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月夜の猫-BL小説です 好きだから102 BL小説 「あったぞーーー」 ブリーフケースを探っていた沢村は声をあげた。 「ばっか、夜中にデカい声出すなよ!」 小声で窘めながら、沢村からカードを奪ってドアを開けた。 ベッドルームまでもつれるようにして連れてきた沢村を、良太は力一杯ベッドに押しやると、肩から落ち
月夜の猫-BL小説です 好きだから96 BL小説 「おう、俺、帰ってるか?」 また一つ大きな溜息と共に電話に出ると、タフな男の声がした。 「ああ、こんばんは。いるけど………」 「ちょっといいか? 近くまで来てるんだ」 今夜はちょっとと断る間もあらばこそ、三分もしないうちに、ドアチャイムが鳴った。 「
月夜の猫-BL小説です 好きだから95 BL小説 「本人にもあったことがあるんだが、普段はこうふわっと妖精っぽいっていうか、あ、そうそう、森野友香さん、彼女に何か雰囲気が似てるんですよ」 佐々木は笑った。 実は映像を見てそんな風にも思ったからだ。 佐々木はネットで見た友香の絵を思い出して、自分と別れてようやくあ
月夜の猫-BL小説です 好きだから94 BL小説 「うわ、すご! 佐々木さん!」 「え?」 いきなり叫んだ浩輔を佐々木は振り返った。 「カッコいいっつうか、すんごいいい写真じゃないですか、これ」 携帯の画面をぐっと差し出された佐々木は、これ、を見て眉を顰めた。 「直ちゃん…………」 どうやら直子が、幸田の連絡