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恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…20
「そうかぁ~珍しい魚が、一杯いただろ?」 ニコニコしながら、じいちゃんはジュンペイの頭を軽くポンポンとたたく。「うん!」完全にじいちゃんに甘えるポーズで、ジュ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…19
そこには、裕太たちが中断していたテントが、完成していた。大きな枝を組み合わせて、シュロの葉を幾枚も重ねて、ツルでしっかりと縛っている。しかもその側に、幾つも…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…18
「何だよ、この魚!」 グロイなぁ~ジュンペイが大げさに、顔をしかめてみせる。「知らないよぉ。これって、食べられるかなぁ」ジュンペイにとっては、食べられない魚は…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…17
「ほら、ボーッと突っ立ってないで、お前たちも釣りなよ!」 釣らないと、メシ抜きなんだぞ!ジュンペイにとっては、食事抜きなど、とても考えられない一大事のことのよ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…16
「じゃあ、これ、やってみて」 ニコニコしながら、颯太はジュンペイに、釣り竿を手渡す。「なんだ!エサがついてないじゃないかぁ」案の定、文句を言うけれど…噛んでい…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…15
颯太が座る岩場の側で、裕太も水面をじぃっとにらみつける。青色のヒラヒラした魚を見つけると、とりあえずえぃっ!と、モリを突き立てる。 「何をしているんだ?」 …
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…14
さすがに、南の島だ。水が透明で、中まで透けて見える。裕太たちの住む島と違って、見たこともない極採色の魚が泳いでいる。「ねぇ、あの色! ホントに食べられるのか…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…13
「腹減ったなぁ~」 いきなり大きな声で、ジュンペイが騒ぎ始める。実のところ裕太と颯太も、さっきからお腹の虫がグーグーと合唱を始めているのだ。「だったら…先に何…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…12
「ほらね!」 ジュンペイが勝ちほこったように、裕太に言うと「まぁ、ユウタも、頑張って探せよ」なぜか上から目線で、そう声をかける。このまま言われっぱなしは、くや…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…11
「まずは、テントに使えそうな木を探してくれ」 ハキハキと、じいちゃんが言う。「どのくらいの大きさ?」じいちゃんの顔色をうかがいながら、裕太がさり気なく聞く。「…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…9
「あっ」 そうなんだぁ~そう言われれば、そうかもしれない。上から見て、すさまじい数だったから、おそらく水場も、あの鳥で占拠されていることだろう…「だったら、ボ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…8
大きな羽を広げた形をした島の周囲で、たくさんの茶色の影が動いている。「あれって、もしかして…」裕太が声をもらす。「そうだ、あの島だよ」二人の会話が聞こえたの…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…7
「あの鳥…どこかに向かってる」 じぃっと下を向いたまま、ジュンペイがつぶやく。まるで心を奪われているみたいだ。「そうか?」 どれどれ早速じいちゃんも、鳥の行方…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…6
「今日は、旅日和だなぁ~ 本当に、気持ちのよい天気だ」 嬉しそうにじいちゃんがそう言うと、大きく手を広げる。(そんなことをしたら、落っこちちゃうよ)裕太はハラ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…5
「そうだなぁ~もしかしたら、巣に適した場所を探しているのかも しれないなぁ」 じいちゃんは少しも、ふざけた様子はなく、淡々とそう答える。「もしかしたら、君たち…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…4
「キミは本当に、よく気が付くんだなぁ」 じいちゃんの言葉に、ジュンペイはすっかり舞い上がって、嬉しそうに、コクンコクンと大きく頭を振る。裕太としては、あまり面…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…3
「なんだ、知らないのか?」 ジュンペイは、小さな身体を思いっ切り背伸びをするようにして、裕太に向かって話しかける。「翼竜というのはねぇ~翼のある恐竜のことなん…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…2
「ねぇ~あれって、なに?竜?」 無邪気な声で、ジュンペイが尋ねる。「いやぁ、竜というより…鳥?」わずかに羽根らしきものが、見えるような気がする。「でも…鳥にし…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…1
例のお守りという黒い石は、今のところ、何の役にも立っていないようだ。せめて、ナビの機能があるとか、これからの道筋を教えてくれるとか、何か役に立ちそうなところ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…57
ヘンだ…裕太は、そんなじいちゃんのことを、奇異に感じる。「オジイサン…裕太がね、あの島はこの近くか、と聞いたんだよ」颯太が助け舟を寄こす。 じいちゃんはなぜ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…56
「さぁ、行くぞ」 じいちゃんが再び、その石を首にかけると、二人をうながす。何となく、まだ納得出来てはいないけれど…置いて行かれるのは困るので、従うしかないよう…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…55
「へっ?ブラック…なに?」 そんな名前、聞いたこともない。いきなりビジュアル系のバンドみたいな名称に、裕太は戸惑う。「だから~ブラックロゼアンだよ」仕方がない…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…54
「お守りって…これが?」 このゴツゴツとした、黑くて重たい固まりが?どう見たって、お札やお守りのたぐいには、到底見えない。「お守りって…こんな形をしていないよ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…53
「そうかなぁ」 ただジュンペイだけは、二人には反対だ。「案外賢いんだぞ、竜は… ちゃんと、こっちの言うことも、理解しているし」二人に向かって、力説する。「そう…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…52
「あれっ?」 裕太が思わず、声をもらすと「どうかしたか?」颯太が裕太に、声をかける。「いや…」何と返せばいいのか、わからずに、裕太は言葉を詰まらせる。「先生た…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…51
「さぁ~それは、どうだろうなぁ」 じいちゃんは、さして何も気にしてはいないようだ。何となく、モヤモヤとした気持ちのままなのだが…目的地である無人島を、一刻も早…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…50
チカッと、頭上が光ったような気がする。颯太がそちらを見上げると、ガサガサッと茂みが揺れる。「ソウタ…何をしているの?置いていくぞぉ」裕太が颯太に、声をかける…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…49
「あっ、そうだ…さっき渡されたものって、何だろうなぁ」 はぐらかすようにして、「どれどれ」とじいちゃんが手を開く。「おっ」「なに?」「それは…何に使うもの?」…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…48
「おい、離せよ! 見えないじゃないかぁ」 ジュンペイに向かって、裕太が声を上げる。颯太は静かに、じいちゃんの手を見つめている。「ねぇ、さっき。鳥の島って言って…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…47
「だって…初対面で、まかせると言われるなんて… よっぽど信頼しているっていう証拠じゃあないかぁ」 ジュンペイが、やたらとじいちゃんのことを持ち上げている。(じ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…46
(なに?何を頼まれたの?) 裕太の中で、疑問が膨らむ。(あの人は、何者?じいちゃんとは、どういう関係?)しかも、何を手渡されたのか…ここからは、よく見えない。…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…45
「ヤツらが…この島に現れたんだ」 いきなり謎の男が、誰にともなくつぶやく。「ヤツら?」それは、誰のことだ、と思うけれども。男はそんな裕太のことは無視して、じい…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…44
「え~っ」「リゾート開発?」 想定外のスケールのデカイ話に、裕太としても、手も足も出ない。「こんな所に、リゾートホテルが出来るの?」「人が来るかなぁ?」わざわ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…43
じいちゃんは、すごいなぁ~思わず裕太が、感心してじいちゃんを見上げる。「あの~あんたたちは、竜の島から来たのかぁ」じいちゃんに向かって、そう言う。「そうだ」…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…42
「あっ」「うそっ」 誰も、期待してはいなかった。だが本当に、誰かが下りて来た。「まさか、さっきのサル?」目で追う裕太が、思わずつぶやく。「よく見てみる。人間だ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…41
「おーい、ニンジャ! ボクたちは、たまたまこの島に来ただけなんだ。 もしもニンジャの大切な場所を、荒らしたのなら… ごめん! でも…ボクたちは、あの竜の島に行…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…40
(あっ、やっぱり…何か、いる?」 裕太はからかわれるのを承知で、ニヤリと笑う。「えっ」裕太は思わず、音のする方へ目を向ける。 ガサガサ ガサガサ…これは夢では…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…39
「ねぇ~誰か、いるの?」 いきなりジュンペイが、声を張り上げる。「おい!いい加減にしろよ」 ホント、手が焼けるなぁ~一体何を、考えているんだ?裕太はイライラと…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…38
「へぇ~そうなんだぁ」 ジュンペイは、ただそれだけを言うと、再びスタスタと歩き始める・「だったら…何をしに来たんだろう?」珍しくジュンペイが、真剣に考え事をし…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…37
「ねぇ、ホントに行くの?」 裕太から言い出したくせに、あえてジュンペイに向かって確かめるように言う。「なんだよ」クルリとジュンペイが振り向くと、「じいちゃんが…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…36
「だけど、ほら、そろそろ向かわないと、また時間を食って しまうから…」 こんなことを言ったって、きっとジュンペイは納得してくれないだろうなぁ~と、裕太は思うけ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…35
「あ~あ!だから言いたくなかったのにぃ」 そう言いつつも、じいちゃんは決して、怒っているわけではなさそうだ。「手紙って…何て書いてあったの?」 じいちゃんって…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…34
「まぁ、その誰かさんは…かなりの人嫌いだからなぁ~ ある意味、正しいかもしれないなぁ」 いきなりじいちゃんが言い出す。「なんだ、知っているの?」思わず裕太は、…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…33
「だったらそのニンジャは、どこにいるんだろう」 ポツンと裕太が言う。「だから、それを探しているんだろ」颯太が、裕太に向かって答える。「そうだなぁ」だけど、一体…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…32
「えっ?違うの?」 どういうことなんだ?「サルの他に…誰かいるの?」裕太の問いに、じいちゃんは「うーん」と考え込む。「それはまだ…よくわからない」なぜか急に、…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…31
「えっ、大丈夫なの?」 いきなり、飛びかかって来たりはしないか…と、裕太は気になるけれども…「たぶん、何もしなければ、大丈夫だ」じいちゃんは頭上のサルに向かっ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…30
颯太はニッと笑うと、「竜なんじゃない?」楽しそうに答える。「何だよ、ソウタまで」ここにきて、颯太が明るくなってきたなぁ~裕太はそう思う。それって、ジュンペイ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…29
よく見ると、ジュンペイが見付けた白い皮のようなものは、他にも落ちている。じいちゃんは、それを拾い上げると…「ここは、竜の住処なんだろうなぁ」淡々とした口調で…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…28
「だけど、もし…いなかったら、どうするの?」 じいちゃんは、ジュンペイには甘いんだよぉ。不満そうに裕太がするけれど、「たぶん、どこかで…ワシらのことを見ている…