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✚残073話 反逆のヴィーダ(1)✚ その行為を反逆と呼ぶのか、それとも革命と呼ぶのか。その判断はいつでもしばしの時を要する。史実を顧かえりみた時、そのほとんどが勝者を正義とし、敗者を逆賊ぎゃくぞくと捉とらえるからだ。 そこにどのような
えー、マジ?きもーいw 許されるのは小学生までだよねー、元ネタは古め・・患部で止まって良く溶けるアレかもだ 二次創作は限定的にしておこう
昨日に続いて、第2戦に登場したメインキャラ。……をシュウに紹介させるのは作中で出会ってないため、無理です。なので、作中に登場したキャラに紹介させることにします。名前クリス・フォッシュ / Chris Fosh性別・種族・生年身体的特徴男性 / 狐獣人 / 688年髪:金 瞳:青 耳・尻尾:茶、先端に白中背、中肉 口ヒゲ、あごヒゲあり所属キャバリーノ一言で言うなら問題児。指示を無視したり無茶な追い抜きしたりなんてのはしょっ...
なんか結構な長編になりそうなので、キャラ紹介を入れることにしました。まずは第1戦に登場したメインキャラ。名前ラモン・ミリアン / Ramone Millian性別・種族・生年身体的特徴男性 / 猫獣人 / 691年髪:茶 瞳:赤 耳・尻尾:茶に黒縞小柄、中肉所属アカツキ元ラリーストだってお話をドコかでしてたかもなんですが、運の悪さとお人好しっぷりとアルトさんのせいで、裏街道をフルスロットルで駆け抜けちゃったらしいです。だけ...
Dream36.らくだとステテコの賢者2 「サキュバス……せくしーぎゃるか! みみみ見せてくれ!」 急に熱量の上がった賢者様に冷ややかな視線を浴びせながらも、その右手にサキュバスの封印された珠を載せてやる。 マイラック賢者は大事そうにその珠
シュウ「と言うワケで黄輪さんの趣味全開のモータースポーツ小説、第2弾が終わりました。現在第3弾『ブラッド・オブ・ストリート』を執筆中とのコトですが、一体いつ『緑綺星』本編は再開されるんでしょうね」エリザ「下手したら今年、来年いっぱいSOTCやるかも分かれへんな」パラ「ですがシュウの場合、ほとんど週に一度の頻度で氏の作品に登場していますから、前回の同企画と比較して、あまり不満感を抱いていないように見受け...
(本話の量は文庫本換算4.5P程です。)或る秋の深夜。俺(麦倉行・警察官・29歳)は後輩と、灯りの消えた多摩の一大都市の古い繁華街を、自転車パトロールをしていた。一車線のアスファルトに、二三階程の低くて古いビルが向かい合って並ぶ飲み屋通りで、深夜営業をする店の前のみぼんやりと明るくて、そよぐ風は涼しくて、夏から季節が移ろうとしているのを感じる。丁度、このくらいの季節だった、この通りであの奇妙な中年男と出会っ...
SOTC719第2戦、最終話。今後の路線は?- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -32. ジブリル・ラグジュアリーホテルでの慰労会も終わり、参加者の多くはアドワーンが用意してくれたデラックスルームへ向かったが、クリス、マデリン、そしてワフィカの3人はまだ飲み足りず、ホテル内のバーに足を運んでいた。「んでさー……有名どころは一通り乗ってみたけど、結局コロモが一番乗り心地良くて速いんだよ。アンタにゃ悪いけどさ...
(本話の量は文庫本換算11ページ程です。) 或る夏の夕方。俺(米津秀行・27歳・プロ家庭教師)は、仕事のために次の家庭へと電車に乗って、ドア横に寄っかかって立って、ドア窓からぼんやりと景色を眺めていた。高架を走っており、地平線へと広がるオレンジに染まった多摩の平野を、見通せる。住宅街やスーパーが広がって、四車線の大通りが線路に沿うように左右に伸びて、所々で線路に向かう大通りと交差する。大通りから、細かな一...
普通に考えるなら設定を引っ張ってゆく主役を用意するのが王道の物語!・・ところがゲームを基軸にした場合だと推しキャラが人により異なる点
SOTC719第2戦、第31話。一聖流、勝利の一般理論。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -31. チーム・アカツキと同様、チーム・キャバリーノとチーム・カサラもこの晩、第2戦の健闘を称えての慰労会が開かれていた。と言ってもアカツキのように現地のペルラ島ではなく、カサラ本拠地のサラム島、ジブリル・ラグジュアリーホテルでである。「あんたたちの珍プレーの切り抜き動画、もう10万再生行ってるらしいわよ」「うげ...
SOTC719第2戦、第30話。その道の先に。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -30.「具合は?」 第2戦終了後に病院へ搬送されたハッサンを、ザイダーンが訪ねていた。「軽度の頸椎捻挫……ムチ打ちです。あんまりひどくはないですが、今夜は入院してくれと」「そうか」 ザイダーンはかばんからタブレットを取り出し、ハッサンに向けた。「負けた原因についてだが、面会時間15分と言われてるから、手短に話すぞ。今夜一晩、...
SOTC719第2戦、第29話。最終4連コーナーの決着。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -29. ザイダーンの言った通り、東回廊を抜けた頃には既に、3位のイドラがラモンのすぐ後方にまで迫っていた。《恐らくミリアンは6周目のこのポイントで、既に作戦を立てていたんでしょう。無理を押して追い抜いた、いや、追い抜かせたナジムは安堵と疲労から、ペースダウンしていく。緊張が緩み、7周目にスパートがかけられず、後続...
SOTC719第2戦、第28話。ラモン・ミリアンの技と罠。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -28. あっさり道を開けてしまったキャバリエを横目にしつつ、ワフィカは「おいおい」と口走っていた。(おっさん……ビビりすぎだよ。いや、確かにアレはアタシもビックリしたけどさ) 木の根にタイヤを引っ掛け、次のコーナーへ攻め込むラモンのヴォルペを正面に捉え、ワフィカも肚を括る。(このまんまド真ん中走ってたんじゃ、アタ...
SOTC719第2戦、第27話。猛追開始。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -27. 6周目の半ばでラモンを抜き、第3セクターのクランクコーナーをいくつか抜けた辺りで、ハッサンの頭もいくらか冷えてきた。《すごいぞ、ハッサン! 2位との差、6秒開いたぞ!》《もう大丈夫、……とはあんまり言えないが、それでもこれなら余裕だろう》《後は無事に完走、いや、1位フィニッシュするだけだな》《くれぐれも体調優先だぞ。無理...
SOTC719第2戦、第26話。若獅子覚醒。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -26.《ラモン! 迫ってきてるぞ!》 一聖の無線に、ラモンはこの時まだ、ひょうひょうとした声色で答えていた。「誰です? フォッシュですか? それともジブリル?」《ナジムだ! えらい勢いで追ってきてるぞ!》「へぇ……?」 応答している間に、バックミラーに旧王城の城門を潜り抜けた白いヴォルペが映る。「……っ」 サイドを見せて庭園に滑...
✚残072話 影はいつでもすぐそこに(6)✚ 思い掛けない告白には、さすがのエルフェリスも口を開けたまま唖然あぜんとするしかない。 「過去に何度もって……」 村を訪れたというのだろうか。聖職者とハンターで溢れ返ったあの村に。 「ああ、エ
SOTC719第2戦、第25話。強情ピット戦略。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -25. 第1戦の舞台は全長2kmと短いコースであったため、周回数は今年度選出コース最多の20周だった。しかしこのオールドガーデンは全長5.8kmと前回の3倍近くの距離であり、当然、周回数も7周と少な目になっている。 その周回数もおよそ半分、3周ないし4周を終えたところで、全16台の出場車がチラホラとピットに戻り始める。ラ...
ZENが意志を持ち始め、高志の娘・紬が父の視線を感じ取る異変が発生。存在平面の境界を越えられない未練組の前に、キド校長が謎の課外授業を提案する。沙梨の「やっぱり、来たのね」という予言めいた言葉が示すものとは?AIの学習、時間の歪み、そして予期された来訪者が織りなすSFファンタジーの新展開。
元になるアイデアが無いと創作になりません、動画、ゲーム制作、投稿ノベル・・ですからある程度のプロットや台本を作れと言いたい 最初は一行でよい
SOTC719第2戦、第24話。攻めるチャンプ、守るチャレンジャー。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -24.《先頭の2台に続き、後続のクルマが続々と第2セクター、旧王城庭園跡に入っていきます!》《緑化の進む第1セクターと違い、旧庭園は未だ砂漠に沈んだままです。木の根に足を取られるようなことはありませんが、反面、ダートコース最大のデメリットであるミュー(摩擦係数)の低さが一層色濃く現れるセクションでもあ...
SOTC719第2戦、第23話。序盤のドッグファイト。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -23. 1.2kmのホームストレートの後半3分の1、およそ第1コーナー手前400mに引かれたスタートラインを、16台のクルマが轟々と風切音を立てて踏み越えていく。《さあ始まりました、オールドガーデン決勝戦! 先陣を切ったのはチーム・ホエットのハッサン・ナジム選手! 続いてチーム・アカツキのラモン・ミリアン選手! ……...
SOTC719第2戦、第22話。追う者と追われる者。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -22.《全世界1千万人のSOTCファンの皆様、お待たせいたしました! いよいよ本日、SOTC719第2戦、ファリザンデザート・オールドガーデン決勝が開幕します! 実況は前回に引き続きわたくし、サリーク・バルタージが実況を務めます。 そして今回の解説ですが、SOTCの前身、SOSSにて未曾有の大記録を打ち立てた伝説のド...
SOTC719第2戦、第21話。ベテランの意地。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -21. 初日に二度もコースレコードが更新されると言う前代未聞の事件に打ちのめされ、SOTC参加者たちは軒並み意気消沈していた。「マジでSOTCは興ざめだな」「あのヴォルペの2台が揃ってコースレコード更新だもんな」「しかも一昨年無理だって言ってた4分の壁だぞ」「あーあ……やってらんねー」「結局いいクルマ持ってきたヤツが勝ちっ...
犬のかたちをした記憶-第十一章:ZENの導き – 瞬間移動がもたらした時間の亀裂
死後の世界を舞台に、AIと量子理論が実現した瞬間移動の成功と謎。ZENというAIシステムを使って3秒でコンビニへ移動した高志は、予期せぬ時間停止現象を目撃する。現世への干渉と娘への接近が可能になった今、未練組の前に新たな謎が立ちはだかる。シュタイン理論とマキオン粒子が織りなすSFファンタジー。
SOTC719第2戦、第20話。「必勝法」の沼。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -20.《続きましてエントリーNo.9、ハッサン・ナジム選手のスタートです。第1戦はジョンソン選手の暴走に巻き込まれる形で8位に沈み、前年3位にしてはと言った残念な結果に終わりましたが、果たして今回は実力を発揮してくれるのでしょうか》「だとさ。叔父さんとしてはどう思ってんだ?」 天狐に尋ねられ、ザイダーンは肩をすくめる。「...
SOTC719第2戦、第19話。カリスマとフィクサーの昔話。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -19.《いよいよ予選開始です。まずはエントリーNo.1……》 予選の様子を眺めながら、天狐とザイダーンは昔話に花を咲かせていた。「13の時だっけ? お前さんがオレんトコに来たの」「ですね。3年在籍してました」「卒業してすぐ……どっちだっけ? ミナト?」「コロモです。仲良くしてた先輩が1年先にコロモに入社した縁で」...
公式のロボアニメとは必ずしも一致しませんのでご了承ください、ネタの一つです(´・ω・`) 最後の分岐としてひょっとしたら夢が見れるのではないかとの意見よ
SOTC719第2戦、第18話。カリスマ不在の理由。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -18. 南海、ペルラ島では古来より深刻な砂漠化が進んでおり、2世紀頃、この島に王国が成立した頃には辛うじて緑地の中にあった王城も5世紀頃には際限なく拡大し続けたファリザン砂漠に飲み込まれ、残ったわずかな緑地も時代とともに消失し、やがて完全なる砂の島となるだろうと予測されていた。 ところが7世紀の後半になって、央南の紅...
SOTC719第2戦、第17話。天才、未だ衰えず。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -17.「進捗はどうだ?」 チーム・ホエットの本拠地、ヤークト島では、修理を終えたヴォルペRSⅡRMのシェイクダウンが行われていた。「順調です。……と言いたいところなんですが」 スタッフからノートパソコンを渡されたザイダーンは、「ふむ」とうなる。「駆動系に故障はなかったって話だったが、それにしてはタイムが出せてないな。乗れて...
✚残071話 影はいつでもすぐそこに(5)✚ 懐かしく響く司祭の名前に、心の底から郷愁きょうしゅうの念が湧き出すのを感じた。 「……司祭からの!」 同時に驚いて目を見開いたままエルフェリスはすぐに手紙に手を伸ばすと、白い封筒から白い便箋
SOTC719第2戦、第16話。女王の誕生。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -16. シャヒーンを喪ったチーム・カサラはその後も別の者をチーフドライバーに据えて活動を続けたものの、優秀なドライバーが非業の死を遂げたこと、ホームコースでの試合開催を行う見込みが無くなったことから士気を大きく下げ、長い低迷の時期を過ごした。やがてこのチーフドライバーも高齢化を理由に引退し、他のスタッフもじわじわと離れ始めた...
SOTC719第2戦、第15話。悲劇のSOSS702。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -15. 初代王者にして総合優勝7回のレコードホルダーとなったアドワーン・ジブリルの引退から数年、SOSSはしばし「絶対王者」のいない、毎年チャンピオンがコロコロと入れ替わる空位時代となっていた。 その中で、「新たな王者として君臨するのではないか」と思わせる走りを見せる者が、2名現れた。一人は699年、700年と連覇を果たし...
SOTC719第2戦、第14話。電子デバイス。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -14. まだ窓の外を眺めているクリスを尻目に、ワフィカとマデリン、そしてチーム・カサラ監督のラミが、ヴォルペの方の検討を始めていた。「マデリンが言ってた通り、アレやっぱサーキット仕様だね。公道とか荒れた道を走るコト考えて作られてないっぽい。ダートだとTC(トラクション・コントロール:駆動力制御装置)やらSC(スタビリティ・...
SOTC719第2戦、第13話。昼食会。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -13. 朝から3時間かけて走り通し、練習コースがすっかりほこりっぽくなったところで、二人ともピットに戻ってきた。「おつかれさーん」「おつかれー……」 どことなくしなびているクリスに対し、ワフィカは喜色満面でクルマから降りてくる。「やっぱ買って正解だったわー、ヴォルペ。アタシのフィーリングにめちゃめちゃ合ってる!」「ノリノリだったわ...
SOTC719第2戦、第12話。合同練習。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -12.「じゃじゃーん」 チーム・キャバリーノとチーム・カサラとの、2回目の合同練習の日になって、ワフィカはクリスたちにその真っ赤なヴォルペを披露した。「おっ、ついに届いたのか!」「いいだろ、この色。5色から選べたんだけどさ、全部宝石の名前なんだよ。トパーズとかクリスタルとか。超オシャレだよな。で、アタシ赤色好きだから、ルビーレ...
国民の士気を昂ぶらせるにはキャッチコピーが必須となりますプロパガンダ実際にあった鼓舞の一例 もう負けそうですなどとは禁句となる大本営発表
SOTC719第2戦、第11話。智将ドライバーの隔岸観火。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -11. SOTCが天狐を通じて報じた内容は、南海の各レーシングチームに衝撃を与えていた。「あのヴォルペが投入できれば、ウチだってもっと上位が狙えるだろう……が」「高い。シンプルに高すぎる」「5位入賞から賞金が付くが、元が取れるのは3位入賞の500万からだし」「逆に言えばあのジブリルやフォッシュを抑えて勝ち上がれる...
SOTC719第2戦、第10話。狐の鶴声。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -10. 天狐の発言に、キャバリーノ一同はどよめいた。「マジかよ!? あれ売るのか?」「明らかに採算度外視でしょ? ある程度ダウングレードしなきゃ、売り物にならないわよ」 顔を見合わせるクリスとマデリンだったが、動画内の天狐はきっぱりと断言する。《龍二……コロモの天ヶ瀬龍二社長は『勘弁してくれ』っつってたが、レースはフェアな条件で...
SOTC719第2戦、第9話。EOの公式ライブ配信。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -9. SOTC第1戦終了後、このレースを優勝したラモン・ミリアンには多くの称賛が集まったが、一方で批判の声も、少なからず大会運営に寄せられていた。「使用車輌はコロモ・ヴォルペRSⅡと公表されていたが、これはまだ市販されていないものでは?」「多くのモータースポーツ競技においては不文律的に市販車を用いることが定められている...
SOTC719第2戦、第8話。共闘。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -8. ワフィカの提案に、クリスとマデリンは顔を見合わせた。その様子を見て、ワフィカはぱたぱたと手を振る。「いや、かしこまった言い方しちゃったけどさ、要は練習相手になってくれって話だよ。ほら、アタシは巷(ちまた)じゃ『ストリートの女王』なんてご大層な肩書き付けられちゃってるけども、でもだからこそ、サーキット走行に弱点がある。 一方でア...
SOTC719第2戦、第7話。ストリートの女王。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -7.「ちょっ……クリス!? あんた何やってんのよ!?」 ぎょっとした様子のマデリンに、クリスは顔を上げて謝った。「反省したんだよ。二度と俺は、SOTCを田舎のマイナーレースだなんて侮るようなことはしない。ここはCCMTやCNEGTと同レベルの、世界最高峰のモーターレースが繰り広げられてる。それに出場する選手も世界レベルだと...
SOTC719第2戦、第6話。最大の敵の分析結果。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -6.「あ、そうか……ターマック(舗装路)限定ってことか。確かSOTCって……」 ポン、と手を打ったクリスに、マデリンはもう一度うなずいた。「ええ、コースによってはダート(未舗装路)セクションもある。もちろん、ダートにいくらか対応したチューニングはしてくるでしょうけど、根本的なマシン性能をガラリと変えるのは難しい。電子デバイ...
Dream35.らくだとステテコの賢者 「やあやあ、良くぞ訪ねてくださった」 改めて自分の席に座り直した賢者様は、ニコニコ微笑んだまま私たちを見回すと、小さくほほっと頷うなずいた。「わしはマイラック。南の賢者じゃ」 七福神の恵比寿さまに良く
SOTC719第2戦、第5話。怒りのデブリーフィング。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -5.「まず第一に」 重い空気の中始まったデブリーフィングは、マデリンの怒りに満ちた声色で口火が切られた。「クリス、あんたが2位になれたのは半分以上が運のおかげよ。それはあんた自身が良くわかってるわよね?」「ああ。あのジョンソンって奴の暴走が俺の前で繰り広げられてなきゃ、俺は恐らく4位で終わっていただろう。あれのせい...
SOTC719第2戦、第4話。謎のチーム・アカツキ。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4. 予選最終日に現れたその選手の走行をライブ映像で観ていたクリスとマデリンは、同時に息を呑んだ。「何だこいつ……!?」「チーム・アカツキの……ラモン・ミリアンね。車種は……多分……コロモのヴォルペだけど、えげつないチューニングしてるわ」 結果としてはクリスに2秒差の6位で終えたものの、クリスたちにはラモンのその恐るべき力量...
簡素に言えばどういうキャラが何のアクションで話を進めて行くかの説明文・・びっしりとあらすじを書き殴っている投稿サイト 勘違いなんだよなぁ
SOTC719第2戦、第3話。南海地元勢。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3. 中央大陸の名門チーム、キャバリーノのSOTC参戦は――マデリンの予想通り――主催側によって大々的に報道され、今大会における優勝最有力候補として、南海の各メディアに取り上げられた。「宣伝にはなったみたいだから、スポンサーもニコニコしてたわ。良かったわね、オーナー?」 マデリンに茶化され、クリスは苦笑して返す。「これでしばらくは...
SOTC719第2戦、第2話。南海レース界への路線変更。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -2. チーム上層部2人の言葉に、スタッフたちは騒然となった。「なん……かいって」「海外挑戦、……にはなりますけど」「それにしてはなんか……」「地味って言うか……マイナーすぎって言うか」 明らかに落胆した様子のスタッフに、クリスはまた、ニヤッと笑って返す。「優勝賞金が1億3千万エルと聞いても、地味だと思うか?」「……は?」「...
「緑綺星」スピンオフ第2弾。噛み合わない歯車。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -1.「どうしても上手く行かない時」と言うものは、どんな人間にも訪れる。ベストコンディションで場に臨み、十分な装備と人員にも恵まれ、引いたカードやポジションは最高――にもかかわらず誰もが、のみならず自分自身でさえも信じられないような惨敗を喫することは、誰にでも起こり得る。 しかし勝負は時の運――天候や気候、路面状況、ホー...