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漫画105巻も買ってるならライト層とは言わないかな!? 今回の特装版特典は原作オンリー派にもオススメの内容! 2024年4月10日(水)発売 『名探偵コナン』105巻 特装版特典は作者・青山剛昌秘蔵の 初期設定ノ
【マダミスレビュー】「社長は定時に殺される!!」遊んでみたよ(ネタバレなし)
オンライン・オフラインでプレイ可能なマダミス「社長は定時に殺される!!」について、ネタバレなしでレビューします。 あらすじや遊び方、感想・評価についてもご紹介しますので、本記事が今後遊ぶ予定の方の参考になれば幸いです!
「……はああんと、うーんなるべく柔軟性の固まりだって思い込んでいた私でも、しっくりきませんね」小川はもだえる。「つまり、噂を嫌い、新製品の売り上げを守るために社長、林さんでしたか、その人は事実を警察に打ち明けることを拒んだ。そればかりじゃないですよ、停電も青い光だって仕組まれた罠の一端だった……。刑事さんたちも知らせたんですか、店長の推理?」 「すべてを話す必要はないよ。その社長だって、口を噤んだ」店主は肩を竦める。「僕だって真実を隠したい」 従業員に解散を命じた。 あんぱんの加糖がもたらす生命維持や生体機能の若干の回復はかりそめであって、すぐに化けの皮が剥れるのだから、早急に体力の回復、それ…
「なぜ、上空で操縦桿を握るパイロットが階下の明かり、それもブルーの明かりを見て、新製品の端末だと明確に言い当てることができたのだろうか。商品の発売前にディスプレイが光を放つ、青く光るというプロモーションは一切公開を控えていたんだ。驚かせるために発表の場で機能を紹介したかったんだろうね。つまりだ、飛行船が空に飛び立ち、ブルー・ウィステリアの上空付近で停電が起きた時刻に漂う場合、地上とは隔絶され、色の情報は絶対に知ることはできないんだ。パイロットが口にした青の言葉は、彼が事前に新製品の内容を知っていたことになり、しかも、事件当日に腕輪の使用を許されていたのは、日本支社社長の林という人物だった。彼が…
「これを読んで店長はあの刑事さんたちに助言をしなかったんですか?」店主の回想が終わると、堰を切った小川が溜め込み思いついた考えをぶつけた。女性に関する内容に感化されたのかもしれない。しかし、店主は彼女の勢いを向いいれる態度と正反対に、疲労に似た気だるさを全面に押し出して応えた。 「僕は犯人を知っている、とは一言も言っていないよ。事件について意見を聞かれたので、感じたことを喋った」 「ですけど、犯人の検討はついますって顔でしたよ。どこの辺りで気がついたんですか?追加の事実からですか?できれば私に思考のプロセスを教えてください」 「光だよ」店主は三人を視界に収めるため数度首を振った、極めて指向性の…
伝説は本当!?謎の未確認生物UMA雪男「イエティ」の正体とは?
未確認生物UMA雪男「イエティ」数多くの目撃情報が寄せられるも未だに発見されず謎のままです。今回のミステリーは未確認生物UMA雪男「イエティ」です。未確認生物UMA雪男「イエティ」はヒマラヤ山脈に生息されるとされる謎の未確認生物です。近年の
「お互い、様か」一言がぎこちなく読点をを求めた。 稗田は声に黄色を混ぜた、ぐっと踏ん張って、力を溜めて、解き放った。「ねえ、明日さ、会社で私の話し相手になってくれる?」 「二十年前、似たようなお願いをされた」 「誘ったのは、だって私だもん」 「変わらない」 「進歩が足りないんだね、私」かすかな笑い声。 「いや、あなたとの関係が変わらない」 「言ってくれるわね、トースト冷めるよ」 「コーヒーはとっくに飲み干した。お代わりは?それに食べたという嘘は私の皿に注ぐ視線で悟れる」 「いつか、隠し事は知られてしまうのかあ、この歳になって一つ学んだ、歳を重ねるもの案外、うん、悪くない。すいませーん」 「はい…
こんにちは、めいです暖かいですね 3月13日、なにコレミステリー2時間SPに UFOの形の奇妙な建造物が・・ これは FUTURO(フトゥロ)…
有罪、とAI は告げた中山七里先生グッときたポイント AI裁判官なるマシンが中国からやってきた。このAI裁判官により、裁判官の仕事は効率的になるのだが・・・裁…
「私に、いいたいことがあるでしょう?」稗田が尋ねた、改まった声。 「先週も聞いた質問だ」 「心境は、だって、移り変わる。相場が決まってるんだから」 「甘ったるい喋りも心境の変化がもたらしたあなたであるから、私のここまでの印象」 「抜け目がない、それは嫌悪の対象だって、わかっているくせに。もっと後輩をいたわるべき」 「話が飛んだ」 「回答をはぐらかしたのは、そっち」 「……私には生命が宿った、一時的に。その時期はたぶんあなたの付き合う時期と重なっていた。驚かないでくれる、最後まで言わせて。誰のためでもなかった、私のためだ、生命を一つ、いいえ一人殺したの。はい、殺人ね。痛みと心労は日を追って回復に…
1.『あらすじ』 夢から覚める方法を見つけようとする翼と颯太だったが、颯太は夢に飲み込まれてしまった。 翼は幸せそうな家族に、夢に逃げても意味は無いと訴えかける! 家族のあり方を問う新時代ホームドラマ完結巻!! 読切『同人政治』『讃
「私のセリフ」 「言われ続けるといつか真実を帯びる、その実験」 「変なことを試してるわね、いいなあ、私とは大違い」稗田は言葉を垂らした。真下に食いついて欲しいのだろうか、それかこちらの存在に気がついたのか、あたりに散らばった彼女たちの気配が切り替わる、周囲を探る周波数で今度は跳ね返る対象物を捕まえ始めた。想像である。気配の探りあいは刑事にとっては、侍と軍人と殺し屋に次いで実生活で適度な間隔で身に降りかかる体験なのだ。よって、目に見えない意識をしばらく消した。アンテナの感度を落す、一階全体の音声を拾うことになる、しばらくはかすかに聞こえる音声による報告。 「……私が別れた理由を教えてあげようか?…
水曜日。午後二時三十六分。S駅北口コンコース内。喫茶店ルバーブ、一階、水槽前。気温十二度、うす曇、肌寒い、昨日は雨、乾燥した店内は暖房の稼働が要因。運良く、彼女たち隣に席を確保した。 「ごめん、休みの日に呼び出しちゃって」低音で多少のかさつく声が稗田真紀子。 「深夜便で近隣諸国に旅出る気力とリフレッシュの意味は未だに見出せていないもの、私用は午前中で済ませた」そっけない口調のもう一人が、真下眞子。二人は通信機器販売会社・レッドリール、駅前通り支店の社員である。 「ご注文は、いかがいたしましょう?」これはビンと弾いた弦楽器の低音みたいなウエイター。 「コーヒーとハムサンドのセットを」 「お客様、…
米国雇用統計以降、涙の大暴落に直撃されています。総資産も3%以上吹っ飛びました。 しばらく我慢です。 下がりましたがまた、買い増ししたいレベルには来ていません。 米国株が今日からサマータイムの日本時間22時30分スタートです。 更に下がっています。インデックスも下がっていますが淡々と涙を隠して積立継続です。 アルファポリスで新連載ミステリーです。投票応援📣とお気に入り🔖お願いします。 https://www.alphapolis.co.jp/novel/440246337/995862233 にほんブログ村 Web小説ランキング
米澤穂信さんの『栞と嘘の季節』を読みました。 栞と嘘の季節 〈図書委員〉シリーズ (集英社文芸単行本)Amazon(アマゾン) ${EVENT_LABEL_0…
一色さゆりさんの『神の値段』を読みました。 神の値段 (宝島社文庫)Amazon(アマゾン) ${EVENT_LABEL_01_TEXT} マスコミはおろか、…
「あるいは、警察がね」店主は言い添える。 「ええっ、警察もグルう?」大げさに小川が声を出す。 「結局、店長の推理は屋上で殺害が敢行されて死体が発生し、従業員が外界と遮断、その後警察が駆けつけ、夜明けまで搬出を待った」顎に手を乗せた国見が女流棋士のごとく盤面を見据える。 「あの刑事さんたちもそれぐらいは予測していたんじゃないんですかね?」小川は言う。床を見つめる国見と店主を交互に見やった。「なのに、店長に捜査の行く末を聞きに訪れた。手詰まりだったにしても、捜査権が制限されたにしても、店長の推理を聞いたにしても、もらされた内容は実に一般的、というか、内容を紐解いて綺麗に並べ直しただけのことですよね…
歌田年さんの『紙鑑定士の事件ファイル 偽りの刃の断罪』を読みました。 紙鑑定士の事件ファイル 偽りの刃の断罪 (宝島社文庫)Amazon(アマゾン) ${EV…
3/6、祥伝社より、中山七里さんの『ヒポクラテスの悲嘆』が発売されました。 ヒポクラテスの悲嘆Amazon(アマゾン) ${EVENT_LABEL_01_TE…
小路幸也さんの『国道食堂 2nd season』を読みました。 国道食堂 2nd season (文芸書)Amazon(アマゾン) ${EVENT_LABEL…
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「与えられた情報を手がかりにした、犯行場所の特定は僕には不可能だ、超能力者でもない限り、イメージで情報を呼び出す技能は持ち合わせてない、よって犯行はどこかで行われたと、ここからはじめる。死体はそれほど出血が多くなかった、死体を持ち運ぶには好都合だね、ただしだ、マスコミの目を気にしていたという事件後の証言を忘れるわけにはいかない。料理の盛り付けは配膳係りのバランスで崩れてしまうかもしれないんだ、見つかる危険を冒してまで、死体を当然ならが死体とはわからないよう包み込み、屋上に持ち上げた、これは非現実的だ。テーブルに運び目の前で、料理と対面を果たす創作・先鋭的な料理も存在はするけれど、死体を数人がか…
「従業員と警察が現場の工作に動いた、料理の工程ではどういう場面ですか?」小川が尋ねた。 「強引に食材の味を引き出す化学調味料を使用することと、出来上がりの料理に不ぞろいな彩を添えること」 「は、はああぁ」 「ひれ伏したみたい……感心なら、ほほうだろうが」 「下ろす下ろさないのくだりはどうやって説明を?」国見がいう。彼女のあんぱんは消息が不明だった。確か、電卓の横に置いてあったと思う。 「それも警察と従業員のやり取りに含まれるかな。尖った味を出来合いの調味料で覆い隠した、元の味がわからないほどの量をね」 「ちょっと苦しいですね」小川がいう。 「そうかな?そもそも死体は作られたという前提で話してい…
「ペンと手錠と事実婚」2巻のプチ感想・レビューです。 感想は読書メーターで書いた文章になります。 興味を持ってもらえると嬉しいです。
「そうかな。出来上がりを想像し、そこから手順を後に戻る。目的地を定めずに歩き出しても到達は、……するはずはないよね。ご丁寧に標識が行き先を何気に誘導してくれる優しさや商業目的の誘いは影も足跡すら、皆無だ」首をかしげた、たんにこわばった肩をほぐしたのだ。僕は続きを話す。「出来上がる死体は翌日の朝に発見された、と報告にある。それまで死体は屋上で見つかることを避けたように偶然従業員が仕事上、屋上に上る機会に恵まれ、事態が発覚した。レセプションは光を湛えたらしい、店の入り口、通り沿いの壁がライトアップされた、光の届かない、屋上は明かりが作り出した最も見えにくい影に隠されたのだろうね、夜道が車のヘッドラ…
「レシピ?」高い声で頭の上に疑問符を浮かべる小川。 「死体を調理の産物に見立てる。想像は控えて欲しい、鮮明に絵が描くほど気分が悪くなる。出来上がった死体は幾つかの工程を経て、屋上に倒れていた。まず、屋上で死体が見つかった場面を検証してみよう」 「なんだか、料理の講習を受けてるみたい」と、小川。 「静かに」と、館山。 「死体がひとりでに歩いて、梯子を上ることは考えにくい。死体は屋上で人から死体となった、または屋上以外の場所で死体となり、運ばれた、この二つの選択が作られた。片方ずつ追って考えることにしよう。まず死体が屋上で死体と名称を変えた場合、手を下す人物の介入が必要なるね。隣接するビルからコン…
【読書日記】「公爵さま、いい質問です リン・メッシーナ コージーブックス」
今回は 「行き遅れ令嬢の事件簿2 公爵さま、いい質問です リン・メッシーナ コージーブックス」 公爵さま、いい質問です (コージーブックス 行き遅れ令嬢の事件簿 2) [ リン・メッシーナ ]
佐藤究「テスカトリポカ」 ⚠️ネタバレありの登場人物一覧&感想
テスカトリポカ (角川書店単行本)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}Amazonの紹介文🔽山本周五郎賞受賞、とあるけど直木賞…
「うん、地上にいた人物ならね」 「ああ」館山が大きく頷いた。 「先輩、驚かせないでください」 「だってほら、上空に飛行船が飛んでたって……」 「飛行船は飛ばさなかった、飛行船の会社は否定してました」国見が自信を持って意見を保管する。 「お疲れ様です」隣の樽前が、顔を出した。かなり疲れた様子だ、その証拠にぐるぐると肩をまわしていた。「まだ残ってますか?」 「はい。どうぞ、警備にはこちらが応対しますので」閉店後、店の従業員は巡回警備員のチェックに立ち会わなくてはならない決まりだった。 「ええ、どうぞ、たぶん元栓のチェックだけでしょうから」 「お手数かけます」 「はい」 「樽前さん、一人で店を回して…
「印」アーナルデュル・インドリダソン著…緻密なミステリを満喫
著者はアイスランドを舞台にした小説を発表しています。アイスランドという国の知識は白夜と1986年に首都、レイキャビィクで開催されたレーガン大統領とゴルバチョフ書記長の会談があった程度だったのですが、かなり変化しました。冷戦時代の共産主義の浸透、アメリカ軍基地の設置、そしてアイスランドから出てゆく移民が増え、代わりにこの国に入ってくるアジアからの移住者の増加。ヨーロッパに属す国にかかわらず、人々の間...
「なんとなく……。ようは、その場所に犯人がいたという事実じゃなくて、死体とか現場の状況とか、犯人しか知りえない情報をですよ、こうぺろっと口を滑らした、とまあ、こういった寸法です」 「また、あんたは適当に言っちゃって、少しはね、料理のほかに使用用途を見出せよな、この頭」指先で小川の側頭部が弾かれる。 「あたっつ。もうっ、痛いなあ。地下鉄の改札まで一人で行ってくださいよ。あそこは幽霊が出るって噂でしたよね、へへへへ。一番新しい路線だから、深いんです、こうぐわーっとエスカレーターが深部に誘い込むように、くふふふ」 「あながち小川さんの発言間違ってはいないよ」店主は言った。 「店長、あの私の幽霊話は噂…
「ペンと手錠と事実婚」のプチ感想・レビューです。 感想は読書メーターで書いた文章になります。 興味を持ってもらえると嬉しいです。
3/4、KADOKAWAより、秋吉理香子さんの『殺める女神の島』が発売されました。 殺める女神の島 (角川書店単行本)Amazon(アマゾン) ${EVENT…
水原秀策さんの『裁くのは僕たちだ』を読みました。 裁くのは僕たちだ (ミステリ・フロンティア) (ミステリ・フロンティア 54)Amazon(アマゾン) 高…
ホピ族の伝説【創世神話とアントピープル(蟻人間)がくれたトウモロコシ】
アリゾナ州に住む先住民、ホピ族は、宇宙と世界の創造に関する豊かな神話を持つことで知られています。この点で、彼らは南米のマヤやアステカ文明と共通しています。 マヤ文明の謎に迫る【滅亡の理由は?メキシコ古代遺跡が遺した未解明・・・
「ですよね、店長は……、当然知らないですか、すいません、聞いた私が浅はかでした」 「ブルー・ウィステリアなら、昨日営業を再開したわよ」国見は話を聞いていたらしい。 「蘭さん、情報通。もしかして、店に足を運んだとか?」 「店長に渡した端末の代用品を探しにね」 「うーん、いつの間に。抜け駆けですよ」 「使えないものをもらって喜ぶ人はいないわ。それに、持ち歩くわずらわしさが腕輪の最大の売り、機能を果たせないとしたら他の機種に変えてもらう心理はむしろ、一般的な動機だよ。考えすぎてるのはどちらでしょうね」 「な、なーにを言ってるんですかね。私にはだれのことやら」 「機種変更は受け入れられました?」国見が…
それから二週間後。 ビルの新装開店の日取りに、移転先の店を開けた。店名はワンハーフポイントと名づけた。二号店でもなく、一号店とはいいにくく、しかし店のコンセプトは正しく継承してる意味合いを込めた。まあ、店名などその場所に店があれば、お客は来るのである。言わずもがな、ホームページやメディアの取材は受けない。情報誌の掲載も断る、唯一ビルのパンフッレトに営業時間と店名を載せた、もちろんしぶしぶである。ささやかな抵抗は、メニューの明記を拒んだことぐらいか。それでもたぶんお客が情報を蚊のように、食べた、見た、並んだ経験を媒介してくれるだろう。対象のお客は、この町に定期的にそれこそ毎日通う人たち、何気なく…
調理器具の到着、その連絡の二十二分後に四杯分の料金を支払い、店主は仕事に戻った。ちょうどテイクアウトの樽前に搬入器具の説明が終わった場面に飛び込み、それから三十分ほど宇木林に設置器具のメーカー、ヘルメットを被る内装業者と細かな不具合と使い勝手等、調理に関わる諸事項を打ち合わせた。電気式のピザ釜で作るピザの味はまったく懸念材料には上がらない、むしろ宇木林や調理器具メーカー側が気にかけたぐらいだ、彼らはうちの店の売りをピザと認識してるらしい、貴重なデータである。懸念は従業員からも聞こえた。しかし、使用器具の良し悪しを口にすれば、それこそ世間はいたるところで不満が蔓延している。常連客に見放されるかも…
私は駅員です。 一番嫌な仕事は、最終電車で終点まで寝ている乗客を起こすことです。 中には 「気持ちよく寝ているのに起こすな!」 とか 「何でもっと早く起こさないんや? 降りる駅を通り越したやないか!」 と言ってキレる迷惑な乗客もいます。 ある日いつものように、最終電車で終点まで寝ている乗客を起こすように車掌から言われましたが、 「この乗客は気持ち良く寝ているので、寝かせてあげましょう」 と車掌に言いま...
新川帆立さんの『倒産続きの彼女』を読みました。 倒産続きの彼女 (宝島社文庫)Amazon(アマゾン) 弁護士の美馬玉子が勤める弁護士事務所は、倒産の危機に…
小川哲さんの『君のクイズ』を読みました。 君のクイズAmazon(アマゾン) 生放送のクイズ番組『Q-1グランプリ』。7点先取の決勝戦は6対6で最終問題にも…
「停電のあの日、私はあなたと同じ光を見た。ブルーとも紫ともいいがたい、色だったわ。綺麗だった、空に届いて光が居場所を見出した。みられたの、あなたと視線の先を合わせられた。それだけで十分だし、そこで理解した。ああ、私はあなたの視界を外れても、あなたが見たものがみたいのだと。透明な縄を振り回した私を消し去ったわ。そうしたら、もう、契約はどうでもよくなった。……パフォーマンスで体の欠損を演じたこれまでに、人の本心が透けて見えたの、誰もが自らの居場所が最優先だって。だから、私はあなたを見てる景色ぐらいの共有で、引き下がって見つめるの。いいよ、どこへでも誰の元でも行ってよろしい。けれど、一度だけ紙に、神…
「私という付き合う恋人がいながら、他の人と付き合う。これは私にとってありえない、異常性の高い、目にあまる、耐えがたい光景だわ。認識はそれぞれ違って当然、あなたには私がそう見えた、私にはあなたがこう見えてる」 「……いつから?」 「いつ?はじめからよ」 「作戦は無駄に終わったってことか、手間暇かけたわりに得られたもは少ないかもって今更ながらに思っただろうね」 「私のすべてよ、あなたは」 「僕は一人の人に固執しない、いいや無理なんだ。病気だよ」 「私を見られるの、その目で、それとも、ねえ、見放す?」 「……難しいね。講師の職を捨てて、店を開く。ほら、そこのビルの一階に店を構える。従業員を二人、忙し…
アルファポリスで新連載ミステリーです。投票応援📣とお気に入り🔖お願いします。 https://www.alphapolis.co.jp/novel/440246337/995862233 にほんブログ村 Web小説ランキング
みなさん2023年はたくさん本を読めましたか? 読書初心者におすすめの 小説教えてほしいです。 それじゃ私が2023年下半期に 読んでみて面白かったものを ご紹介しますね。 と言うわけで今回は私が2023年下半期に読んだ小説おすすめ10選を
もう一名のお客の性別は男だと判明した、店主の真後ろ、背もたれを挟む体温と低音の声が感じ取れる。盲目の女性の大立ち回りに応えた声が室内に散らばった無秩序をかろうじて取り集めた。レッテルが貼られた、あるいは名詞が冠された、とでも言おうか、男との対話以降は、そわそわと席を立たずとも、音量、声量は会話という括りに昇華した。 新しいコーヒーが運ばれる、ウエイトレスはまたもや中腰、よっぽど盲目の女性が異質に思えたんだろう。それか、以前に横暴な振る舞いのお客に出くわした。 水筒を受け取りに来た、彼女に手渡す。 大よその退出時間を聞かれた、最高の状態、つまり淹れたてに近い状態で保温を開始したい店側の配慮はもっ…
「落日」湊かなえ著、ハルキ文庫、2022年8月落日(ハルキ文庫)湊かなえ角川春樹事務所新進気鋭の映画監督と新人脚本家、故郷が同じ2人の女性が、友人・家族の死の真相に迫る長編ミステリー。事件・事故・自殺で何人も亡くなり、幼少期の想い出の子が実は虚言癖のある人で、読んでて気が重くなります。多くの伏線が最後に収束し、ラストは希望が持てる終わり方。湊かなえの得意パターンの一つ。2023年9月にWOWOWでドラマが放映されたそうです。映画監督役が北川景子、脚本家役が吉岡里帆。他に久保史緒里、竹内涼真、黒木瞳、駒井蓮らが出演。WOWOWに加入していないので見ていませんが、今後何らかの形で見てみたいです。関連エントリ:【湊かなえ著書】山女日記母性(書籍)望郷(書籍)未来境遇往復書簡夜行観覧車告白(書籍)落日(書籍)
「発見時間のずれ、それからうーん、被害者の身元の発覚、それから、あなた方の到着と捜査の開始はおよそ、想定の範囲に収まったでしょう。店側に息のかかった人物が死体を発見、身元はいずれ発覚するように関係各所の微調整と連絡をつけた。進展状況などは小出しにする捜査資料や情報で行動をコントロールするのは容易い。仮に、お二人が予見された行動を逸脱しても、事件の核心には粉骨砕身、働いても到達は無理だった、ということがいえる」 「あなたも憶測で話すのですね」種田はいう。 「コーヒーの作り方と何が関係してるんだろう……」思い悩んでいるみたいに加熱ぶりに忙しい種田と対照的におっとりとした口調で鈴木が呟いた。 「まだ…
濱嘉之さんの『オメガ 対中工作』を読みました。 オメガ 対中工作 (講談社文庫)Amazon(アマゾン) 警察庁諜報課の榊冴子は、ヘリコプターや戦車から銃ま…