【本】平野啓一郎『富士山』~あり得たかもしれない人生の中で、なぜ、この人生だったのか?~
1、作品の概要 『富士山』は平野啓一郎の短編小説集。 2024年10月17日に新潮社より刊行された。 『富士山』『息吹』『鏡と自画像』『手先が器用』『ストレス・リレー』5編からなる。 単行本で184ページ。 2、あらすじ ①『富士山』 40歳で独身の加奈はマッチングアプリを通して津山という男に出会う。 放送作家の彼は、他人に合わせることが上手な人間だったが、いまいち何が本音なのかわからないところがあった。 コロナ禍で会えない日々が続いた2人だったが、旅行に行くことになり久々に再会するが・・・。 ②『息吹』 かき氷屋が満席だったため、たまたまマクドナルドで聞いた大腸内視鏡検査。 念のために検査を…
2024/10/30 20:11