メインカテゴリーを選択しなおす
青山美智子さんの「猫のお告げは樹の下で」を読み終えたので「木曜日にはココアを」を読み始めました。これもすぐ読み終えていまいそうです。最近は、ごはんの時も本を読むことが多くなりました。多分ですが、幼稚園ぐらいから本をずーっと読み続けています。
《2004年 書物の旅「ぼくが50歳だった頃、教室で」その22》牧野信也『イスラームとコーラン』(講談社学術文庫) 講談社BOOK倶楽部 一学期に中国の話が出てきて、ふ
こんにちは。ゆらりです 忘れていた頃に届いた、とっても嬉しかったものそれは、写真のお菓子です。 どこから届いたかというと、Value Booksさんという本…
週刊 読書案内 いがらしみきお「誰でもないところからの眺め」(太田出版)
いがらしみきお「誰でもないところからの眺め」(太田出版) 「ぼのぼの」のマンガ家いがらしみきおが、2014年ころに「at-プラス」(太田出版)という、ちょっと硬派の雑誌に連載していたマンガの完成形
週刊 読書案内 竹村優作・ヨンチャン「リエゾン1」(講談社)
竹村優作・ヨンチャン「リエゾン1」(講談社) 八月のマンガ便にありました。読み終わって、悪い印象ではないのですが、なぜか不安でした。 お医者さんを主人公にした漫画は、手塚治虫の「ブラックジ
週刊 読書案内 吉田秋生『BANANA FISH』(小学館・全19巻)
「100days100bookcovers no33」(33日目) 吉田秋生『BANANA FISH』(小学館・全19巻) YAMAMOTOさんご紹介の『夜と霧』は、ナチスの強制収容所での体験について書かれた古典的名著です。私は思春期
朝倉裕子「詩を書く理由」(編集工房ノア) 大人になっても 大人になっても しゃがみ込んで こどものように 泣きたいときがある 母になっても 電車に乗って隣町あたりへ行き 捨てられた
草間彌生「わたしの芸術」グラフィック社 草間彌生の「わたしの芸術」を借りてきました。90歳なんですね。巻頭に評論家の建畠昭のインタビューがあります。 建畠 自己形成期のバックグラウン
佐伯一麦「アスベストス」(文藝春秋) いつの間にか、大家になってしまった佐伯一麦の2021年秋の新刊、「アスベストス」(文藝春秋社)という短編(?)集を読みました。 目次 せき らしゃか
昨日青山美智子さんの「お探しものは図書室まで」を読み終えました。いくつかの章に分かれていて、それぞれに主人公がいるのですが、次の章に前の章の登場人物が出てきたり「あの章に出てた人がこんなところに」とか「あの出来事の続きはこうなってたんだ」と
松田青子「英子の森」(河出書房新社・河出文庫) 「スタッキング可能」(河出文庫)で登場したのが10年前です。当時、若い本読みの方からすすめられて読みました。その後「あばちゃんたちのいるところ」(中公
昨日出掛けたついでに、たくさん買い物してきました。取説の片付け用に買った、ジュートバッグ。吊るして収納しようかと思って。ぬか床の補充用とか、桜のお菓子が出てたので買いました。桜のお菓子以外はリスト通りの買い物。いつものシャンプーの詰め替えと
別役実「台詞の風景」(白水Uブックス) 今でも、この本が新刊書店の棚にあるのかどうか、いささか心もとないのですが、面白いものは面白いということで案内しましょう。劇作家の別役実さんの演劇コラム集
野田サトル「ゴールデン・カムイ(1)」(集英社) ついに到着しました。ヤサイクンの「マンガ宅急便」、2020年第二弾。待ち焦がれていた「ゴールデン・カムイ」(集英社・ヤン・ジャン・コミック)です
【感想】「一緒に寝たいんですよね、せんぱい?」と甘くささやかれて今夜も眠れない 印象に残ったこと3選
1. はじめに マズラプです。218回目の投稿になります。 今回は。ライトノベル「『一緒に寝たいんですよね、せんぱい?』と甘くささやかれて今夜も眠れない」を読んだ感想を書いていきます。 「一緒に寝たいんですよね、せんぱい?」と甘くささやかれて今夜も眠れない (富士見ファンタジア文庫) 作者:ヰ森 奇恋 KADOKAWA Amazon 本作品を読んで、特に印象に残った以下の3つのことを挙げていきます。 ①思わず悶えるシチュエーション ②『普通じゃない』からこそ描けたストーリー ③魔法の言葉『しかしもカカシもバッカルコーン』 どちらかというと、作品の紹介というよりは、感想や感じた魅力を書いて発信す…
村上春樹さんのエッセイ「村上ラヂオサラダ好きのライオン」を読み終えました。「くくっ」と笑ってしまうような日常が書かれていておもしろかったです。村上春樹さんのエッセイは、安西水丸さんが挿絵を描いてたものは昔全部読んだと思います。毎回ノーベル文
《先生は「おい静」といつでも襖の方を振り向いた。その呼びかたが私には優しく聞こえた。返事をして出て来る奥さんの様子も甚だ素直であった。ときたまご馳走になって、奥さんが席へ現われる場合
僕自身が受験生だった頃、繰返し読んだ現代文の参考書がありました。その参考書がなんと筑摩書房から文庫として復刊されています。高田瑞穂「新釈現代文」(ちくま学芸文庫)。 《人間の理解や知識は、関心と経験
もう、十年も昔のことになってしまうが、このブログのもとになる「読書案内」を高校の生徒さんたちに配っていたことがあった。最近、原稿を保存していたファイルが壊れつつあることに気づいて「さて、どうしたも
北原白秋の童謡が気にかかって調べていて、こんなのを見つけました。ご存知でしたか。 「五十音」 北原白秋 水馬赤いな。ア、イ、ウ、エ、オ。 浮藻に小蝦もおよいでる。
ぼくの枕もと、つまり、寝転がったままで手の届く範囲には手に入れたけれど読まないままの本が、ちょっと口に出して数をいうのがはばかられるほど、もう、積み上げることが出来ないから箱に入れて何とか背表紙だ
♪♪盗んだバイクで走り出す 行き先もわからぬまま 暗い夜の帳の中へ 誰にも縛られたくないと 逃げ込んだ この夜に 自由になれた
林純一「ミトコンドリア・ミステリー」(講談社・ブルーバックス)
もう、十数年昔のことです。三年生の教室で出会って、浪人していた人がいました。小論文の入試があって対策に付き合ってほしいという電話が自宅にかかってききました。義理というか、人情というか、まぁ、ぼくに
黒川創「鶴見俊輔伝」(新潮社) この本は五百ページを超える分厚い本なのですが、三百ページを超えたあたりにこんな文章が引用されています。 今でも昨日のことのように思い出し
島田雅彦という作家が、「海燕」という雑誌から、「優しいサヨクのための嬉遊曲」(「島田雅彦芥川賞落選作全集 (上)」 河出文庫所収)という作品で、さっそうとデビューしたのは1983年。 ようやく学校を
大岡信「古典を読む 万葉集」・「詩人・菅原道真」(岩波現代文庫)
「折々のうた」の大岡信が亡くなって二年がたちました。以前こんな案内を、高校生に向けて書いたことがあります。 大岡信(おおおかまこと) この名前を聞いてピンと来る人は新聞をよく読む人
十代の終わりから、二十代の初め、詩と出会い、読みはじめる。そういう体験は、今の若い人たちにもあるのだろうか。 「智恵子抄」の高村光太郎、「春と修羅」の宮沢賢治、「在りし日の歌」の中原中也。やが
今日は休みでした。冬物はほとんど洗濯したのですが、後回しにしていたクリッパンのスローケットをようやく洗濯してから、プログラミングの勉強をして、あとはのんびり過ごしました。宝塚の「ホテルスヴィッツラハウス」と言う作品を見て、文豪ストレイドッグ
前回記事↓ tenkinzumadabe.hatenablog.com 今回読んだのは・・・「スマホ脳」 アンデシュ・ハンセン著書。 久山葉子(訳) 本屋さんで見かけて買うこともあれば、ネットサーフィンをしていて見つける本もあります。こちらの本はたしかネットサーフィン中に見つけた一冊です。 買ったはいいが、忘れていて本棚整理したところ出てきました。 「スマホ脳」というタイトル。 心当たりがありまくる・・・ということで買いました。 本当ね、気づいたらスマホに触っていることが多くて。自分ではスマホ依存症って感じてないけど、実は依存症なんじゃないか?という人はいっぱいいると思います。この本を読んで思…
《2004書物の旅 その14》 岩田靖夫「ヨーロッパ思想史入門」(岩波ジュニア新書) 「西洋史を勉強するのならギリシア哲学とキリスト教思想の二つをまず読みなさい。その二つがわからなければ、ヨ
松村由利子 「子育てをうたう」(福音館) 著者の松村由利子さんは1960年生まれの歌人だそうです。毎日新聞社にお勤めになって生活家庭部とか、科学環境部に所属して記者をなさっていたようですが、
米本浩二「魂の邂逅」(新潮社) 2018年に読売文学賞をとった『評伝 石牟礼道子――渚に立つひと』(新潮社)の米本浩二が、題名の上では石牟礼道子と、彼女の、文字通り生涯にわたる伴走者であった渡辺京二との関
「西太后」読み終わりました。時間はかかったけど、西太后という人物の概要はなんとなく分かったので読んでよかった。西太后は74歳で亡くなったのですが、この時代にしてはめちゃくちゃ長生き。こんなに長生きしたのも好奇心旺盛だったからなんじゃないかと
ジル・バシュレ「わたしのネコがちいさかったころ」(平凡社) 図書館の新入荷の棚で見つけました。ネコの話だと思いました。まったく人をくった「ネコ」のお話しでした。 ジル・バシュレというフ
週刊 読書案内 蓮實重彦「映画への不実な誘い 国籍・演出・歴史」(青土社)
蓮實重彦「映画への不実な誘い 国籍・演出・歴史」(青土社) 市民図書館の新入荷の棚に転がっていました。元東大総長の映画評論家、蓮實重彦の新刊のようです。ぼくにとって蓮實重彦という人は40年ほど前に
絵 ベン・シャーン「ここが家だ」 文 アーサー・ビナード(集英社)
「ここが家だ」 絵ベン・シャーン 文アーサー・ビナード 和合亮一の「詩の礫 起承転転」の中で、「『米美術館、福島だけ貸し出し拒否ベン・シャーン巡回展』によせて」という詩に出会いまし
井上荒野「ひどい感じ」(講談社) 娘が語る父親。直木賞作家井上荒野が、父であり、戦後文学の孤高の作家井上光晴の素顔を語ったエッセイ。穏やかに言えばそういうことになります。 しかし、たと
木田元「闇屋になりそこねた哲学者」(ちくま学芸文庫) それぞれの時代には、それぞれの青春があります。十七歳、十八歳という年齢は、自分自身がオリジナルでありたいということを強く意識する一方で、時代
小林信彦「生還」文藝春秋 作家というべきなのか、評論家というべきなのか、はたまた、編集者というべきなのでしょうか。最近では「本音を申せば」(文春文庫)と題して、週刊誌に連載を続けて
今村夏子「むらさきのスカートの女」(朝日新聞出版) 「こちらあみ子」(ちくま文庫)の今村夏子さんが芥川賞をとりました。そこはかとなく、ひいきしていた作家なので、喜びましたが、「この人が芥川賞
週刊 読書案内 リービ・英雄「英語でよむ万葉集」(岩波新書)
リービ・英雄「英語でよむ万葉集」(岩波新書) 2022年の秋からでしょうか、リービ英雄という小説家に惹かれています。「天路」(講談社)という最新作を読んだことが始まりですが、「模範郷」(集英社文庫)
【感想】「傲慢と善良」印象に残ったこと・感じたこと3選 〜『自立』することの大切さを学べる作品〜
1. はじめに マズラプです。216回目の投稿になります。 今回は、小説「傲慢と善良」を読んだ感想を書いていきます。 傲慢と善良 (朝日文庫) 作者:辻村 深月 朝日新聞出版 Amazon 本作品を読んで、特に印象に残った以下の3つのことを挙げていきます。 ①『自立』することの大切さ ②心配すること=信じていないこと ③今日待ってくれている人が明日も待ってくれているとは限らない どちらかというと、作品の紹介というよりは、感想や感じた魅力を書いて発信することで、少しでも作者の方の励みになればいいなというような趣旨の記事になっています。 作者の 辻村深月 先生並びに関係者のみなさんに届け!この思い…
《2004書物の旅 その17》 司馬遼太郎「燃えよ剣(上・下)」(新潮文庫) NHKが、所謂「大河ドラマ」で源義経を題材にしたことは二度あります。一度目は1966年、主役が当時の尾上菊之助、女優の寺島
《2004書物の旅 「ぼくが50歳だった頃、教室で」その18》 片山恭一『世界の中心で愛を叫ぶ』(小学館) ぼくが50歳だったころ、教室で十代の生徒たちに語っていました。その頃の「読書案内」復刻版です。
「100days100bookcovers no10」 北村薫 『夜の蝉』(創元推理文庫) SODEOKAさんが9日めに選んだのが、奥泉光『モーダルな事象』で、名前しか知らない作家だったので、この後をどう「こじつけ」るか、そ
津野海太郎 「最後の読書」(新潮社) 津野海太郎という名前に最初に気付いたのはいつだったのでしょうかね。いつだったか、劇団「黒テント」のパンフレットで演出家として名前を見た時に「ハッ」とし
青木真兵・海青子「彼岸の図書館」(夕書房) ぼくはこの本を市民図書館の棚で偶然見つけました。青木真兵・海青子「彼岸の図書館」。なんかすごい「題」だと思いませんか。「こっち」じゃなくて、「
高橋源一郎「非常時のことば」(朝日新聞出版) 市民図書館の棚を徘徊していて、なんとなく手に取って、読み終わって気付いた。 「いつだったか、一度、読んだ本ですね、これ。」 東北の震災か
野田サトル「ゴールデン・カムイ(2)」(集英社) まず、表紙をご覧ください。「不死身」の杉元君と「アシㇼパ」ちゃんの二人連れの守護神ホロケウカムイ「レタラ」君登場ですね。現在では絶滅したエ
「100days100bookcovers no31」(31日目) 山村修「狐が選んだ入門書」ちくま新書) 100daays 100bookcovers challengeの30日目に、DEGUTIさんが紹介された数冊の本のラインアップを見ながらぼくが印象
*2023.3 小学二年生|本好きではない息子に本を読んでほしくてやったこと*
おはようございます。 よつば🍀です。 // 子どもに本好きになってほしい、と思いつつすでに我が家のむーくんは小学三年生目前・・・どうしましょう(;^ω^)
今年の8冊目「レジの行列が早く進むのはどっち!?」おすすめ度☆☆
前回の記事↓ tenkinzumadabe.hatenablog.com 今回8冊目として読んだのはこちら♪ 「レジの行列が早く進むのはどっち!?」 サトウマイさん著書。タイトルが魅力的!!!で購入。 統計学の本だとは知らずに・・・右上、左下にしっかり書いているのに、見ていたのはタイトルのみ(笑) 正直、統計学の本とわかっていたら手に取らなかった本。 その点このタイトル付けは数学アレルギーな人間が手に取ったということで大成功です(笑) 読んでみて。 ほーほー。数字に弱い私でもわかるような内容。 たまーに計算式が出てきますが、丁寧に書いてくれているのですぐに理解できました。 現代において、統計学…
広瀬奈々子「つつんで、ひらいて」神戸アート・ヴィレッジ・センター
広瀬奈々子「つつんで、ひらいて」神戸アート・ヴィレッジ・センター 我が家の同居人チッチキ夫人は本屋さんで働いているパートさんです。で、本が好きです。「つつんで、ひらいて」のチラシを持ち帰っ
「2004年《書物》の旅 その12」藤沢秀行「勝負と芸」(岩波新書)
「2004年《書物》の旅 その12」 藤沢秀行「勝負と芸」(岩波新書) 2019年の夏、久しぶりに東京に行きました。東京は都会だと妙に実感しました。何しろ行く所、行く所、人が多い。ぼくが山手線の電
池澤夏樹「熊になった少年」(スイッチ・パブリッシング) 「ゴールデン・カムイ」という漫画を読んでいると、アイヌの人たちにとっての「熊」の存在が、かなり詳しく描かれていて、そこがこの漫画の面
2004年《書物》の旅 (その11) 別役実「思いちがい辞典」(ちくま文庫) 先日、(2004年の先日)別役実という劇作家の「賢治幻想 電信柱の歌」という演劇を観ました。傘付裸電球の街
エランベルジェ原作・中井久夫文・絵「いろいろずきん」(みすず書房)
エランベルジェ原作・中井久夫文・絵「いろいろずきん」(みすず書房) 精神科のお医者んの中井久夫さんが、フランスのお医者さんのエランベルジェさんの童話に、自分で挿絵を描いた絵本があります。「
アラン「定義集」(神谷幹夫訳・岩波文庫) 部屋のなかが、古本屋さんの狭い店内のようになっていて、棚の本はもちろん古いし、歩くのに、足の踏み場もない状態です。「少しは片づけなさい!」 まあ、口に出
1. はじめに マズラプです。214回目の投稿になります。 今回は、2023年2月に読み終わった本とその感想をまとめた記事になります。 2023年2月は、ライトノベルを計3冊読み終わりました。 先月も相変わらずShadowverseに熱を入れていたこともあり、読了数も控えめになっています。 しかしながら、先月も面白い作品に出会うことができ、依然として楽しい読書ライフを送れています。 本記事は、本の紹介というよりは、自分のための記録という意味合いが強い内容になっております。 以下では、本ごとに「本のタイトル」「感想ツイート」「感想ブログ(書いていれば)」を掲載しています。(掲載順は、読み終わった…
金城一紀「『GO』(講談社文庫) 2004年《小説》の旅(その1)」
金城一紀「『GO』(講談社文庫) 2004年《小説》の旅」 これは15年前、現場の教員だった頃、高校生に向かって「諸君!本を読みましょう!」とアジテーションしていた「読書案内」の記録。「2004年《小説》
小川洋子「博士の愛した数式」(新潮文庫)2004年《小説》の旅 その2」
2004年《小説》の旅 小川洋子「博士の愛した数式」(新潮文庫) 二学期が始まったというのに、夏休みの課題図書の話からスタートします。ええーっと、読書感想文コンクールというのが毎年あって、どこかの団体
湯本香樹実「夏の庭-TheFriends」(新潮文庫):「2004年《小説》の旅 その4」
「2004年《小説》の旅 (その4)」湯本香樹実「夏の庭-TheFriends」(新潮文庫) あのころ、中学生の夏休み読書感想文課題図書の定番の一冊だったのが、湯本香樹実さんの「夏の庭」(新潮文庫)です。1991年の
北川扶生子「結核がつくる物語」(岩波書店) コロナの日々が始まって3年が過ぎました。この間、一応、人並み(?)にコロナ体験も済ませました。症状が思いのほか軽かったためもあって、家族や知人の親切を思い
週刊 読書案内 ジュリアン・バーンズ「終わりの感覚」(土屋政雄訳・新潮クレストブック)
週刊 読書案内 ジュリアン・バーンズ「終わりの感覚」(土屋政雄訳・新潮クレストブック) 60歳を過ぎて、社会的関心や家庭的煩雑から自由になった男性がいます。長年勤めた仕事は退職し、かつて連れ添
週刊 読書案内 新庄耕「ニューカルマ」(集英社) 一緒に「面白そうな本を読む会(?)」で集まって本を読んでいる人に二十代のジャーナリストの卵というか、ひよこのような方がいらっしゃるのです
週刊 読書案内 谷川俊太郎・松本大洋「かないくん」(ほぼにちの絵本)
谷川俊太郎 作・松本大洋 絵「かないくん」(ほぼにちの絵本) 谷川俊太郎の「詩」的な散文があって、松本大洋の静かな絵があります。ちょっとページをめくって中をお見せしたい誘惑にかられるのですが
―借りてきた本リスト― ・「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた」山崎圭一 SBクリエイティブ・「NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧」諸富祥彦 NHK出版・「負けない人生」古川智映子 潮出版社・「二十一世紀への対話〈上〉」 アーノルド・トインビー、池田大作 聖教新聞社 続刊「〈中〉」、「〈下〉」 ―購入した本―・「本好きの下剋上 第五部女神の化身編10」香月美夜 Toブックス・「食べようびMOOK ゆる自活BOOK」 オレンジページ・「覚えておきたい! 新・料理の基本123」扶桑社・「syunkonカフェごはん 7」宝島社 山本ゆり…
奥泉光『モーダルな事象 桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活』(文春文庫)
「100days100bookcovers no9」奥泉光『モーダルな事象 桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活』(文春文庫) 前回、SIMAKUMAさんの文章の中に出てきた人物は避けたかったのですが(連句でいうと「付きすぎ」
石垣りん「略歴」 北村薫「詩歌の待ち伏せ 上」(文藝春秋社)
北村薫「詩歌の待ち伏せ 上」(文藝春秋社)より 石垣りん「略歴」(詩集『略歴』所収) 作家の北村薫の「詩歌の待ち伏せ」(文藝春秋社)というエッセイ集を読んでいて、面白い記事に出会いました。
チョ・ナムジュ 「82年生まれ、キム・ジョン」(筑摩書房) もう、半年以上前のことですが、チッチキ夫人が一冊の本をテレビの上の、読み終わった本を並べる棚に並べながらいいました。 「この本、流行っ
岡井隆・馬場あき子・永田和宏・穂村弘「新・百人一首」(文春新書)
岡井隆・馬場あき子・永田和宏・穂村弘「新・百人一首」(文春新書) どうしてこの本を読もうと思ったのか、よくわからないのですが、新コロちゃん騒ぎの間に図書館に予約していました。「新・百人
「100days100bookcovers no8」 いとうせいこう「想像ラジオ」(河出書房新社) KOBAYASIくんから」頂いた「お題」はポール・オースター「幽霊」です。翻訳は柴田元幸ですね。そのあたりが切り口かと考
ロラン・バルト「喪の日記」(みすず書房) ロラン・バルトが亡くなって40年経っていた。その40年の間、ぼくは何をしていたのだろう。20歳で初めて読んだが、わからなかった。お経か呪文のように後生大
門井慶喜「銀河鉄道の父」(講談社) 何故だかわかりませんが、2018年の春の芥川賞、直木賞は二作品とも宮澤賢治がらみで不思議な感じがしました。芥川賞は若竹千佐子さんの「おらおらでひとりいぐも」(
「100days100bookcovers no7」 ポール・オースター「幽霊たち」(訳:柴田元幸 新潮社) 1日、空いた。 前回のSODEOKAさんの「八百万の死にざま」の記事を読んで、次は「ニューヨーク」しかないなと思い、最
今年の7冊目「うまくいく人の考え方〜自分を成長させる100の質問〜」おすすめ度☆☆☆
前回の記事↓ tenkinzumadabe.hatenablog.com 今回読んだのは、 「うまくいく人の考え方〜自分を成長させる100の質問」 永松茂久さん著書。 久しぶりにサクサクと読めた一冊でした。万人受けしそうな読みやすい文体で、本当にスルスル頭の中に入ってくる。そうそう!こういう本が読みたかったの!と。 たまーに出会う、ピタッとくる一冊でしたね。 まずは具体的な表題がありそれについての内容が記載されていて、最後には、こんな行動をしていますか? こんな考え方をしていますか? こんな風に考えていませんか?と質問が書かれています。 ただ表題と内容を読むだけでも役立つのですが、最後に質問が…
気になってしまう時に開いてほしい一冊~本好きばぁばのbooklist~
本好きばぁばのkarimeroが、気ままにゆるっと本をご紹介。ちょっとした一言が気になってしまう時に開いてほしい、SNSでも人気の一冊をご紹介します。
100days100bookcovers no49(49日目) 週刊 読書案内 小池昌代『屋上への誘惑』 光文社文庫 前回、SODEOKAさんが取り上げたエミリー・ブロンテ『嵐が丘』は未読なので、接点を探していくつか当たっ
週刊 マンガ便 長田悠幸・町田一八「シオリエクスペリエンス 16」(BG COMICS)
長田悠幸・町田一八「シオリエクスペリエンス 16」(BG COMICS) 2021年2月25日の新刊「シオリエクスペリエンス 16」(BG COMICS)です。ヤサイクンの「3月のマンガ便」に入っていました。
リービ・秀雄「天路」(講談社) 久しぶりに、最初のページから、ページを繰り始めて、次へ次へと素直に読みすすめ、ほぼ最後のページに至って、ジンワリと涙がにじんでくる小説を読みました。 リービ・英
セルバンテス「ドン・キホーテ(全6巻)」牛島信明訳(岩波文庫)
「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」という映画の感想を書いていて、こっちが長くなったので別のタイトルになりました。 セルバンテス「ドン・キホーテ(全6巻)」牛島信明訳(岩波文庫)
橋本治「草薙の剣」(新潮社) 2019年という年は、橋本治といい、加藤典洋といい、今の時代をまともに見据えていた大切な人を立て続けに失った年でした。少しづつでも遺品整理のように「案内」したい
小梅けいと「戦争は女の顔をしていない」(KADOKAWA) お正月がすんで、節分が終わった次の日、立春ですかね。ヤサイクンがいつものようにマンガ便を運んできました。 「あれ、これって評判やん。 「や
山口昌伴「水の道具誌」(岩波新書) 勤めていたころの教科書に山崎正和「水の東西」という短いエッセイがありました。今でもあるのでしょうか。 ともかく、「鹿おどし」といういかにも、「侘び」だ、「
岡田暁生「西洋音楽史」(中公新書) 15年ほど前の「読書案内」の記事です。相手は高校生でしたが、今となっては話題が少々古いですね。2005年出版の本なので、《2004年書物の旅》に入れるのにも、少々抵抗があ
藤原正彦「国家の品格」(新潮新書) まず最初にお断りしておきますが、ぼくは原則としてこのブログで案内する本について悪口は書かないことにしています。つまらないと思っている本を紹介しても、しよ
石牟礼道子「魂の秘境から」(朝日新聞出版) 石牟礼道子さんが2018年2月に亡くなって、二年の年月が過ぎました。亡くなった年の四月に、生前「朝日新聞」に月一度の連載で掲載されていたエッセイに
武田砂鉄「紋切型社会」(朝日出版社) 竹田砂鉄、いつの頃からか朝日新聞の書評欄に登場し始めていたこの名前に、どこか「胡散臭い」ものを感じていたのです。 一昔前の「自分」なら、そう
古川真人「背高泡立草」(集英社) 2020年の冬の第162回芥川賞受賞作、古川真人「背高泡立草」を読みました。作家は31歳だそうです。若い人ですが、この所繰り返しノミネートされていた人だそうです。
宮崎駿「風の谷のナウシカ(全7巻)」(アニメージュコミックス)
「100days100bookcovers no11」 宮崎駿「風の谷のナウシカ(全7巻)」(アニメージュコミックス) KOBAYASI君の「夜の蝉」で日高敏隆さんの「ネコはどうしてわがままか」 (新潮文庫)という本を思い浮か
「100days100bookcovers」(13日目) 田中美穂 『わたしの小さな古本屋』(ちくま文庫) 前回の『風の谷のナウシカ』からどう繋ごうか、と考えていたとき、「蟲」の文字で閃きました。そうだ、「蟲文庫」が
「100days100bookcovers no14」 堀江敏幸『雪沼とその周辺』(新潮社) 今回は、試しに趣向を若干変えて、敬体で書いてみることにします。 前回、SODEOKAさんが紹介してくれた『わたしの小さな古書店』の
「100days100bookcovers no15」(15日目) 須賀敦子『ミラノ霧の風景』全集第一巻 河出書房新社 2日も空いてしまいました。すみません。どこへ繋がって行くのか、ヒヤヒヤして毎日見ていました。SODEOKAさん
「荒地詩集1951」(国文社) 鮎川信夫「橋上の人」 鮎川信夫なんて詩人を高校生も大学生も知らない。そうなんですよね、教科書にも、もう出てこない。半世紀以上前、戦争が終わったばっかりの廃
池澤夏樹「パレオマニア」(集英社)「2004年《本》の旅(その6)」
「2004年《本》の旅(その6)」 池澤夏樹「パレオマニア」(集英社) これも「2004年《本》の旅」と銘打って案内している、過去の案内のリニューアルシリーズ。沖縄からフランスへ行ってしまった
羽海野チカ「3月のライオン(1巻~14巻)」(白泉社) 第1巻につかまったのが三日前ですね。本日、この14巻を読み終えて、15巻を捜しましたがありません。ネットで検索するとまだ出てないようですね。ザ
川上弘美「センセイの鞄」(文春文庫)「2004年《本》の旅 その3」
川上弘美「センセイの鞄」(文春文庫) これも「2004年《本》の旅」と銘打って案内している、過去の案内のリニューアル。15年前に「今」だった人たち。みんな偉くなった、そんな感じもしますね