back next top Novels 「やめてくださいよ、俺、俳優でも何でもないし、ファンなんて」
創作BL小説です。オヤジ工藤と部下良太のすったもんだラブ、京助と千雪のどちらも譲らないぞラブなど、業界、学園、バンド、社会人、海外あり。ひねくれ度高いですが基本ハピエン、R18。
創作BL小説です。オヤジ工藤と部下良太のすったもんだラブ、京助と千雪のどちらも譲らないぞラブなど、業界、学園、バンド、社会人、海外あり。ひねくれ度高いですが基本ハピエン、R18。傲岸不遜男×強気、野球選手×美形、業界、バンド、学園、学生、リーマン、イケオジ多。BL、ML。あきつ翔(旧)から簡略化して、あきつ、で活動しております。
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back next top Novels 「やめてくださいよ、俺、俳優でも何でもないし、ファンなんて」
月夜の猫-BL小説です 花を追い1 BL小説 東京の桜は昨日の雨でほぼ葉桜になった。 開花は早かったが、気温が低い日が続いたためゆっくりと満開になり、長く人の目を楽しませてくれた。 四月も半ば、花が終わると気温が急上昇し、今度は厄介な花粉の季節がやってきたのである。 ここ乃木坂にある青山プロダクションでも、毎年花
月夜の猫-BL小説です 花を追い(工藤×良太) BL小説 厄介ごとは一つ終わったかと思うとまたどこかから別のものが湧いて出る。大物脚本家坂口に工藤が押し付けられたドラマ制作は何だか良太へと丸投げされているような気がする。最近工藤はアイドルタレントのドラマにかかりきりで、と思ったら今度はCF撮影のためにニュージー
back next top Novels 「ああ、あれはやな、ほんまは名探偵金田一耕輔目指したんやけ
back next top Novels 父親の一周忌以来、菩提寺の住職に任せきって墓参りすらしていな
back next top Novels 「中には既に奥様がいてる方など、不埒な! もちろん、塩をまいて
月夜の猫-BL小説です 月澄む空に(工藤×良太)81まで更新しました BL小説 月澄む空に(工藤×良太)81、好きだから144、花のふる日は48 まで更新しました
back next top Novels 「よっしゃ、ブルーにします」 「ちょっ、俺、責任ものじゃないで
back next top Novels 俺はくだらない親切心とやらにそそのかされて、まんまと千雪にそ
back next top Novels ◇◇◇◇◇◇ 佐々木家の大掃除には朝から沢村が
back next top Novels ため息交じりにひとみは呟いた。 宣言通り、その日の天野は神
back next top Novels 確かに、寄ってくる女たちと適当に遊んだことがないとはいえない
back next top Novels 「はっきり言っておく。いいか、佐々木さんはもうずっとずーっと前
back next top Novels 「良太ちゃん、すみません、ちょっと」 大森美術の大森和穂がそ
back next top Novels 本格的に映画製作の始動に向けて動き出した工藤は、配給会社やス
back next top Novels アスカのことはわかっていたにせよ、やはり沢村が誰かと婚約かな
back next top Novels あたりの柔らかな小田の人柄もあっただろう。 その菊池がマネ
back next top Novels 「佐々木さん、着いた」 薬を飲んだせいもあって、ぐっすり眠っ
back next top Novels ACT 8
back next top Novels 「ただし、佐々木さんのことは論外だ!」 また八木沼が佐々木の
back next top Novels 「いいか、お前は、無自覚で人を蠱惑するくせに、無防備すぎる。だ
back next top Novels 「いいか、お前は、無自覚で人を蠱惑するくせに、無防備すぎる。だ
back next top Novels 「企画広報室は直訴されてから密かに我孫子やイーグルアイを調査し
back next top Novels 「お前も庭師ってことで出させてもらうか?」 すると藤田がまた
back next top Novels いや、別に紹介して欲しかったというわけでもないのだが。 千
back next top Novels 「えっらそうに!」 ふとサイドボードの上の飾り時計を見ると、
月夜の猫-BL小説です 月澄む空に(工藤×良太)77まで更新しました BL小説 月澄む空に(工藤×良太)77、花のふる日は41、好きだから137 まで更新しました
back next top Novels 「あら、こんなとこで仏頂面を拝むなんて、満開の桜に恐れおののい
back next top Novels 「手塚からちょっと顔が知られてるやつが看病してるから往診してく
back next top Novels 晴久も、細君に、そうだったわね、とか、すごいわね、などと振ら
back next top Novels 「かしこまりました」 どうやらこの店のオーナーらしい男は笑み
back next top Novels 父親は愚弟賢兄などとよく言ったものだが、沢村が兄より成績で負
back next top Novels ACT 7
back next top Novels 「とにかく、いざとなったら母さんも切ってやる! もう冗談じゃな
back next top Novels ダイニングに来るまでに古伊万里の壺が壁際に飾ってあったのを見
back next top Novels 「それで俺に直接言うてきたわけか。物好きやな」 その時、工藤
back next top Novels ACT
back next top Novels 「明日早朝からでしたか? ゴルフ。あ、俺も一応ゴルフセット揃え
back next top Novels 「ただの執着や、京助のは。せやから往来でアホなこと……」 独
back next top Novels 浩輔は気が気ではない。 もしまた修正が入るとかになったとし
back next top Novels 「まさか、工藤さん、だから俺にゴルフやれって言うんじゃないだろ
月夜の猫-BL小説です 花のふる日は36 BL小説 「悪いな、小林先生はこれから俺と小説の映画化の打ち合わせがあるんだ」 工藤は後部座席のドアを開けると、千雪を促して乗せ、自分も後から乗り込んだ。 「俺は諦めたわけじゃないからな、千雪!」 ドアを閉める間際、呻くような京助の言葉が千雪の心に飛び込んだ。 バックミ
back next top Novels 坂下君江は箱根の別荘を管理している女性で、沢村とも子供の頃か
back next top Novels 「なんかさ、天野、すごいね」 今のシーンに出番がないひとみが
月夜の猫-BL小説です 花のふる日は35 BL小説 「自己防衛、するしかないし。大体、俺の人相風体がマスコミのお陰で勝手に一人歩きして、警察がそれに踊らされるやなんて、情けなさ過ぎですわ」 言葉に詰まる渋谷に、クールな笑みを浮かべて千雪はさらに辛らつな言葉を投げつけた。 そこへドアが開いて、西岡警部が入ってきた
back next top Novels 夏に佐々木を連れて信州に行く前に、山荘に置いていた古いランド
back next top Novels 「野球だったらいくらでもやるのになあ」 ほんと、もうずっとキ
月夜の猫-BL小説です 花のふる日は34 BL小説 「そら、名探偵のイメージは大事やし、ほんまいうと、高校の頃女の子に追っかけられすぎて嫌気がさしてたよって、これなら誰も寄ってこないだろう思て。わかりますやろ? 西岡警部」 不細工の代表のような面構えの西岡警部に千雪がわざとらしくそう言うと、警部はムッとした顔で
back next top Novels 「いいか、これからお前がこっちに来るんなら、俺は大事な用がある
back next top Novels ソフィと森村はようやくオフィスを出ると、軽くキスをしてソフィ
月夜の猫-BL小説です 花のふる日は33 BL小説 「ほう? 別荘ね。どんなしのぎで手に入れたのやらな」 もっとキモいのはこのおっさんや! 何様や思うとんのや! 千雪はまた心の中で毒づいた。 工藤のエロやろうの肩持つわけやないけど、このアンコウオヤジはすかん! 「西岡さん、別荘は工藤さんが曽祖父から譲り受けられ
back next top Novels 「周平の場合、疲労だけじゃねぇからな」 ドラッグストアで、パ
back next top Novels 「サラが」 「さら?」 良太が訝し気に聞き返すと、森村はよう
月夜の猫-BL小説です 花のふる日は32 BL小説 「今、西岡警部がおっしゃいましたよね、屈強な刑事を『油断させておめおめと殺してしまった』のが犯人ですよ。俺以外のね。渋谷さん、俺用に使てたメルアド、他に知っている人はいてへんのですか?」 すると渋谷は一瞬何かを思いついたような顔で考え込んだ。 「いい加減御託を
back next top Novels 「お前……!」 掴んだ腕が熱いのに気づいて、稔は片方の手を佐
back next top Novels 外は朝から少し肌寒く、冷たい風が通りを吹き抜けていた。 「た
back next top Novels 「実はこのことは公表していないんだが……」 今度は今にも掴み
back next top Novels 佐々木はソファに腰をおろして、しばらくぼんやりしていたが、思
back next top Novels 「おい、そんなとこ真似するんじゃないぞ、君塚」 紺野が少し焦
月夜の猫-BL小説です 花のふる日は30 BL小説 昼前には東京に入り、乃木坂にある工藤の会社で一緒に降りた千雪は、タクシーを拾ってアパートに帰り、慌てて着替えて研究室に出向いた。 「おお、小林くん」 そこでちょうど廊下の向こうからやってきた宮島教授に出くわした。 「探していたんだよ、君を。実は警察が来てね…
back next top Novels 「疲労の極致で、タクシーで行こう思て」 「お前何考えてんだよ、
月夜の猫-BL小説です 月澄む空に(工藤×良太)67まで更新しました BL小説 月澄む空に(工藤×良太)67、 好きだから125、 花のふる日は29、 まで更新しました ■久々新刊のお知らせです。 お前にだけ狂想曲7、 お前にだけ狂想曲8
back next top Novels 「だって悔しいじゃないですか! いつまであの人の言い成りになっ
月夜の猫-BL小説です 花のふる日は29 BL小説 名探偵というキーワード、さらに容疑者が、ぼさぼさ頭に黒渕メガネ、ダサいジャージという、どこかで聞いたような人相風体に、千雪はのんびり別荘で休養しているわけには行かなくなった。 どうしても気になった千雪は、佐久間の携帯を呼び出してみた。 「あ、先輩! 今、どこ
back next top Novels 「あれ、稔さんやったら空いてるかと」 「…るさいな!」 佐々
back next top Novels 部下には無理難題を吹っ掛ける代わりに力のある者の前では平気で
back next top Novels 平造がお茶を持ってきてくれた頃、千雪はあと一息というところま
back next top Novels 「藤堂さんが調べてくれたんですけど、佐々木さんがベリスキーやっ
back next top Novels 十時からのミーティングはMBC本社会議室で行われた。 工藤
back next top Novels ACT 6
back next top Novels ACT 17
back next top Novels 「うーん、そうか、まあ、一人で抱え込んでるんだったらよくねぇぞ
back next top Novels 強盗殺人で死刑囚となった犯罪者と話をしたこともあるのだが、そ
back next top Novels 森村はちょうど店を出たところでソフィから電話があり、何か揉め
back next top Novels 「そうですか……やっぱり、社長の素性話さないといけませんかい」
back next top Novels 春日はそこで言葉を切って、しばし逡巡してから口を開いた。 「
back next top Novels 「まあ、ちょっとお仕置きされたみたいだし、少しは懲りたんじゃな
back next top Novels ちょうどその時、リビングの大きな柱時計が荘厳な音を鳴らして六
back next top Novels 直子はここのところの状況を話せる範囲で話し、クライアントの策
back next top Novels 千雪は持っていたジョッキを置いて立ち上がった。 こんな時、
back next top Novels 笑い飛ばしたいほどの可能性が現実となるとは、全く思いもよらぬ
back next top Novels 「ちゃんと休むんだよ? オフィスで寝ちゃったりしちゃだめだから
back next top Novels 「いやあ、なかなか小林先生とお話するチャンスもないんで、今日は
back next top Novels 「食事は六時過ぎにはダイニングに用意しますんで、客人のリクエス
back next top Novels 「なかなかうるさくてええよ、これ」 「そう? じゃ、これ使
back next top Novels 「それに、四ノ宮ってモデル、和菓子職人の黒岩さんって、良太さん
back next top Novels その後、雷がなりを潜めたからか、あるいはひとみの強烈なヘボ呼
back next top Novels 厚い雲が東京中を覆い、夕方になるときつい風がビルの間を吹き抜
back next top Novels 「よかった。一度ご意見伺いたいと思ってたんです。文句とかアドバ
月夜の猫-BL小説です 花のふる日は20 BL小説 中軽井沢にある老舗の軽井沢グランドホテルでは、時ならぬ雷の襲来に従業員までがピリピリしていた。 その日はスイートルームと中庭を借り切って朝からドラマのロケが行われていた。 雷の発信源はその辺りにあった。 人気女優やらアイドルタレント上がりの人気俳優やらが来てい
back next top Novels 「安心しろ。特番、ホームラン五〇本打ちますとか言っとくさ」 「
back next top Novels 「西野さん? 千雪さんにしては珍しく覚えてましたね」 「いや、
月夜の猫-BL小説です 花のふる日は19 BL小説 ヤクザと一言ではくくれない、人それぞれの人生があるのだろう。 「けど、いくら晴れとっても寒ない? 俺、手ったおか?」 千雪は社交辞令的に申し出てみた。 「へっぴり腰じゃ、薪割りなんかできやせん」 「部活で結構やらされたよって、ちょ、貸してや」 根が捻くれている
back next top Novels 「それな、俺も、手ぇ握った時は女神や思てん。したら男やて、もう
back next top Novels そうこうしているうちに車はスタジオに着いた。 「そういえば、
月夜の猫-BL小説です 花のふる日は18 BL小説 最初は場違いではないかと断ろうとした千雪だが、ミステリーの内容とは別の、文章の美しさにマニアックなファンがいるのだ、ぜひにと熱心に頼まれ、じゃあ試しに一度、と引き受けはしたものの、何を書いたらいいかわからないまま、放ってあったのだ。 千雪はバッグを開いてタブレ
back next top Novels アディノの屋内練習場では朝から快音が響いていた。 顔をのぞ
back next top Novels 千雪からしてみると、工藤と良太はお互いに素直でないだけなのだ
back next top Novels これってまさか、モディリアニとか? 紙の風合いといい、古び
back next top Novels ACT 16 青山プロダクション
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月夜の猫-BL小説です 花を追い1 BL小説 東京の桜は昨日の雨でほぼ葉桜になった。 開花は早かったが、気温が低い日が続いたためゆっくりと満開になり、長く人の目を楽しませてくれた。 四月も半ば、花が終わると気温が急上昇し、今度は厄介な花粉の季節がやってきたのである。 ここ乃木坂にある青山プロダクションでも、毎年花
月夜の猫-BL小説です 花を追い(工藤×良太) BL小説 厄介ごとは一つ終わったかと思うとまたどこかから別のものが湧いて出る。大物脚本家坂口に工藤が押し付けられたドラマ制作は何だか良太へと丸投げされているような気がする。最近工藤はアイドルタレントのドラマにかかりきりで、と思ったら今度はCF撮影のためにニュージー
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月夜の猫-BL小説です 月澄む空に(工藤×良太)81まで更新しました BL小説 月澄む空に(工藤×良太)81、好きだから144、花のふる日は48 まで更新しました
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back next top Novels 俺はくだらない親切心とやらにそそのかされて、まんまと千雪にそ
back next top Novels ◇◇◇◇◇◇ 佐々木家の大掃除には朝から沢村が
back next top Novels ため息交じりにひとみは呟いた。 宣言通り、その日の天野は神
back next top Novels 確かに、寄ってくる女たちと適当に遊んだことがないとはいえない
back next top Novels 「はっきり言っておく。いいか、佐々木さんはもうずっとずーっと前
back next top Novels 「良太ちゃん、すみません、ちょっと」 大森美術の大森和穂がそ
back next top Novels 本格的に映画製作の始動に向けて動き出した工藤は、配給会社やス
back next top Novels アスカのことはわかっていたにせよ、やはり沢村が誰かと婚約かな
back next top Novels あたりの柔らかな小田の人柄もあっただろう。 その菊池がマネ
back next top Novels 「佐々木さん、着いた」 薬を飲んだせいもあって、ぐっすり眠っ
back next top Novels ACT 8
back next top Novels 「ただし、佐々木さんのことは論外だ!」 また八木沼が佐々木の
月夜の猫-BL小説です かぜをいたみ27 BL小説 「いやいや、絶対、京助さん来はる」 「せやな、またふらっと行先も言わんとどこぞへ旅に出よったりされるとかなんし」 辻と三田村が妙に意見が合っている。 「いくら何でも、飲み会のあといきなりどこぞへ行ったりするか」 フンっとばかりに千雪はビールを飲む。 「せえけ
月夜の猫-BL小説です 春雷(工藤×良太)26までアップしました BL小説 春雷(工藤×良太)26までアップしました。かぜをいたみ(京助×千雪)26までアップしました。
月夜の猫-BL小説です 春雷26 BL小説 「ほかでもない、実は遠野に聞いて、君の知り合いで警護やなんかもやってくれる人たちがいると」 「はあ」 良太は驚いた。 「ただ、表立ってそういう仕事をしているわけではないと聞いたので、できれば君から打診してもらえればありがたいんだが」 「あ、はい、連絡は取れますが、実
月夜の猫-BL小説です 春雷25 BL小説 鈴木さんと弁当を食べ終えて、お茶を飲んでいるところへ、マックの袋を抱えて森村が戻ってきた。 「お帰りなさい」 「ただ今戻りました。ランチしちゃっていいですか? 腹減っちゃって」 森村は窓側のソファに陣取って、大きなハンバーガーとポテトを取り出した。 「コーヒー淹れるわね
back next top Novels 明日は撮影もないし、良太はデスクワークの予定なので、森村に動
月夜の猫-BL小説です かぜをいたみ26 BL小説 これからも研二とはこんな風に笑い合って行けたらいいと思うのだが、もし、研二に大事な人ができたら、俺の心はどうなるんや、と千雪はわからなくなる。 いやもう、匠の存在は、研二の中でそういう位置にあるのではないかという気がしないでもない。 匠の邪魔をする資格はないと
月夜の猫-BL小説です かぜをいたみ25 BL小説 周りからジロジロ見られるのは今に始まったことではないが、凝視されているのが千雪は気になった。 千雪が先に店を出てから五分と経たないうちに研二が出てきた。 「なあ、腹減った」 研二の顔を見るなり、千雪は甘えるように訴えた。 「マックでも寄ってくか?」 ふっと笑み
back next top Novels 「ねえ、秋山さんは?」 休憩に入ってっすぐ、アスカがやってき
月夜の猫-BL小説です かぜをいたみ24 BL小説 翌日、大学から戻ると、ユニフォームのように着ているオヤジジャージをデニムと黄なりのシャツ、麻の薄いブルーのジャケットに慌てて着替えて千雪は日比谷の芝ビルへと出かけて行った。 『やさか』が混んでいるかどうかは、ガラス張りの通路の方から行けばわかるだろうと、千雪は
月夜の猫-BL小説です 春雷22 BL小説 ってか、それが当然なんだけど。 個人情報っつか、プライバシーの問題だし、宇都宮さんも俺も知らなかったわけで。 いくら内輪だからっても、もちろん亜弓は口外するようなヤツじゃないとはいえ、何だかやたらいろんなこと亜弓の前で暴露されちゃったな。 あーあ、こうなったらもうなる
月夜の猫-BL小説です 春雷21 BL小説 「わかった。やっぱりお母さんたちの反応を見て、話してみるといいよ、お兄ちゃん」 「え、いや、だから………」 俺と工藤は違うんだとは、口に出してまたアスカや沢村に何か言われるも嫌だったので、良太は言葉を飲み込んで小さくため息を吐いた。 いずれにせよ沢村と佐々木さんのことは
月夜の猫-BL小説です かぜをいたみ(京助×千雪)23までアップしました BL小説 かぜをいたみ(京助×千雪)23までアップしました。春雷(工藤×良太)20までアップしました。「かぜをいたみ」は工藤と良太のシリーズとのリンクなどで、時系列的なことや、一部内容のすり合わせをしたため、修正してアップしていますが、
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月夜の猫-BL小説です 春雷(工藤×良太)18までアップしました BL小説 春雷(工藤×良太)18までアップしました。かぜをいたみ(京助×千雪)22までアップしました。桜の季節も終わってしまいましたね~
月夜の猫-BL小説です 春雷18 BL小説 いや、佐々木とMLBを天秤にかけて、沢村は佐々木を取ったのだろう。 この話はおそらく、佐々木には伝えていないに違いないと良太は思う。 もし知っていたら、佐々木はとっくに沢村にMLB行きを勧めたに違いないのだ。 「だから行く気はないんだって。そうだ、お前、そのこと絶対
月夜の猫-BL小説です 春雷17 BL小説 「佐々木さんのお母さんにはまだお試し期間だろうが」 怖そうな佐々木の母親を頭に思い浮かべながら、良太は言い返す。 「大体、お前はそう軽々しく口にするな! 佐々木さんの立場ってものもあるんだからな。それに、沢村のオヤジさんに知られたらまずいだろう」 「んなこたわかってる
月夜の猫-BL小説です 春雷16 BL小説 「るせえな、こいつはとっくに俺を振ってオヤジに入れ込んでんだよ」 「おい、沢村!」 聞き捨てならない暴言を吐く沢村を、良太は睨み付ける。 工藤とのことは亜弓にははっきり言ったわけではないし、良太としてはしばらくは曖昧のままで行きたかったのだが。 「ちょっと、それっ
月夜の猫-BL小説です 春雷15 BL小説 「ここんとこずっと会えなかったし、今夜も撮り直しで、スタジオだって言うから、迎えに行くつもりだったのに」 沢村が案の定な不満を口にする。 「バカかお前は!」 思わず良太は沢村を詰る。 「何でお前まで佐々木さんと同じことを言うんだ」 ムッとした顔で、沢村は言う。 「当