メインカテゴリーを選択しなおす
第86話 建巳 act.40 another,side story「陽はまた昇る」
Andthisgreenpastorallandscape,weretomekenshi―周太24歳4月第86話建巳act.40another,sidestory「陽はまた昇る」研究室の窓、ここも花が咲く。「へえ、小嶌さんも丹治先生の講義とるんだ?ほい、」朗々、低いくせ徹る声がマグカップ差しだす。くゆらす芳香にっこり、ありがとうございますと女学生が笑った。「はい、手塚くんがおもしろいって教えてくれて。田嶋先生も講義とられていたそうですね?」「とってたぞ、30年以上前だけどな?」からり答える教授がテキスト携える、その節くれた指は日焼けまばゆい。本当に学者というより山ヤさんだな?想いに周太は口ひらいた。「あの、田嶋先生が学生の時は丹治先生、講義を持たれて何年目でいらしたのですか?」やっぱり訊いてみたい、当時の...第86話建巳act.40another,sidestory「陽はまた昇る」
『ママ友の光と闇』第1回 カフェでの涙 幼稚園のママ友関係が苦しい
0代専業主婦の莉子は、幼稚園のママ友との関係に悩みを抱えている。ある日、引っ越しが決まったママ友・美紀とランチをすることに。カフェで涙ながらに打ち明け合う二人の過去とは?「ママ友の光と闇」連載第1話。
新聞の連載小説は読む習慣が無かったのですが 今シーズン何気なく目にして読み始めて 日々の楽しみになっています。 朝日新聞DIGITALでも読めます↓朝日新聞…
日経の連載小説は、毎朝必ず読みます。2024年2月1日からは「登山大名」がスタートしました。その第1回目(参考文献)には次のように書かれています。「第一章 娘狩り娘は、山腹の雑木のあいだから、ふいにその姿をあらわした。くっきりとした二重まぶたの大きな眸(ひと
日経の連載小説は、毎朝必ず読みます。「陥穽 陸奥宗光の青春」が、2024年1月31日で終わりました。陸奥宗光と言えば、明治時代の外交官です。欧米列強との「不平等条約」改正に尽力した人物で、誰でも知っていると思います。 「陥穽」(かんせぃ)は「落とし穴」のこと
お題「この前読んだ本」 内容紹介(出版社より)あれは 誰にも秘密二人だけの 夢ーー 豊饒な海ーー湘南を舞台にある一族の栄枯の美を描いた石原文学の真骨頂 11年ぶりの文芸誌連載長篇小説 湘南に大邸宅を構え、巨大企業グループを擁する北原家。急逝した三代目の若き未亡人・紀子は、二代目の非嫡出子・志郎と結ばれ、その血脈を繋いでいる。しかし、複雑に入り組んだ一族の関係に、やがて変化の兆しがあらわれるーー。 What)これは何のための本か? 鎌倉のでかい家に住んでいる一族を中心とした小説。 Why)この本を読む理由は何か? 石原文学に初挑戦してみたんだぞ! 今週のお題「2024年にやりたいこと」 How)…
お疲れ様です!! 有島です!! 年末年始が忙しいのはわかっていましたが、ここまでになるとは……いや、カクヨムコンに出たのが原因です。はい。そうなるのはわかっていたので、それはもうい...
と同時にドアが開き──扉の向こうから、全身黒ずくめの僧衣をまとった長身の男が姿を現した。 蝋燭(ろうそく)の明かりぐらいしかない薄暗い室内では、薄闇に隠れて顔はよく見えないものの、鋭い眼光と、そ
その時、キィッと静かにドアが開かれる音がして、先ほどの混血の美しい修道女リリアーナが入ってきた。 彼女は両手に大きなお盆を持っており、その上にはティーポットやカップが乗せられている。 「お茶
礼拝堂を横切りながら、「こっちだ」とマリオが小声でささやき、アンドレスたちを礼拝堂奥の廊下へと導いていく。 礼拝堂を出て、そのまま廊下の突き当りまで進んだところで、マリオは足を止めた。 正面に
ナターリエはエルマーとの文通の噛み合わなさに戸惑うが、アーベルからはその中からも得るものがあろうと諭される。ディアルはアルメリーアの姉レナーテ王女が国境に現れたことをマティアスより知らされ、混乱した状況に頭を抱える。アルメリーアは落命したはずのレナーテからの手紙に驚くが、その内容から姉が生きていたことを確信し安堵する。
姉レナーテの訃報を受けたアルメリーアは悲しみに沈み、付き添うばあやに慰められる日々を送る。また夫ディアルの頼もしさと優しさに改めて触れ、彼と出会えたことを幸運に思う。その過程で姉への思いや故国の両親の関係性についても思いを馳せるアルメリーア。そんな中、亡くなったはずの姉レナーテから彼女に内密の手紙が届く。
姉レナーテの訃報を受けたアルメリーアは、泣きながらディアルに姉の思い出を話す。姉は子供の頃から母を熱烈に慕っていたが、その思いが報われることはなかったこと。それを見たアルメリーアは違う生き方を選んだこと。ブルゲンフェルトに嫁いだ後も姉は報われぬ希望を追い、そのために命まで落としてしまったのかとアルメリーアは嘆く。
隣国ブルゲンフェルトの情勢がさらに悪化し、知らせを受けたローゼンベルク宮廷ではさらなる国防策を協議する。公務から戻ったアルメリーアは、隣国に嫁いだ姉レナーテが暴徒の手で落命したとディアルに知らされる。レナーテは隣国王の愛人との噂があったため、他の愛人たちと共に犠牲になったらしい。衝撃を受けたアルメリーアは倒れてしまう。
ようこそ、当スナックへお越しくださいました。 私はマスターの、素姓乱雑(そせいらんぞう)」です。 前回の「かいこ」 その(1) のあらすじは、 ”道に迷った翔梧は一夜の仮宿を頼もうと思い、幾つか明かりが見えるうちの一軒に向かった家で、「兄」と名乗る男と出会う” という内容でした。 引き続いて第2話に入ります。翔梧が連れて行かれた部屋は茶の間で、時分どきらしく裸電球に照らされた丸い卓の上に食べかけ...
マティアスは現実味を帯びてきたナターリエの縁談に苛立ちながらも、隣国との話を案じる家令を慰める。ナターリエはエルマーから返事が来たことに驚き、相談したテレーザにシエーヌに戻りたいはやる思いを宥められる。ディアルは各地を訪問して民を激励し、砲兵隊の教練の進行状況の報告を受け、また隣国への備えが十分であることを願う。
ようこそ、当スナックへお越しくださいました。 今回は私 「素姓乱雑」(“そせいらんぞう”と読みます)が、マスターを務めたいと思います。 本日の 「かいこ」 という物語は少々長いので数回に分けますが、「蚕」 それとも 「回顧」 どちらの漢字を充てましょうか。 えっ、両方とも! 欲張りですね。 ともあれ、失った過去を辿った人の話しになりますが、先へ進めさせていただきます。 辺りを包む白い世界、道にも薄く雪が積...
ナターリエはパトリックの兄エルマーが縁談に関心が薄いことを知って躊躇するが、ひとまず王子妃に勧められた通り彼に手紙を書くことにする。マティアスは有事に備えてシエーヌの守りを固め、隣国からのナターリエへの縁談に憤る。またマティアスは馬番の少年ハンスが結婚を決めたと聞いて驚くが、純粋な思いに触れて少年を祝福する。
やがて目を見開いたトゥパク・アマルが、ハーブティを口元に運んでから、物思わしげに言う。 「……やはり、“あれ”を試してみるか」 不意のトゥパク・アマルの言葉に、その場にいた全員が息を詰めて、目を瞬かせ
アルメリーアは各国に嫁いだ姉たちと手紙を交わし、ブルゲンフェルトに嫁いだ姫君たちや、父王が姉の状況を把握しているのかを案ずる。ディアルの元には再び隣国からの便りが届き、シエーヌ領を狙うハイシュ伯爵に辟易する。ナターリエの縁談やそれぞれ得た情報について二人は話し、姫君たちの影響力についてディアルは語るのだった。
隣国ブルゲンフェルトのミーネ一家は中央から離れた土地へと移動し、知らせを受けたディアルと国王はひとまず成果に満足する。ミーネ一家の安全を通し、隣国との均衡を保つのが二人の狙いだった。 また隣国王の庶子ハイシュ伯爵からナターリエへの縁談があり、それらをマティアスに知らせるディアルは彼の奮起を願うのだった。
その後、トゥパク・アマルとスペイン人医師サレス、老練のインカ族の従軍医、コイユールたちはアレッチェの治療について協議を重ねていた。 会議室用の広間は、かつてはこの砦を取り仕切っていたアレッチェがいか
従姉妹ミーネの亡命に向けてマティアスは気を引き締める。ナターリエの結婚準備についても急かされ、苛立ちつつもすべきことをしようとする。家令からは、 マティアスとナターリエの結婚を皆が期待していると聞かされ狼狽する。ナターリエと過ごした時間や彼女からの手紙を懐かしみ、彼女を遠ざけてしまったことに疑問を抱くマティアスだった。
ディアルはアルメリーアに彼女の姉について尋ねるが、詳しいことは何もわからない。ミーネの亡命やナターリエの縁談、マティアスのことを話すうち、話題は互いの昔の恋のことになる。アルメリーアのたわいのない思い出話をディアルは妬くが、自分の過去を尋ねられた彼はその話題の危うさを察知し、うまくごまかすのだった。
悪化する一方の隣国の情勢にディアルは危機感を抱き、従姉妹ミーネ一家の亡命の段取りを進める。マティアスからの手紙には様々な情報が記されているが、ナターリエの結婚準備にだけは触れておらず、ディアルは彼の本心を察する。ナターリエの将来のため縁談の手配は進めながらも、マティアスが彼女に向き合うことをディアルは願うのだった。
アルメリーアは父王からの手紙を再び受け取る。父の知る限り姉レナーテの動向に問題はないらしく、姉はブルゲンフェルトで幸福なのかと安堵する。パトリック少年の兄エルマーについても情報を集め、ナターリエの結婚相手に相応だと思う。しかしマティアスとナターリエの件が思い出され、うまくいっていればと惜しまずにはいられないのだった。
マティアスへの思いを諦めようと、淡々と過ごすナターリエ。領主としての学びを深めることと、王子妃に依頼した縁談とで務めを果たそうとしていた。彼女に懐いている少女ニーナに慰められつつ日々を過ごすが、折に触れてはマティアスを思い出す自分を持て余してしまうのだった。
マティアスはシエーヌ領内を遊説し、人々の信頼を勝ち取る。日に日に悪化する隣国ブルゲンフェルトの情報や、アルメリーアの姉レナーテ王女の意外な動向も聞こえてくる。一方ディアルから届いた手紙にはナターリエの縁談について記されていた。彼女の思いに応えなかった以上、自分に何を言う筋合いはない。頭ではそう思うものの、内心忸怩たるものがあるのだった。
ナターリエからの依頼を受け、彼女に相応しい結婚相手について語り合うディアルとアルメリーア。マティアスとナターリエが結ばれることを願っていたディアルは複雑な思いを隠せない。二人はマティアスのナターリエへの真情と、その心の傷を思う。候補を挙げて現実的な話を交わしながらも、やりきれない思いは拭えないのだった。
アルメリーアを訪れたナターリエは、早々に身を固めるための仲立ちを依頼する。非常時のシエーヌに早く戻りたいナターリエに、アルメリーアはマティアスとのことを尋ねる。ナターリエはマティアスの過去を知り、彼と出会えたことだけで十分だと話す。マティアスとナターリエ双方の思いを知るアルメリーアは、ままならない人の世を嘆くのだった。
前砲兵隊長のエクスラーが教練監督として復帰。頑固なエクスラーの説得に成功した息子ディアルを頼もしく思う国王だが、同時に隣国王の事件を他人事ではないとも案じていた。ディアルと語らうアルメリーアも、夫の働きや国王の采配を頼もしく思う。いまだ懐妊の兆候がないことに心は揺れるが、今の幸せを悩みで台無しにすまいと思うのだった。
故郷の安全やマティアスとの関係に悩みながらも、表向きは冷静に過ごすナターリエ。だが侍女のテレーザは主人の様子に不自然さを感じる。気遣う侍女にナターリエは少しずつ話をするが、話題がマティアスに及ぶと泣き出してしまう。思いを伝えて彼を困らせてしまったと言うナターリエに、テレーザはマティアスが抱える過去の傷を話すのだった。
シエーヌに戻ったマティアスは国境の守りを固め、従姉妹の亡命にも備えるべく多忙を極める。隣国の脅威に土地の人々は不安を抱き、それを和らげるための方策についても思いを巡らせる。彼はまたナターリエの告白になんの反応も返せなかったことも思い悩むが、自分が彼女の気持ちに応えたいのか、これまで通りでいたいのかもわからないのだった。
<血盟ニュルンベルグの本城にて> 夜が明けた。本城のベルクフリート(主塔)の4階にある寝室の窓から、心地のよいギラン港の潮風が流れる。パックラは、まどろむ意識…
隣国ブルゲンフェルトの政変を知らされたアルメリーア。隣国に嫁いだ夫の従姉妹ミーネや、国境を守るためシエーヌに戻ったマティアス、同じく隣国に嫁いだ自身の姉を思い、心を痛める。彼女はまた、マティアスが抱える心の傷にも深い同情を覚える。先の見えない事態を憂うのはディアルも同じで、二人は互いの存在に慰めを求めるのだった。
隣国ブルゲンフェルトで起きた政変の報告を受けたローゼンベルクの宮廷は騒然とする。国王グスタフは遠い昔にあった隣国王の衰えを思い慨嘆する。隣国に嫁いだ国王の姪ミーネの身も案じられたが、事態が今後どう転ぶかも、彼女の夫のアンゼルム公が亡命を決断するかもすべては未知数なのだった。
『Justice ~裁判員裁判~』 ~53話 案件:A子 4~
作品紹介です。 『Justice ~裁判員裁判~』 ~53話 案件:A子 4~UPしました。 ※無料サイトですので、お気軽に覗いてみてください。 よろしくお願いいたします。m(__)m ※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。二つのランキングに参加しています。 応援、宜しくお願いいたします。 にほんブログ村 人気ブログランキング...