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【本】村上春樹『象の消滅』のスペース読書会に参加した話!!象の再襲撃、ヒロの消滅。
☆Xのスペース読書会に参加した☆ 一般の人よりは本を読んでるけど、読書家と呼ばれる人に比べたらあんまり本を読んでないプチ読書家のヒロ氏。 言うなればロボットでもない超人でもない、嗚呼ウォーズマン的な存在。 なんか、僕の趣味とかって多趣味と言えば聞こえがいいですが、どれも極めていない中途半端なのが多いように思いますね。 まあ、いいんすけど。 ちょいちょい耳にする「読書会」というワード。 僕は最近まで、みんなで集まってじっと本を読む会だと思っていました。 10人ぐらいでカフェとかで集まって、黙々と本を読む会。 こわっ!! 楽しいんかな?それって? とか、思っていましたがそれは大きな間違いでした。 …
【村上春樹】100分de名著『ねじまき鳥クロニクル』~第4回 閉じない小説の謎~
☆間宮中尉×皮剥ぎボリス、岡田トオル×綿谷ノボル☆ 4回に渡って放送されたNHKの番組『100分de名著』の『ねじまき鳥クロニクル』ですが、先日最終回が放送されました。 いやー、なかなか興味深い内容で、村上主義者見習いのヒロ氏として、目から鱗が187枚ぐらい落ちましたね~。 『ねじまき鳥クロニクル』は、大好きな作品のひとつですが、自分が読み取れえなかったことが語られてたいへん参考になりました。 もちろん解説者の沼野さんの私見でもあると思うので、すべてが正しい(というか正解なんてないと思うのですが)とは、思わないのですが。 3部では再び間宮中尉が出てきますが、今度は本田さんに井戸から助けられたあ…
1、作品の概要 ドラマ『地震のあとで』は2025年4月に放送されたドラマ。 全4回。 毎週土曜日22:00~22:45にNHKで放送された。 村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』が原作。 第3話は『神の子どもたちはみな踊る』で、同名の短編小説が原作。 映画『ドライブ・マイ・カー』の大江崇允が脚本を担当している。 渡辺大知、渋川清彦、井川遥、黒川想矢らが出演している。 2、あらすじ 父親がおらずとある宗教にのめり込んでいた母親(井川遥)から神である「お方」が自分の父親であると言われていた善也(渡辺大知)。 善也が成長してから、彼の出生時の右の耳たぶが欠けている産婦人科医とのエピソードを語られる。…
【村上春樹】100分de名著『ねじまき鳥クロニクル』~第3回根源的な「悪」と対峙する~
☆デタッチメントからコミットメントへ、ターニングポイントとなった『ねじまき鳥クロニクル』☆ NHKの番組「100分de名著」の村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』の第3回を観ました。 今回は、「根源的な『悪』と対峙する」というテーマで、第3部の内容が取り上げられていました。 いや~、今回も25分があっという間ですねぇ(;^ω^) これまで、「やれやれ」と独り言ちながら、どこか問題にシリアスに向き合うことをしなかった村上春樹の小説の主人公たち。 『羊をめぐる冒険』でも、「僕」はいなくなったガールフレンドのキキを真剣に探そうとはしませんでした。 こういった関係の希薄さ、関わりのなさを「デタッチメント」…
1、作品の概要 ドラマ『地震のあとで』は2025年4月に放送されたドラマ。 全4回。 毎週土曜日22:00~22:45にNHKで放送された。 村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』が原作。 第4話は『続・かえるくん、東京を救う』で、短編小説『かえるくん、東京を救う』のその後の話を描いた。 映画『ドライブ・マイ・カー』の大江崇允が脚本を担当している。 佐藤浩市、錦戸亮、津田寛治、のん(声)が出演している。 2、あらすじ 大地震を引き起こすみみずくんと、壮絶な死闘の末に東京を救ったかえるくん(声・のん)と片桐(佐藤浩市)。 それから、30年後。 再び、東京に危機が訪れようとしていた。 みみずくんと、…
【音楽・本】村上春樹×RADIOHEADの幸福な相関関係について!!
☆村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』とRADIOHEAD『Hail to the Thief』☆ 先日、村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』の100分de名著を見ていた時。 聴き覚えのある曲が流れてきました。 あれ、これRADIOHEADじゃん・・・。 なんだっけこの曲? わりと最近のやつじゃ。 もしかして、トム・ヨークが村上春樹好きなん知ってて流してるんかな。 おそるべし、エネーチケーよ。 とか、思いました。 ちなみにこの時に流れていたのが『Sail to the Moon』です。 次の日から、この曲が収録されているアルバム『Hail to the Thief』をヘビロテしまくりました。 正直、発…
【村上春樹】100分de名著『ねじまき鳥クロニクル』~第2回大切な存在の喪失~
☆クミコの失踪☆ 村上春樹の小説の中で、人がよくふっと消えてしまって、そのまま戻ってこなかったりするのですが、岡田トオルの妻・クミコもある日何も言わずに出ていってしまいます。 先日、羊男さんのスペースで『UFOが釧路に降りる』について語っていた時に、先日こちらでも著作を紹介させて頂いた浦澄さんが「妻は消えるもの」とコメントしていて、思わず噴き出してしまいました。 そうそう、妻は特によく消えるんですよね(笑) 『UFOが釧路に降りる』の妻は、まだ書き置きをしていった分親切だよね(ただ書いてある内容は辛辣極まりない)って話していましたが、元祖・消える妻であるクミコは、なんの兆候もなく、痕跡を残さず…
1、作品の概要 ドラマ『地震のあとで』は2025年4月に放送されたドラマ。 全4回。 毎週土曜日22:00~22:45にNHKで放送された。 村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』が原作。 第2話は『アイロンのある風景』で、同名の短編小説が原作。 映画『ドライブ・マイ・カー』の大江崇允が脚本を担当している。 鳴海唯、堤真一、黒崎煌代らが出演している。 2、あらすじ 家出をして茨城の海沿いの街に住み着いた順子は、大学生の啓介と同棲していた。 順子が働いているコンビニに客として来ていた初老の男・三宅と懇意になり、海辺で一緒にたき火をするようになった3人。 1人で絵を描きながら生活している三宅は、かつ…
1、作品の概要 ドラマ『地震のあとで』は2025年4月に放送されたドラマ。 全4回。 毎週土曜日22:00~22:45にNHKで放送された。 村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』が原作。 第1話は『UFOが釧路に降りる』で、同名の短編小説が原作。 映画『ドライブ・マイ・カー』の大江崇允が脚本を担当している。 岡田将生、橋本愛、唐田えりか、らが出演している。 2、あらすじ オーディオ機器の会社に勤めていてハンサムな小村(岡田将生)は、妻・未名(橋本愛)と結婚し、子供はいないものの幸せな毎日を送っていた。 しかしある日、阪神淡路大震災のニュースを食い入るように見ていた妻が置き手紙を残し彼の前から去…
☆最新作長編『街とその不確かな壁』が文庫化!!☆ まつりじゃまつりじゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! のっけからテンションが高い初老インザEHMです。 えっ、なんでそんなにテンションが高いかですって? そりゃ、アナタ!!4月だからですよ!! エイプリルがカミングしたからに決まっちんぐマチコ先生ですぞ!! こんな高いテンションで村上春樹の記事を書いているブログは、日本でこの『ヒロの本棚』だけでしょうね(笑) ある意味、『ヒロは変だな』でもあります。 そして、テンションの高さだけなら誰にも負けねぇぜ!! 2025年4月は、村上主義者(熱心な村上春樹ファンの…
1、作品の概要 『東京奇譚集』は村上春樹の短編小説集。 2005年9月16日に新潮社より単行本が刊行され、2007年12月1日に新潮文庫より文庫化された。 5編の短編小説からなる。 単行本で212ページ。 『新潮』2005年3月号~6月号に4編の短編小説が掲載されて、『品川猿』が書き下ろしで収録された。 単行本のイラストは松永かの。 『ハナレイ・ベイ』が吉田羊主演で2018年に映画化された。 東京の片隅で起こった奇妙な5つの物語。 2、あらすじ ①偶然の旅人 村上春樹が冒頭に語った奇妙な2つの物語。 偶然で終わらせるにはいささか奇妙な物語を、ピアノの調律師の男も持っていた。 毎週火曜日にショッ…
【本】川上未映子×村上春樹『みみずくは黄昏に飛びたつ』~川上未映子が村上春樹に創作の裏側をインタビュー~
1、作品の概要 『みみずくは黄昏に飛びたつ』は、川上未映子が村上春樹にインタビューしたものを編集した本。 2017年4月27日に、新潮社より刊行された。 単行本で全345ページ。 文庫版も刊行されている。 全4章からなり、第1章は2015年にされたインタビューが雑誌『MONKEY』に掲載された。 第2~4章は、『騎士団長殺し』刊行後の2017年に3回に分けてインタビューが実施された。 2、あらすじ 第一章 優れたパーカッショニスト、一番大事な音を叩かない 第二章 地下2階で起きていること 第三章 眠れない夜は、太った郵便配達人と同じくらい珍しい 第四章 たとえ紙がなくなっても、人々は語り継ぐ …