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シンプルに手を加えたサツマイモの人気は予想をはるかに上回った。当初サツマイモの素揚げを作る予定を、今日の今さっき、変更を加えた。お客さんが食事場所まで戻る時間を想定したら、三十分の時間経過では味が極端に落ちてしまう。油を吸いきってしまし、酸化が早急に進行するだろう、想像が支配した。よって、薄いてんぷら粉を衣につけて、サツマイモのてんぷらはサツマイモまんと共に、サツマイモを生地に練りこむパスタのセットメニューとして形態を変えた。この程度の変更を従業員たちは毎日にさらされる。たぶん、彼女たちにとっては変化率の低い僕の要求と、感じているだろう。 調理台を覆い隠すステンレスのバット、濡れ布巾をひらりと…
4/26、集英社より、小路幸也さんの『キャント・バイ・ミー・ラブ』が発売されました。 キャント・バイ・ミー・ラブ 東京バンドワゴンAmazon(アマゾン) $…
有栖川有栖さんの『双頭の悪魔』を読みました。 双頭の悪魔 江神シリーズ (創元推理文庫)Amazon(アマゾン) 身近な人が巻き込まれた事件で心に傷を負った…
濱嘉之さんの『院内刑事 ブラック・メディスン』を読みました。 新装版 院内刑事 ブラック・メディスン (講談社文庫)Amazon(アマゾン) 廣瀬知剛がリス…
小路幸也さんの『ラブ・ミー・テンダー』を読みました。 ラブ・ミー・テンダー 東京バンドワゴン (集英社文庫)Amazon(アマゾン) 児童養護施設で暮らす鈴…
横関大さんの『ホームズの娘』を読みました。 ホームズの娘 (講談社文庫)Amazon(アマゾン) 都内で飲食店を経営している金子隆志の妻・育美が殺害された。…
下村敦史さんの『生還者』を読みました。 生還者 (講談社文庫)Amazon(アマゾン) 増田直志の兄・謙一が、ヒマラヤ山脈の未踏峰・カンチェンジュンガ登頂中…
綾辻行人の館シリーズ第4弾。『人形館の殺人』は、京都の古い邸宅で起こる殺人事件を描いたミステリで、人形(マネキン)が作品のモチーフになっています。 シリーズの中でも異色として語られることの多い作品です。 『人形館の殺人』あらすじ 父親が遺し
「はっきりと、まあ」車列の先頭から徐々に停止の波が打ち寄せる、車がひとつ前の車両の数十センチ後方へ速度を落とす。「だけど、大勢の中から選別するのって、いけないことかな。思うにさあ、最初の好みもそれ以外も含めた括りから選ぶのと変わりがないように感じる」 「ええ、ですから、はじめにすべての人に、ということを述べたのです」 「僕の頭が悪いって、遠まわしに言ってる?」 「いいえ。一度促したのだと、事実を伝えたまで。悲観的な側へ鈴木さんは極度に物事を捉える傾向があります、それはやめたほうがいいです」 鈴木はか細いため息を鼻から息を少量だけ放つ。「いつもながらに、種田の指摘には感服するよ」 「褒め言葉とし…
「十角館の殺人」面白かった!久々に夜更かししても読み続けたい本に出会いました。作者・綾辻行人氏のデビュー作にして最高傑作との呼び声が高い傑作ミステリです。 ミステリ小説のネタバレ感想は無粋だと思うので、概略だけ。 『十角館の殺人』あらすじ
また、頼ってしまった。種田は顔をしかめる。まったく、情けない。一般市民を頼る警察に信頼などを置けるものか。仕方ないと言い訳を立てたのは、しかし私自身だ。種田は、フロントガラスの向こうで煙草を吸う鈴木を見つめる。彼は雨よけに張り出した庇の裏側を覗く、鳥の巣が見えた。ツバメの巣のようだ。 鈴木が車に戻る。 「手紙に隠された暗号とやらは見つけられた?」エンジンをかけて鈴木がきいた。お尻に入れた財布を取り出す動作で、助手席側に顔が迫る。が、すぐに弾かれたように交わる近距離の視線は、互いの射程圏内を確認させることで、危険を察知、鈴木はぱっと、定位置に腰を落ち着けた。胸元に財布を入れ換える。 海道に合流し…
「じっくり腰をすえて応対する無駄の解消と訪問回数の減少が見込めるのは、願ってもない、手放しでは喜べないにしても、とても理に適った前向きな選択と私は今さっき考え付きました。互いの限られた一日の有効的な利用のため、この提案を受け入れてくることを大いに心から願っています。ええ、そうですね、そろそろ時間が気になるのでしょう、約一分で、それでは事件の説明に移りましょう。ああ、ただし、いっておきますが、あくまでこれは予測であり、不確かな要素がたぶんに含まれた想像であることを、お忘れなく。はい、急いでますか、ええ、私もあなたたちとのおしゃべりで大幅な作業の遅れが発生してます。明らかに喫茶店の店員の業務を逸脱…
(本記事はプロモーションを含んでいます) 前回の一冊↓ tenkinzumadabe.hatenablog.com 今回読んだのは、 「シャーロック・ホームズ 最後の挨拶」 コナン・ドイル これもまた良き一冊でしたm(__)m 短編小説がいくつかあるのですが、私は特に「瀕死の探偵」が好きでした(^^) ホームズシリーズはいろんな出版社から出ているから、どれを読んでどれを読んでいないのか忘れちゃうなあ。次はどれかな?(笑) 買って読み切ってない三国志もあるし、そっちを先に読もうかなー?とかふわふわ考えています。 シャーロック・ホームズ最後の挨拶 (新潮文庫)作者:コナン・ドイル新潮社Amazon…
本記事は、作者別・マダミスシナリオ一覧のまとめ記事です。 製作者ごとにタイトル、PL人数・時間、レビュー記事をあわせてご紹介しています。 誰がどのようなシナリオを手掛けたのか、本記事のまとめが参考になれば幸いです◎
こちらも折れそうな首がぐるっと回る。肩が凝っていたようだ。 「やっと、建設的な発言が登場したようで。安心しましたよ。いつも私は不釣合いなほどに譲歩しなくてはならない提案を受け入れていたのですからね」 「もったいぶってないで、さっさと話したら、いかがかしら」種田は美弥都の口調を真似た。しかし、美弥都の表情は冷静そのものだった。水音が途切れた。彼女はエプロンで手を拭き、水分を取り除く。次に取り掛かった作業は、水切り籠に並んだ今さっきのお客の手元、口元に運ばれたコーヒーカップである。釉薬の青、斑な黒が彼女の手の中で踊る。 「読んでいただけたのであれば、話は早い。なにか事件解決のヒント、手がかりがあれ…
「お聞きしたいことがあります」 送られた視線。しかし、声は発せず手元に視線を下げた。話は聞いてるし、返答の必要はない、だから無言を貫く、と種田は解釈をする。 思いっきり瞼をつぶって、鈴木は煙草を灰皿に置く。先端の灰は形を保って葉っぱだった数秒前を名残惜しんでいるみたいに思える。 「実はですね」 「前置きは結構」美弥都はよく通る声で遮った。びくっと鈴木の首が固まる。「お話になった方は私と同様にとてもあなた方の訪問に辟易といいましょうか、迷惑と感じてる。ただ、私との明確な相違点は、その方はとても真摯に向き合ってくれいますね。わたしから言わせると、余計なことを言い過ぎている」 「僕には、その……、物…
「つまり、新部長は真相に近づく兆候を感じ取りたかったと言いたいのか?」熊田がきいた。 「はい、憶測ですが。真相が明るみに出そうなら、何かしらの対処を施す構えだった」 「施設の崩壊を言っているのか?」 「最終的に私たちが真相を掴み、暴露する事態まで捜査が及べば、私たちもろとも建物ごと壊しかねない勢いだった……」 「飛躍しすぎだ」熊田はタバコを吸いきって、すぐにまたもう一本に火をつける。「聞きたいのはそのことか?」 「はい」種田は多少げんなりした様子で喫煙室に背中を向けた。二本目のタバコがお気に召さなかったのだろう。 思うに、斉藤彩子という新部長の信任は的確なタイミングだった。もちろん、四月という…
三上延『ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道』
三上延さんの『ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道』を読みました。 ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~ (メディアワークス…
4/19、集英社文庫より、小路幸也さんの『ハロー・グッドバイ 東京バンドワゴン』が、文庫化されて登場しました。 ハロー・グッドバイ 東京バンドワゴン (集英社…
濱嘉之さんの『ヒトイチ 内部告発 警視庁人事一課監察』を読みました。 ヒトイチ 内部告発 警視庁人事一課監察係 (講談社文庫)Amazon(アマゾン) 青信…
早坂吝さんの『殺人犯対殺人鬼』を読みました。 殺人犯 対 殺人鬼 (光文社文庫)Amazon(アマゾン) 職員がいなくなった夜、孤島に建つ児童養護施設で暮ら…
【協力型マダミスレビュー】「死に過ぎた男」遊んでみたよ(ネタバレなし)
本記事では、協力型ミステリーゲーム「死に過ぎた男」について、ネタバレなしでレビューします! あらすじや遊び方、実際にプレイした評価・感想について綴ります。今後プレイするかお悩みの方の参考になれば幸いです◎
「これで僕に手出しできませんよ、相田さん。いつも暇なときに首を絞めるのは、正直僕はうんざりしてたんです」鈴木ははっきり、日ごろの鬱憤を弱った相田に告げたが、相田は痛みの対処に精一杯で、まったく反応を示さない。鈴木は、反論を期待して、用意していた言葉を返そう、そういった態度が消火されずに終わって、少々肩透かしを食らった形。対して、仕方なく今日のところは許してやるかと半ば強引に、怒りの態度を崩さない相田は腕を組み、そっぽを向いた。しかし、それでも相田は顔の痛みに集中し、鞄から取り出した熱を冷ますシートを貼り付けて、ぐっと痛みに耐えた。それを冷めた目で種田が見つめる。これが平凡な日常、部署内の光景で…
「疲れてるみたいだな、徹夜か?」 「それが昨日、家のPCが壊れてしまって。作業に没頭して、時計を見たら、外は明るいし、もう朝の四時になると空が明るくなるんですねぇ」対面の席に座って鈴木は栄養ドリンクを飲み干す。最近では、通常の清涼飲料水と同等のパッケージでかなり飲みやすく改良されているようだが、熊田はまったく手を付けずにいた。一時的な効果の後に、どっと落ち窪んだ顔でエネルギーが切れたように佇む部下たちを何度も目撃し、体力の少ない者には不向きだと感じたかだら。予測するにエネルギー消費と栄養の消化を同時に行っているのだろう。通常は消化にその力を使って、活力を得るのであるが、ドリンクは液体であり即効…
つい夢中になり一気見しちゃいました。実際の事件が基になったミステリー!!時代を超えてアパートの秘密を解明する謎解き型バラエティ「アパートメント404」を観てみました。
地上 四月二日 週に一度の休暇明けに、気を引き締めるどころか、まったく昨日となんら代わりのない朝を迎えて熊田はO署に出勤をした。見上げた空は晴れ間がしか見当たらなく、通勤ではその晴れ間がまぶしいぐらいに思えた日差しの強さにやっと春の到来を桜の開花よりも身にしみて実感することができたのは何よりもうれしい、といった感慨耽る年齢ではない。もう数十年で土や畑に身を粉にして作業に没頭するとはどうして思えない。その楽しさを、押し付けてはならないのに、なぜだかこれまでの生活態度が間違っていて、現在の状態が正しいんですと、彼よりも上の世代はいわんばかりだからだ。彼らも五十前後ほどの年齢では同様の意見を言ってい…
メールの件名を私は重視する。ここでわからないような内容は後にまわすと決めていた。短い文面であらかじめ情報を取り入れて、それから吸収する。大まかな枠組みを作り、肉付けが本文だ、という考え。 特殊な依頼への対応策に、海外からの発注に対する見直し、施設管理のメンテナンスのスケジューリングの打ち合わせと、融資の申し出、事業拡張の話などなどにまぎれて、私はある一行に視線のスクロールを止めた。 手紙という単語の見出し。 あるところに社長がいました。社長はいつものように会社に出勤、ペットボトルの水をエレベーターを降りた廊下で鞄から取り出して、自室に入りました。席に着くなり、水を二口飲みます。とてもおいしそう…
不動産ミステリー「変な家」を楽しもう!文庫・漫画・映画・YouTube
YouTuber 雨穴(うけつ)さんの「変な家」が映画され、3月15日からロードショーが始まっています雨穴さんのYouTubeチャンネルは、登録動画は49本と少ないのですが、チャンネル登録者数148万人(2024年4月15日現在)と驚異の数を誇っていますあらすじオカ
貴志祐介さんの『ミステリークロック』を読みました。 ミステリークロック 「防犯探偵・榎本」シリーズ (角川文庫)Amazon(アマゾン) ミステリー作家・森…
中山七里さんの『有罪、とAIは告げた』を読みました。 有罪、とAIは告げたAmazon(アマゾン) 日中技術交流の一環として、東京高裁に中国が開発した「AI…
赤川次郎さんの『幽霊健診日』を読みました。 幽霊健診日Amazon(アマゾン) 警視庁捜査一課の宇野喬一警部が、女子大生の永井夕子とのデート中に気を失い、病…
濱嘉之さんの『院内刑事』を読みました。 新装版 院内刑事 (講談社文庫)Amazon(アマゾン) 福岡から東京へ向かう飛行機の中で、財務大臣の朝野が脳梗塞を…
小路幸也さんの『ロング・ロング・ホリディ』を読みました。 ロング・ロング・ホリディ (PHP文芸文庫)Amazon(アマゾン) 札幌にある喫茶店〈D〉で働き…
中山七里さんの『境界線』を読みました。 境界線Amazon(アマゾン) 浜辺で女性の遺体が見つかった。女性が所持していた免許証の名前と住所は、7年前の津波で…
濱嘉之さんの『プライド2 捜査手法』を読みました。 プライド2 捜査手法 (講談社文庫)Amazon(アマゾン) 現場一筋でやってきた本城清四郎は、組織犯罪…
太田愛さんの『犯罪者』を読みました。 犯罪者 上 (角川文庫)Amazon(アマゾン) 犯罪者 下 (角川文庫)Amazon(アマゾン) 駅前広場で、男女…
4/5、実業之日本社文庫より、赤川次郎さんの『花嫁、街道を行く』が、文庫化されて登場しました。 花嫁、街道を行く (実業之日本社文庫)Amazon(アマゾン)…
島田荘司さんの『異邦の騎士』を読みました。 改訂完全版 異邦の騎士 (講談社文庫)Amazon(アマゾン) "私"は、公園のベンチで目覚めたが、過去の記憶が…
4/3、幻冬舎文庫より、東野圭吾さんの『白鳥とコウモリ』が、文庫化されて登場しました。 白鳥とコウモリ(上) (幻冬舎文庫)Amazon(アマゾン) 白鳥と…
私の会社においてミスは全面的に他の社員が補う。翌日に納期を延ばして、新たな作品を提供する仕組みを構築していた。よって、クライアントに二日の猶予をいただく。しかし、社員には一日の期限を設けた仕事を行う取り決め。発生したミスは、全面的に、撤回どころか、そのミスを上回る仕事をクライアントに提示する方式を取る。すると、ミスの発生という事実は残ったままであっても、クライアントの目的は売れる商品のデザイン、目を引くデザイン、商品にあったデザインは達成してしまえる。失敗を引きずることではなくてより良い仕事の提供が要求なのだ、と大方のクライアントは納得と満足で私のコンセプトを受け入れてくれる。ただ、なかには反…
謎多き武将「明智光秀」の埋蔵金伝説!隠された黄金の行方を追え!
本能寺の変で「織田信長」を討った人物として知られる 「明智光秀」は謎が多い武将で数多くの伝説があります。 その伝説の1つ明智光秀の「埋蔵金伝説」 今回のミステリーは「明智光秀」の埋蔵金伝説です。 黄金の埋蔵金伝説…黄金の在処は明智光秀の読ん
韓国ドラマ 「ワンダフルワールド」 感想・レビュー チャ・ウヌ出演のミステリー
どこが素敵な世界やねん!と突っ込まずにはいられない。それとも訳が“驚くべき世界”なのかな。今作の中に 身も心もキラキラの善人は見当たらず、人間って利己的だよね〜と十分感じとれる内容でワンダフルなかけらもない(ため息🤔💨) 内容は、わりと先が読めるザ・韓ドラ、ぐるぐるの愛憎メロなんです。愉快なシーンは皆無、全体的にかーなーり湿っぽい。 踏みにじられたら踏み返しますが、何か? の世界観、まあドラマだからこれくらい劇的でちょうどいいけど (本音)
【ミステリー編】不思議体験の再現 ー 実話をオムニバスで再現 ー
こんにちは。イラストユーチューバーで電脳少女隊のミラクルもっちーです。本日は、不思議な実体験やこれまでに見聞きした不思議な実話を動画で再現して、『世にも奇妙…
地上→六F 真島マリは会社の取締役会に出席、忌憚のない意見を求めたにも関わらず、飛び出した意見はあまつさえ、押し留めた現状維持を匂わせる発言に終始、まるでこの場所が永久不滅、永続可能な浅はかで稚拙な論争とも言い難い、他人の意見をなめるような発言であった。彼らも過去はデザイナーという肩書きで生きてきた人種が、権力と地位とそれなりの資金を得ると、誰もが変わってしまうのか……。残念でならない、というよりも人はそういった能力に傾き易い性質なのだろうと、私は解釈を改めた。安定した地位も多分に影響してる。いっそのこと、気持ちを引き締めなおすために、一社員に格下げを考えるべきだろう、落とし穴に落とすときに、…
久しぶりに想像もつかないほど気分が高揚している私は、ディーラーに急いだ。そして、車を不完全な状態で自宅に運ぶように無理を願い出た。乗らないことを約束し、他の安価な町乗りの車をその代わりに一台契約。買い換える手続きをその場で踏み、点検中の車は私のガレージに運ぶように要求を通した。その足で書店に向かい、車関係の書籍を買い求める。自分は何も知らない、どういった原理で動いているのかも。またそれが現在と数年前、あるいはさらに遡った時代の車との比較、変わった部分、テクノロジーの進化などをまずは叩き込むべき、脳内の知識欲が高まりを見せる。久しぶりに追いつけない感覚、仕事以外で味わえるのか、私はなんて身近なア…
正面の海岸線まで歩く。風が冷たい。海を見ながらの生活はやはり慣れてしまうと海のありがたみは薄れるのだ。発見である。発見は新しいのか?なんともなしに景色を眺めるというのは、情報を取り入れることを拒んだ私にとっては仕事に専念するための不必要な老廃物を洗いざらい取り去ってくれてるように思う。傲慢だ、そういった私への評価にまったく取り合ってこなかったが、いつの間にか澱のように溜まってしまうと、取り出すにも一苦労で、無理やりこれまでは快活さや高揚で引き付けていたが、それももう私には通用しなくなって、だから、こうして自然に中から排出されるまで待つことを選択したのだった。偶然に見つけた仕様である。単に最初は…
【GM不要】マダミスおすすめシナリオランキング50選(マーダーミステリー)
本記事では、GM不要・オンライン・オフラインで遊べる、おすすめのマダミスシナリオをランキング形式でまとめています。 レビュー記事へのリンクもあわせてご紹介しますので、本記事を参考に楽しんで頂ければ幸いです!
主だった形、原型、輪郭すら、薄ぼんやり、おぼろげで亡羊としてる。眠い目を擦っているからだろう、まだまどろんだ意識から醒めてない証拠だ。起きなくては。自室。区切られた空間。私だけの場所、仕事場。隔絶の居城、一室。異質、居室。言葉にはそれぞれに響きに似た意味があるように思う。こうして並べて、口に出した私の稚拙な知識だけでも、意味合いはまったく異なるというもの。もしかすると、ペンも人によってはその意味合いが異なるのかもしれない。思い過ごしか、それとも考えすぎか。いつも考えてばかりだ。囚われる?つまりは、形状など普遍的なものは形を変えるべきではないのかも。だって、特殊な形に惹かれるのは、ペンを持ってい…
思うに、高級志向に傾いたペンは使いやすさと見た目の落ち着きが暗黙の了解に近い頻度で姿を垣間見せる。 私は考える。見られているのだから、他者の視点から見た形状や視点と使用者との違いがほしい。 角度と光の当たる距離で色の感度と光沢の変化をつけられないだろうか、手元では落ち着き、離れて目を引く。 決まりだな、あっさり即決。サンドイッチを一気に口に押し込んだ。コーヒーも味わってなどいられない。さっさと流し込んで、トレーを下げた。行動は迅速に、思いついたらこれまでの私を置き去りに食堂で食べる私を意識からことごとく消し去ってしまえ。 エレベーターを待つ。 後はフォルム。ペンという形はこだわりと独創性。その…
ペンというものは紙に書くことが前提であるが、その居場所は限定されないように思うのだ。ペンケースを持ち歩く学生や鞄を持った人ならば、しまって、使いたいときに取り出す。しかし、手帳だけを持ち歩くことも会議の場では良く見かけていた。まったく無意味な会議でも、それは絶対に手にもたれて、あるいは手帳に挟んで、さらには手帳にペンを保持するホールド機能もついていたりと、外装なしに単独で存在したがる。男はスーツの裏ポケットにもペンはつき物か……。そうだと考えれば、手帳に吸着するような機構が望ましい。また、限定された厚さに挟める機能も必須。取り外し可能が好ましい。不必要ならば通常のタイプを、手帳に取り付けたいの…