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「大いなる不在」2024年7月20日(土)テアトル新宿にて。午後3時より鑑賞(A-11) ~息子が知らなかった父と義母の人生。俳優たちの圧倒的な存在感 テアトル新宿の最前列の中央で映画を鑑賞するのが好きだ。目が悪いので、ほかの映画館でも前のほうに座ることが多いのだが、さすがに最前列は前すぎるような気もする。しかし、足は延ばせるし、ちょっと沈み込んで座ればスクリーンも観にくくはない。だから、できるだけこの席を確保することにしている。 というわけで、この日も最前列の中央で鑑賞。観たのは「大いなる不在」。前作「コンプリシティ/優しい共犯」が、トロント、ベルリン、釜山などの国際映画祭に招待され高い評価…
クリストファー・ノーラン監督は天才だ。彼は難解でなかなか読み解けない作品を作るくせに、理解できなくてもおもしろ
「メイ・ディセンバー ゆれる真実」2024年7月18日(木)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後3時40分より鑑賞(スクリーン6/C-7) ~36歳の女性と13歳の少年。23年後の2人の関係を追う主演女優 前回取り上げた「お母さんが一緒」に続いて自粛明け2作目に選んだのは「メイ・ディセンバー ゆれる真実」。「エデンより彼方に」「キャロル」のトッド・ヘインズ監督の新作だ。 本作はメイ・ディセンバー事件を描いた作品だ。メイ・ディセンバーというのは、年齢差のあるカップルを指す慣用句。1996年、教師だったメアリー・ケイ・ルトーノーが、当時生徒で12歳だった少年ヴィリ・フアラアウと不倫し、それが発…
『オカムロさん』のネタバレなし感想/怪談・都市伝説を題材にした、ホラー要素皆無なアクション映画
(C)2022 REMOW/映画好きな四十郎のおっさん999が、ホラーっぽいアクション映画『オカムロさん』のネタバレなし感想を投稿しました。
「お母さんが一緒」2024年7月17日(水)新宿ピカデリーにて。午後1時35分より鑑賞(スクリーン3/D-11) ~温泉旅館で激しいバトルを展開する三姉妹。けらけら笑って、しんみりして、温かになれるホームドラマの秀作 や~れやれ。関東は梅雨も明けてまた暑くなってきましたなぁ。 政治の世界では、石丸伸二は政治タレントとしてはともかく政治家としては今のままでは中身が空っぽだということが明白になり、その一方で蓮舫バッシングの苛烈さには暗澹たる気分にさせられる日々。朝日新聞の記者までそれに乗っかるのだから、まったくどうなっているのやら。 エンタメの世界では、名バイプレーヤー中村靖日が51歳の若さで亡く…
映画「ディア・ファミリー」ネタバレ感想。実話をもとにした是非観て欲しい映画です
先日(2024年7月)、上映中の映画「ディア・ファミリー」を観てきました! これがもう、とても…泣けました。 キャストは大泉洋、菅野美穂、福本莉子など。 原作は、先天的な心臓疾患を抱えた娘を救おうと、人工心臓の開発に挑ん ...
『カラダ探し』のネタバレなし感想/ホラーではなくアオハルにスプラッター要素がプラスされた映画
(C)2022「カラダ探し」製作委員会/映画好きな四十郎のおっさん999が、ホラー映画っぽい青春映画『カラダ探し』のネタバレなし感想を投稿しました。
本ページはプロモーションが含まれています。 松山ケンイチさんの作品を追いかけていて見つけた作品。 ⏩️川っぺりムッコリッタ 見終えたあとに爽やかな風が流...
「スリープ」2024年7月5日(金)シネマート新宿にて。午後2時10分より鑑賞(スクリーン1/C-13) ~睡眠中の奇怪な出来事に悩まされる夫婦。シリアスにユーモアをまぶした韓国製スリラー 今日は東京都知事選挙の投票日。私は期日前投票で完了。誰に入れたかは言わずもがな。しかしまあ権力は腐敗しますなぁ。 投票日の前々日は凄まじい暑さで、皮膚科医院からまっすぐ帰る気にならず、シネマート新宿へ避難。観たのは「スリープ」。韓国製スリラー映画だ。 物語は3章立てで描かれる。出産を控えた会社員のスジン(チョン・ユミ)は、売れない俳優の夫ヒョンス(イ・ソンギュン)と幸せな結婚生活を送っていた。ところがある晩…
「かくしごと」2024年6月30日(日)テアトル新宿にて。午後2時35分より鑑賞(A-13) ~少年を守るため嘘をつく女性。内面からにじみ出る杏の演技が素晴らしい NHKの朝ドラ「ブギウギ」でブレイクした趣里だが、私が最初にその存在感に注目したのは2018年の映画「生きてるだけで、愛。」だ。自意識過剰でエキセントリックな言動を繰り返すヒロインを全身で演じていた。この子はすごいと素直に思った。ちなみに、彼女が水谷豊と伊藤蘭の娘だとは、当時はちっーとも知らなかった。 その「生きてるだけで、愛。」の関根光才監督が、作家・北國浩二の小説「嘘」をみずからの脚本で映画化したのが「かくしごと」だ。もともとは…
『トンソン荘事件の記録』のネタバレなし感想/不気味すぎる物語を楽しめるフェイク・ドキュメンタリー風のホラー映画
(C)2020 KT ALPHA Co., Ltd., BALPO PLAN INC. & BROTHER PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED/映画好きな四十郎のおっさん999が、韓国のモキュメンタリーホラー映画『トンソン荘事件の記録』のネタバレなし感想を投稿しました。
「WALK UP」2024年6月28日(金)新宿シネマカリテにて。午後2時20分より鑑賞(スクリーン1/A-8) ~映画監督と4人の女。小さなアパートを舞台にしたホン・サンスの世界 ホン・サンスの映画をなぜ観に行くのか? そこにホン・サンスの映画があるからだ。 などとワケのわからないことを言っている場合ではない。10年ほど前から韓国のホン・サンス監督の新作が公開になると、必ずと言っていいほど映画館に足を運ぶようになってしまった。ベルリン国際映画祭で銀熊賞を5度受賞している名匠だが、その作品はかなり変わっている。それでも一度観るとクセになってしまうのだ。 そんなホン・サンス監督の長編第28作目「…
劇場版「キングダム」最新作公開!過去3作品のあらすじ・キャストまとめ
山崎賢人主演 春秋戦国時代が舞台 大人気漫画の映画化! 山崎賢人主演、大人気漫画「キングダム」の実写版。7/14~第4作「キングダム 大将軍の帰還」が公開します。公開を記念して金曜ロードシネマで6/28から3週連続で過去3作品が放送されま
【映画】『アルファヴィル』~ゴダール監督が描く人工知能が支配するディストピア~
1、作品の概要 『アルファヴィル』は、1965年に公開されたフランスの映画。 監督はジャン=リュック・ゴダール。 主演は、エディ・コンスタンティーヌ。 アンナ・カリーナが出演している。 上映時間は99分。 第15回ベルリン国際映画祭で、最高賞である金熊賞を受賞した。 未来の都市・アルファヴィルで、人工知能に支配され、感情をなくした人々の姿を描いた。 2024年5月現在U-NEXTで配信中。 2、あらすじ 今より先の未来。 人工知能に支配され、感情をなくした都市・アルファヴィル。 シークレット・エージェントのレミー・コーション(エディ・コンスタンティーヌ)は、ジャーナリストを偽り潜入していた。 …
【映画】『フォロウィング』~クリストファー・ノーラン監督のデビュー作!!~
1、作品の概要 『フォロウィング』はイギリスの映画。 1999年にイギリスで公開された。 『オッペンハイマー』『インセプション』のクリストファー・ノーランが監督・脚本・製作・撮影・編集を務めた。 この映画がクリストファー・ノーランのデビュー作となった。 上映時間は70分。 主演はジェレミー・セオボルド。 2024年4月に映画公開25周年を記念して、デジタル技術で修復されたHDレストア版が公開された。 製作費はわずか3000ドル。 2024年6月現在、アマゾンプライムビデオで配信中。 2、あらすじ 作家志望で無職のビルは、無作為に誰かを尾行し、創作のヒントを得ようとしていた。 しかし、ある日尾行…
「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」2024年6月25日(火)イオンシネマ板橋にて。午後3時10分より鑑賞(スクリーン4/D-7) ~居残り3人組の変化と成長。アレクサンダー・ペイン監督の熟練の語り口が光る 東京都知事選挙は、結局、蓮舫に投票することに決定。最初にゼロベースで考えて、小池と田母神はあり得なかったし、やや新鮮に映った石丸にはあの維新と(極右で知られる)アパホテル会長がついているうえ、なんと統一教会とも深い関係にあることが判明。なんだ、ちっとも新らしくないじゃん。 というわけで勇んで期日前投票に行ったら、うちの区の近くの投票所ははまだやってなかった。やれやれ(笑)。 政治…
【番外編】「レッド・ライト」2024年6月24日(月)YouTube配信にて鑑賞(プレシディオチャンネル) お久しぶりです。 先週1週間、体調が悪くて映画館に行くどころの話ではありませんでした。ほとんど家から出ずに、横になっている状態。なので、自分のブログを書くことも皆さんのブログを訪問することもできませんでした。ゴメンナサイ。 ようやく昨日あたりから少し良くなったものの、まだ完調とはいかないため映画館には行けず。その代わり、自宅でYouTube配信(プレシディオチャンネル)で1本映画を観たので、簡単にその感想など。 観たのは「レッド・ライト」。2011年製作のアメリカ・スペイン合作映画。日本…
映画「死刑にいたる病」阿部サダヲ×岡田健史主演 灯里(あかり)の存在と原作との違いを考察
阿部サダヲの変わり身の術と岡田健史の不安定な青年期がマッチ 阿部サダヲ、岡田健史W主演作品。阿部サダヲが演じるのは、何の罪もない中高生を残虐なやり方で殺す非道な殺人鬼 榛原(はいばら)。岡田健史さんが演じるのは、教育熱心な祖母と父の期待を一
【映画】『ヴァチカンのエクソシスト』~ラッセル・クロウが悪魔と戦う~
1、作品の概要 『ヴァチカンのエクソシスト』はアメリカの映画。 2023年4月にアメリカで公開された。 監督はジュリアス・エイヴァリー。 主演はラッセル・クロウ。 原作はガブリエーレ・アモルト『エクソシストは語る』 上映時間は103分。 2024年6月現在、アマゾンプライムビデオで配信中。 2、あらすじ 教皇直属のエクソシストであるガブリエーレ・アモルト(ラッセル・クロウ)は、教皇の命により悪魔に憑りつかれた少年・ヘンリーを救うべく、スペインへと向かう。 ヘンリーは父を亡くした心の傷につけこまれて悪魔に支配されていた。 母のジュリアの仕事で古い修道院を修復する過程で起こった事件。 ガブリエーレ…
『オクス駅お化け』のネタバレなし感想/怖さがじわじわやってくる不気味なホラー映画
(C)2023, MYSTERY PICTURES & ZOA FILMS, ALL RIGHTS RESERVED/映画好きな四十郎のおっさん999が、韓国のホラー映画『オクス駅お化け』のネタバレなし感想を投稿しました。
映画「セブン」ブラピ×グウィネス×モーガン・フリーマン出演の骨太サスペンス!
ネタバレなしで見て欲しい本格派サスペンス映画 こちら1997年公開、ブラット・ピット主演映画です。ブラピが新人刑事ミルズ、モーガン・フリーマンはブラピ演じる新人刑事の上司ウィリアム・サマセットを演じています。また、ブラピの奥さん(トレイシー
映画「ミッション:インポッシブル」公開順・キャスト・あらすじ まとめ
ミッション:インポッシブル=実現不可能なミッション 主演は、トム・クルーズ。トム演じるイーサン・ハントが次々と実現不可能(インポッシブル)なミッションに挑戦していくシリーズ。スパイ大作戦が元になっており、独特の音楽、華麗なアクションシーンが
「違国日記」2024年6月11日(火)イオンシネマ板橋にて。午後2時30分より鑑賞(スクリーン9/F-11) ~叔母と姪の奇妙な同居生活。わかり合えなくても寄り添うことはできる 2回続けてイオンシネマ板橋。今回もサブウェイのサンドイッチを食す。取材のインタビュー後に急いで駆け付けたので時間がなかったのだ。 そして駆け込んだスクリーン9。観たのは「違国日記」。ヤマシタトモコの漫画を「PARKS パークス」「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」「ジオラマボーイ・パノラマガール」の瀬田なつき監督が映画化した。 人見知りで不愛想な小説家と、彼女が勢いで引き取った亡き姉の娘(つまり姪)の共同生活を描いたド…
【映画感想文】淡々と、でもどこか温かい。映画『その日、カレーライスができるまで』(ネタバレあり)
本ページはプロモーションが含まれています。 リリー・フランキーさんの映画を探していてたどり着きました。 タイトルだけ見て、先入観なしで見始めた作品。 ⏩...
『おおかみこどもの雨と雪』考察:「育てる」ことの難しさと、母と子の関係性
子供を育てることは大変だ。責任は大きく、気を抜ける瞬間は少ない。気が付けば、体も心もボロボロになってしまう。し
「あんのこと」2024年6月7日(金)イオンシネマ板橋にて。午後1時25分より鑑賞(スクリーン2/E-11) ~弱者の再生と挫折。一人の少女の壮絶な人生を通して「社会」を問う イオンシネマ板橋に行ったのはいつ以来だろう。ずいぶん久しぶりだ。イオン板橋ショッピングセンターの中にあるこの映画館。同じフロアには飲食店もあり、この日は上映前に生まれて初めてサブウェイのサンドイッチを食したのだ。美味しかったです。 そして観たのは「あんのこと」。入江悠監督が一人の少女の壮絶な人生を、実話をもとに描いたドラマである。入江監督は「SR サイタマノラッパー」でブレイクし、「22年目の告白-私が殺人犯です-」など…
『ヘルレイザー ジャッジメント』のネタバレなし感想/<ルマルシャンの箱>要素が邪魔してしまったサスペンス・スリラー映画
映画好きな四十郎のおっさん999でございます。 今回は、根強い人気を誇る『ヘルレイザー』シリーズの10作目『ヘルレイザー ジャッジメント』のネタバレなし感想を書いていきたいと思います。 1作目、2作目
「帰ってきた あぶない刑事」2024年6月6日(木)グランドシネマサンシャイン池袋にて。午後1時55分より鑑賞(スクリーン2/D-11) ~かつての雰囲気そのままに70代のタカ&ユージが大暴れ 昔はTVドラマが好きで、刑事ドラマや探偵ドラマをたくさん見ていた。舘ひろしと柴田恭兵が型破りな刑事タカ&ユージを演じて人気を博した「あぶない刑事」シリーズも、おそらく見ていたはずなのだが明確な記憶はない。なぜだろう。 1986年にTVドラマが放映開始されて以来連続ドラマ2本、スペシャルドラマ1本が製作され高視聴率を記録。さらに映画も7本製作され、いずれも大ヒットを記録しているこのシリーズ。最後の映画は2…
映画「アイデア・オブ・ユー」 アン・ハサウェイ出演 最新映画は年下男子のほろ苦ラブストーリー
アン・ハサウェイ最新作!甘いだけじゃない大人の恋愛 アラフォーもキュンキュン出来る共感度の高い映画を作ってくれてありがたい。最近、こういう映画なかったよね。恋するプリテンダーのヒットと同じくらい恋愛映画の人気と評価が復活してくれて嬉しい。