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あ、これ、あの作品のオマージュだ!「英国王妃の事件ファイル⑭ 貧乏お嬢さま、追憶の館へ」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ジョージーが結婚し、公爵令嬢でなくなった今、もはや英国王妃からの命令は来ないのでは?と気になる「英国王妃の事件ファイル」シリーズ。その第14弾の舞台はコーンウォール。どんな展開なのか?夫ダーシーは任務で出かけ、家にひとり残されたジョージー。祖母の遺産が入った親友ベリンダの頼みでコーンウォールに出かけることに。相続した怪しげな小屋は住める状態になく、昔の料理...
いろんな意味で英国はすごかった!「英国王妃の事件ファイル⑬ 貧乏お嬢さまの危ない新婚旅行」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。貧乏お嬢さまの冒険を描く「英国王妃の事件ファイル」シリーズ。主人公ジョージーは前作でついに結婚を果たし、物語は新たな展開に。シリーズ13作目となる本作ではハネムーンへ。もちろん一筋縄でいくはずもなく……。史実も交え、どんな展開になるのか?結婚式のあとテムズ川に係留されたハウスボートで過ごし、ロンドンに戻ったジョージーを待っていたのは、ケニアへのハネムーン。女...
好きこそものの上手なれ?「行き遅れ令嬢の事件簿➂ 公爵さま、それは誤解です」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。累計30万部突破の人気シリーズ「行き遅れ令嬢の事件簿」。身分差別の激しい摂政時代に、26歳で未婚のベアトリスと美貌の貴公子ケスグレイブ公爵がタッグを組むコージーミステリだ。そのシリーズ3作目がこちら。前作で思わぬ怪我を追い、叔母に家に閉じこめられたビアトリス。公爵への思いに気づいたものの、身分違いの恋のつらさを忘れたいと思っていたところに、渡りに船の依頼が。...
ちょっと映画みたい?「英国ひつじの村➄ 巡査さんを惑わす映画」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。貧乏お嬢さまが主人公の「英国王妃の事件ファイル」シリーズなどで7回の受賞経験があるリース・ボウエン。邦訳されている別シリーズがこちらの「英国ひつじの村」シリーズ。主人公はウェールズの小さな村スランフェアのエヴァンズ巡査。毎回女難に悩まされるのがお約束だが、果たして今回は?第二次大戦中、村からほど近い湖に沈んだドイツの爆撃機を引き揚げるという企画で、撮影隊...
これ、間違いないでしょう!「英国王妃の事件ファイル⑫ 貧乏お嬢さまの結婚前夜」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。全17巻のうち、日本で16巻まで刊行されているリース・ボウエンの「英国王妃の事件ファイル」シリーズ。12巻まで読み進めることができたのは、毎回違った趣向を凝らすその質の高さゆえ。さて、ついに念願の結婚式を目前にしたジョージーの今回の冒険は?結婚式まであと1ヵ月となったジョージーだが、結婚後に住む家が見つからない。そこへ、母クレアの元再婚相手で富豪のアンストルー...
今回もきれいにオチがつきました「英国王妃の事件ファイル⑪ 貧乏お嬢さま、イタリアへ」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。貧乏お嬢さまジョージーが、女王陛下のむちゃぶりに右往左往する『英国王妃の事件ファイル』シリーズ。いよいよ結婚が秒読みになったというのに、またも密命を受けて今度はイタリア貴族のハウスパーティーに潜入。第二次大戦前夜のきなくさい時節、ジョージーの運命は?婚約者ダーシーが任務で出かけてしまったところに、女王陛下の呼び出しを受けたジョージー。カトリック教徒である...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。イギリスの古都バースを舞台にした「初版本図書館の事件簿シリーズ」。前作のテーマはアガサ・クリスティ。シリーズ第2弾となる本作ではドロシー・セイヤーズだ。さて、どんな展開なのか?初版本協会のキュレーターである「わたし」は、協会の創始者であるレディ・ジョージアナの生涯をたどる展示会を計画。協会で定期的に開催する文芸サロンのすべり出しも好調で、理事たちの賛成も...
実はクリスマス・ストーリー「英国王妃の事件ファイル➉ 貧乏お嬢さま、駆け落ちする」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。リース・ボウエンの「英国王妃の事件ファイル」シリーズには、実はもうひとつクリスマスものがある。それがこちら。恋人と駆け落ちした公爵令嬢ジョージーの運命やいかに?恋人ダーシーに連れられ、駆け落ち結婚が認められるスコットランドの村をめざすジョージー。ところが、雪で道路が通行止めとなり、やむなく道中のパブで一泊した2人の目に最悪のニュースが。なんと、ダーシーの...
しみじみ……港町のクリスマス「クリスマスカードに悪意を添えて」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。いよいよクリスマス。少しずつ寒くなり、雰囲気を感じるようになってきた。折よく「シェフ探偵パールの事件簿」シリーズの新刊が。海外ドラマ<港町のシェフ探偵パール>シリーズ原作でもある本作、どんな内容なのか?クリスマス直前、息子の帰郷を心待ちにするパール。そこへ友人ネイサンをはじめ、町の人びとを中傷するクリスマスカードの相談が寄せられる。気が進まないながらも調...
まるごと1冊クリスマス「英国王妃の事件ファイル⑥ 貧乏お嬢さまのクリスマス」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。そんな感じはしないけど、今週末はもうクリスマス。日本人はお正月が家族イベントだが、欧米ではなんといってもクリスマスが最大のイベント。貧乏お嬢さまが活躍する「英国王妃の事件ファイル」シリーズでもイギリスらしいクリスマスが扱われている。もうすぐクリスマスなのに、寒いスコットランドの実家であまり楽しくないクリスマスを迎えようとしていたジョージー。「良家の子女」...
そういえば親戚なんでしたね「英国王妃の事件ファイル⑨ 貧乏お嬢さまと時計塔の幽霊」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。既刊16冊を数える「英国王妃の事件ファイル」シリーズ。貧乏お嬢さま、ジョージーが毎回趣向の異なる事件を解決するのだが、その9巻目がこちら。王家代々の幽霊が出るというケンジントン宮殿に滞在することになったジョージー。幽霊も活躍するのか?アメリカから帰って仮住まいしていた親友ベリンダの家を出ることになったジョージー。うまいことに、女王陛下から第3王子ジョージの花...
リゾートで人生を考える「Murder Makes Waves」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。正反対の姉妹が事件を解決するアン・ジョージの「おばあちゃん姉妹探偵」シリーズ。思わず脱力する2人のやりとりがクセになるが、全8作のうち邦訳は3作目まで。そこで、その4作目を英語版で読んでみた。姉のメアリー・アリス、娘のヘイリー、友人のフランシスとともにフロリダ州デスティンにあるメアリー・アリスのリゾート・マンションに行くことになったパトリシア・アン。10月のフ...
キリンも登場します「英国王妃の事件ファイル⑧ 貧乏お嬢さま、ハリウッドへ」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。いままでヨーロッパを中心に展開してきた「英国王妃の事件ファイル」シリーズ。シリーズ第8作はアメリカが舞台。ジョージー一行がなんとハリウッドに? 大西洋横断のクルーズ船も出てくるとなると、これは読むしかない。ドイツの富豪と結婚したいジョージーの母クレア。しかし、障害が1つ。テキサスの大金持ちとまだ婚姻関係にあるのだ。ネバダ州リノで離婚を試みようとするクレアの...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。読書会のメンバーが殺人事件を解決する「マーダー・ミステリ・ブッククラブ」シリーズ。オーストラリアが舞台というちょっと珍しいコージーミステリだ。その新刊が刊行され、今度は映画『地中海殺人事件』の原作、アガサ・クリスティの「白昼の悪魔」が下敷きということでさっそく読んでみた。『地中海殺人事件』の野外上演会が行われ、さっそく行ってみたブッククラブの面々。感じ悪...
ここはダウントン・アビー?「英国王妃の事件ファイル⑦ 貧乏お嬢さま、恐怖の館へ」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ハロウィン・シーズンだからというわけではないが「恐怖の館」がテーマのこの本、リース・ボウエンの貧乏お嬢さまシリーズの第7弾。降霊会から事件の真相まで、どこかで読んだことがあるような……?今回ジョージーが女王陛下から与えられた任務は「公爵家の将来の跡継ぎの教育係」。独身の現公爵の後継者として、オーストラリアからやってくる甥にマナーを教える仕事だ。しぶしぶ公爵...
ラストに思いがけない感動が「ケンブリッジ大学の途切れた原稿の謎」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。読書の秋。自然あふれるケンブリッジ大学を舞台にした学寮付き保健師(カレッジ・ナース)<イモージェン・クワイ>シリーズの2作目が刊行された。水色にレンガのオレンジが映えるカバーイラストに惹かれてさっそく読んでみた。イモージェンは、ケンブリッジ大学の貧乏学寮セント・アガサ・カレッジのカレッジ・ナース。両親から受けついだ自宅に学生を寄宿させている。寄宿生で友人...
人の悩みはいつの世も「伯爵夫人のお悩み相談① 追伸、奥さまは殺されました」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。読書の秋は新しいミステリ・シリーズの見つけ時。この「伯爵夫人のお悩み相談」シリーズは、伯爵夫人の身分を隠し「レディ・アガニ」として雑誌の悩み相談に回答するアミリアを探偵役とするコージーなミステリ。期待たっぷりにさっそく読んでみた。田舎にある実家の宿屋で働いていたアミリアは、伯爵に見初められ結婚。2か月後に夫に先立たれてからは夫の姪ウィニフレッドの母親役と...
ニースでバカンス?「英国王妃の事件ファイル➄ 貧乏お嬢さまと王妃の首飾り」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。王位継承順位がどんどん下がっている貧乏お嬢さまジョージーの活躍を描く「英国王妃の事件ファイル」シリーズ。もうすぐ16巻が出版されるので、追いつきたくて第5巻も続けて読んでみた。凍える1月のロンドン。親友ベリンダやもうすぐ第2子が生まれる義姉のフィグと兄はニースに行くことに。旅費がないジョージーは置いてきぼりになりそうになるが、王妃の密命を受けてニースに旅立...
雪に閉ざされた古城で冒険「英国王妃の事件ファイル④ 貧乏お嬢さま、吸血鬼の城へ」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。毎度、女王陛下の無理難題に右往左往するラノク公爵令嬢ジョージー。本作では英国王室を代表し、ルーマニア王家の結婚式に参列することに。そこは吸血鬼伝説の残る不気味な城。雪の積もる中、ジョージーは到着早々に吸血鬼に襲われる?霧のロンドン。相変わらず貧乏暮らしをつづけるジョージーのもとに苦手な義姉が現れ、第2子を妊娠したのでしばらく滞在するという。行き場のなくな...
お嬢さま、007並みに活躍?「英国王妃の事件ファイル3 貧乏お嬢さま、空を舞う」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。毎回奇抜な趣向で愉しませてくれるリース・ボウエンの「英国王妃の事件ファイル」シリーズ。今回の貧乏お嬢さまことジョージーの活躍は「空を舞う」? 猛暑のロンドン。訪れる貴族の減少でメイドの仕事が激減し、いきづまるジョージー。ロンドンを訪れる外国人と食事を共にする新サービスを考えたものの、誤解を受けてロンドン警視庁に呼び出される始末。そこで与えられた任務が、最...
今回もビシッと事件解決!「英国ひつじの村4 巡査さん、フランスへ行く?」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。リース・ボウエンの「英国王妃の事件ファイル」とは別のもうひとつのシリーズが、この「英国ひつじの村」。田舎に起こる事件を巡査のエヴァン・エヴァンズが解決するこのシリーズ、毎回女難にあうのがお約束。第4作となる今作の展開やいかに?村の牧師には嘆かわしくも、使われなくなった教会にフランス料理店が。大きな町まで行かなくともおしゃれな料理が楽しめるとあって、村の女...
宝物は人それぞれ「アンティーク雑貨探偵④ 月夜のかかしと宝探し」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ミステリの仕掛けよりも、キャラクターを通して人生を考えさせるところが魅力の「アンティーク雑貨探偵」シリーズ。本国では8作出版されているが、邦訳は第4作まで。その4作目を読んでみた。骨董品の拾い屋(ピッカー)兼 探偵の活動も軌道に乗りつつある(?)ジェーン。今回は自宅でのガレージセール中に、母ネリーからいつも通り聞く相手のことを考えない電話が。店の常連、ファジ...
今回もお嬢さまらしからぬ冒険が「英国王妃の事件ファイル2 貧乏お嬢さま、古書店へ行く」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。先日読んで「もっと早く読めばよかった!」と後悔した「英国王妃の事件ファイル」シリーズ。貧乏お嬢さまのサバイバル(?)が楽しいこのシリーズ、すでに10冊が邦訳刊行されていた。追いつかねばと、2作目を読んでみた。王族の末端に位置しながら、密かにメイドで生計を立てているジョージー。一方、英国王妃は皇太子デイヴィッドが既婚のアメリカ女性に夢中なのが気に入らない。な...
もっと早く読めばよかった!「英国王妃の事件ファイル1 貧乏お嬢さま、メイドになる」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ウェールズの巡査を主人公とする「英国ひつじの村」シリーズのリース・ボウエン。そのアガサ賞受賞ミステリシリーズがこの「英国王妃の事件ファイル」。受賞作は第5作だそうだが、遅ればせながらその第1作を読んでみた。舞台は1930年代のスコットランド。王位継承順位30番代の公爵令嬢ジョージーは、父親が放蕩で財産を使い果たしたため貧乏生活。意にそわない結婚をするよりはと、...
やっぱり田舎だっていろいろある「英国ひつじの村② 巡査さんと村おこしの行方」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。先日読んで意外に面白かった「英国ひつじの村」シリーズ。コージーミステリの主人公はだいたい女性が多い気がするが、こちらは村の駐在さん、エヴァンズ巡査が主人公。推理力抜群なのに、どこかヌケていて憎めないエヴァンズとそれを取り巻く女性たちがどうなったか知りたくて2作目も読んでみた。エヴァンズ巡査が働く村の近くで遺跡発見? スレート鉱山が閉山してから産業のないこ...
人のいるところに事件あり「英国ひつじの村① 巡査さん、事件ですよ」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。アガサ賞を受賞した《英国王妃の事件ファイル》シリーズ。その著者、リース・ボウエンが《英国王妃の事件ファイル》シリーズより先に発表したシリーズがこちらの《英国ひつじの村》シリーズ。英国とはいってもイギリス本国とは違う、ウェールズの村の巡査の事件簿、遅ればせながら読んでみた。スランフェア村の巡査、エヴァン・エヴァンズはかつて刑事の訓練も受けていたが、あること...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。シェフが主役のコージーミステリはよくある気がするが、探偵も開業していることは珍しい。この本は英国のリゾート地ウィスタブルを舞台にした、海外ドラマ<港町のシェフ探偵パール>シリーズの原作。牡蠣が名物の海辺のリゾート地、ウィスタブルでレストランを経営するシングル・マザーのパール。息子が大学生になり手が離れたことで、わけあって断念した警官になる夢をかなえるべく...
さがしものは人生?「アンティーク雑貨探偵1 掘り出し物には理由がある」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。食べ物を扱ったものが多いコージー・ミステリだが、こちらのシリーズはアンティーク。日本でもお宝鑑定の番組は人気だが、イギリスやアメリカは本家本元。アメリカのお宝さがしの一端が味わえるということでさっそく読んでみた。人員整理で広告代理店を退職したジェーンは、趣味のアンティーク蒐集の腕を生かし、フリーランスの「拾い屋(ピッカー)」に。私生活では中年の危機なのか...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。久しぶりに人出の多かったゴールデンウィーク。ちょっと出かけたら、あまりの人の多さにびっくりしてめまいが。そんな時は読書に限ります。ちょうど創元推理文庫から面白そうな新刊が出ていたので、さっそく読んでみた。舞台は第二次世界大戦下のロンドン。わけあっておじとともに金庫破りをなりわいにするエリーは、忍びこんだ屋敷で捕まってしまう。相手は陸軍のラムゼイ少佐。おじ...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。新しい本を探しているとき、見つけたのがこちらのコージーミステリ。その名も大統領の料理人シリーズで、主人公はホワイトハウスのシェフ。アンソニー賞・バリー賞・ラヴィ賞の各賞受賞の第一作がこちら。ホワイトハウスの厨房でアシスタント・シェフとして働くオリー。身長155センチと小柄だが腕は確かだ。まだ内緒の恋人はシークレット・サーヴィスのトム。尊敬するエグゼクティブ...
今回も脱力(いい意味で)「大鎌殺人と収穫の秋 中年警部クルフティンガー」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。先日読んだ「中年警部クルフティンガー」シリーズ。2作が邦訳されているが、2作目は猟奇的連続殺人事件? 死体嫌いのクリフティンガーとは相いれない事件にさっそく読んでみた。秋を迎えるバイエルン地方。ふだんは平和な村に大鎌で首を切られた遺体が。しかも、発見場所は遺跡で、遺体の上にはカラスの死体や近くには奇妙な記号の書かれたメモまで。猟奇的事件に気分を悪くしなが...
1度はやってみたいルーツ探し?「おばあちゃん姉妹探偵3 さわらぬ先祖にたたりなし」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。先日来、でこぼこ姉妹のやり取りにハマっている「おばあちゃん姉妹探偵」シリーズ。シリーズ8冊のうち、邦訳されている第3作を読んでみた。身長154センチ、体重48キロのパトリシア・アンと、身長178センチ、体重113キロのメアリー・アリスは、家で生まれていなければ病院で取り違えられたと思えるほど似ていない姉妹。メアリー・アリスの娘デビーとパトリシア・アンの教え子ヘンリー...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。先日偶然読んだ「おばあちゃん姉妹探偵シリーズ」。でこぼこ姉妹のかけ合いが面白くてハマったので、2作目も読んでみた。身長154センチ、体重48キロのパトリシア・アンと身長178センチ、体重113キロのメアリー・アリスは、自宅で生まれていなければ病院で取り違えられたのかと思うほど外見が似ていない姉妹。クリスマス直前、2人で出かけた画廊のパーティの夜にオーナーが不自然な死...
「おばあちゃん」のイメージが覆る?「おばあちゃん姉妹探偵① 衝動買いは災いのもと」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。作家で詩人、ピューリッツァー賞候補にもなった著者のアガサ賞受賞作がこちら。格式が高い作品?と思いきや、予想を裏切るズッコケぶりが楽しいミステリ。パトリシア・アンは身長154センチ、体重48キロ、60歳の元教師。夫のフレッドとは40年間連れ添っている。65歳の姉メアリー・アリスは身長178センチ、体重113キロで3人の夫に死に別れた。家で出産していなければ、病院で取り違え...
ロマンチックな古い橋「死ぬまでにやりたいことリストVol.2 恋人たちの橋は炎上中!」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。70代のシニア女性たちの「死ぬまでにやりたいことリスト」を題材にしたミステリの2作目を読んでみた。探偵役のシャーロットの「セクシー写真を撮る」という夢のために訪れた古い橋で事件に巻きこまれるメンバーたち。さて、どうなる?「屋根付き橋フェスティバル」でにぎわうインディアナ州パーク郡のローズヴィル橋。主人公フランシーンと夫ジョナサンのロマンチックな写真を撮るた...
ありそうでなかったヒストリカル・ミステリ「侯爵さまがあやしいです」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。「ヒストリカル」といえばロマンス小説の分野ではファンも作品も多いが、ミステリ作品は案外少ないのでは。今からは想像できないほど身分が厳しかった時代のミステリとは? さっそく読んでみた。ベアトリスは幼少期に両親を亡くして、叔母の家に居候中。20年に及ぶ居候生活ですっかり引っ込み思案になった結果、26歳の今は世間でいう「行き遅れ」に。そんなある日、叔母の学友である...
翻訳が待ちきれない!「マクベス巡査シリーズ1 ゴシップ屋の死」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。2019年に世を去ったスコットランド生まれの作家、M・C・ビートン。「アガサ・レーズンシリーズ」で日本に紹介された彼女の、もうひとつの代表作がこちら。BBCスコットランドの人気ドラマシリーズ第1作ということで、さっそく読んでみた。ハイランド北部の村、ロックドゥ。その村のホテルでは、ジョンとヘザーのカートライト夫妻によるサケマス釣りスクールが開催されていた。各所か...
ブッククラブ新刊は豪華クルーズの旅「危険な蒸気船オリエント号」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。オーストラリア発ミステリ第2弾は、豪華クルーズ船での事件を扱ったもの。その名も「オリエント号」とくれば、さっそく読んでみたくなる。前回ブッククラブメンバーの殺人事件を解決したアリシアとその他の面々。今度は、メンバーの1人アンダースが船医を務めることになった豪華クルーズに格安で参加することに。現代によみがえった蒸気船オリエント号の船上では、盗難や乗客の行方不...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。地方によって文化は異なる。国内で時差があるアメリカであれば、その違いも大きい。この本の舞台は、ドイツ移民が作った実在する町ワシントン州レブンワース。日本でもはやりのクラフトビールが名物の町で事件が起きる。南ドイツに似た風景の町レブンワース。夫の一家が経営するブルワリーでビール職人をするスローン。仕事や高校生の息子の子育てに追われるある日、夫マークの浮気の...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。第1作が衝撃の面白さだった本シリーズ。本国英国では3人の作家が書き継いで20作を超えるが、邦訳はたったの2冊だけ。その2作目もさっそく読んでみた。まだ美術教師を退職してプラマージェン村に移住する決心のつかないミス・シートン。復活祭の休暇で村にやってきた。頼まれて村の少女の絵を描いてみると、なぜかデス・マスクになってしまう。何かの病気?と悩むミス・シートンに、...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。 久しぶりにマーサ・グライムズ、「禍いの荷を負う男」亭の殺人(文春文庫)を読んでみた。記念すべき「警部リチャード・ジュリー」シリーズの第1作で、初版は37年(!)前の1985年3月。思えば遠くに来たものだ……。主人公リチャード・ジュリーは40歳前後、戦争孤児となり、いまはロンドン警視庁の警部(のちに、確か警視に昇進)。永遠の敵役、俗物オヤジのレイサー警視の言いつけ...