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「えっ、なに?」 アキがカガリの手を、ギュッと握りしめる。「死神め…」小さくナイトがつぶやくと、杖をギュッと握りしめる。 するとバサッと、翼を大きく揺らして、…
「えっ、なに?」 アキがポカンとする。何でカガリとショータまで、おかしなことを言うのだろう…と。「それよりも、ケイタは? ケイタは、ここにいないの?」そもそも…
「あなた…まさか、ユーレイ?」 アキはオジサンの捧げ持つ白い陶器のツボと、男の子とを交互に見比べてから、そう尋ねる。だが、それには答えず、男の子はヘラリと笑う…
「あっ」 再びカガリが、声をもらす。「ケイタをさらったのは…あなた?」男の子に向かって、そう言う。「えっ?まさか! だって、ガブくんは…まだこんなに小さいのに…
(ようやく、見つけてくれた?) あれ? それって…どういうこと?混乱するアキの肩に手を触れると、ショータとオジサンの方を向いて、「あなたが…ガブ君のお父さんな…
(なんだ?この子は…)「ヤバいねぇ」 アキが小声で、カガリにささやくと…いきなりガヤンよ、部屋の隅で物音がした。「えっ?」「誰か、いる?」アキは言葉を止めて、…
「え~っ、魔王の息子なら…いくらでも、自分の姿を変える ことなんて、朝飯前だよな?」 しかし、本当にうまく化けているなぁ~ジロジロと、ユウジが下からのぞき込む…
「あら…ナイトはガブのことを、知っているの?」 のどかな声で、カガリが声をかける。「知ってるも何も…」再び厳しい顔つきをして、ルークが県をかまえる。「この子は…
「この子は、ガブ! カガリちゃんは、知っているよね?」 たぶん以前にも、見た記憶がある。アキがカガリの方を向くと、「うん…確か地下で、会ったよね?」確かめるよ…
「ここは、どこ?」 鏡の向こうには…さっきまで、自分たちのいた廊下が見える。「知らないわ、塔なんじゃない?」相変わらずのん気な声で、カガリはニコニコと微笑んで…
「やっぱり、鏡が…入り口?」 明らかに、場所ふさぎをしているから、ここを通れ…と言わんばかりではあるけれど。「そうなんじゃない?」鏡の表面が、キラキラと光る。…
「たぶん…この向こうに、魔王がいる」 懐中時計をのぞき込んでいたナイトが、そう告げる。「この向こうに?」「そうだ」ナイトのひと言を聞いたとたん、やけに鏡の存在…
先ほどまでの喧騒は、どこかに行って…エスカレーターはなめらかに、上り続けている。 静かだ… ホントに、何事もないのだろうか?あまりにも、何も起きないので…か…
「え~っ、どうして?」 そんな便利な魔法なら、いつでもOKなのに…もったいぶらないでよ、とアキは思う。「それはねぇ、ルールがあるんだ」「ルール?」「そう、つま…
「なるほど」 ユウジがにこやかに、うなづく。「だけど…それだとロープ一本だと、足りないかも」ユウジがそう言うと、「そうだよなぁ」ショータがうなづき、「やっぱ、…
「一応ね」 そう言うと…アキはどうにか、ロープを探り当てる。「えっ?これをどうするの?」カガリが不思議そうに見るけれど、「これを上に巻き付けて、命綱みたいにす…
「だったら、アキも、カガリちゃんと一緒に、ペガサスで ついてきたらいい」 ここは、男の子が踏ん張るしかない!ショータはにこやかに、二人に向かって言う。「そうす…
「もう、何でもありなんだなぁ」 あまりにも、色々ありすぎて、ショータは驚いたりはしない。「もしかして…これが、塔へとつながる階段?」ポツンとユウジがつぶやく。…
ナイトは?思い切って、アキが身体を起こす。マントを脱いだ格好で、ルークと背中合わせに立っていた。手には…何かを持っているのが、一瞬見えたけれど…よく見えない…
ピシーン!何かが、ピシリとひび割れる音がする。パァーン!はじけるような音がする。ナイトがさらに、子供たちを守るように覆いかぶさると…パラパラパラ…細かな粉塵…
ひぃっ!カガリが悲鳴を上げる。「出たぁ~!」思わずアキが、大きな声を張り上げる。 いきなり青い魔女の顔が、壁一面に浮かび上がる。ひーっひっひっひっ!耳ざわり…
「子供だ」「男の子だ」「女の子もだ」「おまえは、何者だ?」 バン!と巨大な手が、アキの目の前に振り下ろされる。「アキ、気をつけろ」「こっちへ」ショータとユウジ…
「何を言っているんだ? あれは、お地蔵さんだろ? きっと、魔法がかかっているんだろう」 どうやらショータには、あれがお地蔵さんに見えているらしい…(なんで?)…
(ウソでしょ?) 自分の目が、おかしくなったのか?(えっ?一体何が、起きているの?)アキは、まったく理解出来ていない…「ショータ…あの…あれは?」ショータにも…
薄暗い空間に、フワフワと赤い光がうごめいている。「なに?あれ…」「まさか、ユーレイ?」互いに話をするのをやめ、赤い光を目で追う。「あれって…鬼火?」「いや、…
「さぁ~どうだろ? 私は、知らないわよぉ」 ユー子さんが平然と答えるけれど、鏡の点滅がまったく止まらない。赤いランプが、チカチカと点滅し続ける。「でも…私とシ…
チカチカと、アキの手鏡が光る。「ちょっと、アキちゃん」ユー子さんの声が聞こえる。「あっ、さっきはありがとう」忘れないように…と、アキは声の主に向かって、にこ…
「あれっ?何にも見えないよ」 ユウジが、アキに向かって言うけれど…「そうか…やっぱり何か、あるんだなぁ」さきほどからショータが、いろんな角度から、例の鏡を観察…
「え~っ」 そう言いながらも…最後にあの男の子を見た時、角が生えていた…と、アキが思い出す。「相手は、魔物だ… その気になれば、何にでも姿を変えるからな」ナイ…
「あのカガミは?」 ハッと我に返ると、アキは辺りを見回す。「鏡か?鏡は…」そう言うと、離れた所に、大きな鏡が立っているのが見える。「あの鏡…いきなり光って、爆…
「アキちゃん!」 すぐに、カガリの声が聞こえる。ザザザ…何かが近づいてくる音がする。「大丈夫かぁ?」「今まで、どこにいたんだ?」カガリの声に続けて、耳によくな…
「ほら!今のうちに早く!」 ユラリと影が揺れて、ユー子さんの姿が、手鏡に映し出される。「これでも、くらえ!」ユー子さんの手が、鏡の中から、ニュンと跳び出してき…
「え~っ、なんで? これって。大切な預かり物なの。 もしも割れたら、大変なことになるから」 サッとガブに向けると、すぐにしまおうとする。すると…ファンファンフ…
ガセネタかもしれない。だけど今、これがアキにとっては、ケイタの唯一の手掛かりなのだ。男の子はじぃっと、アキを見上げると、「ボクの言うことを…信じるの?」意味…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…31
「こんなの…ちょっと修理すれば、誰にだってできるさ!」 あんまりジュンペイが、じいちゃんの後を追いかけ回すせいか、さすがにじいちゃんは、うっとおしくなって、面…
「来たって、ホント?」 思わずアキは、男の子に食いつく。それが本当ならば、ケイタを見つけられるかもしれない!アキはさらに身を乗り出すと、「で、その子は…どこに…
「ねぇ、魔王って、どんな人? 知っているんでしょ?」 教えてよ!アキは食い入るようなまなざしを、男の子に向ける。「あれぇ?知らないの?」じぃっと、アキの顔を見…
どのくらいの時間、あの男の子はこうしているのだろう?小さな石の山が、幾つも積みあがっている。「へぇ~それって、何のため?」「さぁ?知らないよ」 ボクは、言わ…
「あれっ?あなた…何で、ここにいるの?」 アキは驚いて、話し掛ける。だがその男の子は、チラリとアキの方を見るだけで、それには答えない。「ガブ君だっけ?地下にい…
(えっ?) まさか、ワナだろうか?そんなことを思いながらも、好奇心には勝てない。アキは思い切って、扉を大きく押し開く。どれだけ重たいのだろう?そう思いきや、思…
しばらくすると、ようやくアキの目が見えるようになってきた。だが…やはり状況は、変わらない。相変わらず、誰の姿も見当たらない。 やっぱり…おかしい。 ここは、…
カガリちゃん!アキは自分の身に、何が起こったのか、まるでわからない。さらに悪いことには、まぶしい光に目がくらんで、何も見えなくなる。(目くらまし?)一瞬、そ…
「目からの情報だけに、頼ってはいけない。 それをするくらいなら…いっそのこと目を閉じて、自分の感覚を 頼って、その方向に進むんだ。 そうしないと…いつまでたっ…
「ねぇ~だったら塔は、どの辺になるの?」 思い切って、アキはグリンに尋ねる。グリンが落ちこぼれの死神だろうが、下っ端の使い魔であろうが…そんなことは、かまわな…
「え~っ、そんなもんなの?」 死神に、そんな上級だの、下級だのあるなんて…「死神の世界も、大変なんだなぁ」思わず、そう言ってしまうけれど…内心アキは、ホッとし…
「グリンだよね? さっきは、いなくなったのに~」 ユウジがその魔物に、話しかける。「あ~っ、ごめん。急に用事が出来ちゃって…」悪びれることなく、砕けた口調で、…
最後のパーツが、死神の身体にくっついた頃…ゆっくりとその目が開くのを、子供たちは息を飲んで見ている。 パチッと音がしそうなくらい、死神が大きく目を見開くと……
黒い点が積み重なり、徐々に形が形成されて、段々と肉付きされて、大きく盛り上がっていく。「何なんだ?あれ…」ユウジがつぶやくのを、誰かが「しっ!」と注意する。…
「さっきのあれって、なに?」「えっ?何を見たの?」 ショータとユウジが、アキとカガリを見つめる。「やっぱり、見たのかぁ」だがナイトは、少しも驚く様子がなく、意…
はぁ~と、ナイトはため息をつく。「キミたちに、危険な目に合わせて…本当にすまない」まずは、謝ってくる。これはきっと、あまりいいことを言わないのではないか…と…