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「えっ?」 なんで、今?と思うけれども、「剣が見つかっただろ?」すかさず帽子屋が言う。「あっ、そうかぁ~そうよね」すっかり失念していたことを、思い出す。 帽子…
やっぱりヘンだ…と、カガリはアキを心配そうに見つめる。アキは思い切って、「ねぇ~あの赤い魔女の声が聞こえるんだけど…」 カガリちゃんは、聞こえない?遠慮がち…
まるで吸い付くように、剣はスポッとルークの手におさまる。さらに輝きが増したように、アキは感じるが…気のせいなのだろうか?「どう?」アリスが尋ねると、「いいね…
ゆっくりと、木箱の中をのぞき込む。その中には、真っ赤な布が敷き詰められていて、布にくるまれた何かが目に入る。 帽子屋が、無造作に手を触れようとするのを、ルー…
うわっ! やっぱり、マズイ?アキは息を飲み、とっさにカガリを自分の背後に隠す。 もしかして…爆発する? それとも…小さな悪魔が、襲ってくる?思わずアキは、ジ…
(えっ?) 思わずアキは、その場で固まる。カガリたちは早速、木箱に駆け寄る。「ちょっと待って!」イヤな予感がして、声を張り上げる。だがすでに、帽子屋がフタに手…
「ねぇ~私たち…間違ってないかなぁ」 さっきから、アキが気になっていたことだ。「何が?」「キミが、言い出したことだろ」アリスと帽子屋も、アキに向かって尋ねる。…
(まさか…これが、赤い女の本体なのか?) そんなことも、疑う。まるで、緑色のツルは意思を持っているかのように…アキたちの進む方向に、ザザザ…とツルを伸ばして、…
「でも…どうして、ここにある…とわかるの?」 あの子は滝の向こうにある…としか、言ってはいない。「うん」素直に、アキはうなづく。「でもね、何となくそう思うの」…
「えっ?アキちゃん、ホンキ?」 案の定、カガリが声を張り上げる。ほら、来た…アキはためらいがちに、カガリを見ると「うん、ホンキ」短く答える。ダメよ、と言われる…
「確かめたいって、何を? 今、確かめなきゃあいけないこと?」 何が何でも、カガリはアキを行かせないつもりのようだ。「うん、ちょっとね」これ以上言うと、きっとカ…
「ねぇ、あんなことを言っちゃって、ホントーに大丈夫なの?」 カガリがすっかりおびえて、身を縮こませている。はっ!帽子屋が鼻で笑うと、「そんなの、引きだよぉ~本…
「そうだ、離すなよ! あれは、私の大切なハサミなんだ」 帽子屋はさらに、アキをグィッと引っ張って、そう怒鳴る。「ちょっと!あなたは黙ってて!」カガリが帽子屋を…
ヌラヌラと真っ赤な液体が、緑色のツルを伝って、広がってくる。「もしかして…当たった?」 ウソでしょ?アキが手を止めると、奥から真っ赤な腕が伸びてきて、ロープ…
「何だか…イヤな予感がするなぁ」 カガリがつぶやく。ザワザワ…ザワザワ…またも、周りの枝が揺れる。 ルークはおもむろに、奥に向かって剣をかまえると…「おーい、…
「危ないから、下がって!」 アキがみんなに向かって、声を張り上げると…勢いをつけて、グルグルとロープを振り回す。ビュン、ビュン!大きな音を立てて、ハサミがカマ…
するとアリスが、バッと帽子屋に飛びかかると、「いいから、取って!」グッと、帽子屋の身体をはがいじめにした。「え~っ」 すごい! アリスって、こんなに勇敢だっ…
「ホント?」 すぐにカガリが、ぱぁっと顔を輝かせる。そうして軽く目を閉じると、ルークの真似をして、耳に集中する。すると確かに、さぁさぁと、水音が聞こえてきた。…
真っ暗な森の中にでも、出てくるのかと思いきや…見た感じは、さっきとは全く、変わったようには見えない。「なぁ~んだ」すっかり拍子抜けして、アキが気の抜けた声を…
ルークの新しい剣は、見つかるのだろうか?「あの子の言っていたことは、本当なのかなぁ?」すべてが、信じられないのだけれど。「きっと、本当よ。 あの子も私たちみ…
「こっちだ」 ルークが先頭に立って、二人を案内する。周りにある緑色のツルが、風もないのに、サワサワと揺れる。どこかから、小さな声で「どうする?」「どうする?」…
「何をしている?さっさと行くぞ」 ルークが焦れたように、二人を待ちかまえている。「わかったわ」アキもカガリも、やはり男の子のことが気にかかるけれど、仕方なく背…
「何をしているの?」 アキの様子に気が付き、カガリがアキに尋ねる。「えっ?いや…ゼペットさんは?」さっき、助けてくれたはず…なのに!それなのに、姿が見えない。…
「とにかくキミたちは、滝へ向かう。 その裏側に、キミたちが最も必要とするものがあるはずだ」 なぜか急いでいるように、早口で男の子はそう告げる。「滝に?」「この…
「えっ?」「わかったら、ボクの言うことを聞いて! あの魔王を倒すには、特別な剣が必要なんだ」「特別な剣?」「どんな剣?」 アキとカガリが口をそろえて、男の子に…
「じゃあ…一つだけ、お姉さんたちに、いいことを教えてあげる。 お姉さんたち…ジョーカーと戦うんでしょ?」 無邪気な顔をして、男の子は二人に向かって話しかける。…
「魔王の一部?」 それは、なに? まただ…と、アキの代わりに、カガリが男の子に話しかける。「その黒い石の下に…埋まっているの?」 今度は、魔王のどこの部分だ?…
「お墓?」 こんな所に、お墓?アキはポカンと、口を開ける。「お墓って…誰のお墓?」屋敷の地下にお墓だなんて…この屋敷のオーナーの墓なのか?(人目を避けたいって…
「ねぇ…あなた、お名前は?」 いくつ? どこから来たの? 一人で来たの?聞きたいことは、山ほどあるのに…なぜか、ありきたりのことを尋ねる。「えっ?名前?」男の…
「お姉さんたち…何でここにいるの?」 男の子はじぃっと、アキとカガリを見ている。ルークは少し離れた所で、少年の様子を見張っている。「あのねぇ~お姉さんたちは、…
「まさか…魔物にさらわれてきたの?」「ケイタみたいに?」 アキとカガリは、顔を見合わせる。その男の子は、膝を抱くような姿勢で、膝の間に頭を埋めるようにして、眠…
ゼペットさんもひょいひょいと、ツルからツルへと飛び越えて行く。グングン緑色の奥へと突進して行くと、さっきとは明らかに違う空気の場所に。たどり着いた。「なに?…
「え~っ、これ?」「これを、どうするの?」 緑色のツルを目の前にして、アキとカガリに、ツルの先端を巻き付けると、「ちょっと、ガマンしろよ」自分もブランとツルに…
「待てぇ~!」 しわがれただみ声が、アキとカガリい向かって、放たれる。アキのポケットの中で、手鏡が白く光を放つ。「アキちゃん!」カガリがアキに向かって、何かを…
「あっ、あぁ~!」 思わず、アキとカガリが叫ぶ。ルークの剣が、光を放って、カン!と跳ね返る。「おーい、こっちだ!」聞き覚えのある声が、聞こえてくる。「えっ、だ…
ウィーンいきなり機械音がすると、アキたちの背後で、ピカピカと何かが光り出す。「えっ、なに?」アリスが声をもらす。「油断したなぁ」ヘッヘッヘッと帽子屋が笑って…
「回収?」 回収と掃除の、どこが違うの?アキは、黒い影をじぃっと見つめる。「あれはきっと、回収して…新たな何かを作るんじゃあないかしら?」ずいぶん、乱暴な推測…
「よかったぁ~」 思わずカガリが、ため息をつく。「安心するのは、まだ早いわ」アリスがすぃっと、洞窟の隅を指し示す。「えっ?」 何があるというの?アリスの指す方…
「光を見るな!目をやられるぞ」 ルークの鋭い声が、二人にかかる。えっ?まばゆい光が、レーザーのように、光をまき散らしている。アキもカガリも、ルークの言うことに…
「魔王の目?」 どう見ても…ただの石にしか見えない。だがルークは、まったく表情を変えずに、「魔王は…こんな目を、いたるところに置いている。 そうして周りの様子…
アキはちっとも、こりてはいないようだ。「ねぇ、カガリちゃん!ちょっと見てよ」すぐにアキは、カガリに話しかける。「なぁに?」よく見ると…アキの頭の近くに、何か…
「いや、それは…おすすめしないなぁ」 ルークは目をそむけたまま、スタスタと歩きだす。「えっ?なんで?どうして?」救急用の薬代わりに…と思ったのだが。「あれは、…
「あれって、コウモリ?」 カガリが思わずつぶやくと、「いいえ、あれは人よ」アキがキッパリと、言い切る。「人?」大きさは、先ほど現れた翼のある者と同じくらいの大…
「え~っ、鏡で?」 本当に、そんなことが出来るのか?だが、このまま何もしなかったら、おそらくみんなが共倒れになってしまうだろう。「アキちゃん、試してみて」なる…
「私が行くわ」 意を決して、アキがルークに向かって、そう宣言する。「そうか」ルークはさして、余計なことを言わず受け入れる。だがカガリは、アキの方を向くと「ダメ…
「大丈夫よ、カガリちゃん」 アキがギュゥッと、カガリの手を握る。「ルークもいるし、鏡もあるし…ね」帽子屋さんは、あんまり当てにはならないかもねぇ~そうつぶやく…
「へっ?」 カガリちゃんってば、何を言い出すかと思ったら!アキは思わず、カガリの顔をじぃっと見つめる。「あのお化け屋敷のこと?」こことは見た目がそっくりだけど…
「ほら、やっぱりバンシーだ!」 勝ち誇ったように、帽子屋が言い放つ。「いいえ、違うと思うわ!」 そうよ、気のせいよ!アキが強気で言い返す。「赤い目の女の人なん…
「どっちにしても、不吉なんでしょ?」 帽子屋の顔を見ているうちに、アキはこんな話はこれでやめよう…と、思い直す。「不吉だって? 不吉なんてものじゃない…きっと…