に遊びに来い だとさ。明日から学校は夏休みなのだ。 ウィンキーのことが気が …
Follow @hayarin225240 1 ウィンキーの失踪 ぼくはヒデト。小学四年生。 去年の夏休みにうちのでぶ犬が家出したまま帰ってこないのが、もっかの悩み。 ぼくの母さんがウィンキーを無理やりダイエットしようと …
Follow @hayarin225240 このサイトはDragoが運営する、大人も子供も読める個人の創作童話&小説サイトです。笑いと涙ありのバラエティーに富んだストーリーをお届けします。 最近掲載中の作品 目次 わん …
こんにちは!毎日のささやかな楽しみに、携帯に計測された一日の歩数を見るというのがあります。それが先日の日曜日、携帯を持っていくのを忘れて外出し、記録が0歩。これが実際の数字とは異なるとはいえ、ゼロという数字をみていると一瞬だけ切なさが湧いてきました。この0歩という数字の裏側、自分だけは分かっているけどこの携帯には理解することが出来ない。結果的にとらえる数字だって見ようとすれば、裏側がある。 そんな見えないものの話をするのも、今回紹介する絵本に関係しています。 『きりのなかのかくれんぼ』 アルビン・トレッセルト 文 ロジャー・デュボアザン 絵 片山 令子 訳 作者のアルビン・トレッセルトはアメリ…
ここではないどこか遠くへ/児童文学/感想・レビュー・あらすじ等
ここではない、どこか遠くへ行きたい。 あなたはそんなふうに思ったことがありませんか? たとえば今の生活に閉塞感があって、こことは違うどこか遠いところへ。 この物語の主人公は、「アニマルズ」という4人の小学6年生のグループです。 どの子もそれぞれに、大きな悩みと深い傷を抱えています。 そんな4人が自分たちだけで計画して、自分たちだけの3泊4日の旅に出かけて行くのです。さて、どんな旅になるのでしょうか・・・ ここではないどこか遠くへ/本田有明 作/みななむ 絵/小峰書店 1人は、言葉がうまく出ない吃音の症状がある男の子で、ニックネームは『グッチ』。 松尾芭蕉を尊敬していて、自分でも俳句を詠みます。…
こんにちは!最近、「おでん文庫で紹介する本を読んでみたい」、「好きな本です」と教えてくださる方の声を聞く機会が重なり、本当に嬉しい気持ちでおります。ありがとうございます! ではでは、本題のおでん文庫の6月テーマ”霧と幻想”で選出したうちの一冊をご紹介です。 『きりのなかのはりねずみ』 ノルシュテイン / コズロフ 作 ヤールブソワ 絵 こじま ひろこ 訳 作者のひとり、ユーリー・ノルシュテインはロシアに生まれ、アニメーターとしてひたむきな制作をつづけ、自身の制作を追求するためにアニメーション・スタジオを設立し、アニメーション作家として活動を行っています。これまでに制作したアニメーションんは国内…
あなたはゴリラを、どんな動物だと思っているでしょうか? わたしはバナナが大好きで、そして、乱暴でこわい動物だと思っていました。 でも本当は、静かに森で暮らしている家族思いのやさしい動物です。 それどころか、ちょっとした音でも驚いてしまう臆病でデリケートなところもあるのです。意外ですよね。 『大きな友だちゴリラ』は、アフリカの広い森にいるゴリラの家族と、ゴリラを愛する研究者のアンとの友情のお話です。 このお話を読んでいるうちに、ゴリラの大きな誤解がとけて、あなたもゴリラのことがちょっとだけ好きになるかもしれませんよ。 大きな友だちゴリラ/こやま峰子/佼成出版社 アフリカの広い森に、あるゴリラのフ…
ロアルド・ダールといえば、 「チョコレート工場の秘密」や「オバケ桃の冒険(ジャイアント・ピーチ)」「マチルダ」「The BFG(スピルバーグ監督の映画、ビッグ…
こんにちは!本日おでん文庫の本を入れ替えました。そうしながらも、5月にイギリスの作家であるアリソン・アトリーの本に夢中になっている間に、イギリスの児童文学を色々読みたくなってきました。現在読んでいる『ヒナギク野のマーティン・ピピン』がナンセンスな展開をたたみかけてきて面白いです。しかし新書が今は売っていないようで…いつかおでん文庫で取り扱いたいです。 そして、先月に続いて本が売れまして、紹介している本に興味を持ってくださりほんとうに嬉しいです。ありがとうございます。毎月取り扱いが少ない冊数ですが、厳選したおすすめを置いているので、棚を借りている南と華堂(なんとかどう)さんへ足を運んで手に取って…
こんにちは!昨日からの激しい雨が通り過ぎ、こちらは晴れ間が見えてきました。そんな中、いそいそとおでん文庫の6月の本棚テーマの準備です。 6月のテーマは【霧と幻想】で4冊ご用意します。余談ですが、置く予定の佐野洋子さんの本は偶然初版本。本文も綺麗な状態で手元におくのにオススメな1冊です! 並べる本について詳しくは、明日か明後日にご紹介しますね。本の洗濯は、みなさんがテーマを聞いた時に思い浮かぶ本と、自分が並べる本とで被りそうなものと被らななそうものが両方あるように心掛けています。新たな本との出会いを増やせるようしながら、王道な本は勧めたくなる良さがあることもきちんと伝えられたらと思っています。 …
本はときに、困った状況を打開するために必要とされることがあります。 社会人なりたての頃は敬語の使い方の本を読み、エクセルを初めて使う機会がやってくればエクセルの指南本を読み、人付き合いに躓けば人間関係に関する本を読み…と自分の経験になりますが、困ったときには直接悩みに関係する本を読むことが多かったです。 なので本の探し方となると、タイトルを見て悩みの解決に繋がりそうな本を選んでいましたし、ぴったりと自分の悩みに当てはまるものを見つけるまで手当たり次第本を読むような行動をとっていたように思います。 さてそれで悩みが解決できたかというと、他人の気持ちや生き方など正解が分かり辛いものについては、型を…
こんにちは!スマホの写真のフォルダを見返していたら、たくさんのブタ関連の本のブックマークが出てきて、当時の自分が何を考えていたのか思い出すのに数秒かかりました。そういえば、現在おでん文庫の本棚テーマになっている『おめでたこぶた』シリーズを”ブタ”をテーマに展開することも考えていたのでした。またいつかブタを必要とするときのために、写真はこのまま残しておこうと思います。 さて今回は『おめでたこぶた』シリーズを含めて、アリソン・アトリーの本をいくつか紹介していきます。 まずは、『おめでたこぶた』シリーズについて。 アリソン・アトリー 作 すがはら ひろくに 訳 やまわき ゆりこ 画 『おめでたこぶた…
イギリス生まれの『おめでたこぶた』と『ナーサリー・ライム』の関係
こんにちは!突然に夏日がやってきましたこの数日。指がしめっとして本のぺージもしなっとするのを、注意して避けなければなりません。これからの季節特有の悩みです。電子書籍の良いところのひとつは紙がしなる心配がないところかもしれません。 それでは今回の記事も、おでん文庫の今月の本棚テーマ『おめでたこぶた』を読んで考えていたことを書いていこうと思います。 ↓本棚については下記記事よりご覧ください。 an-tyk-book.hateblo.jp この本はイギリスの作家、アリソン・アトリーが書いた物語を、すがはら ひろくにさん訳・やまわき ゆりこさん絵でお届けしています。タイトルに”おめでた”という言葉を使…
こんにちは!本日はタイトルに書いた通り、いつもの本の紹介よりもざっくりとしたお話をつらつら書いていこうと思います。 というのも、少し前からこのブログをご覧くださる方々が少しずつ増えてきたことに励まされて、もっと更新を増やしたいなと…頑張りたい気持ちがムクムク湧いているのです。このブログに足を運んでくださるみなさんにはほんとに感謝です! 改めてご紹介すると、このブログは【おでん文庫】という小さい本屋の看板を掲げて、大人も子どもも味わえる児童文学を紹介しています。 出汁がしみしみしたおでんたちの味わい深さを読書と重ねて、日本人が親しめる名前を考えて付けました。扱うのが紙のものなのに対して、汁っ気の…
こんにちは!今週は大好きなカレーを食べて心が満たされています。3日連続カレーどんと来いです。学生時代はつめたいお米にあったかいカレーをかけて食べるとお米が甘く感じて好きでした。今は胃があたたかいものを求めるようになったため、あれは若いときの食べ方だったのかと思ったりしています。 さて最近のブログ記事は、おでん文庫に置いている本を一冊ずつ紹介というかたちをとっていますが、今月のテーマ本は1タイトルのシリーズものなので、『おめでたこぶた』シリーズを1冊ずつ紹介というよりも、読んで考えつくことをつらつら書こうと思います。(というのも、まだ何を書くのか決めていないのです。行き当たりばったりです) 『お…
こんにちは!本日は南と華堂(なんとかどう)さんに伺って、大人の読み聞かせ会に参加してきました。大人が好きな絵本を持ち寄って、参加者の方に向けて絵本を越えに出して読み、感想を言い合う場になっています。絵本や児童文学を好きという気持ちでさまざまな活動をされている方が集まっていて、普段会えない方々との出会いに感謝です。私自身は、好きという気持ちを素直に言い合える場というのがなによりも貴重に思っています。 そして、おでん文庫の本棚の中身を入れ替えてきました。 5月のテーマは ”おめでたこぶた” です。 イギリスの作家、アリソン・アトリーが書いたこぶたのサムの物語が全4巻のシリーズで展開しており、今回そ…
こんにちは!本日は快晴だったので、近所の草むらを探検してきました。自分より背の高い草がぼうぼうに茂って行く手を阻んでいました。『天空の城ラピュタ』のムスカ大佐が草をかき分けるシーンを思い出します…。誰かが踏み歩いた道をたよりに歩いているときは、自分が小人になったような気分でした。 縦長写真が見づらかったらすみません!草むらの足元に茂るクローバーは、暗がりに転々とした光が当たって幻想的でした。ちょうちょはよく動くので、上げている写真は運よくフレームに収まったものです。 今月おでん文庫に置く予定の本が森や原っぱ・川など自然に囲まれた環境にあるというのもあって、本の世界観と重ねる際に今回のような整備…
ジュディ・ブルーム、ご存知ですか? 子供の頃、彼女の本が好きで翻訳された物はおそらくほぼ全部読んだと思います。(昔過ぎて、タイトルが思い出せない、、、) 海外…
こんにちは!本日こちらは涼しい風がとおり、まぶしい青空が広がっています。外を歩いていたら、これから紹介する本のタイトルをふと思い出しました。こんなとき、友だちが近所にいる本の中の彼らがうらやましい~。自分はせめておばあちゃんになるころには、近所に茶飲み友だちでも出来て、お互いしょぼしょぼの目で本の読み合いっこでもしていたらいいなあ。 さて本日紹介するのは、なかよし3人組のちょっと照れくさくて可笑しい日々を描いた物語です。 『グドーさんのおさんぽびより』 たかどの ほうこ 作 佐々木 マキ 絵 ところで、この本は英語のタイトルも明記されており、それは"Perfect Day For A Walk…
こんにちは!桜が咲いている季節になると、雨が心配になります。これから数日は天気が崩れるそうで、強い雨にならないことを願います。家の中では乾燥機がズゾゾゾゾと音を立ててお仕事中。こちらはしばらくお世話になります。 本日紹介するのは、日本を舞台にしたかわいい山神さまの物語です。 『小さな山神スズナ姫 (小さなスズナ姫)』 富安 陽子 作 飯野 和好 絵 この物語はシリーズ化されていて、今回紹介するのは全4巻あるうちの第1巻にあたります。 表紙にいるスズナ姫は見た目はまだまだ小学校低学年くらいの子どもです。ですが実際は、もうすぐ300才の誕生日を迎えようとしています。お父さんは喜仙大厳尊(きせんおお…
こんにちは!ここ数日、天気が崩れているため、洗濯物が良く乾かずに生乾きの香りをはなっています。とほほ~。雨が追い打ちをかけるようなかたちで、桜の見頃がそろそろ終わりを迎えそうなので、花びらを1枚拾って持って帰ってきました。ひらひら舞う花びらをキャッチしたころもありましたが、地面に落ちた花びらを拾うのでも、愛おしさが湧くものです。 さて、今回でいったん一区切りとなる山の絵本をご紹介です。チョモランマもといエベレスト登山を題材にした物語です。 『シェルパのポルパ エベレストにのぼる』 石川 直樹 文 梨木 羊 絵 この絵本は、実際に登山家として活動し、エベレスト登頂も果たしている作者が執筆したこと…
こんにちは!昨日は南と華堂さんにお伺いして、おでん文庫の本を入れ替えてきました。 4月のテーマは ”友だち” です。 偶然この記事を書きながら、ラジオで『トイ・ストーリー』の「君はともだち」が流れてきました。友だち…と聞いて、それを説明するのに思い浮かぶ言葉は何かとずっとぐるぐるしていました。そしてずっと考えていたら、確信を持ってこれが友だち!と言える説明よりも、自分が友達にはこうありたい、という言葉の方が出てきました。 友だちという相手に対して、どうこう説明しようとしたから難しく感じたのかもしれず、それであれば一言で友達を括るよりも、さまざまな友だちのかたちを探ってみたくなり、揃えたのが今回…
こんにちは!桜は花吹雪も落ちついて、緑の葉を茂らせはじめましたね。ここ数日ぐずっていた天気も、本日は太陽が白くてまぶしい空をみせています。 さて、入学式や新学期を迎えるこの時期に陽気な絵本はいかがでしょうか。 『ともだちつれて よろしいですか』 ベアトリス・シェンク・ド・レーニエ 作 ベニ・モントレソール 絵 タイトルの言葉使いが丁寧ではあれ、友だちを家に呼んでいいかと母親に尋ねていた子ども時代が思い出されます。そして質問のあとに母親から返ってくる言葉は大抵”誰と遊ぶの?”でした。これは至って当たり前に返される言葉だと思います。だって、どんな子か分からないまま家に上げるというのはなかなか難しい…
こんにちは!最近、目覚ましを掛けずに早起きをするチャレンジをしているのですが、むしろ心配がすぎるのか熟睡できなくなりました。ハートがやわすぎる。こんなことで世の中渡っていけるのだろうか。 ということで今回紹介する本は、森の中にひっそりと存在するホテルを舞台にして、一匹のねずみが自分の居場所を見つけていく物語です。 『ハートウッドホテル ねずみのモナと秘密のドア』 ケイリー・ジョージ 作 久保 陽子 訳 高橋 和枝 絵 4月のテーマを【友だち】にしようと考えたときに、環境や関係性は被らせずに、散らばらせることにしました。そして選んだ今回の本は、舞台が職場です。 みなさんは小さい子どもの頃、働くと…
以前「赤毛のアン」を読んでから50年以上経っていると思います。脳科学者の茂木健一郎先生が、「赤毛のアン」をお好きだと著書の中でいってみえて、「はぁ・・・? おっちゃんが・・・?」と、思いました。(先生、失礼っ!すみませんっ)が、こんな本も
『海辺の王国』ロバート・ウェストール作 坂崎麻子訳 徳間書店
「100days100bookcovers no20」(20日目) 『海辺の王国』ロバート・ウェストール作 坂崎麻子訳 徳間書店 SODEOKAさんが選んだ小泉八雲の『骨董・怪談』から、KOBAYASIさんはどこに飛ぶのかしら?八雲
パフィン島があるイギリス南東部の沖合は航海の難所です。 嵐の夜、パフィン島沖でペリカン号が遭難しました。 このとき、灯台守に助けられた人の中に5歳の少年がいました。 いつか島にもどりたい・・・ ずうっと少年は願いつつ、長い歳月が流れていきました。 この物語は、少年と灯台守と、めずらしい1羽の鳥との深い絆の物語です。 パフィン島の灯台守/マイケル・モーバーゴ 作/佐藤見果夢 訳/評論社 ぼくは父親が死んでしまったので、母親と2人で義理の祖父母を頼ってニューヨークからイギリスへ向かう途中でした。 ところが大嵐で4本マストのスクーナー船のペリカン号が座礁してしまい、乗客と乗員30人は命からがら飛びお…
昨年夏以降、とても忙しくかったので、手が回り切らなくて、たまった仕事をに追いまくられて年末年始からここまできてしまいました。 そんなわけで、いろいろぶっ飛ばして、春の研究会のお知らせです。 英語圏児童文学会西日本支部では、年に2~3回の研究会、講演会をも開催しています。どなたでもご参加いただけます。 コロナ禍に入って、オンライン化を進め、広報もオンラインで行うようになりました。 その結果、どなた...
あずかりやさん・犬山淳子/児童文学/感想レビュー・あらすじ等
あずかりやさんは、ただもう、あずかってと言われたものをあずかり、それがどんなものだろうと、一日百円。奇妙な商売ですね。 最初に期限を決めて前払いしてもらい、期限を過ぎても取りに来なかったら、あずかりものはいただきます。 そして売れるものは売り、使えるものは使い、処分すべきものは処分します。 質屋と決定的に違うのは、「お金をいただいてあずかる」ところでしょうか。 あずかる行為を純粋に仕事としています。 こんぺいとう商店街にある「さとう」というのれんがかかっている民家のようなお店が、このお話の舞台になります。 店主は桐島透という青年ですが、子供の頃に目を悪くして見えません。 ここはもとは和菓子屋で…
アダルトチャイルドは、心が子どものまま凍ってしまっている部分があるので 児童文学を読んで童心に返る時間を持つといいのではないかなと思います。 童心に返りながら…
9月になっても、英語の Harry Potter and the Philosopher's Stone 進行中...1回目は読み終わって、2回目を読んでいるそうです。そんなわけか...ハリーポッター(日本語版)の読書も継続中です....ハァ… ε= (´Д`●) そろそろ、何か、ちゃんとした本を読んでほしい。 ハリーポッター ハリーポッターと不死鳥騎士団 これまで読んだ本 ハリーポッター 夏休みが終わっても、ハリーポッター祭り継続中...。 ハリーポッターと不死鳥騎士団 不死鳥騎士団は、小4で一度読んでいます。先日映画を見たところで、夏休みに1度読んだばかり...再読です。 ハリー・ポッター…
むかし小学校の図書室で読んだ大好きな児童書『花ものがたり』の価格が爆上がりしてて泣いた…。
皆様には、小さい頃に好きだった本とかってありますか?私は小学生の時『花ものがたり』という児童書が大好きで図書室に行くたびに借りて読んでいたのですが最近、その事をふと思い出してとても懐か
あおいじかん 長崎夏海/児童文学/感想レビュー・あらすじ等/小峰書店
夜が終わって、朝になる前の一瞬、自然の沈黙がおとずれる……という《あおいじかん》を見るために、カイトとみくが夜明け前の小さな冒険旅行に出かけてゆく。 あおいじかん/長崎夏海・作/小峰書店 カイトの父親は、フィリピンに単身赴任している。 夕ご飯を食べている時、TVにフィリピンの青い空と青い海がうつった。夜明け前の真っ暗な空が、しだいにむらさき色に近い紺色へと変わっていく。画面を見ていた母親が、「あおいじかんだ」とつぶやいた。 ベースはフランス映画《レネットとミラベル四つの冒険》の一つ、『青い時間』らしい。フランスで青は、贅沢・高貴を意味するとか。 カイトと一緒に《あおいじかん》を見に行くみくとい…
娘たちがまだ小さかった頃に、買い与えた本。かなりの数は甥や姪にあげましたが、お気に入りの本たちは、いまだに押し入れに残してあります。 改めて見ると、子どもたち…
【誰もが知るであろうこの作品には…?】府川源一郎『「ごんぎつね」をめぐる謎』
教科書に載っており「知っている!」の世代が多いこの作品。だけれどもこの作品には知らないことがいろいろと隠されています。多分いろいろがなければこうも取り上げられなかったのでは…
つくえの下のとおい国/童話・ファンタジー/感想・レビュー・あらすじなど
それは、こげ茶色のどっしりとしたつくえでした。 まんなかにひとつ、左右に四つずつ引き出しがついていて、すこしはなれたところから見ると、どこかの国のりっぱな門のようにも見えました。 これはおじいちゃんの机です。 賢明なあなたのお察しの通り、このどっしりとした机が、ファンタジーの世界への入り口になります。 でも、そこへ行くのには、ちょっとばかり大変なのです。 どのように大変かというと・・・ つくえの下のとおい国/石井睦美 作・にしざきひろみ 絵/講談社 このお話はあなたを一気にファンタジーの世界に連れていってはくれません。 ただ入り口だけがそこにあって、そこからファンタジーの世界にあなたが自分で行…
「バッテリー」(2007年)-2:2回目の鑑賞は子役時代の太賀を観るために
「初恋の悪魔」で林遣都と仲野太賀がW主演を務めていのだが、二人の最初の共演が林遣都のデビュー作の「バッテリー」と聞いて、何??太賀どこに出とった?と、もう一度鑑賞することに。 そしたら、メインキャストの少年の一人に、両端の前歯が抜けた、かわいらしい太賀がおったがな! ブログを書くにあたり、太賀の役名を確認したくて3回目の鑑賞を始めたら、もういけません。瑞々しいとはこのことだ!遣都演じる孤高の天才ピッチャー、巧に引き込まれ、ついでにバッテリーのキャッチャー、豪ちゃん(山田健太)の笑顔に吸い込まれ、ずーっつ観てしまったではないか。 いや、マジ面白です、この作品。 原作はあさのあつこ児童文学作品、全…
■Epi.184 刊行されて150年以上もの間世界中で愛され続けている児童文学 不思議の国のアリス 編
皆さま、ごきげんよう。いつも、ご覧いただきありがとうございます。美の国 金澤より発信をしておりますマナー&印象クリエーターの砂田ちなつです『素敵なマダムになるための、とっておきな秘訣』は知性と美しい佇まいは“あなたの”最良の財産ですを、テーマに女性が豊か
これは、少し前、2月頃に読んだ本の話です。 娘は...4年生の時、国語は全国テストの偏差値40台からのスタートでした。育成テストでも得点できないことがしばしば...どうやら...(他の教科もそうなのですが)最後まで到達していなかったようです。 国語の「最後まで到達しない」は、算数のそれとはちょっと違うかも...と思い、主に次のようなことを目標に本を読ませてみようと思いました。 文章を読み通す力をつける 本の中での使われ方から語彙力を強化する 今どきの小学生が読む本など想像もつかなかったので、(少し背伸びかな?)と思いましたが、以下の理由から中学入試の国語で取り上げられるような本から選ぶことにし…