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『刑罰』(フェルディナント・フォン・シーラッハ、訳=酒寄進一、創元推理文庫)
『Strach』(Ferdinand von Schirach、2012)著者は1964年生まれで、祖父はナチ党全国青少年最高指導者だった。1994年から...
『あの本は読まれているか』(ラーラ・プレスコット、訳=吉沢康子、創元推理文庫)
『The Secrets We Kept』(Lara Prescott,2019)タイトルにある「あの本」とは『ドクトル・ジバゴ』(ボリス・パステルナーク...
『ケイトが恐れるすべて』(ピーター・スワンソン、訳=務台夏子、創元推理文庫)
『Her Every Fear』(Peter Swanson)物語はタクシーでローガン空港からボストン中心部へ向かう途中のケイトが、サムナー・トンネルで渋...
『アリスが語らないことは』(ピーター・スワンソン、訳=務台夏子、創元推理文庫)
『All the Beautiful Lies』(Peter Swanson,2018)物語の舞台はメイン州南部にある架空の町ケネウィック。モデルとなった...
『だからダスティンは死んだ』(ピーター・スワンソン、訳=務台夏子、創元推理文庫)
『Before She Knew Him』(Peter Swanson,2019)物語の舞台はボストン近郊の町ウエスト・ダートフォード。ここの一戸建て住宅...
『嘘の木』(フランシス・ハーディング、訳=児玉敦子、創元推理文庫)
『The Lie Tree』(Frances Hardinge,2015)本書は19世紀のイギリスを舞台に、SF、ファンタジー、さらにサスペンス活劇まで盛...
W・W・ジェイコブズの「猿の手」(The Monkey's Paw)(創元推理文庫:怪奇小説傑作集1 英米編)は、願いを叶える猿の手のミイラの話である。だいぶ昔に読んだのであまり定かではないが、猿の手を入手した夫妻が金銭を願うと、息子が死亡し、その代償として富をえるという流れであった。物語りはもう少し続くわけであるが、当時、何とよくできた作品であろうと感心したのを覚えている。読んだのが、台風が来ていた深夜だったので、なおのこと印象深かったのかもしれない。 このような、神霊や怪異に願いことをする設定は、小説や漫画、アニメなど創作物に一般的なスタンスである。例えば、みじかな所では、「どろろ」におい…