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恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…65
ひゅん!ジュンペイは再び、釣り糸を下の方に放り投げる。(まったく…何やってるんだろうなぁ)裕太は、颯太の方を振り返る。好きにさせてやれ颯太は口パクで、裕太に…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…64
釣り糸には、何かがぶら下がっている。「なんだ?」目ざとく颯太が、それに気が付くと、釣り糸に近付く。そこには、赤い実が結び付けられている。「二人分だよ。そんな…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…63
頂上に向かうには、かなり急な斜面を登らないといけない。木の根っこが、縦横無尽に張り巡らされている。「足元をよく見ろよ。すべるぞ」颯太に向かって、声をかける。…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…62
「えっ?なになに?」 すぐに颯太が、裕太の隣に来て、その正体を見きわめようとしている。「あれ」裕太がまっすぐに、山の頂上を指し示す。「えっ、なに?」颯太は目を…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…61
おい、ちょっと!一人でさっさと、行くなよぉ。ここではぐれたら、厄介なことになる…そう考えた裕太は、「仕方がないなぁ」あっさりと折れる。「行こうか」颯太が裕…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…60
何があるんだよ、一体!肝心なことは、何一つ、じいちゃんは教えてくれなかった、と今さらのように思う。「いいんじゃあないかぁ~面白そうだぞぉ。 そうやって、探し…
東北の日本海側には島が極めて少ない。有人離島という意味では山形県の飛島だけである。新潟まで行けば佐渡島という大きな島があるし、東北地方でも太平洋側の岩手県と宮城県には多くの島がある。でも日本海側には小さな無人島ばかりである。週末の土曜日、湯野浜温泉を出た僕は、同じ鶴岡市にある白山島という無人島に向かった。海岸から橋を渡って徒歩で渡ることのできる島である。渡るのは今回が初めてのことだ。雰囲気たっぷりの朱色の橋は200mくらいの長さだろうか。この姿、どこかで見たことないだろうか。千と千尋の神隠し?、違います。江ノ島である(笑)。この島は一部で「東北の江ノ島」と言われているのだ。先日掲載したハチ公像…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…59
「さぁ?何があるんだか、わかんない。 何か見つけたら、教えて欲しいと言ってたよ」 それでも裕太は、素直に打ち明ける。「へぇ~そうなんだぁ」ジュンペイはじいちゃ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…58
「いっそのこと…この島にズーッと住んじゃおうかなぁ」 裕太は思いっきりボヤく。「いいけど…ゲームもテレビも、見られないけど、それで いいのか?」ヘラヘラしなが…
無人島に一人で行くとき、3つ好きなものを持っていけるとしたら、何を持っていきますか?
この質問は、サバイバル重視か娯楽・心の安定重視かで答えが変わりますが、**無人島に一人で行く**という前提で「実用性」と「精神的な支え」の両方を考慮すると、次の3つを選びます: --- ### 1. **ナイフ(多機能ナイフ)** * 食料を調達したり木を切ったり、自衛のためにも使える。 * サバイバルで最も重要な道具のひとつ。 --- ### 2. **防水の火起こしキット(ライター+火打ち石)** * 火を起こせれば…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…57
「え~っ、ダメだよ、そんなこと!」 いくら何でも、それはダメだろう…と裕太はジュンペイに向かって、声を上げるけれど…「え~っ、どうして? せっかく珍しい卵があ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…56
「何だよぉ~ケチだなぁ」 ジュンペイが口をとがらせる。「ほかにもあるだろ」こんなにたくさんあるんだ…よりどりみどり、選びたい放題のはず。ゆっくりと、卵を下にお…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…55
「うーん、そのはずだけど」 さすがに、ジュンペイも圧倒されたのか、ちょっと自信なさげに答える。卵はまるで岩に擬態しているようで、辺りの空気にしっかりとなじんで…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…54
「だれが、バディだって?」「そんなの、頼まれたってお断りだよ」 げぇ~っうんざりした顔をする裕太に対して、「息が合っているんじゃなくて…こっちが合わせているん…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…53
「もっと近くで見ようよ」 いたずらっぽい目をして、ジュンペイが裕太を誘う。「えっ?まさか、食べる気?」 あんなでかい卵を、目玉焼きにでもするのか?「まさか!」…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…52
「この島に来る途中…たくさんの大きな鳥が、この島の中心辺りに、 たむろしているのが見えたんだ」 それだけだと、ごく当たり前のことなのだろうけど…裕太がちょっと…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…51
「あぁ~卵を産むってことなんだね」 何だぁ~それなら、そう言ってくれればいいのに…小難しい言葉を使うなよぉ~裕太は、ジュンペイの方を向く。「ねぇ、恐竜にも、そ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…50
やはりジュンペイは、本気にしてもらえないことが、不満だったのだろう。「これはねぇ、恐竜の卵なんだよ!」キッパリと言い切る。「え~っ、ウソだろ」「恐竜の卵が、…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…49
「おい、あんまり強くたたくなよ! 割れたら、どうする」 裕太をとがめるように、ジュンペイが怒鳴る。「割れるわけがないだろ? 石でたたいたわけでもあるまいし…」…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…48
ジュンペイはというと、やはり木によじ登って、大きな枝にちょこんと座っている。「ねぇ~見て!すごいだろ」まるで自分の手柄だと言わんばかりに、ジュンペイは自慢そ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…47
「早く来いよぉ~すごいぞぉ!」 早く、早くと、ジュンペイがヒラヒラと手招きをしている。「まったく~ちょっとは、こっちに合わせてくれても、罰が 当たらないのにな…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…46
はた迷惑なヤツだなぁ~ジュンペイが引っかけるたびに、裕太と颯太がはずす係だ。だがジュンペイは、そんなことなどおかまいなしに、パッと釣り竿を放り出すと、いきな…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…45
「へぇ~」 ジュンペイの顔を見て、裕太はからかう気が失せてしまった。「ま、見たらわかるよ」クルンと前を向くと、再びスタスタと歩き始める。「ねぇ、ソウタはどう思…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…44
だが、ジュンペイはクルリと、後ろを振り返ると、「あ~っ、コイツ、いい加減なこと、言ってるんじゃあないかと、 疑っているんでしょ?」いきなり声を上げる。 「え…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…43
「だったら、探しに行ったらどうだ? その目で確かめたら、本当かどうか、ハッキリするだろ」 ジュンペイは挑発的に、声を上げる。売られたケンカは、買ってやるまでだ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…42
例えサル並みの運動神経だとしても、サルも木から落ちる…というし、危ないだろ!(なんで、わかんないのなかぁ)さっきから裕太はいら立ちを隠せず、ジュンペイをにら…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…41
「え~っ、それって、ホント? すごいじゃないかぁ」 ジュンペイの適当な答えに、颯太は純粋に興奮を隠せない。「ちょっと、ソウタ、まだそうだと決まったわけじゃあな…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…40
「おまえってば、本当に、臆病なんだなぁ」 ヘラヘラしながら、ジュンペイは調子に乗って、ブラーンと枝にぶら下がる。「ふざけんなよ」さすがに、裕太の顔が引きつる。…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…39
「ホントだ」 颯太に打ち明けたおかげで、裕太もすっきりとした気分だ。「早くいかないと、またジュンペイが怒り出すよぉ」おどけた顔をして、颯太が裕太に話しかける。…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…38
さて、ジュンペイはどこまで行ったのだろう?裕太はあわてて颯太と連れ立って、ジュンペイを探し始める。「きっと…この近くで、草を倒しているのか、それとも、 逆に…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…37
木の枝には、真っ赤な実がなっているのが見える。「これは…食べられるかなぁ」裕太は、颯太に確かめる。「たぶん…大丈夫と思うけど…」颯太の返事に、裕太は思い切っ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…36
「ボクたちも、やろうよ」 ソウタが、裕太に声をかける。「そうだな」ひとまずリュックの中身を片付けると、裕太はモリを、颯太はジュンペイが置いていった枝を拾い上げ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…35
「なんだ、いいのを持っているじゃないかぁ」 下におろしたリュックをのぞき込むと、ジュンペイは勝手にサッサと中に手を突っ込む。「おい、ちょっとぉ!」無断で中のも…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…34
さて、どうしよう?じいちゃんに諭されて、渋々ジュンペイがついて来ることになったのはいいのだけれど…山への入り口は、どこにあるのだろう?うっそうとした雑草に埋…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…33
「そりゃあ、そうだろ? この島のことを調査するのも、大切な仕事だ」 あまり気乗りのしない裕太の、お尻をたたく役になりきろう…と、颯太は心に決めたようだ。「そう…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…32
「山?」 何を言っているの?ジュンペイがキョトンとした顔をして、じいちゃんを見る。「海を探さないの?」いかにも何か見つかりそうなのは、あの海の底じゃないか、と…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…31
「こんなの…ちょっと修理すれば、誰にだってできるさ!」 あんまりジュンペイが、じいちゃんの後を追いかけ回すせいか、さすがにじいちゃんは、うっとおしくなって、面…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…30
現金なものだ…どうにか食べ物を口にすると、ジュンペイは機嫌がよくなったようだ。「ボーイスカウト?そんなもの…入ったことはないぞぉ」じいちゃんは思いのほか、ご…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…29
「なんだよぉ~じいちゃんも、お腹がすいたのかぁ?」 ケラケラと、ジュンペイが笑う。じいちゃんは、裕太にコソッとこう告げる。「もしかしたら、この島は…思っていた…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…28
「なぁ~んだ」 大げさだなぁ。ジュンペイはつまらなさそうにするけれど、裕太は何となく、じいちゃんが何か秘密がある…と感じる。「まぁ、井戸とか、ホコラとか、何か…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…27
「ねぇ、何でも言ってよ!それって、なに?」 ジュンペイは目を輝かせて、じいちゃんを見つめる。「ボクたち…何をしたらいいんですか?」颯太もじいちゃんに、話しかけ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…26
「先生たちに?」 おやおや? じいちゃんは、何を隠しているのだろう?さすがにそれにはジュンペイも、「おっ」と声を上げる。「ねぇ、ボクも手伝ってもいい?」早速じ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…25
「あ~っ、思ったよりも、取れなくて…」 言い訳のように言う、ジュンペイの声が明るくはじける。裕太は、まだ割り切れない思いで一杯だ。「もう…コイツらって、釣りの…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…24
「おいおい、気持ちはわかるけど…ワシを疑って、真相には たどり着けないぞ」 じいちゃんはいつもと違って、よそいきの顔をして答える。 一体、何がどうなっている…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…23
「何だよぉ」 いきなりバン!と、ジュンペイが釣り竿を投げ出す。それを裕太は、あわてて拾い上げる。「あのオジサン…何か神社の辺りを、ウロウロしてたなぁ」「え~っ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…22
「先生が?」「なんで?」 思わず裕太が、声を上げる。「さぁ?」またもじいちゃんが、笑ってごまかす。「ねぇ~ゴチャゴチャ言ってないで、先生に聞けばいいだろ」なぜ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…21
「なぁに、心配はいらないよ」 裕太の心を読むように、じいちゃんは話し掛ける。「まぁ、ワシも…調べてみたいことがあるからなぁ。 すくなくとも、2~3日はここにい…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…20
「そうかぁ~珍しい魚が、一杯いただろ?」 ニコニコしながら、じいちゃんはジュンペイの頭を軽くポンポンとたたく。「うん!」完全にじいちゃんに甘えるポーズで、ジュ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…19
そこには、裕太たちが中断していたテントが、完成していた。大きな枝を組み合わせて、シュロの葉を幾枚も重ねて、ツルでしっかりと縛っている。しかもその側に、幾つも…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…18
「何だよ、この魚!」 グロイなぁ~ジュンペイが大げさに、顔をしかめてみせる。「知らないよぉ。これって、食べられるかなぁ」ジュンペイにとっては、食べられない魚は…