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出張先のビジネスホテルでビールを飲みながらPCに向かう現在。 相変わらず出張が多いので読書も捗ります。 近頃読んだ数冊をご紹介。 「N」 道尾秀介 中高生の推し本、みたいな小冊子で紹介されていて興味を持ちました。 道尾秀介さんの本は数冊読んだことがあるので、好みであることは間違いなし。 短編連作で、読み順によって720通りの物語になるという不思議な小説。 ページ順通りに読ませないために、章の区切りで上下反転して印刷されています。 自分なりに章のタイトルから読み順をランダムに選びました。 自分が選んだ順番でしか味わえない感触があります。 2度読みでは意味が変わってしまう。 最初の一回の心地よさが…
「雷神」道尾秀介著、新潮文庫、2024年3月雷神(新潮文庫)道尾秀介新潮社にほんブログ村31年前の母急死の真相が、いくつかの事件・事故を経て明らかになるミステリー小説。新潮文庫紅白本合戦上位から1冊選んで読んでみました。男性に売れた本第2位です。著者の小説を読むのは2冊目。1冊目を読んだのは15年ほど前なので、作風は理解していません。本作は全体的に重苦しい雰囲気。漢字のトリックなども使って、別人が犯人と思わせます。裏表紙に「最後の一行まで最上級の驚愕が続く」とあります。自分は驚愕というよりはやるせなさが湧いてきました。関連エントリ:【新潮文庫第8回紅白本合戦】・女性に売れた本第1位クジラアタマの王様【新潮文庫第7回紅白本合戦】・女性に売れた本第1位ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー・男性に売れた本...雷神
〈ネタバレあり〉DETECTIVE X CASE FILE #2 ブラックローズ /道尾秀介
〈ネタバレあり〉って書いたけど、できるだけネタバレしないように書きます。 1が良過ぎたせいでめっちゃ期待してたんやけど…、期待し過ぎた。正直、コレで五千円ってちょっとどうかと思う。うーーん、頑張って色々仕掛けを考えたんやなー、とは思うけど、
DETECTIVE X CASE FILE #1 御仏の殺人 /道尾秀介
控えめに言ってめっっっちゃ面白かった。公式で発表されてる粗筋以上のものを語ると何もかもネタバレになる気がして怖いので何も語れないけど、ミステリ好きは是非!小説というよりゲームに近い感覚でした。最後は鳥肌たちました。第二弾に期待。 DETEC
「消えない硝子の星(N・より)」//嘘であっても嘘ではない事実
N (集英社文庫) 作者:道尾秀介 集英社 Amazon あらすじ ターミナルケアを通じて、生まれて初めて奇跡を見た看護師。 読後感想 私、カズマはアイルランドで余命幾許もないホリーの終末医療(ターミナルケア)をしている ホリーには1人娘のオリアナがいた オリアナは家族旅行に行った際、父親が事故死をしてホリーと2人で暮らしていた ホリーには姉ほステラがいて、自分が亡くなった後のことをステラに頼んでいた ある日、カズマとオリアナは願いが叶うというウラン硝子のシーグラスを探しに海に向かった アイルランドのホスピスで看護師として働く飯沼知真 最期は家で過ごすことに決めたホリーの元に通う 一人娘のオリ…
N (集英社文庫) 作者:道尾秀介 集英社 Amazon あらすじ 殺した恋人の遺体を消し去ってくれた、正体不明の侵入者。 読後感想 不況により会社をクビになった男が勝手に恋人のアパートに同居するようになった ある男は酒で暴れた男を取り押さえ、その間包丁を落とした 女は包丁を取り男の首を切り、腹部を刺し殺した ある男とはニシキモ 泥棒に入った家で暴れている男を見かねて女を助けた ニシキモは本職漁師、副業泥棒だった ニシキモは善人なのか悪人なのか キーワード ・ルリシジミ ・ニシキモ ・天使の梯子 -------------- 以下をクリックしてもらえると更新の励みになり嬉しいです(ブログ村) …
「落ちない魔球と鳥(Nより)」//同じ中学で野球部活をやっていた兄が自殺した。その原因は・・・
N (集英社文庫) 作者:道尾秀介 集英社 Amazon あらすじ 「死んでくれない?」鳥がしゃべった言葉の謎を解く高校生。 読後感想 同じ中学に通い、同じ野球部の兄弟 兄はフォークボールを得意にし、相手チームに1点も取られないエース投手 ところが肩を壊し投げられなくなる 一方弟もピッチャーを目指すが兄のようにフォークボールは幾ら努力をしても投げられない ある日文鳥が逃げて弟の近くにやって来る その文鳥は「死んでくれない?」と言っている その間飼い主は専門業者に探してもらうよう依頼していたようだ 文鳥が飛び立ち、かごのある家に帰るようなので後を追った その家には女子高生が父母とともに住んでいた…
「N・道尾秀介」//6つの短編集が互いに関連しあうが、読み順により理解が変わる
N (集英社文庫) 作者:道尾秀介 集英社 Amazon あらすじ 読む順番で、世界が変わる。全6章、あなた自身がつくる720通りの物語。 「本書は6つの章で構成されていますが、読む順番は自由です。はじめに、それぞれの章の冒頭部分だけが書かれています。読みたいと思った章を選び、そのページに移動してください。物語のかたちは、6×5×4×3×2×1=720通り。読者の皆様に、自分だけの物語を体験していただければ幸いです。/著者より」未知の読書体験を約束する、前代未聞の一冊! この物語をつくるのは、あなたです。 すべての始まりは何だったのか。結末はいったいどこにあるのか。 「魔法の鼻を持つ犬」ととも…
「セミ「(きこえるより)」//古い納屋から見つかったレコーダーに残されていた「カセットテープの声」
きこえる 作者:道尾秀介 講談社 Amazon あらすじ 古い納屋から見つかったレコーダーに残されていた「カセットテープ」 読後感想 富岡(主人公)とセミ(ニックネーム)は大の仲良し 学校を終わるとほぼ毎日二人で遊んでいた ある日母親が離婚し家を出た 理由はよく分からない 父親が車で出かけた後、トラックに撥ねられる亡くなったという 祖父母が富岡の面倒を見るようになった ある日、納屋で古いカセットテープを見つける それを聞いてた富岡は驚愕の事実を母と父が話していた内容を知る 父は「もともと心臓病で長く生きられない 心臓移植でしか助かる見込みはなく、当面は心臓にあまり負担をかけない程度に働くしかな…
「にんげん玉(「きこえる」より)」//言えない過去を抱えた二人の男の「秘密の会話」。
きこえる 作者:道尾秀介 講談社 Amazon あらすじ 言えない過去を抱えた二人の男の「秘密の会話」 強請った現場を防犯カメラもチェックし万全を記した密室での殺人 だが、ばれる 読後感想 株や遊興費ですかっり退職金を使い果たした真川 最後の砦として老人専用の投資セミナーへ参加した ところが講師の寺門はいつか見た顔 そうだ高校生の時期に殺人事件があり、その場から逃走した同級生の男だった 彼は女性教師と男女の仲になり、争い事から殺してしまったのだ 犯人は分からずじまい 真川だけ知り得る立場だった ちょうど良い その男を揺すって現金を奪おうと考え1回目は成功し100万円ゲット 2回目も揺すろうとし…
「きこえる・道尾秀介」//スマホに2次元コードを読ませるとネタバレやキモが聞こえてくる、5編短編集。
きこえる 作者:道尾秀介 講談社 Amazon あらすじ あなたの「耳が」推理する。「音」が導く真相に驚愕する。読者を1ページ目から未知の世界へ連れて行く。 謎が「きこえて」くる。衝撃が、あなたの耳に直接届く。物語×音声。小説を立体的に体感する、まったく新しい「謎解き」の新体験型エンタメ、誕生! 突然死んでしまったシンガーソングライターが残した「デモテープ」。家庭に問題を抱える少女の家の「生活音」。言えない過去を抱えた二人の男の「秘密の会話」。夫婦仲に悩む女性が親友に託した「最後の証拠」。古い納屋から見つかったレコーダーに残されていた「カセットテープ」。 私たちの生活に欠かせない「音」。すべて…
むっず!!「N」と似たような感じではあるけど、こっちの方がだいぶ難易度上がります。帯に「ラスト1ページが暴き出すもうひとつの真相をあなたは見抜けるか?」とありましたが、ラスト1ページを見てすら、えーとつまりどゆこと(~。~;)?ってなって、
<ネタバレあり>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・前作と同じくらい面白くて救いがなくて、前作より
【微ネタバレ・感想】夜な夜な人の家の床下に忍び込む私を待ち受けていたのは…『球体の蛇』
道尾秀介『球体の蛇』の紹介と感想です。 夜な夜な人の家の床下に潜り込んでいる変態高校生のお話です。 ただの変態話と思うことなかれ。 主人公たちには仄暗い過去があり、ある人物との接近により物語 微ネタバレを含みますので、閲覧は自己責任でお願い
君を守ろうとする猫の話/夏川草介著者の作品は「神様のカルテ」原作の映画を見たくらいで本を読むのは初めてですシリーズ1作目の「本を守ろうとする猫の話」とともに図書館に予約をしましたがシリーズ2作目のこちらが先に回ってきました主人公は喘息持ちの女子中学生著者は現役の医師でもあるため喘息の症状にも嘘はなくそのためファンタジーの冒険小説ですが臨場感があります文章は読みやすくこの小説の世界観はミヒャエル·エンデの「モモ」みたいだなと思いましたもしアニメーションで映画化されたらまたワクワクしそうですN/道尾秀介帯にも書かれてある通り物語の進む先が自分次第の長編小説読む順序を変えるとストーリーが全く違うものになるというお得な物語です津村記久子さんの「サキの忘れ物」に収録された小説「真夜中をさまようゲームブック」にもこの...初夏に読んだ2冊の本
本日ご紹介するのはこちら。一枚の写真に添えたショートショート。すぐには効かない考え落ちビーム。 フォトミステリー ―PHOTO・MYSTERY―Amazon…
夫婦は言わなくても分かり合える⁈ぶち壊しポイントは挨拶だと思う件
道尾秀介著「雷神」読みました。久しぶりの推理小説、筋を追うのが大変だったwww感想としては「挨拶は時と場合による」と「言わなきゃ分からん」。意思疎通って大事よね
「きこえる」道尾秀介 コードを読み取ると聞こえる音声!読者が『耳』で謎解きをする体験型ミステリー小説
道尾秀介さんの新感覚ミステリー小説「きこえる」のネタバレなし感想です。小説内に登場する二次元コードを読み取ることで聞こえる音声をもとに、読者自らが真相を導き出す、全く新しいミステリーです。音が加わることでの没入感は他では味わえない面白さでした。
作品紹介・あらすじ世の中にすでに存在する写真に文を添えることでまったくあたらしい物語が生まれた――道尾秀介による危険な悪戯写真から生まれた、道尾秀介初のショートショート集。読み返すほど深まる――写真と連動する新感覚のミステリー。読書備忘録なんかよくわからないや!に始まり私には無理だわ!とあきらめようかとも思いつつ読んでいたら・・・手紙にウルッとして、世界平和に、実は私も宇宙人だったのね?子供の頃!と思ったり、どちらかに、あら大変。などと、案外楽しく読めちゃった。ただ・・・私ね、田舎がないから、そういう部屋のないところで育ったのね、だから、たまに仏間があってずら~と写真がある家があるじゃない?とても苦手です。最後のページ!私は怖かった。で、ミステリーなのですよ。と・・・その前のページでほっこりしたのに怖かっ...本・道尾秀介「フォトミステリー」
家でできる犯罪捜査ゲーム(DETECTIVE X)が楽しかった!
こんにちは。てんすけです。 ボードゲームやカードゲーム大好きです! 今回は脱出ゲームで有名なSCRAPと、推理小説家の道尾秀介さんのコラボ商品 DETECTIVE X CASE FILE #1 御仏の殺人 www.scrapmagazine.com こちらを遊んでみたので、レビューしていきたいと思います。 途中からネタバレを含みますので、購入を考えている方は前半で読むのをやめてください。
え?そうなん? ほな、言うわ。ジ●リがどうも好きになれない。 ジパーもそれなりに近い距離にあるんやけどね。 ジパーて。略し方があるやろ? ジパーで…
カエルの小指道尾秀介さんのカエルの小指カラスの親指の続編です📕元詐欺師で、いまは実演販売を仕事にしている武沢が、中学生の女の子キョウと出会って、昔の詐欺グル…
道尾秀介『カラスの親指by rule of CROW's thumb』感想📚
こんにちは。みっち(@michi274hon)です。こちらのページでは 【ネタバレ無し】で 道尾秀介さんの 『カラスの親指by rule of CROW's thumb』について 感想を紹介します📚 よろしければ、最後までお付き合いください♪ カラスの親指 by rule of CROW’s thu
6つの章に分かれていて、それぞれ別の話。ですが時系列が同じで、どれもシルバーウィークに現れた「天使の梯子」の付近でのお話。 天使の梯子とは、雲の隙間から太陽光が差し込んでいる様子を表現したものですね。 良い点は、6つに別れているので登場人物による飽きがこないこと。 ミステリーという程ではないのかもしれませんが、どれも思わせぶりで読んでると大抵裏切られる結末というか真相ですが、それが明かされたと言って心がスッキリする程作中にハマるかと言えば人それぞれかもしれません。 悪い点は、6章が順に上下逆になっていること。冒頭に但し書きがありますが、各章の冒頭部分があり、読書が気になった章から自由に読んで良…
アマプラで、『シン・ウルトラマン』観ました。 思うてたんと違う。懐かしい怪獣が出てはったけど、思うてたんと違う…。 気が向いたらレビューします。 …
こんにちは。つばさです。 はてなブログの今週のお題「最近おもしろかった本」について書いてみます。 読書は昔から好きで今でも結構本を読んでいます。 そんな中、最近読んでおもしろかった本は、道尾秀介さんの『N』です。 元々、道尾秀介さんの作品が好きで色々読んでいるのですが、『N』は本当にすごかったです。 面白いのはもちろん、「すごい」という言葉が合います。 通常、本というのは第1章から読み進めていくと思います。 しかし、この作品はどこから読んでもOKという本になっています。 少し具体的にいうと、第1章から第6章まであるのですが、どの章からどの順番で読んでもストーリーが繋がるようになっています。 本…
ちょっと面倒な話から始めようと思う。大学生の頃だったか、スペインの映画作家ルイス・ブニュエルの特集が今は無き三百人劇場で組まれて、良い機会だからと何回か通いつめて初期の作品やら代表作を観た想い出がある。後にも先にもブニュエルをしっかりと観たのはそのときだけで、なかなかテレビでも放送されずに今に至るので、内容がうろ覚えのものが多い。今にして思えばブニュエルの遺作だった「欲望のあいまいな対象」が最…
「あいつらが帰ってきた」 続編にありがちなフレーズだが、本書を一言で表すならこれしかなかろう。前作『カラスの親指』で大暴れした4人に、その息子と新たな少女が加わり、総勢6名で大ペテンを仕掛ける。 誰が誰を騙していていて、どこからが本当でどこからが茶番なのか、二転三転どころ...
おすすめ#15: 道尾秀介による感動系ミステリー「カラスの親指」
【ネタバレほぼ無し】道尾秀介氏の推理小説「カラスの親指」(2008年刊行)を紹介します。この作品ですが2012年に阿部寛主演で映画化もされましたので、知っている人も多いと思います。”私の好きなミステリー10選”みたいな企画でよくランクインしている印象がありますね。
こんにちは、”ゆみるも”です。夫婦二人でブログを運営しております。今回のテーマは、道尾 秀介さん 出版社 講談社『カラスの親指』本書と出会った結果です。道尾さんの作品を紹介するのは、2作目になります。1作目を紹介したのは、『向日葵の咲かない