マイケル・ハドソン「超帝国主義」p.414
国際的には、アメリカは世界中で年間60億ドルもの軍事費を負担し、東南アジアでは不名誉な敗北を喫し、多極化する世界の中で単なる一国に戻ることなくヨーロッパその他の地域から撤退することはできなかった。アメリカの巨大な農業力は、衰えた輸送システムによって制約を受け、世界のあらゆる地域との輸出契約を破棄し、アメリカが効果的に適用してきたのと同様の農業保護主義を背景に農業投資を促進することによって、必要不可欠な食糧の自給自足を求めるように促した。このような反応は、1945年とその間の数年間、アメリカの経済計画者たちが必死に食い止めようとしてきたことであった。アメリカの国際収支が根本的に改善する見込みは薄…
2023/10/30 21:38