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月夜の猫-BL小説です かぜをいたみ1 BL小説 青山プロダクション社長の工藤から電話が入ったのは、小林千雪が午前の講義を終えて腹が減ったことを漠然と思い出した、その時だった。 「は? やからテレビなんかに俺が出るとかほんまに思うたはります? ギャラなんかその辺のタレントさんにバラまきはったらええんちゃいます
月夜の猫-BL小説です かぜをいたみ(京助×千雪) BL小説 京助と千雪、そして研二の思いが絡むエピソード。 「メリーゴーランド」から数年後になります。 二年間のアメリカ留学から帰ってきた京助と千雪。 また懐かしいアパートで暮らしていくのだ、と思っていた千雪だが、千雪を出迎えた部屋はとんでもないことになっていた。 工藤と青山
月夜の猫-BL小説です 花さそう(工藤×良太)40までアップしました BL小説 花さそう(工藤×良太)40までアップしました。今回、モブシーン? が多くてすみません。 時々、誰がここにいるのか、わからなくなりそうです。
月夜の猫-BL小説です 花さそう40 BL小説 二人のコートを受け取ると、吉川はクローゼットへ持って行く。 「工藤さん、平さんへのプレゼント、どうしました?」 所在なく二人は入り口近くのソファに座ると、良太が聞いた。 「いつもと同じだ。明日から温泉二泊三日。あんまり遠くない方がいいっていうから、蔵王の温泉旅館の
月夜の猫-BL小説です 花さそう39 BL小説 良太は工藤を振り仰いだ。 「だから、工藤さんも一緒に驚いてくださいよ。時間まであと少しなんですから」 フン、と工藤は鼻で笑う。 「驚くって言っても、そんな驚くような企画じゃないんですよ。まあ、平さんから以前ちょっと聞いた話を思い出して」 良太は言った。 「杉田さん
月夜の猫-BL小説です 花さそう(工藤×良太)37までアップしました BL小説 花さそう(工藤×良太)37までアップしました。氷花(京助×千雪)24(ラスト)までアップしました。 氷花、お付き合い有難うございました。 次回、ペンディング中の『かぜをいたみ』(京助×千雪)に向いたいと思います。 以前とは多少人物な
月夜の猫-BL小説です 氷花24 BL小説 「でかい声で騒ぐと聞こえるぜ?」 うっと千雪は口を噤む。 「いっか、聞かしてやるか、お前の可愛い声」 思わず千雪は京助の頬に平手打ちをかます。 「ざけんなや!」 「ってぇ、いい加減、素直になれよ」 エロい台詞を吐きながらも京助は手を緩めない。 あまつさえ、身体を繋がれ
月夜の猫-BL小説です 花さそう37 BL小説 「工藤さん、もしご希望なら鑑定に出しますが?」 藤堂がやんわりと問いかけた。 「沢村じゃないが、俺は本物だろうがかまやしない。騒がれるのもごめんだしな」 工藤はフンと鼻で笑う。 「そうおっしゃるだろうと思いました」 藤堂は笑みを浮かべた。 「蒐集家のターゲットにさ
月夜の猫-BL小説です 氷花23 BL小説 「公一さん、メシは?」 「あいつが近くでメシ食ってくるまで、待っててやった。お陰で俺は腹が減って」 「お前も何か食うたらよかったやん」 千雪が言うと、京助はカレーを盛り付けた皿をテーブルに置いて、一瞬、間があった。 「藤原に聞いたんだよ、お前が何か作ってるって」
月夜の猫-BL小説です 氷花22 BL小説 「あんた、ここで何やってんだ!?」 そこへ飛び込んできた怒鳴り声。 「おいおい、久々会った兄貴に対してその言い草はないだろ? 仕事で疲れきって、数ヵ月ぶりにもらったバカンスだってのに」 紫紀は振り返りもせずに言った。 「そんな貴重なバカンスに、何だってわざわざこんな辺鄙
月夜の猫-BL小説です 氷花21 BL小説 紫紀はまたにっこり笑い、続けた。 「実は、君の母上、夏緒さんは、祖母の従兄の息子の許婚者だったことがあるんだ」 「ほんまに? そらまた奇遇ですね」 「そう、義母の佐保子の弟、だから義叔父ということになるんだが、九条祐紀といってね、この人が大和屋の一人娘だった夏緒さんの
月夜の猫-BL小説です 花さそう(工藤×良太)33までアップしました BL小説 花さそう(工藤×良太)33までアップしました。氷花(京助×千雪)20までアップしました。ちなみに「花さそう」と「氷花」はちょうど冬のエピソードですが時間的には約10年程開きがあり、「氷花」では京助も千雪もまだ工藤と知り会う前になります
月夜の猫-BL小説です 氷花20 BL小説 「あっそう」 紫紀は小首を傾げた。 「いや、マジで、どこかでお会いした気がしたんだが。まあ、こんな美人さん、会ってたら忘れるわけないか」 美人というキーワードに、千雪は心の中で再度ムッとしたが、初対面の相手だからとそれを何とか抑えきった。 「京助の後輩というと、君もお
月夜の猫-BL小説です 氷花19 BL小説 「え……?」 男は一瞬固まった。 「ひょっとして、京助のお兄さん、ですよね? 俺、京助ら戻るまで待ってますよって、先に召し上がって下さい」 今度はまた、ハトマメな眼差しで男に凝視されながら、千雪は続けた。 「……これは、失礼……、いや、てっきり………」 千雪が女に間違
月夜の猫-BL小説です 氷花18 BL小説 「ハッシュドビーフと、言っておりましたが」 藤原は答えた。 「ハッシュドビーフか…」 ちょっとそれは無理だな、と思いながら、千雪は棚を開けてみる。 すると、買い置きのインスタントカレーの箱が目に留まった。 「あ、これ、使こてもええです?」 「それは賄い用かと、お客様に
月夜の猫-BL小説です 氷花17 BL小説 ゆっくり風呂に入って部屋に戻った千雪は、ふっと眠気が襲ってきてしばらくうつらうつらしていた。 目を覚ましたのは、何やら大きな声が聞こえたせいだ。 どうやら公一と京助が怒鳴りあっている。 はたと身体を起こして部屋を出ると、階下が騒がしい。 「救急車呼んだけど、さっき事故
月夜の猫-BL小説です 氷花16 BL小説 「咲子さん、予定日いつだっけ? メシ作ってくれるのはありがたいが、無理するなよ。このくらい俺、自分でやるから」 千雪も咲子のエプロンの辺りのふくらみに気づいていた。 「もうちょっと先なんだ。あとは出てくるの待つだけだし、昨日から、亭主、札幌出張で退屈だったから、いい
月夜の猫-BL小説です 氷花15 BL小説 美しい山々の連なり。 雪をかぶった街並み。 寒ささえ透明なたたずまい。 そんな自然の中に浸るだけで十二分に千雪は感動的だったのだが。 「後ろに体重かけ過ぎだ!」 青空の下のパウダースノーはいいとしても。 「もっと力抜け!」 リフトに乗って眺めるのは絶景で。 「脚伸ば
月夜の猫-BL小説です 花さそう(工藤×良太)29までアップしました BL小説 花さそう(工藤×良太)29までアップしました。氷花(京助×千雪)14までアップしました。
月夜の猫-BL小説です 氷花14 BL小説 どこかから聞こえてくる声が煩いので、千雪は身体を捩って眉を顰めた。 「起きろって、こら」 次にはゆさゆさ揺すられて、ようやく少しだけ目を開ける。 「メシ、食いっぱぐれるぞ! 千雪」 ベッドの横で仁王立ちになっている京助をみとめてからだを起こし、勢い昨夜の記憶を反芻
月夜の猫-BL小説です 氷花13 BL小説 千雪の部屋は客間らしくバスルームもついていたが、一階に広い風呂を藤原が用意したと京助に言われ、せっかくなのでそちらに入ることにした。 「俺も一緒に入ってやろか?」 千雪が温泉でも風呂でも他人と入ることに抵抗があることを知っていて、京助はちょっと絡む。 「遠慮しと
月夜の猫-BL小説です 氷花12 BL小説 「ほんま使わせてもらおかな。けど、京助んち、にぎやかで楽しそうやんな」 千雪は少し羨ましい気がした。 「そうそう、涼さんと俺とは学校は違ったけど同い年だし、いっつも京助さんが先頭に立ってなんかやらかして。時々やってくる綾小路の親戚連中の方が逆に俺なんかのこと、使用人だ
月夜の猫-BL小説です 氷花11 BL小説 「確か、若い頃、ケンブリッジ留学していたって。イギリスには養成学校みたいなのがあるらしいけど、そんなの多分行ってないっすよ」 公一が小首を傾げながら言った。 「留学中、どっかの貴族のうちで修行してたらしいぞ。だからありゃ、筋金入りだ。俺が仰々しいのは嫌いだってうるさく
月夜の猫-BL小説です 花さそう26 BL小説 そこへ一人遅れてやってきたのは佐々木だ。 「あ、佐々木さん、こっちいらっしゃいよ」 理香ににっこり笑みを返す佐々木だが、沢村はソファを立って佐々木をカウンターに連れて行く。 「あらら、佐々木さんさらわれちゃったわ」 肩を竦めながら理香が速水を意味ありげに見た。
月夜の猫-BL小説です 氷花10 BL小説 つい調子にのってぽろっと口にしてしまいそうになった京助は、「あのヤロー、誘導尋問しやがって」とむっとしたまま部屋を出る。 「フン、ごまかしよって」 千雪はドアの向こうを睨み付けた。 「京助さん、ダイニングにお食事の用意できました。お風呂はわかしてありますが、お食事のあ
月夜の猫-BL小説です 氷花9 BL小説 現在K大二年で今時の若者らしい風貌の公一は、小さい頃から綾小路家で育ち、京助に少林寺を叩き込まれたというだけあって、いい体格をしている。 やがて門が開いて車が門をくぐるとまた後ろで門が閉じる音がした。 「京助、これを山小屋、言うんか? どういう神経しとんのや」 雪の夜を
月夜の猫-BL小説です 花さそう(工藤×良太)24までアップしました BL小説 花さそう(工藤×良太)24までアップしました。氷花(京助×千雪)8までアップしました
月夜の猫-BL小説です 氷花7 BL小説 編集担当が訪ねてきた時に京助と居合わせたこともあるが、絶対中には入ろうとしない担当者にはもちろん何の不審も抱かれることもなく、実はなし崩し的に半同棲生活となってしまったなどとは、誰も知る由もないだろう。 「五時か、六時半の便には間に合うな」 コーヒーを千雪に渡しながら
月夜の猫-BL小説です 氷花6 BL小説 従妹の小夜子に番号を教えたくらいで、佐久間は目ざとく千雪の携帯を見つけて勝手に登録してしまっただけだ。 もちろん編集担当には教えていない。 小説の担当者はほとんど家電かメールのやり取りくらいで、携帯は持っていないという千雪のウソを信じている上、今や変人で臭いオヤジ小林
月夜の猫-BL小説です 花さそう23 BL小説 「じゃ、コニャックを頼むよ」 速水が言った。 「ジントニックお願いできる?」 理香が聞いた。 「わかりました」 「マティーニとかいいかしら?」 彩佳が聞いた。 「もちろん。工藤さん、バカルディでいいですか?」 「ああ」 工藤は頷いた。 「あたし、何を飲もうかな」
月夜の猫-BL小説です 氷花5 BL小説 つい先日、三作目の小説を書き終えてほっとしたところで、なんとなくこれからのことについてゆっくり考えたいと思った千雪は、自分の居る場所をもう一度再確認するために、随分久しぶりになるが、正月には実家に帰ってみようかと考えていた。 ここのところ何かというと熱に浮かされたように
月夜の猫-BL小説です 氷花4 BL小説 「そら、頭よし、ルックスよし、家柄よし、加えてあの豪胆さがたまらんのんと違いますか? 女からすれば、あわよくばセレブ婚、でなくても彼女、でなくてもセフレ、ってな具合で、並みのスターごときじゃ太刀打ちできない男ですやん。まあ、今までに京助先輩がつきおうた女も、そんじょそこ
月夜の猫-BL小説です 氷花3 BL小説 すばやくちょうど空いたテーブルを見つけると千雪を座らせる。 「お待たせ~」 やがて佐久間は紙コップのコーヒーと千雪リクエストのカフェオレを両手に、千雪がぶすっと頬杖をついているテーブルに戻ってきた。 「いっつもほら、京助先輩と一緒やと、周り女の子の視線で取り囲まれてるし、
月夜の猫-BL小説です 氷花2 BL小説 千雪のその話題の風貌を信じ込み、その風貌ごと気に入っているという佐久間は、口を開かなければなかなかイケメンの部類なのだろうが、同時にまた十二分に変人の部類に違いない。 「でかい声出すなや」 千雪は思い切り睨みつけながら仕方なく佐久間の向かいに座る。 「そうかて、先輩わ
月夜の猫-BL小説です 氷花1 BL小説 「あ、先輩ぃ、メシ、行くでしょ? 俺、先行って席取っときますわ!」 研究室のドアを開けた小林千雪を廊下の向こうから大きな声で呼んだのは、法学部三年の佐久間徹という。 推理小説研究会、宮島ゼミときて、さらに修士課程にも進むつもりらしい佐久間は、千雪を追いかけるように進路を
月夜の猫-BL小説です 花さそう10 BL小説 リビングではちょうど公一を手伝って宇都宮や京助の友人で華道家の五所乃尾理香やその友人の友田彩佳がテーブルやいすを移動させたりして、食卓を作っているところだった。 そこへ千雪がやはり京助の友人の速水と一緒にカセットコンロやグリル鍋を運んできた。 いくつかのテーブルに
月夜の猫-BL小説です これだから5 BL小説 ただ彰子が当時付き合っていた相手との結婚を父親に反対され、家同士の結婚で沢村家に嫁いだことなどは少し哀れに思ったのは確かだ。 亡き祖父が彰子のことを不憫がっており、当時の恋人と別れさせて、すまないことをしたと沢村に語ったことも覚えている。 最近になって、ボランティ
「やはり顔だね、皆イケメンばかりだよ」とは、帰郷するたびに色んな情報を提供してくれる息子の話。仕事上海外の機械を入れる事があるそうで、そこには商社が絡んでくる。そして「今度担当になります・・」名刺を差し出すのはスラリ身なりの整ったイケメンばかりだとか。「一流企業の受付嬢は美形揃いだよね、あれと同じだよ」で、やはり会社の看板背負っているからだそう。商社勤めならそこそこ名の知れた私大率だとは察せられて、そこに顔の良さが加わる。今は少々頭が良くても駄目らしい、美男美女でないと就活にも不利になるかもの話でした。さて慶応卒の従弟イケメンだったかと思い出して、建築関係の会社だったから良いのかな?挨拶に来るのはイケメンばかり商社人
月夜の猫-BL小説です これだから1 BL小説 帝都ホテル本館二階、朱雀の間で年明け二日から始まった日本橋の老舗呉服店『大和屋』の展示会イベントは盛況だった。 希望者を募って展示会場で行われている着付けのサービスも成人式や卒業式、謝恩会などを控えた若い女性で賑わいを見せている。 今回はCMも規模を縮小したものの
月夜の猫-BL小説です 春立つ風に(工藤×良太)239までアップしました BL小説 春立つ風に(工藤×良太)239までアップしました。たまにはクリスマスを(京助×千雪)6までアップしました。たまには、は短編のつもりなので、長くはならないつもりです
月夜の猫-BL小説です たまにはクリスマスを4 BL小説 野球部でピッチャー、しかも直球勝負がモットーだったという良太らしく、今はひたすら工藤の背中を追いかけながら、プロデューサーとして研鑽を積んでいるわけだが、何かあれば怒鳴りまくってキャスティングに見合わないとなればクビを切る、業界では鬼の工藤と称された
月夜の猫-BL小説です 雪の街17(ラスト) BL小説 そうやってじわじわと豪を脅しておたおたさせている松田と朔也は元気の高校の先輩になる。 さらに松田はサッカー部の主将で、元気は部のアイドル的存在でもあったと、豪は伽藍の常連で元気のクラスメイトだった東からも情報を得た。 その後同じテーブルに座った豪と東は
月夜の猫-BL小説です 雪の街16 BL小説 「るせーな、俺は今日はここのバイトなんだよ。たむろしてねーで、手伝え!」 眉間にしわを寄せて朔也が言い返す。 「バイトだぁ?」 「だから、明日、元気とスキーつき合ってもらうって言っただろーが」 「おい、お前、また、元気、朔也にちょっかいかけてんじゃねーだろな」
月夜の猫-BL小説です 雪の街10 BL小説 勢いよくドアが開いて、冷たい風がひと吹き店内を巡った。 「うーーーっす! 元気、そろそろステージ作るかぁ」 頭にバンダナを巻いた、がっしりした体型の髭面が大きな声で元気に声をかけた。 「おう、もちょっとしたらな」 顔を元気から朔也に向けた途端、髭面の動作が止まる。
月夜の猫-BL小説です 雪の街8 BL小説 カウンターの中に入った元気は、いくつかのオーダーをまとめて、だが優雅にこなしていく。 「おい、今日も一人なのか? バイトは?」 「ああ、紀ちゃん、夕方からきてくれることになってんですけどね」 のんきそうに元気は言うが、店内は一杯で、さらにドアが開いて、客が顔をのぞかせ
月夜の猫-BL小説です 雪の街1 BL小説 川口朔也が人気ロックグループ『GENKI』のメンバーと出合ったのは、CF制作発表が行われたホテルでのことだった。 かたや俳優、かたやミュージシャンとしてお互い存在くらいは知っていたが、もっぱらライブ中心で活動し、最近特にTVにはあまり顔を出すことのないGENKIと朔也
月夜の猫-BL小説です デジャビュ?12(ラスト) BL小説 「明日は早うから、おかんのてったいで忙しいんや。初詣どこ行くんや?」 これだから、裏木戸のことは教えてなかったのに。 ただ、だからといって昨夜はしっかり眠ったしすぐに寝る気にもなれないでいたし、一人で年越しも何となく寂しいと思っていた佐々木ではある
月夜の猫-BL小説です デジャビュ?6 BL小説 淑子にかかってはプロ野球の選手だろうが政治家だろうが、肩書きなど何の役にも立たないようだ。 しきたりや家柄を重んじる淑子だが、それにふさわしい人間であればこそで、相手がどんないい家柄の生まれであろうと手心を加えるようなことはなく、むしろ自分を律することがで
月夜の猫-BL小説です デジャビュ? BL小説 「恋ってウソだろ!?」の直後のちょっとしたSSエピソードがあります。「好きなのに」へと続きます。工藤と良太にもリンク。 数年前元妻に去られて以来一人だった佐々木。ハロウィンの夜のあり得ない出会いから本物の恋になってしまった。その後日譚その1です
月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!82 BL小説 いつも花や色とりどりの枝が生けられていた壷が、今日は寂しげに冷たい地肌を見せ、屋内では一層冷え切った空気が動きをとめていた。 促されてリビングのソファに座った佐々木がふと窓一面の庭に目をやると、葉を落とした樹々の群れがつんつんと一斉に裸の枝をさらしている