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惹句に魅かれて、永井荷風『つゆのあとさき』を購入した。新潮文庫の正式な題は『つゆのあとさき・カッフエー一夕話』という。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…
「雷神」道尾秀介著、新潮文庫、2024年3月雷神(新潮文庫)道尾秀介新潮社にほんブログ村31年前の母急死の真相が、いくつかの事件・事故を経て明らかになるミステリー小説。新潮文庫紅白本合戦上位から1冊選んで読んでみました。男性に売れた本第2位です。著者の小説を読むのは2冊目。1冊目を読んだのは15年ほど前なので、作風は理解していません。本作は全体的に重苦しい雰囲気。漢字のトリックなども使って、別人が犯人と思わせます。裏表紙に「最後の一行まで最上級の驚愕が続く」とあります。自分は驚愕というよりはやるせなさが湧いてきました。関連エントリ:【新潮文庫第8回紅白本合戦】・女性に売れた本第1位クジラアタマの王様【新潮文庫第7回紅白本合戦】・女性に売れた本第1位ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー・男性に売れた本...雷神
最近読んだ本を紹介します。 こちらの小説です↓ 『月まで三キロ』著者は、伊与原新さん。科学と人の心情を絡めた短編集です。専門用語が多く出てくるけど、ストーリー…
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2」の感想・レビューをお伝えします。イギリスのブライトンに住んでいる著者ブレイディみかこさん家族のエッセイ(ドキュメンタリーという言葉がぴったり)です。登場人物も多種多様。多様性という言葉がありますが、認めるのはとても難しいです。
「ジャイロスコープ」伊坂幸太郎著、新潮文庫、2015年7月ジャイロスコープ(新潮文庫)伊坂幸太郎新潮社伊坂幸太郎のバラエティに富んだ短編小説集。異なる時期に異なる出版社向けに書いた短編を集めており、特にまとまりはありません。前半にミステリー、後半にファンタジーを集めている気もします。伊坂幸太郎のデビュー15年目の節目に出版されたそうです。最後に著者のインタビューがあり、本書に収録された短編や、それまでに出版された作品を振り返っています。物語の核心に触れずに概要を記します。「浜田青年ホントスカ」男の前にいつも突然現れる男友達の話。「ギア」セミンゴという謎の生き物の話。「二月下旬から三月上旬」男の前にいつも突然現れる男友達の話。「if」郊外の路線バスでバスジャックに2度遭遇する話。「一人では無理がある」恵まれ...ジャイロスコープ
夏の文庫フェア2024角川・集英社 新潮文庫の100冊とは?
角川書店・集英社文庫・新潮文庫で2024年夏の文庫フェアが開催されています。夏休み中の自宅や夏の旅行・帰省の移動中に、本を1冊カバンに入れて、じっくり読書ができるチャンスです。普段読書をする時間がない方の、久しぶり読書によい機会です。グッズがゲットできるキャンペーンで、文庫本をゲットしてください。
「この世にたやすい仕事はない」津村記久子著、新潮文庫、2018年12月この世にたやすい仕事はない(新潮文庫)津村記久子新潮社14年間続けた仕事を燃え尽き症候群のような状態になってやめた主人公が、職安の相談員から紹介された短期の仕事を渡り歩くお仕事小説。単行本は2015年日本経済新聞出版社、文庫本は2018年新潮文庫より発行と時間が経っていますが、2023年啓文堂書店文庫大賞第1位だそうで、啓文堂書店に何列も平積みになっていたので、手に取ってみました。仕事の小説ですが、池井戸潤や高杉良のようなハードな感じではなく、ソフトで不思議な雰囲気です。仕事の内容は1.小説家を監視カメラ遠隔監視する仕事2.町の循環バスで流れるアナウンス広告を作成する仕事3.おかきの袋に短い文章で豆知識を書く仕事4.新興宗教らしき団体の...この世にたやすい仕事はない
週刊 読書案内 マーク・トウェイン「ジム・スマイリーの跳び蛙-マーク・トウェイン傑作選」(柴田元幸訳・ 新潮文庫)
マーク・トウェイン「ジム・スマイリーの跳び蛙-マーク・トウェイン傑作選」(柴田元幸訳・ 新潮文庫) ひょっとした、この人くらいは読まれているのではあるまいかと淡い期待を寄せているマーク・トウェインで
「淋しい狩人」宮部みゆき著、新潮文庫、1997年2月東京の下町の古本屋店主と、古本屋を手伝う孫の周辺で繰り広げられる6つの事件を描く連作短編集。各話本を通じて人が繋がったり事件が解決したりします。実在する本もあれば著者の創作もあります。やりきれない事件を店主と孫の温かい関係で包んでいる印象。各話のあらすじ:「六月は名ばかりの月」結婚を控えた女性の身の回りで起こる不吉な事件の犯人を捜す話。この話に出てくる「歯と爪」という小説は実在するそうです。「黙って逝った」急死した父親のアパートの本棚に、「旗振りおじさんの日記」という本だけが302冊収納されていた真相を探る話。「詫びない年月」高齢の女性が一人で住む古い一軒家を建て替えるため取り壊してみると、地下の防空壕から二体の白骨が発見された話。「うそつき喇叭」古本屋...淋しい狩人
【自分】村上春樹/村上ラヂオ3~サラダ好きのライオン~読了メモ 【専用】
村上春樹/村上ラヂオ3~サラダ好きのライオン~を読了した🎉これで全3作品すべて読み終えたことになる村上春樹のエッセイはとても読みやすいから何度も何度も安心して読める📚気楽に就寝前に適当にページを開いて読むのがオススメ📚気になった言葉や紹介された本や映画や音楽をピックアップしてみた✍📔■P20 女性は怒りたいことがあるから怒るのではなく怒りたいときがあるから怒るのだ■カート・ヴォネガット/愛は消えても新設は残る■...
『奇跡の脳〜脳科学者の脳が壊れたとき〜』新潮文庫ジル・ボルト・テイラー竹内薫訳 母も夫も『くも膜下出血」が原因で亡くなったので脳卒中は他人事じゃない(遺…
【自分】村上春樹/ねじまき鳥クロニクル 第2部 予言する鳥 編 読書メモ【専用】
■加納マルタ「半分の月が何日か続くことになるでしょう」■亨「何かを切ったり炒めたりするのは悪くなかった。そこにはたしかな手応えがあり、音があり匂いがある。」■ヘミング・ウェイ/武器よ さらば後半のストーリー妻の出産を待っている間、向かいのカフェで次から次へと食事を続ける■退嬰(たいえい)進んで新しいことをする意気込みがないこと、尻込み「退嬰と停滞の影を与えていた」■亨「自分の体の内側が未知の液体で満たさ...
「正欲」朝井リョウ著、新潮文庫、2023年6月多様性(ダイバーシティ)がテーマの小説。朝井リョウの小説を読むのは初めてです。「新垣結衣出演で今秋映画化」と帯に書いてあるのを見て手に取りました。巻末に解説を寄せた方ですら「この物語は手に余る」と書いています。素人の自分が感じたことを、誤解を招かないよう適切に表現するのはより難しいです。それでも敢えて書くと、マイノリティー(少数派)の中にもさらにマジョリティー(多数派)とマイノリティーがあって、マイノリティーの中のマジョリティーの声だけ拾い上げると、マイノリティーの中のマイノリティーがより肩身の狭い思いをしかねないこと。マイノリティーの中のマイノリティーの声まで拾い上げていると世の中が混沌としてしまいかねないこと。ある程度集合体にならないと権利を主張しづらいこ...正欲
【自分】村上春樹/ねじまき鳥クロニクル 第1部 泥棒かささぎ編 読書メモ【専用】
■ロッシーニ/泥棒かささぎ指揮者:クラウディオ・アバド■岡田亨(オカダ トオル)主人公30歳172cm63キロ 現在失業中(前職:法律事務所)飼い猫:ノボル(行方不明)妻:クミコ姉:小6のときに食中毒で死んだ( ;∀;)※心優しい思いやりのある姉だった・・・。兄:綿谷昇(ワタヤ ノボル)■笠原メイ(JK1)「何もすることがないと考えがどんどん遠くまで行っちゃうのよ」アンケート調査(ハゲについて)のバイトをやっている■ハ...
未だに読了を果たせたことがない村上春樹の1Q84📚最終章の半ばでいつも邪魔が入り込みそのまま放置というパターンになってしまう(-_-;)何度目の挑戦になるのだろうか(* ´艸`)クスクス今度こそ最後まで読んでやる🔥見守っていてくれ(^^♪この記事は自分専用のメモ書きです✍📔■ヤナーチェク/シンフォニエッタ1926年作品、1928年死去■フランツ・カフカ 1924年死去■トヨタのクラウン・ロイヤルサルーン■タクシー運転手「現実はいつだってひと...
週刊 読書案内 小澤征爾・武満徹「音楽」(新潮文庫) その1
小澤征爾・武満徹「音楽」(新潮文庫)その1 武満徹という音楽家の名前を初めて知ったのは、これがはっきり覚えていますが、高校2年の時です。高校2年に進級した時です。大学を出たばかりの社会科の先生が
物がごちゃごちゃーっとしていて殆ど片付かなかったのであるが引っ越して来た時の儘丁寧に梱包されていた物を開封❣パネルだっ!頂いたのだ!今この時に再び出逢えた😢有り難う有り難う有り難うにほんブログ村人気ブログランキングへ...
奈良旅はよ~く歩いたんですよ筋肉痛になるくらい(^^; なのにね体重は減るどころか増えてるんですどういうこと~! 食べるな!飲むな!ということ?!好きなことは…
50代女性の読書・2023年中読破目標したい作品・ミニマリズムにも通じること
はじめに 最近、シェイクスピア作品を読み始めました。 もともと、本が好きで読書は日常の一部です。けれども50代の現在、以前とは求めるジャンルに変化が起きています。 もちろん「今」の旬な本も読みますが、それ以上に本質をつく内容を求める傾向が強くなりました。 もくじ はじめに 求めていたのは「こういう本」 外国の古典へ(シェイクスピア) 読む前に「あらすじ本」で予習 特に印象深いシェイクスピア作品 シェイクスピア作品で人生をシミュレーション 読みたい時が読むべき時期 目標はシェイクスピア全作品読破 2016年に買って挫折したDVD さいごに 求めていたのは「こういう本」 しばらく前に、何を読んでも…
湯本香樹実「夏の庭-TheFriends」(新潮文庫):「2004年《小説》の旅 その4」
「2004年《小説》の旅 (その4)」湯本香樹実「夏の庭-TheFriends」(新潮文庫) あのころ、中学生の夏休み読書感想文課題図書の定番の一冊だったのが、湯本香樹実さんの「夏の庭」(新潮文庫)です。1991年の
【読書メモ】 早見和真『ザ・ロイヤルファミリー』(新潮文庫)
馬主サイドの視点から、日本の競馬界を描いた大河小説。テーマは「継承」だ。 競走馬の血統の継承、馬主一家の血や事業の継承、騎手の世代から世代への継承が、時の流れに沿って描かれる。 実在の名物馬主や人気騎手にどことなく似ている人物が主要キャストに配されていて、競馬ファンなら...
中西進「ひらがなで読めばわかる日本語」(新潮文庫)・松岡正剛「白川静」(平凡社新書)
今回の案内は中西進「ひらがなでよめばわかる日本語」(新潮文庫)と松岡正剛「白川静」(平凡社新書)の二冊。 中西進という人は、今となっては昔のことですが、朝日新聞の夕刊紙上で「万葉こども塾」という
アンの友達 赤毛のアン・シリーズ 4 (新潮文庫) 作者:ルーシー・モード モンゴメリ 新潮社 Amazon 23.01.21 読了 赤毛のアンシリーズの第4作目。今作はアンが主人公のお話ではなく、アンの友達が主人公の短編集である。正直記憶力が低いので、「こんな名前の人いたっけ?」っていうキャラがほとんど。でも内容は本編に負けず劣らず良かったです。 お気に入りだった話は、「ロイド老淑女」、「めいめい自分の言葉で」、「隔離された家」でした。 ロイド老淑女の愛の深さには感動した。あれは人間が愛しくなるような話だった。 「めいめい自分の言葉で」のフェリクスがナオミにヴァイオリンを弾くシーン、音楽、芸…
小川糸「サーカスの夜」(新潮文庫) 「食堂かたつむり」(ポプラ文庫)が評判で、柴咲コウ主演で映画にまでなったころ、高校の図書館の仕事をしていて、棚に並べるために購入した記憶はありますが、内容は全く
「クジラアタマの王様」伊坂幸太郎著、新潮文庫、2022年7月クジラアタマの王様(新潮文庫)伊坂幸太郎新潮社製菓会社広報部社員が、風評被害、サーカスの熊・虎、パンデミックと闘い、更にパラレルワールドでも闘う、伊坂幸太郎の長編小説。タイトルの「クジラアタマの王様」は、ハシビロコウという鳥の学名だそうです。本書ではパラレルワールドに登場します。製菓会社広報部社員は、一人ではなく、人気ダンスグループメンバー、政治家と共に闘いに挑みます。自分が読んだ伊坂幸太郎の小説の中では、比較的一件落着した感のあるストーリー。闘ってますが全体的に明るく、社会への皮肉・風刺が効いてます。多めにある挿絵は、はじめは何か分かりませんでしたが、読み進めると文章と繋がっていることが分かります。登場人物名の岸、ヒジリは、プロ野球楽天の選手名...クジラアタマの王様
こんな本があるとは知りませんでした。私自身の手で1年かけて完成させる本マイブック (新潮文庫 ん 70-25) <書籍データ?>企画デザイン:大貫卓也発行所…
週刊 読書案内 チャールズ・ブコウスキー「パルプPulp」(柴田元幸訳・新潮文庫)
チャールズ・ブコウスキー「パルプPulp」(柴田元幸訳・新潮文庫) アメリカの作家で、1990年代に出版されたチャールズ・ブコウスキー「パルプPulp」(柴田元幸訳・新潮文庫)を久しぶりに読み直しま
アンの愛情 赤毛のアン・シリーズ 3 (新潮文庫) 作者:ルーシー・モード モンゴメリ 新潮社 Amazon 22.12.26 読了 毎度おなじみ赤毛のアンシリーズの第三作目。今作は大学生となったアンが、理想的な男性・ロイやギルバートとの関係性に悩みながら、真の愛情に目覚めていく過程を描いている。 デイビーがどうでもいい話で眠りたくてたまらないアンに喋りかけるところとか、ダイアナがアンの小説に少し付け足して優良ベーキングパウダー会社に送り付けたら当選した話が個人的に面白ポイントだった。 病に倒れたギルバートを想い、本心に気づいたアン、最後のギルバートのプロポーズシーンは何回も読み返したくなるよ…
100days100bookcovers no86 86日目川端康成「雪国」(新潮文庫) YAMAMOTOさんから『長崎ぶらぶら節』の紹介があったとき、ちょうど買ったばかりの本がありました。偶然ですが、「芸者」という要素で繋がって
100days100bookcovers no79 79日目 幸田文「おとうと」(新潮文庫) DEGUTIさんが78日目、池内了の「物理学と神」を紹介されて、あっという間に三週間たってしまいました。語呂合わせで、すぐに思いついたの
多和田葉子「百年の散歩」(新潮文庫) 多和田葉子は1984年、大学を終えてすぐドイツに渡り、ハンブルグという町に20数年暮らしたそうです。そのあとやって来たのがベルリンであるらしいですね。この
100days100bookcovers no85 85日目 なかにし礼「長崎ぶらぶら節」(文藝春秋) 4月8日のSIMAKUMAさんの投稿から約1か月経ちました。遅くなってすみません。ゆっくり意中の1冊との出会いを探りました。 ま
読む年代によって感想が変わる「悲しみよ こんにちは」/フランソワーズ・サガン
新潮夏の100冊に入っていたので購入。しばらく積読にしてましたが読みはじめました。こちらの書籍は、10代の頃に読んだ記憶があります。おぼろげながら、ストーリーは覚えていましが40代の今読み直してみるとあの頃とは全く違った印象を抱きました。(
【読書メモ】ポール・ベンジャミン『スクイズ・プレー』(新潮文庫)
ポール・オースターが、ブレイクする以前に別名義で書いていた、幻のデビュー作。オースターもベンジャミンもよく知らないのだが(オイオイ)、野球ハードボイルドなら読んでみようと手に取った。 主人公の探偵が、脅しなどに決して屈することなく、身の危険を顧みず謎を追う。半日に1回は絶...
アンの青春 赤毛のアン・シリーズ 2 (新潮文庫) 作者:ルーシー・モード・モンゴメリ 新潮社 Amazon 22.11.19 読了 今作は赤毛のアンシリーズの第二作目。教師としてのアン、村落改善会の活動、グリンゲイブルスに新しくやってきた双子、山彦壮のミス・ラヴェンダーとの出会いなど、楽しい出来事が描かれていて、2巻目もとても楽しめた。 次は3巻目、「アンの愛情」。これからギルバートとの関係が進展するんだよな~ わくわく。
今回は夏目漱石の「三四郎」(新潮文庫)の案内です。高校の国語。三年生になると「こころ」という作品を読むのが定番ですが、教員になりたい大学生や、ちょっと漱石をという高校生の皆さんが、とりあえずお読み
佐伯一麦という作家のエッセイ集「とりどりの円を描く」(日経新聞社)を読み終えた。 本の紹介を集めた本だが、書評というには短い、新聞を読む読者に向けて小さなエピソードと、作家の考えが過不足なくつ
直木賞をとった今村氏は、なんとわが滋賀県在住の作家というではないか。しかも、私と同じくネイティブの滋賀県民ではなく、関西の他地域からの移住組だという。さっそく読んでみようと選んだのが本作品だった。 賤ヶ岳の戦いで活躍した秀吉の七人の配下が「賤ヶ岳の七本槍」だ。本書は、その...
夏目漱石「彼岸過迄」(新潮文庫)(その1) 久しぶりに夏目漱石の「彼岸過迄」(新潮文庫)を読んでいます。1912年ですから、明治天皇が59歳で亡くなった年です。明治45年ですね。で、大正元年です。その年
井上ひさし「一週間」(新潮文庫) 2010年に、作家の井上ひさしが亡くなって10年近い歳月が流れました、彼が生きていたら、昨今の世相をどう思うのでしょう。 亡くなった2010年に出た、彼の最後の小説
小川洋子「博士の愛した数式」(新潮文庫)2004年《小説》の旅 その2」
2004年《小説》の旅 小川洋子「博士の愛した数式」(新潮文庫) 二学期が始まったというのに、夏休みの課題図書の話からスタートします。ええーっと、読書感想文コンクールというのが毎年あって、どこかの団体