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~ サクノ ~ 鉄の匂いは死の匂い…… 鉄と鋼を叩き合わせた昔ながらの包丁は 何の苦労も無く……………… わたしに死を思わせた……………………………… 「サクノ…… 暇だろ? ちょっと来いよ」 ドアを叩く音で目が覚めた…… 音の無い時間帯…… 月光だけが あなたの顔を 照らしてた……………… 「ついてこい」 断ることも 出来たはず………… 出来なかったかも知れない? どちらにせよ わたしは首を 縦に振り………… あなたのあとを ついて行く………………………… 「なんでここに連れてこられたのか 解ってるよな?」 あなたの左手に握られた包丁は………… わたしから 抵抗するという概念を…………. い…
~ BARで 鯖戸&東雲坂田鮫 ~ 本日の……… 収穫です……………… 丁度隙間的な……… 今の季節って………… あんまり派手なものは採れないけれど…………… それでも……………… そのとき在るもので…………… 何かしらの…………… 美味しいものは……………… つくれるよ……………… こんな感じにネ☆ 今回も回鍋麺にしました♪☆ 「棕櫚さんおまたせ☆ スコッチとの相性も抜群だよ☆」 「うんまっっ!! 本当に美味しいよ♪♡♡♡ 回鍋肉ではないけれど最高♪♡♡♡♡♡」 「おい… おまえ今なんつった?…………」 「えっ?… ちょっ…………やめて………………………あっ……………」 嗚呼……………… や…
~ 追憶 ラナ ~ わたしの興奮が治まったのは、 あれから随分と時間が経ってからのことだった。 数十分、或いは数時間。 時計が無いのでわからないけれど、 随分と長い時間が経過したということだけは解っていた。 興奮が収まって行くのに比例して、 ふらつきや吐き気、頭痛も全て、戻ってきた……。 帰ろう。 一瞬そう思ったのだけれど、 わたしに帰る家は無い。 あの人のことが、心に浮んだ。 ここから由子さんのタトゥースタジオまでの距離はかなり近い。 切れ味が随分と鈍くなり。 刃こぼれまでしている菜切り包丁を、 わたしは小さなゴミ箱にそっと入れて、 記憶の中では神さまだったはずの塊に毛布を被せた。 神は自分…
~ BARで 鯖戸&東雲坂田鮫 ~ 「おーいバーテンダー♪ 今夜は何を食べさせてくれるの?♪♡」 「やあ棕櫚さん…… 待ってたんだよ………」 「え?」 「クイズの時間だよ☆」 なんだよ…アレと違うんかい……………… 【出題】この画像👇の中に卵黄は幾つ在る?そして在るならそれはどれ? 「う~ん……………… たぶん……………… 一番左と左から二番目のポーチド内部と一番右……………… この三つが卵黄かな?……………………」 「それでは正解発表いかさせていただきます☆」 先ずは~ 左端トマト☆」 「ウソ…… いきなりハズれてるやん…………」 「やっぱり棕櫚ちゃん大好きぃ~♪♡♡♡」 「右端トマト!! …
~ 追憶 ラナ ~ 予想通り、一番奥の部屋は神さまの寝室だった。 部屋にはベッド以外に物が殆ど無く、 在るものはといえば、小さな本棚と、 そこに入った数冊の本、 あとは小さなゴミ箱くらい。 本当に寝室のみとして使っている部屋なのだろう。 わたしはベッドに神さまを優しく寝かせてから、 神さまの向こう脛を菜切り包丁で斜めに切った。 白いものが見えた。 「ねえ、気持ちいい?」 今度はわたしが神さまに訊く番だった。 菜切り包丁を十回、二十回……、 何度も何度も振った……。 神さまの身体を何度も何度も切りながら、 わたしは、 何度も何度も訊いた。 「ねえ、気持ちいい?」 しつこく、しつこく、 しつこく訊…
~ BARで 鯖戸 ~ 「棕櫚さん……………」 「え?…… ちょっ……何?………………… えっ?…え?……… いやっ………ちょっと……………あっ…………… ちょっと…ちょっと…待って待って………………… ああっっ………… ねえ…バーテンダー・・・冗談だよね?……お願い……ほんとにやめて……………………… あっ………んんっっ…………………… ちょっと……そんな……いっ……いきなりなんて……無理……だって……………… んっ……んっんっ………………………… 「きっつ……………………」 「あっ…くっ……………… いっ…痛いよ………………お願い……もう……いったん抜いてよ……………………」 「なんで?嫌…
~ 追憶 ラナ ~ 三つの感覚があった。 一つめは、わたしの中に、どくどくと流れ込んでくる感覚……。 二つめは、床に強く押しつけられていたわたしの顔から押力が抜けた感覚。 そして三つめは、 わたしのお腹にあたっている菜切り包丁の、硬く、冷たい感覚……。 「あっ」 神さまはそう言って、自分の顔に手を遣った。 一振り目は、逆手に持った菜切り包丁を、左斜め下から右斜め上へ。 わたしがまだ小さかった頃、 父の膝の上で何度も何度も観た映画、 父もわたしも大好きだった、あの映画のワンシーンを思い出した。 わたしは今、 座頭市。 偶然だけど、パンツを履いていなかったので、更に俳優寄せで気分が上がる。 「ラナ…
~ 追憶 ラナ ~ ゆっくりと回転するステージの上で、身体を起こそうとしたら、 急な吐き気に襲われて嘔吐した。 回転しているのは、ステージではなく、 自分の頭なのだと気づき、 それと同時にここがストリップ小屋ではなく、 神さまの家だということを思い出した。 あれからどれくらいの時間が経過したのかは解らないけれど、 窓から差し込む月明かりと静けさから、 真夜中で在るということはわかった。 頭痛と吐き気が酷く、頭はぐるぐる回り続けているのだけれど、 幸い記憶はしっかりしていた……。 とりあえず、何とか上体を起こし、 あたりを見回す。 ひとまず安全。 近くに神さまは居ない。 わたしの手は、身体の後ろ…
~ 追憶 バーテンダー ~ 「なんだよおまえ……、 教える必要なんて無いじゃん……、 楽で良いけどさ......」 由子は驚いて、 というよりも、ちょっと嫌そうな様子でそう言った。 きっと私に何かを『教える』という行為を、 『プレイ』として愉しみたかったのだろう……。 本心を隠しきれない子供のような由子の瞳を見て、 私は少しだけ、申し訳無い気持ちになった。 族狩りを探して居る暇が無かったので、 某組事務所で一台ベンツを借りた。 ベンツを貸してくれた担当の人には、 とりあえずトランクに入ってもらった。 由子が私に、 「運転席に座れよ」 と、 そう言ったので従った。 「とりあえず勘で運転してみな。…
~ BARで 鯖戸&東雲坂田鮫 ~ 「良い香り………………」 ここ最近…… というか…… もうかなりの間…… スコーンとおからパウダーに.…… どハマり中…… 冬の間寒くて手出し出来なかった奴も…… 最近頻繁にイってます…… 因みにおかかには…… 季節関係無く昔からハマりっぱなしです……… 「わたしもあなたにハメられて…… もう完全に奴隷です……」 誤解を招きそうな言い方は止めてください…… 「おかか大好き♪♡♡♡ わたしはもう完全におかかの奴隷…… でも毎日あなたにハメられて 奴隷にされて居るのは事実です……」 私はいつも…… 唯々美味しいものを提供して居るだけです…… オカ…
~ 追憶 ラナ ~ だからわたしは、 自分の部屋の扉の横壁に張り付くようにして立ち……、 待った。 母を。 大好きな、 母を。 玄関のドアが開き、 そして閉まる音で、母の帰宅を知った。 母は今夜も、真っ先にわたしの部屋へと来てくれた。 わたしの部屋のドアを開け、 いつもならわたしが眠って居るはずのベッドへ向かって、 真っ直ぐに歩いて行く。 けれど、 今夜の私はドアの横に立って居る。 母の後ろ姿を見ながら、 また母と仲良くなった未来を夢想する。 わたしは先ず、 母の背中を 斜めに切った。 わたしは、台所に在った菜切り包丁を持って来て居た。 普段、三徳包丁ばかり使うので、 菜切り包丁は滅多に使わな…
~ 追憶 ラナ ~ ある日わたしは、台所で手を切った……。 野菜を切って居るときに……。 失敗したのではない。 この包丁で手を切ったら、 わたしはどう感じるのだろうか? そう思って、 切る気で切った……。 結果は思った通りだった。 今までに経験したことの無い快感が、 わたしの身体を駆け昇った。 脳が溶けかけた。 今なら父を、 努めて大好きだと思わなくても素でできる。 そう思った。 そしてわたしは、 すぐに閃いた。 母と仲良くなる方法を。 この快感を、 母にも教えてあげるのだ。 そうすれば母は、わたしに感謝し、 また以前のように、 わたしのことを大好きになってくれるに違いない。 と、 そう思った…
~ BARで 鯖戸&酒森&東雲坂田鮫 ~ 大豆を煮ながら……………… 白菜外葉を茹でこぼし…… 大豆が煮立ったら…… 灰汁を取り…… ボールにIN☆ ※この灰汁👆は天然の界面活性剤☆ 油汚れ用超絶エコ洗剤として使って居ります♪♡ 因みにパスタの茹でZIRUも同様で 油汚れや茶渋まで良く落ちます☆ 茹でこぼした白菜外葉に…… おかかをかけて…… EXVオリーヴオイルも少々……………… そこへ先程の大豆煮汁をINします☆ スープ量足りなきときは……… お水を追加☆ 煮立てたところへ……………… きしめん!!を♪☆ 投入!!☆ 手打ちのタリアテッレ=きしめん?! とろみ強めのスープにしたいか…
~ 追憶 ラナ ~ 髪を掴まれ、叩かれる……、 蹴られる……。 このときの痛みを、 わたしも……、 きもちいい、 と、 感じた……。 ラナさんはこのことを、 好きだと言って居たのだ……。 父がわたしのベッドに来なかったのは、 ほんの数日の間でしか無かった。 数日でまた、 今までと同じになった。 父に言われた通り、 わたしはそのことを母にナイショにして居たのだけれど、 母はわたしのことを、 毎日蹴ったり叩いたりするようになって居た。 父だけでなく、 母もわたしのことを、 ラナさんだと思って居るらしかった……。 わたしは母のことが好きだったし、 この頃はもうわたしにとって、 痛みと快感は完全に同じ…
~ 追憶 ラナ ~ 母が、 「忘れられるよね?」 と、 そう言ったので、 わたしは、 「はい」 と、 返事した。 結局ラナさんを刺した犯人は見つからなかった。 あれから父はずっと元気が無く、 暫く働いては辞めて、 また暫く働いては辞めて……。 そんな生活を続けて居た。 母は毎晩仕事に出るようになって居た。 わたしは髪を伸ばし始めた。 ラナさんみたいになりたかった……。 私が中二の夏のことだった。 その夜は特に蒸し暑く、 部屋にはクーラーなんて無かったし、 わたしは全然眠ることが出来なかった。 父がわたしのベッドに来たので、 「どうしたの?」 と、 訊くと、 「母にはナイショにしておくんだよ」 …
~ 追憶 ラナ ~ 朝から多くの警察関係者が父のストリップ小屋を出入りし、 夜の帳が降りた後も、まだ騒がしさが完全には消えては居なかった。 その日ストリップ小屋は臨時休業となり、父はずっと泣いて居た。 わたしも父と一緒に、ずっと泣いて居た。 数日後に父のストリップ小屋は通常営業を再開したのだけれど、 客足はかなり遠のき、 その後もそれが回復する事は無かった。 ストリップ小屋が閉店した後、 今までわたしと遊んでくれて居たお姉さん達が 誰も居なくなってしまったので、 わたしは随分と暇だった。 何もすることが無くて、 独り部屋の隅で座って居ると、 どうしてもラナさんのことを思い出してしまう……。 わ…
~ BARで 鯖戸&酒森 ~ アーモンドのお花って桜よりイケちゃってない? なんて思ってんの私だけでしょーか?…… 好きです♪ アーモンド♡ 「桜と違って毛虫も付かないしね…」 本日は………… ビッグニュースが在ります…… 遂にケバメーマー結実!! 「小っさっ!! そんなの全然ビッグニュースじゃないよっっ!!」 …………………… それでは…… この流れで………… 本日も………… ※最強雑草の野蒜!!👆👇玉葱価格高騰じの救世主?!☆ お料理タイム☆ いかさせていただきます☆ 今回は…… 久し振り回鍋肉です☆ 「久し振りかなぁ?……… しかも………… それ以前に………… どーせ今回も…… 回鍋肉じ…
~ 追憶 ラナ ~ 目を開けると、 わたしはステージの上だった。 ゆっくりと回転するぼやけた情景を見ながら、 わたしは、 自分がまだ小さかった頃のことを思い出して居た……。 わたしが物心ついた頃、 父はストリップ小屋の経営者で、 母はストリッパーだった。 父も母も、他のおねえさん達も、 小さなわたしにとても優しく、 いつもかわいがってくれたのを覚えて居る。 その中でも特にわたしに良くしてくれたのが、 ラナさんというおねえさんだった。 ラナさんは色白で、 真っ黒なストレートのロングヘアーがとても似合って居る スレンダーな美人さん。 わたしはラナさんのことが大好きだった。 父のストリップ小屋では様…
~ 追憶 武仲 ~ 「ここから凄く近いよ。 地図描くからペンと紙ちょうだい」 理科の先生がササッと描いた地図を見た由子さんが、 「滅茶苦茶近所じゃん……」 とても驚いて居る様子だった。 いったい何の話しをし始めたのだろうか? ここであいつがくちを開く。 「ねえ、院長のとこ行くんでしょ? 一緒に行くよ?犬とも遊びたいし」 「ああ、そうだな、 お前の女は絶対に行きたくないだろうし、 そこに居るヘンタイくんも 今日はもうヘトヘトだろうしな」 なかなか酷い言い方だけど、正直その通りだった。 いや……、 俺はヘンタイなどでは無い。 ヘトヘトのほうがその通りだという意味だ。 俺は今日、本当に死んでしまうの…
~ BARで 東雲坂田鮫 ~ あんなに沢山実って居た柑橘も…… オレンジ系は収穫がほぼ終了し……… あと樹に実って居るのは柚子と大和橘と…… それに……… 金柑が少しだけ……… それ…… ゆで卵ですよ?……… 黄身だけの部署移動で………… 今夜のTKG☆ ※このヨーグルト👇は自家製です☆ つくりかたは超簡単☆ 土鍋で温めた牛乳もしくは豆乳に(どっちを使う場合でも濃ゆいやつをチョイス) 市販のプレーンヨーグルトをINして(分量は適当) てきとーに混ぜてから一晩放置しておくだけ♪☆ 超アバウト……………… アバウトなつくりかただから固さとかいつも違うけど………… 今回の出来は素晴らしかったのでご紹…
~ 追憶 武仲 ~ 「ただいま。 ラナのやつどんな感じ?」 バイトを早めに切り上げて帰宅してきた由子さんがそう言うので、 「全然起きてこない。ずっと寝てるよ」 と、 そう答えた。 「ちゃんと水分取ってるか?」 「水筒見たら全然減ってないみたいだったから、 二回くらい無理矢理飲ませた」 「そうか……」 「ラナの怪我ってどんな感じなの?」 「ああ……、 怪我はたいしたこと無いよ。 打撲と、左耳の鼓膜がたぶん破れてるみたいだけど、 どっちも放っときゃ治る」 「え?あんなに血塗れだったのに?」 「ああ……、あれはラナの血じゃなかった。 怪我よりも急性アルコール中毒のほうが心配だったんだよ。 まあ、もう…
~ 東雲坂田鮫さんのリスクマネジメント ~ あなたは…… コチ(鮲)という名の危険魚を…… ご存じですか? コチ(鮲)の棘には…… 毒がある…… しかも…… その魚体は…… 桜葉と酷似して居る為…… ややもすれば………… 道明寺団子を…… 乗せてしまいがち……… ♡ ……………… TO BE COMUGIKO 気を付けて~♪♡ Special thanks to miona The standard.
~ BARで 鯖戸&東雲坂田鮫&酒森 ~ 早朝から焼き上げた食パンを…… 自分で焼いた風に見せかけたいなら……… せめて袋から出しとけよ…………………… 卵焼きの………… サンドウィッチって……………… 美味しいよね☆ 「定番のツナサンドも……… 間違いなく美味しいよねっ♬♡♡♡」 ナイス魚介サンド♪♡……………… しかし……………… 棕櫚さんが来てしまうとは………………………… 何とか独り占めする方法をみつけなくては………………………… 二種類の美味しいサンドウィッチは……………… 圧をかけてからカットすると……………… こうなる☆ 藤子も棕櫚さんも……………… よく食べる女…
~ 追憶 ラナ ~ 左の耳がキーンとなって……、 音の出た場所が……、熱い……。 「お前、僕の話聞いて無かったのか? くちごたえするなって言ったよな?」 昨日に続いて、今日も滅茶苦茶ついて居る。 数時間前に私が思ったことが、 間違いだったということに、今気付いた。 「吞め」 私が頬に手を当てて下を向き、 黙って居ると、 私の視界に影が入る。 「ごめんごめん、ラナちゃんは甘えんぼさんだねぇ」 神さまはそう言ってグラスのウイスキーを煽り、 すぐわたしにキスしてきた。 突然わたしの口内に流れ込んできたウイスキーの、 アルコール度数の高さに思わずむせ込んだところで、 また殴られた。 「お前、いいかげん…
~ 職場で ~ 「ねえ……………… 酒森ぃ…………………………」 「はい?」 「わたし…………………… バーテンダー・・・殺ってきた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ねえ………………………… このおにぎりあげるからさぁ…………………………………… 遺棄しに行くの……………… 手伝ってくんない?」 「鯖戸先輩………………………… もうちょっと明るい嘘にしましょうよ…………………… ブラック過ぎるし……………………. それに………… 無いことも無い話しだから………………………… 嘘なのか………… ガチなのか………… 解りづらいです…………………………………………」 【TAKE2】 「こち…
ある日山間の道を北北西に進んでいった。一軒の家があった。何かが私の心を捉えた。停車し歩んでみると窓辺に人形のような顔が見えた。その刹那背後の建物が忽然と消え、木に、電線に、無数の鳥が舞い降りた。友人の前田に助けを求めようと電話帳でMのページを検索したが、す
~ 追憶 ラナ ~ 昨日に続いて、今日も滅茶苦茶ついて居る。 神さまからのメールが届いたときには、そう思って居た。 昨夜はあのひとに遊んでもらえた上に、 美味し過ぎるお料理までつくってもらえた。 あのときみんなが手を上げたので、 私も反射的に手をあげてしまったのだけど、 手をあげてしまったすぐそのあとで、 自分の胃に、 最早別腹が存在できない程のキャパシティーオーヴァ―で 食べ物が詰まって居るということに気が付いた……。 だけど折角あのひとが……、 折角あのひとが、私の為に アイスを取りに行ってくれると言って居るのだ……。 今更断れる訳が無い。 私は……、覚悟を決めざるを得なかった……。 けれ…
~ BARで 鯖戸 ~ おからと…… 小麦粉を…… お水で捏ねて…… 寝かしておきます…… 寝かして居る間に…… スコッチで…… 柑橘アペロからの~~☆ オレンジ・ブロッサム~~~っっ☆ 「どーしたん? めっちゃテンション高いやん……」 声にだしてねーんだからスルーしとけって…… 絞りたてでつくると…… 「旨いに 決まってるよ~~~っっ!!!♫♡♡♡♡♡」 お前のほーが10倍テンション高いやん…… 棕櫚さんが呑ってる間に野良生え人参収穫して来ました…… ※こんな感じ👆の子達ならまだまだそこら中に沢山生えてます☆ 葉っぱは茹でこぼし…… 冒頭の生地を~~♪☆ いつもの萬古焼に~~~っっ♬☆ 「や…
~ BARで 鯖戸 ~ 柑橘ピールのサファイア漬けは……… 本年度と前年度で……………… こんなに色が違います……… 「ホントだ……… 全然違うね………」 今回は前年度分の瓶詰め模様をご紹介☆ 例年だと……… 小瓶に移して……… こんな感じで…… 地道な油膜除去を行うのですが……… ※柑橘ピールから出る油ってけっこう凄いんです……… 今回は……… 思いつきで…初めて殺る方法を……… 一旦ペットボトル詰めして…… このまま暫く休ませました……… そして…… 数日後……… 油分が分離したところで……… 殺ります……… このあたり………… ※液面油分だけで無く 沈殿物も避けた中間の クリアな部分だけ…
~ 追憶 武仲 ~ インターホンが鳴ったので見に行くと、 女の子が立って居た。 知って居る顔だった。 前にもここへ来たことが在る女の子だ。 「由子さんは?」 「今夜はバイトだよ」 と、 俺がそう答えたらその女の子は、 俺の身体をするりと避けて、 黙って部屋に入って行った。 由子さんとつきあうようになってから、 というか、 初めてこの、由子さんのタトゥースタジオ兼自宅に 連れてこられたときから、 ここが俺の住む場所になった。 由子さんが、 そうしろと言ってくれたのだ。 俺はもう、パンを盗むこともしなくて良くなった。 これも、由子さんがそうしろと言ってくれたのだ。 「対価は貰うけどな」 そう言って…
~ 追憶 バーテンダー ~ 最中女がくちを開く。 「由子のヤツ……、随分…と……愉しそう…だ…ね……。 武仲君も…元気そうで……よかっ……た……...」 「前にも言ったろ? 死体が急に喋りだしたらびっくりするからやめろって……」 死体は声を出さずに笑った。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 翌日の朝学校で、 教室に入ると武仲と目が合ったのだが、 何故か武仲は、 スっと視線を逸らした……。 私は、 そのまま机に突っ伏して狸寝入りを決め込もうとした武仲の頭を掴み、 強制的に目を合わさせた。 「何故目を逸らす?」 「……な…なんていうか……、もしかしたら……、 お前が、怒ってるんじゃないかと……、思っ…
~ BARで 東雲坂田鮫 ~ 今回は大豆煮ZIRUの有効活用法についてお伝えしたい……… コチラ👇は白菜とおかか……… ※この後火入れするので 白菜の火入れに関して有無は問わないが クタクタの白菜を好むなら 事前の予火入れがオススメ☆ 今回は予火入れ在り♡ 大豆を煮る際昆布を入れて居るので コチラには入れて居ないが 大豆を煮るとき 昆布を入れ忘れたならここでIN☆ そこへ大豆の煮ZIRUをIN☆ ※余談ですがこのとき数種類の作業を同時に行って居ます……… なのでボールにワンクッション置きましたが………… 具材 煮ZIRU共に フライパンや鍋に直準備でも全然構いません☆ 同時進行でお米を炊いたり…
~ 追憶 バーテンダー ~ 図太かったり 普通だったり ピュアだったり……、 わけわかんないな、こいつ……、 と、 そう思った。 天井近くに在る、光を取り入れるための窓を見上げた先には、 雲間に見え隠れする幾つかの星が、 まるでゆっくりと 自らの力で……………… 点滅して居るかのように見えた………………。 「腹減ってんだろ?パンしか無いけど食べるか?」 「え?あ、良いんですか? はい、食べたいです。パン………、 好きです………………」 由子は全身刺青の長身で、 目付きは鋭め。 一見かなり恐い感じだが、 実はとても優しい。 それにしても武仲……。 不思議な奴だ……。 由子のヴィジュアルを見ても全…
~ 追憶 由子 ~ 嗚呼……、 たまらなく眠い………。 折角お昼寝をしようと思い、 ベッドに倒れ込み、 ウトウトとしかけたところで電話が鳴った……。 昨日、 偶々通りかかった交番の中に居た警察官の顔に見覚えが在った。 記憶を辿ろうと思ったが、 その前に思い出した。 バイト先の御常連さんだった。 私は、ちょっとからかってやろうと思い、 そっと交番に入って その警察官を後ろから縛り上げ、 目隠しと猿轡もした。 私の顔は見られて居ない。 警察官は、 かなり大きな恐怖を感じて居る様子で、 抵抗するそぶりも見せたが……、 私が奥の部屋へと引きずって行き、 上着をめくってから、そのミミズ腫れだらけの背中を…
~ 追憶 理科教師 ~ 今日は珍しく、武仲君の心が読める……。 いつも私の授業中、 武仲君の心の中は、 私とあの子が一緒に居るところを詳細に思い出すことに、 その面積の全てが使われて居た。 だからこれまで武仲君の、 それ以外の、通常の心を読むということが出来なかったのだ……。 私は他人の心を読むことが出来る。 読む、というのは文字通りのそれで、 聞こえたり感じたりするのでは無く、 本当に文字として確認出来るという意味だ。 その文字は、その人の傍に浮いた状態で、 パッと現れ、そしてまたすぐにパッと……、 消えてしまう。 それは、本当にすぐ消えてしまうものなので、 本当にその人の心が読みたい場合は…
~ 追憶 バーテンダー ~ ブルーシートに包まれた大きな荷物を、 二つワンボックスの後ろに積み込み終えた由子は、 「そんじゃぁ行こっか」 と言って口角を上げた……………………………………… 病院に着き、 前回同様由子が電話をかけると、 出迎えてくれたのは院長では無く……、 あのときの犬だった……。 由子は気付いて居ないらしかったが、 あのとき歯科医師のところに居た犬だ。 ワンボックスの後ろに積んできたものは、 今回も担架を使って、院長と二人で運んだ。 運びながら犬のことを尋ねると、 「急に飼い主が居なくなったあの子が不憫に思えてね」 「本当は?」 「以前から狙ってたんだよ」 院長は声を出して笑…
~ BARで 鯖戸&東雲坂田鮫 ~ ………………………………………… ……………………………………………… 「棕櫚さん……………………… 不安なんですね?」 …………………………………………… 「何言ってんの?…………………… そんなの当たり前じゃん………………………………」 「安心してください♪♡」 「いやいや…… お前明らかに………… 穿いてないじゃん…………」 「そういう安村的な意味合いではなくって……… 棕櫚さん……… バーテンダーさんが言ってたんです…………… パスタは…………… 跳ねて当たり前だって………………」 「?!」 「そして…………… パスタだけで無く…………………… それ…
~ 追憶 バーテンダー ~ 「由子ありがとう」 「べつにたいしたことじゃ無い」 由子に電話して、事情を説明しようとしたら、 「行けば良いんだろ?」 と言って、すぐに来てくれた。 まるで私からの電話を、 すぐ近くで待ってくれて居たかのような迅速さだった。 今回由子が乗ってきた車は、前回とは違う車種だったが、 同じくワンボックスで、 もちろん族狩りから狩ってきたものに違いなかった。 先に高校生らしき男達七体を積み込み、 眠って居る武仲をその上に置いた。 あの後武仲はぐっすりと眠ってしまい、 その後どれだけ揺すっても起きないのだ。 由子が電話をかけだした。 相手はもちろん、あの病院の院長だ。 私は電…
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 交渉に於いて 心に留めておかなければならないことの一つとして 断られる可能性というものがある…… その為 交渉時には 断られたとき次にどうするか? ということを 事前に考えておかなければならない……………… 今回は 最悪でも二度断られるまでで 欲しいものを確実に手に入れることのできる交渉術を お伝えさせていただこうと思う………………… 今回は万人に解り易いよう 身近なもの 『アイス』を例に挙げて ご説明させていただく……………… ※今回例に挙げるアイスは粉状のものでは無く スーパーやコンビニでも入手可能且つ合法なものを選択 先ず 第一の交渉に於いては ストレー…
~ BARで 鯖戸 ~ 一月も…もう終わる………… さすがにもう全盛期の甘さには到達できぬ無花果………………… 「もうラストかな?」 「青いのならまだ少しだけ在るよ?……」 「マジ?!」 青いのや固いのを………… 茹でこぼし………… 自家製の激旨生醤油でちゃかちゃかっと………… 和えておく…………… バーボンコーヒーで………… 冷えた身体を温めてから…… 旬の柑橘で………… カクテルを……………… 今回のTKGは………… こんな感じ………… 今夜の棕櫚さんは………… とても芋焼酎カクテルな気分だと思うから………… 連チャンで……………… 「旨~い♡旨~~い♡♡」 あなたが落としたTKGは金のT…
~ 追憶 バーテンダー ~ 私は一か八か正面から真っ直ぐ歩いて行くことにした…………………… その代わり……… 心を無にして……… 完全に気配を消して行く……………………………… 完全に気配を消し去れば たとえ正面から行ったとしても………… おそらく奴らには気付かれずに近付くことが出来………… 独りずつ順番に片付けることも可能なはずだ…………………………… 私はアイスピックの柄を左手の平に当て ニードル部を人差し指と中指の間から出すように持ち替えた…………………… これはあのとき、芳田達を片付けた後に思いついた持ち方で ニードルこそ一本だけしか出て居ないが イメージ的にはベアクローのつもりだっ…
~ BARで 鯖戸 ~ 今回もスーパー山で椎茸を収穫して来ました故… もちろん… お外で天日干し………… 干してる間に今回は……… 肉食ガテン系の…… 回鍋肉風………… ストックヘルパーを用いて……… 光速調理……… . 「光速は言い過ぎじゃない?……」 ※ストックヘルパーは 色々なハーブや調味料と 具材も少々INした濃縮タイプで 事前につくって冷凍保存して居ます☆ これが在ると 忙しい時でも素早い調理が可能なので重宝します♡ ポコンとIN👆してガシュガシュ👇するだけ…… ストックヘルパーが在ると…… 本当に楽ちんで…… スピーディーな調理が可能なのです…… ※冬期の冷たいお皿…
~ BARで 鯖戸 ~ 今回は 簡単なたがねのつくりかたと その利用方法を公開することにいたしました……… 皆様のお役に立てば幸いです……… それでは簡単たがね餅のつくりかた……… ご説明させていただきます………… 先ずは 餅米を炊きます………… 私の場合は セラミック製のお鍋とストーブを用い 美味しさの為に 2~3割の白米も混入して炊いて居ります………… 「餅米高いからケチっただけかと思ってた……」 …………………… 蒸らしが終わったら炊きたてを食べましょう……… 炊いただけの餅米も凄く美味しいです………… 「うん♡旨い…もぐ……」 しかし今回は…… 沢山食べたい気持ちを ぐっと堪えて…………
~ 追憶 バーテンダー ~ あれから、武仲とは...... 目が合えば言葉を交わすようになった。 話しの内容はたわいもない、 特段話さなくてもいいようなものだったが、 元々武仲のことを悪くは思って居なかった私は、 気分を害することもなく、 極々普通に、極々自然に話して居た。 ただ……、 武仲はあの女子生徒のことを好いて居たので、 時々その女子生徒の話をする……。 今彼女は何処に居るのだろう? 何をして居るのだろう? 本当に美術教師とかけおちしたのだろうか?……。 もちろん私は、 武仲が抱いて居る疑問、 その全ての答えを知って居る。 知って居るが言えるわけは無い……。 武仲の目を見る。 さすがに…
~ 追憶 バーテンダー ~ 女の部屋で本を読んで居た。 由子が女を診察して居る間、 いつからか私は、本を読みながら待つのが常となって居た。 女が料理をして居るところなど見たことは無いが、 女の部屋には料理の本が沢山在った。 日本料理の本は一冊も無く、 ヨーロッパ系の料理本が多い。 本に載って居る写真は、どれも美しく、 シンプルな料理にも芸術性が感じられ、 私はいつも飽きずにページをめくることが出来た。 中でも、特に私が興味を惹かれたのがイタリア料理の本で、 写真の美しさだけで無く、 料理の製法やそのあらましまで、 本の内容全てに心惹かれた。 イタリア料理はシンプルなものが多く、 私にもつくるこ…
~ 終わらせ時が難しい二人 鯖戸&酒森 ~ 前日に鶏胸肉の表面を熱湯でアク止めだけしてINして……… こんな感じから……… ストーブにて火入れ……… からの毎夜ルーティン毛布巻きでエコ調理…… さてどーなったか…………… とりあえずサラダと水分補給から……… 水分補給後に確認したこんこん煮は…… こんな感じになって居ました………… ということでこの日も……… こんこん行かさせていただきます………… もうかなり烏賊化が進んで居ます……… 様々な具材のどれもコレもが…… 「ハンパ無いしゅみ方だね♪♡」 「はい……」 この年末年始は酒量がハンパ無かったので……… この日はカモミールティーをメインドリ…
~ 追憶 バーテンダー ~ 「けっこう痛いだろ」 由子がそう言うので、 「思ってたよりはね」 と、そう答えた。 あの日由子にインレーをはめ直してもらった後、 私もその蛇が欲しいのだと、 由子に伝えたのだ。 「いいけどプールとかどうすんの?海水浴とか銭湯にも行けなくなるよ?」 「泳ぐの下手だから大丈夫」 由子はわざとらしく眉間に皺を寄せてから、パッとその表情をやわらげ、 「泳ぐの下手なのに銭湯なんか行ったら恥ずかしいもんな」 と、言った。 お互いにツッコミは入れず、 笑い合うことでそれとした。 軀の何処へ入れるのか、どんなデザインにするのか、 これから一生付き合っていくことになるのだからと、 細…
~ 未だ正月を引っ張る女達 ~ 前日に蒟蒻等追い……… こんな感じにセッティングされたこんこん煮……… ※先日もお伝えしましたが こんこ具材を追う程に塩分濃度が下がって行くので 毎日お味噌やお醤油も追って調整して居ります♡ 今期は自家製の赤味噌仕立てにハマって居り 追いまくり中の酒森さん☆ ここから…… 毎夜のルーティンと化して居るストーブでのエコ調理………… からの毛布巻き…… 翌日はお仕事が早く終わったので 行きつけのBARへ 酒森と共に新年のご挨拶へ……… 久し振りに愉しむ…… バーテンダーのカクテルは………… 「はい どーぞ」 私達は……… 危うく………… 気絶するところだった……………
~ 追憶 バーテンダー ~ 患部を消毒しながら由子が言う……… 「お前の男に殺されかけたんですけど」 「イテテテ……」 消毒液が滲みたのだろう…… そう言いながら笑う女…… 縫合後 丁度二十四時間が経過して居た……… そのとき私は くちを開けて洗面所の鏡で左下の奥歯を見て居た…… 綺麗にはまって居る…… 噛み合わせも完璧だ……… 「由子ありがと」 私はそう言って由子を見たのだが 由子は女の患部を写真に収めることに相当集中して居るらしく 私の声など全く聞こえて居ない様子だった……………………………… ガトーショコラを買ったのは 単に私の好みだったからなのだが……. 由子は…… 「ちゃんとあの女の…
~ お正月の風景 酒森&鯖戸 ~ 元旦は初詣の後でキノコ狩りに行って来た…………… デカくて…… ヤバくて……… 美味しい…キノコ…………… タオルケット:1枚 バスタオル:8枚 ハンドタオル2枚 合計支払金額…¥1,100 酒森…… ハンパ無い……………… 戦利品の枚数確認後………… 正月パーティーへ突入です……… 前夜に色々追った『こんこん煮』は… 翌日こんな感じに育って居りました………… スタートこそこんな感じでしたが…… やはりお正月はお正月らしくということで…… 純米古酒の熱燗を用意しました……… こんこん煮と熱燗…… 勿論相性は…… 抜群です♪♡ どんどんそのかさを減らすこんこん煮…