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令和7年4月19日(土)晴れています。夕方からは曇り空になりそうだけれど暑い!!半袖のTシャツ姿一気に初夏です。昨日のうちに朝の仕事を済ませておいて今朝は一番…
なんか最近の私は変わったように思う今まで政治にも経済にもさして興味はなく のほ〜んと生きてきて皇室問題などKK騒動まで殆ど関心もなかったそれが今チョイとト...
今回は完成したイラストを載せます。 SNSのヘッダー画像用なので大きさは1500×500ピクセルなのですが、それだとここに載せ辛いので回転させました。 つまり、500×1500ピクセルです。 これを縮小表示しますので、クリックで大きな画像が出てきます。 ↓画像クリッ...
ゴーストシム、ラルヴァの幸せだけど切ない、学生時代の甘酸っぱいラブストーリーをお楽しみください。 ポーズ、CC多数お借りしております。
↑百合の部分は一旦塗り終えました。 あとは仕上げの段階で色の変更や描き加え等が発生するかも…といったところです。 近頃は京都へ行った時の写真の記事が多いのですが、まだまだ見知らぬ場所の有名どころが多いのでまた行ってみたいです。 実はまだ写真があるんですよね~、いっぱい!...
世の中動画を見る手段が豊富になったおかげで絵のお供にできるものが数多になり日々幸せをかみしめているこの頃ですが、見ながら描いていた楽描きをイラストとして仕上げることにしました…という楽描きの続き情報です。 ↓色分けが終わったので、顔から塗りに入っていきます。 基本は塗りた...
寒くて引きこもり"Stay Home"というワードが懐かしい..健康であたりまえの毎日が送れることに感謝。Copyright(C) 2025 miruha...
百合のコサージュを作られたYさん。きらきらラメの入った白生地を選んで…ひたすら剣つまみそして丸つまみどちらも応用つまみであっという間に百合が出来ちゃいました。…
【画像№030】姫子をシュミる千歌音ちゃんの構図(2025/03/09)
【画像20250309】【姫子をシュミる千歌音ちゃんの構図】NHKの人気アニメ「チ。―地球の運動について」(原作:魚豊、講談社、全八巻)が佳境を迎えています。聖闘士星矢といい、美少女戦士セーラームーンといい、神無月の巫女といい。やはり天体を扱ったお話はすこぶるロマンがありますね。神無月は太陽と月だけだけども。空は神と結びついた、手の届かない世界。だからこそ、人類はそこに憧れる。見えなかった図形をそこに描く、創造力の源泉。画像は、原作漫画第二巻に収録された一場面。月の社にて待つ姫宮千歌音が、最愛の人をむかえる、実に印象的なワンカット。「シュミる」というのは、「チ。」の第三章から登場する異端解放戦線シュミット隊長の習慣から。腕を精いっぱいひろげて、朝日を浴びるのが日課。で、このポーズが面白かったのか、X(旧ツ...【画像№030】姫子をシュミる千歌音ちゃんの構図(2025/03/09)
剣神・天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)が、消えた――?!いや、なくなったのではなかった。あたりがうす暗いせいだけではなかった。長い睫毛が細雪に濡れるのを、しきりとしばたたかせる。目を凝らしてみると、紅ぐろくこわばった機体らしきものは認められる。周囲には麻で編んだしめ縄をめぐらしてあったはずだが、それも見あたらない。誰かに結界を壊された…?いや、そんなはずはない。ここには、神無月の巫女の私たち、ふたりだけしかいないはず。血染めになった機体――まさか、私がオロチ化させたあの武夜御鳴神(タケノヤミカヅチ)…?!いや、そんなことはありえない。そもそもこの巨体の影は、あの武神らしき角張った輪郭をもってはいない。色あいは似ているが…。ぎぃぃと金属がかしいで、雪の中にどすんと落ちた音。あわてて近寄ると、パリパリとかさ...神無月の巫女二次創作小説「誰そ彼の枢(くるるぎ)」(七)
★★★神無月の巫女二次創作小説「誰そ彼の枢(くるるぎ)」 第七話 更新★★★(2025/03/03)
********神無月の巫女二次創作小説「誰そ彼の枢(くるるぎ)」第七話:剣神におとずれた最悪剣神・天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)が、消えた――?!いや、なくなったのではなかった。あたりがうす暗いせいだけではなかった。長い睫毛が細雪に濡れるのを、しきりとしばたたかせる。目を凝らしてみると、紅ぐろくこわばった機体らしきものは認められる。周囲には麻で編んだしめ縄をめぐらしてあったはずだが、それも見あたらない。********神無月の巫女二次創作小説長編シリーズ「花ざかりの社」、その第三章。月面にそびえたつ巨大な剣の柱を前に、姫子とともにオロチ封印の儀に挑む千歌音。そこで異常が発生し──…。お読みになりたい方は◆神無月の巫女二次小説其の一◆(「花ざかりの社シリーズ」→「誰そ彼の枢(くるるぎ)」(目次)へ)*...★★★神無月の巫女二次創作小説「誰そ彼の枢(くるるぎ)」第七話更新★★★(2025/03/03)
武夜御鳴神(タケノヤミカヅチ)は、もともと蒼天や海を思わせる色合いをもつ、まさに地球そのものを化生せしめたかのような、爽やかな神機であった。光沢のある漆喰壁の白に、銅板葺きでほどよく緑青の取り合わせが美しく雄々しい、そんな城郭のような威厳さえ、あの神機には感じられる。若武者というにふさわしい。一の首機・嶽鑓御太刀神(タケノヤスクナズチ)はやや紺がかった闇いろをしていたから、最初から邪神として誕生していればもっと暗く陰った機体だったはずではないか。千歌音が搭乗したときは、アメリカザリガニのような暗褐色に変色したし、フェイス部分も凶暴な人相になってしまった。オロチの手先になった千歌音には、それがあるべきこの武神(いくさがみ)の、暴れん坊な姿であると考えていたのだ。血染めに紅く染まったあの姿こそが。しかしである...神無月の巫女二次創作小説「誰そ彼の枢(くるるぎ)」(六)
★★★神無月の巫女二次創作小説「誰そ彼の枢(くるるぎ)」 第六話 更新★★★(2025/02/23)
********神無月の巫女二次創作小説「誰そ彼の枢(くるるぎ)」第六話:万有を誇る武神(いくさがみ)の本性地獄のとば口から底を見通せないほどに分厚い闇がのぞくかのように押しひらかれ、その月の社の扉が閉じあわさんとするその直前――たしかにその美々しい女神の声を耳にしたはず、なのだが――なぜ、この月面ではだんまりを決めこんでいるのであろう。どうして、あれは巫女の意のままにならないのだ。********神無月の巫女二次創作小説長編シリーズ「花ざかりの社」、その第三章。月面にそびえたつ巨大な剣の柱を前に、姫子とともにオロチ封印の儀に挑む千歌音。そこで異常が発生し──…。お読みになりたい方は◆神無月の巫女二次小説其の一◆(「花ざかりの社シリーズ」→「誰そ彼の枢(くるるぎ)」(目次)へ)********【画像202...★★★神無月の巫女二次創作小説「誰そ彼の枢(くるるぎ)」第六話更新★★★(2025/02/23)
にゃんにゃんの日と気づいて百合カップルの”ネコ”ちゃんたちにポーズとってもらいました。 ポーズとCCをお借りしております。
平年並みってことが無くなってきた最近のお天気、今年は梅雨入りが遅いですね。 夏日が続いた先週末のお昼ご飯は初冷やし中華でした。^^ でもって土曜の午前中は枇杷の実の収穫です。袋をかぶせてあるので食べ
そもそも、いま、この月世界とは、合体神ヤマタノオロチを封印しようとしている場所なのである。その部分体である武夜御鳴神(タケノヤミカヅチ)をふたたび召喚――なんて、ありえない。ひと柱だけオロチ神をそばに置くなんぞ、巫女としてはあってはならない。それでは元の木阿弥なのだが…。あどけない姫子の提案を跳ねかえすこともはばかられて、千歌音は困惑をにじませた顔で。「…姫子。それは、私たちのアメノムラクモではだめなの?」「う~ん、どうだろう…」姫子がしばし口をつぐむ。目がくらみ、声が遠い。アメノムラクモは使えない。雪遊びを手伝ってくれるかって?こんなことには働かない。なぜって――…。――だって、アメノムラクモはわたしたち神無月の巫女を……するためにあるから――。――あなたたちは、アメノムラクモをふるう資格があるの…?神...神無月の巫女二次創作小説「誰そ彼の枢(くるるぎ)」(五)
★★★神無月の巫女二次創作小説「誰そ彼の枢(くるるぎ)」 第五話 更新★★★(2025/02/17)
********神無月の巫女二次創作小説「誰そ彼の枢(くるるぎ)」第五話:巫女が求めてはならぬ神機のはたらき「ちょっと気難しい神さまなのかなぁ、頼んだらやってくれるのかな…。あれ、千歌音ちゃん…?」これはまだ、この剣神の御柱を発見する前のことなのだ。姫子はこんなおふざけをこぼしていた。ふわふわした白い息を吐きながら、そんな冗談口もどこかこの命閉ざされた夜ばかりの世界ではあたたかい。姫子がこぼすのだから、あたたかい。********神無月の巫女二次創作小説長編シリーズ「花ざかりの社」、その第三章。月面にそびえたつ巨大な剣の柱を前に、姫子とともにオロチ封印の儀に挑む千歌音。そこで異常が発生し──…。お読みになりたい方は◆神無月の巫女二次小説其の一◆(「花ざかりの社シリーズ」→「誰そ彼の枢(くるるぎ)」(目次)...★★★神無月の巫女二次創作小説「誰そ彼の枢(くるるぎ)」第五話更新★★★(2025/02/17)
昨日(投稿が遅れたので13日のこと )の風は台風を思わせるような~とっても強かった!今日も強風ですが、昨日よりは少しは良かったが~花粉はいっぱい飛んでるか...
2月になると、植竹須美男先生のことを思い出します。(昨年2024年は、私がこの時期うっかり倒れていたので書けずじまいだったのですが…orz)この2月15日が命日とのこと。2023年御逝去、享年54歳、あまりに若すぎます。惜しまれる死です。寒波が押し寄せるこの時期、私の周囲でも訃報が相次ぎました。20数年前、私の実父が亡くなった年齢とほぼ同じ。なので、よけいに痛ましい出来事でした。訃報愛すべき門下生のひとり脚本家の植竹須美男が2月15日急逝いたしました。10日に緊急搬送され、奇跡の生還を祈りましたが、薬石効なく不帰の客となりました。残念至極です。彼が専門学校を出て私の元に来てからもはや30年以上の時が流れました。—小山高生(@koyamatakao194)February16,2023言わずもがな「神無月の...神無月の巫女の名脚本家・植竹須美男を悼む
甘い空気を感じとった肉食系女子、杏子はルスを押し倒す。ルスはやんわり断ろうとするも杏子はガンガン迫り、ついには上着を脱がすが…。
なにか手立てはないものか、いまのうちに考えておかねばならない。姫子が休眠しているあいまに、私がひとりでがんばらねば――。絹のような手触りのよい掛け布を姫子の肩まであげると、こっそり額にキスを落とす。決意でひきしめた唇も、姫子の柔肌にふれると甘くなってしまう。そろりと足音をひそめ、千歌音は月の社を後にしたのだった。月面をなぞっていく影がやけに色濃くなっていた。闇がひときわ深まっている。なのに、夜目は利くので手燭もいらない。階段をおりる際に、突風に吹きつけられて長い横髪が激しくはためいた。袂からとりだしたのは、姫子がくれたリボンだった。ときに月面は砂をまきあげるほどの風が舞うことがある。儀式の際にも、この豊かな黒髪をひとつ括りにすることはよくあった。そういえば、はじめて会ったときも、姫子は四つ葉をかたどった愛...神無月の巫女二次創作小説「誰そ彼の枢(くるるぎ)」(四)
★★★神無月の巫女二次創作小説「誰そ彼の枢(くるるぎ)」 第四話 更新★★★(2025/02/09)
********神無月の巫女二次創作小説「誰そ彼の枢(くるるぎ)」第四話:ふたりが望んだ冬の戯れに「だから、ふたりでいっしょにね。私もたくさん転んでおく練習をしなくちゃ。姫子を支えられるように、ね?」――千歌音が片頬笑みしてほんのり景気づけて。ほうら、こうやって、手をつないで、いち、にぃ、さん。ふたりして、両手をのばしてくるくるとゆっくりした独楽のごとくに旋(まわ)る、まわる。********神無月の巫女二次創作小説長編シリーズ「花ざかりの社」、その第三章。月面にそびえたつ巨大な剣の柱を前に、姫子とともにオロチ封印の儀に挑む千歌音。そこで異常が発生し──…。お読みになりたい方は◆神無月の巫女二次小説其の一◆(「花ざかりの社シリーズ」→「誰そ彼の枢(くるるぎ)」(目次)へ)********【20250209...★★★神無月の巫女二次創作小説「誰そ彼の枢(くるるぎ)」第四話更新★★★(2025/02/09)
平成時代の一大百合ムーブメントを起こした記念作「マリア様がみてる」(原作:今野緒雪)。今回のランダム感想は、短編集の『マリア様がみてるマーガレットにリボン』(2008年)。著者があとがきで弁解していますが、べつだん、集英社に媚びたサブタイではないようです。そして、集英社宣伝にひねり出したとんでもないサブタイ案もあとがきにあって、その頭のひねり具合に笑ってしまうところです。私はなるべく読みたい季節に応じたものをチョイスするのですが。現在は二月のバレンタイン直前期。でも卒業式前の話ってなんだっけ?「ヴァレンティーヌスの贈り物」は前後編で長すぎるし、だったら祐巳が二年次の二月か三月頃なんだけど。「仮面のアクトレス」以後の刊行でタイトルから時系列がわかりづらくなってしまったことがあって、適当に選んだら、うっかりと...小説『マリア様がみてるマーガレットにリボン』
約束の日、杏子はルスの家に招かれ、料理を教えることに。 和やかな空気から甘い空気に変わったことで脈ありと感じた杏子はついにルスを押し倒す。
姫子は、すっかり疲れきって、気持ちのよい寝顔で寝入っていた。一日という感覚が月で暮らしていると鈍ってくるので正確にはいえまいが、千歌音の体内時計が覚えている感じでは、一時間ほど前まで、ふたりは精力を消耗するほどの大仕事をやってのけたのだった。それは、オロチ封印強化の儀式。社の中で、オロチの復活を阻止する祝詞を奏上する。詞章はアメノムラクモ復活の儀式とはことなるものだったが、彼女たちの口から自然とついて出てきた。地球で復活の儀式を執り行なったときよりも、姫子の詠唱ははるかに上手くなっていた。その祝詞は、オロチ神を砕いた剣神アメノムラクモを鞘まで、月の表面に深く沈める作業である。地球でオロチを破り、巫女が月の社に封印された直後、アメノムラクモはロボットの形態から剣に戻ったばかりで、月にかるく刺さっている程度だ...神無月の巫女二次創作小説「誰そ彼の枢(くるるぎ)」(三)
【加筆修正】★★★神無月の巫女二次創作小説「誰そ彼の枢(くるるぎ)」 第三話 更新★★★(2025/01/26)
********※本日21時ごろ更新分に重大な誤記がみつかったため、加筆修正しております。申し訳ございませんでした…orz神無月の巫女二次創作小説「誰そ彼の枢(くるるぎ)」第三話:オロチ封印固めの儀彼女たちの魂が、この社でいつまで維持できるのかはわからない。次に封印が解かれてしまうのは、おそらくまだまだ先だろうが、巫女が社にとどまる限りは、地球にオロチをのさばらせてはならない。そして、完全にアメノムラクモの剣を月に打ち込んでおかねばならぬ。それが、巫女とさだめた生まれの、いまの彼女たちにできることだ。********神無月の巫女二次創作小説長編シリーズ「花ざかりの社」、その第三章。月面にそびえたつ巨大な剣の柱を前に、姫子とともにオロチ封印の儀に挑む千歌音。そこで異常が発生し──…。お読みになりたい方は◆神...【加筆修正】★★★神無月の巫女二次創作小説「誰そ彼の枢(くるるぎ)」第三話更新★★★(2025/01/26)
あまりのマズさに思わずダメ出ししてしまった杏子。 すぐ謝罪するとルスから料理を教えてほしいと懇願され、今度の休みにルスの家へ行く約束をする。
近所で見掛けた花飾りです撮影の許可を頂いたので載せます、とても綺麗に咲いていました、上のは薔薇と蘭かな、下のが薔薇と百合だと思います。ちょっと思い切って加工してみました、普通に撮ったままの写真も活き活きとして綺麗なんだけど、こう言うのもたまには良いかもって思いました、花って本当に癒やされると思います。拍手ありがとうございました。...
あの頃の青い星 1~7巻Kindle版 【絶対に誰にも言えない 私だけの秘密 】
平凡な女子高生・構本海は別のクラスのミステリアスな美少女・瀬川晶に目が惹かれる。ある日、海たちの学生寮で晶が同じ部屋となり、彼女が夜の海を散歩していることを知る。一緒についていった海は晶の事がどんどん気になっていき、それが恋だと気づくと戸惑いながらも距離は近づいていき…...
★★★神無月の巫女二次創作小説「誰そ彼の枢(くるるぎ)」 第二話 更新★★★(2025/01/19)
カルト的人気を誇る伝説の百合作品「神無月の巫女」!アニメ版とは異なった最終回を迎えた原作漫画の完結は、2025年で20年め。アフターで、アナザーで、アウェィな、姫子と千歌音のあれからを妄想した月の社編サイドストーリー。更新は不定期です。上記の公式画像はコミックス第一巻の目次頁にあるのですが、ラストを暗示しているようで趣深い絵ですね。雪明りに包まれているはかなげな感じがとても好みなのです。********神無月の巫女二次創作小説「誰そ彼の枢(くるるぎ)」第二話:しばし眠りについた神機──私たちの逢瀬を阻むものは、もはや何もない。そう。太陽と月のあいだに割りこんでくる存在など、もはやあるわけがない。その想いを噛んで自分の胸の奥に擦り込ませるように、千歌音はつぶやかずにはいられなかった。********神無月の...★★★神無月の巫女二次創作小説「誰そ彼の枢(くるるぎ)」第二話更新★★★(2025/01/19)
いま、千歌音の手元には姫子と二人で写した一枚の写真がある。おそらく、これは現実界にある写真ではない──のだろう。1980年代の写真機らしいネガフィルムもなく、感光液に浸すでもなく、ぽわんと一枚かってに出てきたのだった。まやかしのカメラに技巧などいらない。なんども念じればいいだけだった。好きなだけやり直すことができる。衣装だって舞台だって変えることができる。しかし、姫子が望んだのは、いまこの二人があるがままの姿を捉えた一枚だけだった。その一枚をさも大事そうに握りしめ、姫子は感慨深げに、こうこぼすのだった。「千歌音ちゃん、知ってる?月ってね、やっぱりふたりの場所だったんだ」「そうね。ここは姫子と私だけの場所…」その言葉をまるで歴史上はじめて月面に降り立った宇宙飛行士のように、誇らしいものとして千歌音は感じてい...神無月の巫女二次創作小説「誰そ彼の枢(くるるぎ)」(二)