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「ハートの女王は、スペードの女王とは、双子の姉妹だったんだ。 だが、スペードの女王は、あの性格だろ? ハートの女王をだまして、ここから追い出したんだ」 イモム…
「可愛い~」 思わずアキが、アリスに向かってつぶやく。「そ?あなたもよ、ありがとう」にっこりと微笑むその顏は、陶器さながらに真っ白で、爪は桜色の貝殻のように、…
「えっ?」 一体二人は、何を言っているの?アキはポカンとする。カガリはアキの肩に手をかけると、ヒタッと目を合わせる。「アキちゃん、しっかりして! このままだと…
(おかしい…静か過ぎる…) アキはそのことが気になり、落ち着かない気分になる。無事に人に見つかることなく、潜入出来たことに、喜んでいたのだが…(まさか…もしか…
「女王様は今頃、北の庭園で、クロケットをなさっています。 護衛もそちらの方に、行っていることでしょう。 中は手薄なハズです」 今はとにかく、ナイトの言葉を信じ…
「あっ、あいた…」「しっ!」 背筋をピンと伸ばすと、アキはユウジをたしなめる。扉からは、白い帽子のようなものをかぶった女の人が、顏をのぞかせる。「何か、御用で…
三月ウサギは、ソワソワしながら、「アリスです」ボソッと、小さな声でつぶやく。「えっ」「アリス?」「そうだ」「アリスって…今、どこ?」四人は一斉に、ウサギを取…
「え~っ」 ユウジは思い切り、大きな声で叫ぶ。「そんなの、ウソツキじゃないか!」三月ウサギは、そんなクレームにも、一切ひるまない。「ウソツキでもなんでも… そ…
(ルーク、大丈夫?) さすがにショータは、心配になるけれど…表面上は、すっかり元気を取り戻したようで、「さぁ、まいりましょう」女王に向かって、腕を差し出す。「…
「ルーク、おまえは…私を裏切って、何を企んでいるんだ?」 目をギラつかせて、女王はルークに詰め寄ろうとする。「おっと、待った!」ゆるみかけた手を、あわててショ…
「おまえ…何を寝ぼけたことを、言っているんだ?」 そんなことよりも、早く助けてくれ、と女王はイラついた顔で、ウサギを見上げる。だがウサギは…「あれぇ?おかしい…
ヒヒーン!ペガサスが空から舞い降りると、フワリと背中から、白いウサギが飛び降りる。「女王様、大丈夫ですか?」あわてたように、女王の側に駆け寄る。「ホントだ、…
「あれは…」「ウサギよ!」 カガリが叫ぶ。「おーい、おーい!」アキも一緒になって、ペガサスに向かって、手を振る。いきなり動いたものだから、さらに網にからまる。…
「さすが、女王様!お気づきでしたか?」 楽しそうに、ナイトが声を上げる。「こしゃくな!」さらに女王が、カードを投げつける。「おまえ…その杖の本当の力を、知って…
「そうよ!ウサギを探さなくちゃ!」 網を破ろうと、アキはもがきながら、声を張りあげる。「無駄だ。 その網は、特殊な糸で出来ている。 ちょっとやそっとじゃ、破れ…
(えっ、まさか…) ショータはイヤな予感がした。だが、そんなことはないだろう…と否定しようとしていた。だが、「あっ!」ユウジがひと声叫ぶと…そのバラに向かって…
「おまえたち…あの子の仲間なんだろ?」 いきなり鋭い声で、女王が決めつめたように言う。「えっ?」「あの子?」ショータとユウジは、声をそろえて、女王の顔を穴があ…
(行けと言われても…そういうわけにはいかないだろ) ショータは腹の中でそう考えると、女王に向かって、にぃっと笑いかける。「そのままだと、ルークが女王様にお話が…
ユウジは手足をバタバタさせて、「はなせ~!」もがくけれども。ふふふ…「これは、見ものだなぁ」愉快そうに、女王は手をたたいて笑う。珍しく、機嫌がいいようだ。目…
「えっ」 これが、あの?ショータが思わず、その女性の方を向く。「女王?何の女王? 女王様だからって、こんなことをしてもいいの?」だが、頭に血が上ったユウジは、…