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月夜の猫-BL小説です 夢見月28 BL小説 「知り合いの雑誌編集者のまた知り合いの女の子が務めてるスナックに坂本がたまに来てて、明日からシンガポールだから今夜は飲むぞとかって騒いでたらしい。えらく羽振りがよかったから覚えてたって」 「それ、夕べの話ですか?」 「残念ながら一昨日の話」 「ってことはもう、坂本
月夜の猫-BL小説です 夢見月27 BL小説 「ほんとに助かった。ご自宅の方はクリーニング業者を入れて、きれいにしてもらったから、くれぐれも万里子さんにお礼を言っておいてくれよ」 アスカがマスコミの手から逃れるために、自宅を提供してくれた万里子や井上には良太も感謝しかなかった。 お陰で、一番マスコミがうる
月夜の猫-BL小説です 夢見月26 BL小説 江藤とアスカの人気俳優同士の不倫騒動は、不倫動画の日時にアスカにはしっかりしたアリバイがあったことで、俄然動画がフェイクであることが取り沙汰されて間もなく、週刊文化芸能編集部編集長並びに文化芸能社社長が緊急記者会見を開き、編集部の担当記者がネタ元をきちんと調べ
月夜の猫-BL小説です 夢見月25 BL小説 「江藤が前に関係したらしいってモデル、昔江藤が共演したっていう番組から見当つけて、同じ事務所のモデルに近づいて聞き出したら、まあ簡単に詳細まで話してくれたぜ」 一見優し気なイケメンの山倉はやたら女子に受けがいい。 「今話題の不倫動画も、あれ、絶対リーナだよね、
<劇場版名探偵コナン新たな事件の真相に迫る関連する記事> 劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』をより楽しむために…注目のキーパーソン4人について解説 …劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』が4月18日(金)より
月夜の猫-BL小説です 夢見月24 BL小説 「内輪だけだったから、親しい方ばっかだったな。原さんご夫婦とか、九条さんとか、五所乃尾さんとか、あ、今の家元のパパね。あとは理香さんや速水さん、親戚の綾小路さんとか、そんなところ?」 アスカの言うそんなところ、はやはり著名人やセレブばかりである。 だからと言
月夜の猫-BL小説です 夢見月23 BL小説 「一月二十五日の、二十二時前だな。わかった。スケジュールを調べてみる」 早速良太から秋山にも連絡が入った。 手帳やタブレットをチェックした秋山だが、その日はアスカの数少ないオフの日だった。 「アスカさん、一月二十五日のこと、覚えてるか?」 テレビの前に陣取っ
月夜の猫-BL小説です 夢見月22 BL小説 「千雪さん風に言えば、こっちはフェイクだってわかってるわけですからね。それに、江藤さんって、ひとみさんに言わせると叩けば埃がでるらしいですし、あの動画も元は江藤さんとアスカさんじゃない誰かと一緒のものだったのかもしれない」 良太は江藤についてももう少し突っ込んで
月夜の猫-BL小説です 夢見月21 BL小説 「でもさ、事実かどうかじゃなくて、疑惑ってだけでもう決まっちゃうようなもんじゃない」 アスカの言うことに秋山もはっきり否定ができなかった。 しかも江藤とアスカが親し気に歩いている動画などが出回ったからには、誰しもクロ確定とするだろうと思われた。 「事実じゃな
月夜の猫-BL小説です 夢見月20 BL小説 そんな江藤と、ドラマや映画で主演を張る、美人だが悪を許さない的なはっきりしたキャラが人気のアスカとのスキャンダルだからこそ、マスコミが騒いでいるのだ。 だが、優柔不断なヤツ、とひとみは江藤を一刀両断、どちらかというと嫌っていた。 「あいつ、コソコソ共演者つま
月夜の猫-BL小説です 夢見月18 BL小説 「アスカさんならそんなもん跳ね返すわよ、絶対!」 直子のように頼もしいことを考えてくれるファンもいるに違いないが、何にせよ、少しでも早くデマだと実証しないことには前に進めない。 良太は直子の電話を切るとすぐ加藤に連絡を入れた。 「ああ、今調べてるとこです。千雪
月夜の猫-BL小説です 夢見月17 BL小説 今朝がた、青山プロダクション代理人として小田弁護士が、文化芸能の記事は事実無根であり、告訴も辞さないとはっきりインタビューに答えていたので、マスコミが会社に押しかけるようなことはなかったのだが、良太が車から降りた時、どうやら会社の周りに数人マスコミ関係者だろうう
月夜の猫-BL小説です 夢見月16 BL小説 さらに大抵、この手の報道では当の本人のこれまでのプロフィールまで重箱の隅をつつくように情報が流れる。 それだけでなく、これまでにも何かと週刊誌ネタを提供していた事務所の社長である工藤に対しても余計な詮索が入るかも知れないことを良太は懸念していた。 ただし、
月夜の猫-BL小説です 夢見月14 BL小説 ぐるりと塀が囲み、真新しい門戸に辿り着くと、良太は家の中にいるはずの千雪の携帯を鳴らした。 今、開ける、と千雪が返事をすると、門が内側に開いた。 雑木林が周囲を覆う中、年季の入った洋風の建物が現れ、秋山は玄関に車をつけた。 「軽井沢の綾小路さんとこみたいだ」
月夜の猫-BL小説です 夢見月12 BL小説 「アスカさんも変な色のジャージとか黒縁眼鏡とかで変装するとか?」 良太が千雪を見て苦笑する。 「やあだ、ユキのあのみょうちきな変装、あり得ない~」 アスカが心底いやそうに言うと、みんなが笑った。 お陰で妙に張りつめていたオフィス内の緊張感が少し緩められる。
月夜の猫-BL小説です 夢見月11 BL小説 「しかしあり得ないことじゃないですね。きついことを言うつもりじゃなくても新人はいじめられたと思うかもしれないし、大御所や脚本家なんかには生意気と思われるかもしれない言動がありますからね」 淡々とアスカ評をする秋山に、「ちょっとお、秋山さんまで、ひどーい!」とア
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これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。海外ミステリを読んでいると、たまに日本のミステリが読みたくなる。それも、最近めっきり少なくなった気がする「本格」もの。少し前の作品だが、懐かしい匂いがしているこの本を読んでみた。私立探偵の石動戯作は、14年前に鎌倉の梵貝荘という私邸で起きたある殺人事件の再調査を依頼される。「名探偵」水城優臣により解決済のその事件の顛末は、「名探偵」の記録者・鮎井郁介により...
月夜の猫-BL小説です 寒に入り20 BL小説 東洋グループ側からは、紫紀を始め、中平広報室次長、岡林広報室長、宮下東洋商事営業第一部本部長、渡辺東洋フィナンシャル営業第一部本部長など、主要幹部が列席すると言われて、良太は心の中で溜息をつく。 何? その顔触れ。 紫紀が直々に沢村にオファーしたことからも
月夜の猫-BL小説です 寒に入り18 BL小説 淑子に言葉をかけられて神妙に頷いている工藤を見て、良太はまた一人、工藤の苦手な相手を見つけた気がして、笑みを禁じ得ない。 この場合の苦手は、決して嫌いじゃないが、という前提だ。 クソババア、なんて自分の祖母のことを詰っていた工藤だが、案外、本人を目の前にし
月夜の猫-BL小説です 寒に入り17 BL小説 俄かに沢村の周りが賑やかになった。 沢村は煩わしくて仕方ないながらも、佐々木のことが気になって目で探していた。 佐々木は母の淑子と一緒に小夜子や義母佐保子、浜村会長らと話しているところだった。 そこに兄の宗一郎がいるのを見て、沢村は眉を顰めた。 思わ
月夜の猫-BL小説です 寒に入り16 BL小説 すると由樹も名刺を差し出した。 「まあ、よろしく。智ちゃんの従姉の大河内由樹です」 名刺には三友産業グループ、三友ホールディングス、専務取締役という肩書があった。 「プロデューサーさん、カッコいいわね」 「いえ、まだてんで駆け出しなので」 「パワスポとかやっ
月夜の猫-BL小説です 寒に入り15 BL小説 亭主の小夜子が正客である淑子に銚子と引き盃を渡し、盃が最初のグループ内に順に渡ったところで、酒を注いでいく。 次のグループからは、直子と洋子も亭主側の手伝いとして同じように銚子と引き盃を持って回った。 全員に行き渡ると、直子と洋子も末席の自分の席に着き、そ
月夜の猫-BL小説です Summer Break ようやくラストです BL小説 年が明けて世の中寒波が襲来のこのシーズン、 お正月も終わりですが、 Summer Breakようやくラスト、です。 すみません、唐突に充電切れすることがあり、 そうすると、次が出てこなくなることがあって。 というか、
月夜の猫-BL小説です 寒に入り13 BL小説 どうやら良太と工藤、沢村は金髪碧眼にフレームレスの眼鏡をかけた男と一緒のグループのようで、先頭に研二が座り、良太、沢村、金髪男、工藤という順に席入りした。 「沢村、お前、英語しゃべれるんだろ? 隣の人何者だよ」 「英語人種じゃねぇみたいだぜ? フランス語っぽ
月夜の猫-BL小説です Summer Break38 ラスト BL小説 何だかわからなかったが、その夜の工藤は割と酔っていたのか機嫌がよさそうに思えたものの、別荘に帰ってから猫の世話を済ませて翌日帰る準備をしていた良太の部屋を強襲して、やたら良太に絡んできた。 良太としてもせっかく東京を離れて二人きりでい
月夜の猫-BL小説です Summer Break37 BL小説 「初犯で執行猶予も終わってほとぼりが冷めた頃でも、いざ復帰となると、視聴者が金輪際許さないとばかりダメ出しするんで、スポンサーもうんとは言わない。せっかく実力のあるやつらがバカをやって這い上がれなくなる」 工藤が怒りを滲ませた口調で言った。
月夜の猫-BL小説です 寒に入り12 BL小説 「そういえば、匠も来るんですか?」 ふと思いついて、良太は工藤に聞いた。 「俺は聞いていないが、綾小路は贔屓筋だし、今日何も入ってなければ来るんじゃないか」 財界人らしき顔が大方集う中で、ここの一角だけ少し異質な雰囲気になっているようだと良太は感じた。 関
月夜の猫-BL小説です 寒に入り11 BL小説 さり気に見まわすと、昨年、沢村の父親の意向で会社の顧問弁護士の息のかかった調査員が沢村を法を逸脱した素行調査をしているという、良太にしてみれば未だもって消化不良な出来事があった時、データの中にあった沢村の兄らしき人物が、着物姿の夫人とともにリビングの隅にいるの
月夜の猫-BL小説です 寒に入り10 BL小説 成長してからは、良太も亜弓の言う意味がよく分かったし、自分の出来が良かったわけではないことも頷けた。 だがそのうち努力賞が自分なのだと開き直ったから今がある気がする。 冷静に考えてみると、去年、やたら悩んでいたのがバカみたいに思えてくる。 周りがみんなで
月夜の猫-BL小説です 2025年あけましておめでとうございます BL小説 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 今年はどうか、地球上の人々も動物も、みんなにとって良い年でありますように! 年末は忙しなく、xmas2024では、ぎりになってから、 「勝手にしやがれ!」を始めてしまいました。 xma
月夜の猫-BL小説です 寒に入り1 BL小説 五日くらいまでは晴れていい年明けだったのだが、六日の朝から寒波の襲来で東京は年末の大雪にもまして交通にも人の動きにも影響が出た。 雪が十センチも積もれば、東京では大雪なのだが、本来の大雪に見舞われている地域に住む人々からは、その程度で大雪などと言うのはおかしい
月夜の猫-BL小説です 勝手にしやがれ!2 BL小説 それでもまあ、この年末良かったと思うようなことがないわけでもないから、帳消しとまではいかずともその時ばかりは気分は上昇する。 例えば幼馴染でリトルリーグの頃からバッテリーを組んできた肇と、高校の時、部のマネージャーだったかおりが最近つきあい始めたことだ
月夜の猫-BL小説です 勝手にしやがれ!1 BL小説 会社の慢性的な人手不足のせいもあるが、師走に入ってからの広瀬良太はとにかく忙しかった。 もちろん、忙しいのは自分だけではないのはわかっている。 社長の工藤などは、ワーカホリックも度を越えて東奔西走しているのだ。 それはわかっているが、忙しいうえにこ
月夜の猫-BL小説です 勝手にしやがれ!(工藤×良太24) BL小説 沢村と佐々木の「恋ってウソだろ!」とリンクします。 師走に入り、会社の慢性的な人手不足のせいもあり、良太はいつにもまして忙しい毎日を送っている。しかも次から次へと厄介ごとがやってくれば、良太もついぼやきたくもなる…
月夜の猫-BL小説です 月鏡66 ラスト BL小説 「次、『今ひとたびの』で行く予定です」 きっぱりと良太は告げた。 「行く予定て、こないだ、ドラマ終わったばっかやろが」 案の定と千雪は文句を言う。 「来年の話ですから、キャスティングはまだですけど。大澤さんらのスケジュールは一応おさえてあります」 千雪
月夜の猫-BL小説です 月鏡65 BL小説 「ひょっとしたらうちのタレントや社員、が対象ということもあるかもだが、主にこの良太だ。いつも四人でなくても、都合がつく者だけでいい」 「え、ちょ、工藤さん! 俺だって自分で何とかできますし、何かって、もう魔女オバサンは襲ってこないでしょう?」 工藤のまたしてもな提案
月夜の猫-BL小説です 月鏡64 BL小説 「けど、こないだの仕事ってより温泉旅行提供してもらったみたいなもんだったし、そう、ご活躍ってほどの仕事もしてないのに、あんな破格な報酬もらっていいのか?」 加藤が代表して言った。 工藤が提示した報酬額を、良太が加藤の口座にみんなの分をまとめて振込してあった。 「
月夜の猫-BL小説です 月鏡63 BL小説 孫が可愛いと思わなきゃ、気にかけたりしないよな。 逢うことがそうそうできないから、余計に工藤のことは気になっていたんだろう。 だからってなんで俺、なんだよ! 俺なんか、ただの部下なんだからな! 工藤と久々顔を合わせて食事をしているのに、と、良太はグチグチと