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どうやらまた雨らしいので、今日のうちにイチゴの畝に敷き藁をした。 雨でイチゴの実がビニールマルチにへばりついて傷むのを防ぐためだ。 本来は、透明ビニールのトンネルで被って雨避けしようと思っていたが、どうも暖か……いや、暑すぎる。それで敷き藁にした。 「ジイジ、今年もイチゴをいっぱい食べさせてネ」という孫の言葉を励みにして、一日かけて3畝70株のイチゴに藁を敷いた。 リハビリ中の右肩がガチガチに張っている。マッサージしながら、久々の達成感に浸っていると、チチチチチッと鳴き声! イチゴの上を黒い色した鳥が数羽飛びすぎる。 ツバメ! 例年なら、鯉のぼりが上がり出す時に再開するのだが、今年は早い。 そ…
朝からどんよりとした天気。遠くの山々がぼんやりと煙っている。 ときどき、しとしとと、春雨というよりは時雨と言ったほうがいい雨が降る。 昼からは、運転免許の更新申請を予約していた警察署へ。5年ぶりの申請であるとともに70歳を過ぎて初の更新申請。 視力に自信がなくなってきた。夜空の星が三つに見える。 十日ほど前からはパソコンするにも老眼鏡をかけずに裸眼で視る訓練。加えて、ルテインとブルーベリーのサプリを飲んで目に栄養を与える。 受付を済まして待っている間は、できるだけ遠くのものを見るようにする。 順番が回ってきて視力検査。もしも見えないときは、「右……(かな?)」と自信なさげに応えてはいけない。勘…
右肩鎖骨骨折やらバイク故障で5万円かかるとかやら、難儀なことが続いた。 こりゃ厄払いに行かねばなるまい、というので、車で20分ほどの所にある日本三大不動尊の一つである瀧谷不動尊に、花見も兼ねてお詣りした。 お賽銭をふんぱつした箱の前に拝み詞が書かれている。 「なうまく。さんまんだ。ばざらだん。せんだまかろしゃだ。そわたや。うんたらた。かんまん」 舌を噛みそうになるので「大麦小麦二升五合」と唱える。 ★ 昔、ある村に、人々の病を治すことができる有名なお婆さんがいた。 お婆さんが「大麦小麦二升五合(おおむぎこむぎにしょうごんごう)」というおまじないの言葉を唱えて拝むと、あっという間に村人の病気が治…
朝から晴天。それに暖かい。 そろそろ夏野菜の種を蒔いて育苗しようと、国華園から届いた種袋を眺めていると、我が相方が「今年は栗南京(カボチャ)を植えてくれる」と言う。 「毎年、植えてるやないかい!」と説明するが解ってくれない。 スーパーで南瓜を買う時も「これ栗南京?」と訊いてくる。 「デコボコしていないのは、みな栗南京や!」と説明するが解ってくれない。 ひょっとして?……と思って、去年は日本南瓜を植えた。 「私、こんなねっちょりした南瓜は嫌いや。栗南京にしてくれる」 「せやから、去年までは栗南京を植えてたやないかい!」 「日本南瓜ではない外国から伝来した西洋南瓜はどれでも栗南京というねん!」と説…
「まことに難儀なことばかり」と記事を書いた日に、またしても難儀がまいこんできた。 愛用の原付バイクのエンジンが動かなくなった。 バイク店まで肩の痛みをこらえて押して行った。 オーナーが、なんやかやと試してくれるが動かない。 やっとのことで、燃料をエンジンに送るプロペラが動いていないことが判明した。 排ガス規制の強化で、2025年11月以降は原付バイクの生産が終了している。部品が有るや否やも怪しい。調べてもらったら、かろうじて一つ有るという。しかし、5万円近くする。 「どないします? 廃車しますか?」 中古のバイクを10万円で買って、修理に5万円は割が合わない。125cc以下に制御した新しい原付…
インターネットのプロバイダーを16年ぶりに替えた。 理由は一定の時間にテレビが映らなくなるから。 朝ドラを見ていて、いい場面になると、突然「電波が不足しています……」とテロップが出て映らなくなる。 それが夕方の時間にも拡大して「♪日に日に世界が悪くなる~♪」 というので替えた。 替えるにあたって難儀したのが、ネット銀行や証券会社にログインする際の「認証番号」の送付先を以前のプロバイダーからもらったe-mailにしていたことだった。 当然のことながら、以前のプロバイダーは解約するので、もらっていたe-mailは使えなくなるから送り先を変更しなくてはならない。 周りの友人に「認証番号の送り先はどう…
夜に久々にまとまった雨。さぞかし野菜たちも息を吹き返しているにちがいない。 ぶらりと歩いて畑へ。 お天道様もずいぶんと北に寄って来た。来週は彼岸の入り。まだ少し寒いが日差しは春。 うきうきしたのも束の間、畑に着いて愕然とする。 元気になったのは野菜だけではなかった。三日前に来た時は、まだ草抜きができるぞ……と思っていたのに……。 冬草がこれみよがしに茂っている。 椅子に座って緑に覆われた畑を眺める……。自業自得とは言え……寂しくなる。 早々に家に帰って右手のリハビリ。横に広げたり上にあげたりの単純な運動。普段なら当たり前に出来たことが今はままならない。 畑の雑草は我が世の春と茂りだしているのに…
畑から採ってきた白菜に、冬眠中のカメムシがついていた。それを見て五歳の女孫が「かわいい~」それを見た娘(親)が「触ったらアカンで! 臭っさいで!」 テレビで平野レミが作った料理を見たゲストの女性が「かわいい~」それを見て、思わず「どこがかわいいねん!」とツッコミ。 なんでも「かわいい~」と表現する昨今の風潮を「Kawaii文化」というらしい。 もちろん、綺麗な夕焼けを見て「かわいい~」とは言わない。人より小さなもので、自分をプラスの感情にしてくれるものは、すべて「かわいい~」なのだ。 「かわいい」は、古くは「かはゆし」という言葉だった。平安時代末期の『今昔物語集』に、 「この子に刀を突き刺し、…
小さな庭に植えっぱなしのシラー(球根)が勢いよく葉を伸ばし始めた。鉢植えのボケの花の蕾も日を増して大きくなる。一足先に芽を出したリュウキンカも長い柄を伸ばして花咲こうとしている。 まごうことなく春が来ている。 例年ならジャガイモを植えるのだが、今年はちょっと無理がある。 手術をした右肩が、まだ充分には動かせない。 管理耕運機で耕すくらいはできそうだが鍬が使えない。 「引っ張る、押す、下げるはまだしないように」と医者から言われている。 「でも、動かせる範囲は、どんどん動かしてください」 ★ 胸から下くらいまでは、かなり自由に動かせるようになった。日常生活では、それほどの苦労がない。 なんといって…
しばらくブログを書かなかった。 我が相方とペット犬のチロルと一緒に温泉へ旅行に行ってきた。 木々に囲まれた庭には、小川のせせらぎを挟んで、ノーリードの広い芝生のドッグランがある。我々はテラスの椅子に腰かけ、芝生の上を走る愛犬のチロルを眺めながら、熱いコーヒーを飲む。 幸いにもいい天気で、常緑樹の雑木林から木漏れ日がキラキラと漏れてくる。なんとものんびりとした時間が流れる。いつものんびりしているが、それとは違った癒しを感じる。 遊び疲れたのか、チロルが私たちの方へやって来たので、さあ、温泉へ。 ペットも一緒に入っても構わないという、なんとも寛大なホテル。ペット用のシャンプーや美容液もある。風呂上…
今時、営業電話でもなかろうに、勧誘の電話が、一日に数回かかってくる。 非通知は、電話機が勝手に切ってくれる。通知があるものは出ない。 それでもかけてくるのには受話器をとる。 そのうちの半分は、男性の私がが出ると、向こうからブチッと切る。 それでもかけてくるのは、声を聞いて判断する。 男性の声で「お忙しいところ失礼いたします」 男と話しても面白くないので、 「忙しい」の一言でガチャツと切る。 年配の女性の声で「屋根塗装の〇〇と申します」 以前にも聞いたことのあるオバハンの声。 アナウンサーの口調で「以前も電話をおかけになりましたね」 「いえ、初めてですが……」 「一度断られた相手への再度の電話勧…
家の前の道を、男子高生が大きな声で歌いながら、自転車で通り過ぎて行った。とても上手とはいえない。恥ずかしくはないのだろうか。 その後から、自転車に乗った女子高生が三人、短いスカートで、恥ずかしげもなく通り過ぎて行く。寒っぶいのに、おいど冷えるでと思いつつ、「女学生」という懐かしい言葉が頭をよぎった。 自由奔放に振る舞うのは若者の特権で、今に始まったことではない。 明治の33年に「ハイカラ」という言葉がつかわれ出した。「ハイカラー(=高い襟=ワイシャツ)」からできた言葉で、〈西洋かぶれ・気障な当世風〉という意味だ。 ♪チリンリンと出で来るは シルクハットに燕尾服 ゴールド眼鏡を鼻の先 ゴム輪の人…
相方に運転してもらって久々の外出。 とはいえ、リハビリのための病院通い。 少し早く着いたので、病院内にあるスターバックスに。 お決まりのセルフサービス。 自分では運べないので、相方にコーヒーを注文してセルフの代行を頼む。 椅子に独り座って、注文に並ぶ人たちの長い列を見て思う。 セルフサービス=客が直接商品を手にとって選び、低価格・短時間の買い物ができるようにした販売形態。 どこがやねん! 喫茶店は、やっぱり、かわいいお姉さんが注文をとりに来てくれて、「お待たせしました」と言って持って来てくれなければ……。 10分ほどして、相方が「ああ、しんど」と言ってコーヒーを持って来てくれる。 「コーヒーは…
梅の季節だ。 梅といえば鶯。 「梅に鶯」は、仲の良いもの、絵になるものという意味で使われる。しかし、ウグイスが花の咲いた梅の木にとまることはまれだ。なぜなら、ウグイスの餌は虫だから。 この季節、虫はいない。梅の花の蜜を吸いにきているのはウグイスではなくメジロ(目白)だ。 とはいえ、「百花の魁(さきがけ)」として咲く梅と、「春告鳥(はるつげどり)」とも書くウグイスの取り合わせは風流だ。 花札に描かれているのもメジロだ。 花札ほど、日本的で洗練されたデザインはない。 花札は博打(ばくち)に使われるので、札を一目見て判断できるように、余計なものを一切そぎ取っている。 ちなみに、花札が一般に出回るのは…
30年ほど前は、自分のホームページを持っていた。だが、まだ現役の時で更新がままならない。さぼっているうちに、ホームページ作成ソフトの方がどんどんと先へ進んで、こっちの頭が追いつかなくなった。 そこで、始めたのがFacebook。2013年3月30日が初レビュウ! 【写真】を選んで文を【投稿】するという、実に単純な作業でその日の自分を記録できるというのが新鮮な驚きだった。 ところが、ニ、三年して、Facebookの【投稿】の箇所が、【気分・アクティビティ】となった。 「なんやねん? アクティビティって?」 辞書で調べると〈体内の活動,自然活動〉とある。 「はぁあ? 体の調子? キャンプ? そんな…
夜中、トイレに行きたくて目が覚める。 ガレージのトタン屋根を打つ雨音。 一月以上まとまった雨が降っていなかったから恵みの雨。 朝起きて降水量を見ると20ミリ。これくらいの雨でなければ地中にまで水は浸み込んでくれない。 いつもなら畑に見に行くのだが、往復1.5キロ歩くのはまだまだ無理がある。 畑の野菜たちも、さぞかし息を吹き返したにちがいない。 恵みの雨。恵みの水。 月曜日に術後初めての診察。 切開口を覆っていたテープを剝がしてもらい、ようやく傷口にお目にかかる。 昔のように糸で縫合するのではなく、合成吸収糸という時期がくれば溶ける糸で縫われている。 百足が留まっているようなデコボコはなく滑らか…
厚生労働省のガイドラインによると、一日の飲酒の適正量=アルコール量は以下のようになる。 摂取量(ml) × アルコール濃度(度数/100)× 0.8(アルコールの比重) 例: ビール500ml(5%)の場合の純アルコール量 500(ml) × 0.05 × 0.8 = 20(g) 何時も飲んでいる焼酎(25%)なら0.6合が適正量になる。 毎日、好き放題に飲んでいた酒(焼酎)を適量にした。 アルコールの摂取量には個人差があるので、勝手に1合前後が我が適正量だと決め込んだ。酒飲みの意地汚さだ。だから、適正量とは言わずに適量という語を使っている。 もう20日ほどになる。 朝起きたときのスッキリ感は…
入院した時、暇つぶしにとタブレットでkindle本の『種田山頭火全集』を読んでいた。 山頭火は、自由律俳句の代表的な存在として知られている。禅僧となってからは特定の住まいを持たず、全国各地を行乞(ぎょうこつ・あんぎゃ)した旅日記を残している。 大正十五年四月、解くすべもない惑ひを背負うて、行乞流転の旅に出た。 分け入っても分け入っても青い山 彼の作品には、行く末知れぬ旅の心境や、酒を愛する人間性、そして自然への深い眼差しが表れている。 ※中沢弘光『西国三十三巡礼画巻』国立国会図書館デジタル 以下も同様 病室のベッドの上で読む本に山頭火を選んだのは他でもない。こんなふうに日々の記録をブログに書け…
胃潰瘍を患い、避暑を兼ねて伊豆の修善寺に療養に行ったが、17日後に三度も吐血して危篤状態になった。 夏目漱石、43歳。「修善寺の大患」といわれる事件だ。 幸いにも快方に向かった漱石は、五か月の闘病の後、翌年の正月から新聞連載を開始する。『彼岸過迄』という小説だ。 題名は小説の内容にそったものではなく、三月のお彼岸が過ぎるころまで連載をするという決意を表したものだ。 ※以下の記事中の引用は『彼岸過ぎ迄』の序文から ※『彼岸過迄』初版(夏目書房HPより借用)版画は橋口五葉 立春に合わせたかのように昼から暖かくなった。我が相方に頼んで車で畑まで連れて行ってもらった。 二週間ぶり。 ずいぶん長くまとま…
『早春賦』春は名のみの 風の寒さや谷の鶯 歌は思えど時にあらずと 声も立てず時にあらずと 声も立てず (作詞:吉丸一昌・作曲:中田章・大正2年) ※『川瀬巴水版画集2 田沢湖漢槎宮』国立国会図書館デジタル(改変) 小学唱歌だが、逆接や否定(限定)を表す言葉が多い。ちょうど今頃の季節を詞にしたからだろう。そろそろ春なのだが寒いので、まだ春ではない。 人生は思うがままにならないことが多い。 パー券を売りさばくのに苦労した。しかし、裏金が入ってきた。ところが、裏金問題が発覚した。だが、派閥を解消すればいずれ忘れ去られるだろう。にもかかわらず、世間の批判は厳しい。とはいえ、法律のザルの目をなんとかかい…
1月29日に入院して、30日の朝に手術、翌日の朝に退院。骨折の手術は、もはや怪我扱い。 30年前に、左肩の骨折で入院した時は、2週間かかったのに……。 もちろん、手術後は、じっとしているしかないから、自宅療養で家に帰ることが出来るにこしたことはない。 入院したのは東向きの8階の部屋。 広い窓から金剛・葛城・二上山の山並みが一望できる。 初日、夜にトイレで目が覚めた。用を済ませて、病室の窓を見ると明るい。我が家だったら朝の7時頃の明るさ。 寝過ごしたか……。7時には手術着に着替えて点滴の予定だった。 慌てて着替えようとして電灯をつける。 持ってきた懐中時計を見て驚いた。 2時30分。 レースのカ…
右肩鎖骨骨折手術をしてから四日目。日増しに痛みはうすらいでいる。 ただ、患部の中に入れられた骨を癒着させるためのプレートと、じん帯をつなぐためのワイヤーの異物感は残っている。 これも日が経つにしたがって慣れてくるのだろうと思って、今はまだ右肩は使わないようにとアームホルダーで固定している。 ※『浅井忠画帖』国立国会図書館デジタル 運動不足になってはいけないと、一日に一、二度、400メートルほどの所にあるコンビニまで歩く。 マスターやパートのおばさん、アルバイトの学生とも顔なじみで、入れか替わり立ち代わり、「どうしました?」と尋ねてくれる。 「かくかくしかじかで……」と説明すると、パートのおばさ…
他の人のブログを拝見していると写真の綺麗なことに感心する。 撮影の腕もさることながら、さぞかし、いいカメラやスマホで撮っているのだろう。写真だけでも充分見るに値する。 それに比べて、我が6年前の格安スマホの写りの悪いこと。だから、写真にあまり頼れない。 段落を区切るために使っている。 gooブログから引っ越してくるときに、TEXTデーターをダウンロードした。 写真無しの文字だけの文章をみて、写真がある働きをしていたことに気づいた。 段落ごとに話が進展していけばよいが、突然、話題がかわって不自然を感じる段落がある。そんなところに写真が入れられていた。 一目で認識できる写真のインパクトは文字の数倍…
「百姓が花粉症になるはずがないやろ!」 花粉症で鼻をズルズルさせている友人に豪語していた。 だのに、五年前に花粉症になった。 年末ころから、朝起きると鼻水がとまらない。目ヤニがたまる。ああ、また酒の飲みすぎか……。 耳掃除していて、プチッと傷つけた。すぐに治るだろうと安易に構えていたが、じゅくじゅくしてくる。鼻水が止まらない、目ヤニがたまる、耳が痛い。 我慢できずに同級生だった掛かりつけ医に行く。 「それ、花粉症やろ!」 「百姓が花粉症になるはずはないやろ!」 だまされたつもりで薬をもらって、寝る前に飲む。 次の日、すべてが治っていた。 以来、この季節になると花粉情報が気になる。 今年は2月の…
孫に会うために田舎から東京に出て来たお婆さん。土産を持って行ってやろうと、駅前のミスタードーナッツへ入った。 ショーケースを指さしながら「これと、これと……」と言うと、 店員が「名前をお願いします」 「はい、山田ヨネです!」 「お婆さんの名前ではなく、ドーナッツの名前をお願いします」 「ええっとー、オールドファッション」 「おいくつですか?」 「はい、100歳です!」 ※春斎年昌『神話 岩戸神楽之起顕』(加工) 「おもしろい」を漢字で「面白い」と書くのは当て字だと思っていた。しかし、ちゃんとした意味がある漢字だった。 日本神話の「天の岩戸隠れ」で、天照大神を天岩戸から引っ張り出して、世界に再び…
今日は昼から入院と麻酔科の説明を受けに病院に。 20分ほどずつ、みっちりと説明があった。 主治医の説明は、30分ほどすでに受けているから、全部で1時間以上の説明。 インフォームドコンセント。 医療従事者の説明義務。患者がそれを理解・納得した上で、自らの意思で治療に同意する。 患者の自己決定権の尊重とはいえ丁寧すぎる説明。 30年ほど前にも左の鎖骨を骨折して入院・手術をした。 主治医は同い年の先生で、 「ちょっと難しい手術やけど、任しとき。必ず動けるようにしてやるから」 説明は、それだけ。 「あんたのために頑張るから!」という頼もしさがあった。 one of one (唯一無二の存在) ※以上は…
右の肩と背中が痛いので、朝は独りでは起き上がれない。だから、ベッドの上で直角に座って、起き上がった状態で寝る。 ところが、朝起きると45度くらいまでずり下がって寝ている。右手は使えず寝返りもうてないのに、どうしてこんなことができるのだろう? 布団が左側に偏って落ちそうになっている。 普通にベッドに寝転がっていたいという意識があるのだろう。無意識の中で、左手で掛布団を引っ張って、それをバネにしてずり下がっていたのだ。 無意識の意思。 そんな力が、まだ有るのだと感心した。 ※『東京名所 : 小梅曳舟』小林清親(国立国会図書館デジタル 加工) 怪我に病む身を狭い我が家に閉じこめられて 日がな一日パソ…
庭の梅の花が満開になった。 写真に撮りたいが右手が使えない。 いたしかたなく北斎先生に頼る。 ※『梅樹図』葛飾北斎(千葉市美術館蔵・改変) やゆよをつ ワープロの「やゆよつ」の小文字は、ローマ字入力なら「X・L」をつければよい。 しかし、仮名入力を専らにしている吾は、shittキーを押しながら「やゆよつ」を打たなければならない。早い話が、両手を使わなければならない。 右手が使えない今になって、仮名入力の欠点が露わになった。 ゃゅょをっ 五字を一字ずつ単語登録した。「やや」と打てば「ゃ」になる。ついでに、頻繁に使う句読点も「まる・てん」で単語登録した。 「ややゆゆよよわわてんつつまる」と打てば、…
以前の記事にも書いたが、昨年の五月に、玄関先で転んで左背中を打った。外傷や打撲は無かったが、狭窄した頸椎の影響で神経痛が出た。 今回、転んで肩の骨を折って心配していたら、案の定、出た。 肩甲骨あたりが痛い。じっとしていると痛くないが、動かすと痛い。骨折した肩よりも、こっちの方が強烈に痛い。 「痛」という漢字は「疒(やまいだれ)」の中に「甬(ヨウ)」と書く。甬は円形の筒。突き抜けるほど痛い。 眠るときが辛い。神経痛が響いて寝返りがうてない。 起き上がるときがもっと辛い。激痛が走って、にっちもさっちも体が動かない。 夜中にトイレに起きるし何とかしなければ。 ベッドのヘッドにクッションを置いて、すぐ…
熱い物に触れると反射的に反応して手を引っ込める。 こけそうになると反射的に何かを掴もうとする。 「反射」というらしいが、この無意識の反応がなければ大怪我をしてしまう。 もちろん、下り坂で、こけそうになって掴む物が無ければ、重力に従ってこけるしかない。 そのせいで肩を骨折して、右手を白い布の三角巾で吊っている。 吊って下から支えているだけだから、前後左右と上は動かすことができる。 階段を上るとき、少しよろけると思わず右手が手すりを掴もうとする。 コーヒーを飲もうとしてケトルを左手で持ち上げると重い。思わず右手が支えようとする。 その都度、アーッと悲鳴をあげる。 頼りになる右手は、ときとして我がま…
肩の骨を折って、手術待ちの自宅入院生活。 一週間、痛みに耐えるしかない。 人は行動することによって、なんらかの心情を抱く。しかし、今は、たいした行動ができない。だから、ブログの内容も闘病日記になってしまう。 服を着るのが一通りではない。 着るのではなく、突っ込む・引っ張る・上げる・めくるなどの余計な行動を入れなければならない。着るというよりは組み立てる。 プラモデルのようなもんだ。 なんとも もどかしい。 組み立て終わって、さて、今日は何しよう? 考えるまでもなく、じっとしているしかない。 パソコンの前に座って、ブログでも書くとするか。 マウスを持つ手が左手になる。右の人差し指でしていた右クリ…
正月三が日の間に、ちまちまと作っていた立版古(昔のペーパークラフト)。「川中島の戦い」の五枚組。切り抜いて立てていくだけの文字通りの「立て版古(版画絵)」。 とはいえ、ハガキ大に縮小しているから細かな作業。途中で嫌になったが、お節をアテに一杯飲みながら、とりあえず完成。 ちびりちびりと飲みつつ完成品を見つめて、ふと疑問に思う。 白馬に乗った上杉謙信が左手に持っているのは青竹。なぜ、戦に竹棒を持っているのだろう? 調べてみると、謙信の家紋が「竹に雀」であるとともに、竹は強い生命力の象徴だからとか。 そんな簡単な理由かいな! ますます疑問になって調べると、手がかりが一つ出てきた。 湯浅常山(じょう…
ワープロを使いだしたのは四十五年ほど前の1980年頃。当時は5.25インチフロッピー(1.6MB)という、直径13センチほどの丸い板に記憶させていた。当時は、多くの人が「かな入力」をしていた。 やがて、3.5インチフロッピーへ置き換わったころから日本語ワードプロセッサーが発売された。キーボードも仮名文字が大きく印字されたものが出てくる。 ※富士通HPより借用 ところが、1995年にWindows 95のパソコンが出てからはOfficeのワードになった。これによって一挙にローマ字入力に替わっていく。 この四十数年間、自慢ではないが、ずうっと「かな入力」を使っている。 ※『小倉百人一首』多田斉司(…
松尾芭蕉が1679(延宝七)年に詠んだ次のような句がある。 大地震つづいて龍やのぼるらん この句に続けて次のような詞書(ことばがき)がある。 長(たけ)十丈(=約30m)の鯰なるらん かつては、龍が地震を起こすと考えられていたが、この俳句以降、大鯰(なまず)が地震を起こすと変化していく。 ※瓦版(東京大学総合図書館蔵)を改変 1855(安政二)年11 月11日に百万人都市江戸でマグニチュード6。9の直下地震(安政大地震)が起きて大きな被害をもたらした。そののちに出版されるようになったのが、鯰を擬人化した「鯰絵」だ。芭蕉の俳句から176年後に大鯰が復活した。 上の絵では大勢の人々が鯰をこらしめて…
今日15日は小正月。旧暦の1月1日は新月。15日経った今日は満月。一年で最初の満月のお祝いと豊年豊作を願った。加えて、大正月にお迎えした歳神様をお送りする日で、正月飾りをしまって河原で燃やす「どんど焼」があった。 翌16日は「藪入り」。奉公人や婦人が大手を振って実家に帰る権利を有する日だった。 ※AI生成 しかし、新暦の今は月齢26日の三日月。農耕にはさほど大きな意味がない。 ただ、2000年までは、15日は成人の日で祝日だったので、大人たちが河原で「どんど焼」をしていた。しめ縄を持って行くと、大人たちが「さあ、しっかり火にあたっていき」と言って、餅を焼いてふるまってくれた。 どんど焼きの火や…
庭の梅の花が咲きだした。 例年なら一月の末頃だから二週間ほど早い。寒い寒いと思っていたが、いつもより少しは暖かく、開花の積算温度に達したのだろう。 ※『楳嶺画鑑 二』(国立国会図書館デジタル) 写真を撮るのには、まだしょぼいので浮世絵で代用。幕末前後に活躍した京都出身の日本画家、幸野楳嶺の作品。 幹が地面に刺さって、そこから枝を伸ばしている。おかしな梅だと思って、調べてみると、東京の亀戸の梅屋敷にあったという梅の樹。 150mにわたって龍が地を這うように咲いていたので、徳川光圀が臥龍梅と名付けたという由来がある。 ※『東京梅屋敷臥竜梅 (三十六花撰)』喜斎立祥(国立国会図書館デジタル) 「喜斎…
立版古(浮世絵のペーパークラフト)は、江戸時代の作品が多い。著作権が切れているから自由に利用できる(所蔵元によって制限はあるが)。 だが、かなり色あせて黄ばんでいる。 ※葛飾北斎「冨嶽三十六景 凱風快晴」(国立国会図書館デジタル) なんとか元の色にならないかと、いろんなソフトを使って試したが、素人ゆえにうまくいかない。 そんな時、ふと思い出した、数年前に買ったソースネクスト社の「Paintgraphic 4 Pro」というのを。 去年、パソコンを買い替えてからインストールせずにいたのだ。 ダメもとでインストールして、なんやかんやと試しているうちに、「フィルター」というツールの中に「退色写真の復…
昔のなぞなぞ(考物=こうぶつ)にこんなのがある。 問: 大酒飲みの息子を親父が呼んだ。【魚の種類を五つ答えよ】 答えは「さけ、さめ、たら、こち、こい」となる。 ああ、なるほどと感心しているうちに、五匹の魚を漢字で書けるかなと、新たな疑問がおこる。 日頃、ワープロで文章を打っていると漢字をどんどん忘れる。 インターネットでイチゴについてを調べていると、こんなのに出くわした。「サクラと同様に、リンゴとレモンもバラ科だ」 さて、カタカナを漢字で書けるか? サクラの旧字体を「二貝の女が木にかかる=櫻」と分解して覚えたのと同様にして、学生時代は覚えていた。しかし、今は完璧に忘れてしまった。 学生時代に「…
心とは何をいふらんいぶかしや 墨絵にかける松風の音 一休さんでおなじみの一休宗純(いっきゅうそうじゅん=室町時代の臨済宗大徳寺派の僧)の歌。 「いぶかし」を〈疑わしい・気がかりだ〉と解釈すれば、「心とは松風の音を絵にするようなもので、よくわからない」となる。 しかし、一休さんほどの人が、「心」がどのようなものか解らないのでは困ったものだ。 ここは、〈知りたいものだ・はっきりさせたい〉と解釈して、 心とはどんなものか明確にしたいものだなあ。墨絵に画いた松風のようなものだろうか。 ※『松林図屏風』長谷川等伯(16世紀)、国宝(東京国立博物館蔵) おそろしいほどの修行を積み重ね、澄んだ心で墨絵を見る…
奈良に用事があって、せっかくだからと橿原神宮にお詣りした。 いつも停めている500mほど離れた我が秘密の駐車場に。ここは1時間100円。久々に相方とのんびりと歩くのもいいか! ブログにも書いたが、今年は心身ともに慌てず、のんびりと過ごすのが目標。特に「精神面で慌てず焦らず」にいたい。 だから、少しくらい歩くのも健康のためと思って、のんびりと歩こう。 初詣よりも恵比寿さんにお参りする時期だから、広い境内は、露店も無く閑散としている。 「神宮」と名の付く神社は全国で24社。皇室とゆかりがあるだけに、よく整備されている。砂利が敷きつめられた参道をのんびりと歩く。 手水舎で手と口を清め、南神門をくぐる…
1月7日、人日の節句、七草がゆ。 セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ だからといって、我が地では、七草がゆを食べる風習はない。 毎日、朝は、お粥(おかいさん)だったから。それに、新暦になって、一か月ほど早くなった正月に、七草を揃えるのは難しい。 ※イラストAC 2月の下旬頃に、畑に行くと七草のすべてが芽吹いている。 ただし、スズナ(かぶ)とスズシロ(大根)以外は雑草扱い。 ましてや、ナズナ(ぺんぺん草)、ゴギョウ(母子草)、ホトケノザ(たびらこ)にいたっては食べる気にはならない。 ・・・・・・・・・・ 奈良時代に、唐から七草がゆの風習が伝わる前から、日本には「若菜摘…
もう一か月以上、畑作業は冬休み状態。 畑で土をいじっていると、手袋をしていても爪の中に土が入る。タワシや歯ブラシでゴシゴシする。 しかし、今はその必要がない。一年で最も爪が綺麗な時期だ。 そのせいか、あるいは歳のせいか、爪がよく伸びる。一般的には、一日で 約 0.1mm、一ヵ月で約 3.0~4.0mm ほど成長するらしいが、その倍以上の速さで伸びているように感じる。 「苦髪楽爪(くがみらくづめ)」という言葉がある。 苦労しているときには頭髪がよく伸び、楽をしているときには爪がよく伸びるという意味。 やはり、楽をしているから爪が速く伸びるのか……、いや、それにしても髪が伸びない。 逆の「苦爪楽髪…
冬の畑は平らかで一面を見渡すことができる。夏の畑のようにナスやトマト、キュウリのような背の高いものがない。みんな地に這いつくばるようにして、じっと寒さに耐えて春を待っている。荒涼として殺風景だが心が安らぐ。 虚心坦懐(きょしんたんかい)。「心を虚(むな)しうして坦懐なり」とでも訓読するのだろうか。「虚」は〈空っぽ〉、平坦の「坦」は〈平らか〉、「懐」は〈思い・心〉の意。心にわだかまりがなく落ち着いた平穏な心。 心にわだかまりがないのだから、理にかなわない無理なことはしない。他から見れば愚弛ら(ぐうたら)かもしれないが、無理をしないのだから楽だ。 「江戸いろはかるた」の「ら」の札は「楽あれば苦あり…
朝から強烈に寒い。昼に暖かくなってから初詣に行くとするか。 そう思っていたら、ますます寒くなって、とうとう小雪が舞いだした。 こりゃ、あかんわ。 かくなるうえは、ネット遊覧してバーチャル初詣。 まずは、住吉大社に。 ※大阪名所絵葉書(大阪市立図書館アーカイブより) 鳥居をくぐって反橋を渡るだけでお祓いになる。 その後、一の本宮から四の本宮と四棟ある本殿にお参りする。末社までお参りすると一時間はかかる。 お参り終えて、心斎橋へ。 『浪花百景・心斎橋初売り』(国立国会図書館デジタル) ここで売らねば一年は始まらないとばかりに、なんとも賑やかなこと。 地下鉄に乗って難波へ。 ※大阪名所絵葉書(大阪市…
東の空を仰げば十重二十重に折り重なる山の峰にあかあかと上る朝日 昨日まで見ていた野山の景色も今朝は更に改まって清く奥ゆかしい心地 明けましておめでとうございます 本年も、応援よろしくお願いします
子供のころ、12月28日は餅搗きと決まっていた。親戚の分も搗くので、家族総出の大仕事だった。 ※AI生成 搗き終わって、近所の親戚に持って行くのは子どもの役目。これが、けっこう楽しみだった。 「ご苦労さんやなあ。お年玉というほどでもないけど、飴ちゃんでも買うてんか」 そう行って駄賃をくれる。 近所の親戚は古くからの遠い親戚だから、30円程度だが、五件ほど回ると一か月分の小遣いになった。 家に帰ると、近辺の親戚が餅を取りに来ていてお年玉をくれる。こっちには聖徳太子が入っていた。 ♪今はうちでは 餅つきぢや。 ぺつたんこ、ぺつたんこ。 お父さんがついて、お母さんが手がへし、 ねえさん手つだひ、うち…
昼でも一桁の温度、明け方には0度近くなる。耐えかねて湯たんぽを出した。 中国語では「湯婆(タンポォ)」という。 「婆」は〈妻〉を指し、お湯の妻の意味になる。なんとも懐かしい暖かさ。 だが、当の湯婆は午前3時ころには冷たくなり、現実に引き戻される。 最後はやはり、自分の体温だけが頼りなのだと勘念して耐えて寝る。 ※写真ACより借用 ――○○様におかれましてはお健やかに新年を迎えられていると存じます。 さて、私も高齢になり文字を書くのが億劫になってきました。つきましては、毎年の年賀状も今年限りで失礼させていただきます。 なお、私の日々の様子につきましては「はてなブログ」をご覧ください―― 郵便料金…
最近は、ブログの記事を書くのにGoogleアプリの「ドキュメント」を使っている。 マイクロソフトのワードの簡易版のようなものだが、年寄りには充分これで間に合う。 文字に色を付けられるし、簡単に文字を大きくすることができる。文字が小さいと、ついつい誤字脱字が増えてしまう。 なんといっても、過去の記事を左側にツリー状に表示してくれるのがいい。歳をとると、何時、どんな記事を書いたのか忘れてしまう。 カテゴリーの中の「よもやまコラム(茶話)」の記事が200に達した。 「茶話」は「サワ」と読むのが一般的だが「ちゃばなし」と訓読みしている。 「サワ」だと、紅茶にケーキのような感じで、どうもくつろげない。日…
クリスマスイブから二日続きの雨。 畑に行って、ぼんやりと時を過ごすこともままならない。せんかたなく家に閉じこもる。 だからといって、ぼんやりしていてはボケるだけ。そこで、今、凝っている立万古(昔のペーパークラフト)作り。 なんといっても紙とプリント代だけで安上りなのがいい。それに、極端に美化、誇張された浮世絵・錦絵を立体化していくので、なんとも言えない味わいがある。四季の移り変わりを敏感に感じてきた日本人の美的感覚に浸ることができる。 ※『金剛山史跡名所案内鳥観図』(まほろばライブラリーより) 今作っているのは、我が郷土の英雄「楠木正成 千早城合戦の図五枚続」(早稲田大学文化資源データベースよ…
寒い日が続いている。 もう、完全に冬休み状態。畑に行かない日もる。 だからといって、ぼおっとしているのも、もったいないので、創作活動。 セリアで買った「精密ウッドクラフト」という模型作り。久々に取り出してきた、我がクラフトボックス。45×30㎝の広さ。これが今の我が遊び場だ。 基本的に差し込み式だから接着剤は必要ないが、ポロリと外れる時があるのでボンドを使う。ボンドが乾く間は、のんびりとコーヒーをすする。なので、百円で半日は遊ぶことができる。 遊びにお金を遣うのはもったいない。 そこで、今、はまっているのがペーパークラフト。それも「立版古(たてばんこ)」という江戸時代の紙おもちゃ。「版古」は版…
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