back next top Novels 井原は道中、ニューヘイブンの街での生活やユニークな大学教授の … "そんなお前が好きだった78" の続きを読む
オリジナルBL小説です。お気楽ハピエン。R18。オヤジ×健気、俺様×強気、美形×ワンコ年下、学園、バンド、業界、海外etc。
オリジナルBL小説です。お気楽ハピエン。R18です。敏腕プロデューサ社長の工藤×その部下良太、傲岸不遜男×強気、野球選手×美形、業界、バンド、学園BL、高校、大学生からリーマン、イケオジ多。BL、ML。
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1件〜100件
back next top Novels 「ドラマで弊社が所有している『Gatto』を使用したい、という
back next top Novels やがて三十階につくと、イケメンは開くのボタンを押していたので
月夜の猫-BL小説です 春立つ風に12 BL小説 | 良太が頭の中で瞬時にざっと思い描いたところで、男が徐にサングラスを取った。 「急いでいたとはいえ大変失礼いたしました、マダム、お怪我はありませんか?」 丁寧な日本語でそう言って笑みを浮かべたその男を、良太も、老齢の女性も手を口元に充てたまま、食い入るように
月夜の猫-BL小説です 春立つ風に(工藤×良太)11までアップしました BL小説 | 青山プロダクションとしては初めての一大イベント、社員とその家族のための慰労会が無事終わり、皆が喜んでくれたのが何よりだったのだが、帰りがけにそろそろ風邪を引く頃だから気を付けてと母に念をおされたにもかかわらず、良太
月夜の猫-BL小説です 春立つ風に11 BL小説 | わらわらと寄ってきた猫たちをひとしきり撫でてやりながら、こうして猫たちに会おうと思えば会えるのも有難い、と思う。 さっきより幾分シックなスーツとタイに着替え、ツイードのコートを羽織る。 「ま、いっか」 鏡の中の髪型はいじっても大して変わらない。 ましてや童顔も。
back next top Novels この企画は例によって実はドキュメンタリーが好物の工藤と工藤の
back next top Novels 「良太ちゃん、午後から出かけるの?」 電話を終えると鈴木さん
back next top Novels 「ギャット?」 「イタリア語で猫。『Gatto』は確かに高級な
back next top Novels 「『貴様と俺』とかって、ダサ………」 ドラマのタイトルについ
back next top Novels まああっためるだけなら誰でもできるだろうけど、工藤がやってく
月夜の猫-BL小説です 春立つ風に(工藤と良太)5までアップしました BL小説 | 青山プロダクションとしては初めての一大イベント、社員とその家族のための慰労会が無事終わり、皆が喜んでくれたのが何よりだったのだが、帰りがけにそろそろ風邪を引く頃だから気を付けてと母に念をおされたにもかかわらず
月夜の猫-BL小説です 春立つ風に5 BL小説 | 革のハーフコートを羽織り、ビュービューと冷たい風が吹き抜ける通りを歩きながら、工藤は良太が入社してから何度か寝込んだり倒れたり、入院したりとこれだけ世話を焼かせるやつはいないぞ、などと心の中でブツブツと文句を言った。 だが、工藤自身、実は良太の世話を焼きたがっ
back next top Novels 鈴木さんの話では昼におむすびを食べて薬を飲んだらしい。 枕
back next top Novels 冬になると百合子の言葉を思い出して、念のためにレトルトのおか
月夜の猫-BL小説です 春立つ風に2までアップ、連載はじめました BL小説 | 春立つ風に(工藤×良太)、連載はじめました。「寒に入り」の後になります 尚、例によって、「寒に入り」の中で、時系列的な修正が入りますが、 おおよその内容には関係はないかと思われます。 またお付き合い頂ければと存じます。
月夜の猫-BL小説です 春立つ風に2 BL小説 | 「急ぎの仕事とかあるの?」 「まあ、全部が急ぎと言えば急ぎだけど……、行ってきます。下手してインフルとかだったらシャレにならないし」 ということで良太には行きつけになっている裏の通りにある内科クリニックに駆け込んだのだった。 受付ギリではあったが、良太の顔見知りの
月夜の猫-BL小説です 春立つ風に1 BL小説 | 極力温かいダウンコートにマフラーをきっちり巻いた上にマスクをして、広瀬良太はオフィスへの階段を上がった。 手にはポカリスエットの一〇〇〇ミリリットルのボトルやバナナ、梅漬けやおむすびの他に栄養ドリンクやビタミン剤のサプリやゼリー飲料が入った袋を下げている
「寒に入り」の後になります。 ………。 青山プロダクションとしては初めての一大イベント、社員とその家族のための
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド373、ラストまでアップしました BL小説 | メリーゴーランド(京助×千雪)373、ラストまでアップしました ようやくラストまで到達しました。 ほんっっとうに最後までお付き合いいただいたご奇特な方には心より感謝申し上げます ラストは決まっていて、中身は初めはもっとドロッと
back top Novels 「何でお前と研二? 俺もやろが」 当然三田村が文句を言う。 「お前は桐島
back next top Novels 「これ、持ってくわ」 千雪がキッチンから大皿に盛られたロース
back next top Novels 「フン、その程度の編集は一緒にやっていく価値はないな。上辺でし
back next top Novels 案外千雪も軽く答えたので、京助も、そうなのか、とホッとした。
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド369までアップしました BL小説 |幼馴染の江美子の死が千雪と研二を接近させたが研二と一緒にいたいという千雪に研二は京助のもとに帰れと告げる。研二から千雪を連れて行って欲しいと言われて現れた京助は嫌だと泣き喚く千雪を連れ帰る
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド369 BL小説 | 「え、ほな、京助先輩と一緒に!?」 気を取り直した佐久間は千雪の顔の間近で喚く。 「アホ! 声がでかいわ」 歩きながら千雪は佐久間を睨み付けた。 「何や、そうなんでっか。俺、二人がどないなるんやろ思て心配しとったんでっせ?」 今度はひそひそ声で佐久間が言
back next top Novels 「え、ほな、京助先輩と一緒に!?」 気を取り直した佐久間は千
back next top Novels 相変わらず工藤は有無を言わせない。 「今日、夕方なら時間あり
back next top Novels 「誰が待つか。一昨日だろ? 昨日は解剖室であくせくしてたんだよ
back next top Novels 仕方ないだろう。 気合が入った捻くれ度といい思い切った罵倒
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド365までアップしました BL小説 | 京助の周りには女性の影が絶えず、縁談も持ち込まれあやふやな二人の関係が小夜子の結婚に影響することも千雪は危惧して千雪は京助と別れようとした。さらに幼馴染の江美子の死が千雪と研二を接近させたが千雪に研二は京助のもとに帰れと告げる。
back next top Novels 「実は、その、留学って話があって」 それは千雪も予想外の話だ
back next top Novels おそらく編集部の仕事として千雪の担当を受け持ったが、よほど千
back next top Novels 食器をざっと洗うと食洗機に放り込み、京助はリビングに戻った。
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド362 BL小説 | 当初はもし千雪と別れることなったら、日本を逃げ出すくらいしかないかもしれないなどと考えていた京助だが、事実上ほぼ京助の留学は決定したようなものになっていた。 「なかなかいけるな、これ」 ぐい呑みを空けて京助が言った。 リビングのテーブルに、
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド361 BL小説 | あの夜、もうこれ以上は涙はでないだろうというくらい大泣きした千雪を、京助は自分の部屋に連れ帰って寝かせた。 翌日はほぼ一日ゴロゴロしていたようだが、夜になると妙に元気な顔で、「カレー作った。食うやろ?」などと笑顔で京助を出迎えた。 以来ずっと京助
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド360 BL小説 | 師走もそろそろ終盤に近づき、クリスマスに忘年会、ボーナスに懐が温かくなり財布のひもが緩むことを見込んでの年末商戦、世の中は一段と忙しなくなってきた。 師走になると法医学研究室も何故か忙しくなる。 京助は泊まり込みで解剖を終えた後、少し仮眠を取る
back next top Novels 「怪我の具合はどないです?」 予期しない研二の声に、京助は何
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド358 BL小説 | 「過ぎてもうた時間は戻らへん、千雪」 研二は自虐的な笑みを浮かべた。 「俺は、お前から逃げてもうた……それが事実や」 「それこそ昔の話やろが! アホ!」 「そうや、俺はドアホや。もし、生まれ変わることがあったら、次は絶対逃げたりはせえへん」 「生まれ変わ
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド357までアップしました BL小説 | 京都から戻ってきた千雪は研二に会い、夕食に誘われ、研二の部屋に行く。高校時代の話をしているうち、研二は千雪にキスをし、ずっと千雪と一緒にいたかった、と話し始める。さらに研二は千雪に京助のところへ帰るように言う。
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド357 BL小説 | 「ずっとこうして…………」 研二は千雪を離すと、愛おし気にその頬に手を置いた。 「お前を抱きしめていたかった」 千雪の目を覗き込むように、研二は笑みを浮かべた。 千雪は研二の言葉が引っ掛かった。 「……俺はずっと……お前と一緒にいたい」 「千雪……
back next top Novels 「そら、俺も見てみたいな。東北に中国美人か」 「海は鈍色でよか
back next top Novels そういえばオヤジに言ったやなんて京助は言うたったけど、小夜ね
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド354までアップしました BL小説 | 三田村から京助が事故にあったという知らせを受け、千雪は取るものとりあえず新幹線で東京に戻り、病院へ行く。しかしそこには京助に近づきたがっていたミスT大伊藤がいて、自分がついているから千雪はかえっていいと言った。
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド354 BL小説 | 確かに原家は小夜子の母方の親戚とは、もともと後妻の娘である伯母が原に嫁いでからは、伯母の父の葬儀に顔を出して以来、従兄の結婚の際も何の知らせもなく、後で聞いて祝いを贈ったくらいで、疎遠になっていた。 ところが小夜子と紫紀の婚約の話題がマスコミに流れた頃
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド353 BL小説 | 「今夜は、何か予定あるんか?」 「そこからして何も考えてないわ」 「ほな、うちでメシ、食うか? 少し遅うなってもええなら」 研二の申し出に、千雪は一呼吸おいた。 「ええで」 ようやく答えた千雪に、「九時半くらいには帰れる思う」と言うと、研二はバックヤード
back next top Novels 辻はテーブルを挟んで向かいに腰を降ろすと、「なかなかの乗り心
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド351までアップしました BL小説 | 自分を取り戻すために芭蕉の足跡を追って東北を旅していた千雪は、最後に江美子の死にきちんと向き合うべく京都に向かう。ところがそんな時三田村から京助が事故にあったという知らせを受け、千雪は取るものとりあえず新幹線で東京に戻り、病院へ駆け込んだ
back next top Novels 「千雪くん、おるん?」 通りに灯りが灯り始めた頃、家に戻って
back next top Novels 「そうなんだ? しかし、ことごとく俺は千雪くんに避けられてる気
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド349 BL小説 | 「ああ、かんにん」 千雪が病室に入ると、「京助のお陰でスケジュールが狂いっぱなしだ」と言いながら紫紀は小夜子と部屋を出て行った。 速水と佐久間は大学に戻ると言い、三田村は仕事を抜け出してきたからと部屋を出た。 急に二人きりになって、しばし沈黙があった
back next top Novels 寒さを感じて千雪が目を覚ましたのはちょうど午後二時を過ぎた頃
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド347 BL小説 | 最初は交通事故の報道としてローカルのニュースで取り上げられただけだったのが、事故にあったのがフェラーリで主に後部がぐちゃっと潰れたその車の持ち主が名前が知れた綾小路京助とどこかしらから洩れたらしく、マスコミは一斉に騒ぎ始めた。 「あちゃあ、SNSでもめち
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド346までアップしました BL小説 | 京助が事故にあったと三田村から連絡を受けた千雪は東京に向かうが、病院に辿り着くと空手部のマネージャーでミスT大の伊藤と木村がいて、まだ意識は戻らないが命に別状はないと聞き、さらに伊藤に自分がついているから帰ってもいいと言われて病院を去る
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド346 BL小説 | 紫紀と小夜子は看護師に付き添われて京助のベッドに案内された。 あちこち包帯を巻かれているようだが、普通に眠っているようでもあった。 二人はすぐに待合室に戻ってきたが、紫紀は初めて見慣れない二人の女の子に気づいた。 「失礼ですがあなた方ですね、救急車を
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド345 BL小説 | 伊藤と木村は今日午前中に、佐久間と京助とともに一月に行われることになっている空手部の追い出しコンパについて打ち合わせをすることになっていた。 実際京助が顔を出す必要もないのだが、伊藤にもせっつかれていたし、佐久間にもできれば先輩も一緒になどと言わ
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド344 BL小説 | 藤原が京助の事故を知ったのは、午前八時半を回ったところだった。 昨日からの寒波で冷え切っていた上、早朝は都心でも雪混じりの小雨が降っていた。 「あのっ、京助さんの後輩の佐久間いうもんですけど、さっき京助さん事故で病院に運ばれて………」 連絡はT大法学部
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド343までアップしました BL小説 | 雲隠れした千雪を追って東北までやってきた京助と研二に居場所をちゃんと教えるよう念を押され、東北の旅をつづけたが千雪は徐々に自分を取り戻し、江美子の死にきちんと向き合うべく京都に向かう。そこへ京助が事故にあったと知らせが入る。
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド343 BL小説 | クセでいつの間にか胸ポケットから出したメガネを千雪はかけていた。 こんな時でさえ妙なクセが抜けないのを自嘲する。 思い切ってドアを開けると、先ほどの二人の女性が振り返った。 「小林さん!」 千雪を見て立ち上がったのは、変わらないボブヘアに黒縁メガネの
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド342 BL小説 | 「病院、どこや?!」 「第一虎ノ門病院」 千雪はすぐに電話を切ると、かろうじてコートを掴み、リュックを肩に引っ掛け、財布と携帯をポケットに突っ込みながら家を飛び出した。 車で行くよりタクシーの方がいくらか早いだろうと、通りまで走ってタクシーを拾い、京都駅
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド341 BL小説 | 「いつまでこっちにおるん?」 千雪の家までくると、門の前で菊子が聞いた。 「うん、せやな、もう二、三日と思うとる」 「わかった。ほな、また」 千雪は一人でもう少し考えたかった。 ここのところずっと頭の中に靄がかかったようで、いや、その向こうにはおそらく
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド340までアップしました BL小説 | 辻から車を借りて東北にいることがわかると研二と京助が千雪のホテルにやってくる。千雪は居場所をちゃんと教えるよう念を押されつつホテルを出る。千雪は徐々に自分を取り戻し、江美子の死にきちんと向き合うべく京都に向かう。
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド340 BL小説 | 千雪も頭を下げたが、その時、菊子がバカ旦さんが小バカ旦さんくらいになったと口にしたように、亡くなった江美子と娘の久美子のために頑張っているという気概を感じた。 「バカ旦さんな、肩を持つわけや全然ないけど、江美ちゃんとの結婚が家同士の決め事で、
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド339 BL小説 | 呉服屋の店舗とは軒続きになっているが、小林家側にある沢口家の玄関は、少し奥まったところにあった。 翌日、昼過ぎに菊子と一緒に隣を訪れた千雪を、江美子の両親は揃って出迎えた。 二人とも感極まって涙ぐみ、ようきてくれた、ようきてくれたと、千雪を招き入れた。
back next top Novels 菊子がビールを飲み干して、千雪をちょっと睨む。 「別にごまか
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド337 BL小説 | けれど今、一人になってしまった研二は、子供のためにもと孤軍奮闘している。 真由子と別れた原因の一端が自分にあるのなら、研二と一緒にいないといけないと、いや、今こそ一緒にいたいと千雪は思ったのだ。 京助がやって来て、帰って来てくれと言い、親に話したなどと
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド336までアップしました BL小説 千雪が芭蕉の足跡を追って東北に行ったことを知る。辻の車を借りて行ったので、ナビのGPSから千雪が秋田にいることがわかり、急遽京助と研二は秋田に飛ぶ。 千雪は驚くが、一人旅をしたいだけだと突っぱねる
back next top Novels 「喧嘩なんかせえへんけど………ちょっといろいろわかれへんよにな
back next top Novels 「ああ、あれ、辻に借りてな」 「辻くん? なんやそうなん。今晩
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド334 BL小説 | 高岡の有磯海、金沢の長久寺、福井県の永平寺、敦賀の氣比神宮、と駆け足で芭蕉の足跡を巡り、大垣では奥の細道結びの地記念館を一通り見た後、千雪は夕方には京都に入っていた。 本当は金沢あたりで一泊してゆっくり歩いてみようかとも思ったのだが、何となく気が急いて
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド333までアップしました BL小説 | 千雪は考えるのをしばらく放棄したくなり東北へと向かう。研二は千雪が京助のところに戻ったと思い、三田村から連絡を受けるまで千雪がいないことに気づかなかった。京助も千雪の行方を知らず、皆があちこち聞いても誰も知らないという。俄かに皆が焦り始
back next top Novels 「俺なんか現実逃避ばっかや。菊ちゃんえらいわ」 「アホやな、え
back next top Novels 千雪の意思を尊重する形で送り出したものの、実際は気がかり半分
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド331 BL小説 | 鮭と卵焼き、ハムとほうれん草、山芋とワカメなどのサラダ、それにフルーツヨーグルトにご飯とみそ汁としっかりした食事だ。 食後にコーヒーが出て、それぞれ一息ついた。 「それで? 今日はどこに行くって?」 京助が千雪似聞いた。 「酒田とか鶴岡とか」 ボソリと
back next top Novels それを見て、大きく溜息をつく研二に、「まあ、あのようすじゃ、
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド329までアップしました BL小説 | 千雪は離婚して上京した幼馴染研二の家に転がり込んだが、京助が訪ねてきて帰って来てほしいと告げる。研二はたまたまその様子を見て、千雪に京助と話した方がいいと告げる。やはり居候で長居をして迷惑をかけているのだと千雪は思いこみ、研二の部屋を出る
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド329 BL小説 | 京助は研二とともに文句を言う千雪を自分たちの部屋へ連れて行った。 「大体、二人して仕事放ってこないなとこまで、呆れるんはこっちや!」 子供のように連行された千雪は、部屋に入るなり喚いた。 速水の言うように目的があって動いているとわかったところで、千雪が
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド328 BL小説 | 「勢いで来てもうたけど、これからどないします?」 ホテルが近づくと、研二が思いついたように言った。 「三田村が部屋取ってくれてたぜ」 「当日でよう空いてましたね」 「この季節、よほど大きなイベントでもない限りどこかしら空いているさ」 「せえけど、俺らが千雪
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド327 BL小説 | 「いや、あいつ大抵携帯電源入れてへんやろ」 「せえけど、今、ホテルにおるて」 「俺のカーナビ、PCで走行管理できるよって」 研二は納得し、また何かあったら連絡をくれるように辻に言い、携帯を切った。 研二から辻の話を聞くと、京助は「ったく、あのバカ!」と
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド326 BL小説 | 「千雪に、京助さんと話した方がええ、言うたんです」 研二の言葉に、京助は眉を顰めた。 「そしたら、あいつ、そうする、て言うたよって、てっきり、京助さんとこ行った思うとったんやけど」 「千雪が素直にその通り動くと思うか?」 すると研二がため息をついた。
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド325 BL小説 | 研二が千雪のアパートに駆け付けたのは、京助に連絡をしてから三十分程も経っていなかった。 チャイムを鳴らすと、「開いてるぞ」という京助の声がした。 「すんまへん、俺、てっきり、千雪は京助さんとこへ戻ったんやと思い込んどって」 開口一番、研二が悔し気に言った
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド324までアップしました BL小説 | 千雪は京助に別れを切り出したが、同時に小説が書けなくなっていた。千雪は離婚して上京した幼馴染研二の家に転がり込み、数週間が過ぎた雨の夜、京助が研二の部屋にいる千雪をいきなり訪ねてきて、帰って来てほしいと告げる。研二はたまたまその様子を見て
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド324 BL小説 | 「セイシ? バショー? って何? でもすっごくきれーモデルとか?」 「男にしとくのはもったいないくらい……」 コソコソ話とはいえないくらいな声でカップルが言い合っているのが聞こえ、また彼氏が小突かれるのを青年は見て苦笑した。 「せや、今夜の宿、取っとかん
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド323 BL小説 | 京助はマンションを後にすると、千雪のアパートに戻り、千雪の行先に関係するような何かがないかと、あらためて部屋を見回してみた。 すると、やはり一度部屋を訪れたらしいことがわかった。 京助は千雪が部屋を空けていた間もちょくちょくここに出向いていたのだが、
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド322 BL小説 | 「ああ、自殺するようなタマじゃないだろ? 理由もないし」 「あってたまるか!」 笑いを含んだ工藤の言葉に京助は怒りに任せて携帯を切った。 「どないしたんです?」 「工藤の野郎が余計なことを言っただけだ」 三田村は小さく頷き、「せえけど、いったいどこ行った
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド321までアップしました BL小説 | 千雪は京助に別れを切り出したが、同時に小説が書けなくなっていた。千雪は離婚して上京した幼馴染研二の家に転がり込み、数週間が過ぎた雨の夜、京助が研二の部屋にいる千雪をいきなり訪ねてきて、帰って来てほしいと告げる。
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド321 BL小説 | 三田村も後に続いて、駐車場の車に乗り込む京助に、「俺も行きます」と言うと、助手席のドアを開けた。 京助のマンションに着くまで、二人は言葉がなかった。 京助はエントランスの前に車を乗り捨てて、中に駆け込んだ。 ガードマンのジョージに千雪が来なかったか
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド320 BL小説 | 「何だ」 京助とは原夏緒の展覧会の件で何度かやり取りをしたし、軽井沢でも世話にはなったのだが、三田村は今回千雪のことで京助と話すのはあまり気が進まなかった。 だが、今はそんなことは言っていられない。 「千雪、京助さんとこに戻ったんですよね?」
back next top Novels 三田村は納得いかなかったが、コーヒーとあんみつを食べて店を出
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド318 BL小説 | 日比谷、芝ビルにある甘味処やさかでは、午後の繁忙時が過ぎ、スタッフが順次休憩に入り、研二はたった今入ってきた年配女性二人組がテーブル席に着くと、メニューやお茶をトレーに乗せて立った。 「ご注文がお決まりになりましたらお声掛けください」 不愛想で強面、
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド317までアップしました BL小説 | 千雪は京助から離れよう決める。さらにここにきて千雪は原稿が書けなくなる。千雪は京助に別れを切り出す。そして離婚して上京した幼馴染研二の家に転がり込んだ。荒れるばかりの京助を心配した速水はなんとかしてやりたいと動き始める。
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド317 BL小説 | そろそろ出かける時間になったのを、カウンターの上に置かれたデジタル時計で確認すると、研二はコーヒーを飲み干して立ち上がった。 「洗い物はやっとくし」 「食洗機に放り込んどいたらええ」 セーターの上にレザージャケットを羽織ると、研二は玄関に向かう。 「千雪
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド316 BL小説 | 「いや、昔、九条の叔父が原夏緒さんを連れてきた時がオーバーラップしたんでしょう」 「九条さんと叔母の縁談があったことはお聞きしてるけど破談になったんですよね?」 「ええ、小林教授が夏緒さんを駆け落ち同然に京都に連れて行ってしまわれたので」 あら、と
back next top Novels 「あ、風呂、湯張っとったんや!」 千雪は慌ててバスルームに飛
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド314 BL小説 | 九時を過ぎている。 それにドアチャイムだ。 宅配業者ではないだろうし、来客の予定は聞いていない。 ただし、オートロックとはいえエントランスのドアは下手をすれば住人の誰かに続いてなら入れてしまうが、その前に管理人室がある。 「何や、研二、鍵忘れたんか?」
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド313 BL小説 | 何でまた京助出てくるねん。 そう言えば………。 推理小説書いてみろと言ったんは京助やったな。 京助に言われるまで、千雪は古今東西の推理小説について、キャラクターやトリック、謎解きの方法などについて、ああでもないこうでもないと推理小説研究会のメンバーと
月夜の猫-BL小説です 寒に入り64(ラスト)までアップしました BL小説 | 会社の慰労会も終わり、工藤は仕事をしながら慰労会にも顔を出し、トラブルも何とかおさまって、ようやく少し時間ができた。工藤が良太の部屋を訪れると案の定、炬燵で良太は眠っていた。
月夜の猫-BL小説です 寒に入り64 BL小説 | 工藤は珍しく朝もゆっくりしていた。 良太はマグカップにコーヒーを入れて、新聞を広げている工藤の手の傍に置いた。 「俺、朝飯買ってきます」 猫たちにご飯をやってから、良太は部屋を出た。 ここのところ食料品を調達する機会はなかったから、冷蔵庫には古くなったバターや
月夜の猫-BL小説です 寒に入り63 BL小説 | 良太はハンガーラックにかけてから、コロコロで猫の毛を取った。 「んなもん、適当でいいぞ。クリーニングに出すし」 「でもある程度取っておかないとさ」 良太は意地になってコロコロで上着の猫の毛を取る。 「炬燵に足突っ込んだらズボンも猫の毛だらけじゃね?」 「だから
月夜の猫-BL小説です 寒に入り62 BL小説 | フッとほくそ笑み、工藤は「川岸さんには脱帽だ」と続けた。 「撮り直しカット、ほぼ終了した。足を向けて寝られないな」 「すごい集中力ですね、川岸さん!」 「短い時間でいかにやり遂げるかってのを体現してくれているからな、ああいうベテランになると」 炬燵なるものは、
月夜の猫-BL小説です 寒に入り61 BL小説 | 冷蔵庫にはビールとポカリくらいしか入っていない。 だが、一度気が抜けるともう動きたくない。 そのうち絨毯の上に寝転がると、良太はいつの間にか寝入ってしまった。 突然、ヒヤリ、としたものが頬に触れ、「ひえああっ!」と意味不明な悲鳴を上げて飛び起きた時には既に九時を回
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back next top Novels 祖父は粋なところがある紳士だったが、父親は見事なくらい堅物で … "そんなお前が好きだった77" の続きを読む
back next top Novels 井原がダイレクトに不動産屋に聞いた。 「いや、まさか。要は駅 … "そんなお前が好きだった76" の続きを読む
back next top Novels 流れている曲は古いアメリカのロックのようだ。 「ここは角部屋 … "そんなお前が好きだった75" の続きを読む
back next top Novels 井原は目を細めてにゃー助に笑いかけると、先に外に出た。 ス … "そんなお前が好きだった74" の続きを読む
back next top Novels その背中に向かって東が吠える。 「まあまあ、東もほら、こない … "そんなお前が好きだった73" の続きを読む
そんなお前が好きだった68-72 アップしました高校時代一学年下の大らかな井原渉に懐かれていた和田響。井原は卒業式の後、音大に進んだ響に卒業したら、この大銀杏 の樹の下で逢おうと勝手に約束させたが、響は結局行かなかった。言葉にしたことはないが思いは互いに同じだったのだと思う。だが未来のない道に井原を巻き込みたくはなかった。時を経て郷里に戻った響はピアノ教室の傍ら母校で非常勤講師となるが、4月、アメリカに留学していたはずの井原が物理教師として現れ、響は動揺する。BL。
back next top Novels 二人は力なく笑い、次の授業に備えて響もそろそろ音楽室に戻ろう … "そんなお前が好きだった72" の続きを読む
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back next top Novels 桜の開花とともに心浮き立つ日々が続いていた。 新一年生の授 … "そんなお前が好きだった70" の続きを読む
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back next top Novels 響からすると、聞いただけでウンザリと言う感じだ。 人間関係 … "そんなお前が好きだった68" の続きを読む
そんなお前が好きだった65-67 アップしました どうも歩みがのろくてすみません。 これから少しピッチが上がるかと………高校時代一学年下の大らかな井原渉に懐かれていた和田響。井原は卒業式の後、音大に進んだ響に卒業したら、この大銀杏 の樹の下で逢おうと勝手に約束させたが、響は結局行かなかった。言葉にしたことはないが思いは互いに同じだったのだと思う。だが未来のない道に井原を巻き込みたくはなかった。時を経て郷里に戻った響はピアノ教室の傍ら母校で非常勤講師となるが、4月、アメリカに留学していたはずの井原が物理教師として現れ、響は動揺する。BL。
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back next top Novels 響がそう言うと、井原が急に押し黙った。 とその時、響の携帯 … "そんなお前が好きだった66" の続きを読む
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そんなお前が好きだった62-64 アップしました高校時代一学年下の大らかな井原渉に懐かれていた和田響。井原は卒業式の後、音大に進んだ響に卒業したら、この大銀杏 の樹の下で逢おうと勝手に約束させたが、響は結局行かなかった。言葉にしたことはないが思いは互いに同じだったのだと思う。だが未来のない道に井原を巻き込みたくはなかった。時を経て郷里に戻った響はピアノ教室の傍ら母校で非常勤講師となるが、4月、アメリカに留学していたはずの井原が物理教師として現れ、響は動揺する。BL。
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