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【名探偵コナン 隻眼の残像】コナン君を見たことがない私(親)が子供と一緒に観てきました(笑)
こんにちは。#映画が見たいなら駅まで走れぇ~!!!と言った私が走れない(笑)昨日は学童から帰宅したときに私も帰宅して#宿題チェックをし子供達には月曜の準備...
「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」2025年4月22日(火)テアトル新宿にて。午後1時45分より鑑賞(B-11) ~傷つき傷つけて、それでも生きていく2人。瑞々しくユーモアに満ちた青春物語 昔は結構マスコミ・関係者向けの試写状が来て、公開前の映画をいち早く観ることができた。観客の中には有名な映画評論家などもいて(おすぎさんとか)、「私もこういう試写に参加できるようになったのか」と感慨にふけったりしたものだ。 しかし、その後、私には何の影響力もないことがバレたらしく、試写状は来なくなってしまった。一般向けの試写会も、たいていはペアで参加者を募集しているから、常にロンリーな私は申し訳ないの…
「ベイビーガール」2025年4月17日(木)TOHOシネマズ池袋にて。午後2時25分より鑑賞(スクリーン1/D-5) ~女性視点のエロティックスリラー。ニコール・キッドマンの大胆なチャレンジ 今年のアカデミー主演女優賞は「ANORA アノーラ」のマイキー・マディソンが受賞したわけだが、下馬評では「ベイビーガール」のニコール・キッドマンも有力だと言われていたようだ。いったいどんな映画なのか。公開から20日ほど経ってようやく観ることができた。 ハリナ・ライン監督によるオリジナル脚本作品だ。ライン監督はオランダ生まれ。主な監督作品にA24製作の「BODIES BODIES BODIES/ボディーズ・…
「ハイパーボリア人」(2024チリ)ジャンルファンタジー・ジャンルコメディ(あらすじ) 女優で臨床心理学者のアントーニア・ギーセンは、幻聴に悩まされているという青年の診察をする。その話を聞いた映画監督レオンとコシーニャは、その幻聴がヒトラーの信奉者だった詩人ミゲル・セラーノの言葉だと気づく。二人はアントーニア主演でこの話を映画にした。ところが、そのフィルムが紛失してしまい…。ランキング参加中です。よろし...
「教皇選挙」2025年4月16日(水)TOHOシネマズ池袋にて。午後3時40分より鑑賞(スクリーン3/C-12) ~教皇選びの裏で繰り広げられる人間臭い争い。上質の選挙サスペンス さる映画プロデューサーから、「某作家が書いた選挙ものの小説を映画化したいからプロットを書いてほしい」と言われて書いて提出したのだが、あれから1年以上が経ち何も連絡がないのでいまだに実現していないのだなぁ~。すぐにでも映画化できそうな口ぶりではあったのだが。 それはともかく選挙を巡るドラマは面白い。カトリック教会の最高指導者であるローマ教皇を選ぶ選挙を描いた「教皇選挙」も、抜群に面白いサスペンスドラマなのであった。原作…
「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」(2024ノルウェーパレスチナ)ジャンルドキュメンタリー・ジャンル社会派(あらすじ) ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住地区マサフェル・ヤッタ。イスラエル軍による排斥活動をパレスチナ人青年バーセル・アドラーとイスラエル人青年ユヴァル・アブラハームが取材していくドキュメンタリー。ランキング参加中です。よろしければポチッとお願いします!...
「プロフェッショナル」2025年4月14日(月)池袋HUMAXシネマズにて。午後3時15分より鑑賞(シネマ3/E-12) ~ジャンル映画の枠を超えた佳作。哀愁漂うリーアム・ニーソンの演技が魅力 かつては重厚な人間ドラマなどで性格俳優として活躍していたリーアム・ニーソンだが、いつの頃からかジャンル映画のスターに様変わりした。新作の「プロフェッショナル」もジャンル映画には違いないが、そこには彼ならではの個性が発揮されている。 ちなみに邦題の「プロフェッショナル」は、同時期に公開の「アマチュア」を意識したものだろうか。原題の「IN THE LAND OF SAINTS AND SINNERS」のほう…
「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」2025年4月9日(水)シネ・リーブル池袋にて。午後3時20分より鑑賞(シアター2/C-3) ~パレスチナに対するイスラエルの迫害とわずかな希望の光 イスラエルがガザでやっていることは間違いなく蛮行だ。絶対に間違っている。「ネタニヤフとその支持者は呪われて死んでしまえ!」と思ったりもするのだが、もちろんそんなことにはならないし、事態はますます悪化しているようだ。 「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」はパレスチナ問題を扱ったドキュメンタリー映画。ただし、ガザ地区の惨状を描いているわけではない。ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住地区でイスラエル軍によって進…
「セプテンバー5」(2024米独)ジャンル社会派・ジャンルサスペンス(あらすじ) 1972年9月5日、ミュンヘンオリンピックで武装したパレスチナのテロリスト集団がイスラエルの選手村を襲撃する。アメリカのABCのスポーツ中継クルーは、すぐさま体制を整え、事件の取材に全力を傾けていく。ランキング参加中です。よろしければポチッとお願いします!...
「エミリア・ペレス」2025年4月7日(月)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後1時55分より鑑賞(スクリーン7/E-8) ~麻薬王の驚愕の運命をミュージカル仕立てで描くエンターティメント映画 今年のアカデミー賞で作品賞や国際長編映画賞をはじめ、非英語作品としては史上最多となる12部門13ノミネートを果たした「エミリア・ペレス」。結局、「ANORA アノーラ」が主要な賞を席巻し、助演女優賞(ゾーイ・サルダナ)と主題歌賞の2部門しか受賞できなかったわけだが、はたしてどんな映画なのだろう。ちょっと出遅れたけれど、興味津々で劇場に足を運んでみた。 「ディーパンの闘い」「君と歩く世界」「預言者」「…
「レイブンズ」2025年4月4日(金)新宿武蔵野館にて。午後2時50分より鑑賞(スクリーン1/C-7) ~伝説の写真家の人生。実話ベースのドラマとファンタジーの融合 ライターという職業柄、取材現場で多くのカメラマンと接してきた。ライターは取材が終わって、原稿を書くという大きな仕事がある。カメラマンは写真を撮ってそれで終わりだ。楽な仕事だなぁ~、と思ったこともあるが、実際はそんなに楽ではないようだ。特にデジタルの時代になって、誰もが簡単にプロはだしの写真を撮れるようになってからは、仕事が激減したと聞く。 「レイブンズ」は、1970年代を中心に活躍した伝説の写真家・深瀬昌久の伝記映画である。日本や…
「ミッキー17」2025年4月1日(火)イオンシネマ板橋にて。午後3時45分より鑑賞(スクリーン9/F-10) ~社会を投影させたポン・ジュノ監督らしいSFアドベンチャー 4月1日はエイプリルフール。以前は映画サイトなどでも、派手に嘘の情報を乗せたりして面白かったのだが、最近はあまり見なくなった。普段でも偽の情報が飛び交うネット社会だけに、致し方ないところかもしれない。ちょっと寂しいけれど。 というわけで、4月1日に観た映画は「ミッキー17」。ポン・ジュノ監督がアメリカで撮った映画だ。エドワード・アシュトンのSF小説「ミッキー7」の映画化で脚本も自ら担当。ブラッド・ピットの製作会社「プランB」…
「エミリア・ペレス」(2024仏ベルギー)ジャンル人間ドラマ・ジャンル音楽・ジャンルサスペンス(あらすじ) 女性弁護士リタは、嘘と汚職にまみれた現実を目の当たりにしながら、仕事に追われる日々を送っていた。ある日、そんな彼女の元に1本の電話がかかってくる。相手はメキシコ全土を牛耳る麻薬カルテルのボス、マニタスだった。彼は女性として新たな人生を歩むために極秘の仕事を依頼したいと言うのだが…。ランキング参加中...
「悪い夏」2025年3月27日(木)グランドシネマサンシャイン池袋にて。午後3時より鑑賞(シアター11/d-11) ~生活保護をネタにした欲望渦巻く社会派エンターティメント 前回取り上げた「少年と犬」の瀬々敬久監督はピンク映画の出身だが、世代は違えど城定秀夫監督もピンク映画を撮っていた。大学卒業後、フリーの助監督としてピンク映画やVシネマなどを中心にキャリアを積み、その後監督デビュー。ピンク映画からVシネマ、劇場用映画まで100タイトルを超える作品を監督している。2020年には青春映画「アルプススタンドのはしの方」がヒットしたので、そのイメージが強い人もいるだろうが、「性の劇薬」「女子高生に殺…
「少年と犬」2025年3月25日(火)池袋HUMAXシネマズにて。午後3時15分より鑑賞(シネマ2/F-9) ~1匹の犬と若い男女の絆のドラマ。瀬々敬久監督の熟練の技が光る プレビュー かつてはピンク映画の監督として、サトウトシキ、佐野和宏、佐藤寿保とともに「ピンク四天王」と呼ばれ、その後一般映画に移って「ヘヴンズ ストーリー」「菊とギロチン」「友罪」「64-ロクヨン」「護られなかった者たちへ」「ラーゲリより愛を込めて」「春に散る」など数々の秀作を生み出してきた瀬々敬久監督が、馳星周による直木賞受賞の連作短編集を映画化したのが「少年と犬」だ。 今作の座組は「ラーゲリより愛を込めて」とほぼ同じで…
「ロングレッグス」2025年3月23日(日)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後4時15分より鑑賞(スクリーン6/C-7) ~怪しく、謎めいて、異様な緊張感の途切れないホラー・サスペンス 最近の予告編で最も面白そうだと思った作品が「ロングレックス」。あの「サイコ」の主演俳優アンソニー・パーキンスの息子オズグッド・パーキンス監督によるホラー・サスペンスだ。アメリカではプロモーションが話題になったこともあり、予想を超える大ヒットになったという。 内容は、連続殺人事件を捜査するFBI捜査官のドラマだ。1990年代半ばのオレゴン州。FBIの新人捜査官リー・ハーカー(マイカ・モンロー)は、上司から過…
2025/3/22【映画】白雪姫{実写}【感想】白雪姫、友達と実写版観てきました。CG?の小人の表情が個性的で豊か。歌は吹替なので聴き覚えもありまあまあ。舞台が豪華で物語も肉付け。恋愛模様も入れた大胆なアレンジで、思ったより出来が良くなかなか
「教皇選挙」(2024英米)ジャンルサスペンス(あらすじ) カトリック教会の最高指導者であるローマ教皇が心臓発作で死去する。主席枢機卿ローレンスを中心に、さっそく新教皇を決めるための選挙が始まった。しかし、有力候補者の票が分散し、中々選出までには至らなかった。そんな中、水面下での多数派工作が激しさを増していき…。ランキング参加中です。よろしければポチッとお願いします!...
「スイート・イースト 不思議の国のリリアン」2025年3月19日(水)ヒューマントラストシネマ有楽町にて。午後7時より鑑賞(シアター2/C-4) ~アメリカの今を旅する物憂げな少女。混とんとした社会を痛烈に風刺 2014年の第27回東京国際映画祭コンペティション部門で最高賞にあたる東京グランプリと最優秀監督賞を受賞した、サフディ兄弟の監督作「神様なんかくそくらえ」。私も同映画祭で鑑賞したと記憶しているが、ニューヨークを舞台にドラッグに溺れる若者たちの日常をリアルに描写した衝撃的な映画だった。 その「神様なんかくそくらえ」をはじめ、ニューヨークのインディー映画界を中心に撮影監督として20年以上に…
映画『ロングレッグス』のレビュー。過剰な煽り文句ほどではないが、しっかり怖いホラーサスペンス。マイカ・モンローのFBI捜査官役が魅力的で、オズ・パーキンス監督のセンスも光る。一方、ニコラス・ケイジの使い方には不満も…。
「Playground 校庭」2025年3月12日(水)新宿シネマカリテにて。午後3時より鑑賞(スクリーン1/A-6) ~学校内の世界を一人の少女に徹底的に焦点を当てて描く ベルギーの映画監督といったら、文句なしに思い浮かぶのがダルデンヌ兄弟だ。「ロゼッタ」「息子のまなざし」「ある子供」「サンドラの週末」「トリとロキタ」など数々の作品を送り出しているカンヌ国際映画祭の常連だ。 そのダルデンヌ兄弟が高く評価したのが、ベルギーの新鋭ローラ・ワンデル監督。長編デビュー作「Playground 校庭」は、2021年の第74回カンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞している。小学校の中だけを舞台にしたド…
「プレゼンス 存在」2025年3月11日(火)ヒューマントラストシネマ渋谷にて。午後2時30分より鑑賞(シタアー1/C-10) ~全編を幽霊視点のカメラで描いたソダーバーグ監督のホラー映画 スティーヴン・ソダーバーグ監督といえば、「トラフィック」「オーシャンズ」シリーズをはじめ、多様なジャンルの映画を監督していることで知られる。一時は映画監督を引退してTVの世界に行ったが、その後は再び映画監督に復帰しユニークな作品を送り出している。 とはいえ、最近は彼の監督作を観ていないなと思ったら、ついに出ました新作映画。それも初のホラー映画「プレゼンス 存在」だ。 ある屋敷に4人家族が引っ越してくる。母レ…
「Flow」(2024ラトビア仏ベルギー)ジャンルアニメ・ジャンルファンタジー(あらすじ) 平和な森は、ある日突如大洪水に見舞われて、全てのものが流さてしまう。命からがら逃げ延びた黒猫は一艘のボートに避難し、乗り合わせた動物たちとサバイバルの旅に出る。ランキング参加中です。よろしければポチッとお願いします!...
「ウィキッド ふたりの魔女」(2024米)ジャンルファンタジー・ジャンル音楽・ジャンル青春ドラマ(あらすじ) 魔法の国オズ。緑色の肌を持ち、幼い頃から周囲に疎まれてきた孤独なエルファバ。生まれながらに周囲の寵愛を受けてきたお嬢様グリンダ。何もかも正反対な2人は魔法学校シズ大学に入学しルームメイトになる。最初は反目する二人だったが、次第に固い絆で結ばれていき…。ランキング参加中です。よろしければポチッとお...
「ケナは韓国が嫌いで」2025年3月10日(月)新宿武蔵野館にて。午後2時45分より鑑賞(スクリーン1/B-9) ~幸せをつかむため自ら行動を起こした女性を軽やかに描く 先月だったと思うが、韓国の女優キム・セロンが24歳の若さで急逝した。「冬の小鳥」の主演で子役として鮮烈にデビューし、その後も「アジョシ」「私の少女」ときらりと光る個性を発揮し、これから大人の役者としても活躍すると思われた矢先だった。死因は今のところ不明のようだが、とにかく残念でならない。 その「冬の小鳥」でセロンと共演していたコ・アソンは、ポン・ジュノ監督の「グエムル 漢江の怪物」で主人公の中学生の娘役で子役デビュー。同じくポ…
「ANORA アノーラ」2025年3月4日(火)イオンシネマ板橋にて。午後2時30分より鑑賞(スクリーン3/D-9) ~爆笑のシンデレラストーリーの向こうに見える現代社会の歪み 今年のアカデミー賞は「ANORA アノーラ」が作品賞、監督賞、主演女優賞、脚本賞、編集賞の5部門を受賞した。ライバルと目されていた「エミリア・ペレス」の主演俳優のSNSでの差別的投稿が問題視される敵失があったとはいえ、それだけでアカデミー賞が与えられるとも思えない。 「ANORA アノーラ」のショーン・ベイカー監督は、iPhoneで撮影した「タンジェリン」以来、「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」「レッド・ロケット」…
「石門」2025年3月3日(月)シネ・リーブル池袋にて。午後2時40分より鑑賞(シアター2/D-4) ~予期せぬ妊娠がもたらす波乱。女性を取り巻く高い壁を描く 前々回の「恋脳Experiment」のレビューでも書いたが、男女格差は以前よりだいぶ解消されたとは言うものの、依然として女性の置かれた状況は厳しい。それを実感させる映画が「石門」である。 この映画は、日本の資本で撮られているので日本映画となっているが、中国を舞台にした中国のドラマだ。夫婦で映画製作を続ける中国湖南省出身のホアン・ジー監督と東京出身の大塚竜治監督による作品である。2人の映画が日本で劇場公開されるのは本作が初めてだという。 …
「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」2025年2月28日(金)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後2時30分より鑑賞(スクリーン9/E-11) ~若き日のボブ・ディランを描く。ティモシー・シャラメが見事な演技を披露 世界的なミュージシャンのボブ・ディラン。2016年には歌手として初めてノーベル文学賞を受賞したが、その若き日を描いた音楽伝記映画が「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」だ。1961年からの5年間を描いている。 1961年、ミネソタからニューヨークへやって来た青年ボブ・ディラン(ティモシー・シャラメ)は、ミュージシャンのピート・シーガー(エドワード・…
「恋脳Experiment」2025年2月27日(木)新宿シネマカリテにて。午後2時30分より鑑賞(スクリーン2/B-2) ~恋愛依存の女性の「気づき」を大胆かつ自由に描く。粗削りだが才能を感じさせる一作 ぴあフィルムフェスティバル(PFF)は、長年にわたって映画界の新しい才能を発掘してきた歴史ある映画祭である。 そのPFFで、短編アニメーション「Journey to the 母性の目覚め」でPFFアワード2021審査員特別賞を受賞したのが岡田詩歌監督。東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻を修了し主にアニメ畑で活躍して来た彼女が、PFFスカラシップ作品として送り出したのは、意外にもア…
「ゆきてかへらぬ」2025年2月23日(日)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後3時35分より鑑賞(スクリーン2/D-6) ~大正時代の雰囲気あふれる中で展開する3人の男女の青春の愛と葛藤 映画「ゆきてかへらぬ」を観て、ノスタルジックな感じにとらわれた。スクリーンに満ちあふれる大正時代の雰囲気が何とも言えず、懐かしかったのだ。 いや、もちろん私は大正時代に生きていたわけではない。昔観た鈴木清順監督の「大正浪漫三部作」である「ツィゴイネルワイゼン」「陽炎座」「夢二」の世界と共通するものを感じたのだ。 それもそのはず「ゆきてかへらぬ」は、「大正浪漫三部作」の脚本を担当した田中陽造が、40年以上…
「あの歌を憶えている」2025年2月21日(金)新宿ピカデリーにて。午後2時5分より鑑賞(シアター5/C-10) ~記憶を巡るドラマ。ある出会いによって過去と向き合う女性 映画「あの歌を憶えている」を観てきた。「セプテンバー5」の好演も記憶に新しいピーター・サースガード、「タミー・フェイの瞳」でアカデミー主演女優賞を受賞しているジェシカ・チャステイン。いわゆる演技派俳優ではあるけれど絶世の美男美女というわけではない2人によるラブストーリーと聞いて、これは何かあるに違いないと興味津々で映画館に出かけたのだ。 ニューヨークで13歳の娘と暮らすソーシャルワーカーのシルヴィア(ジェシカ・チャステイン)…
「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」2025年2月19日(水)ヒューマントラストシネマ有楽町にて。午後6時30分より鑑賞(シアター1/D-12) ~友人の安楽死に寄り添う小説家。アルモドバル監督が捉えた「死」 「オール・アバウト・マイ・マザー」「ペイン・アンド・グローリー」など自身の人生を投影した作品で知られるスペインの名匠ペドロ・アルモドバル監督。新作の「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」では人生の終末を描いている。初の長編英語劇で(過去に短編英語劇「ヒューマン・ボイス」は撮っているが)、2024年の第81回ベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞した。 小説家のイングリッド(ジュリアン・ムーア)は、…
2025/2/22【映画】トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦【感想】公開からしばらく経ちましたが、雪が止んだので、友達と観に行きました。サモ・ハン・キンポーが73歳で現役!カンフーアクションとか好きならばオススメかも。ただ、前半はテンポ悪
「ドライブ・イン・マンハッタン」2025年2月18日(火)イオンシネマ板橋にて。午後1時40分より鑑賞(スクリーン1/F-7) ~タクシーの中だけで展開する運転手と乗客の会話、そこに恋愛の真実がある!? 映画の多くはドラマの中で舞台が変わる。だが、時にはずっと同じ舞台のワンシチュエーションのドラマもある。「ドライブ・イン・マンハッタン」は、真夜中のタクシー内を舞台に運転手と乗客の2人だけで繰り広げる会話劇だ。「ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US」の脚本を手がけたクリスティ・ホールが、もともとは舞台劇を想定して脚本を書いたという。その出来が良かったことから映画化されることになり、…
「ステラ ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女」2025年2月17日(月)新宿武蔵野館にて。午後2時25分より鑑賞(スクリーン2/B-6) ~彼女は加害者なのか、被害者なのか。あなたならどうする? その昔、いしだあゆみの「あなたならどうする」という歌があったが(古い!)、まさしく「あなたならどうする?」と鋭く観客に問いかけてくる映画が、「ステラ ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女」である。ナチスの密告者となったユダヤ人女性の実話をもとに描いたドラマだ。 1940 年、ベルリン。18歳のユダヤ人女性、ステラ・ゴルトシュラーク(パウラ・ベーア)は、アメリカに渡ってジャズシンガーになる夢を見ていた。だが、…
「セプテンバー5」2025年2月16日(日)イオンシネマ板橋にて。午後1時40分より鑑賞(スクリーン7/D-9) ~世界で初めてテロ事件を生中継した人々。そこには報道の今に通じる問題がある 先々週はカーリングの日本選手権に連日通ってフォルティウスを応援していたので、今はすっかりカーリング・ロスです。 そして、先週は溜まっていた仕事をしていたので映画館に行けず。ようやく日曜日に映画館へ。観たのは「セプテンバー5」。第82回ゴールデングローブ賞の作品賞(ドラマ部門)にノミネート、第97回アカデミー賞の脚本賞にもノミネートされた映画だ。 1972年のミュンヘンオリンピックでテロ事件が起きた。当時はま…
「リアル・ペイン 心の旅」2025年1月31日(金)TOHOシネマズ 池袋にて。午後3時20分より鑑賞(スクリーン1/B-6) ~正反対のいとこ同士のポーランドへの旅。人間の生きづらさを、軽快さと重厚さを使い分けながら描く ジェシー・アイゼンバーグと言えば、「イカとクジラ」(2005年)での繊細な演技が印象深い。その後も、「ゾンビランド」(2009)、「ソーシャル・ネットワーク」(2010)、「ジャスティス・リーグ」(2017)などで個性的な演技を披露してきたが、2002年の「僕らの世界が交わるまで」ではついに監督デビューを果たした。 そして監督第2作となるのが、今回取り上げる「リアル・ペイン…
「港に灯がともる」2025年1月28日(火)池袋シネマ・ロサにて。午後12時35分より鑑賞(シネマ・ロサ1/C-8) ~震災未体験世代の葛藤と成長。震災映画の新たな秀作 今年で発生から30年を迎えた阪神淡路大震災。それをテーマに取り上げた映画も多い。その中では2011年の「その街のこども 劇場版」が最も印象に残っている。2010年にNHKで放送されたドラマに新たなカットを加え再編集した作品で、脚本は渡辺あや、監督は井上剛。今年再上映されたが残念ながら観に行けなかった。素晴らしい映画なので、未見の方はぜひ観ていただきたい。 そして、今回取り上げるのは「港に灯がともる」。同じく阪神淡路大震災を素材…
死とは本人にとっては受け入れるもの、周りは感じるもの、ザ・ルーム・ネクスト・ドアを鑑賞して
映画ザ・ルーム・ネクスト・ドアを観てきました。死を題材にした作品ですが重すぎることもなく、観やすい映画でした。鮮やかな色彩の映像美は観ていて暗くはなりません。
「満ち足りた家族」2025年1月18日(土)ユーロスペースにて。午後4時より鑑賞(ユーロスペース1/C-6) ~子供を巡る苦悩と葛藤。正反対の兄と弟の対立をサスペンスフルに描く 「八月のクリスマス」(1999年)は、私の韓国映画への認識を変えた重要な作品だ。それまでの熱気あふれる熱い映画という思い込みが、繊細で抑制的なこの映画によって覆された。素晴らしいラブストーリーだった。 その「八月のクリスマス」のホ・ジノ監督の新作が「満ち足りた家族」だ。どちらかというと、ラブストーリーのイメージが強いホ監督だが、この映画は色合いが違う。兄と弟、それぞれの家族の対立を描いたサスペンスフルなドラマだ。ハリウ…
「敵」2025年1月17日(金)池袋シネマ・ロサにて。午後2時30分より(CINEMA ROSA 2/C-8) ~独居老人の穏やかな日常と幻惑の日々。モノクロで「老い」を描いた秀作 大昔のことだが、俳優の長塚京三に会ったことがある。いや、会ったというよりは見たと言うほうが正確か。脚本の師匠に連れられて渋谷のバーに行ったら、そこに彼が客としていた。テレビで見る以上に、実物はカッコよかった。 その長塚京三も現在79歳。12年ぶりに主演した映画が「敵」だ。筒井康隆の小説を「桐島、部活やめるってよ」「騙し絵の牙」の吉田大八監督が映画化した。穏やかな生活を送っていた独居老人の前に、ある日「敵」が現れると…
「#彼女が死んだ」2025年1月14日(火)シネマート新宿にて。午後12時35分より鑑賞(スクリーン1/C-13) ~SNSを素材にしたサスペンス・スリラー。序盤からは想像もできないシリアスで緊張感あふれる展開に驚愕! 最近はSNSを素材にした映画も多い。例えば、昨年公開されたアメリカ映画「#スージー・サーチ」は、ポッドキャスト配信者の大学生がインフルエンサー失踪事件の真相を追うミステリードラマだった。 その「#スージー・サーチ」同様に、日本タイトルに「#」がついているのが韓国映画「#彼女が死んだ」。こちらもSNSをネタにしたサスペンス・スリラーだ。監督は長編デビューのキム・セフィ。脚本も担当…