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月夜の猫-BL小説です 花のふる日は51 BL小説 チャイムの音が聞こえた気がしたが、千雪はまだ夢の中を彷徨っていた。 再びチャイムが鳴った。 はっと現実に引き戻され、千雪はソファから跳ね起きた。 「菊ちゃん? どないしたん?」 てっきり菊子がまた戻ってきたものと思い込んで玄関を開けた千雪は、そこに立つ男に不意
月夜の猫-BL小説です 花を追い(工藤×良太) BL小説 厄介ごとは一つ終わったかと思うとまたどこかから別のものが湧いて出る。大物脚本家坂口に工藤が押し付けられたドラマ制作は何だか良太へと丸投げされているような気がする。最近工藤はアイドルタレントのドラマにかかりきりで、と思ったら今度はCF撮影のためにニュージー
月夜の猫-BL小説です 月澄む空に(工藤×良太)81まで更新しました BL小説 月澄む空に(工藤×良太)81、好きだから144、花のふる日は48 まで更新しました
月夜の猫-BL小説です 月澄む空に(工藤×良太)77まで更新しました BL小説 月澄む空に(工藤×良太)77、花のふる日は41、好きだから137 まで更新しました
月夜の猫-BL小説です 花のふる日は36 BL小説 「悪いな、小林先生はこれから俺と小説の映画化の打ち合わせがあるんだ」 工藤は後部座席のドアを開けると、千雪を促して乗せ、自分も後から乗り込んだ。 「俺は諦めたわけじゃないからな、千雪!」 ドアを閉める間際、呻くような京助の言葉が千雪の心に飛び込んだ。 バックミ
月夜の猫-BL小説です 花のふる日は35 BL小説 「自己防衛、するしかないし。大体、俺の人相風体がマスコミのお陰で勝手に一人歩きして、警察がそれに踊らされるやなんて、情けなさ過ぎですわ」 言葉に詰まる渋谷に、クールな笑みを浮かべて千雪はさらに辛らつな言葉を投げつけた。 そこへドアが開いて、西岡警部が入ってきた
月夜の猫-BL小説です 花のふる日は34 BL小説 「そら、名探偵のイメージは大事やし、ほんまいうと、高校の頃女の子に追っかけられすぎて嫌気がさしてたよって、これなら誰も寄ってこないだろう思て。わかりますやろ? 西岡警部」 不細工の代表のような面構えの西岡警部に千雪がわざとらしくそう言うと、警部はムッとした顔で
月夜の猫-BL小説です 花のふる日は33 BL小説 「ほう? 別荘ね。どんなしのぎで手に入れたのやらな」 もっとキモいのはこのおっさんや! 何様や思うとんのや! 千雪はまた心の中で毒づいた。 工藤のエロやろうの肩持つわけやないけど、このアンコウオヤジはすかん! 「西岡さん、別荘は工藤さんが曽祖父から譲り受けられ
月夜の猫-BL小説です 花のふる日は32 BL小説 「今、西岡警部がおっしゃいましたよね、屈強な刑事を『油断させておめおめと殺してしまった』のが犯人ですよ。俺以外のね。渋谷さん、俺用に使てたメルアド、他に知っている人はいてへんのですか?」 すると渋谷は一瞬何かを思いついたような顔で考え込んだ。 「いい加減御託を
月夜の猫-BL小説です 花のふる日は30 BL小説 昼前には東京に入り、乃木坂にある工藤の会社で一緒に降りた千雪は、タクシーを拾ってアパートに帰り、慌てて着替えて研究室に出向いた。 「おお、小林くん」 そこでちょうど廊下の向こうからやってきた宮島教授に出くわした。 「探していたんだよ、君を。実は警察が来てね…
月夜の猫-BL小説です 月澄む空に(工藤×良太)67まで更新しました BL小説 月澄む空に(工藤×良太)67、 好きだから125、 花のふる日は29、 まで更新しました ■久々新刊のお知らせです。 お前にだけ狂想曲7、 お前にだけ狂想曲8
月夜の猫-BL小説です 花のふる日は29 BL小説 名探偵というキーワード、さらに容疑者が、ぼさぼさ頭に黒渕メガネ、ダサいジャージという、どこかで聞いたような人相風体に、千雪はのんびり別荘で休養しているわけには行かなくなった。 どうしても気になった千雪は、佐久間の携帯を呼び出してみた。 「あ、先輩! 今、どこ