SOTC719第4戦、第33話。クジャクとカササギ。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -33.「改めて本日の主役、クリス・フォッシュに盛大な拍手をお願いします!」 チーム・キャバリーノの本拠地、ベール島のホテルで祝勝会が催され、壇上のクリスは終始嬉しそうに笑っていた。「いや、いや、どうも、へへ……」 締まりのない笑みを浮かべていたところで、前口上を述べていたマデリンがすっとマイクを向けてくる。「あんた、わ...
長編ファンタジー小説「双月千年世界」、西部劇小説「DETECTIVE WESTERN」の他、待受画像のドット絵やイラストなどを掲載しています。
猫と中華デザインと可愛いものが好きなモノ書きです。
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SOTC719第4戦、第33話。クジャクとカササギ。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -33.「改めて本日の主役、クリス・フォッシュに盛大な拍手をお願いします!」 チーム・キャバリーノの本拠地、ベール島のホテルで祝勝会が催され、壇上のクリスは終始嬉しそうに笑っていた。「いや、いや、どうも、へへ……」 締まりのない笑みを浮かべていたところで、前口上を述べていたマデリンがすっとマイクを向けてくる。「あんた、わ...
SOTC719第4戦、第32話。必至の最終セクター。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -32. 解説の推察に、実況が疑問を返す。《しかしパッシングに成功し1位となった今の状況であれば、ミリアンの理想通りと言えるのでは? その点を考えれば、アドバンテージは相殺されるのではないかと思うのですが》《恐らく彼の理想ならもっと後続を引き離して一人旅、バックミラーに誰も映っていないような状況が好ましかったはずです。...
SOTC719第4戦、第31話。スタイルの違い。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -31. 中位・下位集団のあちこちで順位付けが着々と進む一方――この両名の熾烈な戦いは、最終ラップに入ってもなお続いていた。《2度目のピットインで両者とも5周戦略を取った結果、一時は5秒近い差が付いていたフォッシュとミリアン! とは言え現在ミリアンはフォッシュのすぐ後ろ、テイル・トゥ・ノーズの展開となっています!》《良く食ら...
SOTC719第4戦、第30話。実力差。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -30. ザイナブの作戦ではレイトブレーキングで一気に差を詰め、アミナの左、死角となるはずのインに付き、相手のラインを阻むことを目論んでいた。ところが――。(……!? アミナのスピードが落ちてない!) ブレーキを踏んでいるはずのアミナも、ザイナブと同じ速度でヘアピンコーナーに突っ込む。(しまった……ブレーキを本気で踏んでない……ランプを点...
SOTC719第4戦、第29話。因縁のヴォルペ2台。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -29.《カラム、ピットインしました。トッドレールは……やはりピットに向かわない! そのまま走り抜けて行く! そのままホームストレートを過ぎ去って行きました!》《これは……予想外と言うか、いい意味で裏切られたと言いますか……トッドレールがここまでタイヤを温存しつつ粘り切るとは、全く思っていませんでした。カラムの敗北が、じわじわ...
SOTC719第4戦、第28話。コース適性。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -28.《3つのアドバンテージ……ですか?》 尋ねた実況に、解説がこう前置きする。《長い話になりますので、今はすべて話し切れません。ですので今は、1点だけ。クリス・フォッシュは、そのキャリアの大半がサーキットを主戦場とする、純粋なレーサーです。言い換えれば、ABサーキットのような正統派サーキットコースを得意とするドライバーです。...
SOTC719第4戦、第27話。意地と勝算。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -27.《パワーが出てる分、普通に走ってもあっちの方がタイヤを酷使する。向こうもソレは分かってるはずだ。だから勝負をかけるココ一番で、スパートをかけてくるだろう。逆に言えばソレまではスパートかけたくてもかけれねー。例えお前さんが前を走っていたとしてもだ》 一聖からの策を聞き、アルエットはヘルメットの中で唇を尖らせた。「だからそ...
SOTC719第4戦、第26話。ロング・ドラフティング。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -26.《全選手、1回目のタイヤ交換を終えての6周目! 開始直後と順位がかなり変わっています。ピットイン時、各チームで多少の差が生じたようです》《人数の少なさ故か、やはりアカツキのピットタイムが最下位ですね。反面、最も速かったのはキャバリーノでした。人員と技術力の差が如実に現れたようです》《そして現在、トップはその...
SOTC719第4戦、第25話。新生ホエットのドライバーたち。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -25. レース開始からあっと言う間に4周が経過し、やはり解説の予想通り、ピットインする者がチラホラ現れた。「戻りました!」「おう」 ピットインしたラモンに短く答え、一聖とジャンニがタイヤを交換する。「アルエットさんは?」「14位だ。お前さんの方は……ラック、何秒離せた?」「えっと、3秒差です」「だとさ」「あの...
SOTC719第4戦、第24話。高速レクチャー。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -24. 先頭集団がスーパーRを抜け、直線に入る頃には、地元勢のほぼ半数が大きく引き離されていた。《地元勢で10位以内に残っているのは……ジブリル、カラム、アライ、ハディスの4名! やはりこの4名は、地元勢の中でもレベルが違うか!?》《自画自賛になってしまいますが、ジブリル以外の3名は高速ステージに慣れるべく、チーム・ホエッ...
SOTC719第4戦、第23話。スピードレンジ。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -23.《グリーンシグナルが点灯! SOTC719第4戦、いよいよ始まりました! アフダル・ベール・サーキット、ナハールコース決勝です! 16台の戦闘機がホームストレートで咆哮を轟かせる!》 ホームストレートの大部分が第1戦の、短めのコースと共通しているために、すぐに第1コーナーが彼らの前に迫ってくる。《第1戦ではロケット...
SOTC719第4戦、第22話。王道と詭道。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -22.《全世界1千4百万人のファンの皆様、お待たせいたしました! SOTC719第4戦、アフダル・ベール・サーキット、ナハールコース決勝、本日開幕です! 今回も実況は私、サリーク・バルタージでお送りいたします。そして今回の解説は第2戦と同様、ザイダーン・ナジムさんにお願いいたします。よろしくお願いします、ナジムさん》《よろし...
旅岡さんたちの学校の指定ジャージをVroidStudioで制作。VroidStudioのプリセットを加工したものなので原画と異なる部分がありますが、作ってる内にこっちの方が見栄えがいい気がしてきたので、今後はこれをベースにすることにします。近い内にこのジャージ着てる旅岡さんと猫藤さんもイラストに起こす予定。...
SOTC719第4戦、第21話。定食屋「マターム・ハディス」にて。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -21. 予選を上々の結果で終えたその夜、クリスとチーム・キャバリーノは、またサディークの料理をご馳走になっていた。「さあさあじゃんじゃん食べてってくれ! どんどん作るからな!」 厨房に立つサディークに、クリスが「ありがとう」と応える。「しかし俺たちを応援してしまっていいのか? あんた、チーム・ドゥルフィ...
SOTC719第4戦、第20話。クリス・フォッシュの覚醒。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -20. 予選最終日――満を持してドラグーンが、ABサーキットに現れた。《ようやく来たぞ中央の快男児! 観客もライバルたちも、君を待っていた! 最終日の最終走者、もうこれ以上後はないぞクリス・フォッシュ!》 実況にまでリスケジュールの件をいじられ、当のクリス本人は苦い顔をする。「うっせーなー……遅刻しなかったんだから...
SOTC719第4戦、第19話。ビブロン・エインシャント。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -19. クリスとチーム・キャバリーノ一同はサディークに案内され、郊外の幹線道路にドラグーンを持ち込んでいた。「ここがベール島における旧SOSSコースの一つ、『ビブロン・エインシャント』だ。相当昔――まだニコル3世がこの海で暴れとった時代くらい――から使われていた、古都ビブロンにつながる道の一部をレース用に整備してこ...
SOTC719第4戦、第18話。キャバリーノ紛糾。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -18. クリス自身はスランプを脱し、好調を取り戻していたものの、肝心のドラグーン改造は難航に難航を重ねていた。「センサーの方はどうにかなりました。あのクソコードを全消ししてあっちこっちのメーカーやチューナーが配布してるオープンソースのコード引っ張ってツギハギして、わたし自身も書き直したり書き加えたりして、FR仕様にリセ...
SOTC719第4戦、第17話。直線番長の復帰。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -17. その名前を聞き、また全員が首をかしげる。「アルエット・トッドレール?」「……って、第1戦に出てた『兎』の女か?」「だったはず。しばらく音沙汰なかったけど……移籍したのか?」 彼らの疑問に答えるように、実況が簡単に説明する。《チーム・アカツキによれば、トッドレール選手は第1戦後に前チームとの契約上の問題でフリーとなり、...
SOTC719第4戦、第16話。王者たちへの反感と共感。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -16. チーム・キャバリーノの悪戦苦闘をよそに、SOTC第4戦の予選は順調に進められていた。《さあ来たぞ大本命! 前回こそ無念の3位に甘んじはしましたが、やはりドライバーもマシンも超一流で超一級品! 現在のレコードタイム2分19秒09を上回れるのはもう確定的に明らかと言えるでしょう!》 実況の言葉通り、この時点で...
2026年2月の携帯待受。トヨタの'99年式MR-S。バブルの波もすっかり引き、平成12年排出ガス規制も目前に迫る頃に発売されたMR-S。先代、MR-2よりライト感の強いミッドシップスポーツカーであることを全面に押し出したこのクルマは、2000年代トヨタのスポーツモデルの顔として発売されました。スポーツカー、そしてミッドシップ車としては相当安価であったことから相応の人気を博し、足掛け8年にわたって販売されるロングラン商品...
SOTC719第4戦、第15話。騒々しいツーリング。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -15. ピットに戻るなり、クリスは自分たちのすぐ隣のガレージを覗き込んだ。「よう」「だからね父さん、……あ、……どうも、フォッシュさん」 どことなく険悪な雰囲気が漂っていたが、クリスに声をかけられ、場の空気が緩む。その中心にいたアミナも、どこかほっとした様子でクリスのところに駆け寄った。「ご無沙汰してます。あの……お加減の...
SOTC719第4戦、第14話。キャバリエふたたび。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -14. ABサーキットでの、2回目の合同練習の日――。「アンタ……ソレ、キャバリエじゃんか」 クリスが引っ張り出してきた719年式キャバリエを見て、ワフィカは目を丸くした。「まさかソレで第4戦出んの?」「いや、流石にそれは考えてない。……が、まだドラグーンの改造が終わってなくってな」「ああ……マデリンから聞いたけど、FR化し...
SOTC719第4戦、第13話。夢破れし者、夢を追う者。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -13. ピットに戻り、ハッサンがヴォルペから降りたところで、ザイダーンは事実を淡々と伝えた。「2分26秒だ。俺の指定したタイムには到底届いていない。条件は未達成だ」「だって……」 ザイダーンの予想通り、ハッサンはヘルメットを脱ぐなり、ぐちぐちと言い訳しだした。「ターボ車になってるなんて聞いてないですし……教えてくれな...
SOTC719第4戦、第12話。才能と素質。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -12. 第1コーナーに攻め込んですぐ、ハッサンは自分が持つ記憶・感覚と、今乗っているヴォルペの挙動が大きく異なっていることに気付いた。(なんっ……!? こんなアンダー出たっけか!? ま、曲がり切れない!) どうにか急ブレーキで速度を落とし、砕け腰になりながらもコーナーを抜ける。(変だ……挙動だけじゃなく……踏んでも何か、加速がもた...
SOTC719第4戦、第11話。復帰願い。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -11. チーム・ホエットの本拠地、ヤークト島。「いやあ……今回は息子が迷惑かけてすまなかったな、ザイダーン」 逃げ出していたハッサンが父親に伴われ、ホエットの事務所に現れた。応対したザイダーンは兄、サリームの顔を一瞥し、それから彼が右手に提げている紙袋を見て、フンと鼻を鳴らした。「それは?」「お前好きだったろ、『アル・カマリ』の...
2026年年賀イラストの答え合わせ。ねこ車掌、今回は撮影地からまだ帰ってきてませんでした。金杯もシンザン記念もとっくに終わったのに。だもんで今回は、円さんが回収に向かいました。年始からずっと、京都競馬場内の公園でのんびり過ごしていたねこ車掌。何しろこの辺りは結構食いっぱぐれない。本命であれ大穴であれ、そこには「当てた」人間が必ずいるからである。ねこ車掌「なーうー♪」何だかんだこの日までズルズルと居残り...
SOTC719第4戦、第10話。ドラグーン復活大作戦。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -10.「ドラグーンの状況についてだけど、破損したパーツの交換はほぼ完了してるわ。外装以外は元通りよ。でも……」 マデリンがそこで言葉を切り、電装関係を担当するメカニック、アガサが説明を継ぐ。「フロント周りのセンサー異常が解消されないんです。時速15km程度でTC(トラクションコントロール)が作動してしまい、現状、それ...
SOTC719第4戦、第9話。啓蒙の夜。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -9. サディークに蒙(もう)を啓(ひら)かれ心が落ち着いたためか、それとも病院ゆえの早い消灯時間のためか、その晩クリスは、彼にしてはかなり早い時間帯に眠りに就いた。「おはようございます、オーナー」 夢の中で――ここ数日何度もそうされたように――見知った顔のチームメンバー総出で最敬礼されて出迎えられ、続いてマデリンから新人の紹介をされ...
SOTC719第4戦、第8話。純然たる欲求。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -8.「自分が……どうしたいのか、だって?」 サディークの言葉を反芻(はんすう)するが、クリスにはその意味がピンと来ない。それを見抜いたらしく、サディークがこう続ける。「自分よりすごそうな奴が現れた。自分より若い奴、才能のある奴が現れた。そりゃあ確かに焦る。自分の存在価値が脅かされるように思えるだろう。それに歳を取ると色んなモノ...
SOTC719第4戦、第7話。入院病棟でのお悩み相談。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -7. 病室の中がようやく静けさを取り戻したところで、ワフィカはまだ青い顔をしていたクリスに話しかけた。「で、詳しいコト聞いてないけど、クルマどうなの? 走れる状態?」「……」 反応しないクリスの視界を、ワフィカはぱたぱたと手を振ってさえぎる。「起きてるー? 一人で話すんの好きくないんだけど」「……あ、……すまん」「大丈夫...
SOTC719第4戦、第6話。呆然と激昂。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -6. 結論から言えば、この事故はサーキットの管理側に責任があった。 クリスたちが使用する前日の午後にも別のチーム数組がサーキットを借りていたのだが、彼らも事故を起こして車輌を破損していた。もちろん、この時飛び散った車輌の破片を取り除くべく管理スタッフが清掃を行ったのだが、破片は広範囲に散乱しており――日照時間の長い南海地域とは言...
SOTC719第4戦、第5話。練習走行の異変。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -5. チーム・キャバリーノとチーム・カサラとの、ABサーキットでの1度目の合同練習の日――。「クリス? アンタ……やつれた?」 顔を合わせるなりワフィカに尋ねられ、クリスは「大丈夫だよ」と答えたが、横で聞いていたマデリンが釘を差した。「本気で大丈夫なら挨拶するより先に大丈夫なんて言葉、出るわけないでしょ。あんた、今日はやめにし...
SOTC719第4戦、第4話。迷走する名ドライバー。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4. 未だマデリンの娘たちに尻尾を揉まれたまま、天狐がクリスに目を向ける。「どうした?」「へっ?」 問われてクリスは、慌てて笑顔を作る。「どうしたって、何が?」「メシがのどに詰まったみてーなツラしてたが、しゃべれるんならそーゆーコトじゃねーな。メシの代わりに、今の会話で何かが引っかかったのか?」「い、いや、……いやまあ...
SOTC719第4戦、第3話。天狐ちゃん先生の無料講座。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3. 初対面の人間から美人と評される通り、天狐の毛並みはとてもふわふわとした、美しいものであった。「うわーふわふわー。ね、ね、ゆびうまるよママー」 マデリンの娘の一人が天狐の背後に回り、彼女の九つある尻尾に手を埋め、感嘆の声を上げる。「ちょっ……ジャッキー!」 今回の件の恩人であり、最恐のフィクサーとしても知られる...
SOTC719第4戦、第2話。キャバリーノ所有権裁判。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -2. メールを受け取ったその2日後――チーム・キャバリーノ本拠地のある央中リンゴット共和国、首都アリーチェの高等裁判所。「続いての審理を執り行います。起訴内容、クリス・フォッシュ氏によるレーシングチーム・キャバリーノの所有権購入に係わる契約の不備について。原告、ベルナルド・フェラルディ氏、前へ」「はい」 裁判長に呼ば...
「緑綺星」スピンオフ第4弾。夢を阻むもの。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -1. 夢を追う、と言えば聞こえはいいが、その実現には様々な壁が立ちはだかるものである。当事者本人の資質・能力を求められるのは元より、当事者を支援する体制の構築と維持、法や規則による制約・制限への対応――何よりそれらを全て満たすためには、カネの問題がいついかなる時でも付きまとう。 現実的に夢を追えば追うほど、その当事者は夢...
明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。例年通り、新年のご挨拶としてドット絵イラストを掲載します。今回はどこの駅をモチーフに制作したでしょう?答えは1/12掲載予定の「今日の旅岡さん」にて。- - - - - - - - - - - - - - -昨年立てた目標と、その達成率。■イラスト、ドット絵合計で45作・イラスト91点・ドット絵19点→達成率244%■「今日の旅岡さん」10作・8作→達...
今年制作したクルマの紹介。最後は双月世界のモータースポーツ小説「レッド・ラギット・ロード」、「チェンジ・ライン」、「ブラッド・オブ・ストリート」に登場させたクルマ。・ミナト ツキノワ RT・オーヴィス イドラ CS・コロモ ヴィオラ RS(ワフィカ仕様)・ミナト メインレーン TypeR・ATモータース ドラグーン スペックGT15年以上クルマ描いてて、今更打ち明けるんですが……バンやワゴンなど、おっきいクルマ描く方が好きで...
今年制作したクルマの紹介。・アルピーヌ A110(2017)・DSオートモビル DS9(2022)・ブガッティ トゥールビヨン(2024)今年の振り返り、その4。なんか要所要所で無茶した記憶がある。普段からオーバータスク気質であることは自覚しているところですが、週平均の睡眠時間4~5時間で制作作業を強行してからの体調を崩す流れがそこそこ多かった記憶があります。「今週休みます」のような記事がチラホラあったのはその名残です。結構いい...
クリスマスの数日前――。シュウ「そー言やエリザさんも魔法使いさんなんですよねー? 天狐ちゃんと同じく」エリザ「せやね」シュウ「じゃあ赤と白のツートンの……」言いかけたところで、エリザがあっけらかんと答える。エリザ「サンタのコスさせたいんか?」シュウ「え」エリザ「長いコトこっち住んでんねんからおもしろイベントのコトくらい、一通り調べとるで。ほんで? アタシにサンタコスさせてプレゼントでもせびろかっちゅう...
3月に描いた富士見さん×エリザと、こないだ描いた旅岡さん&富士見さん×小鈴の続き。話の流れで、小鈴が住んでる雑居ビルに連れて来られた旅岡さんと富士見さん。小鈴「んじゃお茶あるかどーか見てくるから、ココで待ってて」旅岡・富士見「はーい」小鈴「ちなみに2階が仕事場で、3階があたしらが住んでる部屋。2階はあんま見ないでね」そう言って小鈴は給湯室に消える。エレベータ前のロビー――と言っても椅子や机、本棚が置かれて...
今年制作したクルマの紹介。・ルノー ルーテシア(2019)・ルノー カングー(2021)・ルノー メガーヌ(2023)今年の振り返り、その3。LINEスタンプ、今年も1作作りました。もちゆるねこしゃしょう。年賀状・暑中見舞いと「今日の旅岡さん」で度々登場してきたねこ車掌をモチーフとしたスタンプ。第1作「もちゆるねこあつめ」と併せて、是非お買い求め下さい。第3作も制作検討中です。……本当に年末は忙しすぎて手が付けられないので、検...
2026年1月の携帯待受。ホンダの'99年式S2000。「2026年は'00年代の国産スポーツカーをテーマにする」と言っておきながら、いきなり'99年販売のクルマ。ただ、これには色々と理由があります。まず、発売年が'99年であるため、本格的に市場に出回り活躍した時期がそれ以降、即ち'00年代に入ってからであること。そしてこのテーマにおいて必然的に取り上げることになる「平成12年排出ガス規制」をクリアできた、初のクルマでもある...
今年制作したクルマの紹介。・シトロエン ベルランゴ(2019)・シトロエン C3(2024)・DSオートモビル DS3(2023)今年の振り返り、その2。今年は出費がえらいきつかった。前年に急遽買い替えたPCの支払いがまだ残っているにもかかわらず、テレビ、ベッド、ゲーミングチェアなども買い替えた上にSWITCH2の発売。ギリギリ預貯金を崩さずには済んだものの、今年はかなり懐事情が厳しかったです。とは言えそれらの支払いも来年半ばにはすべ...
シュウ「タイトルの通り、黄輪さんが『小説家になろう』に『蒼天剣』を掲載し始めました」小鈴「なんでよ」シュウ「まず、どーーーしても『SOTC719』を多くの人に読んでもらいたいんですって。ただ、コレって『緑綺星』のスピンオフ小説なんですよね。第1戦『レッド・ラギット・ロード』に出てくる登場人物、大半が『緑綺星』のキャラですし」エリザ「となるといきなり『SOTC719』見せたとて、何がなにやらやもんな。『緑綺星』読...
毎年恒例、今年制作したクルマの紹介。・プジョー リフター(2018)・プジョー 208(2019)・プジョー 308(2021)昨年はここで今年の振り返りをしましたが、個人的にはまあまあ有意義と思えたので、今年もやります。その1、「SOTC719」について。当ブログのメインコンテンツであるファンタジー小説「双月千年世界」からのスピンオフ小説ですが、今年はすっかりこれ一本になってしまいました。本編である「緑綺星」は、ついに更新できず...
2025年12月の携帯待受。アルピーヌの'17年式A110。元々はルノーのチューナーとして起業され、後にルノー傘下となったアルピーヌ。ルノー車をベースにしたレーシングカーの開発・販売で名を馳せており、特に1963年に発売されたA110は数々のレースで活躍し、同モデルは1977年まで製造が続けられるロングセラーモデルとなりました。しかし以降はヒット作を生み出せず、ついに1995年、アルピーヌはスポーツカー製造から撤退し、以降...
春にも描いた、旅岡さんと小鈴の組み合わせ+1。富士見さんと一緒に下校中、またもあのシニョン長耳お姉さんに出くわした旅岡さん。小鈴「おょ? 紅ちゃんじゃん。……と、えーと」旅岡「友達のゆっこ。富士見柚子。……ほんでゆっこ、このタッパとおっぱいでかいお姉ちゃんは橘小鈴さんな」富士見「ど、どうも、はじめまして。橘さんですね」小鈴「ゆっこちゃんね、よろしく。ところでアンタら、お腹空いてない? 今から豚まん買いに...
Xやニコニコ動画など、あちこちで長らく使用していた僕の自画像アイコン。元は長らくプレイしていたとあるオンラインゲームで装備していた、「チャイナ風の上下とターバン」をモチーフに制作していました。そのオンラインゲームから引退した後もこの自画像の基本スタイルはその服装のままだったんですが、かれこれもう20年もターバンを被りっぱなしであることに、ふと気が付きました。一方、ここ数年ニコニコで使っている自画...
先週は日中に何度も出かけていたため、創作活動がままなりませんでした。そのためいつものお茶濁し、架空企業ロゴシリーズでしのぎます。コロモ自動車と双璧を成す央南の自動車メーカー、ミナト自動車。ロゴのイメージは「港の埠頭+創業者の狐耳」。本社・創業地は央南東部の青州。央南の政治経済上最も強敵で最もめんどくさい相手である黄家の本拠地が央南西部にあり、彼らの影響が弱かったことから、創業者はこの地に国際貿易港...
毎年恒例、ハロウィンイラスト。今回はパラとランニャに仮装してもらいました。……この2人、良く絡んている気がする。「ハロウィンは仮装して子供たちにお菓子を配るイベント」と認識したコスプレとお菓子作りが大好きな娘、パラ。パラ「わたくしが出力可能な最大精度でこのイベントを遂行いたします」意気込んでいたパラだったが、そこでガチ職人系のランニャがやんわりと釘を差す。ランニャ「バランス考えた方がいいぞ」パラ「バ...
10/6は当ブログ「黄輪雑貨本店」の開設記念日。と言うわけで、記念イラストを制作しました。天狐ちゃんとそのお姉さん、「白猫夢」・「緑綺星」で大活躍している一聖ちゃん。そして現在連載中のモータースポーツ小説、「SOTC719」における主力機の一つ、ヴォルペ。何度かドット絵で描いていたこのクルマですが、今回は記念と言うことで、二人と一緒にイラスト化しました。なるべく「原作」に忠実に描いたつもり……ですが。天狐「お...
2025年11月の携帯待受。ルノーの'19年式ルーテシア。日本では「ルーテシア」として販売されているこのクルマ、他の地域では「クリオ」の名前で売られています。……と言う話はすごく昔にしましたが、現行モデルもこの慣習が続いています。該当の記事を書いた当時、「(日本版が名前を変えるきっかけになった)ホンダクリオ店が『Honda Cars』に統合されたのだから、今後のルーテシアはクリオとして販売されるかもしれない」と予想...
実を言うとあの「もちゆるねこあつめ」のねこたちのフォルム、現時点で再現できません。本当に適当に線を引いたら出来上がった、奇跡の造形です。……が、新しいスタンプを作ろうと考えるなら、これの再現ができなければ話になりません。ねこ車掌とか色々描いて、コツコツ練習しているところです。今回、その練習の延長と言うことで、シュウに抱きかかえてもらいました。キャラの方もまだまだ練習しないといけませんし。シュウ「この...
2025年9月の携帯待受。ルノーの'21年式カングー。困ったなぁ。人気車種であることは確かですが、普通の乗用車兼商用車ですから……特に解説することがありません。せいぜい日産とメルセデスに兄弟車がある(欧州限定発売の日産・タウンスターとメルセデス・ベンツのシタン)くらいのトピックしかない。と言うことで今年の待受について。大きさ見本用のどうぶつキャラ(身長170cmくらい)、今年はフランスにちなんだ種類で選んでい...
シュウ「と言うワケで現代ファンタジーモータースポーツ小説、第3弾が終わりましたー」ランニャ「今回の舞台は『火紅狐』でもちょくちょく名前の出てたサラム島! 実はあたしも行ったことあるんだぞっ」パラ「『火紅狐』年間より時代は4世紀ほど下りますが、『緑綺星』年間においてもこの地は一大観光地であるようです」ランニャ「『緑綺星』の時代には超クソデカ高級ホテル建ってんだよな。ジブリルラグジュアリーホテルだっけ?...
第3戦に登場したメインキャラの紹介。今回も作中に登場したキャラからの視点で紹介します。名前ザイダーン・ナジム / Zaydan Najim性別・種族・生年身体的特徴男性 / 短耳 / 677年髪:黒 瞳:黒長身、痩せ型 色黒 眼鏡着用所属ホエットザイダーン・ナジムだ。中央大陸向けに、自動車や運搬具用のプログラム会社を経営している。……レース面での経歴? SOSS優勝11回、連続優勝8回。それだけで十分だろう? 他にどんな自慢が聞き...
SOTC719第3戦、最終話。いつか来るかも知れない、悪夢の日。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -33. 南海随一の最高級ホテルが用意した逸品であったにもかかわらず、クリスはこの高級シャンパンで悪酔いしてしまったらしかった。第2戦終了時と同様、明日の会見を手配した際に用意されたジブリルホテルのビジネスルームで眠りに就いていたクリスは、この晩――悪夢を見た。「うーっす」 いつものようにチーム・キャバリー...
SOTC719第3戦、第32話。次こそは。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -32. チーム・アカツキが残念会を始めていたその頃――ジブリル・ラグジュアリーホテルでは盛大な祝勝会が催されていた。「改めまして皆様、本日の主役、我が孫娘のワフィカ・ジブリルに盛大な拍手を!」 パーティ会場の壇上に立つアドワーンが、満面の笑顔で傍らのワフィカの肩を抱く。ワフィカも顔を赤らめつつ、会場に集まった客たちに手を振った。...
SOTC719第3戦、第31話。女王の掌中。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -31.「真ん中からポッキリ真っ二つ、だ」 レース後、アカツキが本拠地にしているビルに運び込まれたヴィオラを点検し、一聖が苦い顔を見せた。「サスがスプリングごと折れてやがる。着地をミスった結果だろう」「すみません。アレさえなかったら……」 頭を下げたラモンに、一聖は肩をすくめて返した。「戦略上のミスと言えるだろう。9周目での逃げ...
SOTC719第3戦、第30話。頂上決戦。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -30. ラモンがワフィカに逆転されて以降、第1セクターではじりじりと差が開きつつあった。《9度目のマルジャーン広場を抜ける! どちらも全力のドリフト!》《再度ミリアンもドリフト主体の走行に切り替えましたが……正直後手に回った感があります。一旦逃げ切り態勢を取ったことで、少なからずタイヤを消費していることもありますし、状況はかなり...
SOTC719第3戦、第29話。何千回と走った道だから。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -29.《うわあああっ!? これまた何と言うことを! 何と言うご無体をしてくれるのか、ジブリル! 女王が暴挙に出たあーっ!》《左にミリアンがいる状況では相手が障害物となってしまい、お得意の慣性ドリフトができません! グリップで曲がろうにも、あのスピードでは曲がれっこない! 一体何をどうするつもりなのか、ワフィカ・ジ...
SOTC719第3戦、第28話。女王猛追。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -28. 第4セクターに入ってからホテルの庭園に至るまでの全てのクランクコーナーを、2台のヴィオラがドリフトで駆け抜けていく。《これは……ちょっと異様な光景です。まるでドリフトコンテストです》《両者とも全身全霊、全力の走行をしていますね。言うまでもなくミリアンは逃げ切るために、ジブリルは追い付き、追い抜くためにです。 ただし同じド...
SOTC719第3戦、第27話。逃げ切り態勢。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -27. 誰もがアクセルを抜くべきポイントで飛び出し、まんまと首位ワフィカを抜き去ったラモンは、そのままダウンヒルに攻め込んだ。「運営……なんか言ってます? ジブリルに――ほんのちょっとですけど――当たりそうになりましたけども」《いや……今んトコだんまりだ。こっちにも連絡無い。どうやら黙認したらしい。天狐が横槍入れて裁定止めたかもだ...
SOTC719第3戦、第26話。掟破りのフライング。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -26. 7周目、第4セクターに入ってもなお、ラモンとワフィカのドッグファイトは続いていた。「うわっ……!?」「ゾッとするぅ……」「2台ともカニ走りしてたぞ……ひぇー」「ほとんど離れてなかったぞ!?」「2回目のピット後にここまでやるか……タイヤ大丈夫なのか?」「くっそー……ミリアンしか撮れなかったぁ」 両者とも慣性ドリフトでジブ...
SOTC719第3戦、第25話。その血に刻まれた走り。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -25. 第2セクターの終点、山頂の展望台が見えてきたところで、ラモンは一聖に無線を飛ばした。「大体見切りました。8周目、ここで抜きます」《今じゃダメなのか?》 一聖の質問に、ラモンは淡々と答える。「相手も相当のセンスとメンタル持ってますから、抜いた後で持ち直してやり返されるって危険があります。早めに仕掛けるのは良く...
SOTC719第3戦、第24話。7周目の異変。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -24. ほとんどのチームが2度目のピットインを終えた7周目辺りから、状況は少しずつ動き始めた。《フォッシュ……ピットアウトがもたつきましたね》《どうしたんでしょう? マシントラブルでしょうか》《あ、ただいま情報が入ってきました。どうやらエンジン周りのトラブルだったようです。冷却液が漏れていたとか。応急処置を施して無事コースに戻...
SOTC719第3戦、第23話。SOTCのタイヤ事情。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -23. 総じて順位に大きな変化の無いまま、レースは3周目の終盤を迎えた。《1位ジブリル、ピットインしました。続いて2位のフォッシュ、3位のミリアンと続きます》《今回のレースですが、私はどこのチームもピット戦略は概ね共通するだろうと見ています。と言うのも今回の周回数は9周、ピットインの最低規定回数は2回と定められています...
SOTC719第3戦、第22話。縦長の展開。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -22. 5連ヘアピンを抜けた先頭の3台は、山道からふたたび舗装路に戻って来る。《ジブリル、第4セクターに到達!》《ここからまたクランクコーナーの連続する低速セクションです。タイヤのグリップは回復しますが、舗装路から山道に切り替わる第1から第2の場合と違って、ダウンヒルで速度感覚が上がっている状況で幅の狭い低速コーナーに進入し...
SOTC719第3戦、第21話。それぞれのダウンヒル攻略。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -21. ラモンを抜き、アブヤド山頂上付近で2位に躍り出たクリスは、そのままワフィカを追う態勢に入ろう――とはしなかった。《そのままよ。その位置をキープして》「分かってるさ。まだ序盤も序盤だ、いくら俺でもそこまでアツくなっちゃいない」 後ろにラモンを張り付け、前方2台分先を走るワフィカを眼前に捉えたまま、クリスは意...
SOTC719第3戦、第20話。女王を追うモノたち。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -20. 正午になると同時に、大通りのアーチに架けられたシグナルがグリーンに点灯する。《さあ始まりました、ジブリルホテルストリート決勝! 実に17年ぶりの開催です!》《私が南海で走っていた頃以来です。こうしてもう一度、この大通りをチューニングカーたちが駆け抜ける光景を見られること、感無量です》 片側3車線ずつに加え、い...
SOTC719第3戦、第19話。南海の先駆者。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -19.《全世界1千2百万人のファンの皆様、大変おまたせいたしました! いよいよ本日、SOTC719第3戦、ジブリルホテルストリート決勝が開幕です! 実況はいつものようにわたくし、サリーク・バルタージが務めさせていただきます。 今回の解説は第1戦と同じくSOSS勢で唯一の、中央へのチャレンジャーことシャビーブ・アルーシュさん...
SOTC719第3戦、第18話。大天才、シャーベットの怪。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -18. 一聖はテーブルに置いてあったナプキンに、五つの文字を書きつけた。「天狐ゼミじゃ卒論を上から順に秀、優、良、可、不の五段階で成績付けてるんだが、『秀』を出すヤツってのが、四半世紀に1人出るかどうかってレベルなんだ。オレも天狐から一度聞いただけでうろ覚えだが、8世紀に入って以降はシャーベットと誰だったかの、...
SOTC719第3戦、第17話。一聖のご機嫌伺い。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -17. 周りのドライバーたちと一通り話し、ふたたびマデリンと二人きりになったところで、クリスは「よお」と声をかけられた。「ん? ……あっ」 振り向くと、そこには一聖の姿があった。「こないだは世話になったな」「お互い様さ。……っと、どーも」「どうも、カズセちゃん」 マデリンにそう呼ばれ、一聖はニッと口角を上げた。「アンタにち...
SOTC719第3戦、第16話。レジェンド引退の理由。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -16. クリスを中心に参加選手たちの輪ができていた一方で――ワフィカはザイダーンと話していた。「アンタんトコ……ヤバいね。第3戦、予選落ちって」「まったくだ。あのアホには辟易させられるよ」 手に持っていたシャンパンをぐいっと飲み干し、ザイダーンは愚痴を吐く。「今回の炎上騒動に感化されて『ぼくレースにでませーん』なんて臆...
SOTC719第3戦、第15話。Rest In Peace。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -15. その日ワフィカは、いつものケバケバしい豪奢で軽薄な毛皮コート姿ではなく、シンプルで地味な色合いのスーツ姿で、アブヤド山の頂上に設置された展望台の前に立っていた。「本日はお集まりいただき、ありがとうございます」 集まった弔問客にぺこっと頭を下げ、ワフィカは堅めの口調で弔辞を述べる。「父は17年前、この先にかつてあった...
SOTC719第3戦、第14話。予選の波乱と異変。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -14. 大方の予想通り、チーム・アカツキは第3戦にコロモのツーリングカー、719年式ヴィオラRSを投入した。《感触はどうだ?》「良い感じです。エンジンもいい音出してますし、足もヴォルペに比べてがっしり地面を掴んでくれてる感触がありますね。あれはあれで楽しかったのは楽しかったんですけど、前のめりに走ってる感があって、結構...
SOTC719第3戦、第13話。女王の住まう島。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -13. 中央大陸と南海との航路が1世紀後半頃、かの「狐の女神」によって開拓されて以降、中央からの移民や商人、そして定住しないまでも、その女神も称賛したと言われる「砂と海の世界」を一生に一度くらいは見てみたいと願う者たち――観光客が、南海に押し寄せるようになった。 その中でも最も美しい絶景を拝めると言われているのが、雄々しい...
SOTC719第3戦、第12話。律儀と不義理。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -12. 天狐の行きつけの店で昼食を取り――向こうでは早めの夕食と言った雰囲気ではあったが――土産のドーナツを持たされ、クリスはホテルに戻ってきた。「ただいまー」「あら? ずいぶん声色が明るくなったわね。いいことでもあった?」「ん? ああ、まあな」 出迎えたマデリンに、クリスはそのドーナツ箱を掲げて見せる。「……? あんた、どこ行...
SOTC719第3戦、第11話。天狐の裏工作。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -11. 天狐の行きつけらしい、小ぢんまりした定食屋に着いたところで、クリスは2人の女の子を紹介された。いや――。(片方は……あのアカツキの監督じゃねえか。テンコ・カツミの姉貴ってのはマジらしいな。こうして並ぶと肌と髪の色以外、マジでそっくりだ。もう一人も中坊くらいかと思ってたが……流石にこっちは童顔なだけだな。着てるもんがもうち...
SOTC719第3戦、第10話。白猫党陰謀論。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -10. うわさが怪しければ怪しいほど騒ぎ立てるのがSNSの性質であるが、突如降って湧いたこの怪情報は、一際速くネットを伝播・席巻した。「SOTC、当初は白猫党が関わってたらしい」「ってことはミリアンに勝たせて全額総取り?」「いや、元々ジョンソンが勝つようにインチキしてたけど、テンコが送り込んだミリアンが勝っちゃったせいで、...
SOTC719第3戦、第9話。熱血クリス。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -9. ふたたびジブリル・ラグジュアリーホテルのジャナーフ・ルームに集められた記者たちを前にし、きちんとしたスーツに身を包んだクリスは開口一番、こう切り出した。「俺は真剣にレースをやっていた」 この言葉に、記者団の中からざわ……とどよめきが漏れる。「つまり……今回のSOTCのことだよな」「『自分は真剣だったが大会運営がそうじゃなかっ...
SOTC719第3戦、第8話。波紋と波乱。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -8. いったん疑惑の芽が吹き始めると、現実を無視した様々な憶測や見当違いの批難が飛び交うのがSNS界隈の常である。「おかしいと思った。だってあんなちっさいクルマで勝つわけないし」「インチキすんな。真面目にやってる奴らに申し訳なくないの?」「どのツラ下げて表彰台上ってんの? って顔無いのかコイツ? ずーっとヘルメットって。キモ」...
SOTC719第3戦、第7話。緊急ニュース。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -7.「な……なんですって?」 マデリンは面食らった様子で、大食堂に備え付けてあった大画面のテレビモニタに向き直る。ほどなく――誰かが気を利かせてくれたらしく――テレビ画面が点き、白いスーツを着た短耳の女性の姿が、テロップ付きで映し出された。《我々はすべての国と地域に対し友好的かつ絶対的な従属、即ち統一白猫党を宗主とする世界平定を標...
SOTC719第3戦、第6話。熟成と洗練。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -6. 各チームが次々と次戦の車輌を準備する中、チーム・カサラもキャバリーノとの合同練習で、その「戦闘機」を披露した。「ウチは去年も使った717年式ヴィオラRSを投入する。ヴォルペと違って、こっちにはRSⅡモデルはまだ造ろうなんて話も出てないし、最新の719年式と性能面での大きな違いは無い。コロモからはコレ以上のマシンは多分出て...
SOTC719第3戦、第5話。ヴォルペの秘密。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -5. ザイダーンのとんでもない告白に、ホエットのスタッフは全員目を丸くした。「つ……作った? お前が!?」「ウソだろザイダーン!?」「まあ……今の発言、確かに多少の誇張はあった。正確には俺が昔在籍していた、コロモの開発チームが造ったんだ。俺一人の業績じゃない……が、かなり深く関わっていることは事実だ。 20年ほど前、コロモの創立...
本日は私、黄輪の誕生日です。Happy birthday to me.小説について。昨年はついに双月世界を舞台にしたモータースポーツ小説を書いてしまいました。元々ファンタジー作品として書いてたのに……めっちゃクルマ走らせてます。しかしこれが思った以上に楽しすぎて、今のところ小説はこれ一本に絞って書いている状況です。とは言え本編との兼ね合いがあるので、第4作が終わったところで一区切りにすると思います。下手すると今年いっぱい...
SOTC719第3戦、第4話。車輌選択の戦略。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4.「あの勝利宣言、南海のメディアだけじゃなく、中央でも評判らしいわよ」 記者会見から2日経ち、マデリンが世間の反応をキャバリーノ全員に周知した。「そもそもドラグーンGTが中央以外のレースに投入されること自体が世界初だもの。ATで公式発表された直後は『過剰戦力』だとか『伝統の破壊』だとか大騒ぎだったらしいけど、『あの』クリ...
SOTC719第3戦、第3話。ドラグーン・スペックGT。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3. こうしてレーシングチームの記者会見に参加していることもあり、彼らも相応にモータースポーツへの造詣は深いらしい。「GTモデルがこれまでに投入されたのは、名前通りGTレースやツーリングカー選手権、つまり長時間の『サーキット走行を』前提とするレースばかりです。SOTCは名前こそツーリングカー選手権と付けられています...
SOTC719第3戦、第2話。キャバリーノの記者会見。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -2.「……ふにゃ?」 目を覚ますと、そこは祖父が経営する巨大ホテル、ジブリル・ラグジュアリーホテルのバーカウンターだった。「寝てた……よな、アタシ」「ええ、ぐっすりと」 皿を拭いていたバーテンが肩をすくめ、ワフィカをたしなめた。「オーナーにお叱りを受ける前に、ご自分の部屋にお戻りになった方がよろしいかと」「そーする。…...
「緑綺星」スピンオフ第3弾。女王のプライドを懸けて。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -1.《さあ来たぞジブリル! ナジムとはコンマ6秒差! 最終コーナーで詰めてきた!》 街外れに構えられたクランクコーナーを、赤いヴィオラRSが横向きに駆け抜ける。鬼気迫るドリフトで白いメインレーンTypeRの右側数センチにぴたりと肉薄し、両者はホームストレートになだれ込んだ。《ジブリル、体勢有利です。立ち上がり...
2025年9月の携帯待受。ルノーの'23年式メガーヌRSウルティモ。かつてルノーにはスポーツチームとして「ルノー・スポール」と言う組織・部署(スポーツブランド)が存在していました。20世紀初頭からモータースポーツ活動を積極的に行っていたルノーでしたが、長らく一つの独立した組織としてのスポーツブランドは設立されておらず、買収したアルピーヌ社やゴルディーヌ社を事実上のスポーツブランドとして扱っていました。しかし...
青い海。白い雲。そして灰色の駅舎。その陰に隠れ、ねこ車掌はたまに来る227系近郊型列車にぺらぺらと尻尾を振ってやりつつ、その奥に見える太平洋をボーっと眺めていた。と――新しい陰がねこ車掌の後ろから伸びる。「ねこちゃ~ん、こんなトコおったんか~」大きな耳と尻尾の持ち主のお姉さんが、ねこ車掌の前にしゃがみ込む。「小鈴から『またアイツ帰ってきてないみたいだから誰か迎え行ったげてー』って聞いたから、アタシが来...
暑中お見舞い申し上げます。セミも鳴くことを諦めるほどの猛烈な熱気が街中を覆う今日この頃、健やかに過ごされておりますでしょうか。自分は今年も極力出歩かず、涼しい部屋で夏を満喫するよう努めます。そちらも熱中症、そして感染症の類には、くれぐれもお気を付け下さいませ。令和七年 盛夏...
暑中見舞い描こうと思ったんですがなんやかんやで忙しくて手が付けられませんでした。現時点でねこ車掌しかいません。それをお出しするわけにも行かないので、急遽お茶を濁しました。「緑綺星」「SOTC719」に登場する央南の自動車メーカー、コロモ自動車のロゴマーク。ちょっとお年を召したカーマニアの方ならピンと来るデザイン。そうですアレです。同じ発想でミナト自動車のロゴ作ってもう一回お茶を濁せますが……流石に最後の手...
2025年8月の携帯待受。DSオートモビルの'22年式DS9。トヨタブランドにおけるレクサス、ホンダブランドにおけるアキュラのように、DSはステランティス傘下のシトロエンの高級ブランドとして発足しました。しかし何故どこのメーカーも自社で高級車を販売せず、わざわざ別会社を作って「高級ブランド」を立ち上げるのか。色々理由はありますが、最も分かりやすいのは「そのブランドで販売されているクルマが高級車である」と認識さ...
学生服とかチャイナ服とか魔女とか色々描いたけどメイド服は描いてなかった。と言うわけでパラに着てもらいました。パラ「今回のチョコレートケーキです。前回天狐ちゃんからいただいたチョコミントケーキへの評価を考慮し、今回はオランジェットを用意いたしました」天狐「だからなんで余計なフレーバー足そうとすんだよ。ミントもオレンジもプラリネも抹茶もブランデーも足すな加えんな乗っけんな。チョコだけでいいんだっつーの...
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先週はちょっと無茶なスケジュールを組んでしまい、創作に回せるエネルギーが無くなってしまいました。だもんで引き続きお茶濁しして、今週は調子を整え直すことにします。と言うわけで「緑綺星」第2部や「レッド・ラギット・ロード」に出てきたクルマを急遽描きました。車名:ミナト ツキノワ RT全長*全幅*全高:5480*1890*2150mmホイールベース:2880mmレイアウト:4WD車重:1,960kg排気量:1.998L(ターボ)最高出力:132kW(180PS...
本日、6/27は旅岡さんのブログ初登場日兼誕生日。毎年恒例のスイーツ持たせた立ち絵も今回で7回目。今年はアイスキャンデー。旅岡さんが学校にでっかいかばんを持って登校してくることは、学校のみんなに良く知られている。と言っても中身は朝練用の着替えとか部活用の楽器とかではなく、ほぼほぼお弁当とおやつなのだが。……が、その日のかばんは一際大きかった。富士見「って言うかクーラーバッグ!?」大江「学校にクーラーバッ...
SOTC719第4戦、第33話。クジャクとカササギ。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -33.「改めて本日の主役、クリス・フォッシュに盛大な拍手をお願いします!」 チーム・キャバリーノの本拠地、ベール島のホテルで祝勝会が催され、壇上のクリスは終始嬉しそうに笑っていた。「いや、いや、どうも、へへ……」 締まりのない笑みを浮かべていたところで、前口上を述べていたマデリンがすっとマイクを向けてくる。「あんた、わ...
SOTC719第4戦、第32話。必至の最終セクター。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -32. 解説の推察に、実況が疑問を返す。《しかしパッシングに成功し1位となった今の状況であれば、ミリアンの理想通りと言えるのでは? その点を考えれば、アドバンテージは相殺されるのではないかと思うのですが》《恐らく彼の理想ならもっと後続を引き離して一人旅、バックミラーに誰も映っていないような状況が好ましかったはずです。...
SOTC719第4戦、第31話。スタイルの違い。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -31. 中位・下位集団のあちこちで順位付けが着々と進む一方――この両名の熾烈な戦いは、最終ラップに入ってもなお続いていた。《2度目のピットインで両者とも5周戦略を取った結果、一時は5秒近い差が付いていたフォッシュとミリアン! とは言え現在ミリアンはフォッシュのすぐ後ろ、テイル・トゥ・ノーズの展開となっています!》《良く食ら...
SOTC719第4戦、第30話。実力差。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -30. ザイナブの作戦ではレイトブレーキングで一気に差を詰め、アミナの左、死角となるはずのインに付き、相手のラインを阻むことを目論んでいた。ところが――。(……!? アミナのスピードが落ちてない!) ブレーキを踏んでいるはずのアミナも、ザイナブと同じ速度でヘアピンコーナーに突っ込む。(しまった……ブレーキを本気で踏んでない……ランプを点...
SOTC719第4戦、第29話。因縁のヴォルペ2台。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -29.《カラム、ピットインしました。トッドレールは……やはりピットに向かわない! そのまま走り抜けて行く! そのままホームストレートを過ぎ去って行きました!》《これは……予想外と言うか、いい意味で裏切られたと言いますか……トッドレールがここまでタイヤを温存しつつ粘り切るとは、全く思っていませんでした。カラムの敗北が、じわじわ...
SOTC719第4戦、第28話。コース適性。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -28.《3つのアドバンテージ……ですか?》 尋ねた実況に、解説がこう前置きする。《長い話になりますので、今はすべて話し切れません。ですので今は、1点だけ。クリス・フォッシュは、そのキャリアの大半がサーキットを主戦場とする、純粋なレーサーです。言い換えれば、ABサーキットのような正統派サーキットコースを得意とするドライバーです。...
SOTC719第4戦、第27話。意地と勝算。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -27.《パワーが出てる分、普通に走ってもあっちの方がタイヤを酷使する。向こうもソレは分かってるはずだ。だから勝負をかけるココ一番で、スパートをかけてくるだろう。逆に言えばソレまではスパートかけたくてもかけれねー。例えお前さんが前を走っていたとしてもだ》 一聖からの策を聞き、アルエットはヘルメットの中で唇を尖らせた。「だからそ...
SOTC719第4戦、第26話。ロング・ドラフティング。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -26.《全選手、1回目のタイヤ交換を終えての6周目! 開始直後と順位がかなり変わっています。ピットイン時、各チームで多少の差が生じたようです》《人数の少なさ故か、やはりアカツキのピットタイムが最下位ですね。反面、最も速かったのはキャバリーノでした。人員と技術力の差が如実に現れたようです》《そして現在、トップはその...
SOTC719第4戦、第25話。新生ホエットのドライバーたち。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -25. レース開始からあっと言う間に4周が経過し、やはり解説の予想通り、ピットインする者がチラホラ現れた。「戻りました!」「おう」 ピットインしたラモンに短く答え、一聖とジャンニがタイヤを交換する。「アルエットさんは?」「14位だ。お前さんの方は……ラック、何秒離せた?」「えっと、3秒差です」「だとさ」「あの...
SOTC719第4戦、第24話。高速レクチャー。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -24. 先頭集団がスーパーRを抜け、直線に入る頃には、地元勢のほぼ半数が大きく引き離されていた。《地元勢で10位以内に残っているのは……ジブリル、カラム、アライ、ハディスの4名! やはりこの4名は、地元勢の中でもレベルが違うか!?》《自画自賛になってしまいますが、ジブリル以外の3名は高速ステージに慣れるべく、チーム・ホエッ...
SOTC719第4戦、第23話。スピードレンジ。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -23.《グリーンシグナルが点灯! SOTC719第4戦、いよいよ始まりました! アフダル・ベール・サーキット、ナハールコース決勝です! 16台の戦闘機がホームストレートで咆哮を轟かせる!》 ホームストレートの大部分が第1戦の、短めのコースと共通しているために、すぐに第1コーナーが彼らの前に迫ってくる。《第1戦ではロケット...
SOTC719第4戦、第22話。王道と詭道。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -22.《全世界1千4百万人のファンの皆様、お待たせいたしました! SOTC719第4戦、アフダル・ベール・サーキット、ナハールコース決勝、本日開幕です! 今回も実況は私、サリーク・バルタージでお送りいたします。そして今回の解説は第2戦と同様、ザイダーン・ナジムさんにお願いいたします。よろしくお願いします、ナジムさん》《よろし...
旅岡さんたちの学校の指定ジャージをVroidStudioで制作。VroidStudioのプリセットを加工したものなので原画と異なる部分がありますが、作ってる内にこっちの方が見栄えがいい気がしてきたので、今後はこれをベースにすることにします。近い内にこのジャージ着てる旅岡さんと猫藤さんもイラストに起こす予定。...
SOTC719第4戦、第21話。定食屋「マターム・ハディス」にて。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -21. 予選を上々の結果で終えたその夜、クリスとチーム・キャバリーノは、またサディークの料理をご馳走になっていた。「さあさあじゃんじゃん食べてってくれ! どんどん作るからな!」 厨房に立つサディークに、クリスが「ありがとう」と応える。「しかし俺たちを応援してしまっていいのか? あんた、チーム・ドゥルフィ...
SOTC719第4戦、第20話。クリス・フォッシュの覚醒。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -20. 予選最終日――満を持してドラグーンが、ABサーキットに現れた。《ようやく来たぞ中央の快男児! 観客もライバルたちも、君を待っていた! 最終日の最終走者、もうこれ以上後はないぞクリス・フォッシュ!》 実況にまでリスケジュールの件をいじられ、当のクリス本人は苦い顔をする。「うっせーなー……遅刻しなかったんだから...
SOTC719第4戦、第19話。ビブロン・エインシャント。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -19. クリスとチーム・キャバリーノ一同はサディークに案内され、郊外の幹線道路にドラグーンを持ち込んでいた。「ここがベール島における旧SOSSコースの一つ、『ビブロン・エインシャント』だ。相当昔――まだニコル3世がこの海で暴れとった時代くらい――から使われていた、古都ビブロンにつながる道の一部をレース用に整備してこ...
SOTC719第4戦、第18話。キャバリーノ紛糾。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -18. クリス自身はスランプを脱し、好調を取り戻していたものの、肝心のドラグーン改造は難航に難航を重ねていた。「センサーの方はどうにかなりました。あのクソコードを全消ししてあっちこっちのメーカーやチューナーが配布してるオープンソースのコード引っ張ってツギハギして、わたし自身も書き直したり書き加えたりして、FR仕様にリセ...
SOTC719第4戦、第17話。直線番長の復帰。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -17. その名前を聞き、また全員が首をかしげる。「アルエット・トッドレール?」「……って、第1戦に出てた『兎』の女か?」「だったはず。しばらく音沙汰なかったけど……移籍したのか?」 彼らの疑問に答えるように、実況が簡単に説明する。《チーム・アカツキによれば、トッドレール選手は第1戦後に前チームとの契約上の問題でフリーとなり、...
SOTC719第4戦、第16話。王者たちへの反感と共感。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -16. チーム・キャバリーノの悪戦苦闘をよそに、SOTC第4戦の予選は順調に進められていた。《さあ来たぞ大本命! 前回こそ無念の3位に甘んじはしましたが、やはりドライバーもマシンも超一流で超一級品! 現在のレコードタイム2分19秒09を上回れるのはもう確定的に明らかと言えるでしょう!》 実況の言葉通り、この時点で...
2026年2月の携帯待受。トヨタの'99年式MR-S。バブルの波もすっかり引き、平成12年排出ガス規制も目前に迫る頃に発売されたMR-S。先代、MR-2よりライト感の強いミッドシップスポーツカーであることを全面に押し出したこのクルマは、2000年代トヨタのスポーツモデルの顔として発売されました。スポーツカー、そしてミッドシップ車としては相当安価であったことから相応の人気を博し、足掛け8年にわたって販売されるロングラン商品...
ゲーム実況動画に使おうと思ったけど没にしたシュウの顔アイコン。 これはこれで可愛いんですが、動画中の該当キャラが被ってる帽子とはあまりにも形が違うので、「これでは分かりにくい」と考え、やむなく差し替えました。しかしこの帽子シュウをお蔵入りにするのはもったいないため、こちらで公開します。なお動画に使用したバージョンをご覧になりたい方はこちら。【MOTHER3の世界を歩き回ってみた_25】(ニコニコ動画)「セ...
SNSとかニコニコ動画とかに使うためのプロフィール画像作りました。十数年素材やらアイコンやら作ってると、この程度のものはそれらを流用しまくっていくらでも簡単に作れます。めっちゃ楽。X(旧twitter):https://x.com/au_ringBluesky:https://bsky.app/profile/auring.bsky.socialニコニコ動画:https://www.nicovideo.jp/user/30174271...
2025年2月の携帯待受。プジョーの'19年式208。(編集中。風邪で寝込んでいたため、本文の更新はもうちょっと待って下さい)次回もグラデーションの組み合わせについて、毎月上旬~中旬頃にX(旧twitter)にてアンケートを行う予定です。ブログトップページ、もしくはこちらから、私、黄輪のTLに飛ぶことができます。よろしければご参加下さい。Calender picture application by Henry Le Chatelier...
2025年年賀イラスト、場所クイズの答え合わせ。撮影地から帰ってきたねこ車掌と、近所のスポーツ系女子高生たち。今年は京阪電鉄出町柳駅に出張したねこ車掌。早朝の仕事だったことに加え、出町柳駅は京都の結構北の方にある。すっかり体が冷え切ってしまい、何か談を取れるものはないかと街をさまよっていた。と、通りの向こうからいかにもあったかそうな娘が2人、走ってやって来る。「ふー……ちょっと休憩休憩」「オッケー」旅岡...
明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。例年通り、新年のご挨拶としてドット絵イラストを掲載します。今回はどこの駅をモチーフに制作したでしょう?答えは1/13掲載予定の「今日の旅岡さん」にて。- - - - - - - - - - - - - - -昨年立てた目標と、その達成率。・イラスト、ドット絵合計で40作→63点、達成率158%。・「今日の旅岡さん」8作→14作、達成率175%。・「緑綺...
絵師さん募集中!黄輪雑貨本店 総合目次 (あらすじもこちらにあります)- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -「緑綺星」地図(作成中……)- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -「双月暦」の暦双月世界の魔力・魔術観について双月世界の種族と遺伝(2019年版)双月世界の戸籍- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -1話目から読みたい方はこちら緑綺星・裏金譚1 2 3 4 5緑綺星・秘捜譚1 2 3 4 5緑綺星・考義譚1 2 3 4 5...
今年制作したクルマの紹介。最後は小説「レッド・ラギット・ロード」に登場させたクルマ。・コロモ ヴォルペ RS.II・ミナト シビルスター TypeR・ATモータース キャバリエ スペックR・コロモ ヴェロチスタ RS「緑綺星」のスピンオフ小説として書いたレース小説「レッド・ラギット・ロード」。書いてて段々楽しくなってきており、現在続編も執筆中です。来年には「緑綺星」第6部と、その続編を連載する予定。今年の投稿は...
今年制作したクルマの紹介。・日産 スカイライン GT-R(1970)・日産 スカイライン GT-R(1973)・日産 GT-R(2007)今年の振り返り、その4。今年一番の不幸について。あのPC壊れました。蛍石色に光り輝くゲーミングPC。急遽新しくゲーミングPCを購入しましたが、これがお世辞にも「ゲーミングPC」と名乗れないようなお粗末なスペック。そのくせ15万弱と言う、ぼったくりの値段でした。(こないだパソコンショップを訪ねた際、このPCの倍...
クリスマスイラスト。サンタ天狐ちゃんと旅岡さん。天狐ちゃんは「魔法使い」である。魔法使いなので道具なしで服を作れたり、服の色を変えたりは朝飯前にできる。と言うような話をシュウとしていたら、「じゃ赤と白のツートンのお洋服作れます?」と聞かれた。できるかどうかと聞かれて「できない」と答えるような天狐ちゃんではない。即座にその場でポンと出してみせたところ、シュウは調子に乗った。「んー……もうちょいモコモコ...
今年制作したクルマの紹介。・日産 スカイライン GT-R(1989)・日産 スカイライン GT-R(1995)・日産 スカイライン GT-R(1999)今年の振り返り、その3。長年だらーっと続けていた「今日の旅岡さん」、改めてキャラ紹介しました。加えて、今年スカイラインGT-Rをまとめて描いた関係で、隣に添えている大きさ見本用のどうぶつのデザインが自分の中でもかなりお気に入りでもあり、キャライラストとして起こすことにしました。そしてそれ...
2025年1月の携帯待受。プジョーの'21年式308。かつては「106」「205」のように、百の位をセグメント(車体の大きさ)、十の位を0、そして一の位を世代を表す数字として車種名を表してきたプジョーですが、2010年代から一の位が固定されるようになりました。新興国向けのモデルは「1」、それ以外の国と自国に向けて販売する場合は「8」を振ることを発表しており、現行モデルも特別に名前が与えられたモノを除き、末尾がすべて統一...
以前描いた3ショットをリメイク。シュウ「冬はあつあつラーメンの魅力3割増しますよねー」小鈴「ほかほか豚まんも引力すごいわよ」エリザ「冬でも夏でもお酒美味いわ~♪」...
今年制作したクルマの紹介。・トヨタ カリーナ 1600GT-R(1983)・トヨタ コロナ GT-R(1987)・トヨタ セリカ GT-R(1989)今年の振り返り、その2。今年新しく、LINEスタンプ制作と作曲を始めました。前者はボチボチ売れているようです。第2弾も作りたいと思ってはいるんですが、なかなかやる気が湧かないのが困りもの。後者は完全に自分の動画制作用にしか作ってませんが、もし使いたいと言う方がいれば配布を検討します。来年も...
年末恒例、今年制作したクルマの紹介。・いすゞ ベレットGT TypeR(1969)・マツダ サバンナ RX-7(1985)・マツダ ファミリア GT-R(1992)クルマと「GT-R」についての紹介は待受の各記事で行ったので、単純に今年の振り返りだけします。非ブログ方面について。今年のはじめは無茶なことをしてました。ニコニコ動画にて動画4本同時制作進行。いま振り返ってみると、とんでもない状況でした。あれは二度とやりたくないです。毎週締...
2024年12月の携帯待受。日産の'07年式GT-R。大半のクルマは1モデルの販売期間が6年程度であることには以前にも何回か触れていましたが、このGT-R、なんと2007年から2025年までの大幅ロングランとなりました。その販売終了の理由も不人気だとか販売不振だとかではなく、「販売開始当初は流通していた部品が確保できなくなってしまったから」「直近の環境規制に対応しきれなくなってきたから」と、近年のスポーツカー・ツーリング...
ラモンの話、最終話。明日へ向かう者。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -27. SOTC第1戦は、波乱の展開の末に決着した。 予選6位通過の伏兵、ラモン・ミリアンがスタート直後からハイペースで他の選手を引っ張る展開に、昨年度SOSSの覇者たちは軒並み翻弄され、次々に優勝圏内から脱落。地元勢では唯一、昨年のSOSS優勝者であったワフィカ・ジブリルが最後まで懸命な攻めを続け、3位に食い込んだ。そし...
ラモンの話、第26話。ラスト1周の駆け引き。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -26.(無茶苦茶だ!) その走り方を見て、ラモンは――抜き去られる、順位が下がると言った次元ではない――恐怖を覚えた。(レーサーの走りじゃない。あれはマジで人を山ほど轢いてる、人殺しの走りだ) そして慌てた様子の一聖の声が、その恐怖を加速させる。《ラモン! ジジイが後ろに迫ってる! 絶対に逃げ切れッ!》「はぁ!? さっき人...
ラモンの話、第25話。ラスト1周の駆け引き。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -25.《今、2位まで来たぞ。だが前にいるヤツもピットイン済だから、順調に行けばもうペースダウンするコトはないだろう。1秒差だ》 一聖からの無線を受け、ラモンは冷静に応答する。「残り4周でしょう? このままペースを維持して、ラストで抜きます」《大丈夫か?》「無理に今抜いてもタイヤがタレますし、相手もムキになります。余裕持...
ラモンの話、第24話。強豪たちとの会敵。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -24. かつてはATモータースのクルマでモータースポーツに臨んでいた身であるため、ラモンもこのメーカーには浅からぬ因縁を感じている。(キャバリエに限らず、ATのクルマって加速がいいんだよな。ターボの製造技術だけは長年の経験と実績ってやつで、コロモやミナトより断然性能がいい。後付けのターボキットだけ販売してるくらいだし。 ...
ラモンの話、第23話。ロケットスタート。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -23.《さあスタートしまし……ああっと!? ナンバー4、ミリアン選手! いきなり前に出た!?》 実況が叫んだ通り――まだ様子見半分で半開走行気味だった他の車輌を尻目に、ラモンは勢い良く前に飛び出し、いち早く第1コーナーに飛び込んだ。《攻めますね! ですが茫然自失の逸走ではありません。第1コーナーへの進入に迷いが見られないです...