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にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 古代インドの世界には、様々な思想家や行者がひしめいていた。街には苦行を見世物にする者達も多く存在した。様々な修行者と言う人たちの考え方は然し、そ
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 戦艦『大和』のいる第一艦隊の周囲の霧が晴れた。『大和』のブリッジからは、ハルゼイ艦隊の航空母艦二隻が炎上しているのが見えている
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 神山が倒れた。 さすがのシヴァ神もこれには驚いた。 「さあて、困ったのお!神山には、儂よりも確かな知識がある。これから会う人物が、釈迦かど
にほんブログ村 にほんブログ村 手力男に付いて古代インドに向かうのは海野である。神山との久しぶりの体面に、海野は心を躍らせた。古代インドで釈迦との邂逅を果たし「般若」を何とか大人しくさせる事が出
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 海野は前に神山から授かった資料を捲っていた。結局「般若」という概念が行き着く先は、どうなったのかを、神山が教えてくれた通りに思い出そうとしてい
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 「業の深い人ってどんな人を言うのですか?」と、出し抜けに尋ねたのは麻衣だった。 「うむ。そうじゃのう、先刻言うた優しさとは反対に、弱さや欲深さと言
にほんブログ村 にほんブログ村 空母『信濃』艦上では海野が、九州は佐伯の漁師、西さんとその次男でこの『信濃』の、通信隊中隊長を務める明太らが、突然「何者かに呼ばれた感覚」と共に起きる、時空間の不
にほんブログ村 にほんブログ村 重なり合う布の様になった、時空間のその端から、「般若」はこれを、両の手に握り締めて捻じり上げている。 清らかな心で行われるべき苦行者たちの、聖なる行いを「食
にほんブログ村 にほんブログ村 因果律の無い空間。 それは、空間自体が化け物だ。突拍子も無い何かが、起こっては消え、消えたかと思えばまた別の、予測も付かない何かが唐突に起きる。入り乱れながら消
温室の棚に敷いた砂に零れ落ちた種子が発芽したアストロフィツム属の「般若」。大きくなりました。今年の春も花を咲かせています。温室から通風型栽培室に移して二年。元気に過ごしています。さすがにこの大きさの般若、最近は縦方向への成長が目立つようになりました。この般若に関しては多くの画像が残っていますので、時系列で過去を振り返ってみましょう。その前にまずは親株(とみられる株)です。35年ほど前に二和園さんで...
にほんブログ村 にほんブログ村 ハロッズがしきりと見解を聞きたがっている神山は異次元空間をシヴァ神や一行の皆とともに漂っていた。シヴァ神さえ気を失ったままの状態だ。「般若」が彼らを弾き
にほんブログ村 この時空に住む者達は、「般若」の作用が再び身近に及ぼされている事など、露知らない。この異変が、やがて収まる事をのみ祈って待つしか無かった。無論、自分たちの人格も、自我そのものも根こ
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 ホッジ中佐は絶望した。 「貴殿ノイタズラ二、ワレ関セズ」と言う、アメリカ太平洋艦隊司令部からの返電を受けたのである。 人間の「性」としての祈
にほんブログ村 ホッジ中佐は、今自分たちがいる所がロンドンである事にも驚いていたが、何よりもロンドンだと言うのに電話も無く、街にはタコの様な人たちがいる事にも衝撃を受けた。ホッジの部下たちも、ホ
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 異なる時空が隣接している。 境界の別なく誰もがそれを行き来できるのに、何故かそれそれの時空では隣り合った時空へ足を踏み入れようとする者は無か
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 海野は翌日から医師の雪斎やこの松野原村を管轄している公儀の目付、伊藤平左衛門らと、異次元の街の人たちがこちらの世界を好奇の目で見ては通り過ぎる様
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 艦隊を挙げての捜索活動は深夜にも及んだが、消息不明の米航空機大隊は発見出来ない。 二つの大隊が海上へ落ちたか、不時着水をすれ
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 神山どころかシヴァ神さえも、気が付かぬ一瞬の出来事であった。 シヴァ神が与えた、少年の姿をしていた「彼」の怒髪は天を突き、憤
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 山本は南雲の航空艦隊が一旦空母へ帰投して行くのを双眼鏡で見ていた。 大編隊の轟音が響いている。 空を覆うその大編隊の陰
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 これから、般若に使うであろう絵画集。 ブログ小説『般若』!! まだまだ続きます!よろしくお願いします
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 数日の間、古代インドの荒野を旅した一行だが、一人の人間にも邂逅せず、釈迦の足跡は頓と知れなかった。どんな人でも集団でも良い、
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 宮崎女子医大病院の建物は既に廃墟となっていた。病院にも襲い来た巨大生物たちの死骸が転がっている。正面玄関には、一面にガラス片が
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 山本や南雲に対し、これ見よがしに航空作戦を先行させるハルゼイ提督の動きは、山本の、日本第一艦隊や、南雲の第三艦隊からも良く見えていた。然し、慎重
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 人類から地上を奪うかに見えた怪獣の様なエビもカニも、あらゆる水棲生物の巨大化した生き物たちも、次第にその数を減らしていた。 これは実体化した「
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 「分かっておりました、貴殿の事は。ご立派なお方なのでしょう、これを見て分かり申した」 伊藤平左衛門は袂から海野の身分証を取り出すと、海野にそれを
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 「夜桜も良いですなあ、たける殿。なんだかこう!夜の景色が明るくなりますのう!」 平左衛門が盃片手に庭から見えている桜の大木に見入っている。散る
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 「彼」は、孤独な少年であった、無理もない。 これまで、「般若」は、たったの一人で,人類のひたすら祈った「一如一元の世界」を実現させる事だけ
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 釈迦のグループを探す方策の一つとして神山は、この時代に多く存在する苦行者らに、敢えて差別的事柄を含んだ質問をしてみれば、その答え方ひとつで、その
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 内藤と荻野、プラットらが搭乗した二機のアメリカ合衆国空軍政府機のBOEING747は、大西洋上を飛び、日米の旧式海艦隊をカメラに収めた後、東海岸部の、破
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 南雲機動部隊に偵察機が帰還したのは早朝の事であった。 その報告によればボストンは焼夷弾や三式弾で焼かれ、巨大生物の死骸は確認されただ
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 新型の偵察機『彩雲』の一個小隊は夜間偵察に掛かった。ボストン市街は炎に包まれていた。 『彩雲』は、高度をぐっと落として、蟹やエビの巨大な死骸が
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 航空作戦は無事成功した。日米同盟艦隊のアメリカ東海岸攻撃作戦は、一機の損害も出すことなく、作戦を成功させようとしていた。 南雲機動部隊の艦
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 眼下には、砂漠の大地がどこまでも続いている。おそらくはイラクであった地域だ。 然し、今、そのどこにも人間が安住できる場所が無い。 内藤は、
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 日本艦隊の上空を、米攻撃機の大編隊が行く。ハルゼイ機動部隊の、ドーントレスとアベンジャーの攻撃機隊だ。各部隊の指揮官機はその機体を大きく左右に振
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 ブダペスト。 この郊外を超えて、遠く離れた山岳地帯には、ハンガリー空軍の地下施設が作られており、地上から続く長い滑走路が、山岳の硬い岩盤に掘り
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 神山が初めに目を開いた。 「江戸時代に行っていた。私は海野先生を浜辺で・・・・」 麻衣も青年も同時に目覚めて顔を見合わせた・ 「江戸時代から、
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 二機のオスプレイは『ガダルカナル』に着艦後、ローターを弱く回したままの状態で、待機モードに入った。この二機のうちの一機は予備機である。急な作戦だ
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 アオウミガメの群れはこの頃まだ、大分や宮崎の浜辺にいた。 以前、海洋対策委員会で西さんが海野たちと共に行動していた時に西さんや娘の麻衣、明太や
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 世界は今、二つに分かれていた。助かる見込みのある国と無い国である。 しっかりした地下シェルターがあり、身を守れる国々の人達は新兵器の供与などで
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 美浜松家初の、家老職となる農家出身の若い夫婦の、姓名が決まった。本人たちも、この話し合いに加わり、その名は、賑やかに決められた。 貧しい農家の
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 「はてさて、これは・・。手力男殿も人間の世界をご覧じろ。あれは一体、如何なる事か?」 「さても、これは。人の世界と言うても、人は何処におりますかな
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 海野はこの場合、どうしたものかと考えた。幕府の直参旗本千五百石で大学守並という職位を受け、従五位下の官位まで賜ったのだ。喜びもさる事、事態は海野
にほんブログ村 にほんブログ村 シヴァ神は、初めて「純粋な悪意」の攻撃を受け、下位の低級な存在が集まっている、言わば、悪魔の住む世界に閉じ込めらたのだ。 「悪意」はシヴァがこれで手も足も出せない
にほんブログ村 にほんブログ村 時空はそこに記録されたものの全てを含む。流れ去るのではなく、そこにあり続けるのだ。 時空が流れ去ると感じているのは我々だけなのだ、実は流れているのではなく、我々
にほんブログ村 にほんブログ村 「さあ、薬の後には蜜糖を召し上がれ。なんだか元気な顔になって良かった」 男が親切そうに蜜糖を勧めてくれるのを、有難く舐めながら、海野はとうとう可笑しさをこらえきれ
にほんブログ村 にほんブログ村 川島海将率いる小規模な艦隊は、今補給ポイントに定められた海域へと急行していた。横須賀から海上へ退避している、空母『信濃』を旗艦とする、海自としては最も大きな艦隊に
にほんブログ村 にほんブログ村 「あの蟹に、この車から、ミサイルを撃ってみましょうか?」とプラットが言った。 内藤はまだ、車の窓から顔だけ出して、蟹を怒鳴り付けていた。 「レーザー兵器も備えられて
にほんブログ村 にほんブログ村 人類の愚かさが招いたこの「般若」や「悪意」の実体化は、今やその全体の業(カルマ)となって北半球の大方を襲っている。 反省をしない人類の、この過ぎた自己正当化の故
にほんブログ村 にほんブログ村 虚空と言う概念がある。 日本の場合、この概念は、仏典を通じて知られるようになったものだ。然しこれは、古代インドの akasa が漢訳されたものである。 ところで
にほんブログ村 にほんブログ村 「くそっ!今度はなんだ!蟹かあれは?」と内藤は、日本亡命政府仮庁舎の前に立って叫んだ。 マニラまでこうなったか!なんとしつこいんだ!と内藤が臍を噛んでいるうちにも