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冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…20
行きとは違い、戻る道は心持ち明るく感じる。きっと、気持ちの問題なのだろう。早く戻らなくては!ジュンペイに、この水を飲まさないと!だけど、どうやって飲ませたら…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…19
この大切な水を、こぼさないように…と、裕太は慎重に両手で捧げ持つと、赤い目の竜の像に向かって、深々とお辞儀をする。「ありがとうございます。 どうかジュンペイ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…18
まさか…さっきの場所に戻るか? いや、それだと二度手間だ… どうしたら、いいのだろう?裕太は、頭を悩ませる。それならば、竜の周りに、何かないか…裕太はグルリ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…17
「あっ、あぁ!」 大きく開いた竜の口から、勢いよく水が噴き出してくる。「えっ?まさか…これが、例の水?」一体、どういう仕掛けになっているのだろう?竜の像の口か…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…15
「へぇ~」 神々しいというのは、こういうのをいうのだろうなぁ…裕太はしばらく、ボンヤリと見上げる。「確かに…ここ、来たことがあるかもしれない」あの時は、ジュン…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…13
だが裕太の不満は、これだけにはとどまらない。「それにボクは、そもそもこの島に来るのは、イヤだったんだ! 転校なんて、したくなかったのに…」次第にふつふつと、…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…12
(どうして、こんなことになったんだ?) あのドローンは?もしかして、あれを本当は、壊してはいけなかったのだろうか?そもそもこれは、本当に…現実なのだろうか?裕…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…10
『それなら…今まで通って来た道を戻っていけばいい。 そうすれば、たどり着くはずだ』 龍神の言葉は、穏やかだけれど、有無も言わさぬ迫力がある。「戻ればいいの?」…
「尽きるって…死ぬってこと?」 何で、そんなことを言うんだよ?裕太の声が、思わず大きくなる。「ここにある水だと、ダメなの?」すぐ近くには、泉が湧き出ている…と…
まさかまた、ここへ舞い戻ってくるとは…裕太は再び、あの不思議な聖域へと戻って来た。やはりシンと静寂で、清らかな空気に満ちている。ジュンペイのことは、そのまま…
気が付くと、いつの間にか水鏡のある場所を抜けて、さっき訪れた竜の住み家まで戻って来ていた。「あれ?」さっきまでは、代り映えのしない洞窟の中だったのだが、確か…
何とか、ジュンペイの身体にくっついた緑色の粘液のようなものを、取ろうとするけれど…取れるどころか、逆に裕太の手に、ベッタリとくっつく。『そんなことはいいから…
「どうやったらいいの? これまでにも、こんなことがあったの?」 ジュンペイの状態を見て、どうしてそう平然としていられのだ…と、裕太はちょっと気に入らない。『眠…
さてさて…昨日、英語の終わりという意味の単語のことを書きましたが… 映画のネバーエンディングストーリー…RPGのファイナルファンタジーと違って、この映画は実際…
透明な繭にくるまれた姿勢のジュンペイだったが、パッと見る限り、どこもケガをしていないようだ。反応が一切ないので、時折心配になって、口元に耳を当てると…すぅす…
「どうしよう!ジュンペイが、もとに戻らなかったら!」 ジュンペイの一部が、ドローンに操られているのでは、と裕太は思っているのだ。ははは…そんなバカな!リュウタ…
うわわっ! まさか、爆発するのか?裕太は、身がまえたけれど…幸い、そんなことは起きなかった。ドローンは、そのままピクリとも動かず、無造作に転がっている。「大…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…134
ほぅ~思わず裕太は、ガクンとその場に膝をつく。「寝ているだけ?」もしくは…気絶しているのか?そう思うと、力が抜ける。『おそらく、アイツがジュンペイを乗っ取っ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…132
ぶわぁぁぁぁ~凄まじい音を上げて、竜がさらに勢いをつけ、その深部に向かう。ぬめっとした物体の奥に、何かが盛り上がっているように見える。じぃっと目をこらして見…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…131
「またまたぁ~心配性だなぁ」 からかう声が聞こえる。「だって…うまくいくかどうか、わからないのに」無駄足だったら、どうするんだ?ムッとして、裕太が言い返す。『…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…130
やっぱり、ジュンペイだ!ジュンペイが、この中にいるんだ!何の根拠もなく、裕太はそう信じ込む。「じゃあ…ジュンペイをもとに戻すには…ここから出れば いいってこ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…128
「わかったら…とおに、頼んでいるよ。 それがわからないから、困っているんだよ」 途方に暮れたように、裕太はつぶやく。このドローンが、ジュンペイではないとしたら…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…120
何だか不思議な感じだ。だが、少しも怖くはない。(人間、慣れるもんだなぁ)裕太は自分でも、その順応性に驚いている。「とにかく、電源を入れたら、作動するように改…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…119
『大丈夫だよ』 再びリュウタの声が響いてくる。「えっ、ホント?」まだ納得できないけれど、裕太はクルリと、竜の方を向く。『ああ』短く答えると、リュウタはじぃっと…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…111
竜は心得た…とばかりに、ゆっくりと体をくねらせる。思いっきりぶつかるわけではなく、その鏡のように鈍く光る壁に向かって、まっすぐに突き進んでいく。しかも躊躇す…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…110
「どういうことだ?」 目の前にいるのに、手が届かない。しかも、かすりさえしない…透明の壁を隔てて、すぐ目の前にいるというのに…近づくことさえ、出来ないのだ。「…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…109
「えっ?」 まさか…ジュンペイ?「ジュンペイ、どうしたの? なんで、こんなところにいるの?」思わず裕太が声をかける。『あぁ、やっと気づいてくれた』水の中にいる…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…108
透明なゲル状の壁の向こうに、何かが見えているようだ。裕太が、試しにその前に立ってみると、確かに自分の姿が映っている。それからさらに、もっとよく見よう…と、中…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…107
なんだ、それは…裕太には、今一つよくわからない。「じゃあ、ジュンペイの今いるところは、どんなの?」とにかく今、会話が出来るうちに、少しでも手がかりを手に入れ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…105
裕太はなぜか、焦っていた。この洞窟に入ってから、どのくらいの時間がたったのだろう?外の世界が見えないせいか、まったく時間の感覚がわからないのだ。「電池があと…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…104
「ボクには…ジュンペイの姿が見えないんだ」 これは、致命的だ。裕太は困ったように、声の方に顔を向ける。「えっ、そうなのか? だったら、どうやって、ボクがここに…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…102
「それがねぇ、どこかに落っことしたみたいなんだよぉ」 話の内容の割りには、ケラケラと笑っている。なんだよ、それ。ジュンペイらしいなぁ…と裕太は思う。「へぇ~間…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…100
「あのぉ~あなたは、どこにいるのですか?」 もう一度、その人に声をかけたけれど、もう返事は返ってこない。さっきまでの気配も、感じられないので…「行ってしまった…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…99
「キミは、とっても…素直な子だなぁ」 どうやら裕太のことを、気に入ったらしい。「この竜は、まだ子供だけど…十分キミの役に立つはずだ」 保障するよ。やけに自信満…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…97
やはり…リュウタか?ようやく落ち着きを取り戻すと、裕太は考えを巡らせる。「この奥に、キミの探している人が、いるはずだ」まるで感情のない機械のように、その声は…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…96
てっきり暗い水の中にいるのか…と思いきや、なぜか暗いトンネルの中を突き進んでいる。「えっ?どういうことなんだ?」キツネにつままれた気がして、思わず後ろを振り…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…95
(あ~、やっぱり、水の中にもぐるのかぁ) どうも裕太は、気が進まない。何だか段々、憂鬱になってくる。それでもしぶしぶ、裕太が竜に乗ると…それを確認したのか、竜…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…94
「リュウタが…入れるの?」 チラリ…と、竜の方を振り向く。(どんなに頑張ったって…それは無理だろ)それに、そんなに深そうにも見えない。長老は、鋭いまなざしを、…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…93
「えっ、ボク?」 だって、今さっき…長老が、ボクには無理だ、と言っていただろ?そう思って、裕太は長老を振り向く。「ユウタ!勘違いしてるでしょ?」にぃっと、リュ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…92
「簡単って?」 そうなのか?裕太は、リュウの方を見るけれど…リュウはまったく気にする様子もなく、「うん!」ピョンと、また跳ねる。「リュウタだよ!」突然、嬉しそ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…91
「でも…あの中に投げ込んでも、ムダだ、とさっき言ってたじゃあ ないか…」 裕太には、何が何だか、わからない。「それは…この世界のものじゃないと、中には入れない…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…90
「怒らない、怒らない」 こちらを見上げるリュウと、目が合う。「だったら…前みたいに、ドローンを飛ばしてもらうとか?」それなら、出来るはずだ。(だって、さっき、…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…89
「試してみようと思ったのに…」 未練がましく、抗議の声を上げる。「ふーん。なら、試してみたらどうだ? たぶん…ムダだと思うけどな」やけに自信の満ちた声で、長老…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…88
「あれか?あの機械か?」 長老は、やけにのどかな声で、聞き返す。「あれはなぁ~どこかから来たんだ。 まるで、吸い寄せられるようにして来て、そして今は、あの奥に…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…87
今目の前に見えている人は、本物のジュンペイなのか?だってさっきは、ドローンを使って、自分と会話をしていたじゃあないか…どうしても、信じることが出来ない。「ゼ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…86
「何って…あれは…なに?」 ここからは、ハッキリとは見えない。何か黒い影のようなものだ。のぞき込む裕太の脇を、スルリとリュウがすべり込んでくる。「あ~っ、ホン…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…85
ははは…乾いた声が、脳内に響く。「大丈夫。突き落したりは、しないよ。 だから、のぞいてごらん」幾分、その声音が、和らいで聞こえる。それなら…と、裕太は思い切…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…84
「どういうこと?」 人間をからめとるくらいに、大きな蜘蛛の巣って、あるのか?裕太はそう思うけれど…「まぁ、それも物のたとえだ。 本当は、そんな網って、ないんだ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…83
「チャンネル?」 へっ?リュウって…テレビを見るの?(こんな洞窟で?)ポカンとする裕太を見て、「バカだなぁ~ユウタは!」あはは、とリュウが笑う。「テレビという…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…82
「えっ?」 どういうことだ? 実際に、しゃべっているわけじゃあないのか?キョトンとしているリュウを、横目で見る。「じゃあ、リュウには、聞こえないの?」まごつく…