心霊現象?或る古文講師の話【無料短編小説・幻想文学・怪奇】
(本話の量は文庫本換算7P程です)或る平日夕方。都内の予備校にて古文を講義中の俺(米津秀行・29歳)は、寝ている時に見る夢に対する現代日本人と古代日本人の認識の違いを述べた所で、はっとしたのは、以前体験をした不可解な現象の記憶と結びついて、筋の通った答えとなった気がしたからだ。いかんいかん、講義に集中しないと。目の前には、俺の一瞬の間に驚いたのだろう、20人程いる生徒たちのほとんどは怪訝そうだったりぽかんと...
2025/05/31 14:46