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【本】ポール・オースター『幻影の書』~人は追いつめられて初めて本当に生きはじめる~
1、作品の概要 『幻影の書』はアメリカの作家ポール・オースターの長編小説。 訳者は、柴田元幸。 2002年にアメリカで刊行され、2008年に日本語訳版が新潮社より単行本が刊行された。 単行本で329ページ。 2011年に新潮文庫より文庫化されている。 飛行機事故で妻子を亡くした男が、失踪した無声映画界のカルト・スターであるヘクター・マンの作品に魅了され本を書き上げることで、ヘクターの失踪の謎とその数奇な物語に巻き込まれていく。 2、あらすじ 飛行機事故で妻子を亡くした大学教授のディヴィッドは、深い悲しみの中でヘクター・マンの無声コメディ映画で久しぶりに笑顔になることができた。 彼は世界中に散ら…
1、作品の概要 『停電の夜に』はジュンパ・ラヒリの9編からなる短編小説集。 1999年に刊行され、彼女のデビュー作となった。 海外でのタイトルは『病気の通訳』(Interpreter of Maladies)だった。 日本語訳は2000年に刊行。 2000年にピューリッツァー賞のノンフィクション部門を受賞し話題となった。 2、あらすじ ①停電の夜に シュクマールとショーバは、結婚3年目の夫婦。 初めての子供を死産したことで、2人の関係は変化し、微妙な空気が流れていた。 5日間夜の停電工事で1時間電気が使えなくなったことがきっかけで、ロウソクの光の下でお互いが秘密にしていたことを告白し合う2人。…
読書の秋本番でいよいよ佳境に入りました~【第4回読書会】 今回は質問④の「読んだのに理解しにくい所、疑問点」 始める前に一つお断りしておきたいことが…… 今迄…
暮らしの本・雑誌発売日01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 小説・エッセイ発売日01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 暮らし本の新刊【発売日一覧】 小説、エッセイの新刊【発売日一覧】 - 新刊「文庫本、新書」 - 新刊「単行本その他」 - 新刊「海外文学」 - 新刊「短歌の本」 《 随時更新、発売日は変更になることがあります 》 2023年11月の新刊...
鴻巣友季子さんの新刊「エッセイと翻訳本、文学案内」と「翻訳問答」シリーズ
Amazon 楽天市場 題名 : 誓願 (ハヤカワepi文庫) 著者 : マーガレット・アトウッド, 鴻巣友季子 (Twitter) (Facebook) 出版社 : 早川書房 発売日 : 2023/09/05 過酷な男尊女卑政策をとる独裁国家ギレアデ。その司令官の娘アグネスは、よき妻となるための教えに従いつつ、違和感も覚えていた。隣国の高校生デイジーは平和に暮らすある日、両親を殺され、やがて危険な任務に身を投...
【第3回読書会】『サイスの弟子たち』ノヴァーリス著(*コメント欄追加)
コメント欄追加していますのでぜひご覧ください!! 気が付けば爽やかな風を頬に感じる10月にふさわしい季節がやってきました。さて、第2回読書会から少し間が空きま…
Amazon 楽天市場 題名 : ハムネット (新潮クレスト・ブックス) 著者 : マギー・オファーレル, 小竹由美子 出版社 : 新潮社 発売日 : 2021/11/30 あの名作誕生の舞台裏には、400年前のパンデミックによる悲劇があった! シェイクスピアは、なぜ亡き息子の名を戯曲の題にしたのか? 夫がロンドンで働く父親不在の一家で子ども達を守り、ペスト禍で奮闘する不思議な能力をもった女性アグネス――。...
Amazon 楽天市場 題名 : すべての見えない光 (ハヤカワepi文庫) 著者 : アンソニー・ドーア,藤井光 出版社 : 早川書房 発売日 : 2023/11/21 備考 : ドラマ化/Netflixで2023年11月2日より配信 目の見えない少女と、ナチスドイツの若い兵士。二人の運命がフランスの海辺の町で交差する。ピュリッツァー賞受賞の傑作を文庫化 引用元:すべての見えない光 (ハヤカワepi文庫) ...
こんにちは!今日は本を紹介するにあたり、ずっと哲学について頭を悩ませていました。悩んで頭が燃えカスになっただけで、一日が終わりました。 そんなこんなで、本日紹介するのはいつか本棚に置きたかったスイスの作家の物語です。 『まだ世界が若かったころ』 ユルク・シュービガー 作 ロートラウト・ズザンネ・ベルナー 絵 松島 富美代 訳 9月の本棚テーマ【月さんお星さん】で紹介をしている本の中で、今回は少し変化球の本になります。1冊で1つの物語が紡がれているのではなく、さまざまな短編(短くて3ページというのも)がある中に、星が登場する物語があります。 タイトルの『まだ世界が若かったころ』というのも、なんだ…
【西部小説再興と評される傑作】『終わりのない日々』セバスチャン・バリー ②年表を書きながら読む
終わりのない日々 (エクス・リブリス)セバスチャン・バリー白水社2023-06-02前回であらすじと感想を簡単に記した。今回は登場人物を書きつつ、年表と時代背景を踏まえて読んでみた。以下、詳細にネタばれあり登場人物・トマス・マクナルティ アイルランドのスライゴ出身 移
Amazon 楽天市場 題名 : 思い出すこと (新潮クレスト・ブックス) 著者 : ジュンパ・ラヒリ,中嶋浩郎 出版社 : 新潮社 発売日 : 2023/08/23 あの名作誕生の舞台裏には、400年前のパンデミックによる悲劇があった! シェイクスピアは、なぜ亡き息子の名を戯曲の題にしたのか? 夫がロンドンで働く父親不在の一家で子ども達を守り、ペスト禍で奮闘する不思議な能力をもった女性アグネス――。史実...
暮らしの本・雑誌発売日01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 小説・エッセイ発売日01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 暮らし本の新刊【発売日一覧】 小説、エッセイの新刊【発売日一覧】 - 新刊「文庫本、新書」 - 新刊「単行本その他」 - 新刊「海外文学」 《 随時更新、発売日は変更になることがあります 》 2023年09月の新刊発売日一覧【海外文学】 10...
【西部小説再興と評される傑作】『終わりのない日々』セバスチャン・バリー ①
終わりのない日々 (エクス・リブリス)セバスチャン・バリー白水社2023-06-02アイルランドおよびイギリスの作家に贈られる文学賞の、コスタ賞受賞作品あらすじ(ネタばれあり)主人公であり、語り手であるトマス・マクナルティは、アイルランドで生まれ飢饉をきっかけにアメリ
試し聴き 題名 : 夏への扉〔新版〕 Audible版 著者 : ロバート・A・ハインライン,福島正実,高梨謙吾 出版社 : 早川書房 配信日 : 2021/10/29 ぼくの飼い猫のピートは、冬になると「夏への扉」を探し始める。家にあるドアのどれか一つが、夏に通じていると固く信じているのだ。そして、ぼくもまた「夏への扉」を探していた。親友と恋人に裏切られ、冷凍睡眠で未来へと送りこまれてしまっ...
金原瑞人さんの新刊「翻訳本とエッセイ」と、海外文学ブックガイド「BOOKMARK」
Amazon 楽天市場 題名 : 翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK2 著者 : 金原瑞人 (HP) (Twitter) (Blog) (Facebook) ,三辺律子 出版社 : CCCメディアハウス 発売日 : 2023/08/01 備考 : イラスト/オザワミカ やっぱり翻訳モノはおもしろい。 読めば読むほど、もっと読みたくなる。 19年10月に刊行した『翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK』(1~12号収録)の第2...
デボラ・インストール「ロボット・イン・ザ・ガーデン」シリーズの最新作
Amazon 楽天市場 題名 : ロボット・イン・ザ・ガーデン (小学館文庫) 著者 : デボラ・インストール (HP) (Instagram) (Twitter) ,松原葉子 出版社 : 小学館 発売日 : 2016/06/07 備考 : 装画/酒井駒子 大人気シリーズ、衝撃のクライマックスへ! 思春期突入で悩み多きロボット・タング、相変わらず我が道を行く長女ボニー、空回り気味ながらまだまだ父親として成長...
試し聴き 題名 : ザリガニの鳴くところ Audible版 著者 : ディーリア・オーエンズ,友廣純,池澤春菜 出版社 : 早川書房 配信日 : 2020/05/15 ノースカロライナ州の湿地で男の死体が発見された。人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられたときから、カイアはたったひとりで生きなければならなかった。読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学進...
しんと静かな、あるひとりの男の人生の物語。文体も内容に見合った朴訥としてシンプルなもので、派手さはまったくないが、深く沁みいるようなところがある作品だった。 あっと驚くような展開や胸がすく逆転劇といったものもない。ただ、さまざまな形で訪れる試練に耐え、捨て鉢にならず、ひたすら愚直なまでに淡々と生き抜いていく男の姿を描いているのだ。舞台こそ20世紀ではあるものの、ひたすら故郷のアルプスの山に暮らし続けるエッガーはもはや山の精霊のようでもあり、その姿にはどこか神話的な美しさすら感じられる。 自己実現とか目標達成とかいった、現代の資本主義社会を駆動する諸々からはまったくかけ離れた、ある意味修行僧のようにストイックな、しかし本人的にはそんなつもりなどまったくなく、ごく自然に、そういうものとして生涯を生ききる、という人生。何かを得たり、誰かと優劣を比較したりしなくても、死の訪れるそのときまでただおもいきり生きるということ、人生というのはそれで十分だし、そういう生き方にもたしかに人の幸福というのはあり得るのだ、そんなことを感じさせてくれる一冊だった。
マーガレット・アトウッドの新刊と、ドラマ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」
Amazon 楽天市場 題名 : マッドアダム (上) 著者 : マーガレット・アトウッド (HP) (Instagram) (X) (Facebook) ,林はる芽 出版社 : 岩波書店 発売日 : 2024/03/25 謎のウィルスにより人類はほぼ絶滅した。生き残ったのはトビーやゼブら一握りの人々と、人造人間クレイカー、そして残忍な凶悪犯たち。ゼブは荒廃した街で兄アダムの手がかりを探す。世界を破滅させたウィルスの...
書名 読んで旅する海外文学 24の国と地域の旅行記×77冊の読書ノート [ 重松 理恵 ] 目次 1章 世界一周読書旅行 -読書旅行の計画を立ててみよう 2章 旅行記と本の紹介 韓国、台湾、中国、タイ、カン
暮らしの本・雑誌発売日01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 小説・エッセイ発売日01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 暮らし本の新刊【発売日一覧】 小説、エッセイの新刊【発売日一覧】 - 新刊「文庫本、新書」 - 新刊「単行本その他」 - 新刊「海外文学」 《 随時更新、発売日は変更になることがあります 》 2023年08月の新刊発売日一覧【海外文学】 10...
柴田元幸さんの新刊「エッセイと絵本、翻訳本」と雑誌「MONKEY」
Amazon 楽天市場 題名 : ドクロ 著者 : ジョン・クラッセン,柴田元幸 (X) 出版社 : スイッチ・パブリッシング 発売日 : 2024/04/15 洗練されたアートワーク。温かくも不気味なストーリー。 訳者・柴田元幸も「最高傑作」と太鼓判を押す、絵本作家ジョン・クラッセンによる新作長篇絵本、ついに刊行?? 日本でもロングセラーとなった『どこいったん』、権威ある児童書の賞である...
試し聴き 題名 : われら闇より天を見る Audible版 著者 : クリス・ウィタカー,鈴木恵,川島悠希 出版社 : 早川書房 配信日 : 2022/12/23 備考 : 2023年本屋大賞・翻訳小説部門第1位受賞作 彼らの町に刑期を終えたヴィンセントが帰ってくる。彼の帰還はかりそめの平穏を乱し、ダッチェスとウォークを巻き込んでいく。そして、新たな悲劇が……。苛烈な運命に翻弄されながらも、 彼女た...
【読書記録】胎児が語るサスペンス『憂鬱な 10か月』イアン・マキューアン
憂鬱な10か月 (新潮クレスト・ブックス)イアン・マキューアン新潮社2018-06-22臨月の胎児が見えないはずの世界を胎盤や母体を通して描写する。異端のサスペンス。ラジオ放送から世界情勢や、母が飲むワインの風味をソムリエ並みに品評する。主な登場人物は語り手の胎児のほか
おかげさまで第1回目の読書会は大好評!ここ最近でかなりのアクセス数を頂き現在もジワジワと伸びているようです。 一冊をじっくりと深堀していくスタイル。興味を持た…
1、作品の概要 『ザリガニの鳴くところ』は2022年に公開されたアメリカのミステリ映画。 原作は2018年に刊行された小説『ザリガニの鳴くところ』で、作者はディーリア・オーウェンズ。 2023年現在で、全世界で1500万部の大ヒットを記録した。 原作は2021年本屋大賞翻訳部門に選ばれて日本でも広く読まれた。 監督は、オリヴィア・ニューマン、主演はデイジー・エドガー=ショーンズ。 アメリカの田舎の湿地に1人で住む少女にかけられた殺人事件の嫌疑。 彼女の回想とともに真実に迫っていく・・・。 2023年6月よりアマゾンプライムビデオで配信中。 2、あらすじ 1969年のノースカロライナの田舎町。 …
暮らしの本・雑誌発売日01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 小説・エッセイ発売日01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 暮らし本の新刊【発売日一覧】 小説、エッセイの新刊【発売日一覧】 - 新刊「文庫本、新書」 - 新刊「単行本その他」 - 新刊「海外文学」 《 随時更新、発売日は変更になることがあります 》 2023年07月の新刊発売日一覧【海外文学】 ...
今回は、ゴンサロ・M・タヴァレスというポルトガルの作家の代表作であるエルサレムをご紹介します。 私がこの作品を読もうと思ったのは、まず表紙の感じとタイトルに惹かれてだったのですがあらすじと帯に書かれた一文を見て、これは自分が好きそうな物語だ
カミュ作のペストは、コロナ禍で生きた全人類が読むべき感染症文学である
今回は災禍のたびに読み直され現代の古典と言われている不朽の名作、アルジェリア生まれのカミュが1947年に出版したベストセラー作品ペストを紹介します。 タイトルで言い切りましたが、本当にこの作品はコロナ禍で生きている私達なら誰でもが共感できる
カミュの異邦人とシーシュポスの神話を読んで、不条理文学と不条理哲学を考える
カミュの「異邦人」と「シーシュポスの神話」は、セットで読むことをオススメします。 なぜなら「異邦人」で感じた違和感を「シーシュポスの神話」で探究すること、これこそがこの作品を味わいつくすのに必要だからです。 海水浴や太陽がストーリーに出てく
新訳で甦る!古典の魅力を再確認できる、シェイクスピアの四大悲劇を読む
シェイクスピア作品はとても沢山ありますが、中でも有名な四大悲劇と言われる「ハムレット」「オセロー」「マクベス」「リア王の悲劇」と、誰でも名前くらいは聞いたことがあると思われる、「ロミオとジュリエット」を紹介します。 私が今回読んだ本は、角川
皆さまお待たせしました。【小さな♡読書会】のオープニングです!! (※追記分は下の方の赤字の部分です) どんなふうになるかはまだ未知数ですが、よろしくお願い…
【読書記録】凡人が歴史的犯罪に加担する過程について『エルサレムのアイヒマン――悪の陳腐さについての報告』
エルサレムのアイヒマン 新版――悪の陳腐さについての報告ハンナ・アーレントみすず書房2017-09-29アドルフ・アイヒマンは、ナチス・ドイツにおいて、ユダヤ人移送の責任者だった彼は600万人とも言われるユダヤ人がナチス・ドイツに虐殺されたホロコーストにおいて、主導的
こんにちは!本日おでん文庫の本を入れ替えました。そうしながらも、5月にイギリスの作家であるアリソン・アトリーの本に夢中になっている間に、イギリスの児童文学を色々読みたくなってきました。現在読んでいる『ヒナギク野のマーティン・ピピン』がナンセンスな展開をたたみかけてきて面白いです。しかし新書が今は売っていないようで…いつかおでん文庫で取り扱いたいです。 そして、先月に続いて本が売れまして、紹介している本に興味を持ってくださりほんとうに嬉しいです。ありがとうございます。毎月取り扱いが少ない冊数ですが、厳選したおすすめを置いているので、棚を借りている南と華堂(なんとかどう)さんへ足を運んで手に取って…
古典的名作から、若い人でも読みやすいものまで、海外の読んで面白い名作文学小説を集めてみました。1度は読んでみたいドストエフスキー。しかし長いので途中で挫折してしまうこともしばしば...
イギリス生まれの『おめでたこぶた』と『ナーサリー・ライム』の関係
こんにちは!突然に夏日がやってきましたこの数日。指がしめっとして本のぺージもしなっとするのを、注意して避けなければなりません。これからの季節特有の悩みです。電子書籍の良いところのひとつは紙がしなる心配がないところかもしれません。 それでは今回の記事も、おでん文庫の今月の本棚テーマ『おめでたこぶた』を読んで考えていたことを書いていこうと思います。 ↓本棚については下記記事よりご覧ください。 an-tyk-book.hateblo.jp この本はイギリスの作家、アリソン・アトリーが書いた物語を、すがはら ひろくにさん訳・やまわき ゆりこさん絵でお届けしています。タイトルに”おめでた”という言葉を使…
こんにちは!本日はタイトルに書いた通り、いつもの本の紹介よりもざっくりとしたお話をつらつら書いていこうと思います。 というのも、少し前からこのブログをご覧くださる方々が少しずつ増えてきたことに励まされて、もっと更新を増やしたいなと…頑張りたい気持ちがムクムク湧いているのです。このブログに足を運んでくださるみなさんにはほんとに感謝です! 改めてご紹介すると、このブログは【おでん文庫】という小さい本屋の看板を掲げて、大人も子どもも味わえる児童文学を紹介しています。 出汁がしみしみしたおでんたちの味わい深さを読書と重ねて、日本人が親しめる名前を考えて付けました。扱うのが紙のものなのに対して、汁っ気の…
こんにちは!今週は大好きなカレーを食べて心が満たされています。3日連続カレーどんと来いです。学生時代はつめたいお米にあったかいカレーをかけて食べるとお米が甘く感じて好きでした。今は胃があたたかいものを求めるようになったため、あれは若いときの食べ方だったのかと思ったりしています。 さて最近のブログ記事は、おでん文庫に置いている本を一冊ずつ紹介というかたちをとっていますが、今月のテーマ本は1タイトルのシリーズものなので、『おめでたこぶた』シリーズを1冊ずつ紹介というよりも、読んで考えつくことをつらつら書こうと思います。(というのも、まだ何を書くのか決めていないのです。行き当たりばったりです) 『お…
【読書記録】すべてを捨てて蒸発したくなることはありますか?『セロトニン』ミシェル・ウエルベック
セロトニン (河出文庫)ミシェル・ウエルベック河出書房新社2022-11-11作者が作品の中で追及している、個人主義の行く末がもたらす一つの帰結ともいえる作品巨大企業モンサントから農業食糧省に専門家として高給で雇われる主人公フロラン、スノッブで高慢な恋人ユズが乱交や獣
暮らしの本・雑誌発売日01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 小説・エッセイ発売日01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 暮らし本の新刊【発売日一覧】 小説、エッセイの新刊【発売日一覧】 - 新刊「文庫本、新書」 - 新刊「単行本その他」 - 新刊「海外文学」 《 随時更新、発売日は変更になることがあります 》 2023年05月の新刊発売日一覧【海外文学】 07...
【読書記録】「その昔、N市では」マリー・ルイーゼ・カシュニッツ
その昔、N市ではマリー・ルイーゼ・カシュニッツ東京創元社2022-09-30戦後ドイツを代表する作家、カシュニッツの短編集日常と幻想の混在、カオティックな中で不気味だったり、皮肉が効いていたりといった作品が並ぶマリー・ルイーゼ・カシュニッツとは1901年生まれ、男爵家
【読書記録】自由主義の拡大が招く経済・恋愛格差を描く傑作『闘争領域の拡大』ミシェル・ウェルベック
にほんブログ村闘争領域の拡大 (河出文庫)ミシェル・ウエルベック河出書房新社2018-03-09大好きな1冊。最初に手に取ったときはタイトルと、フランスということで政治系かなと思っていた。解説でも書いてあるが、自由主義が拡大することで、経済的な格差だけでなく、恋愛面で
Amazon 楽天市場 題名 : ようこそ、ヒュナム洞書店へ 著者 : ファン・ボルム,牧野美加 出版社 : 集英社 発売日 : 2023/09/26 備考 : 2024年本屋大賞・翻訳小説部門第1位受賞作 完璧な人生なんてないけれど、「これでいい」と思える今日はある。 ネットで人気を博し韓国で累計25万部(2023年9月26日現在)を突破した、心温まるベストセラー小説! ソウル市内の住宅街にできた「ヒュ...
高1国語読書宿題と春の珍事話 g3です。 ひとり設計事務所を営みます。 韓国旅行記をお届けしていますが また 高校生娘たちの旬をはさみます。 高1になった次女 先日 春休みの国語宿題の話を以前かきました。 ⤵ g3archi.com それに つづいて 入学早々の国語 読書感想課題をかいてみます。 推薦図書120冊から8冊を 選択感想提出 だとか・・・ またもや g3蔵書にお声がかかりました。 ・日本文学 ・海外文学 ・新書 計120冊の推薦図書 古いものも多く 蔵書でようやく かき集めました。⤴ 海外文学は 手元にはなかなか置いていない上に 半数以上読んでいない・・・( ;∀;) 海外文学推薦…
人生なんて無意味だ ヤンネ・テラー 著 意味のあるものなんてこの世には何もない。 ものはみな始まったとたん終わりに向かっている。 だから何をしても意味がない、無益だ。 自分の存在意義、人生の意味。 人生について世界についておぼろげに見えてきた思春期の子どもに湧き上がる疑問。 自分が今ここにいる意味はなんだろう? どうせ死ぬのになぜ生きなきゃいけない? 意味がないなら今やっているすべてのことが無駄なのか? 思春期をこじらせまくってそのまま大人になった私。 人生の意味は極力考えないようにしている。 だって、意味なんてないって知ってるから。 私の存在なんてあってもなくても変わらない。 今私が消えてし…
この表紙、迫力満点だと思いませんか!!それになんと箱入り(右側) 裏表紙にある解説をどうぞ~ 近頃の本は文庫に限らずハードカバーでも漫画チックな軽い…
国書刊行会「創業50周年記念フェア」と「創業50周年記念小冊子」、素敵な本のこと。
本の詳細 題名 : 白い果実 著者 : ジェフリー・フォード,山尾悠子,金原瑞人,谷垣暁美 出版社 : 国書刊行会 発売日 : 2004/08/01 備考 : 装画/松崎滋 ブックデザイン/柳川貴代 1998年度世界幻想文学大賞・長編部門受賞作 悪夢のような理想形態都市を支配する独裁者の命令を受け、観相官クレイは盗まれた奇跡の白い果実を捜すため属領アナマソビアへと赴く。待ち受けるものは青い鉱...