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二人が心の中で見た大聖堂とは?-「大聖堂」「僕が電話をかけている場所」R-カーヴァー著-村上春樹訳-感想
12本の短編で構成されています。しっかりと心に響いてくる物語です。日本的な感傷的表現に頼るものでなく、あくまでも現実に即したリアルな表現。少し乾いているけれども要所を伝えるディテール。うまく言えないがアメリカ的だと思いました。村上さんの評価の高い二つの作品についての感想を書きました。「大聖堂」「僕が電話を書けている場所」です。
【本・音楽】村上春樹×JAZZ!!音楽と文学の幸福なマリアージュ♪
☆村上春樹とJAZZ☆ JAZZ好きな作家は多くて、中上健次、平野啓一郎らもJAZZ好きですが、村上春樹ほどJAZZ好きのイメージが強い作家もいないように思います。 クラシック音楽への造詣が深く、たびたび物語そのものに深く関わってきますが、JAZZも村上春樹の物語に大きく関与していて、短編では特にJAZZやJAZZミュージシャン、レコードなどにまつわるエピソードが描かれたりしています。 音楽が絡むエピソードが多くてビートルズ、ストーンズ、ビーチボーイズ、スライ&ザ・ファミリーストーンなど、短編でタイトルになっていたりもしますね。 ジャズも『アフターダーク』はカーティス・フラーの『ファイブ・スポ…
さてさて…終わりを意味する英語には…エンド、ラスト、ファイナルとありますが… それぞれどういう状況で使うのが正しいのか…というと以下のようになるのですが… …
【本】村上春樹『アフターダーク』~ゆっくり歩け、たくさん水を飲め~
1、作品の概要 『アフターダーク』は村上春樹の長編小説。 2004年9月7日に刊行された。 書下ろし長編小説。 単行本で288ページ。 装丁は和田誠。 深夜の東京を舞台に、23:56から6:52までの一夜の出来事が描かれた。 2、あらすじ 深夜の東京。 デニーズで一人本を読みながら過ごしていたマリに大きな楽器を持った大学生のタカハシが声をかける。 2人にはマリの姉のエリも含めてダブルデートをしたことがあった。 タカハシはトロンボーン奏者でバンドの練習に行くが、ホテル「アルファヴィル」のマネージャーである大柄な女性・カオルがマリに中国語の通訳を頼みに訪れる。 ホテルで男に身ぐるみを剝がされた中国…
英語勉強以外でイギリスに来る前までにやっておけば良かったこと
イギリスに来る前までにやっておけば良かったことの最大は、もちろん英語勉強ですが、最近ひしひしと思うのが、イギリス文学や世界で知られている日本の名作を読んでおけば良かった!ということ。日本では月に10冊ぐらいは本を読んでいて、自称読書は趣味で
村上春樹さんが影響を受けた作家「レイモンド・カーヴァー」とアメリカ文学
村上春樹の翻訳を通じてですが、アメリカの作家さんを知りました。 それらの作家さんからあ歴史や背景に興味が広がりました。 特に「レイモンド・カーヴァー」、彼がアメリカ文学史でどのような位置にいるのか? 作家さんとその背景も簡単ですが調べてみました。
【音楽】カーティス・フラーについて!!村上春樹『アフターダーク』で紹介されたジャズの名曲『ファイブ・スポット・アフター・ダーク』
☆伝説のジャズトロンボーン奏者であるカーティス・フラー☆ さてさて今日はモダンジャズのトロンボーン奏者のカーティス・フラーを紹介します。 2021年に亡くなった彼ですが、ジョンコルトレーンやアートブレイキーをはじめ多くの偉大なジャズプレイヤーと共演しています。 ちなみにトランペットとトロンボーンの違いってわかります? 僕はわかりません(笑) 調べてみたら、大きさとか、ピッチを変えるメカニズムなどが違うようですね。 音もトロンボーンのほうが低く深い音を出している印象です。 トロンボーンはトランペットよりも大きく、より深い音を生み出します。トランペットとトロンボーンの最も明白な違いは、ピッチを変更…
静岡県に住んで1週間が経ったよ。 来てすぐに風邪をひいて熱を出して3日寝込んだけどもう元気。近くにコンビニエンス・ストアも無いし、心細くて泣きたかった。熱を出して寝ているとき、舐達麻のG-PLANTSと浮気する夢見て、最悪だった。 私、G、G-嫁、G-妹の4人で雑魚寝していて、私とGが性欲をぶつけあってしまい、G-妹に気づかれる。そのあと全員で空中に浮きながら反省した。G-PLANTS、「ちんぴこが💦」とか言ってた。 寮はボロボロできれいとは言えず、さながら独房のイメージだが↑こんな状況で寝るよりは大分マシである。 住み込みで温泉宿でせかせかと働いている。千と千尋の神隠しみたいな感じだ。常に時…
オーディオブック化された小澤征爾さんの「ボクの音楽武者修行」 「世界の」がつく有名人は誰? 私の知る限り、「世界の」がつく有名人はそれほど多くない。 世界のミフネ:三船敏郎 世界のクロサワ:黒澤明 そして世界のオザワ:小澤征爾 この最後の「世界の」がつく小澤征爾さんが先日、88歳でお亡くなりになった。 まさに「巨星落つ」である。 ところでこの頃は「世界の」という形容詞というか、接頭辞みたいなのをあまり見ない。 意味は世界的に評価されている、という意味だろうが、「世界のオオタニショウヘイ」というのは聞いたことがない。 思うに「世界の」がさかんに使われていた時代、日本はまだまだ欧米の先進諸国に遅れ…
村上春樹の本に誘われてピートの効いたウィスキーを飲み比べしてみたオトナな夕べ。
この本を読んだらウイスキーを飲まずにはいられなくなったので、早速ウィスキーバーに行ってきました。(普段お酒は飲まないし飲めないので、ほぼ夫が飲んだ) 大人の休日 私がおいしくいただきました これを読ん
作家の村上春樹氏は団塊世代の75歳、音楽好きでジャズのレコードをかけて珈琲やお酒や料理を出す店を経営してた、そのかたわら執筆活動に励んでいた、小説を書いているときは文章を書いているというより音楽を演奏しているというのに近い感覚があるという。そんな村上氏は初めての小説「風の歌を聴け」で群像の新人賞を受賞した、その時高校時代の同級生が店に尋ねてきて祝福してくれると思ったら「あれくらいのものでよければ、俺だって書ける」と言って帰って行ったという、当然腹が立った、その同級生はその後小説を書いたわけでもない、エッセイの中で書かれたこのエピソードは読み手として衝撃的だった。「誰のために書くのか」村上氏は自分の書きたいものを書く、自分が楽しむために書く、そして読者に楽しんでもらいたい、何かを感じてもらいたいと希望しなが...誰のために書くのか(作家・村上春樹)
▼ 私のYouTube チャンネル、宜しかったらご覧下さい 🎀www.youtube.com (adsbygoogle = window.adsbygoogle []).push({}); 久しぶりに読書についてです。 今回はこちらを読みました。 一人称単数 [ 村上 春樹 ] 楽天で購入 題名通り一人称で書かれた短編集。 だから村上春樹氏の実体験が盛り込まれているのだろうなと感じます。 もちろん、ある部分はフィクションが混ざっているのだと思うけど。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle []).push({}); この本は2020年発行です。 割と最…
村上さんにとって翻訳とは?「村上春樹翻訳(ほとんど)全仕事」-感想
この本は村上春樹さんの「翻訳好きが分かる本」です。翻訳してきた小説・作家の紹介と英文学者・柴田さんとの対談が載っています。アメリカの小説の翻訳をするキッカケ、なぜその作家に興味を持ったかなどは興味深いものでした。村上春樹さんにとっての翻訳とは何なのか、推測してみました。(注意)少々ネタバレがあります。
【本】村上春樹『バースデイ・ガール』~20歳の誕生日に彼女がしたひとつの願いごと~
1、作品の概要 『バースデイ・ガール』は村上春樹の短編小説。 2017年11月に刊行された。 初出は、村上春樹翻訳の誕生日をテーマにした短編小説のアンソロジー『バースデイ・ストーリーズ』に掲載された。 イラストはカット・メンシックが担当。 1編の短編小説に挿画が多く掲載されている。 あとがきを含めて61ページ。 『めくらやなぎと眠る女 TWENTY STORIES』にも収録されている。 2、あらすじ 20歳の誕生日を迎えた女の子は、彼氏とも喧嘩した上に、体調を崩した他のスタッフの穴埋めでアルバイトをしていた。 女の子がアルバイトをしていたイタリア料理店では、フロアマネージャーがオーナーに毎日夕…
YasZone > やすなべ > 今週のお言葉 >村上春樹「遠い太鼓」
先日、ある取引先の方から図書カードを頂きました。私は活字中毒者でありますから、毎月の書籍費たるや相当なモノ。お相手の方はその事を知っていて、図書カードをご用意下さったのだと思います。有り難い有り難い。私にとって貰って嬉しいものランキングの断トツナンバーワンは、図書カードでありますからな。
今朝も気温は1度で、外に出たら頭が痛くなった。能登半島の被災地もますます寒くなり、雪も多くなるということを考えるとこちらの気も沈んでしまう。この辺りだって、いつ被災するとも限らず、十分な備えが必要なのは日本国中変わらない。この間の日曜美術館はレンブラントの特集だった。”夜警”を中心とした話で、登場人物のこと、細かなディテールにはさまざまな伏線が張り巡らされているということを知ることができて興味深かった。先月から読んでいる、村上春樹の”街とその不確かな壁”も、伏線だらけの序盤を乗り越え中盤に差し掛かってきて、読むスピードも少しずつ上がってきた。優れた文章を読んでいると、優れた絵画と、優れた小説というものの共通項が見える。レンブラントにしても村上春樹にしても、とてつもない画力、文章力があり、さらには十分な取材...病理診断とレンブラントと村上春樹
☆2024年に読みたい本!!☆ 2023年は村上春樹の新刊発売がビッグニュースで、『街とその不確かな壁』は発売前後で盛り上がりました。 中村文則『列』、川上未映子『黄色い家』など好きな作家の新刊をたくさん楽しめて幸せでしたよ。 好きな作家の新刊はワクワクしますね~。 2024年もまだ見ぬ傑作に期待したいです。 hiro0706chang.hatenablog.com 2023年は海外文学を読みたいと思いつつ、そこまでたくさん読めませんでした。 2024年はカミュ、カフカ、ドストエフスキーなどの古典的傑作も読んでみたいですね。 昔、異邦人、変身、罪と罰なんかは読みましたが、正直若い頃はそこまでよ…
高 妍(ガオ イェン)さん【緑の歌ー収集郡風ー(上下巻完結)】[あらすじ・漫画紹介/感想]
高 妍(ガオ イェン)さん【緑の歌ー収集郡風ー(上下巻完結)】あらすじ・漫画紹介/感想です。台湾出身のイラストレーター・漫画家の高 妍先生は台湾と日本で作品を発表されていらっしゃいます。 この『緑の歌』も台湾と日本で同時発売されました。
また小説を読むようになった。今読んでいるのは宮部みゆき氏の「クロスファイヤ」。読んでいるうちに物語に引き込まれる感じで、なかなか面白いと思う。宮部みゆき氏は他にも「小暮写真館」とかも読んだ。他には、村上春樹氏や東野圭吾氏あたりも好きで読んで
村上朝日堂超短篇小説「夜のくもざる」村上春樹著 新潮文庫刊を読んだ感想になります。最近少し頭がつかれぎみ、そんな時に古本市で偶然見つけた本。とても軽いタッチ・絵もついて軽く読めました。シュールな登場人物が醸し出す不思議な面白さ。本の中から数編を選び、「微苦笑」にこだわって書いてみました。
【僕の読書方法】小説の読み方について、きわめて個人的なことを語る。
今回は、僕が普段どのように小説を読んでいるのかについて書こうと思います。 専門的な知識があるわけでもないし、何か特別な方法論を確立しているわけではない。 ただ、好きなのだ。 もっといえば、小説を読んでいる時間そのものが好きなのだ。 1行ずつ
たっぷり降った雨のおかげで、庭木は元気を取り戻していたが、庭は濡れ落ち葉に覆われて、連日掃き掃除に追われている妻は気の毒だ。この数日弁当箱から汁が漏れるのでラップをしていたが、それでもこぼれてしまうので、おかしいと思ってよくよく見たらヒビが入っていた。木製の弁当箱で、電子レンジにかけて使ったのが悪かったのか、とにかく、これでは鞄がびしょびしょになってしまうので勤め先の近くのターミナルの駅ビルで新しいのを買うことにした。そのビルには大きな書店が入っていて、溜めていたポイントが年内に切れますよというメールがここ数回入っていて気になっていた。わずか80数円分だったが、知性の劣化を食い止めなくてはと、久しぶりに行く良い動機づけになった。死ぬ前に読んでおきたい名作を、というか、こんな名作をまだ読んでいなかったのかと...本屋はやっぱりいいところ
こんばんは!やす です。ありがたいことに、退職してから、仕事が軌道に乗るまで、比較的自由な時間を過ごしています。そんな僕の状況と少し似ていて親近感の湧く、主人公の物語。舞台、ねじまき鳥クロニクルを観てきました!今日はその感想をまとめたいとお
スポーツ・グラフィック・ナンバーに連載されていたコラムが一冊の本に。1982年から1986年までの間なので、ライブでは目にしていない。年代的には大人な感じ...
・ ・ 📖『ノルウェイの森 ㊦』 村上春樹著 2004年9月15日第1刷発行 2016年11月16日第60刷発行 293ページ 図書 自分の記憶に残すためのあらすじ 2023/11/18 P5 第六章(承 […]
舞台の前に、全部が繋がっているという不思議な話。 まだお会いしたことがない、動きのプロ 春山 凌さんの投稿を見て、岡本太郎記念館に行きたくなった。同性から言われて嬉しいかわからないけど、世界観や表情、投稿がめちゃくちゃカッコいい。魅力爆発の
【村上春樹】『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』読了しました!が、よくわからなかった💦【本の感想】
村上春樹さんの小説、紙の本では何度も手をつけては途中で投げ出し・・・ を繰り返してなかなか最後まで読めませんでした。 『毎年、ノーベル賞候補になっている人の小説が読めない私』 なにげに劣等感を感じていました。 そんな中、私の通勤の友であるAmazonのオーディオブック『オーディブル』で、先日、『騎士団長殺し』を全部聴き終わることができました♪ ↓ ↓ ↓ www.ponchan.blue 高橋一生さんの朗読も素晴らしく、途中からは引き込まれ 『私もやっと村上春樹の小説の面白さが、ちょっと分かるようになったかも』 と嬉しかったのです。 が、その次にオーディブルで聴いた『世界のおわりとハードボイル…
【自分】村上春樹/村上ラヂオ3~サラダ好きのライオン~読了メモ 【専用】
村上春樹/村上ラヂオ3~サラダ好きのライオン~を読了した🎉これで全3作品すべて読み終えたことになる村上春樹のエッセイはとても読みやすいから何度も何度も安心して読める📚気楽に就寝前に適当にページを開いて読むのがオススメ📚気になった言葉や紹介された本や映画や音楽をピックアップしてみた✍📔■P20 女性は怒りたいことがあるから怒るのではなく怒りたいときがあるから怒るのだ■カート・ヴォネガット/愛は消えても新設は残る■...
【本】村上春樹『走ることについて語るときに僕の語ること』~少なくとも最後まで歩かなかった~
1、作品の概要 『走ることについて語るときに僕の語ること』は村上春樹が走ることと自身の小説とのつながりを語ったエッセイ集。(本人はメモワールと呼んでいる) 2007年10月15日に刊行された。 文庫版で262ページ。 1部の引用などを除いて書下ろしで書かれている。 タイトルは、村上春樹自身が敬愛するレイモンド・カーヴァーの短編小説『愛について語るときに我々の語ること』から取られている。(承諾は得ているとのこと) 2、あらすじ 1982年の秋から走り始めて、1983年にアテネーマラトンのマラソンオリジナルコースを1人で走破して以来、ほぼ毎年のようにフルマラソンに参加している村上春樹。 彼はいかに…
村上春樹の「1973年のピンボール」は、「僕」と「鼠」三部作の2作目。 1973年9月に始まり、11月に終わる。 第1章から第25章まで。 「僕」の物語の章と鼠の物語の章に分かれ、交互に物語が進行していく。…
・ ・ ・ ・ 📖『ねじまき鳥クロニクル 第1部 泥棒かささぎ編』 村上春樹著 1994年4月12日火曜日 308ページ 図書 自分の記憶に残すためのあらすじ 2023/11/2 . 1984年6月から […]
・ ・ ・ ・ 📖『ダンス・ダンス・ダンス(下)』 村上春樹著 2004年10月15日第1刷発行 2016年4月1日第33刷 408ページ 図書 自分の記憶に残すためのあらすじ 2023/10/29 『羊 […]
作家の村上春樹さんとわたしは出身地がたまたま同じ(神戸)で、わずかですがローカル情報を知っています。毎年秋になると、今年こそノーベル文学賞の受賞!という期待が高まって、地元の高校の同窓会では受賞祝賀会が企画されては毎年流れているという状態な