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三島由紀夫が大好き、というか気になって仕方がない。 葉隠は死を意識して生を輝かせるのが コンセプトだと思う。 読んで頂いてる方の先祖、私の先祖は無数に存在したはずで、 ご先祖の中に武士はいたはず、その武士のDNAを刺激する著書です。 私は読書家ではないし、三島由紀夫の著作をすべて読んだわけでもない。 それでも、日本の現状を見ると、彼の言葉がどうしても頭をよぎる。 「日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、或る経済大国が極東の一角に残るのであろう。」 引用 葉隠 この言葉の「富裕」でさえ、今となっては危うい。しかし高度経済成長を経た歴…
『炎上』(58)昭和19年春。この世で最も美しいのは京都の驟閣寺だと亡き父から教え込まれたきつ音症の青年・吾市(市川雷蔵)は寺の徒弟となる。だが戦後、寺は観光地と化し、尊敬していた住職(中村鴈治郎)の堕落を目にした吾市は不信と絶望感に追い詰められていく。名匠・市川崑監督が三島由紀夫の小説『金閣寺』を映画化。市川雷蔵の初の現代劇で、国宝の寺に放火した青年僧の苦悩と葛藤を描く。炎上シーンの炎に金箔を施すなど、名カメラマン宮川一夫のモノクロの映像美も見どころ。「BSシネマ」『炎上』
三島由紀夫の自選短編集。単行本の発行は1971年。当初、三島が自作解説を書く予定だったのが、1970年の自死により自作解説は無し、代わりに高橋睦郎が解説を書いています。そのときの題名は『獅子・孔雀』で、1971年の文庫化の際に『殉教』と題名が変更されました。自選の第三短編集とありますが、第一が『花ざかりの森・憂国』、第二が『真夏の死』かな。『軽王子と衣通姫』1947年、三島22歳、終戦間もないころの作品です。日本書紀の『衣通姫伝説』の本歌取りと思われる作品ですが、三島らしい絢爛な文体が特徴的です。禁断の愛が究極的には死に収束するという、これも三島らしい死の美学がみられます。三島は戦中戦後を通して1970年の自刃にいたるまで一貫したテーマを貫き通しているということを改めて感じます。『憂国』が三島のエキスなら...殉教-三島由紀夫(新潮文庫)
鹿苑寺(ろくおんじ)は、京都市北区にある臨済宗相国寺派の禅寺で、特に「金閣寺(きんかくじ)」という名前で広く知られています。以下にその歴史を簡単に紹介します。 --- ### 鹿苑寺(金閣寺)の歴史 **創建:** - 鹿苑寺は、室町幕府の三代将軍・**足利義満(あしかが よしみつ)**によって、**1397年**に建てられました。 - 元々は「西園寺家」の別荘地でしたが、義満が譲り受けて「北山殿」と呼ばれる豪華な山…
十代の頃に三島文学を好きになったのは、綿密な心理描写と美しい文体がその理由だったと思います。ぶっちゃけていえば、読み終わったあとに、「ああ、本を読んだなぁ」という達成感や満足感が得られるわけです。そんなことから、当初は三島作品は小説ばかり読んでいて、後年になって戯曲や評論も読むようになって徐々に三島の思想や美学への理解が深まっていきました。しかし、最後まで謎だったのが、あのボディビルでした。なんでマッチョにならないかんのか?というのがわからなかった。幼少時にひ弱だったとか、戦争に召集されても肺疾患診断で帰されたとかのコンプレックスからという記載はあちこちで見かけますが、そんなコンプレックスからの理由でマッチョになるまでやるのか?もしや戦後インテリ層への当てつけでやってるのか?とも思ってたほどなんですが、こ...太陽と鉄・私の遍歴時代-三島由紀夫(中公文庫)
2025年は三島由紀夫生誕100周年ということで、改めて三島作品を読み直してみたいと思います。まずは、最初の自選短編集です。短編集なので、いくつかの作品は何度か読み直していましたが、通して読み直したのは、初めて読んだとき以来、40年以上経ってます。未来だけを見ていたティーンエイジャーの頃に読んだ印象と、老い先が見えてきたじじいになって読んだ印象は、あたりまえかもしらんけど、全く違います。特に『花ざかりの森』などは、活字を追うだけで頭の中に入ってこない作品だったのですが、今回集中して読んで、やっと作品の凄さがわかりました。16歳が書いた文章としての驚きと、三島の早熟さがありありと伝わってくる作品です。この本のよいところは、三島が自作解説をしていることです。これが実に味わい深い解説です。本文を読まなくとも、解...花ざかりの森・憂国-三島由紀夫(新潮文庫)
三島由紀夫作品の有名なおすすめ小説は?初心者でも安心のおすすめ5選と読む順番もご紹介
三島由紀夫は、日本文学の中でも特に印象深い作家です。彼の作品は深いテーマと独特の世界観で、多くの読者を魅了してきました。もし「三島由紀夫の本、どこから読めばいいの?」と迷っているなら、初心者にもぴったりな有名なおすすめ作品を紹介します。この記事では、初心者でも楽しめる作品の選び方や、読む順番をご提案。
古代の伝説が息づく伊勢湾の小島で、逞しく日焼けした海の若者新治は、目もとの涼しげな少女初江に出会う。にわかに騒ぎだす新治の心。星明りの浜、匂う潮の香、触れ合う唇。嵐の日、島の廃墟で二人きりになるのだが、みずみずしい肉体と ...
昭和時代に切腹⁉ 世界的な作家【三島由紀夫】は何を目指していたのか─世間を騒がせたノーベル賞候補作家の過激な行動
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久しぶり、今年はじめての柏市。商店街には豊昇龍の横綱昇進を祝う横断幕が、 アミユゼ柏での柏シルバー39期生の講座。 今日の午前は、「大蔵省の未来日記」と題したその道に詳しい方の話。
きのうは循環器内科を受診してすぐに薬局に、福丸さんが担当してくれて「あ、また福丸さんだ」と言ったら、「そうですね、このところよく、、」「覚えてくれたんです...
三島由紀夫の筆、石原慎太郎を政界へ…石原の遺品に書簡6通「世の有象無象を御覧になることを望みます」(YomiuriOnline)作家の三島由紀夫氏(1925~70)が、やはり作家で政治家だった石原慎太郎氏(1932~2022)に宛てた書簡6通が、石原氏の関係先から見つかったそうです。詳細は上記報道を見ていただければと思いますが、拙僧的に思ったのは、この2人、7歳差だったのか・・・いや、三島氏は拙僧が生まれる前に既に亡くなっておられ、石原氏はご本人は勿論、一族揃って活躍されている印象でしたので、もっと後の世代かと思っておりました。でも、こういった記録は常に貴重ですね。新たな事実を理解させてくれます。#ニュース三島由紀夫氏が石原慎太郎氏に送った手紙が報道される
三島由紀夫(みしま ゆきお)は、20世紀日本の文豪であり、小説家、劇作家、随筆家として知られています。彼はその作品で日本の伝統や倫理観、現代の価値観の対立などを探求し、その独特の文体や哲学的なテーマで多くの読者を魅了しました。以下に、彼の代表作品や文学的特徴をいくつか挙げてみます。 1. **『金閣寺』**: この小説は、実在する京都の金閣寺をモチーフにした作品であり、美しい語り口と精緻な心理描写で知られ…
【三島由紀夫生誕百年】もう一度行こうかとも思ったが… 駒場(後篇)
2月1日に出掛けた(日本近代文学館を会場とする)『三島由紀夫生誕百年祭』というイベント。2月8日までが会期なので、もう一度、行こうかとも思ったが…。(今にも雪…
東京・駒場の近代文学館を会場にして、『三島由紀夫生誕百年祭』というイベントが、昨年11月30日~2月8日の会期で開かれている。 私は、川崎市民アカデミーの講義…
新潮 2025年2月号 - 生誕100周年 よみがえる三島由紀夫 (新潮社)
たまーに購入する新潮。今号は三島由紀夫特集ならば読まねばならぬ、と買いました。表紙をみてわかるように、多彩な執筆陣。三島に縁がある人もない人も、三島を好きな人も嫌いな人も交じっていて、かなり読み応えがありました。冒頭の平野啓一郎の[三島由紀夫の絶望の先へ]は、白百合大学での講演を文字起こししたもの。平野啓一郎の考え方がわかりやすく伝わって、これが一番面白かった。井上隆文の[『金閣寺』担当編集者の葛藤]は、三島に一番近い編集者といえる菅原國隆への書簡を中心に、往時の三島の思考と編集者との関連を論考しています。最近に見つかった書簡、金閣寺の原案(こちらのブログに新聞画像があります)についても触れられています。上の2篇を読めただけでも、この号を買った価値がありました。その他は、[三島由紀夫への手紙]と[三島由紀...新潮2025年2月号-生誕100周年よみがえる三島由紀夫(新潮社)
【タブーへの挑戦】「同性愛」と「自慰」をここまで描く!? 三島由紀夫『仮面の告白』の衝撃
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文学者とは何か - 安部公房、三島由紀夫、大江健三郎 (中央公論新社)
こんな面子での対談集が出版されたら、何を置いても読まねばならぬ、と発売直後に購入したのですが、他に読みかけの本が何冊かあったので、年明けから読み始めました。三島、安部、大江の三人対談なんてあったの知らなかった。その他にも、三島-大江、安部-大江と、とても興味深い組み合わせですよ。文学者とは安部公房x三島由紀夫x大江健三郎(群像1958年11月に掲載)三島由紀夫はこのとき33歳。『金閣寺』を書き上げた2年後で、文芸誌を始め一般紙まで数多くの作品を発表し、まさに絶頂期と呼んでもいいのではないかという時期。安部公房は34歳。芥川賞を受賞したのは8年前で、その後不条理文学を発表し、前年には『けものたちは故郷をめざす』を発表。しかし、『砂の女(1962年)』や『他人の顔(1964年)』と代表作とされる長編を発表する...文学者とは何か-安部公房、三島由紀夫、大江健三郎(中央公論新社)
三島由紀夫生誕100年祭に関わるイベントです。横尾忠則と平野啓一郎の公開トーク。平野啓一郎の三島トークは聞いてみたい。参加無料とは太っ腹、ここは申し込む一手。昨年12月、Webサイトが公開されるとほぼ同時に申し込みました。と、やってきたのは日仏会館、初めてきたよ。日仏会館と三島由紀夫は、父か祖父つながりで縁があるようなことを冒頭に司会の人が話していました。さて、対談開始。平野啓一郎が、「今日は僕は聞き役です」と話してて、え?そうなの?「三島100歳というのが想像できますか?45歳で自決したけど、わたしらからみて45歳の三島は年下に思えますか」という切り口から始まって、礼節と霊性の話へと続きます。礼節と霊性については、新潮2025年2月号に詳しく横尾忠則の記事があります。わたし、横尾忠則のことはほぼ知らない...三島、100歳!横尾忠則&平野啓一郎
2025年は三島由紀夫誕生から100年、三島グッズの販売や文庫本の帯への掲載などの他、展示イベントなどもさかんに行われています。日本近代文学館では、生誕100年祭の展示が行われているとのことで、井の頭線に乗って駒場東大前へ。日本近代文学館は、閑静な住宅地の中にありました。駒場東大前駅まわりは閑散としていましたが、こちらはけっこうな人が入っています。入場券は300円なり。展示室は2F、展示物は撮影禁止。建物の外見からは広いかなと思ったのですが、展示スペースはとても狭い。上のようなテーマを掲げていますが、展示は書籍や原稿を並べただけで、説明もほとんどなく何をしたいのかよくわかりませんでした。こないだ行った学女の実習生の展示の方が筋が一本通ってた。正直なところ期待外れの内容でしたが、それでも三島人気は高く館内は...三島由紀夫生誕100年祭-日本近代文学館[目黒区]
ジョージ サエキさん 全くその通りと思います もっと日本人に自覚を持ってもらいたいリブログさせて頂きました ”日本人こそが日本文化そのものだ‼️” 本文か…
1、作品の概要 『愛の渇き』は三島由紀夫4作目の長編小説。 1950年に新潮社より刊行された。 書き下ろし。 文庫版で231ページ。 1967年に浅丘ルリ子主演で映画化された。 叔母から聞いた婚家の農園の話を下敷きに書かれた。 夫をなくした悦子が、舅に身を任せながらも、若い園丁の三郎に激しく恋焦がれていく。 2、あらすじ 愛人を作りほとんど家に寄り付かなかった夫・良輔に苦しめられていた悦子。 彼が病気で亡くなった後、舅の弥吉の農園兼別荘に身を寄せることになり、身体を許すことになる。 屋敷には長男・謙輔夫婦、三男・祐輔の妻・浅子と2人の子供、園丁の三郎、女中の美代が住んでいた。 奇妙な関係性の中…
三島由紀夫とドナルド・キーン ~ 素晴らしき出会いから70年
三島由紀夫とドナルド・キーンが知りあって70年、というテーマで展示会をやっていると聞き、さっそく行ってみました。学生の博物館展示の実習のようです。イベントで講演会やビブリオバトルも開催され、こちらの興味深かったのですが日時が合わず行けませんでした。そんなこんなで、やってきたのは学習院女子大学。学習院に女子大なんてあったっけ?聞いたことないな、、と思ったら、学習院短大が1998年に四年制に移行したんですね、知らなんだ。学短が学女になったんだ。女子大って、おっさんがのこのこ入っていっていいもんなの?と不安でしたが、守衛さんのところで受付して入館証をもらうと、特定エリアは自由に入れます。展示会があるのは2号館のギャラリー。展示室内は撮影禁止です。パンフレットもらいました。このパンフレットが、ほぼ展示内容をカバー...三島由紀夫とドナルド・キーン~素晴らしき出会いから70年
箱根旅行2日め。初日はみんなで箱根ロープウェイ乗ったり海賊船乗ったりしたのですが、翌日の日曜はチェックアウト10時なので、それから観光するには箱根近辺はどこも混雑してそう、ということもあり、車2台で来てる利点を生かし、わしと娘一家とは別行動にすることに。娘一家は、辻堂の交通公演で孫ちゃんらを遊ばせることに、わしはかねてから行きたかった三島由紀夫文学館が山中湖にあるので、そこまで足を伸ばしてみることに。ばあさんはどっちに付くか迷っていたようですが、けっきょくわしと一緒に来ることに。というわけで、娘一家とは現地解散。箱根から御殿場経由でやってきたのは山中湖。「文学の森公園」という場所の中に三島由紀夫文学館があります。この公園は広くていろいろあるから、子供たち一緒にきても遊べたね、知らなかった。ワンコインde三...三島由紀夫文学館[山中湖村]
#4435 散るをいとふ世にも人にもさきがけて散るこそ花と吹く小夜嵐
令和6年11月25日(月) 【旧 一〇月二五日 仏滅】 小雪・虹蟄不見(にじかくれてみえず)散るをいとふ世にも人にもさきがけて散るこそ花と吹く小夜嵐 ~三島由紀夫(1925-1970)辞世 今日は三島由紀夫を追悼する「憂国忌」。1970(昭和45)年の今日、東京市ヶ谷の自衛隊駐屯
【本】三島由紀夫『金閣寺』~幼少期から繰り返された美との断絶、そして滅びによる同化~
1、作品の概要 『金閣寺』は三島由紀夫の長編小説。 1956年に刊行された。 三島由紀夫の代表作で、世界的にも評価が高い作品。 新潮1956年1月~10月号に連載された。 文庫本で257ページ。 第8回読売文学賞を受賞。 2020年時点で361万部を記録している。 1950年に実際にあった「金閣寺放火事件」をモデルに描かれた作品。 2、あらすじ 京都の北の地、僧侶の息子として生まれた「私」は、父親から繰り返し金閣寺の美しさを聞かされて育った。 身体も弱く、生まれつき吃音があった「私」は極度の引っ込み思案の持ち主として成長し、ほのかに想いを寄せていた有為子にも相手にされなかった。 病弱だった父の…
ロイヤルバンク(RBC Dominion Securities)のトレッシュアナから「9月のトロント国際映画祭(TIFF)で何か観たい映画があったら言ってね。…
サド侯爵夫人・わが友ヒットラー - 三島由紀夫 (新潮文庫)
平野啓一郎の三島由紀夫論を読み終えたところで、三島の代表的な戯曲を読み直してみました。これら2作品は、巻末の自作解題によると、対の作品とされています。女性だけが登場する「サド侯爵夫人」は美と悪について、男性だけが登場する「わが友ヒットラー」は勇と信について、三島らしい煌びやかなセリフまわしで語られています。いずれの作品もなんども劇場上演されているのですが、感心するのは、役者さんはこの長いセリフをよく覚えられるものだ、ということです。映画やTVドラマではこれほど長いセリフは無いでしょう。新劇の役者さんって、表現力だけでなく、記憶力も秀でていないと出来ない仕事だなと思った次第です。三島は、「わが友ヒットラー」のレームに肩入れしていると自分で書いていますが、言われなくてもその肩入れがよくわかります。このレームは...サド侯爵夫人・わが友ヒットラー-三島由紀夫(新潮文庫)
三島由紀夫とはどんな人物だったのか?「三島事件」での自決に至る生涯とは?
皆さんは三島由紀夫と言えばどんなイメージをお持ちでしょうか?「仮面の告白」「金閣寺」や「豊穣の海」(春の雪・奔馬・暁の寺・天人五衰)等の小説か、あるいは自衛隊市ヶ谷駐屯地に乱入して割腹自決した「三島事件」でしょうか?私は個人的には、第一に川
前に「三島由紀夫の生涯」についての記事を書きましたが、彼は独特の持論・思想を持っていました。その中のいくつかについて、私の個人的な考えも交えてご紹介したいと思います。1.死生観江戸時代の武士である山本常朝が書いた「葉隠(はがくれ)」を、彼は
どうも。バイデンを年寄り呼ばわりしてきたトランプが、ハリスに年寄り呼ばわりされてしまいます。因果応報とは、このことです。 それはさておき、映画の感想文を書きま…
ウィリアムメトロポリタンバンカー ヤマブシタケ 出来ればご声援お願いいたします m(__ __)m Somebody That I Used To Know by Gotye 記憶はどんどん薄れる、、 三島由紀夫の 豊饒の海で 激しい恋をした聡子は清顕のことを忘れてしまってました。 残酷なもの人間という生き物の性です、記憶...
かなり時間が掛かりましたが、とりあえず読み終えました。とりあえず、と書いたのは、最後まで読んではみたものの、内容を理解し切れていない箇所もだいぶん残っているためです。非常に難解な一冊でした。本書の発刊は2023年4月、発売と同時に購入して読み始めて1年以上かかりました。時間が掛かったのは内容の難解さもさることながら、本書を読むと共に三島の作品も読み返したので、その時間も掛かりました。しかし、三島ファンにとって本書は、読まねばならぬ、一冊と言えましょう。本書によって、三島の作品に対する理解は深まり、いままで気づかなかった視点が次から次へと出てきて、あらためて三島文学の面白さを感じると共に、平野啓一郎の慧眼に感服した次第です。平野啓一郎の静かなる熱量が溢れでる一冊です。難しいことが難しい表現で書かれています、...三島由紀夫論-平野啓一郎(新潮社)
芥川賞・直木賞、ノーベル文学賞をめぐる作家の人間模様。死をも招く因縁?!
1.芥川賞と直木賞(1)対象者・対象分野が異なるだけで位置づけは同等「芥川賞」と言えば、2015年にタレントの又吉直樹さんが受賞したことで大変話題になりましたね。元々、「芥川(龍之介)賞」は「純文学の新人に与えられる賞」、「直木(三十五)賞
小ネタ集 ~2020年5月、メディアや専門家のコロナ煽りに振り回される国民
定期的にやっております小ネタ集は過去にツイッターのTLへ流したもののハイライトというコーナーなんですが、2020年に入る前後からはすっかりコロナ禍の振り返り…
本屋を散歩していて見たことのない三島由紀夫の文庫本を発見したので読んでみました。三島の日記形式のエッセイを独自にまとめて文庫化した一冊です。こちら目次。昭和23年から始まりますが、この頃は大蔵省の役人だったころ。最後の昭和42年は、豊饒の海の執筆中(春の雪を書きあげた後)という時代です。「小説家の休暇」、「裸体と衣装」は、すでに文庫化されています。三島の日常の思索が随所に読み取れ、内容の濃いエッセイではありますが、難解なものも多いです。2つの難解さがあって、ひとつは三島の思索、思考の難解さ、もうひとつは演劇や作家などの評論で、読者がそれらに触れていないと意味がわからないというものです。とはいえ、三島の聡明さが随所に表れていて、なかには軽い文章ですらすら読める部分も少なくはなく、ファンにとっては興味深い一冊...戦後日記-三島由紀夫(中公文庫)
春のせいか眠いです。映画 春の雪、アマプラ配信でやっと観れました。
3月は子どもたちの行事がいろいろあって、とにかく風邪など感染させないようにずっと気をはっていました。 行事の10日前から習い事と塾をすべて休ませたり、夫にもスポーツジム禁止令をだしたり。 今年度は子どもたち、熱だして運動会と音楽祭と、複数の行事に参加すら出来なかったんですよね。 とりあえず念願の行事に出席できて無事に終わり、安心したためか、私は力が抜けてしまいました。 何かやらなきゃとは思っても、やる気になれない。 集中力がなくなってしまい、続かない。 でもこんな時もあるさと時間があれば寝ていますw いくらでも寝れるわ。 まあしあわせってことで。 またヤル気になったらやりましょう。 春の雪/三…
国立競技場の散歩コース「空の杜」 / 山の上ホテルと夫の想いで
国立競技場「空の杜」が一般公開されています。 あっ!競技場の中じゃないのよ。公開されているのは、 競技場スタンドの外周部分にある「空の杜」 といわれる空中庭園のある回
【停滞する思考に一石を投じる苦言】声にできない本音を言葉に…。#25
日本の闇,日本の闇ニュース,三島由紀夫,名言,苦言,自民党裏金問題,自民党裏金事件,滅べ自民党,自民党全員落選運動,自民党に投票するからこうなる,
山の上ホテル ラストに向けて 出来ればご声援お願いいたします m(__ __)m 秋の 休業のニューズヒルトップは朝に並んで整理券を撮とれないとはいれなくて、というお話をいたしましたよね。 新北京のお弁当 2段弁当 中華です。それで、御土産は、お弁当、中華弁当を購入しました。これが、美味しかった。お値段は高めでしたけど、頭の...
禁色を読み終えたところで、平野啓一郎の三島由紀夫論を読むことを再開しました。III.英霊の聲論を読むにあたって、二・二六事件三部作が収録されているこちらの本を読んでみました。二・ニ六事件三部作とは、「憂国」「英霊の聲」「十日の菊」で、このうち前者2作は何度も読んだ作品なんですが、十日の菊(戯曲)は初めて読みました。こちら内容初回。付録についているエッセイ「二・二六事件と私」が三作品を理解するのに非常に参考になりました。とりあえず、英霊の聲を憂国も読み直してから、英霊の聲論を読みました。III.1~III.8までは作品論というよりも思想に関する内容が多く、読むのに時間がかかりましたが、エロティシズムの解説などもあり、エッセイ「二・二六事件と私」のなかにあるバタイユの記述の理解の助けになりました。二・ニ六事件...英霊の聲-三島由紀夫(河出文庫)
通常、自殺の理由といえば病気や貧困などの負の理由である。金持や社会的に成功した者が自殺するなど考えられない。だから三島由紀夫のように作家や戯曲家として成功し各界から絶賛されて、いわば栄耀栄華の頂点で自死したとなると、なぜ?という疑問が生じるのも無理はない。 だからいろん...
平野啓一郎の三島由紀夫論の中で、金閣寺と対をなす作品として鏡子の家、仮面の告白と対をなす作品としてこちらの禁色、が挙げられていました。禁色の内容はほぼ忘れているので、あらためて読んでみようと古本を購入。昔ながらの表紙で懐かしい。で、読み始めたのはいいのですが、えらく時間が掛かってしまいました。こんなに難解な一冊だったっけ?2か月くらい掛かりましたよ。老作家が鬱積した青春の怨念を同性愛者の美少年を使って果すという話です。現代ではLGBTなどセクシャルマイノリティの理解が進んでいますが、発表当時としてはまさに禁色の事柄だったのでしょう。ストーリーよりもその中にふんだんに散らばめられている様々な主張、思想の理解が難解なため、読むのがしばしばストップしてしまいます。たとえば、上の内容紹介にある「ルネッサンス的ヘレ...禁色-三島由紀夫(新潮文庫)
キャンティのフィアドーネ 出来ればご声援お願いいたします m(__ __)m ユーミンの 作家デビュー作品 タイガーズの加橋かつみさん タイガース 脱退後 キャンティの総力だったミュージカルヘアの舞台にたった。 ヒッピーの長い髪、ヘアー。 退廃的な ベトナム戦争のころの世相があらわされ...
こんばんは。今日は詩集系の積読をあらかた読み終わりまして。今回ご紹介するのは三島由紀夫の書いた「不道徳教育講座」です。先に言っておきます。あんまり三島由紀夫が好きじゃありませんでした。不道徳教育講座が初めて触れる三島由紀夫作品だったのですが