マイケル・ハドソン「超帝国主義」p.125
第二次世界大戦が勃発したのは、民間の金融資本が作り出したひずみからではなく、政府間の金融債権が主要な役割を果たした世界破産が原因だった。債務と賠償のもつれは、ナショナリズムを最も抵抗の少ない道とし、汎ヨーロッパの国際主義を不可能にした。ヨーロッパは闘争することなく、世界権力のアメリカへの移行に適応しようとした。しかし、国際金融システムを安定させる役割をイギリスから奪うことや、輸入品の形で支払いを受けることを拒否する限り、アメリカの債権者としての影響力は何の役にも立たないことが証明された。世界の主要な政府、とりわけアメリカの協力なしには、ビジネスは「通常通り」には運営できなかった。民間の国際貿易…
2023/08/31 12:03