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「突然、君がいなくなって」2025年6月29日(日)Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下にて。午後3時30分より鑑賞(7階/D-11) ~最愛の人を失くした悲しみと複雑な胸の内をリアルに見せる 夏ですなぁ。東京はまだ梅雨明けしていないようだけれど。 外に出るのも嫌なこの頃。できるなら駅近の映画館に行きたいものである。 というわけで、この日は地下鉄渋谷駅の出口からすぐのBunkamuraル・シネマ渋谷宮下へ。ちょうどビルの前の道では立憲民主党の塩村あやか議員と蓮舫元議員が演説をしていた。参院選挙も近いのだなぁ。 それにしても、最近何かと話題の参政党。「日本人ファースト」というのも胡散臭いけれど、…
「フロントライン」2025年6月30日(月)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後3時より鑑賞(スクリーン6/C-8) ~未知のウイルスの最前線で戦う人々を描いた迫真の映画 やっと観たぞ「フロントライン」。「国宝」はまだです。3時間はなぁ。間で休憩を入れてくれないと腰が痛くなっちゃってさぁ。全身病気持ちの私だからねぇ。 まあ、それはともかくとして、「フロントライン」は日本で初めて新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」での実話を基にしたドラマ。いわばその後のコロナ禍の序章ともなった出来事である。 2020年2月3日、乗客乗員3711名を乗せた豪華客船「ダイヤ…
「ガール・ウィズ・ニードル」(1938米)ジャンルサスペンス・ジャンル社会派(あらすじ) 第一次世界大戦末期のデンマーク。お針子として働くカロリーナは、出征した夫が行方知れずで貧困にあえいでいた。そんな中、勤め先の工場長と恋に落ち妊娠する。しかし、身分の違いから婚約を解消されてしまう。悲嘆に暮れるカロリーナは、養子縁組を斡旋するダウマに出会うのだが…。ランキング参加中です。よろしければポチッとお願いしま...
「F1/エフワン」(2025米)ジャンルアクション・ジャンルスポーツ(あらすじ) 伝説のF1レーサー、ソニーは、レース中の事故が原因で現在は第一線から身を引いていた。そんな彼の元にかつてのレーサー仲間ルーベンがやって来る。最下位に低迷するF1チームを率いていたルーベンは、ソニーに現役復帰の話を持ち掛けるのだが…。ランキング参加中です。よろしければポチッとお願いします!...
「フォーチュンクッキー」2025年6月27日(金)新宿シネマカリテにて。午後3時より鑑賞(スクリーン1/A-10) ~アフガンから来た女性のほろ苦くも温かさにあふれたドラマ 「国宝」「フロントライン」などまだ観ていないメジャーな映画がたくさんあるのに、なぜに私はアメリカのインディーズ映画に足を運ぶ? ま、人とは違う道を行きたがる、へそ曲がりなのでしょうがない。 観たのは「フォーチュンクッキー」という映画。フォーチュンクッキーとは、中華レストランなどで出てくるおみくじの入ったクッキーのこと。 そういえばAKB48のヒット曲に「恋するフォーチュンクッキー」というのがあったな。あの曲が流行った頃に、…
「ルノワール」2025年6月20日(金)新宿ピカデリーにて。午後1時25分より鑑賞(シアター9/C-8) ~11歳の少女のひと夏の出来事。複雑な心理をリアルに見せる 昔の映画館は、たまにフィルムの不備などによる上映中断があったりした。そんな心配もデジタル上映の時代になって消えたかと思っていたのだが、この日の新宿ピカデリーの上映では映像が消えて、音声だけが流れるトラブルが2回もあった。もちろんその都度上映は中断し、トラブったところからの再上映となったのだが、こんなこともあるのだと驚いた。お詫びとして帰りに無料の招待券をもらったので、何となく得した気分になったのは事実である。 さて、その時観ていた…
「ノスフェラトゥ」(2024米)ジャンルホラー(あらすじ) 不動産業者のトーマスは、愛する妻エレンと慎ましやかな暮らしを送っていた。ある日、商談をまとめるために遠方に住むオルロック伯爵を訪ねることになる。その間、エレンはトーマスの友人ハーディング夫妻宅で過ごすことになった。ところが、エレンは毎晩のように原因不明の悪夢にうなされ、次第に精神的に病んでいくようになる。ランキング参加中です。よろしければポチ...
「ドールハウス」2025年6月18日(水)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後3時10分の回(スクリーン9/D-11) ~人形を巡る奇怪な物語。ベテラン矢口監督の新境地 腐れ縁ではないが、「この監督の作品はずっと観ているから」という理由で、さして面白そうでもない映画を観に行くことがある。矢口史靖監督の映画もそう。今回はホラー映画ということで、あんまり食指は動かなかったが、結局観に行ってしまった。 矢口監督といえば、「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」など明るい作品のイメージが強い。それがなぜにホラー? ともあれ、従来通りにオリジナル脚本で挑んでいるのが矢口監督らしいところか。 5歳…
「ラブ・イン・ザ・ビッグシティ」2025年6月16日(月)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後2時35分より鑑賞(スクリーン7/D-9) ~普通に馴染めない男女の友情ドラマ。一見ラブコメだが中身は硬派 タイトルと内容が一致しない映画がある。実際に観て事前に思っていたのとずいぶん違う内容で落胆することもあるが、逆に「こんな映画だったのか!」と嬉しい驚きを経験することもある。 韓国映画「ラブ・イン・ザ・ビッグシティ」はそんな映画だ。事前にタイトルを見て、てっきりラブコメかと思ったのだが、そこには硬派なメッセージがこめられていたのだ。 自由奔放で自分の気持ちに正直に生きるジェヒ(キム・ゴウン)と…
「ラ・コシーナ/厨房」2025年6月14日(土)シネ・リーブル池袋にて。午後3時10分より鑑賞(シアター2/C-4) ~修羅場の厨房から見える過酷な労働環境と移民の現実 何事も舞台裏を覗くのは面白いものだ。普段は見ることのない様々なことを目撃できる。レストランもそう。だから、「厨房ドラマ」がたくさん作られることになる。最近でも「ボイリング・ポイント/沸騰」などの面白い厨房ドラマがあった。 「ラ・コシーナ/厨房」もレストランの舞台裏を描いた厨房ドラマだ。ただし、イギリスの劇作家アーノルド・ウェスカーによる1959年初演の戯曲が原作ということもあり、他の厨房ドラマとはやや趣を異にしている。監督・脚…
「年少日記」2025年6月12日(木)新宿武蔵野館にて。午後2時35分より鑑賞(スクリーン3/B-6) ~現在と過去が交錯し、競争社会にさらされたある兄弟の悲劇が浮かび上がる 中国では、今年の高考(普通高等学校招生全国統一考試)が実施された。私大も多く、必ずしも共通テストを受験する必要のない日本とは違って、中国の大学の多くは国公立だ。それだけに、受験競争の激しさは想像を超えるものがあるようだ。 同じように、香港も厳しい競争社会だという。そうした現実を背景に描かれた映画が「年少日記」である。 高校教師のチェン(ロー・ジャンイップ)が教師をしている高校で、自殺をほのめかす遺書が見つかる。学校側は生…
「ぶぶ漬けどうどす」2025年6月10日(火)シネ・リーブル池袋にて。午後2時15分より鑑賞(シアター2/D-5) ~ストレートなコメディかと思ったら、京都に惹かれたヒロインが暴走していく怪作 深川麻衣を映画で初めて見たのは、今泉力哉監督の「愛がなんだ」だった。そこでの彼女は、ヒロインの岸井ゆきのに負けず劣らず存在感を発揮していた。実に良い俳優だと思った。「乃木坂46」の1期生の元アイドルというのは後になって知った。 そんな深川麻衣が主演の新作映画が「ぶぶ漬けどうどす」である。監督は「乱暴と待機」「素敵なダイナマイトスキャンダル」などの冨永昌敬。脚本は三浦透子主演の「そばかす」などの脚本家・ア…
「国宝」(2025日)ジャンル人間ドラマ(あらすじ) 任侠の一門に生まれた喜久雄は、抗争で父を亡くし路頭に迷っていたところを上方歌舞伎の名門当主・花井半二郎に引き取られる。そこで半二郎の息子・俊介と出会い、女形として切磋琢磨しながら芸の道に邁進していくのだが…。ランキング参加中です。よろしければポチッとお願いします!...
「我来たり、我見たり、我勝利せり」2025年6月8日(日)新宿武蔵野館にて。午後2時5分より鑑賞(スクリーン2/B-6) ~大富豪の趣味は「人間狩り」。現在の格差社会を痛烈に風刺 何だか体調が今ひとつで映画館にもあまり行かなかったのだが、そんな時にタレントの山田邦子が言った言葉が耳に残った。彼女はガンになって以来、体調が万全などという日はあまりないという。それでも「今日はまあまあ」と思って行動しているらしい。 昨日の私も完調ではないものの、まあまあな感じだったので新宿武蔵野館へ。オーストリア映画「我来たり、我見たり、我勝利せり」を鑑賞。何だか戦争映画のようなタイトルだが、そうではない。気の遠く…
「サスカッチ・サンセット」2025年6月2日(月)ヒューマントラストシネマ渋谷にて。午後12時45分より鑑賞(シアター1/C-11) ~人間は登場せずセリフもなし! サスカッチたちの四季折々の生態 ちょっと前に通り魔的な刺傷事件が起きた東京メトロ南北線・東大前駅。実は私が定期的に通っている大学病院の最寄り駅だったりもする。だからといって乗降時に緊張したりはしないのだが。 昨日、その東大前駅で降りて大学病院へ行ってきた。あまり調子がよろしくない感じがしていたのだが、先週実施した検査の結果は特に問題になるところもないらしい。まあ医師が言うのだから信用するしかない。 思いのほか病院が早く終わって、映…
「サブスタンス」2025年5月29日(木)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後1時35分より鑑賞 ~超過激なホラー映画の怪作。エグさの向こうに見える激しい怒り 話題の映画「サブスタンス」をようやく観た。聞きしに勝る超刺激的なホラー映画だった。 50歳になった元人気女優のエリザベス(デミ・ムーア)は、若返りを図るプロデューサー(デニス・クエイド)によってレギュラー番組からの降板を告げられてしまう。失意と焦りから彼女は再生医療「サブスタンス」に手を出し、薬剤を注射する。すると、背中が裂けて若い美女スー(マーガレット・クアリー)が現れる。若さと美貌に加え、これまでのエリザベスの経験を持つスーは、…
「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」(2025米)ジャンルアクション・ジャンルサスペンス(あらすじ) AIプログラム”エンティティ”を巡る戦いから2か月後。エンティティの暴走は留まることを知らず、人類破滅の危機が刻一刻と迫っていた。そんな中、IMFエージェントのイーサン・ハントは、エンティティの力を手に入れて世界征服を企む宿敵ガブリエルを倒すために危険なミッションに臨んでいく。ランキング参加...
実在した有名な殺し屋について紹介します。ただし、こうした人物は犯罪者であり、彼らの行動は法律や倫理に反しています。以下は歴史的・社会的に名前が知られている暗殺者やヒットマンの例です。 --- ### 1. **リチャード・チェイス(Richard Chase)** アメリカの連続殺人犯。殺し屋というよりは精神疾患を抱えた殺人者ですが、狂気の犯罪者として知られています。 --- ### 2. **リチャード・ブルックス(Richa…
「事実無根」2025年5月22日(木)K's cinemaにて。午後2時30分より鑑賞(B-7) ~京都の実在の喫茶店を舞台にした、とびきり温かくてユーモラスなドラマ 久々に受注した仕事を終えた5月19日の午後。「さて、映画館に行こうかな」と思ったのだが、どうにも調子が悪い。ふだんから体調が万全などということはないのだが、この日は殊更に調子が悪い。なので、映画館に行くのはやめにして、家でおとなしくしていた。 ところが、翌日になったらますます体調が悪くなってしまった。胃腸の具合が悪いし、何だかだるい。というので、この日も自宅待機。 翌日になって、少し良くなったのでちょっと外出してみたものの、途中…
「サブスタンス」(2024米)ジャンルホラー・ジャンルサスペンス(あらすじ) 元人気スターのエリザベスは、年齢を理由にレギュラー番組を降ろされてしまう。ショックを受けた彼女は不注意から事故を起こし、病院で診察を受ける。幸い大事には至らなかったが、若い医師から最先端の再生医療“サブスタンス”の存在を知らされる。エリザベスは若さを取り戻すべく、それに望みを託すのだが…。ランキング参加中です。よろしければポチッ...
「未完成の映画」2025年5月14日(水)池袋シネマ・ロサにて。午後12時55分より鑑賞(CINEMA ROSA 2/C-8) ~映画撮影中に襲うパンデミックの恐怖。コロナ禍をリアルに描いたフェイクドキュメンタリー 先日、「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」をもう一度観てきた。初見ではわかりにくかったところもほぼ理解できて、改めて良い映画だと思った。買いたかったパンフレットが売り切れで、入手できなかったのが残念だったけれど。 さて、前回取り上げたジャ・ジャンクー監督の「新世紀ロマンティクス」の終盤は、2020年のコロナ禍を背景としたドラマだったが、そのコロナ禍そのものに焦点を当てたのが、…
「新世紀ロマンティクス」2025年5月9日(金)Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下にて。午後1時10分より鑑賞(7F/D-11) ~時代の空気がリアルに映し出されたジャ・ジャンクー監督の集大成的作品 ジャ・ジャンクー監督の「一瞬の夢」(1997年)を観た時はぶっ飛んだ。かつてのATG映画を彷彿させるインディーズの香り漂う作品で、「中国にこういう映画があるのか」と驚いたものだった。 それ以来、「プラットフォーム」「青の稲妻」「世界」「長江哀歌」「四川のうた」「罪の手ざわり」「山河ノスタルジア」「帰れない二人」と、ほとんどの作品を鑑賞してきた。彼の作品の多くは、中国の変わりゆく社会とそれに翻弄さ…
「ロザリー」2025年5月6日(火・祝)新宿武蔵野館にて。午後2時50分より鑑賞(スクリーン1/B-8) ~ヒゲを生やして自己を解放する女性のたくましい姿 「うちの女房にゃ髭がある」という映画がある。1936年(昭和11年)公開の千葉泰樹監督の日活映画で、恐妻家のサラリーマンと妻とのドタバタ劇とのこと。映画は観ていないのでよく知らないのだが、主演を演じた杉狂児と美ち奴の歌った同名の主題歌はなぜか知っている。YouTubeにもあるが、きわめてノーテンキな歌である。 ともあれ、この場合の「髭がある」というのはあくまでも比喩だが、実際にヒゲを生やした女性がいたのだという。19世紀フランスに実在したク…
「TATAMI」(2023米ジョージア)ジャンルスポーツ・ジャンルサスペンス・ジャンル社会派(あらすじ) イランの女子柔道選手レイラ・ホセイニは、監督のマルヤム・ガンバリの指導の下で世界柔道選手権に出場する。順調に勝ち進んでいくが、政府から敵対国であるイスラエル人選手との対戦を避けるために棄権を命じられる。ランキング参加中です。よろしければポチッとお願いします!...
「KIDDO キドー」2025年5月2日(金)新宿シネマカリテにて。午後2時30分より鑑賞(スクリーン1/A-6) ~疎遠だった母娘の不器用な交流とすれ違いを独特のタッチで描いたロードムービー 今年のアカデミー監督賞を受賞した「ANORA アノーラ」のショーン・ベイカー監督が絶賛したという映画が「KIDDO キドー」だ。オランダのザラ・ドヴィンガー監督の長編デビュー作でベルリン国際映画祭に出品された。母と娘によるロードムービーである。 オランダの児童養護施設で暮らす11歳の少女ルー(ローザ・ファン・レーウェン)のもとに、離ればなれになっていた母のカリーナ(フリーダ・バーンハード)が突然やって来…
「異端者の家」2025年4月28日(月)TOHOシネマズ 池袋にて。午後2時より鑑賞(スクリーン4/D-7) ~若い2人のシスターの受難。「ラブコメの帝王」ヒュー・グラントがブチ切れた演技を披露 映画館に行けばA24に当たる、というぐらい目立つA24製作の作品。「異端者の家」はお得意のスリラー映画。「クワイエット・プレイス」の脚本家コンビ、スコット・ベック&ブライアン・ウッズが脚本を書き、監督を担当した。 布教中の若い2人のシスター、パクストン(クロエ・イースト)とバーンズ(ソフィー・サッチャー)は森に囲まれた一軒家を訪れる。ドアベルを鳴らすと、出てきたのはリード(ヒュー・グラント)という気さ…
「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」(2024日)ジャンル青春ドラマ・ジャンルロマンス(あらすじ) 大学生の小西は、唯一の友人・山根や銭湯のバイト仲間・さっちゃんとそれなりに楽しい日々を送っていた。ある日、構内で偶然見かけたお団子頭の女子学生・桜田の凛とした姿に心奪われる。話してみると意外なほど波長が合い急激に親密になっていくのだが…。ランキング参加中です。よろしければポチッとお願いします!...
「片思い世界」2025年4月25日(金)シネ・リーブル池袋にて。午後2時50分より鑑賞(シアター2/D-4) ~切ないラブストーリーかと思いきや××映画。主役3人の競演が魅力 何やらヒットしているらしい映画「片思い世界」。「花束みたいな恋をした」の土井裕泰監督と脚本家の坂元裕二による作品。しかもタイトルに「片思い」と入っている。これは間違いなく切ない恋愛映画に違いない。 そう思ったのだが違った。恋愛映画というよりも××映画なのだ。 ××としたのは、この映画がネタバレ厳禁のためだ。いや、それに触れなければレビューなんか書けないじゃん。どうせ映画の早いうちにわかっちゃう設定だし。 というわけで、映…
「シンシン SING SING」2025年4月21日(月)キノシネマ新宿にて。午後2時45分より鑑賞(シアター2/A-4) ~限りなくリアルに描いた刑務所の収容者たちによる舞台演劇 「シンシン SING SING」という映画のタイトルを聞いた時に、ミュージカル映画かと思った。ところが実際は全く違った。シンシンとはニューヨークに実在するシンシン刑務所のこと。厳重なセキュリティが施された刑務所として知られているらしい。 「ということは脱獄劇なのか?」と思ったのだが、それも違った。この刑務所では舞台演劇を通じた更生プログラム「RTA」というものが行われているという。そのRTAを描いたドラマが「シンシ…
【名探偵コナン 隻眼の残像】コナン君を見たことがない私(親)が子供と一緒に観てきました(笑)
こんにちは。#映画が見たいなら駅まで走れぇ~!!!と言った私が走れない(笑)昨日は学童から帰宅したときに私も帰宅して#宿題チェックをし子供達には月曜の準備...
「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」2025年4月22日(火)テアトル新宿にて。午後1時45分より鑑賞(B-11) ~傷つき傷つけて、それでも生きていく2人。瑞々しくユーモアに満ちた青春物語 昔は結構マスコミ・関係者向けの試写状が来て、公開前の映画をいち早く観ることができた。観客の中には有名な映画評論家などもいて(おすぎさんとか)、「私もこういう試写に参加できるようになったのか」と感慨にふけったりしたものだ。 しかし、その後、私には何の影響力もないことがバレたらしく、試写状は来なくなってしまった。一般向けの試写会も、たいていはペアで参加者を募集しているから、常にロンリーな私は申し訳ないの…
「ベイビーガール」2025年4月17日(木)TOHOシネマズ池袋にて。午後2時25分より鑑賞(スクリーン1/D-5) ~女性視点のエロティックスリラー。ニコール・キッドマンの大胆なチャレンジ 今年のアカデミー主演女優賞は「ANORA アノーラ」のマイキー・マディソンが受賞したわけだが、下馬評では「ベイビーガール」のニコール・キッドマンも有力だと言われていたようだ。いったいどんな映画なのか。公開から20日ほど経ってようやく観ることができた。 ハリナ・ライン監督によるオリジナル脚本作品だ。ライン監督はオランダ生まれ。主な監督作品にA24製作の「BODIES BODIES BODIES/ボディーズ・…
「ハイパーボリア人」(2024チリ)ジャンルファンタジー・ジャンルコメディ(あらすじ) 女優で臨床心理学者のアントーニア・ギーセンは、幻聴に悩まされているという青年の診察をする。その話を聞いた映画監督レオンとコシーニャは、その幻聴がヒトラーの信奉者だった詩人ミゲル・セラーノの言葉だと気づく。二人はアントーニア主演でこの話を映画にした。ところが、そのフィルムが紛失してしまい…。ランキング参加中です。よろし...
「教皇選挙」2025年4月16日(水)TOHOシネマズ池袋にて。午後3時40分より鑑賞(スクリーン3/C-12) ~教皇選びの裏で繰り広げられる人間臭い争い。上質の選挙サスペンス さる映画プロデューサーから、「某作家が書いた選挙ものの小説を映画化したいからプロットを書いてほしい」と言われて書いて提出したのだが、あれから1年以上が経ち何も連絡がないのでいまだに実現していないのだなぁ~。すぐにでも映画化できそうな口ぶりではあったのだが。 それはともかく選挙を巡るドラマは面白い。カトリック教会の最高指導者であるローマ教皇を選ぶ選挙を描いた「教皇選挙」も、抜群に面白いサスペンスドラマなのであった。原作…
「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」(2024ノルウェーパレスチナ)ジャンルドキュメンタリー・ジャンル社会派(あらすじ) ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住地区マサフェル・ヤッタ。イスラエル軍による排斥活動をパレスチナ人青年バーセル・アドラーとイスラエル人青年ユヴァル・アブラハームが取材していくドキュメンタリー。ランキング参加中です。よろしければポチッとお願いします!...
「プロフェッショナル」2025年4月14日(月)池袋HUMAXシネマズにて。午後3時15分より鑑賞(シネマ3/E-12) ~ジャンル映画の枠を超えた佳作。哀愁漂うリーアム・ニーソンの演技が魅力 かつては重厚な人間ドラマなどで性格俳優として活躍していたリーアム・ニーソンだが、いつの頃からかジャンル映画のスターに様変わりした。新作の「プロフェッショナル」もジャンル映画には違いないが、そこには彼ならではの個性が発揮されている。 ちなみに邦題の「プロフェッショナル」は、同時期に公開の「アマチュア」を意識したものだろうか。原題の「IN THE LAND OF SAINTS AND SINNERS」のほう…
「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」2025年4月9日(水)シネ・リーブル池袋にて。午後3時20分より鑑賞(シアター2/C-3) ~パレスチナに対するイスラエルの迫害とわずかな希望の光 イスラエルがガザでやっていることは間違いなく蛮行だ。絶対に間違っている。「ネタニヤフとその支持者は呪われて死んでしまえ!」と思ったりもするのだが、もちろんそんなことにはならないし、事態はますます悪化しているようだ。 「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」はパレスチナ問題を扱ったドキュメンタリー映画。ただし、ガザ地区の惨状を描いているわけではない。ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住地区でイスラエル軍によって進…
「セプテンバー5」(2024米独)ジャンル社会派・ジャンルサスペンス(あらすじ) 1972年9月5日、ミュンヘンオリンピックで武装したパレスチナのテロリスト集団がイスラエルの選手村を襲撃する。アメリカのABCのスポーツ中継クルーは、すぐさま体制を整え、事件の取材に全力を傾けていく。ランキング参加中です。よろしければポチッとお願いします!...
「エミリア・ペレス」2025年4月7日(月)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後1時55分より鑑賞(スクリーン7/E-8) ~麻薬王の驚愕の運命をミュージカル仕立てで描くエンターティメント映画 今年のアカデミー賞で作品賞や国際長編映画賞をはじめ、非英語作品としては史上最多となる12部門13ノミネートを果たした「エミリア・ペレス」。結局、「ANORA アノーラ」が主要な賞を席巻し、助演女優賞(ゾーイ・サルダナ)と主題歌賞の2部門しか受賞できなかったわけだが、はたしてどんな映画なのだろう。ちょっと出遅れたけれど、興味津々で劇場に足を運んでみた。 「ディーパンの闘い」「君と歩く世界」「預言者」「…
「レイブンズ」2025年4月4日(金)新宿武蔵野館にて。午後2時50分より鑑賞(スクリーン1/C-7) ~伝説の写真家の人生。実話ベースのドラマとファンタジーの融合 ライターという職業柄、取材現場で多くのカメラマンと接してきた。ライターは取材が終わって、原稿を書くという大きな仕事がある。カメラマンは写真を撮ってそれで終わりだ。楽な仕事だなぁ~、と思ったこともあるが、実際はそんなに楽ではないようだ。特にデジタルの時代になって、誰もが簡単にプロはだしの写真を撮れるようになってからは、仕事が激減したと聞く。 「レイブンズ」は、1970年代を中心に活躍した伝説の写真家・深瀬昌久の伝記映画である。日本や…
「ミッキー17」2025年4月1日(火)イオンシネマ板橋にて。午後3時45分より鑑賞(スクリーン9/F-10) ~社会を投影させたポン・ジュノ監督らしいSFアドベンチャー 4月1日はエイプリルフール。以前は映画サイトなどでも、派手に嘘の情報を乗せたりして面白かったのだが、最近はあまり見なくなった。普段でも偽の情報が飛び交うネット社会だけに、致し方ないところかもしれない。ちょっと寂しいけれど。 というわけで、4月1日に観た映画は「ミッキー17」。ポン・ジュノ監督がアメリカで撮った映画だ。エドワード・アシュトンのSF小説「ミッキー7」の映画化で脚本も自ら担当。ブラッド・ピットの製作会社「プランB」…
「エミリア・ペレス」(2024仏ベルギー)ジャンル人間ドラマ・ジャンル音楽・ジャンルサスペンス(あらすじ) 女性弁護士リタは、嘘と汚職にまみれた現実を目の当たりにしながら、仕事に追われる日々を送っていた。ある日、そんな彼女の元に1本の電話がかかってくる。相手はメキシコ全土を牛耳る麻薬カルテルのボス、マニタスだった。彼は女性として新たな人生を歩むために極秘の仕事を依頼したいと言うのだが…。ランキング参加中...
「悪い夏」2025年3月27日(木)グランドシネマサンシャイン池袋にて。午後3時より鑑賞(シアター11/d-11) ~生活保護をネタにした欲望渦巻く社会派エンターティメント 前回取り上げた「少年と犬」の瀬々敬久監督はピンク映画の出身だが、世代は違えど城定秀夫監督もピンク映画を撮っていた。大学卒業後、フリーの助監督としてピンク映画やVシネマなどを中心にキャリアを積み、その後監督デビュー。ピンク映画からVシネマ、劇場用映画まで100タイトルを超える作品を監督している。2020年には青春映画「アルプススタンドのはしの方」がヒットしたので、そのイメージが強い人もいるだろうが、「性の劇薬」「女子高生に殺…
「少年と犬」2025年3月25日(火)池袋HUMAXシネマズにて。午後3時15分より鑑賞(シネマ2/F-9) ~1匹の犬と若い男女の絆のドラマ。瀬々敬久監督の熟練の技が光る プレビュー かつてはピンク映画の監督として、サトウトシキ、佐野和宏、佐藤寿保とともに「ピンク四天王」と呼ばれ、その後一般映画に移って「ヘヴンズ ストーリー」「菊とギロチン」「友罪」「64-ロクヨン」「護られなかった者たちへ」「ラーゲリより愛を込めて」「春に散る」など数々の秀作を生み出してきた瀬々敬久監督が、馳星周による直木賞受賞の連作短編集を映画化したのが「少年と犬」だ。 今作の座組は「ラーゲリより愛を込めて」とほぼ同じで…
「ロングレッグス」2025年3月23日(日)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後4時15分より鑑賞(スクリーン6/C-7) ~怪しく、謎めいて、異様な緊張感の途切れないホラー・サスペンス 最近の予告編で最も面白そうだと思った作品が「ロングレックス」。あの「サイコ」の主演俳優アンソニー・パーキンスの息子オズグッド・パーキンス監督によるホラー・サスペンスだ。アメリカではプロモーションが話題になったこともあり、予想を超える大ヒットになったという。 内容は、連続殺人事件を捜査するFBI捜査官のドラマだ。1990年代半ばのオレゴン州。FBIの新人捜査官リー・ハーカー(マイカ・モンロー)は、上司から過…
2025/3/22【映画】白雪姫{実写}【感想】白雪姫、友達と実写版観てきました。CG?の小人の表情が個性的で豊か。歌は吹替なので聴き覚えもありまあまあ。舞台が豪華で物語も肉付け。恋愛模様も入れた大胆なアレンジで、思ったより出来が良くなかなか
「教皇選挙」(2024英米)ジャンルサスペンス(あらすじ) カトリック教会の最高指導者であるローマ教皇が心臓発作で死去する。主席枢機卿ローレンスを中心に、さっそく新教皇を決めるための選挙が始まった。しかし、有力候補者の票が分散し、中々選出までには至らなかった。そんな中、水面下での多数派工作が激しさを増していき…。ランキング参加中です。よろしければポチッとお願いします!...
「スイート・イースト 不思議の国のリリアン」2025年3月19日(水)ヒューマントラストシネマ有楽町にて。午後7時より鑑賞(シアター2/C-4) ~アメリカの今を旅する物憂げな少女。混とんとした社会を痛烈に風刺 2014年の第27回東京国際映画祭コンペティション部門で最高賞にあたる東京グランプリと最優秀監督賞を受賞した、サフディ兄弟の監督作「神様なんかくそくらえ」。私も同映画祭で鑑賞したと記憶しているが、ニューヨークを舞台にドラッグに溺れる若者たちの日常をリアルに描写した衝撃的な映画だった。 その「神様なんかくそくらえ」をはじめ、ニューヨークのインディー映画界を中心に撮影監督として20年以上に…
映画『ロングレッグス』のレビュー。過剰な煽り文句ほどではないが、しっかり怖いホラーサスペンス。マイカ・モンローのFBI捜査官役が魅力的で、オズ・パーキンス監督のセンスも光る。一方、ニコラス・ケイジの使い方には不満も…。
「Playground 校庭」2025年3月12日(水)新宿シネマカリテにて。午後3時より鑑賞(スクリーン1/A-6) ~学校内の世界を一人の少女に徹底的に焦点を当てて描く ベルギーの映画監督といったら、文句なしに思い浮かぶのがダルデンヌ兄弟だ。「ロゼッタ」「息子のまなざし」「ある子供」「サンドラの週末」「トリとロキタ」など数々の作品を送り出しているカンヌ国際映画祭の常連だ。 そのダルデンヌ兄弟が高く評価したのが、ベルギーの新鋭ローラ・ワンデル監督。長編デビュー作「Playground 校庭」は、2021年の第74回カンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞している。小学校の中だけを舞台にしたド…