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夜に雨が降ったので畑活は中止。トウモロコシをポットに、百日草とシシトウをセルに蒔いて保温。今日はこれだけにして、久々に遠足(相方とドライブ)。よく行く和歌山県橋本市のやっちょん広場(産直市場)へ。おめあては鮮度が命のタケノコ。以前は、京都の山城まで買いに行ってたが、最近は直売所があちこちに出来たので楽になった。わざわざ和歌山まで行くのは生産者が多いから安い。写真の量を買って、家に帰ってすぐに湯がいて冷凍しておく。もうひとつのお目当ては、悦っちゃんの手作り弁当。普通のフードパックに、年寄り向きのおかずが10種類ほど詰まっている。二年ほど前は420円、それが去年に440円になった。それが今回は470円に……悦っちゃんも苦労してるんやなあ……。車で15分ほどの道の駅九度山へ行き、テラスでしみじみと頂く。高野豆腐...茶話137/藤の花
18日農業関係の役員をしている市の総会に出席。それを受けて、20日に自分が町内の中の組織で召集する総会を開催するので朝からその準備。一度に二つの役員長を引き受けたから、頭が混んがらがる。だが、役を頼まれたら「はいはい、ええよ!」で出来るだけ断らない。「役」をしている間は、余計な「厄」は来ないのだと思い込んでいる。厄介な性分だと自分で解っているから「辛どい」は絶対に言わない。言うと厄介な厄が舞い込んでくるから。★総会と名のつく集まりは、どうも、堅っ苦しい。式次第通りに、とにかく無事に安全にが第一目的なのだろう。すぐに帰るような来賓が出てきて挨拶が続く。「一言ずつご挨拶をお願いしす」でいい。「議長選任、どうしましょう」で「一任!」の声、「では〇〇さんに」。最初から「〇〇さんにお願いしました」でいい。事業報告や...畑144/総会
薄曇りに加えて黄砂の影響で山々はぼんやりしている。見ているだけで、こっちの頭もぼんやりしてくる。こんなときは、畑仕事を早々にきりあげて帰宅。スイカ・ナンキン・メロン・ゴーヤ・キュウリの種まきをする。発芽適温は25~30度だからヒーターで保温する。うまくいけば4日前後で芽が出る予定だ。すべて固定種で、去年に自家採種したものだから費用は0円。芽が出なくても諦めがつく。現在、種を採るために畑においているのは野沢菜。浪花の伝統野菜の天王寺蕪を信州に持っていったものだから固定種。風で倒れてしまったが、大きな蕪が付いているから枯れずに元気だ。実もずいぶんと大きくなってきた。もう一つ背の高さほどなのがカツオ菜。アミノ酸が豊富に含まれていてかつお節と似た風味がする。福岡の伝統野菜で、博多っ子は「勝男」と縁起をかついで雑煮...畑143/多様性の尊重
昨日の4月16日は春の土用の入り。夏の土用がよく知られているが、春夏秋冬それぞれの季節の替わり目に18日間の土用がある。今年の春の土用は、4月16日(火)~5月4日(土)で、5月5日(日)が立夏になる。それもあって、昨日は夏野菜の苗づくりのために、ビニールトンネルの中の整理をした。さて、今日は、まず、ヒーターで芽を出させたピーマン・ししとう・トウガラシの植え替え。まだ本葉が出たばかりで、しばらくはトンネルの中で育苗する。ほんとを言うと、土用の期間中は「土公神(どこうしん)」という土の神様が支配しているので、土を動かしてはいけないと言われている。土いじりや種まき、草刈りや畝立て、地鎮祭や建築の基礎工事などはしてならないのだ。しかし、それを守っていたら何にも出来なくなる。そこで、農家や建築業では土公神をお祀り...畑142/他力
連休がくれば畑活が本格化する。気温が落ちつき、ビニールを掛けて保温する必要がなくなる。邪魔くさいことはしないグウタラ百姓には、うってつけの季節になる。苗は買わないと決めているので、苗を育てるビニールトンネルの中の整理。三月の上旬に、ヒーターを使って植えたトマトとナスとブロッコリはすでに大きくなっている。捨て苗を植えた絹さやはそろそろ食べごろだ。今夜の酒のアテは絹さやの卵とじにするか。雨除けにしまっていた余計な物を外に出して草抜き。暖かかったのか草は茂って、そろそろ種をつけかけている。隅っこに生えた露草を放ったらかしにしといたのが、種を落としてあちこちから芽を出している。コバルトブルーの露草の花は美しい。ヨーロッパの貴族が愛したラビズラズリーの青にちかくて心が落ち着く。ニ、三株を深めに掘り上げてポットに植え...畑141/春の日
スマホの迷惑メールにうんざりして、メールの自動受信をOFFにしたことは書いた。当然のことだが、以後、メールは一切入ってこない。スマホを手にすることがうんと減った。バッテリーが倍長持ちする。仕事をリタイアしたとき、真っ先にやったことは通信費を安くすることだ。新聞を止めた。スマホも大手から楽天電話に替えた。これだけで2万円ほどの家計費の節約になる。あとは、安全運転を心がける。交通違反の罰金ほど無駄なものはない。◇今回、メールを止めたついでに、楽天(ドコモ回線)から、楽天のキャリア回線に替えた。月に3ギガ付いて契約料も400円ほど安くなった。おまけに、楽メールというのが付いているから、メール受信もそっちに乗り換えれば済む。英数字に記号を入れて10字以上のアドレスにすればいいというので、とびっきりややこしいのにし...茶話136/単純素朴
ここんとこスマホの迷惑メールでうんざりしている。拒否リストに入れて受信拒否したところで、相手はメールアドレスを変えてくるだろう。それに、文字化けメールがほとんどで手の打ちようがない。一日の始まりは迷惑メールを「迷惑フォルダー」に移動することから始まっていた。その一仕事を終えて、いっそのこと、メールアドレスを変えようかと思う。ラインがほとんどで、eメールにはたいしたものは入ってこない。いやいや、待て待て、何かいい手があるはずだ。メールの設定をいじっていたら、「メール自動受信」とやらがONになっている。なるほど、そうか、メールを受信しなければいいのだ。ブチ!OFF!いい天気なのに、午前中はスマホにかかりっきり。スパムとキャベツのオイルパスタを食べた後の昼からのスマホは静かなものだ。そりゃそうだ、メールを止めた...畑140/迷惑でんがな!
四月、新年度、今月は、組織やグループの〇〇総会が五つある。そのうちの一つは自分自身が長をしているので、その準備でブログはとんとご無沙汰。開催案内を配って、資料の準備もようやくできたので、さて、畑に出るとするか。と思いきや、菜種梅雨。昨日は80mmというかなりまとまった雨。それを見込んで一昨日は慌てて一日畑活。まず、里芋を掘り起こすと芽も根も出ているので慌てて一畝たてて定植。人参と大根の種を蒔く。さして、最後はニラの株分け。ニラは中国原産で、もとは山草。伎波都久(=地名)の丘のくくみら我れ摘めど籠(こ)にも満たなふ背(せ)なと摘まさね/万葉集(東歌)【「きはつくの丘のくくみらを摘んでたんだけどさあ、一人じゃなかなかカゴにいっぱいにならないのよ」。「じゃあ、愛するあの人と一緒に摘みなさいよ!」】会話形式の民謡...畑138/新年度
岡山の旅は四日のうち三日が雨。帰ってからも雨続き。畑活したいが閉店がらがら休業状態。うらやましげに空見上げても今にも降りそな空模様。降りそでもこっちは振る袖もなき年金暮らし。まま食うままもままならぬ身。朝起きると今日もやはり雨。さて、どうしよう。月に一度の掛かりつけ医に行って、血圧計って、薬局に行って薬をもらって帰宅。さて、どうしよう。そうだ。去年、近くの河川敷にモヂズリが咲いているのを見つけた。あれを採って来て植えよう。ちょうど雨も止んでいる。おおよその場所の目星はつけてある。スコップとバケツを持って河川敷へ。確かこの辺りだとうろうろする。あったあった!おお、こっちにも!都合六株。持って帰って、植木鉢を探して植えてやる。陸奥(みちのく)のしのぶもぢずり誰(たれ)ゆゑに乱れそめにしわれならなくに/河原左大...茶話135/野の花
備前の旅三日目は朝から霧雨。傘もささずに野辺の道を通って川沿いの県道にでる。この地はどこの河畔にも桜の木を植えていて、一輪なりとも咲いていないかと探すが蕾は固く閉じたままだ。いたしかたなく旧友の家に戻ろうとして、村に入る道の傍らに背の高い石碑を見つける。「素戔嗚尊血洗之滝(すさのおうのみことちあらいのたき)」と標されている。ずいぶんと物騒な場所があるものだと、家に戻って旧友に尋ねると、素戔嗚尊が、八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した剣に着いた血を洗って禊(みそぎ)をした滝が近くにあるのだと言う。「天の岩戸伝説の後、素戔嗚尊は高天原を去って根の国(島根)へ行き、そこで八岐大蛇を退治したのではないか。なぜ、備前までわざわざ血を洗いに来るのだ?」と問うと、「そこが備前の備前たるところやがな」と釈然としない答え。...茶話133/老いの小文⑥
※「老いの小文⑤」からのつづきです。かげろうが揺らぐ春の日、野辺に出て、ふりさけ見れば足ひきの山の尾の上の雲霞み。色添え、匂う桜の花盛り。折々通う春風にもなんとも言えぬ花の香がする。なんぞと書き始める予定の備前の旅のはずだったが、花のつぼみはまだ固い。おまけに、三日目から雨模様。しかたなく、素戔嗚尊が八岐大蛇を退治した剣を洗った滝から、男根を祀る金勢大明神をめぐり、道を南へとって日生の海に着いた。瀬戸内に面した日生の海は、波静かに鏡のごとくして陽に輝き、突如として現れる数十の島々の松樹の碧緑を映す。青垣なす山々を背に、春うらうらの浦風うけて海浜にたたずめば、白砂青松まことに書にも及ばない絶景である。なんぞと書きたかったのだが、日生の名のごとき日は生ぜず、島々は降る雨にかすんで下手な水墨画を見ているようだ。...茶話134/老いの小文⑥
戦後すぐに建てられたかと思われる碍子(がいし=電気の絶縁線)むき出しの座敷に、厚手の布団を敷いてもらって備前国の旅寝の一夜目。ネコかイタチかの天井這いまわる音で一人寝の寂しさをまぎらわし、翌朝は各戸に引かれた防災無線のけたたましい音楽で嫌でも目を覚ます。パジャマのまま外に出ると春霞(かすみ)が立ち込めている。夕べの酒宴の残りのコロッケとコーヒーという妙な組み合わせの朝食をとりつつ、旧友が言うには、霞ではなく霧で、こんな日は天気が良いのだと言う。その言葉通り、霧が引き出すと陽も長閑に顔を出す。さて、今日こそは一宿一飯の恩義に報いる日と、ゴムの長靴ゴム手袋に身をかため、のこぎり鎌に草刈り鎌、備前小早川家の違い鎌、作州出身は宮本武蔵の二天一流の鎌使いで、ばったばったと草を抜く。緑満ちたる雑草の中に咲く何やらゆか...茶話132/老いの小文⑤
備前の国に旅するのは、去年の春を初めとして今春で四たびになる。昼前に旧友の愛車に便乗して大阪を出発する。時折り降る雨の中を神戸に入ると小雪にかわる寒さ。明石、姫路、相生を抜けると風景は一変し、山あいの平野を縫うようにして走り、山陽道の要所、播磨国と備前国を隔てる船坂峠にいたる。鎌倉幕府を倒さんとして隠岐に流罪される後醍醐天皇を奪回せんと、備前の児島高徳(たかのり)が一族郎党二百余騎をしたがえて天皇護送団を待ち伏せした地である。しかし、移動ルートを見誤り、天皇救出の義挙は失敗に終わる。春しぐれ義挙空拳をいかんせんその後、高徳は天皇一行を播磨・美作の国境の杉坂まで追うのだが、天皇一行は既に津山へ達しており、完全な作戦失敗となって軍勢は雲散霧消してしまう。しかし、高徳は天皇の奪還を諦めず、夜になって天皇の宿舎に...茶話131/老いの小文④
今日は子供見守り隊の当番日。いつもの時間に、いつもの交差点へ。ところが、10分ほど経っても子供が来ない。15分ほどして、ようやく三人がやって来た。「今日は学校で何かあるのか?」と尋ねると、「今日は卒業式やがな」と男の子の元気な返事。「そうかいな、おめでとう!」と言うと、「僕はまだ5年生やがな!今日は5年と6年生だけが登校や」」と教えてくれた。小学校の卒業式って全校生徒出席と違うたんかいな?……と思い出そうとしたしたものの、50年以上も前のことなど思い出せない。当然、自分の小学校卒業の時にどんな気持ちだったのかなど、頭の中の記憶の引き出しの奥に押し込まれて出てこない。人間なんぞは、古い記憶をどんどん御国押し込めて成長していくものなのだ。そう独り納得して、6年生らしき子どもには「おめでとう!これから、もっとえ...茶話130/卒業
朝、目覚めて、布団の中で丸くなりながら雨音を聞いている。もう少し眠ろうか……、どうせ今日は何もできないし、筋肉痛だから……。十日ほど前にジャガイモの種芋を買ったが、寒い日が続いたので植えずにいた。今週あたりから暖かくなりそうだし、どうやら明日(昨日)は雨模様なので、畝を立てるとすれば今日しかない。『ブギウギ』を見てから畑へ。冬草がぼうぼうだし、土もまだ湿っているが、できるところまでやるとしよう。管理耕運機で耕したものの、土が重いので昼まで乾かしてから畝立てをするとするか。それまでは、ひたすら草抜き。◇昼ごはんを食べて、『ブギウギ』の再放送をを見てから畑へ。だいぶん乾いているので、軽く土を寄せて、草を集めてしばらく干す。それまでは、ひたすら草抜き。一箇所に集中して草抜きすると飽きてくるので、場所を変える。此...畑136/これもまた人生の楽しみ
ペット、グルメ、トラベルのブログネタ御三家のどれかでブログを書きたいのだが、とんと縁がない。頭にきて「119/まあええか」で、一度に三つを合わせた夢の話を書いたら、未だによく読まれている。ペットを見てかわいいと思わない人はいないし、グルメして美味しいと感じない人はいないし、トラベルして楽しいと思わない人はいない。そこで、我が家の相方に「犬でも飼おうか?」と言うと、「こっちが先に死んでしまうわ!」。「美味しいものでも食べに行こか?」と言うと、「そんなん食べて出したらしまいやがな!」。「温泉でも行こか」と言うと、「しんどいし、お金がいるがな!」。金どころか、味も素っ気も夢もない。しかたがないので、子どもの頃、魚屋のオッサンに頼まれて猫を捕まえ、河原に捨てに行った話を書いた。ブログに載せようとgooのアピール記...茶話129/究極のネタ
「煽る」と書く。「けしかける」の意。「あおり運転」が問題になって久しい2020年6月に道路交通法が改正され、あおり運転に対する罰則が定められたが、あいかわらず後をたたない。あおり運転の原因で多いのが、「追い越されたから」「車線変更で自分の前に出てきたから」という報復行動だという。煽る人には、煽られている人よりも有利な立場でいたいという心理があるのかもしれない。そんな心理からではなく、金儲けで煽る人がいる。能登半島地震の直後、「人工地震が原因」とか、「外国人窃盗団集結」といった偽の情報がX(ツイッター)で拡散した。Xでは、課金しているユーザーが一定の閲覧数(インプレッション)を獲得すると収益が得られる仕組みになっているとか。不安な気持ちの時に不安を煽られるとますます不安になる。そんな人の心理を悪用した金儲け...茶話128/あおる
先週の土曜日に蒔いたトマトが芽を出し始めた。ヒーターマットで25℃から28℃くらいを維持して、今日で6日目、ほぼ計算通り。と、言うのは発芽に必要な積算温度というのがある。積算温度=一日の平均気温×日数植物によって発芽日数が変わるのは積算温度のためだ。トマトを例にすると、種の袋の裏に次のように書かれている。発芽適温25℃から30℃(発芽日数4~6日)25℃×6日=150℃30℃×4日=120℃つまり、トマトの発芽積算温度は120℃~150℃ということになる。ナスとピーマンは180℃~200℃(6~8日)なので、あと二日ほどすれば発芽する計算になる。もし、保温なしで今、トマトを植えたとすると、次のようになる。3月の平均気温=最高14℃・最低5度(14℃+5度)÷2×?日=120℃……?=12.7日計算上は13...畑135/ボーっと生きてんじゃないよ!
去年の夏、畔にサニーレタスのこぼれ種が一つ芽を出した。いずれ食べてやろうと思っているうちに薹立ち(とう立ち)してしまって花が咲いた。その種が落ちて芽を出した。こぼれ種のこぼれ種。こういうのはありがたい。年末ジャンボで三百円当たったうれしさ。いやいや、ネット販売で知らないうちにポイントが千円貯まっていたうれしさだ。★間引き替わりに10株ほどをビニールポットに植えて苗にする。あとはそのまんまにして自然栽培。こぼれ種は力強い。さぞかし栄養も豊富だろう。天の恵み地の恵みだ。畑134/地の恵み
昨日は晴天。朝は寒かったが、昼からは13度になるというので、11時頃に暇つぶしに畑へ。もう三か月も何もしていない畑は草ぼうぼう。そろそろ成長しだす玉葱の畝も草だらけ。こりゃいかんわい!じっとしていると寒いので草抜き開始。30分ほどやっても体の調子はいい。その調子にのって昼過ぎまで。★家に帰って、昼ご飯食べて、しばらくぼぉっとして、そして、もう一つ調子に乗って、水筒に熱い紅茶を入れて、バイクで畑へ。玉葱の畝の残りの草を抜いて、ニンニクの草を抜いて、ワケギの草を抜いて、そして、島らっきょの草を抜くころには、少し寒くなってきた。椅子に座って、冷ましておいた熱い紅茶(?)を飲みながら写真を撮っておこうか……いやいや、こんなのブログに書いたとて面白味があるまいというので、写真は撮らずに家路へ。エクセルの十文字日記に...畑133/調子にのって初出勤
先週の火曜日に温熱ヒーターを利用して蒔いた白菜、キャベツ、ブロッコリーが芽を出した。早いものは次の日に土をもたげ、三日目には多くが土をもたげて発芽した。発芽していないのは、一昨年や去年に買った残りを蒔いたからで、諦めはつく。さて、芽は出たものの、陽にあててやらなければ、ヒョロヒョロと茎が長くなって徒長してしまう。部屋の中で育てているのだから、多少の徒長はしかたがない。そう思っていたら、徒長しない。成育に必要な温度が維持されていれば、徒長しないのだ。成長に必要な栄養をつくるための光合成をしたいがために、陽をもとめて徒長するのではない。我々が寒いときに日向に出るのと同じなのだ。彼らは成育温度に達していないとき、葉や茎の温度を上げるために、陽にあたりたくてヒョロヒョロと茎を伸ばすのだ。よう知らんけど。白菜、キャ...畑132/種まき
知り合いと話していて「パソコンが突然壊れて難儀したわ」という話に。「やっぱりバックアップはとっておかんとあかんなあ」そう言われてみれば、我が家のパソコンはバックアップしていない。中古を買って三年目だから、いつプッツンがきてもおかしくはない。そこで、早速にアマゾンで外付けのハードを注文した。朝ドラ『ブギウギ』の中で歌われている「買い物ブギ」。その歌詞の中で繰り返される「わてほんまによういわんわ」は、かなり究極な関西弁だ。「わて」は、私。ワタシからワタイになり、ワテに変化した。「ほんま」は、本当であること。「本真」は当て字で、「本間=正式・本当」が正しい。「よう言わんわ」は、古文の「え~ず(否定)」と同じで、「え行かず」で〈行くことができない〉の意味になる。「よう~ん(否定)」で不可能の意味を表す……。……と...茶話127/わてほんまによういわんわ
フランス語である。ぜひ、声を出して読んでいただきたい。Commontallez-vous?(コモンタレヴー=お元気ですか)Attends!(アッタン=ちょっと待って!)ahbon?(アボン?=えー本当に?)Jet'aimedetoutmoncoeur(ジュテームドゥトゥーモンクール=心から君を愛している)Ondryananisitekettkannen?Tyoimatutareya.Andarahayokonkai!Moakanharahetanjya!Jakawasimonkutarenna!河内弁はフランス語に近い。※二年前の3月から「茶話」を開始した。その頃のふざけた記事のリメーイク。茶話126/パリは近し
戦前から戦後に『支那の夜』『蘇州夜曲』などで活躍した女性歌手に渡辺はま子がいる。昭和11年3月に『忘れちゃいやョ』という曲を発表してヒットするが、三か月後の6月に発売禁止の処分になる。理由は、「あたかも娼婦の嬌態を眼前で見るが如き歌唱。エロを満喫させる」だった。♪月が鏡であったなら恋しあなたの面影を夜毎うつして見ようものこんな気持ちでいるわたしねえ忘れちゃいやヨ忘れないでネゝ(以下繰り返し)♪昼はまぼろし夜は夢あなたばかりにこの胸の熱い血潮がさわぐのよゝ♪風に情(なさけ)があったなら遠いあなたのその胸に燃える想いを送ろものゝ♪淡い夢なら消えましょに焦れ焦れた恋の火がなんで消えましよ消されましょゝ(詞:最上洋・曲:細田義勝)現代だったら、ほとんどの歌が発売禁止になってしまう。歌は世につれ世は歌につれ。黒澤明...茶話125/歌は世につれ
二十四節季の「雨水」。なのか、一週間、ほぼ毎日、曇りか雨。今日こそはようやくいい天気かと思ったら、晴れたり、曇ったり、またもや通り雨。おまけに、気温は10度なのに、風が強くて寒い。一週間、雨を眺めてうんざり。しかし、そぼ降る早春の雨は、なぜか、人を和ませる。人の心を穏やかにさせる。天の恵みが地を潤し、春をもたらすからだろうか。頭がぼーっとして、空っぽになる。◇逆に、人を悲しませるは、風かもしれない。飄然(ひょうぜん)として、何処(いずこ)からともなくやってくる。そして、飄然として何処ともなく去る。初めも終わりもわからないまま、粛々として吹きすぎる。風は人の心を不安にさせる。◇風は、過ぎ行く人生の声なのだ。どこから来て、どこへ行くのか。人はその風のを聞いて悲しむ。◇つれづれなるままに、暇に任せて書いていくと...茶話123/雨水
今時、営業電話でもなかろうに、一日に数回かかってくる。非通知は、電話機が勝手に切ってくれる。通知があるものは、出ない。それでもかけてくるのは、受話器をとる。半分は、男性の私がが出ると、向こうからブチッと切る。それでもかけてくるのは、声を聞いて判断する。男性の声で「お忙しいところ失礼いたします」「忙しい!」の一言で、ガチャツと切る。年配の女性の声で「屋根塗装の〇〇と申します」アナウンサーの口調で「以前も電話をおかけになりましたね?」「いえ、初めてですが……」「一度断られた相手への再度の電話勧誘は違法行為となります」ブチッ!「お忙しいところ失礼いたします」と、若い女性の可愛い声。とっさに90歳くらいのお爺さんの声で、「はいはい、どちらさんでございますかいなあ?」「リサイクルの〇〇と申します」「はぁあー?リス、...茶話122/どちら様ですかいなあ?
家の前の道を、男子高生が大きな声で歌いながら、自転車で通り過ぎて行った。とても上手とはいえない。恥ずかしくはないのだろうか。その後から、自転車に乗った女子高生が三人、短いスカートで、恥ずかしげもなく通り過ぎて行く。寒っぶいのに、おいど冷えるで……と思いつつ、「女学生」という懐かしい言葉が頭をよぎった。♪向こう通るは女学生三人並んだその中でモストビューティーが目に浮かぶ色はホワイト目はパチリむすんだ唇あいらしやもしもあの娘が彼女なら僕も増々勉強して優等で卒業したからはロンドン、パリーをまたにかけ三年五年また五年無事に帰ったその時にゃあの娘は誰かの妻だったざんねんだざんねんだざんねんだったら寝てしまえ♪(ざんねん節唄:守屋浩・曲:浜口倉之助・採譜:仲田三孝2010年)自由奔放に振る舞うのは若者の特権で、今に始...茶話121/式部ちゃん
畑から採ってきた白菜に、冬眠中のカメムシがついていた。それを見て五歳の女孫が「かわいい~」それを見た娘(親)が「触ったらアカンで!臭っさいで!」テレビで平野レミが作った料理を見たゲストの女性が「かわいい~」それを見て、思わず「どこがかわいいねん!」とツッコミ。◇なんでも「かわいい~」と感じる昨今の風潮を「Kawaii文化」というらしい。もちろん、綺麗な夕焼けを見て「かわいい~」とは言わない。人より小さなもので、自分をプラスの感情にしてくれるものは、すべて「かわいい~」なのだ。「かわいい」は、古くは「かはゆし」という言葉だった。平安時代末期の『今昔物語集』に、「この子に刀を突き刺し、弓矢で撃ち殺したとは、なんともかはゆし」とある。もともとは〈痛ましくて見るに忍びない。気の毒だ〉という意味だった。だとしたら、...茶話120/かわいい~
農林水産省は、消費量が多く国民生活に重要な野菜を「指定野菜」として、生産量が安定するように生産地を保護している。キャベツ、きゅうり、さといも、だいこん、たまねぎ、トマト、なす、にんじん、ねぎ、はくさい、ばれいしょ、ピーマン、ほうれんそう、レタス。2026年度からは、これらにブロッコリーが追加されて15品目になる。新規の追加は1974年のバレイショ以来、半世紀ぶりだという。消費量が多いのだから、ほとんどの家庭菜園では、この15品目を中心にして、今年の作付け計画を考えているのだろう。我が畑でも15品目すべてを植えている。今は「ばれいしょ(じゃが芋)」を植え付ける時期だが、芽が出て霜にやられると嫌なので、3月10日前後に植える。大根と人参は種から植えざるを得ないので、彼岸が過ぎてから。あとの野菜は、苗は買わずに...畑131/ウズウズワクワク
しばらくブログを書かなかったが、我が相方とペット犬のチロルと一緒に温泉へ旅行に行ってきた。木々に囲まれた庭には、小川のせせらぎを挟んで、ノーリードの広い芝生のドッグランがある。我々はテラスの椅子に腰かけ、芝生の上を走るチロルを眺めながら、熱いコーヒーを飲む。幸いにもいい天気で、借景の常緑樹の雑木林から木漏れ日がキラキラと漏れてくる。なんとものんびりとした時間が流れる。いつものんびりしているが、それとは違った癒しを感じる。遊び疲れたのか、チロルが私たちの方へやって来たので、さあ、温泉へ。ペットも一緒に入っても構わないという、なんとも寛大なホテル。ペット用のシャンプーや美容液もある。風呂上りは浴衣ではなく作務衣で、犬用の作務衣まで用意してくれている。お揃いの作務衣を着て部屋にかえり、さて、夕食。ペット用は食堂...茶話119/まあええか
去年から苦しんできたオシリのズキズキがようやくおさまってきた今日は快晴!気温は15度の四月なみの陽気とかガラス戸ごしに見る外の景色はあいかわらず殺風景花笑い鳥唄う景色ではないけれど陽の光は暖かそう少し着込んで畑に行こうかいやいや、待て待て!ここで無理をするとまたズキズキがぶりかえすぞまだまだ二月の半ばではないか!土が匂ってものみな伸びる春の眺めの待ち遠しさよここはしっかり治すまでワクワクする気持ちをひっこめてがまんがまん赤い鼻緒のじょじょはいておんもへ出たいと待っている畑119/ズキズキワクワク
※連載です。①からお読みください。夢に春やんが出て来た。つんつるてんの着物一枚着て、犬を連れて、石川にかかる河南橋の欄干に腰掛けている。ワンカップの蓋をシュカーンと開け、ぐいと一口飲んで語り始めた。◇よーう調べたやないかいな。せやけど、もっとこだわらなアカン!大豆と麹と塩を寝かせて味噌を作ったら、次は美味しい料理にせなアカンやろ!「一かけ二かけて三かけて、四かけて五かけて橋をかけ」というのは、どういうこっちゃねん?教えたろか……征韓論に敗れた西郷さんは新政府から離脱して一人欠けた。それで、故郷の鹿児島へ馬で駆けた。ほんでもって、命を懸けて、明治政府に喧嘩を仕掛けた。一か八かの大勝負を賭けたんや!ところが、田原坂の戦いで大打撃を受けた。ほうほうのていで熊本を脱出して、国境にある下槻木(しもつきぎ)という村に...歴史38/一かけ二かけ③
※続きものです。①をお読みください。勝海舟とともに江戸城無血開城を実現した西郷隆盛は、新政府内でも参議として維新の改革を推し進めた。しかし、明治6(1873)年、武力によって朝鮮を開国させようと主張した征韓論を、岩倉具視や大久保利通らに猛反対され、朝鮮への派兵は中止となる。西郷隆盛はこれを不服として辞職、新政府から離脱する。明治政府に不満を持つ士族は西郷の姿勢を支持し、多くの人々が西郷の元に集まる。そして、ついに郷里の私学校生徒に促されて挙兵する。明治10年2月15日、日本国内最後の内戦である西南戦争が勃発した。鹿児島で蜂起した西郷隆盛率いる薩摩軍は、北上して熊本城を囲む。しかし、攻略に失敗。政府軍を迎え撃たんと田原坂(たばるざか)に陣を構えた。3月4日から20日までの17日間にわたって激しい戦いが続いた...歴史38/一かけ二かけ②
テレビで、必殺シリーズ600回記念映画の『必殺!(1984年)』をやっていた。布団に入る時間だったが、最後まで視てしまった。ラストで、藤田まこと演じる中村主水が橋を渡るシーンで、懐かしい文句をつぶやく。それを聞いて思い出した。春やんが残してくれた『河州喜志村覚書帖』にメモされていた文句だった。一かけ二かけ三かけて仕掛けて殺して日が暮れて橋の欄干腰下ろし遥か向こうを眺むればこの世は辛い事ばかり片手に線香花を持ちおっさんおっさんどこ行くの?あたしは必殺仕事人中村主水と申します1979年(昭和54年)5月から1981年1月まで、朝日放送で放映された『必殺仕事人』で、芥川隆行が語るオープニングナレーションだった。「なんでまた、こんなんメモしたんやろ?」「歴史」の項で書いた、今までの記事は、実際に春やんが話したこと...歴史38/一かけ二かけ①
若者はLINEのメッセージで句読点をつけない、というのをテレビのニュースでやっていた。句読点のある文章に、あまりよい印象を持たないという。とりわけ句点[。]を嫌悪する。冷たい印象を受けてしまうらしい。そのニュースを視ながら、こんな話を思い出した。ある日、近松門左衛門の家に、ひいきにしている数珠屋(じゅずや)が訪ねて来た。門左衛門は自作の浄瑠璃にせっせと句読点を打っている。それを見て、数珠屋が言った。「句読点を打っておられるではないか。そんなものは漢文には要るかもしれんが、浄瑠璃には必要ないでしょう!」門左衛門は癪にさわったが、その場は笑ってすませた。ニ、三日して、数珠屋に手紙を送る。数珠の注文で、その中にこんな文句があった。「ふたへにまげてくびにかけるようなじゅず」◇数珠屋は「二重に曲げて首に懸けるような...茶話118/メール
30年ほど前は、ホームページを持っていた。だが、まだ現役の時で更新がままならない。さぼっているうちに、ホームページ作成ソフトの方がどんどんと先へ進んで、こっちの頭が追いつかなくなった。そこで、始めたのがFacebook。2013年3月30日が初レビュウ!【写真】を選んで、文を【投稿】するという、実に単純な作業でその日の自分を記録できるというのが、新鮮な驚きだった。ところが、ニ、三年して、Facebookの【投稿】の箇所が、【気分・アクティビティ】となった。「なんやねん?アクティビティって?」辞書で調べると〈体内の活動,自然活動〉とある。「はぁあ?体の調子?キャンプ?そんなんしか投稿したらアカンのかいな!」それで、投稿したくてもできなくなった。他の人も同じように感じていたのだろう。やがて、【今なにしてる?】...茶話117/Facebook
あることを検索しようとパソコンのスイッチを入れた。グス、ブッと鈍い音がして画面が明るくなる。それから、またグス、ブッと鈍い音がして起動画面になる。さあ検索しようとするが、何を検索しようとしていたのか、忘れている。まあ、よくあることよと、しばし思い出そうとするが思い出せない。しかし、こんな時に限って、何の関係もない、ひょんなことを思い出す。30年ほど前からインターネットを始めた。最初のブラウザーは、比較的に契約料が安かったビッグローブ。そのうちに、当時の我がパソコンの師匠が、「電電公社が民営化されたNTTが、新たな回線を開発するそうやぞ」というので、NTTに替えた。ほどなくして、NTTが光回線の募集を始めたので、いち早く申し込んだ。一と月、ニた月……半年たっても何の連絡もない。頭にきて電話をした。「開発が遅...茶話116/また忘れた
「茶話114」で、文章は縦書きで書いた方が間違いが減るし、構成のまとまった文章になると書いた。そこで、縦書きのできる編集ソフトはないかと探したら「Tateedtor」というのかあった。ものは試しに、一文改行書きした記事をコピーしてはりつけた。予想通り、一行が長ったらしい詩のようで違和感がある。読んでみると、目をしょっちゅう上下に移動させなければならない。幾重にも重なった山を上り下りしているようで疲れる。横書きだったら、人間の目が得意な左右の移動で左から右に読んで行けばいい。それに、パソコンやスマホで読むときは下にスクロール、スワイプできるので楽だ。ならば書くときはどうなのだろう。というので、この記事は縦書きで改行せずに書いている。横書きで書いていた時は、一文が長くならないように気をつかっていたが、縦書きで...茶話115/かきたてのたてがき
横書きのブログの記事を、写真抜きの縦書きに直しているうちに気づいたことがある。縦書きの方が、文の間違いや、文章の構成の誤りを見つけやすいということだ。言い換えれば、縦書きの方が、文の間違いが少なく、文章の構成がしっかりとしたものになる。漢字、平仮名、片仮名まじりの日本語は縦書きに適している。しかし、それだけではなさそうだ。横書きの方が縦書きよりも読みやすく、読書スピードも速くなることが証明されている。眼球を左右に動かす運動と、上下に動かす運動のどちらがやりやすいかやってみればわかる。左右は動かしやすいが、上下には動かしにくい。野球で、スライダーやシュートなどの横の変化球は、目で追っていけるのでバットに当てやすい。逆に、フォークなどの縦の変化球は空振りしやすい。人間の目は左右横の動きには強いから、横書きの方...茶話114/縦か横か
『早春賦』春は名のみの風の寒さや谷の鶯歌は思えど時にあらずと声も立てず時にあらずと声も立てず氷解け去り葦は角(つの)ぐむさては時ぞと思うあやにく今日も昨日も雪の空今日も昨日も雪の空春と聞かねば知らでありしを聞けば急(せ)かるる胸の思いをいかにせよとのこの頃かいかにせよとのこの頃か(作詞:吉丸一昌・作曲:中田章・大正2年)※思うあやにく=思うがあいにく小学唱歌だが、逆接と否定の言葉が多い。ちょうど今頃の季節を詞にしたからだろう。春なのだが寒いので、まだ春ではない。人生は思うがままにならないことが多い。パー券を売りさばくのに苦労した。しかし、裏金が入ってきた。ところが、裏金問題が発覚した。だが、派閥を解消すればいずれ忘れ去られるだろう。にもかかわらず、世間の批判は厳しい。とはいえ、法律のザルの目をなんとかかい...茶話113/逆接の季節
やっと出会ったいい話、いい記事。今日は良い日になる予感がした!
今朝、パソコンを立ち上げて直ぐ、それに出会いました。 あるスポ―ツ紙の野球欄でイ‐グルス記事を探していたら、そのタイトルの記事にぶつかったのです。(次のタイトルをクリックすればご覧になれます。)
ブログの記事を書いていて、「あれ、これって前に書いたやつとちゃうか?」と気づくことがある。特に、毎年同じようなことを繰り返している「菜園日誌(畑)」の記事に多い。そこで、畑活の冬休みの間に、2022年3月5日の「ジャガイモふせる」から、現在の「面白」まで128記事をコピペして一つにまとめることにした。できれば本にして、自分が死んだときの粗供養(香典返し)にしてやろうと、写真抜きの縦書きに直した。すると、いろんなことに気づく。他の人のブログを拝見していると写真の綺麗なことに感心する。撮影の腕もさることながら、さぞかし、いいカメラやスマホで撮っているのだろう。写真だけでも充分見るに値する。それに比べて、我が五年前の格安スマホの映りの悪いこと。だから、写真にあまり頼れない。一文改行で書いていると段落の切れ目がわ...茶話112/写真の威力
「百姓が花粉症になるはずが無いやろ!」花粉症で鼻をズルズルさせている友人に豪語していた。だのに、三年前に花粉症になった。年末ころから、朝起きると鼻水がとまらない。目ヤニがたまる。ああ、また酒の飲みすぎか。耳掃除していて、プチッと傷つけた。すぐに治るだろうと安易に構えていたがじゅくじゅくしてくる。鼻水が止まらない、目ヤニがたまる、耳が痛い。一ヶ月ほど辛抱して、我慢できずに掛かりつけ医に行く。「それ、花粉症やろ!」「百姓が花粉症になるはずは無いやろ!」と思いつつ、寝る前にもらった薬を飲む。次の日、すべてが治っていた。以来、この季節になると花粉情報が気になる。今年は2月の中旬頃から。ところが、年末から鼻水が出る。目ヤニがたまる、耳がかゆい。おまけに「じ病」が痛い。へんな時に下痢になる。「花粉はまだ飛んでないやろ...茶話111/ハナの季節
やっぱり大家族はいいな、と思わせる話です。楽天ドラ3日当投手
このところ、心をそそるような話が無くて、このイ‐グルスブログは開店しているものの休業に近い状態でした。新人自主トレも初めはともかく折り返しくらいから話題も乏しくなり、それも終わってキャンプまで何日か
孫に会うために田舎から東京に出て来たお婆さん。土産を持って行ってやろうと、駅前のミスタードーナッツへ入った。ショーケースを指さしながら「これと、これと……」店員が「名前をお願いします」「はい、山田ヨネです!」「お婆さんの名前ではなく、ドーナッツの名前をお願いします」「ええっとー、オールドファッション……」「おいくつですか?」「はい、100歳です!」「おもしろい」を漢字で「面白い」と書くのは当て字だと思っていた。しかし、ちゃんとした意味のある漢字だった。日本神話の「天岩戸隠れ」で、天照大神を天岩戸から引っ張り出して、世界に再び明かりが戻った時、八百万の神々が喜びの声をあげて舞い踊る。あはれあなおもしろあなたのしあなさやけおけおけ漢字にして意味を補う。天晴れあな面白あな手伸しあな清け飫け飫け(天が晴れたああ皆...畑128/面白
ワープロを使いだしたのは四十数年前の1980年頃。当時は5.25インチフロッピー(1.6MB)という直径13センチほどの丸い板に記憶させていた。それが、3.5インチフロッピーへ置き換わったころからワープロ専用機を使いだした。1995年にWindows95のパソコンが出てからはOfficeのワードになった。この四十数年間、自慢ではないが、ずうっと「かな入力」を使っている。ある調査では日本人の約90%がローマ字入力、かな入力はわずか約10%だという。なんとも嘆かわしいことだ。英語ならローマ字入力の方が速いのが当然だ。「goodmorning」はそのまんまローマ字で打てばいい。だから、日本人は、日本語の「おはよう」を、そのまんま平仮名4文字で打てばいいのだ。だのになぜ「ohayou」と6文字のローマ字にしてしま...茶話110/ああ……
考物(こうぶつ=なぞなぞ)にこんなのがある。問:大酒飲みの息子を親父が呼んだ。【魚の種類を五つ答えよ】答えは「さけ、さめ、たら、こち、こい」となる。ああ、なるほどと感心しているうちに、五匹の魚を漢字で書けるかと、新たな疑問がおこる。日頃、ワープロで文章を打っていると漢字をどんどん忘れる。インターネットでイチゴについてを調べていると、こんなのに出くわした。「サクラと同様に、リンゴとレモンもバラ科だ」さて、カタカナを漢字で書けるか?サクラの旧字体を「二貝の女が木にかかる=櫻」と分解して覚えたのと同様にして、学生時代は覚えていた。しかし、今はそれすら忘れてしまった。学生時代に「俺は、ユウウツのウツを漢字で書けるんやぞ!」と自慢する奴がいた。誰彼構わずに、やたら自慢する本当に嫌な奴だった。そして、こうして覚えるの...茶話109/漢字
もう三週間ほど、畑作業は冬休み状態。土をいじっていると、手袋をしていても爪の中に土が入る。タワシや歯ブラシでゴシゴシするが、今はその必要がない。一年で最も爪が綺麗な時期だ。そのせいか、あるいは歳のせいか、爪がよく伸びる。一般的には、一日で約0.1mm、一ヵ月で約3.0~4.0mmほど成長するらしいが、その倍以上の速さで伸びているように感じる>「苦髪楽爪(くがみらくづめ)」という言葉がある。苦労しているときには頭髪がよく伸び、楽をしているときには爪がよく伸びるという意味。やはり、楽をしているから爪が速く伸びるのか・・・、いや、それにしても髪が伸びない。逆の「苦爪楽髪(くづめらくがみ)」という言葉もある。苦労が多い時は爪がよく伸び、楽な時は髪の毛がよく伸びるという意味。しかし、これもあてはまらない。つまりは、...茶話108/爪
冬の畑は平らかで一面を見渡すことができる。夏の畑のナスやトマト、キュウリのような背の高いものがない。みんな地に這いつくばるようにして、じっと寒さに耐えて春を待っている。荒涼として殺風景だが、なぜかん平穏で心が安らぐ。虚心坦懐(きょしんたんかい)。「心を虚(むな)しうして坦懐なり」とでも訓読するのだろうか。「虚」は〈空っぽ〉、平坦の「坦」は〈平らか〉、「懐」は〈思い・心〉の意。心にわだかまりがなく落ち着いた平穏な心。心にわだかまりがないのだから、理にかなわない無理なことはしない。他から見れば愚弛ら(ぐうたら)かもしれないが、無理をしないのだから楽だ。「江戸いろはかるた」の「ら」の札は「楽あれば苦あり」。「上方」では「楽して楽知しらず」。どちらも「楽ばかり求めるといずれ苦労をする」「苦労しないと、将来、楽な生...茶話106/愚弛ら
前の記事で明治5年12月3日(=明治6年1月1日)の御改暦について書いた。旧暦から新暦に暦が改められるのだが、同時にもう一つ、時間についても不定時法を廃止して定時法が採用されている。採用以前は、日の出から日没までを昼、日没から日の出までを夜とし、それぞれを6等分して十二の刻(とき)に区切っていた。真夜中の0時を九つとし、ほぼ二時間おきに八つ、七つ・・・四つ、次の12時から再び九つ、八つ・・・。そして、夜明けと日暮れの「六つ」を「明け六つ」「暮れ六つ」と呼んでいた。この数字の数だけ寺の鐘が鳴って時刻が知らされる。近松門左衛門の浄瑠璃『曾根崎心中』のお初・徳兵衛の道行の場。この世のなごり夜もなごり、死にに行く身をたとふれば、あだしが原の道の霜、ひと脚あしずつに消えてゆく、夢の夢こそ哀れなれ。あれ数ぞうれば暁の...茶話107/時