【フレンチSFに「理」を求めてはいけない】レッド・グラビティ【SF=S(それっぽい)F(雰囲気)】
アメリカン西部劇とマカロニ・ウェスタンが異なるジャンルであるように、米国産SFと仏産SFは立っている地平が、いや住んでいる宇宙が異なります。サイエンス・フィクションでもスペース・ファンタジーでも少し不思議でもない「それっぽい雰囲気」。それがフレンチSF。そこに「理」はありません。「レッド・グラビティ」(2020年/ロマン・キロ監督)ちょっと先のお話。気候変動・資源枯渇で人類絶滅オープンリーチ。現れた救世主は「赫き月」。突然現れたこの月が放つ光「ルミナ」を新たなエネルギー源として活用することに成功した人類は再び繁栄の道を歩むかに見えましたが、突如、この月が軌道を外れて地球に大接近。衝突秒読み。電…
2025/02/01 03:37