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ムームードメイン 1. 灰色の空が広がる街。そこには、人と同じ形をした「心がない人たち」が静かに立っている。彼らは、感情を持たない代わりに効率的で、正確な動きで周囲の人々の生活を支えていた。工場のライ…
【本】小川洋子『寡黙な死骸 みだらな弔い』~死と官能に彩られた11の物語たちが響きあい、繋がっていく~
1、作品の概要 『寡黙な死骸 みだらな弔い』は小川洋子の連作短編小説集。 11編からなる。 1998年に単行本が刊行された。 2003年に中公文庫より文庫版が刊行された。 文庫版で241ページ。 時計塔のある海辺の街で、死に彩られた物語たちが響きあい、繋がりあう。 2、あらすじ ①洋菓子屋の午後 12年前に一人息子を亡くした女性が洋菓子屋を訪れる。 彼の誕生日にイチゴのショートケーキを買うために。 店員は不在で、彼女は待ちながら過去に想いを馳せる。 ②果汁 クラスメイトの女の子に「ついてきてほしい場所がある」と声をかけられた男子高校生。 2人は、彼女の父親だという有名な政治家の男性とフランス料…
1、作品の概要 『きりぎりす』は、太宰治の短編小説。 表題作『きりぎりす』ほか『燈籠』『千代女』など全14編を集めて新潮文庫が短編小説集として刊行した。 昭和12年~17年にわたって書かれた作品群で、太宰治の中期の作品にあたる。 のちに『斜陽』『ヴィヨンの妻』『女生徒』などの傑作を生み出す著者が得意とする女性の告白体を『燈籠』で初めて用いた。 2、あらすじ ①燈籠 下駄屋の一人娘・さき子は、恋焦がれた男性のために盗みを働く。 警察に捕まり、取り調べの際に彼女が放った言葉は驚くべきものだった。 ②姥捨 嘉七とかず枝の夫婦は、彼女の不貞が原因で心中を企てる。 東京を離れて縁のある水上の温泉宿に辿り…
【本】小川洋子『不時着する流星たち』~物語の世界で明滅する10の綺羅星たち~
1、作品の概要 『不時着する流星たち』は、小川洋子の短編小説集。 10編からなる。 2017年1月28日に刊行された。 単行本で252ページ。 『本の旅人』2016年2月号~11月号に掲載された。 実在の人物や起こったことなどがら着想を得た10編の物語。 2、あらすじ ①誘拐の女王 血の繋がらない17歳年上の姉。 彼女がいつも持ち歩いていた裁縫箱には、彼女がかつて誘拐されていた時に窮地を救ってくれた品々が詰まっていた。 ②散歩同盟会長への手紙 かつて有能な梱包係だった男。 精神療養施設の限定された世界を散歩する彼は、散歩同盟の会長への手紙を胸の内でつぶやく。 ③カタツムリの結婚式 遠く離れた孤…
【本】川上未映子『あこがれ』~誰しもが通り過ぎて失ってしまうかけがえのない記憶の残照~
1、作品の概要 『あこがれ』は川上未映子の長編小説。 『ミス・アイスサンドイッチ』『苺ジャムから苺をひけば』の2編が収録されている。 第一回渡辺淳一文学賞受賞。 麦彦とヘガティー、それぞれの視点で思春期直前の揺れ動く気持ちを描いた。 2、あらすじ ①ミス・アイスサンドイッチ 小学4年生の麦彦は、スーパーのサンドイッチ屋の店員、ミス・アイスサンドイッチのことがとても気になっていた。 彼女の大きな目もかっこいいと思っていたが、ある時クラスの女子がミス・アイスサンドイッチのことを整形を失敗した酷い顔と評しているのを聞いてショックを受ける。 仲良しのヘガティーにミス・アイスサンドイッチのことを話すと、…
1、作品の概要 『とんこつQ&A』は今村夏子の短編小説集。 2022年7月に刊行された。 4編からなる。 単行本で220ページ。 『群像』2021年12月号~2022年7月号に掲載された。 2、あらすじ ①とんこつQ&A わたしが「とんこつ」という名前の中華料理屋でアルバイトとして働きだして7年。 大将と小学生の坊ちゃんは、「いらっしゃいませ」もろくに言えないわたしを温かく見守ってくれた。 そんな2人に応えるためにメモを読み上げながら接客していたわたしはやがて接客対応のマニュアル「とんこつQ&A」を作成し、立派に店を切り盛りするようになる。 しかし、そこに新しいアルバイトの丘崎たま美がやってき…
2008/12/12短編小説集「女心のガイドブック」で電子書籍デビューしました。 今日で菊池乱は小説家デビュー15周年を迎えました。 2009/6/5~BL小説「僕のアニキはサイボーグ」電子書籍配信開始。 けれど、出版社の倒産により「どこでも読書」などの以前ダウンロード配信されていた複数の有料電子書籍店からの配信は今現在ストップしたままとなっております。 癌にもなってしまって、デビューした時に思い描いていた未来とは...
【本】江國香織『赤い長靴』~夫婦にまつわる14の甘やかな孤絶の断片~
1、作品の概要 『赤い長靴』は、江國香織の連作短編小説集。 2005年に刊行された。 14編。 文庫本で253ページ。 結婚して10年になる夫婦の日常を描いた。 2、あらすじ 結婚して10年。 子供のいない日和子と逍三の夫婦は、傍目には平穏な日々を送っていた。 無口できちんと会話をしてくれたい逍三に対して、ストレートに感情を伝えられない日和子。 すれ違い続ける夫婦の間に流れる冷たい空気、相反して感じる穏やかな愛情。 夫婦の出来事を記した14の物語。 3、この作品に対する思い入れ、読んだキッカケ 2008年に文庫本が刊行されたタイミングで買って読みましたが、すっかり内容を忘れていて、Xでフォロー…
夜更かしにならないように…と、「短編小説」を手にとってみました。 村上沙耶香さんの作品を読んだのは、2016年に刊行された「コンビニ人間」以来で…
今回のテーマは「青森のねぶた」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが個人的に「こだわり」を感じる日本の『ものづくり』を勝手に応援&紹介するシリーズです。
今回のテーマは「道志の鮎」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが「日本の食材」を勝手に応援&紹介するシリーズです。
今回のテーマは「日本の提灯」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが個人的に「こだわり」を感じる日本の『ものづくり』を勝手に応援&紹介するシリーズです。
今回のテーマは「ずんだのお餅」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが「日本の食材」を勝手に応援&紹介するシリーズです。
ものづくり12「夏のクールグッズ」|サクッと読める短編読み物
今回のテーマは「夏のクールグッズ」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが個人的に「こだわり」を感じる日本の『ものづくり』を勝手に応援&紹介するシリーズです。
今回のテーマは「ツムラの漢方」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが個人的に「こだわり」を感じる日本の『ものづくり』を勝手に応援&紹介するシリーズです。
今回のテーマは「北海道のウニ」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが「日本の食材」を勝手に応援&紹介するシリーズです。
今回のテーマは「函館のイカ」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが「日本の食材」を勝手に応援&紹介するシリーズです。
今回のテーマは「真夏の青唐辛子」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが「日本の食材」を勝手に応援&紹介するシリーズです。
今回のテーマは「北海道のもずく」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが「日本の食材」を勝手に応援&紹介するシリーズです。
ものづくり10「アロマのおしぼり」|サクッと読める短編読み物
今回のテーマは「アロマのおしぼり」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが個人的に「こだわり」を感じる日本の『ものづくり』を勝手に応援&紹介するシリーズです。
今回のテーマは「琉球のガラス」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが個人的に「こだわり」を感じる日本の『ものづくり』を勝手に応援&紹介するシリーズです。
今回のテーマは「河津のわさび」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが「日本の食材」を勝手に応援&紹介するシリーズです。
今回のテーマは「日光の天然氷」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが「日本の食材」を勝手に応援&紹介するシリーズです。
今回のテーマは「スイカの日」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが「日本の食材」を勝手に応援&紹介するシリーズです。
今回のテーマは「盛岡冷麺」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが「日本の食材」を勝手に応援&紹介するシリーズです。
今回のテーマは「職人のスニーカー」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが個人的に「こだわり」を感じる日本の『ものづくり』を勝手に応援&紹介するシリーズです。
今回のテーマは「和太鼓」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、『大人が輝ける社会』を応援するシリーズです。
今回のテーマは「水引き」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが個人的に「こだわり」を感じる日本の『ものづくり』を勝手に応援&紹介するシリーズです。
今回のテーマは「諏訪湖の花火」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが個人的に「こだわり」を感じる日本の『ものづくり』を勝手に応援&紹介するシリーズです。
今回のテーマは「高山の自然薯」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが「日本の食材」を勝手に応援&紹介するシリーズです。
今回のテーマは「鳴門のわかめ」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが「日本の食材」を勝手に応援&紹介するシリーズです。
今回のテーマは「横浜のガラス」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが個人的に「こだわり」を感じる日本の『ものづくり』を勝手に応援&紹介するシリーズです。
今回のテーマは「小樽のグラス」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが個人的に「こだわり」を感じる日本の『ものづくり』を勝手に応援&紹介するシリーズです。
今回のテーマは「箱根の黒たまご」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが「日本の食材」を勝手に応援&紹介するシリーズです。
今回のテーマは「日光の湯波(ゆば)」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが「日本の食材」を勝手に応援&紹介するシリーズです。
ものづくり4「職人の傘」(小宮商店)|サクッと読める短編読み物
今回のテーマは小宮商店さんの「職人の傘」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが個人的に「こだわり」を感じる日本の『ものづくり』を勝手に応援&紹介するシリーズです。
今回のテーマは「萩焼の酒器」。 InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、彩葉D&Wが個人的に「こだわり」を感じる日本の『ものづくり』を勝手に応援&紹介するシリーズです。
日本の食材2|「木更津の皮ごとバナナ」を短編小説風に応援紹介
彩葉D&Wの理念の1つが、「日本の食材」を応援すること。 InstagramやThreadsに合わせたサクッと読める短編読み物で「日本の食材」を応援紹介します。今回のテーマは「木更津の皮ごとバナナ」です。
日本の食材を題材に、InstagramやThreadsに合わせた短い文章で短編小説風にご紹介しています。今回のテーマは「栃木の」です。
日本のこだわりある「ものづくり」を、InstagramやThreadsに合わせた短い文章で小説風にご紹介しています。今回のテーマは「越前和紙」です。
日本のこだわりある「ものづくり」を、InstagramやThreadsに合わせた短い文章で小説風にご紹介しています。今回のテーマは「萩焼」です。
1、作品の概要 『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』は2017年に刊行された、町田そのこの短編小説集。 5編からなる連作短編小説。 デビュー作の『カメルーンの青い魚』が収録されている。 同作で「女による女のためのR-18文学賞」の大賞を受賞。 2、あらすじ ①カメルーンの青い魚 母親に見捨てられて祖母と二人暮らしだったサキコは、児童施設にいたりゅうちゃんと付き合っていたが、ずっと音信不通だった。 12年ぶりに偶然再会したりゅうちゃんと一緒に街の商店街をあるくサキコ。 彼に一緒に暮らしいてる啓太の話をするが・・・。 ②夜空に泳ぐチョコレートグラミー 夏の間だけ新聞配達のアルバイトをしている啓太には…
とにかく 面白いミステリー小説は、暇つぶしやストレス解消にぴったりです。普段本を読まない人でもきっと楽しめる、簡単で面白いおすすめミステリーを紹介します。
1、作品の概要 『木になった亜沙』は今村夏子の短編小説集。 2020年4月に刊行された。 3編、155ページ。 『木になった亜沙』文學界2017年10月号 『的になった七末』文學界2020年1月号 『ある夜の思い出』文学ムック『たべるのがおそい』vol.5 2、あらすじ ①木になった亜沙 亜沙が誰かにあげようとする食べ物は誰も食べなかった。 スノボの事故で命を落とした彼女は、動物たちに果実をあげられるような木になりたいと願い、生まれ変わっていつの間にか木になっていた。 伐採され、割りばしになった彼女はある若者に使われるようになり・・・。 ②的になった七末 七未は、幼稚園の時にドングリを園長に投…
【本】小川洋子『人質の朗読会』~殺害された人質たちが語った人生の一瞬のきらめきの物語~
1、作品の概要 https://hatenablog.com/ 『人質の朗読会』は小川洋子の短編小説。 2011年に刊行された。 『中央公論』2008年9月号~2010年9月号にかけて1年に4回掲載された。 本屋大賞にノミネートされ5位にランクイン。 表紙は彫刻家の土屋仁応の「小鹿」が使われた。 2014年にWOWOWの『ドラマWスペシャル』にてTVドラマ化された。 2、あらすじ 南米のある村で8人の日本人が反政府ゲリラに拉致された。 救出作戦は失敗に終わり、人質8人全員がダイナマイトで死亡。 残された朗読会の模様がラジオで放送されて話題になった。 ①杖 幼い頃、鉄工所に魅せられていた私は、鉄…
【本】村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』~遠い場所で起こった災害がさざ波のように人々の心に押し寄せる~
1、作品の概要 『神の子どもたちはみな踊る』は、2000年2月に刊行された村上春樹の短編小説集。 全6編からなる。 『新潮』に『地震のあとで』という副題付きの連作短編集として1999年8月号~12月号に5編が掲載され、『蜂蜜パイ』が書き下ろしされた。 『神の子どもたちはみな踊る』が2008年にアメリカで映画化された。 装画は北脇昇の『空港』で、挿画も彼の作品が使われている。 (現在の文庫の装画はカエルのイラストに変更になっている) 1995年に起こった阪神・淡路大震災に間接的に関わる人々の姿を描いた。 2、あらすじ ①UFOが釧路に降りる オーディオ機器の会社に勤めていてハンサムな小村は平凡な…
【本】中上健次『十九歳の地図』~鮮烈な感性が描き出す放熱の軌跡~
1、作品の概要 『十九歳の地図』は、中上健次の短編小説集。 『一番はじめの出来事』『十九歳の地図』『蝸牛』『補陀落』の4編からなる。 1974年に刊行された、中上健次のデビュー作。 文庫本で241ページ。 『十九歳の地図』が芥川賞の候補作にノミネートされた。 1979年に『十九歳の地図』が映画化された。 2、あらすじ ①一番はじめの出来事 康二は、仲間たちと一緒に山の中に<秘密>なる建造物を作り上げようとしていた。 養鶏を営むアル中の兄と、ヒロポン中毒の男と付き合っている姉。 複雑な家庭で育った彼は・・・。 ②十九歳の地図 新聞配達員で浪人生の「ぼく」は、地図で配達先で気に食わない家にバツ印を…
1、作品の概要 2012年に刊行された、6篇からなる短編集です。川端康成文学賞を受賞しています。 「おそ夏のゆうぐれ」は元々チョコレートを買って応募したらもらえる小冊子用の短編。 「夕顔」は6人の作家が源氏物語の現代語訳を「新潮」の企画でかいたもの。 「アレンテージョ」は実際にポルトガルに取材に行って描いた小説とのこと。 犬とハモニカ (新潮文庫) 作者: 江國香織 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2014/12/22 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る 2、あらすじ 「犬とハモニカ」 様々な想いを抱えた人達の人生が一瞬だけ混ざり合い、すれ違っていく様を描いた物語。…
【本】西 加奈子『おまじない』~傷ついている人たちを抱きしめるような8つの物語~
1、作品の概要 『おまじない』は西加奈子の8篇の短編小説集。 2018年に筑摩書房より刊行された。 PR誌「ちくま」2016年1月号~2017年9月号に掲載された。 表紙を含めてそれぞれの作品のイラストを作者の西加奈子が手がけた。 2、あらすじ ①燃やす 綺麗で女性らしくいることを好むおばあちゃんと、がさつで鷹揚な母親の価値観の間で揺れ動く「私」。 母親の意に背いてスカートを履くようになった私は周囲から「可愛い」と言われるが、ある事件に巻き込まれてしまう・・・。 ②いちご 遠い親戚の浮ちゃんは、いちごに異常な愛情を寄せながら九州の田舎の村で1人で暮らしていた。 芸能界や、浮世の世事にとんと興味…