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#美形
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笑顔をください40(ラスト)
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください40(ラスト) BL小説 高橋に触られた時は怖気が走るほど嫌だったのに、七海の指が少し触れるだけで志央の肌は反応し、発熱した。 「ごめん、ほんともう、とまんねーっ…」 結局のところでかい男に合体されて尚、若い情の迸りは留まることを知らず、大きな波にさらわれるように志央
2025/04/17 12:01
美形
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笑顔をください39
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください39 BL小説 ボロボロボロ、と志央の目から熱いものが溢れ出て落ちた。 「俺なんか、見るのも嫌なんだろ?」 もう一度、あの笑顔を取り戻せたらよかったのに。 「行けよ! 行っちまえ! バカやろ…」 顔を涙でぐしゃぐしゃにして、志央は精一杯の虚勢を張る。 すっと、そ
2025/04/16 11:40
笑顔をください38
back next top Novels 怯えて唇を噛む志央に興奮した高橋の荒い息がかかる。 犯られ
2025/04/15 12:30
笑顔をください37
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください37 BL小説 ニヤニヤ笑いながらその男は志央の目の前にナイフをちらつかせた。 「わざと俺を挑発したのはきみだろ? さんざん俺の邪魔してくれてさぁ」 志央がきっと睨みつけるとさらに男は口をゆがめて笑う。 「近藤が俺にたてついて、もうイヤだなんて言い始めてさ。屋上であい
2025/04/14 16:28
笑顔をください36
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください36 BL小説 階段を駆け下りる途中、また幸也のポケットで携帯がなる。 『本校舎探してますがいません。そっちは?』 勝浩だ。 「いない。あとは体育館か、ホールの屋根とか…」 その頃東棟を飛び出し、グラウンドから校舎を見回し、本校舎の時計塔に目をやった七海は動きを止
2025/04/13 03:41
笑顔をください35
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください35 BL小説 やがて終業のチャイムが鳴り、六時間目の英語が終わると、志央はぐんとのびをした。 「志央、生徒会室、行くか?」 教室を覗いて幸也が呼んだ。 「あ、俺、今日日直。日誌出してくるから先行っててくれ」 「わかった」 日誌を書き終え、担任に提出して職員室を出た
2025/04/12 11:06
笑顔をください34
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください34 BL小説 松永はとっくに帰り、生徒会室には勝浩とぼんやりたたずむばかりの七海と二人だけだ。 「帰る? 七海」 「あ、ああ」 七海は力なく返事を返す。 勝浩は七海を促して生徒会室を出ると、鍵をかけ、顧問に鍵を返すために職員室に向かった。 「七海はまだあの人のこと
2025/04/11 12:18
笑顔をください33
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください33 BL小説 様々な問題を抱えたまま、二日後、陵雲学園では次期生徒会役員選挙が行われた。 もともと今期生徒会に置いても、華やかな会長と副会長の傍らで際立って目立つというわけではないものの、二年生ではありながら例え相手が三年生であろうと言うべきことは言う、するべきことは
2025/04/10 13:33
笑顔をください32
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください32 BL小説 可愛い顔をして勝気な勝浩は、傍らで苦笑いする幸也にジロリと一瞥をくれると、プリンターから打ち出された資料を持ってきてそろえ始めた。 「おい、志央」 唐突に幸也の緊迫した声。 「どうした?」 幸也は持っていた携帯を黙って見せた。 何気なく覗き込んだ
2025/04/09 12:14
笑顔をください31
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください31 BL小説 「すごいじゃん、七海、カッコいい! ピアニストになれば?」 興奮した声で勝浩が賞賛する。 「バカ言え。あんなの譜面どおりに弾いただけだ。専門家が聴けばすぐ化けの皮がはがれるさ」 「でもすごい」 二人のやりとりを後ろに聞きながら、握り締めていた自分の拳が
2025/04/08 14:50
笑顔をください30
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください30 BL小説 「小学生の時な。発表会で、俺のポケットから飛び出したかえるが演奏してたやつのピアノに乗っかって大騒ぎになったんで、先生が俺にもう来なくていい、ってんでやめたよ」 志央は肩を竦める。 「ああ、それ! お前が発表会滅茶苦茶にしたってやつ? お前って昔っからい
2025/04/07 12:24
笑顔をください29
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください29 BL小説 目の色が違うだけで、雰囲気までがクールに見えてしまう。 女の子たちが手のひらを返したように、七海がカッコよくなった、と騒いでいた。 ふん、何を言ってるんだ、あいつのカッコよさはそんな、外見だけじゃないんだ。 俺は知ってるんだからな。 トカゲを踏
2025/04/06 13:55
笑顔をください28
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください28 BL小説 翌日から登下校を一緒にする七海と勝浩の姿が人目を引いていた。 勝浩の自宅に遠回りをして、七海は彼をバイクの後ろに乗せる。 帰りも、勝浩の生徒会の仕事が終わるまで、生徒会室の外で七海はじっと待っている。 「中に入ればいいじゃないか」 志央は声をかけた
2025/04/05 13:34
笑顔をください27
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください27 BL小説 二度と行きたくないと思っていた生徒会室だが、勝浩の仕事がまだ終わらないかと、七海は足を向けた。 だがドアの前に立ち、ノックをしても返事がない。 ドアを開けようとすると鍵がかかっている。 「あれ、帰っちゃったのか? 堺」 ポツリと口にした、その時だ。
2025/04/04 12:38
笑顔をください26
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください26 BL小説 勝浩が教室のドアを開けると、放課後の教室にぽつねんと一人、大きな体をかがめて七海が机に向かっていた。 「藤原、居残りだっけ? 政経?」 七海の手元のレポート用紙は真っ白なままだ。 「ああ…」 七海は間延びした返事を勝浩に返す。 「政経の岡田、食えないジ
2025/04/03 12:45
笑顔をください25
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください25 BL小説 夕方の生徒会室では、創立祭の準備のために各クラス委員を招集し、生徒会総動員で冊子やPOPを作ったり、SNSなどで広報する作業が行われていた。 志央はここ数日機械的に体を動かしていた。 もう何もかもがどうでもいい。 頭は空虚で、考えるのを拒否していた
2025/04/02 13:03
笑顔をください24
back next top Novels 「……ああ。そう…だ………」 絞り出すような志央の言葉を耳に
2025/04/01 21:29
笑顔をください23
back next top Novels 「なに?」 志央は何の気なく聞き返した。 「賭けはもうやめに
2025/03/31 12:20
笑顔をください22
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください22 BL小説 「なーんか、ちっぽけだよな、俺なんて。お前が羨ましいよ。外から見たらちっぽけなもんだろ、日本なんて」 「そうじゃないでしょ、志央さん」 「え…?」 志央は小首を傾げて七海を見上げる。 「おじいさん、ひとりにしたくないんでしょ、ほんとは」 優しい目が志央
2025/03/31 12:17
笑顔をください21
back next top Novels 「ほんとにラーメンでいいのか?」 「いいです。しっかりつかまっ
2025/03/29 14:09
笑顔をください20
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください20 BL小説 「な、なんだ」 心の中まで見透かされた気がして、志央は顔を赤らめる。 「堺が決算報告と予算案の作成をいつまでにやればいいか、とさ」 「そ、うだな、創立祭あけくらいには欲しいが、堺も次期生徒会長に立つことになってるし忙しいよな。遅くても総会の五日前くらいに
2025/03/28 11:57
笑顔をください19
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください19 BL小説 週明け、それでも弁当を手に志央の現れた七海は、叱られて尻尾を垂れた犬のようにシュンと肩を落とし、恐る恐る志央を窺い見た。 「嫌いになりました? 俺のこと」 バカ正直もほどほどにしろ、教室の前で何てことを言うんだと、土曜の晩のことが頭を掠めて一瞬にして
2025/03/27 12:13
龍眼咸焼白 立花 翔 さん
龍眼咸焼白 立花 翔さん 出来ればご声援お願いいたします m(__ __)m 北東京支部青年部部長 イケメン、ハンサムという 評価がいっぱい。 そうなんですね、背も高いですよ。清潔な紳。 鼻筋、、とおてます。色も白い 声もいいですし、落ち着いた話しぶりもすてきですよ。そう、、総合評価高いかも。 ...
2025/03/27 00:17
笑顔をください18
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください18 BL小説 キスなんて遊びでいくらでもしたことがあるのに、こいつのキスって何かいいかも……、なんて思ったのもつかの間、七海の手が志央のシャツの中に滑り込む。 「はっ…やめろ…!」 一気に目が醒める。 「やめろってるだろっ!」 声を上げた志央に、七海も一旦手を止め
2025/03/26 12:15
笑顔をください17
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください17 BL小説 ポットの中のブーケガルニは、ミントやカモミールなど美央が育てていたハーブで志央が美央を真似て作ったものだ。 「このミントって、サラダにしてもうまいんですよねー」 しばらく黙ってお茶をすすっていたと思った七海がほのぼのと口にするので、志央は噴き出した。
2025/03/25 11:36
笑顔をください16
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください16 BL小説 「わっ、すんません」 志央がわざと七海の手を取って、「お前の手、暖か~い」なんて言うと、七海は慌てて手を引っ込める。 意識してるしてる、いい反応じゃん。 まるきり女の子くどいてるみたいだ。 今時こんなウブそうな女の子いないぞと、心のうちで志央はニヤ
2025/03/24 13:04
笑顔をください15
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください15 BL小説 一方、屋上の件は幸也たちにも話したが、その問題もまだ解決していない。 そっちを調べるのは大山と西本に任せておくとしても。 七海ともしばらく昼休みデート、できないかもな。 ここのところ一日一回はあのぬーぼーとした七海の笑顔を見ないと何だか落ち着かな
2025/03/23 22:48
笑顔をください14
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください14 BL小説 「楽しそうだな、志央」 幸也に皮肉られて志央は慌てて顔を引き締めた。 この頃ついつい顔が緩みがちになる。 七海とつきあいだしてからだ。 つきあうといっても昼飯を一緒に食べるだけのことだが。 七海のやつ、明日は何をつくってくれるんだろう、なんて思え
2025/03/22 12:11
笑顔をください13
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください13 BL小説 あいつら…! 志央の横をすり抜けて逃げたのは、確かに以前掴まえたタチの悪い方の三人だ。 「おい、大丈夫か?」 七海は足元にうつ伏せに倒れている男子生徒に声をかけた。 生徒は顔を上げた。 「お前、近藤…?」 殴られて腫れ上がり、鼻血だか、傷口からの
2025/03/21 11:50
笑顔をください12
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください12 BL小説 「どういうつもりって、そりゃ…」 志央のきれいな笑顔を頭に浮かべ、にんまりした七海に、勝浩が畳み掛けるように続ける。 「あのさ、君のためを思って言うんだけど…会長には深入りしないほうがいいよ」 「え?」 七海は勝浩の真剣な眼差しをまともに見つめた。 「
2025/03/21 00:45
笑顔をください11
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください11 BL小説 トロいやつをちょっとイジメてやろう、くらいは子供の頃の自分を思い起こせば志央にも十分思い当たる。 だが、それがエスカレートし、暴行にまで至るその経緯が理解し難い。 二人ほど逃げられてしまったが、今まで締め上げた連中は八人ほどだ。 何を聞いても答えな
2025/03/20 12:00
笑顔をください10
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください10 BL小説 くっそ、何で邪魔するんだ! しかも昼休みだぞ! イライラしながら生徒会室のドアを開けた志央を、三人の男が待っていた。 「どうやら、賭け以外でも退屈の虫退治の仕事がまたやってきたようだぞ」 幸也がさも面白そうな口調で言う。 「嬉しそうに言うな。何かあ
2025/03/18 13:22
笑顔をください9
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください9 BL小説 俺だって高いほうなのに、見上げるわけだ。 志央は苦笑する。 「体重は最近測ってねーけど、一〇〇㎏まではいってませんよ」 デブっては見えないが、アイスホッケーで鍛えられた体格は並じゃない。 「ハーフって、ひょっとして、その茶髪、地毛?」 「はあ。ハー
2025/03/17 11:26
笑顔をください2
月夜の猫-BL小説です 笑顔をください2 BL小説 まだ制服も初々しい新一年生の目がこの美貌の生徒会長に釘付けになっているのを見渡して、当人の横で幸也が人の悪そうな笑みを浮かべた。 志央とは対照的に見栄えのよいルックスと口のうまさで大概の女をコロリと参らせるという、ちょっと危ない大人っぽい雰囲気を持つ男だ
2025/03/11 01:34
氷花22
月夜の猫-BL小説です 氷花22 BL小説 「離せ! 出てけ! クソドアホ! エロ魔人!」 千雪の罵倒など歯牙にもかけず、京助の手は千雪の服を剥ぎ取った。 「でかい声で騒ぐと聞こえるぜ?」 うっと千雪は口を噤む。 「いっか、聞かしてやるか、お前の可愛い声」 思わず千雪は京助の頬に平手打ちをかます。
2024/12/20 12:24
氷花21
月夜の猫-BL小説です 氷花21 BL小説 「兄弟のスキンシップってとこ? あいつはいつも、横暴なだけで」 茶化して笑う紫紀を千雪は胡散臭げに見た。 「ほんまに、うちの中でもジャイアンなんか、お前は!」 今度は京助の背中に怒鳴りつけると、紫紀は大いにうけて笑い出した。 「よくわかってるねぇ、千雪くん! 全
2024/12/19 12:27
氷花20
月夜の猫-BL小説です 氷花20 BL小説 「そう、諦めの悪い叔父は多分、ライバル、と思ってたんだろう小林教授のことも調べたらしく、教授の書かれた本とか持ってて、この人なら夏緒さんを任せても仕方ないか、なんて負け惜しみ言ってたが、ちょうど京助が高校生の頃だよ、叔父がたまたま教授の本を持ってうちに遊びに来ていた
2024/12/18 12:21
氷花19
月夜の猫-BL小説です 氷花19 BL小説 「ああ、そうか、君の父上は、K大学の小林教授だったね。京助が心酔して一年ほど京都にいたんだっけ。じゃ、その時に知り合ったの?」 「いえ、京都にいた頃は全然顔を合わせたことはなかったので」 ふと紫紀が自分たちの関係を勘ぐっているような気がして、千雪はあからさまに怪
2024/12/17 16:39
氷花18
月夜の猫-BL小説です 氷花18 BL小説 「連絡はついたんですが、あいにく札幌に出張中で、すぐには戻れないということでした」 藤原は答えた。 「そうか。あとは医者に任せるしかない。ああ見えて咲子さん、強い人だから、大丈夫だよ、きっと。赤ちゃんも。京助、ついてるんだろ? 俺らは腹ごしらえをしよう。藤原もいた
2024/12/16 13:11
氷花17
月夜の猫-BL小説です 氷花17 BL小説 すると、どう見ても湯上りらしい、スエットの上下にタオルを首に巻いた長身の男が、キッチンの入り口で驚いた顔で千雪をじっと見つめている。 京助が髪を黒く染めて立っているのかと一瞬在り得ない想像をした千雪だが、よく見ると印象がかなり柔らかいし、雰囲気も違う。 「咲子さん
2024/12/15 13:12
氷花16
月夜の猫-BL小説です 氷花16 BL小説 キッチンの床が真っ赤に染まっているのをチラリと見てしまった千雪は、一瞬青くなり、しばし呆然と咲子を運んでいく二人を見送った。 「大丈夫ですか? 咲子さん」 やがて戻ってきた藤原に、千雪は尋ねた。 「はい、公一と京助さんが今病院へ向かいました。何でも早期剥離の可
2024/12/14 13:07
氷花15
月夜の猫-BL小説です 氷花15 BL小説 スキーと聞いてロマンチックな展開を期待してわんさか京助についてきた女の子たちも、ロマンチックどころか、ゲレンデで徹底的に京助に扱かれ、次にはスキーに誘っても敬遠されることになるのだ、という話も公一から聞かされていた。 「意外も何も、もともと中身は硬派なんだから、華
2024/12/13 12:54
氷花14
月夜の猫-BL小説です 氷花14 BL小説 美しい山々の連なり。 雪をかぶった街並み。 寒ささえ透明なたたずまい。 そんな自然の中に浸るだけで十二分に千雪は感動的だったのだが。 「後ろに体重かけ過ぎだ!」 青空の下のパウダースノー。 「もっと力抜け!」 リフトに乗って眺めるのは絶景で。 「脚伸ばしな
2024/12/12 13:27
氷花13
月夜の猫-BL小説です 氷花13 BL小説 どこかから聞こえてくる声が煩いので、千雪は身体を捩って眉を顰めた。 「起きろっ、こら」 次にはゆさゆさ揺すられて、ようやく少しだけ目を開ける。 「メシ、食いっぱぐれるぞ! 千雪」 ベッドの横で仁王立ちになっている京助をみとめてからだを起こし、勢い昨夜の記憶を反
2024/12/11 12:18
氷花12
月夜の猫-BL小説です 氷花12 BL小説 原稿の締め切りも終わっているし、かなり強引にニセコまで連れてこられたものの、思いがけない雪を見せられ、美味い食事のあと広い湯船につかっているなんて目まぐるしい展開は、千雪にとっても心が浮き上がりそうな状況だ。 風呂から上がり、用意してあったバスローブをはおると
2024/12/10 12:47
氷花11
月夜の猫-BL小説です 氷花11 BL小説 「そうそう、涼さんと俺とは学校は違ったけど同い年だし、いっつも京助さんが先頭に立ってなんかやらかして。時々やってくる綾小路の親戚連中の方が逆に俺なんかのこと、使用人だろうって扱いしてくれますけどね、こっちは何も言えねーし」 ぶーたれる公一を京助は笑う。 「言いたい
2024/12/09 13:55
氷花10
月夜の猫-BL小説です 氷花10 BL小説 「ふうーー、オヤジがいると肩凝るよな」 三人になってワインで乾杯すると、公一がボソッともらす。 「藤原さんって、ほんま礼儀正しいな。執事の学校とか出てはるん?」 千雪の率直な意見に公一が笑う。 「確か、若い頃、ケンブリッジ留学していたって。イギリスには養成学校み
2024/12/08 12:14
氷花9
月夜の猫-BL小説です 氷花9 BL小説 天井が高い。 「建てたのは大体その頃だったみたいだぜ。ただし、もともと小樽にあったのを二十年位前にここに移築して、補修したり、空調入れたりしたらしい。ベッドとかソファとか椅子なんかも張り替えてある。小樽にあった頃のことはうろ覚えだが、マジに暖炉だけとかで暖を取ってた
2024/12/07 13:35
氷花8
月夜の猫-BL小説です 氷花8 BL小説 「スエットや着替えならさっき俺のキャリーケースに入れといた。軽井沢の方が近いがバカでかい屋敷で、会社の保養所も兼ねてるから今頃大賑わいだろうしな。セーターやなんかは涼用に揃えているのがある。お前と体格ほぼ同じだ」 「涼って、弟さんやったか? ンな、勝手に!」 「心配すん
2024/12/06 13:58
氷花7
月夜の猫-BL小説です 氷花7 BL小説 一時間半のフライトで、京助と千雪の二人は都会の雑踏を離れ、一転雪が舞い踊る千歳空港に降り立っていた。 迎えに現れたのは茶髪にピアスの若者だ。 「公一、お前わざわざ借り出されたのか?」 「いやあ、バイト代出るし、スキー三昧できるし、一石二鳥ってとこ?」 ベンツのス
2024/12/05 14:56
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