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【こんな人におすすめ】・就職活動やキャリアに悩んでいる学生・若手社会人・会社員として働くことにモヤモヤや不安を感じている方・自分の強み・弱みを知りたい、自分らしいキャリアを模索したい方・資本主義社会の仕組みや「働くことの本質」を知りたい方・森岡毅氏の実体験から学びたい方 【要約】『苦しかったときの話をしようか』は、USJをV字回復させたマーケターとして知られる森岡毅さんが、自身の経験をもとに「働くことの本質」を娘に伝えるために書いた手紙のような一冊です。もともと出版の予定はなく、編集者の熱意によって世に出ることになったこの本は、働くことに悩む多くの人の心に刺さる内容となっています。 本書の中心…
歴史小説好きの方、室町時代や足利尊氏に興味がある方にとって、『風の群像』は間違いなく一読の価値がある作品です。今回は、読んでいない方にもその魅力が伝わるよう、【こんな人におすすめ】【要約】【感想】の3つの視点からご紹介します。 【こんな人におすすめ】 ・歴史小説が好きな方 ・室町幕府や南北朝時代に興味がある方 ・複雑な人間関係や権力闘争を描いた物語を読みたい方 ・足利尊氏や直義、高師直など、歴史上の人物の“人間くささ”や葛藤に触れたい方 史実だけでなく、登場人物の内面や成長に焦点を当てた物語を求める方 【要約】 『風の群像』は、室町幕府初代将軍・足利尊氏の生涯を中心に、彼を取り巻く群像劇として…
「センスがない」と感じているあなたへ。 「センスは知識からはじまる」は、誰でも“センス”を磨けることを論理的に解き明かす一冊です。 「生まれつきの才能がないから…」と諦めていませんか? 本書を読めば、その思い込みが覆ります。 【こんな人におすすめ】 ・センスに自信がない、または「自分にはセンスがない」と思い込んでいる人 ・クリエイティブな仕事やデザイン、企画に関わる人 ・仕事や日常で「なんとなく良い」「なんとなく悪い」の判断基準を明確にしたい人 ・先天的な才能よりも努力や知識で成長したい人 ・普通を知り、そこから一歩抜け出したい人 ・日常の中で「センスの良さ」を磨きたいと感じているすべての人 …
週刊 読書案内 小山哲・藤原辰史「中学生から知りたい ウクライナのこと」(ミシマ社)
小山哲・藤原辰史「中学生から知りたい ウクライナのこと」(ミシマ社) 岡真理・小山哲・藤原辰史「中学生から知りたい パレスチナのこと」(ミシマ社)という本を読む中で見つけた本の1冊が、小山哲・
「生きる意味とは何か?」この問いに真正面から向き合った名著『生きがいについて』をご紹介します。本書は、精神科医であり著述家でもある神谷美恵子が、ハンセン病療養施設での医療活動を通じて生み出した深遠な哲学的考察です。日常生活に感謝し、生きる力を内側から湧き上がらせたい方におすすめの一冊です。 ■本書の背景と内容 『生きがいについて』は、神谷美恵子がハンセン病療養施設での経験を基に書かれた著書です。彼女は、患者たちがどのようにして絶望の中からも生きる喜びを見出し、尊厳を保つのかを通じて、人生の意味について考察しています。この本は、単に「生きがい」について語るだけでなく、現代社会に生きる私たちが直面…
橋本治「桃尻娘」(講談社文庫) 今では、もう、いなくなった人たちの作品で、だから、まあ、爺さん婆さんたちが若い頃に熱中した作品で、今の若い人たちに読書案内するならどんな作品がいいんだろう?ま
【こんな人におすすめ】 ・動物や自然に興味がある人 ・バードウォッチングや野鳥観察が趣味の人 ・「動物の言葉」や動物行動学に関心がある人 ・科学的エッセイやノンフィクションが好きな人 ・新しい視点で世界を見てみたい人 ・子どもと一緒に読める知的好奇心を刺激する本を探している人 【要約】 『僕には鳥の言葉がわかる』(鈴木俊貴 著)は、NHK『ダーウィンが来た!』でも話題の動物言語学者・鈴木俊貴氏による初の単著です。これまで「言葉を持つのは人間だけ」「鳥の鳴き声は感情表現にすぎない」とされてきた常識を覆し、シジュウカラ(日本の身近な野鳥)が20以上の単語を組み合わせて「文」を作り、意図を伝えている…
静かな街角に佇む“おひとりさま専用カフェ”〈喫茶ドードー〉を舞台に、現代社会で疲れた心をそっと包み込む連作短編集です。コロナ禍という時代背景を色濃く映し出しながら、日常に寄り添う温かな物語が展開されます。 【おすすめ対象】 ・日々の生活や人間関係に疲れを感じている方 ・SNSや世間の価値観に振り回されがちな方 ・コロナ禍以降の社会や自分自身の変化に戸惑いがある方 ・ほっと一息つきたい、心温まる物語を求めている方 ・「おひとりさま」や自分のペースを大切にしたい方 ■本書の魅力とあらすじ 本作の主人公は、カフェの店主・そろり。彼のもとには、SNSや世間の価値観に揺れる人々、人生の選択に迷う人、仕事…
週刊 読書案内 マルコ・バルツァーノ「この村にとどまる」(関口英子訳・新潮クレストブックス)
マルコ・バルツァーノ「この村にとどまる」(関口英子訳・新潮クレストブックス) 市民図書館のイタリア文学とかの棚で見つけて、なんとなく棚から引き出して、上に貼った美しい表紙を見て「なに?こ
『ザ・ゴール』書評:現場も人生も変える「制約理論」の衝撃エリヤフ・ゴールドラット著『ザ・ゴール』は、世界1000万人が読んだ伝説的ビジネス書です。Amazon創業者ジェフ・ベゾスやノーベル賞受賞者の山中伸弥氏も座右の書に挙げるほど、経営や仕事の本質を突き詰めた一冊として知られています。 物語は、経営不振に陥った工場長アレックスが、閉鎖寸前の工場を立て直すために奮闘する姿を描いたビジネス小説。単なる理論書ではなく、ストーリー仕立てで「企業の究極の目的とは何か?」を問いかけ、現場のリアルな課題と向き合いながら、全体最適化=「制約理論(TOC)」の思考法を体感的に学べます。 【おすすめ対象】■こんな…
【おすすめ対象】 ■こんな人におすすめ - 日本の神道や自然信仰に興味がある方 - 南方熊楠という人物の思想や信仰について深く知りたい方 - 熊野地方の歴史や文化に惹かれる方 - 精霊信仰やアニミズムに共感する方 この本は、単なる歴史書ではなく、熊野という地を通じて、日本古来の信仰や自然観を深く掘り下げた一冊です。南方熊楠の独自の視点が織り込まれた内容は、自然崇拝や精霊信仰を再発見したい人にとって必読と言えるでしょう。 --- 【読後感想】 『熊楠の神』は、南方熊楠が見出した「神」の本質を追求した作品であり、彼が提唱した自然崇拝・精霊信仰が鮮明に描かれています。特に印象的だったのは、熊野地方の…
【おすすめ対象】 ■こんな人におすすめ ・幸福度の高い暮らし方に興味がある方 ・フィンランドの教育や福祉制度、ジェンダー平等に関心がある方 ・ストレスフリーなライフスタイルを模索している方 【読後感想】 「フィンランド幸せメソッド」は、世界一幸福な国とされるフィンランドの生活哲学や社会制度を深く掘り下げた一冊です。著者カトヤ・パンツァルは、フィンランド生まれでカナダ育ちのジャーナリスト。その視点から、フィンランド独自の価値観や習慣がどのように幸福感を支えているのかを丁寧に解説しています。 本書では、「SISU(シス)」というフィンランド特有の精神性が中心的テーマとなっています。この言葉は「粘り…
週刊 読書案内 いちむらみさこ「ホームレスでいること」(創元社)
いちむらみさこ「ホームレスでいること」(創元社) ここのところ、順番に読んでいる「あいだで考える」シリーズの4冊目はいちむらみさこ「ホームレスでいること」(創元社)です。副題は「見えるものと見えない
小山田浩子「ものごころ」(文藝春秋) 2010年ころに「工場」(新潮文庫)という作品を読んで、なんか変な人だなあと思っていると、2014年だったかに「穴」(新潮文庫)で芥川賞ということで、その作品も読みました
藤井貞和詩集「美しい小弓を持って」(思潮社) 詩人で、古典文学、特に源氏の研究者として、ただ、ただ畏敬している藤井貞和の詩集を時々手にします。最初のページから、丁寧に読み進めるという読み方で
週刊 読書案内 栗田隆子「ハマれないまま、生きてます」(創元社)
栗田隆子「ハマれないまま、生きてます」(創元社) 創元社の「あいだで考える」という叢書を。ボチボチ読み継いでいます。で、今回は栗田隆子さんという方の「ハマれないまま、生きてますーこどもとおとなのあ
人類史を根本から問い直す一冊――『銃・病原菌・鉄』は、なぜ世界の文明がこれほどまでに不均等な発展を遂げたのか、その謎に壮大なスケールで挑んだ名著です。ピュリッツァー賞受賞、世界的ベストセラーとして知られ、歴史や社会に関心のあるすべての人に衝撃と新しい視点を与えてきました。 【こんな人におすすめ】 ・世界史や人類史の根本的な謎に興味がある方 ・なぜヨーロッパが世界を支配するに至ったのか知りたい方 ・歴史を「環境」「地理」「生態学」などの新しい視点から読み解きたい方 ・既存の歴史観に疑問を感じている方 ・『サピエンス全史』や『利己的な遺伝子』など、壮大な人類史に惹かれる方 ・社会人、学生問わず、知…
週刊 読書案内「詩 楽しいライト・ヴァース 世界編」(河出書房新社)
「詩 楽しいライト・ヴァース 世界編」(河出書房新社) 今日は、こんな本あるよ!の案内です。市民図書館の新入荷の棚にありました。詩集です。「ライト・ヴァースって?」と尋ねられると
【おすすめ対象】 ■こんな人におすすめ ・食文化や地域の魅力に興味がある方 ・エッセイや紀行文が好きな読書家 ・グルメ情報だけでなく、背景にある「人と街の物語」を楽しみたい方 【本の概要】 平松洋子さんの『ステーキを下町で』は、単なるグルメ本ではありません。料理そのものだけでなく、それを取り巻く街、人々、歴史を丁寧に描き出す一冊です。京都、大阪、東京など日本各地の食文化を通じて、私たちが普段見過ごしている「かけがえのないもの」を再発見させてくれます。 【読後感想】 平松さんの文章は、まるでその場にいるかのような臨場感があります。例えば、京都のうどん屋「やまびこ」で交わされる会話には、その土地に…
プロジェクトマネジメントの世界に足を踏み入れたばかりの方、または既に経験を積んでいる方にとっても、役立つ知識が詰まった一冊が「PMプロジェクトマネジメント」です。本書は、プロジェクト管理の基本を体系的かつ実践的に学べる内容となっており、多くの読者から支持されています。 【おすすめ対象】 ■こんな人におすすめ: ・プロジェクトマネジメント初心者:これから学び始めたい方。 ・経験者:基本を再確認し、実務に活かしたい方。 ・チームリーダー:組織運営やコミュニケーションスキルを向上させたい方。 本書は、初心者でも理解しやすいように内容が平易に書かれており、適切な図表や演習問題が豊富です。特に初めてPM…
谷川俊太郎「新版 散文」(晶文社) 詩人の谷川俊太郎が、昨年、2024年の11月に亡くなって半年がたちました。で、市民図書館の新入荷の棚に新しい本として並んでいた「新版 散文」(晶文社)を見つけて借
橋本治「橋本治という行き方」(朝日新聞社) 2019年の1月に橋本治が死んでしまって6年たちます。まあ、その当時でさえ、例えば日本文学科とかの女子大生さんに名前を聞いても「知らない。」というご返事
日常の中に心の平穏をもたらし、これまでの価値観を変えるきっかけをくれる一冊。それが枡野俊明氏による「使える禅」です。現代人の抱える不安やストレスを解消し、自分らしい生き方を見つけるヒントが詰まった本書は、禅を日常生活に取り入れたい方にぜひ手にとってほしい一冊。この記事では「使える禅」の魅力を深掘りし、その言葉があなたの心に響く瞬間を提供します。 【おすすめ対象】 ■こんな人におすすめ ・毎日の忙しさにストレスを感じている方 忙しい日々の中で、少しでも心の平和を感じたいと考えている方にぴったり。 ・人生の選択で迷いや苦しみを抱えている方 禅の教えを通じて、シンプルに生きる道を見つけられます。 ・…
■はじめに 現代社会では、「多様性」という言葉を耳にする機会が多くなっています。しかし、実際にその本質を理解し、活用している人はどれほどいるのでしょうか?マシュー・サイドの著書『多様性の科学』は、単なる理論に留まらず、豊富な事例と研究をもとに認知的多様性の重要性を明快に解説してくれる一冊です。本書は、個人の成長や組織の活性化、さらには社会全体の発展に貢献できるヒントで満ちています。 【おすすめ対象】 ■こんな人におすすめ ・「多様性」というキーワードに興味を持ちつつも、それが具体的に何を意味するか学びたい人 ・社会やコミュニティの未来について真剣に考えている ・組織の停滞を感じているリーダーや…
あらゆる意味で本好きに役立つ「断捨離血風録 3年で蔵書2万5千冊を減らす方法」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。これまで埋もれていた作家のアンソロジーを数多く刊行してくださった著者の蔵書整理の本といえば、どうしたって読まないわけにはいかない。それにしても、家2軒にあふれる本とは! 果たして、推定10万冊の”断捨離”の顛末は?本であふれた自宅と仕事場。各部屋はおろか、自宅玄関から階段まで積まれた本の山は圧巻。それを片づける発端は、ひ孫が遊びに来ても泊まる部屋がないという両...
週刊 読書案内 内藤正典・三牧聖子「自壊する欧米」(集英社新書)
内藤正典・三牧聖子「自壊する欧米」(集英社新書) 毎日フラフラ徘徊している老人は、ここのところ「パレスチナ」、とりわけイスラエルが、その領土内のガザに対して繰り返している殺戮行為、まあ、ボクは
旅の手帖「広島 宮島 尾道 呉」!海まち水まち大遊覧!広島グルメも宮島裏技も映画の町も
こんにちは。夢中図書館へようこそ!館長のふゆきです。 今日の夢中は、旅の手帖「広島 宮島 尾道 呉」!海まち水まち大遊覧!広島グルメも宮島裏技も映画の町も…です。「夢中図書館 読書館」は、小説や雑誌な
「自分って、いったい何だろう?」 人生のどこかでそんな疑問を抱えたことがある人は多いはず。 しんぺいP著『自分とか、ないから。教養としての東洋哲学』は、そんな“自分探し”の迷路から抜け出すための、斬新で優しい一冊です。 【こんな人におすすめ】 ・何か新しい視点や気づきが欲しい人 ・自分探しや自己分析に疲れてしまった人 ・哲学や仏教、東洋思想に興味があるけど難しそうで敬遠していた人 ・仕事や人間関係、人生にモヤモヤを感じている人 ・「本当の自分」を見つけたい、けれど見つからずに悩んでいる人 ・自己啓発本やマインドフルネスに興味がある人 【要約】 ■ 著者の異色な経歴と本書の特徴 しんぺいP氏は東…
週刊 読書案内 尹 東柱(ユン・ドンジュ)「空と風と星と詩」( 書肆侃侃房)
尹 東柱(ユン・ドンジュ)「空と風と星と詩」( 書肆侃侃房) 星をかぞえる夜 尹東柱季節の移りゆく空は いま 秋たけなわです。 わたしはなんの憂愁(うれい)もなく 秋の星々をひとつ残らずかぞえら
教育の本質を語る灰谷健次郎の名作 「兎の眼」(灰谷健次郎著)は、教育をテーマにした児童文学の金字塔とも言える作品です。本書は、新米教師が直面する課題や、教育の本質、子どもたちの可能性を描いた感動的な物語であり、多くの人々に心の奥深くまで響くメッセージを届けてくれます。本記事では、この名作の魅力に迫りつつ、読後感想やおすすめポイントを詳しくご紹介します。 【おすすめ対象】 ■こんな人におすすめ ・心温まる物語が好きな方 優しさや人間関係の豊かさが描かれた物語が好きな方に最適です。 ・教育に興味のある方 教師や教育現場に携わる方にとって、多くの学びを得られる作品です。 ・社会問題に関心がある方 貧…
内田樹「新版 映画の構造分析」(晶文社) 市民図書館の新入荷の棚で見つけて「おや? おや!」 でした。 内田樹「新版 映画の構造分析」(晶文社)です。晶文社がSHOUBUNSHA LIBRARYの1冊としてラ
週刊 読書案内 岡真理・小山哲・藤原辰史「中学生から知りたい パレスチナのこと」(ミシマ社)
岡真理・小山哲・藤原辰史「中学生から知りたい パレスチナのこと」(ミシマ社) 市民図書館の新刊の棚で見つけました。「おっ!中学生向きか、ちょうどええな、きっと!」 まあ、そういう気分で読みは
【おすすめ対象】 ■こんな人におすすめ - **組織で働く方**: 自分のキャリアや昇進について考えるきっかけが欲しい方。 - **管理職やリーダーを目指す方**: 昇進後の課題やリスクを知りたい方。 - **ビジネス書好きの方**: 組織論や社会学に興味がある方。 - **自己啓発に興味がある方**: 人生やキャリアの新たな視点を得たい方。 【読後感想】 『ピーターの法則』は、組織内で人々が昇進を重ねた結果、能力の限界を超えたポジションに到達し、無能化してしまうという衝撃的な理論を提唱しています。この理論は、職場でのリアルな事例やユーモアを交えながら描かれており、読み進めるうちに「確かにこう…
ヘンリー・D・ソローの『ウォールデン 森の生活』は、現代社会に生きる私たちに「本当の豊かさ」とは何か、「どう生きるべきか」を問いかける不朽の名作です。物質的な豊かさや便利さが当たり前になった現代だからこそ、この本が持つメッセージはより一層、心に響きます。 【こんな人におすすめ】 ・物質的な豊かさや便利さに疑問を感じている方 ・シンプルライフやミニマリズムに興味がある方 ・自然の中での暮らしや自給自足に憧れがある方 ・「本当に大切なものは何か」を考えたい方 ・哲学や思想書が好きな方 ・日々の忙しさや情報過多に疲れている方 『ウォールデン 森の生活』は、単なる自然礼賛のエッセイや田舎暮らしの記録で…
「昨夜のカレー、明日のパン」は、日常の中に潜む悲しみと、それを乗り越えていく人々の姿を描いた感動的な連作短編集です。本屋大賞第2位や山本周五郎賞ノミネートという輝かしい実績を持つこの作品は、ドラマ化もされ、多くの読者に愛されています。 【おすすめ対象】 ■こんな人におすすめ ・心温まる物語が好きな方 ・人生の悲しみや葛藤をテーマにした作品に共感できる方 ・ゆったりとした日常描写を楽しみたい方 【読後感想】 この作品は、一樹という若くして亡くなった男性を中心に、その嫁・テツコと義父・ギフ、そして周囲の人々が織りなす物語です。彼らが「死」を受け入れながらも、日々を丁寧に生きる姿が描かれています。特…
紅茶好き必読の一冊 紅茶は、日々のひとときを豊かにしてくれる飲み物です。そんな紅茶の魅力を深く知りたい方におすすめしたいのが、川崎武志氏による『紅茶 味わいのこつ』。本書は、現役バイヤー3名が執筆した、紅茶の基礎から応用までを網羅した一冊です。 【おすすめ対象】 ■こんな人におすすめ ・紅茶をもっと楽しみたい方 ・シングルオリジンティーや産地ごとの特徴に興味がある方 ・初心者だけでなく、紅茶ファンとして知識を深めたい方 本書は、紅茶の基礎知識から淹れ方、主要産地や製造方法まで幅広いテーマを扱っています。Q&A形式で分かりやすく解説されているため、初心者でも専門的な内容に触れることができます。ま…
「もっとクリアに考えたい」「人生の選択で迷いたくない」――そんなあなたにこそ読んでほしい一冊が、ロルフ・ドベリ著『Think clearly』です。世界29カ国で翻訳され、累計300万部超のベストセラーとなった本書は、現代を生き抜くための「思考の道具箱」として、多くの読者に支持されています。 【こんな人におすすめ】 ・日々の選択や意思決定に迷いがちな人 ・仕事や人生で「もっと良い判断」をしたい人 ・自己啓発書は読んだけど、実践的なヒントが欲しい人 ・心理学や行動経済学に興味がある人 ・「幸せな人生」のヒントを探している人 【要約】 『Think clearly』は、人生やビジネスの現場で役立つ…
「頑張っているのに報われない」「人生が思うように進まない」――そんな悩みを抱えるあなたに、心からおすすめしたい一冊が、喜多川泰さんの『運転者』です。 【こんな人におすすめ】 ・頑張っているのに結果が出ず、報われないと感じている人 ・最近、人生がうまくいかずモヤモヤしている人 ・自己啓発本は苦手だけど、物語形式なら読んでみたい人 ・「運」や「人生の転機」に興味がある人 ・何気ない日常に小さな奇跡や気づきを求めている人 【要約】 本書の主人公は、仕事も家庭もうまくいかず、人生に行き詰まりを感じている中年の男性。そんな彼の前に、ある日突然「不思議なタクシー」が現れます。このタクシーの運転手は、単なる…
戦略の本質を解き明かし、実践的な知識を提供する一冊です。戦略という言葉はよく耳にしますが、その具体的な定義や使い方を理解している人は少ないのではないでしょうか。本書はその疑問に答え、戦略を使いこなすための道筋を示してくれます。 おすすめ対象 ■こんな人におすすめ: ・戦略の意味や実践方法を学びたい方 ・事業計画やマーケティング計画を考えている方 ・キャリアアップを目指し、基礎的な知識を身につけたい方 ・戦略的思考で日々の判断力を向上させたい方 ■戦略の具体的な実践方法 本書では、戦略を実践するための具体的な方法も多く紹介されています。以下にいくつか例を挙げます 1.目標設定の重要性 戦略は目標…
コーヒー好きの皆さん、毎日の一杯をもっと美味しくしたいと思いませんか?『世界一美味しいコーヒーの淹れ方』は、そんな願いを叶えるための一冊です。初心者からプロフェッショナルまで、誰もが実践できるテクニックが詰まっています。本書を通じて、コーヒーの奥深さを再発見しましょう。 【おすすめ対象】 ■こんな人におすすめ ・自宅で本格的なコーヒーを楽しみたい方 ・コーヒーの淹れ方に興味がある初心者 ・カフェ経営やバリスタを目指している方 ・コーヒー豆や器具選びに悩んでいる方 【本書の概要】 著者は長年コーヒー業界に携わり、多くのコンテストで受賞歴を持つプロフェッショナル。本書では、以下のポイントが詳しく解…
「運動は健康に良い」とはよく聞きますが、実は“脳”にこそ劇的な恩恵をもたらす――。スウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセンによるベストセラー『運動脳』は、最新の脳科学研究をもとに、運動が私たちの脳や心にどれほど大きな影響を与えるかを明快に解き明かしています。 【こんな人におすすめ】 ・日々のストレスや不安に悩んでいる方 ・集中力や記憶力、創造性を高めたいビジネスパーソンや学生 ・運動を習慣化したいけど、なかなか続かない方 ・脳の老化や認知症予防に関心がある中高年層 ・「なんとなく運動は健康に良い」と思っているが、具体的な理由を知りたい方 【要約】 運動が脳にもたらす圧倒的なメリット 『運動脳…
忙しい日々の中で、ふと立ち止まりたくなる瞬間はありませんか?そんな時にぴったりなのが、古内一絵さんの『マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ』です。この本は、心に悩みを抱えた人々が訪れる夜だけ開店する隠れ家カフェ「マカン・マラン」を舞台にした短編集。店主シャールが作る優しい料理と、彼の言葉が登場人物たちを癒し、新たな一歩を踏み出させてくれる物語です。 【おすすめ対象】■こんな人におすすめ ・忙しい日々に疲れている方・心温まるストーリーが好きな方・グルメ描写が豊かな本に興味がある方 【読後感想】『マカン・マラン』は、読むだけで心がほっとする作品でした。特に印象的だったのは、店主シャールの存在。彼は…
【おすすめ対象】 ■こんな人におすすめ - 自分の目標に向かって努力を続けたい人 - 才能がないと感じているが、何かを成し遂げたいと思っている人 - ビジネスやスポーツ、教育、子育てで成果を上げたいと考えている人 【読後感想】 『GRIT やり抜く力』は、心理学者アンジェラ・ダックワースによるベストセラーで、「成功の鍵は才能ではなく、情熱と粘り強さの組み合わせである」というメッセージが全編にわたって貫かれています。本書を読み進めるうちに、「やり抜く力」は誰でも育てることができるという希望を感じました。 特に印象的だったのは、「才能 × 努力 = スキル」「スキル × 努力 = 成果」という達成…
サウナ愛好家や初心者に向けて、科学的根拠に基づいた「整う」方法を解説する一冊、『医者が教える究極にととのうサウナ大全』。本書は、医師であり日本サウナ学会代表理事の加藤容崇氏による著書で、超絶リラックスとパフォーマンスアップを目指すための具体的な方法が詰まっています。 ■こんな人におすすめ ・サウナ初心者で「整う」感覚を体験したい方 ・サウナ上級者で新たなアプローチを知りたい方 ・健康や美容効果を最大化したい方 ・ストレス解消や集中力向上を目指す方 ■読後感想 本書は、初心者から熟練者まで幅広い層に向けて書かれています。特に印象的だったのは、「整う」ための具体的なステップが詳細に解説されている点…
【書評・要約】父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話
【おすすめ対象】■こんな人におすすめ ・経済学に興味があるけれど、難しい専門用語に抵抗がある人・資本主義や市場社会について新しい視点で学びたい人・親子で経済について話し合いたいと思っている方 【読後感想】本書は、ギリシャの元財務大臣であるヤニス・バルファキスが、娘に語りかける形式で経済を解説した一冊です。経済学を専門としない読者にも分かりやすい言葉で資本主義や市場社会の本質を語りかけます。例えば、「お金は銀行が何もないところから生み出される」というシンプルながらも衝撃的な事実を改めて説明してくれる部分は、多くの読者にとって新鮮な驚きとなるでしょう。 また、歴史的な視点も豊富に盛り込まれており、…
【こんな人におすすめ】 ・歴史的教養を身につけたい方 ・真のリーダーシップや「徳」について考えたい方 ・就職活動やキャリア形成で「人間力」を磨きたい方 ・明治日本の精神やアイデンティティに興味がある方 ・短時間で偉人の生き様を知りたい方 【要約】 『代表的日本人』は、明治の思想家・内村鑑三が1894年に英語で執筆し、海外に向けて日本人の精神性を伝えた名著です。同時代の新渡戸稲造『武士道』、岡倉天心『茶の本』と並び、日本人論の三大名著の一つに数えられています。 本書で内村が「代表的日本人」として選んだのは、以下の五人です。 -西郷隆盛(新日本の創設者) -上杉鷹山(封建領主・改革者) -二宮尊徳…
動物行動学の父とも呼ばれるコンラート・ローレンツが著した『ソロモンの指環』は、動物たちとの共生を通じてその行動を深く観察し、科学的に解明したエッセイ集です。本書は、ユーモアと科学的洞察が融合した内容で、読者に動物たちの世界への新たな視点を提供します。 【おすすめ対象】 ■こんな人におすすめ ・動物好きで、その行動や心理に興味がある方 ・科学的な視点から自然や生態系を学びたい方 ・ユーモアと哲学が融合した読み物を探している方 【読後感想】 『ソロモンの指環』は、動物行動学の基礎を築いたローレンツ博士による愛情溢れる観察記録です。彼は自身の生活を動物たちと共有し、その行動を細かく記録しました。本書…
日々の喧騒や忙しさに疲れた夜、ふと手に取りたくなる一冊があります。吉田篤弘さんの『月とコーヒー』は、そんな「1日の終わり」にぴったりの短編集です。静かな読書の時間を求めているあなたへ、この本の魅力をたっぷりとご紹介します。 【こんな人におすすめな気がします】 ・忙しい毎日でも、少しだけ自分のための時間を持ちたい方 ・眠る前に心を落ち着かせたい方 ・日常の片隅にある小さな幸せや不思議を感じたい方 ・ノスタルジックで静かな物語が好きな方 ・コーヒーや月、夜の静けさに惹かれる方 ・短編小説や掌編が好きで、読後に余韻を味わいたい方 【要約】 『月とコーヒー』は、原稿用紙10枚ほどの短いお話が24篇収め…
【書評】ちょっとサウナ行ってきます こうあるべきを脱ぎ捨てて、明日がもっと軽くなる
■こんな人におすすめ ・忙しい日々を送る人:仕事や家事、育児で疲れ切った心と体を癒したい人。短時間でもリフレッシュできる方法として「サウナ」が提案されています。 ・サウナ初心者:サウナ未経験者や「気になるけど何から始めたらいいかわからない」という方にぴったり。基本的な入り方や楽しみ方が丁寧に解説されています。 ・女性目線での情報が欲しい人:女性ならではの視点で書かれているため、「女性専用サウナ」や「美容効果」についても詳しく触れられています。 ・既存のサウナー:すでにサウナ好きな人にも、新しい発見や共感できるエピソードが満載。著名なサウナーとの対談やおすすめ施設情報も楽しめます。 ■読後感想 …
【書評】はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内
■こんな人におすすめ ・「わかる」とはどういうことかを深く考えたい方 ・日常の思考をよりクリアにしたいと感じている方 この本は、哲学初心者でも楽しめる内容でありながら、思考の奥深さを体験できる一冊です。特に「わかる」という感覚を哲学的に探求したい方にはぴったりです。 ■読後感想 野矢茂樹氏の『はじめて考えるときのように』は、哲学の敷居を下げつつも、その本質に迫る内容が魅力的です。著者は「わかる」という感覚をテーマに、日常生活で感じる疑問や思考のプロセスを丁寧に解き明かしていきます。例えば、「なぜ人は理解することができるのか?」という問いから始まり、具体的な例を用いてその構造を説明してくれるため…