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小鬼の声を聞いたら、いけない。耳を傾けたらきっと、流されてしまうだろう。アキは心を鬼にして、それを振り切るようにして、ショータの声が響く方に向かって、走る。…
「ボクは今までずっと…一人でここで、待っていたんだよ。 ねぇ、アキちゃん!早くこっちへ来てよ」 そう言うと、グィッとアキの手をつかむ。「えっ?」 やだ!反射的…
(あれぇ?アキちゃん…みんなは、どこにいるの?) 突然、人の声が聞こえてくる。「まさか…ケイタ?」アキが窓の中をのぞき込む。ケイタが、こちらを向いて座っていた…
そこは、部屋が並んでいる廊下ではなく、大きな空間だった。そして今までは見かけなかった、大きな窓がそこにはあった。(なんだ、ケイタは…やっぱりいないじゃないの…
「え~っ」 そっちの方が、よっぽど問題なんじゃあないの?「ねぇ、ショータ、どうしちゃったのよぉ」アキが責めるように言う。「それよりも、アキちゃん!何を言ってる…
アキに気が付くと、ショータが手招きをする。「なに?」アキはまだ、納得していない。不機嫌な顔を隠すことなく、アキは尋ねる。「アキちゃん…ケイタをこのままにして…
「アキちゃん…気を付けて!」「カガリちゃん!」「アキ…つかまれ!」 だが机も椅子も、ズルズルと風に振り回され、動いている。「魔王が、目覚めたんだ」またもナイト…
●暑かっです日に焼けました。🍓あめや🍎あめはとけてでろ~ん。 ●他には、広島のお好み焼き、いか焼き、チキン焼き、焼き鳥、スピードくじ、射的、ボールなげ?、お面屋、綿あめ、フライドポテト、ロングポテト?、トルネードポテト、からあげ、たこやき、あげたこ焼き、焼きそば、フラン...
アイツ? 待ってくれないって?「何が?」アキが声を上げる。だがそれには答えずに、チラッと辺りをうかがうと…「しぃっ!静かに!アイツが目覚める」ひどく暗い瞳を…
「お二人さん…話をしているところ、悪いんだが…」 ナイトが二人に、声をかける。申し訳ないと言いながら…その割りには、あまりそう思っているようには見えない。「何…
「そういうことだ」 オジサンが、あっさりとそう言う。「えっ?それよりも、ガブ君は? ガブ君は、どこ?」アキは、キョロキョロとしている。確かに、グリンが…男の子…
「カガリちゃん…」 救いを求めるように、カガリに声をかける。カガリは、何かを見たようだ。ハッと息をのむ気配が、伝わってくる。「アキちゃん…これ…」カガリが声を…
ゴロンと何かが、こちらに転がってくる。「オジサン!」目を背けるようにして、アキはオジサンに向かって、話しかける。「ごめんなさい、わたし…」もう、言葉にならな…
「えっ、なに?」 アキがカガリの手を、ギュッと握りしめる。「死神め…」小さくナイトがつぶやくと、杖をギュッと握りしめる。 するとバサッと、翼を大きく揺らして、…
「えっ、なに?」 アキがポカンとする。何でカガリとショータまで、おかしなことを言うのだろう…と。「それよりも、ケイタは? ケイタは、ここにいないの?」そもそも…
「あなた…まさか、ユーレイ?」 アキはオジサンの捧げ持つ白い陶器のツボと、男の子とを交互に見比べてから、そう尋ねる。だが、それには答えず、男の子はヘラリと笑う…
「あっ」 再びカガリが、声をもらす。「ケイタをさらったのは…あなた?」男の子に向かって、そう言う。「えっ?まさか! だって、ガブくんは…まだこんなに小さいのに…
(ようやく、見つけてくれた?) あれ? それって…どういうこと?混乱するアキの肩に手を触れると、ショータとオジサンの方を向いて、「あなたが…ガブ君のお父さんな…
(なんだ?この子は…)「ヤバいねぇ」 アキが小声で、カガリにささやくと…いきなりガヤンよ、部屋の隅で物音がした。「えっ?」「誰か、いる?」アキは言葉を止めて、…
「え~っ、魔王の息子なら…いくらでも、自分の姿を変える ことなんて、朝飯前だよな?」 しかし、本当にうまく化けているなぁ~ジロジロと、ユウジが下からのぞき込む…
「あら…ナイトはガブのことを、知っているの?」 のどかな声で、カガリが声をかける。「知ってるも何も…」再び厳しい顔つきをして、ルークが県をかまえる。「この子は…
「この子は、ガブ! カガリちゃんは、知っているよね?」 たぶん以前にも、見た記憶がある。アキがカガリの方を向くと、「うん…確か地下で、会ったよね?」確かめるよ…
「ここは、どこ?」 鏡の向こうには…さっきまで、自分たちのいた廊下が見える。「知らないわ、塔なんじゃない?」相変わらずのん気な声で、カガリはニコニコと微笑んで…
「やっぱり、鏡が…入り口?」 明らかに、場所ふさぎをしているから、ここを通れ…と言わんばかりではあるけれど。「そうなんじゃない?」鏡の表面が、キラキラと光る。…
「たぶん…この向こうに、魔王がいる」 懐中時計をのぞき込んでいたナイトが、そう告げる。「この向こうに?」「そうだ」ナイトのひと言を聞いたとたん、やけに鏡の存在…
先ほどまでの喧騒は、どこかに行って…エスカレーターはなめらかに、上り続けている。 静かだ… ホントに、何事もないのだろうか?あまりにも、何も起きないので…か…
「それって…魔王なんでしょ」 カガリが、二人に向かって答える。「魔王が?」自分で言いながらも、そんなバカな、と思う。「ねぇ~魔王は、どこに?」まさかこの近くで…
「え~っ、どうして?」 そんな便利な魔法なら、いつでもOKなのに…もったいぶらないでよ、とアキは思う。「それはねぇ、ルールがあるんだ」「ルール?」「そう、つま…
「なるほど」 ユウジがにこやかに、うなづく。「だけど…それだとロープ一本だと、足りないかも」ユウジがそう言うと、「そうだよなぁ」ショータがうなづき、「やっぱ、…
「一応ね」 そう言うと…アキはどうにか、ロープを探り当てる。「えっ?これをどうするの?」カガリが不思議そうに見るけれど、「これを上に巻き付けて、命綱みたいにす…
「だったら、アキも、カガリちゃんと一緒に、ペガサスで ついてきたらいい」 ここは、男の子が踏ん張るしかない!ショータはにこやかに、二人に向かって言う。「そうす…
「もう、何でもありなんだなぁ」 あまりにも、色々ありすぎて、ショータは驚いたりはしない。「もしかして…これが、塔へとつながる階段?」ポツンとユウジがつぶやく。…
ナイトは?思い切って、アキが身体を起こす。マントを脱いだ格好で、ルークと背中合わせに立っていた。手には…何かを持っているのが、一瞬見えたけれど…よく見えない…
ピシーン!何かが、ピシリとひび割れる音がする。パァーン!はじけるような音がする。ナイトがさらに、子供たちを守るように覆いかぶさると…パラパラパラ…細かな粉塵…
今回は、マニラ近郊のお化け屋敷に行ったときの報告をします。マカティから車で30分くらいの距離です。当然ですが、そんなところに配車アプリの車で行く人はいないので、運転手さんはだいぶ迷いました。Google Map的にはわかりやすそうに見えるの...
ひぃっ!カガリが悲鳴を上げる。「出たぁ~!」思わずアキが、大きな声を張り上げる。 いきなり青い魔女の顔が、壁一面に浮かび上がる。ひーっひっひっひっ!耳ざわり…
「子供だ」「男の子だ」「女の子もだ」「おまえは、何者だ?」 バン!と巨大な手が、アキの目の前に振り下ろされる。「アキ、気をつけろ」「こっちへ」ショータとユウジ…
「何を言っているんだ? あれは、お地蔵さんだろ? きっと、魔法がかかっているんだろう」 どうやらショータには、あれがお地蔵さんに見えているらしい…(なんで?)…
(ウソでしょ?) 自分の目が、おかしくなったのか?(えっ?一体何が、起きているの?)アキは、まったく理解出来ていない…「ショータ…あの…あれは?」ショータにも…
薄暗い空間に、フワフワと赤い光がうごめいている。「なに?あれ…」「まさか、ユーレイ?」互いに話をするのをやめ、赤い光を目で追う。「あれって…鬼火?」「いや、…
「さぁ~どうだろ? 私は、知らないわよぉ」 ユー子さんが平然と答えるけれど、鏡の点滅がまったく止まらない。赤いランプが、チカチカと点滅し続ける。「でも…私とシ…
チカチカと、アキの手鏡が光る。「ちょっと、アキちゃん」ユー子さんの声が聞こえる。「あっ、さっきはありがとう」忘れないように…と、アキは声の主に向かって、にこ…
「あれっ?何にも見えないよ」 ユウジが、アキに向かって言うけれど…「そうか…やっぱり何か、あるんだなぁ」さきほどからショータが、いろんな角度から、例の鏡を観察…
「え~っ」 そう言いながらも…最後にあの男の子を見た時、角が生えていた…と、アキが思い出す。「相手は、魔物だ… その気になれば、何にでも姿を変えるからな」ナイ…
「あのカガミは?」 ハッと我に返ると、アキは辺りを見回す。「鏡か?鏡は…」そう言うと、離れた所に、大きな鏡が立っているのが見える。「あの鏡…いきなり光って、爆…
「アキちゃん!」 すぐに、カガリの声が聞こえる。ザザザ…何かが近づいてくる音がする。「大丈夫かぁ?」「今まで、どこにいたんだ?」カガリの声に続けて、耳によくな…
「ほら!今のうちに早く!」 ユラリと影が揺れて、ユー子さんの姿が、手鏡に映し出される。「これでも、くらえ!」ユー子さんの手が、鏡の中から、ニュンと跳び出してき…
「え~っ、なんで? これって。大切な預かり物なの。 もしも割れたら、大変なことになるから」 サッとガブに向けると、すぐにしまおうとする。すると…ファンファンフ…
ガセネタかもしれない。だけど今、これがアキにとっては、ケイタの唯一の手掛かりなのだ。男の子はじぃっと、アキを見上げると、「ボクの言うことを…信じるの?」意味…
「来たって、ホント?」 思わずアキは、男の子に食いつく。それが本当ならば、ケイタを見つけられるかもしれない!アキはさらに身を乗り出すと、「で、その子は…どこに…