メインカテゴリーを選択しなおす
「敵」2025年1月17日(金)池袋シネマ・ロサにて。午後2時30分より(CINEMA ROSA 2/C-8) ~独居老人の穏やかな日常と幻惑の日々。モノクロで「老い」を描いた秀作 大昔のことだが、俳優の長塚京三に会ったことがある。いや、会ったというよりは見たと言うほうが正確か。脚本の師匠に連れられて渋谷のバーに行ったら、そこに彼が客としていた。テレビで見る以上に、実物はカッコよかった。 その長塚京三も現在79歳。12年ぶりに主演した映画が「敵」だ。筒井康隆の小説を「桐島、部活やめるってよ」「騙し絵の牙」の吉田大八監督が映画化した。穏やかな生活を送っていた独居老人の前に、ある日「敵」が現れると…
【『日本人の特性は小学生時代に完成されている⁉︎』ということがわかる映画】
ドキュメンタリー映画『小学校〜それは小さな社会〜』 話と関係ないけど、今日の旦那さんご飯 2024年は外国人が訪れた人数
現在公開中の映画『ビーキーパー』を配給している会社のクロックワークスが、入場者特典で配ったおみくじ(大凶)の件で謝罪したというニュースがありました。自分は公開初日におみくじをもらいましたけど、中身は「大吉」でした。タダで貰えるものでクレームが来て、謝罪しないといけない配給会社が気の毒だなと思いました。お年玉ではなくて、おみくじと袋に表記していたら良かったのかなと一瞬思い浮かびましたが、中身の「大凶...
「#彼女が死んだ」2025年1月14日(火)シネマート新宿にて。午後12時35分より鑑賞(スクリーン1/C-13) ~SNSを素材にしたサスペンス・スリラー。序盤からは想像もできないシリアスで緊張感あふれる展開に驚愕! 最近はSNSを素材にした映画も多い。例えば、昨年公開されたアメリカ映画「#スージー・サーチ」は、ポッドキャスト配信者の大学生がインフルエンサー失踪事件の真相を追うミステリードラマだった。 その「#スージー・サーチ」同様に、日本タイトルに「#」がついているのが韓国映画「#彼女が死んだ」。こちらもSNSをネタにしたサスペンス・スリラーだ。監督は長編デビューのキム・セフィ。脚本も担当…
「不思議の国のシドニ」2025年1月9日(木)シネスイッチ銀座にて。午後2時15分より鑑賞(スクリーン1/D-8) ~日本で再生していくフランス人作家。穏やかで温かな余韻の残る作品 ずいぶん久方ぶりにシネスイッチ銀座に出かけてきた。歴史の長いミニシアターで、結構気に入っているのだが、最近は近場の映画館ばかりでなかなか銀座に行く機会がなかったのだ。観た映画は「不思議の国のシドニ」。 フランスを代表する名優イザベル・ユペールが、撮影のために日本に来ているとだいぶ前に聞いたことがある。どうやら、それがこの映画だったらしい。 喪失感を抱えるフランス人作家が、日本に来て再生していくドラマだ。 フランスの…
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 新年はまだ映画館に行っていないので、今回は昨年観た映画のベスト10を挙げてみたいと思います。 ふだんは「映画に順位などつけるのは無粋だ!」をモットーにしている私ですが、多少なりとも読者のみなさんの映画選びの参考になれば……。 【日本映画】●第1位 「夜明けのすべて」三宅唱監督の良さが発揮された作品。弱さを抱えた者同士が、肩を寄せ合い助け合って生きていければ……というメッセージがそこはかとなく伝わってくる。松村北斗の自然体の演技、上白石萌音の陰影のある演技も素晴らしかった。 ●第2位 「ぼくのお日さま」フィギュアス…
おはようございます。昨日からコロちゃんのブログは、「年末年始考」として、以前に1度発表した「少年Kの1960年代」シリーズを「リライト」して再び発表しています。今日は「シリーズの第2作」です。コロちゃんが元気に走り回っていた、「少年Kの19
ハワイ州観光局「ハワイスペシャリスト」フリーアナウンサー/タレント・伊藤嘉奈子です。YouTubeやってます!チャンネル登録してね映画「はたらく細胞」観ました…
2024年最後の月。 いつの間にか大みそかになっていますね。 12月の映画いってみましょう。 インターステラー IMAX JAWAAN ジャワーン モアナと伝説の海2 JAWAAN ジャワーン はたらく細胞 ライオン・キング ムファサ ヘヴィ・トリップⅡ俺たち北欧メタル危機一発! 私にふさわしいホテル JAWAANを2回観てますね。 特典欲しさですw インターステラー warnerbros.co.jp 公開10周年とのことでIMAXでの復活上映がありました。 配信で観てから、これは映画館それもIMAXで観るべき映画じゃーーー!って思っていたので願いが叶いました( ´∀` ) いや~~もう最高の…
「私にふさわしいホテル」2024年12月28日(土)イオンシネマ板橋にて。午後1時15分より鑑賞(スクリーン11/B-8) ~大物作家をあの手この手で翻弄する新人女性作家。のんの魅力が全開! 今年観た映画は今年のうちに。というので2日連続の投稿です。 東京・神田駿河台にあるホテル「山の上ホテル」は、川端康成、三島由紀夫、池波正太郎といった著名な作家が、執筆のために宿泊したホテルとして知られている。 2024年2月には老朽化のため休館となり、このまま閉館してしまうのではないかと心配されたが、明治大学が土地と建物を取得。外観は維持しつつ、改修工事を施したうえでホテルや学生支援、地域連携の施設として…
「バグダッド・カフェ 4Kレストア版」2024年12月24日(火)シネ・リーブル池袋にて。午後1時50分より鑑賞(シアター1/D-8) ~寂れた店を変えていくドイツ人旅行者。ミニシアターブームを担った印象深い作品 昔の映画の4Kレストア版がけっこう頻繁に上映されている。「それよりは新作映画を」と思いつつも、つい足が向いてしまう作品がある。 「バグダッド・カフェ 4Kレストア版」を観に行ってきた。1987年製作で日本公開は1989年。ミニシアターブームの一役を担うヒット作となった。その後、91分のオリジナル版に未公開シーンを追加して再編集した108分の「ニュー・ディレクターズ・カット版」が200…
「太陽と桃の歌」2024年12月18日(水)TOHOシネマズ シャンテにて。午後7時より鑑賞(スクリーン1/C-9) ~美しい映像で綴られる大家族のドラマ。農業が直面する問題を鋭くえぐり出す 農家を取り巻く状況が厳しいのは、世界中どこでも同じようだ。スペインのカタルーニャ地方を舞台にした大家族のドラマ「太陽と桃の歌」を観てそう思った。 スペインのカタルーニャで、三世代に渡って大家族で桃農園を営むソレ家。収穫期を迎えた彼らに衝撃が走る。彼らの農地は地主から借りているもの。その地主から夏の終わりに土地を明け渡すように通達されたのだ。地主はそこの桃の木を伐採してソーラーパネルを設置するという。地主は…
「型破りな教室」2024年12月20日(金)新宿武蔵野館にて。午後2時20分より鑑賞(スクリーン1/C-8) ~最低の学校にやって来た型破りな教師。教育の本質を問う良作 記憶に残る教師が何人かいる。そのいずれもが個性的で、他に類を見ない教師だった。だが、それをはるかに上回るのがメキシコ映画「型破りな教室」に登場する教師。超個性的で、邦題通りに「型破り」な教師なのである。 舞台はアメリカとの国境に近いメキシコの町。治安が悪く、麻薬や殺人がはびこっていた。その町のマタモロス小学校は、教育設備も不足し、学力も国内最底辺だった。そんな中、出産のため辞職した6年生の担任の代役として、フアレス(エウヘニオ…
ここに来て年内に読みたい本や 観たいドラマがある。 気がせく! そろそろ今年を振り返っていきたい と思います。 今年、映画館で観た映画は32本。 いなかに帰って観られなかった月 がありますが、それを除くと月 2~3本は観に行っています。 すごく感動したとか泣けたとか いう映...
秋田県大館市にある映画館「御成座」が今年もやります。12月28日(土)~31日(火)に「第二回オナリック・ショック映画祭」が開催されます。第二回 オナリック・…
「お坊さまと鉄砲」2024年12月17日(火)シネ・リーブル池袋にて。午後2時55分より鑑賞(シアター1/C-7) ~突然の民主化に揺れる人々をユーモラスに描いたコメディ。民主主義や選挙についても考えさせられる ブータンには行ったことがないのだが(というより外国にはあまり行ったことがないのだが)、映画では何度か目にしたことがある。特に2021年に公開された「ブータン 山の教室」は、ブータンの地方の村の学校を舞台にしたドラマで、本当の幸せとは何かを問いかけるとても良い映画だった。 その「ブータン 山の教室」のパオ・チョニン・ドルジ監督が監督・脚本を務めた新作が「お坊さまと鉄砲」。変わったタイトル…
ローソンの「からあげクン」が映画館で登場、ユナイテッド・シネマ豊洲で2024年12月20日から取り扱い開始。映画館限定の特別パッケージで登場
ローソンの看商品「からあげクン」が映画館で登場、ユナイテッド・シネマ豊洲で2024年12月20日(金)から取り扱いが開始されます。 映画館限定の特別パッケージを採用した「からあげクン」がユナイテッド・シネマ豊洲で販売 […]
今朝は雨模様だったので、朝活お休みいたしました。朝から色々としていたらあっという間に時間が経ってしまいました。山際で追われている訳ではないのに、時間ってあっという間ですね。昨日は、お昼に打ち合わせの仕事が一本ありまして、その前にと一度行ってみたかったごま油やさん、ごま屋さんがやっているお店で担々麺。追加のラー油やごま油、ごまペースト付き。 ...
「クラブゼロ」2024年12月10日(水)新宿武蔵野館にて。午後2時40分より鑑賞(スクリーン2/B-6) ~教師による洗脳。不気味で不快だが最後まで目を離せないスリラー ミヒャエル・ハネケ監督といえば、刺激的でアクの強い作品が多いことで知られる。そのハネケ監督に師事したというのがオーストリア出身のジェシカ・ハウスナー監督。こちらも「リトル・ジョー」「ルルドの泉で」などの刺激の強い作品を手がけてきた。 ハウスナー監督の新作「クラブゼロ」も、まさに怪作というにふさわしいドラマだ。 名門エリート校に招かれた新任の栄養学の教師ノヴァク(ミア・ワシコウスカ)は、生徒たちに「意識的な食事」の重要性を説く…
こんにちは、藤本モウフです。 観た映画紹介です。 映画館で観た映画。 「ネネ -エトワールに憧れて-」(ラムジ・ベン・スリマン) 労働者階級の黒人少女がパリの名門バレエ学校に合格。 誰よりも才能があるのに階級の違いや黒人ということでクラスメートや先生からのいじめにあいます。 終盤に明かされる秘密に涙が出ました。 ネネ役の子、スタイルが良くダンスも上手で見栄えしました。 バレエを踊る姿も素敵だったが、ヒップホップを踊っているほうがしっくりくるのは先入観があるからでしょうか。 「花嫁はどこへ?」(キラン・ラオ) インド映画、好きです。 これは無理あるだろう、という雑なつくりでも「ま、インド映画だし…
11月の映画です。 DOG DAYS 君といつまでも 悪魔と夜ふかし 2度目のはなればなれ 他人は地獄だ 花嫁はどこへ? THE SIN 罪 結構バラエティ豊かなラインナップでは。 DOG DAYS 君といつまでも www.rakuten-ipcontent.com ワンちゃんとのほっこり映画。 なんやかんや、ユ・ヘジンさんの映画、今年一番観てました。 2月の梟―フクロウ― 5月のマイ・スイート・ハニー 10月の破墓 パミョ そして今回。 今年はワン・イーボーの年かと思いきや、ユ・ヘジンさんの年でしたw 悪魔と夜ふかし gaga.ne.jp もうちょっとやそっとじゃ驚かないのでこれでは物足りず…
「正体」2024年12月6日(金)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後2時15分より鑑賞(スクリーン7/D-9) ~様々な人物に成りすまし逃走を続ける殺人犯。難役を演じる横浜流星の演技力に脱帽 「横浜流星のファンは映画館に来ないんだよねぇ」と彼を起用した某映画監督が嘆いていたが、その真偽はともかく彼が良い俳優なのは間違いがない。映画「正体」を観て改めてそう思った。 「正体」は染井為人の同名ベストセラー小説が原作。それを「新聞記者」「余命10年」「ヴィレッジ」の藤井道人監督が映画化した。 高校3年生で一家3人を惨殺して死刑判決を受けていた鏑木慶一(横浜流星)が脱走する。事件を担当していた警視…
金曜日、レイトショーで映画「正体」を観てきました!キャストも豪華だし、予告で観て気になってたー。めちゃくちゃ、良かったです。山田さんが容疑者役の方でも観てみたい、と思いました。(役の年齢的に違うかー。笑)横浜流星さんも、もちろんよかったです...
今日は秋田県大館市にある御成座で開催された「柳家喬太郎独演会」に 行ってきました(絵看板は『侍タイムスリッパー』風)。演目は古典の「時そば」と新作の「社食の恩…
「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」2024年12月4日(水)シネ・リーブル池袋にて。午後4時50分から鑑賞(シアター2/D-4) ~1987年製作のウサギたちの旅を描いたアニメ。現代にも通じるテーマを持つ アート・ガーファンクルの歌が好きだ。サイモン&ガーファンクル以降、どちらかというとポール・サイモンに注目が集まりがちだったが、アートの歌声はこの世のものとは思えないほど美しく心に染み入ってきた。 そんなアート・ガーファンクルに「ブライト・アイズ」という曲がある。これもまた美しいバラードだが、アニメに使用された曲だと聞いて、いつかそのアニメを観たいものだと昔から思っていた。 だが、実はそ…
【映画】ルパン三世 カリオストロの城 公開45周年記念上映【感想】
2024/12/4【映画】ルパン三世 カリオストロの城 公開45周年記念上映【感想】IMAXで観ました。わたしが知ってるIMAXの大画面と違う普通のような?昔、カナダで見たときは視界いっぱいの巨大スクリーンでしたよ。それはさておき、45周年で内容は言わずもがな
「地獄でも大丈夫」2024年11月27日(水)ユーロスペースにて。午後2時25分より鑑賞(ユーロスペース1/C-8) ~2人の女子高生の復讐の旅。社会問題を盛り込んだ青春ドラマ 韓国の映画界に一時の勢いはないという話を聞いた。だが、そうだとしても新しい監督が次々に出てくる。けっして韓国映画界の未来は暗くないのではないか。改めてそう思わされた映画が、イム・オジョンが長編初監督と脚本を手がけた「地獄でも大丈夫」である。 ちなみに、オジョン監督は、ポン・ジュノ監督などを輩出した韓国の名門映画学校・韓国映画アカデミー(KAFA)の出身で、2020年の「今年の顔」に選出されたという。 2人の女子高生のガ…
12/1映画の日と巳年=DVD「あっという間に」でイラスト取込んで次はスマホにダウンロ-ドもOK
一番好きな映画は?▼本日限定!ブログスタンプ そう言えば・・・映画館行っていない?! 数日前 TVで「アナ雪」☃を観た?! (孫たちが好きで~何度も好…
サブスクにいくつ入ってる?|U-NEXTの料金は欠点なのか徹底解説
U-NEXTのデメリットで真っ先にあがるのが「料金が高い」、メリットであがるのが「毎月付与の1200ポイントを差し引いた989円はお得」という意見です。私は会社員のかたわら『年間100本映画を観る』を目標にブログで情報発信してるyamori...
「ドリーム・シナリオ」2024年11月23日(土)イオンシネマ板橋にて。午後2時より鑑賞(スクリーン3/D-6) ~SNS社会を痛烈に皮肉った不条理スリラー。ニコラス・ケイジの演技がすごい 前作「シック・オブ・マイセルフ」でSNS時代の闇を描いたノルウェーのクリストファー・ボルグリ監督の北米進出作「ドリーム・シナリオ」。製作はあのA24。「ミッドサマー」のアリ・アスターも製作に名を連ねている。 とくれば、これは期待してしまうわけだ。 「夢」をモチーフにした不条理スリラー映画だ。平凡な大学教授ポール・マシューズ(ニコラス・ケイジ)は、何百万人もの見知らぬ人々の夢の中に出没するようになる。一躍有名…
「海の沈黙」2024年11月22日(金)キノシネマ新宿にて。午後3時15分の回(シアター1/E-12) ~骨太で重厚な人間&恋愛ドラマ。これぞ倉本聰ワールド! 倉本聰と言えば、「前略おふくろ様」「北の国から」など数々の名作テレビドラマの脚本家として知られている。その倉本が長年温めていた物語を「沈まぬ太陽」「Fukushima 50」などの若松節朗監督が映画化した。もちろん脚本は倉本聰。映画の脚本としては「海へ See you」(1988)以来、実に36年ぶりの作品となるらしい。 売れっ子脚本家になり損ねた私としても、これはぜひ観なければなるまい。 世界的な画家・田村修三(石坂浩二)の展覧会で、…
ベトナム映画「Cô Dâu Hào Môn」を彼女と観て、ベトナムの家族観や映画館の魅力に触れた日。映画を通じてお互いの価値観を深めた思い出をシェアします!
「ロボット・ドリームズ」2024年11月21日(水)ヒューマントラストシネマ有楽町にて。午後6時45分より鑑賞(シアター1/E-12) ~セリフもナレーションもないアニメだが、感情の揺れ動きを繊細に伝える アニメはあまり観ない。別に嫌いなわけではなく、実写を追いかけるだけで大変だからだ。それでもかなり高評価のアニメ映画があると聞いたので、観に行ってみた。 2013年に「ブランカニエベス」という映画が公開されて話題になった。グリム童話「白雪姫」と闘牛を織り交ぜたダークファンタジーで、モノクロ&サイレントで描いたユニークな作品だ。私も鑑賞したがなかなか面白かった。 その監督であるスペインのパブロ・…
11月29日(金)、秋田県大館市にある映画館「御成座」で「GOOD OLE MUSIC BAND LIVE in ODATE」が開催されます。11/29 GO…
Vol.513 高倉健主演映画「野性の証明」の舞台の架空都市
先日は、丸の内TOEI2で11月7~22日までの期間で開催された「没後10年 高倉健 特別上映 銀幕での再会」を観に行ってきました。今年11月10日で亡くなっ…
「アット・ザ・ベンチ」2024年11月18日(月)テアトル新宿にて。午後2時20分より鑑賞(A-11) ~川べりのベンチを舞台に繰り広げられる5編の物語。笑って、ほっこりして、じんわりして 兵庫県知事選挙はとんでもない結果になったが、昨今の選挙状況を考えればさもありなん。政策などよりわかりやすい物語を求める大衆を、どうにかして振り向かせないと、今後もこうしたことが起きるだろう。 などと偉そうなことを言ってみたが、そんなことには関係なく今回も新作映画のレビューをお届け。東京・二子玉川の川沿いにある古ぼけたベンチを舞台にしたオムニバス映画「アット・ザ・ベンチ」だ。 映像監督・写真家の奥山由之による…
「動物界」2024年11月16日(土)シネ・リーブル池袋にて。午後2時50分より鑑賞(シアター2/C-4) ~モンスター映画の異色作。父と子のドラマに加えて現代的テーマも包含 土日の池袋ルミネはかなりの混雑ぶりだ。特に8階のレストランフロアには、私なんぞ入ったこともないおしゃれな飲食店がたくさんあって、入店待ちの人でごった返している。 その人波を抜けて同じフロアにあるシネ・リーブル池袋へ。この日観たのは「動物界」。フランスで大ヒットしたSFスリラーだ。 映画の冒頭、料理人のフランソワ(ロマン・デュリス)と高校生の息子エミール(ポール・キルシェ)が車の中でケンカをしている。その挙句にエミールは車…
「本心」2024年11月13日(水)グランドシネマサンシャイン池袋にて。午後3時10分より鑑賞(シアター10/e-13) ~仮想空間に現出させた母。石井裕也が近未来の社会を描く コンスタントに映画を撮り続けている監督の一人に石井裕也がいる。ここ数年でも「茜色に焼かれる」「アジアの天使」「月」「愛にイナズマ」と監督作は枚挙に暇がない。 その石井裕也監督が監督・脚本を担当して、平野啓一郎の小説「本心」を映画化した。珍しく私は原作を読んでいたので、それをどう映像化したのか興味津々だった。 近未来の日本が舞台の物語だ。石川朔也(池松壮亮)は、母親(田中裕子)から「大事な話があるの」という電話を受ける。…
没後10年 高倉健 特別上映 銀幕での再会で「野性の証明」を鑑賞
丸の内TOEI2で11月7~22日までの期間で開催中の「没後10年 高倉健 特別上映 銀幕での再会」を観に行ってきました。今年11月10日で亡くなってから10年となった高倉健を偲び今までの出演作を一挙上映するもので、今回は15:40から上映の「野性の証明」(1978)を観ることにしま
映画『ミッション:インポッシブル』シリーズ第8弾の公開日決定、なるべく予告は見ない作戦
映画『ミッション:インポッシブル』シリーズ第8弾、『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』の公開日と日本版予告編が公開されました。公開日は来年2025年5月23日、アメリカ本国と同日の公開日。予告編が公開されましたけど、まだ見ていません。本編初鑑賞の新鮮味を保つため、来年の公開日までなるべく予告編を見ないようにしようと考えたから。いざ見ないようにしようといたものの、ツイッターを開くと、予告編...
「ゴンドラ」2024年11月11日(月)新宿シネマカリテにて。午後2時15分より鑑賞(スクリーン2/A-5) ~セリフなしですべてを物語る。コミカルでキュートなラブストーリー ドラマにはセリフがつきものだが、セリフのない映画もある。ドイツとジョージアの合作映画「ゴンドラ」にはセリフがない。別に無声映画というわけではなく、普通に音は聞こえるし、笑い声などの人間の声も聞こえる。だが、登場人物によるセリフは存在しないのだ。 この映画はコロナの時期に撮影されたが、セリフなしになったのはそのせいばかりではないようだ。監督・脚本を担当したドイツのファイト・ヘルマー監督(「ツバル TUVALU」「ブラ!ブラ…
10月の映画! 10月はなんといっても! 侍タイムスリッパー!!! です。 シビル・ウォー アメリカ最後の日 侍タイムスリッパー 本日公休 侍タイムスリッパー 破墓 パミョ ソウX ポライト・ソサエティ 侍タイムスリッパー2回観てますね。 また観たいです。 シビル・ウォー アメリカ最後の日 happinet-phantom.com 本日公休 www.zaziefilms.com 破墓/パミョ pamyo-movie.jp ソウⅩ saw-x.jp ポライト・ソサエティ transformer.co.jp いや~20年ぶりに観たソウとか、はちゃめちゃポライト・ソサエティも面白かったんだけど、いい…
「ルート29」2024年11月9日(土)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後3時25分より鑑賞(スクリーン9/D-11) ~孤独な女性と風変わりな女の子の超個性的なロードムービー 森井勇佑監督の長編デビュー作「こちらあみ子」は、少し風変わりな少女を描いたドラマで鮮烈な映画だった。その映画で主人公を演じて強烈な個性を放っていた大沢一菜が、再び主演を務めたのが「ルート29」。綾瀬はるかとのダブル主演で、監督は同じく森井勇佑。中尾太一の詩集「ルート29、解放」にインスピレーションを受けて作られたロードムービーだ。 他者と必要以上に関りを持とうとしない孤独な女性のり子(綾瀬はるか)は、鳥取の街で清…
2024/11/9【映画】侍タイムスリッパー【感想】単館上映から口コミで人気が出たインディー映画で、しょぼくてイマイチかもだけど、ネタにはなると思い、テレビドラマ感覚で気軽に視聴。現代の時代劇にタイムスリップした侍が、てっきり無双するのかと思い
ほぼ1年ぶりに映画館に映画を見に。「アントニオ猪木をさがして」以来でした(苦笑)踊る系は大好きで作品が上演されるたびに見に行っていて、DVDも多分全部持っ...
「ノーヴィス」2024年11月5日(火)シネ・リーブル池袋にて。午後2時より鑑賞(シアター2/D-4) ~ボート部の新入部員の狂気。緊張感にあふれた重量級の映画 スポーツを本格的にやったことはない。せいぜい大学で軟式野球のサークルに入っていたぐらいだ。それも代打専門でバント要員だったから大したことはない。 そんな私が、ボート部に入って極限までトレーニングに励んだような疑似体験をしてしまったのが、「ノーヴィス」という映画だ。ノーヴィスとは、スポーツの初心者のこと。つまり新人である。 主人公は大学1年生のアレックス(イザベル・ファーマン)。女子ボート部に入部し、過酷なトレーニングにのめり込む。一方…
「アイミタガイ」2024年11月1日(金)グランドシネマサンシャイン 池袋にて。午後1時25分より鑑賞(シアター11/e-10) ~様々な人たちの思いが受け継がれて、すべてがつながっていく奇跡のようなドラマ 2020年に急死した佐々部清監督。「陽はまた昇る」「半落ち」「チルソクの夏」「夕凪の街 桜の国」「ツレがうつになりまして。」などたくさんの作品を残している。個人的にけっこう好きな監督だったな。 その佐々部監督の名前を新作の脚本に見つけてしまった。中條ていの連作短編集を映画化した群像劇「アイミタガイ」である。 どうやら佐々部監督は生前、この映画の企画を温めていたらしい。「台風家族」などの監督…
アメリカならではのエンターテインメントの形、食事をしながら映画を愉しむ
アメリカでは、映画館の愉しみ方もさまざまです。特に、「ルック・ダイン・イン・シネマ(LOOK Dine-in Cinemas)」のようなダイン・イン・シアターでは、映画を鑑賞しながら食事ができるというユニークな体験ができます。