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こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 私立探偵ブルーは奇妙な依頼を受けた。変装した男ホワイトから、ブラックを見張るように、と。真向いの部屋から、ブルーは見張り続ける。だが、ブラックの日常に何の変化もない。彼は、ただ毎日何かを書き、読んでいるだけなのだ。ブルーは空想の世界に彷徨う。ブラックの正体やホワイトの目的を推理して。次第に、不安と焦燥と疑惑に駆られるブルー……。'80年代アメリカ文学の代表的作品! 十九世紀末から二十世紀にかけて隆盛を極めたモダニズム文学は、それまでのリアリズム(写実主義)を否定するように作家の思想や意思を表現していきました。それまで文学として求められていた「…
おつかれさまです。 明治時代の建築物が大好きな腰掛けOLです。 今日は、「博物館明治村」にある明治の文豪が名作を生んだ家を紹介します! 森鷗外・夏目漱石住宅 もともとは、明治20年(1887)頃に東京都文京区千駄木町に医学士・中島襄吉の新居として建てられたものです。 空家になったこの家に、 明治23年(1890)から森鷗外が住み、 『舞姫』を発表! その後、 明治36年(1903)から夏目漱石が住み、 『吾輩は猫である』を発表! 昭和38年(1963)に解体され、 昭和39年(1964)に明治村に移築されました。 同じ家に相次いで文豪が住むなんて! そして、その家で名作が生まれるなんて! 事実…
伊藤園お~いお茶新俳句大賞テーマの最新雑記(2023年11月3日~2024年4月20日)
2024年04月20日第三十五回 伊藤園 お~いお茶新俳句大賞テーマの雑記( 2023-2024年 )2024年04月20日二次審査通過ならず(?) 第三十五回 伊藤園 お~いお茶新俳句大賞2023年11月03日5句応募完了 第三十五回 伊藤園 お~いお茶新俳句大賞
『いさましいちびのトースター』トーマス・M・ディッシュ 感想
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 だんなさまは、いったいどうしたんだろう?森の小さな夏別荘では、主人に置き去りにされた電気器具たちが不安な日々を送っておりました。ある時ついにちびのトースターが宜言します。「みんなでだんなさまを探しに行こう!」かくしてトースターのもとに電気毛布、掃除機、卓上スタンド、ラジオなどが集結し、波乱に満ちた冒険の旅に出たのですが……けなげでかわいい電気器具たちの活躍を描く、心温まるSFメルヘン! 第二次世界大戦争後、あまり戦禍を被らなかったアメリカでは特需景気が巻き起こり、資本主義的に世界を牽引するようになります。娯楽や歓楽が賑わう一方で、音楽や文学な…
実験的な文体と戦争体験にみる文学の深み 引用:https://www.ndl.go.jp/portrait/datas/4099/ 皆さん、こんにちは! 今回は安部公房に関する雑学をご紹介します! 安部公房は日本の文学界でその名を知られる作家です。 彼の作品は独特な実験的な文体と深い哲学的テーマで注目されています。 本記事では、安部公房の実験的な文体と戦争体験が彼の作品に与えた影響について探ってみましょう。 実験的な文体 安部公房の作品は、従来の物語構造や文体にとらわれない非線形な物語構造が特徴です。 代表作『箱男』や『砂の女』は、登場人物の内面を意識の流れとして描写し、読者は独特な体験をでき…
詩人としての輝かしい足跡と政治的影響力 皆さん、こんにちは! 今回は与謝野晶子に関する雑学をご紹介します! 与謝野晶子は、明治から大正期にかけて活躍した日本の詩人であり、その作品は日本の文学史において重要な位置を占めています。 彼女の詩は、愛情や自然、女性の内面などをテーマに、繊細で美しい表現で多くの読者を魅了しました。 彼女の生涯と作品には多くの興味深い要素があります。 詩人としての活躍 与謝野晶子は、明治から大正期にかけて、日本の詩壇に大きな影響を与えました。 彼女の詩は、その感性豊かな世界観と美しい言葉遣いで多くの人々に愛され、日本の近代詩の代表的な作品として知られています。 恋愛関係と…
こんにちは。RIYOです。今回の作品はこちらです。 優しい夫、よき子供に恵まれ、女は理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていた。が、娘の病気見舞いを終えてバグダッドからイギリスへ帰る途中で出会った友人との会話から、それまでの親子関係、夫婦の愛情に疑問を抱きはじめる……女の愛の迷いを冷たく見据え、繊細かつ流麗に描いたロマンチック・サスペンス。 1944年の英国、すでに推理小説作家として文壇に揺るがない立ち位置を築いていたアガサ・クリスティー(1890-1976)は、長年のあいだ構想を続けていた作品の執筆に取り掛かりました。この作品は謎解き小説とは一味違った雰囲気の「ロマンス小説」なるもので、ミス…
タイの話は一休みして、たまにはこんな記事を。次に旅行するまで(それも、いつになるかわからん)2月のタイ旅行ネタだけじゃもたないから、こういう“国内自主企画...
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 アンナは兄のオブロンスキイの浮気の跡始末に、ペテルブルグからモスクワへと旅立った。そして駅頭でのウロンスキイとの運命的な出会い。彼はアンナの美しさに魅かれ、これまでの放埒で散漫だった力が、ある幸福な目的の一点に向けられるのを感じる。 十九世紀ロシアを代表する二人の偉大な作家、フョードル・ドストエフスキーとレフ・トルストイ。内なる感情の劇的な興奮やその明暗に渡る高揚を、奥の奥まで突き詰めたドストエフスキーに対し、トルストイは当時の社会そのものを詳細に描きながら思考の流れや意識の動きを初めて読者に提示しました。トルストイは、大作『戦争と平和』の後…
『不思議の国のアリス/鏡の国のアリス』ルイス・キャロル 感想
こんにちは。RIYOです。今回はこの二作品です。 ある昼下がりのこと、チョッキを着た白ウサギを追いかけて大きな穴にとびこむとそこには……。アリスがたどる奇妙で不思議な冒険の物語は、作者キャロルが幼い三姉妹と出かけたピクニックで、次女のアリス・リデルにせがまれて即興的に作ったお話でした。1865年にイギリスで刊行されて以来、世界中で親しまれている傑作ファンタジーを金子國義のカラー挿画でお届けするオリジナル版。 ルイス・キャロル(1832-1898)は、軍事や聖職者を多く輩出する家系に生まれ、彼自身も聖公会(Anglican Church)に所属して、幼い頃より裕福な環境で育ちます。熱心な信者でア…
先日 丸善京都店で購入した町田康/入門 山頭火を読了した🎉🎉個人的には行乞流転の旅に出るまでの山頭火の年譜に興味を抱いたなぜ行乞をする羽目になったのか?ここが一番興味深い!!なので今回は入門山頭火から行乞する前の山頭火に起きた出来事を書いていこうと思う✍種田山頭火はもちろん名前は余裕で知っていたそしてあの風貌も知っていたメガネをかけていて仙人みたいな長い髭をはやした汚らしいオッサンだと思い込んでいた💦思...
奇妙な設定・不条理な世界観が好きならオススメ! 祝・電子書籍化! 「安部公房生誕100年フェア」 新潮文庫の安部公房作品が 2024年3月7日(木)各媒体で電子書籍化! 楽天kobo利用は金曜日がオトク!
ハノイ文学博物館 Veggie Castle Ho Tay 店
今日の昼ミシ。欧米人エリアのタイ湖周辺へ。ビーガン料理のお店が多いが、思うようなお店が見つからず…洋食テイストのビーガン料理は、ハンバーガーとかあるようだが……
シェイクスピアは豊かで多様な作品を数多く遺しました。彼の戯曲は、さまざまな人間関係や文化を交えて、数多の解釈を生み出し、現代でも熱心に研究が進められています。さらには、現代の科学技術を用いて、新たな発見が次々に認められています。そして、彼の戯曲は現在の舞台や映画でも、色褪せない存在感と感動を放ち続けています。ここでは、シェイクスピア作品の感想をまとめました。ぜひ、お楽しみください。 「美しく、優しく、真実の」がわが主題のすべてであり、「美しく、優しく、真実の」をべつの言葉に変えて用いる。私の着想はこの変化を考えるのに使いはたされるのだ、三つの主題が一体となれば実に多様な世界がひらかれるから。美…
こんにちは。RIYOです。今回の作品はこちらです。 時間飛行家は八十万年後の世界からもどってきた。彼が語る人類の未来図は、果して輝かしい希望に満ちたものだったろうか?──文明への苦い批評をこめて描く、ウエルズ不朽の古典的傑作。 ハーバート・ジョージ・ウェルズ(1866-1946)はロンドンで商人をしていた父のもとに生まれました。しかし、立地や商材に恵まれず、父は庭師をする傍らでプロのクリケット選手として不安定な収入を得て暮らしていました。下層の中流階級に位置していた家庭は、決して裕福ではなく、ウェルズ自身も早々に呉服屋や科学者の見習いなどで働くという、厳しい生活を強いられることになりました。こ…
狂気な詩集町田町蔵/供花の単行本を買ってみた🔥文庫本で すでに所持していたんだけど機会があったから単行本を買ってみた📚単行本では町田康ではなく町田町蔵と表記されてあるこれだけでもテンション爆上がり↥↥↥↥↥※1992年発売分は町蔵表記だけど、1997年発売分から町田康表記になっている文庫本では未収録の写真や座談会やアルバム歌詞や町田町蔵の年譜が収録されてある\(^o^)/\(^o^)/逆に文庫本にしか収録されていない作品も多...
急遽、今週末、京都にあるマニアックな古書店ことアスタルテ書房に行くことにした🚉理由はただただ本能赴くまま急に行きたくなったからだ(^^♪予習がてら澁澤龍彦の快楽主義の哲学読んでるんだけどかなり過激だな🔥🔥幸福と快楽の違いなんて考えもしなかったよオレかの有名な哲学者ソクラテスの裏の顔も知れて声に出して笑ってしまったぜ(^^♪引き続き読みすすめていくけど これは再読必至だな📚📚気になる言葉がいっぱいあってすでに付箋...
こんにちは。RIYOです。今回の作品はこちらです。 旗本の娘お露の死霊が、燈籠を提げカランコロンと下駄を鳴らして恋人新三郎のもとに通うという有名な怪異談を、名人円朝の口演そのままに伝える。人情噺に長じた三遊亭圓朝が、「伽婢子」中にある一篇に、天保年間牛込の旗本の家に起こった事実譚を加えて創作した。改版。 江戸に生まれた三遊亭圓朝(1839-1900)は、祖父、父と同様に噺家の道へと進みます。七歳で高座(こうざ)、二十歳を超えてすぐに音や画を使った芝居話を披露して一躍人気を獲得します。当時の噺家(咄家とも)は、滑稽な話で笑いを誘い最後に落ちをつける「落とし噺」、大道具や小道具を用いて役者の声音を…
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 全編これ二人の男女の電話の会話からなるおかしなおかしな「電話小説」。しかもこの電話は会員制のセックス・テレホン。二人は想像力の限りをつくして自分たちが何にいちばん興奮するかを語り合う!全米でベストセラーとなった本書のテーマは、いわば想像の世界における究極の「H」。 ニコルソン・ベイカー(1957-)は、アメリカのニューヨーク州北西部にあるオンタリオ湖沿いの都市ロチェスターで育ちました。イーストマン音楽学校でクラシック音楽を中心に学び、ファゴットの奏者として腕を磨いていました。蒸気機関のような印象の楽器から生み出される中音域の美しい音色に、彼は…
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 20歳の娘セリーは、名も知らないミスター**のもとへ嫁がされ、夫の暴力の下で毎日を耐えていた。愛する妹はセリーの夫に襲われ、失意のままアフリカへ渡った。アフリカン・アメリカン社会の差別、暴力、神、性といったすべての問題にたち向い、やがては妹との再会を信じ、不屈の精神を糧にするセリー。女の自由を血と涙で獲得しようとする女性を描く愛と感動の小説。ピュリツァー賞受賞。 黒人奴隷制度を巡って南北戦争が勃発したアメリカでは、エイブラハム・リンカーンによる1863年の奴隷解放宣言以後も、主としてアメリカ南部における黒人に対するさまざまな差別が続きました。…
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 『リヴァイアサン』で知られるホッブズの政治論はいかに構築されたか。その基盤となる歴史観を示す、著者晩年の代表作。世代の異なる対話形式で一六四〇-五〇年代のイングランド内戦の経緯をたどり、主権解体と無秩序を分析する。本邦初訳。 1603年にイングランドのエリザベス一世が未婚で亡くなり、ヘンリー七世の血を引くスコットランドのジェームズ六世がイングランド国王を継承して、ジェームズ一世として即位し、両国を治めることになりました。彼は王権神授説(国王の権力は神から与えられた神聖不可侵なものとする考え)に基づいて政治を進めました。エリザベス一世が確立した…
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 孤児として、伯母に育てられたジェーンは、虐待され、ローウッド寄宿学校にいれられる。そこで八年を過した後、広告を出し家庭教師として赴いた先に居たのは子供と家政婦だけだった。散歩の途中助けた人物こそ、屋敷の主人ロチェスターであると知ったジェーンは、彼と名門の貴婦人とのロマンスを聞き、胸が騒ぐ。孤独と戦いながらも不屈の精神で生きぬく女性を描いた青春文学。 シャーロット・ブロンテ(1816-1855)の父親は、イングランド北部のヨークシャーにある小さな村ソーントンの牧師でした。母親は病弱であったうえ、多産によって身体に負荷が掛かり、シャーロットが五歳…
「ねぇ! 文通しようよ! 僕から君に送るから、そしたら返事をちょうだい!」そう言ったのは誰だったか。遠い記憶。暑い夏の日。それから俺に手紙が来たことはなかった。幼い頃の約束だ。うっかり忘れてしまったか、それとも出せなかったのか。手紙といえば
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 「いくっ、ああ、いきますっ」――美少年は全裸にされ、麻縄で縛られた。三人の醜い者たちに陵辱され、悶える美少年は妖しいほど美しい――。澄み切った黒い瞳、柔らかな鼻の線、花びらのような唇……気品と妖気のようなものさえ感じられる美男子の菊雄に、同性にもかかわらず、私はひきつけられていった。ある夜、私の下宿に泊まった菊雄に、堪えきれなくなった。熱っぽく息づく菊雄に欲情し、やがて唇と唇を重ね合わせ、そのまま……。官能小説の巨匠による精液と愛液にまみれた短編集。 団鬼六(1931-2011)は、滋賀県で映画館を営む父親の元に生まれました。この「金城館」は…
さて、カフカ『変身』を今のところ半分くらい読んでるこけものZさん、ひとまとまり読んでは、同じ部分を映画でも観て…ってのを毎晩やってたら、すっかりこの作品にハマ…
AI時代を迷走中……「加速し続ける世界で僕らはどう生きるかChatGPT vs 未来のない仕事をする人たち」感想
おひさしぶりです。もう四日もブログ更新を明けてしまったんですねぇ。次はどんなブログを書こうかなぁと悩んでいました。今年は少し作品を書いて、公募に送ってみようかなぁとか。資格の勉強をもっとしようかなぁ、なんて思っていました。でもそれってAIに
お題「この前読んだ本」 内容紹介(出版社より)あれは 誰にも秘密二人だけの 夢ーー 豊饒な海ーー湘南を舞台にある一族の栄枯の美を描いた石原文学の真骨頂 11年ぶりの文芸誌連載長篇小説 湘南に大邸宅を構え、巨大企業グループを擁する北原家。急逝した三代目の若き未亡人・紀子は、二代目の非嫡出子・志郎と結ばれ、その血脈を繋いでいる。しかし、複雑に入り組んだ一族の関係に、やがて変化の兆しがあらわれるーー。 What)これは何のための本か? 鎌倉のでかい家に住んでいる一族を中心とした小説。 Why)この本を読む理由は何か? 石原文学に初挑戦してみたんだぞ! 今週のお題「2024年にやりたいこと」 How)…
こんにちは。RIYOです。今回の作品はこちらです。 貧しさにたえかねて一片のパンを盗み、十九年を牢獄ですごさねばならなかったジャン・ヴァルジャン。出獄した彼は、ミリエル司教の館から銀の食器を盗み出すが、神のように慈悲ぶかい司教の温情は翻然として彼を目ざめさせる。原書挿絵二百枚を収載。 ヴィクトル・ユーゴー(1802-1885)は、フランスの東部にあるブザンソンで生まれました。この地はナポレオン軍の将軍であった父の赴任地で、その後も幼少期の多くはナポレオン・ボナパルトによるスペインやイタリア遠征に伴って各地を移動して過ごしました。父の共和派(ボナパルティズム)としての考えは強くなる一方、もともと…
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 サー・トマス・モア(1478-1535)は十六世紀に法律家として活躍した思想家です。ロンドンの法律家のもとで生まれ、裕福な環境のなかで育てられました。オックスフォード大学で古典の哲学や文学を学びましたが、家業に倣って法律家を目指すため、法律学校へと移ります。法学を修めると、その才覚はすぐに芽生え、多くの人々の支持を得ます。その後、二十代にして下院議員に当選し、政治家としてもその手腕が認められていきました。四十代に至ると国王ヘンリー八世の寵愛を受け、幾つもの外交政治における要職を任され、その活躍も認められて、官職の最高位である大法官の地位を与え…
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 本作『お気に召すまま』の種本は、トマス・ロッジ『ロザリンド』(1590)と、作者不詳の物語詩『ギャミリン物語』(1400)が用いられています。両作品に描かれる残虐な死の場面や、淫蕩で不幸な場面などはシェイクスピアによって姿を消され、おかしみや機知に富んだ会話に溢れた作品へと変化されています。シェイクスピア作品のなかで、最も甘美で、最も幸福な物語と言われています。 フレデリック公爵は兄である先代の公爵を策略によって追い出し、地位、名誉、財産の全てを簒奪しました。しかし、先代の娘ロザリンドは、自身の娘シーリアの願いにより、その側へ置くことになりま…
『アントニーとクレオパトラ』ウィリアム・シェイクスピア 感想
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 本作『アントニーとクレオパトラ』は、『ジュリアス・シーザー』の後の舞台を描いており、これらを二部作と括る場合もあります。シェイクスピアは『ジュリアス・シーザー』を転換点として、その作風に強く深い悲劇性を帯びさせていき、『ハムレット』『オセロー』『マクベス』『リア王』の四大悲劇を生み出します。その後、『ジュリアス・シーザー』に呼応させるように、この悲劇時代の終わりを飾る最も光景な悲劇『アントニーとクレオパトラ』を執筆しました。実に四十二場面に及ぶ舞台の目紛しさ、それに伴う多くの使者や伝令の登場は、劇そのものの公的な慌ただしさと、当時の不安定な政…
ひきこもり経験が活かせるコンテスト 後編『匂い&私が救われた一言』
ブログに来て頂きありがとうございます。皆様に読んで頂くことが、私のモチベーションですはじめての方はこちらをご覧下さい。 『自己紹介をさせて下さい。』この記事を…
ひきこもりが活かせるコンテスト 中篇『入賞作品 本編部門 星空の下で』
ブログに来て頂きありがとうございます。皆様に読んで頂くことが、私のモチベーションですはじめての方はこちらをご覧下さい。 『自己紹介をさせて下さい。』この記事を…
ひきこもりが活かせるコンクール 前編『引きこもり文化祭とは?』
ブログに来て頂きありがとうございます。皆様に読んで頂くことが、私のモチベーションですはじめての方はこちらをご覧下さい。 『自己紹介をさせて下さい。』この記事を…
私は体調の悪い時に美しいものを見る贅沢をしたくなる。しかし最近は馴染みの丸善へ行くのも気が重い。ある日、檸檬を買った私はその香りや色に刺激され丸善の棚に檸檬を一つ置いてくる。現実に傷つき、病魔と闘いながら繊細な感受性を ...
こんにちは。RIYOです。今回の作品はこちらです。 クリスマスイヴ、貧しい木こりの子チルチルとミチルの部屋に醜い年寄の妖女が訪れた。「これからわたしの欲しい青い鳥を探しに行ってもらうよ」ダイヤモンドのついた魔法の帽子をもらった二人は、光や犬や猫やパンや砂糖や火や水たちとにぎやかで不思議な旅に出る。<思い出の国><幸福の花園><未来の王国>──本当の青い鳥は一体どこに?世界中の人々に親しまれた不滅の夢幻童話劇。 モーリス・メーテルリンク(1862-1949)は、ベルギーのガン(ヘント)でワロン・フラマン人(フランス語を話すゲルマン民族)のカトリック家庭に生まれました。母親は裕福な家柄で、父親は公…
【本】平野啓一郎『日蝕』~死と混沌、幻影が垣間見せた一瞬の光~
1、作品の概要 『日蝕』は平野啓一郎の長編小説。 彼のデビュー作。 『新潮』1998年8月号に掲載され、同年10月に刊行された。 第120回芥川賞を当時の最年少(23歳)で受賞し、話題となった。 15世紀末のフランスを舞台に神学僧の異端との遭遇を描いた。 2、あらすじ 15世紀末のフランス。 神学をパリの大学で学んでいたニコラは、フィレンツェへと向かう旅の途上で、リヨン司教の勧めにより、とある村に立ち寄る。 その村で、酒と女に溺れた堕落した司祭・ユスタス、ニコラと同じドミニコ会の僧侶・ジャック、そしてリヨン司祭に会ってみるよう勧められた錬金術師・ピエェル・デュファイと出会う。 ピエェルの幅広い…
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 旅回り一座の座長・宗介は、ずっと籍を入れないままの女房レイ子と一座の若い男とをくっつける。そして、駆け落ちに破れて戻って来るレイ子をやさしく受け入れることで夫婦愛を確認していた。寝取られ亭主のマゾヒズムに快感を感じていた宗介だったが、死期を迎えた父親のため、家族、親戚、友人一同の前で、ついにレイ子と式を挙げることを決意する。しかし、その直前またしてもレイ子は駆け落ちを宣言。「もう帰って来ないよ」と言い捨て出て行ってしまう……という一座の舞台裏と呼応した劇中劇(若き日の徳川家宣と青砥芸者お志摩の許されぬ恋)が進行する。つかこうへいが、24歳当時…
たっぷり降った雨のおかげで、庭木は元気を取り戻していたが、庭は濡れ落ち葉に覆われて、連日掃き掃除に追われている妻は気の毒だ。この数日弁当箱から汁が漏れるのでラップをしていたが、それでもこぼれてしまうので、おかしいと思ってよくよく見たらヒビが入っていた。木製の弁当箱で、電子レンジにかけて使ったのが悪かったのか、とにかく、これでは鞄がびしょびしょになってしまうので勤め先の近くのターミナルの駅ビルで新しいのを買うことにした。そのビルには大きな書店が入っていて、溜めていたポイントが年内に切れますよというメールがここ数回入っていて気になっていた。わずか80数円分だったが、知性の劣化を食い止めなくてはと、久しぶりに行く良い動機づけになった。死ぬ前に読んでおきたい名作を、というか、こんな名作をまだ読んでいなかったのかと...本屋はやっぱりいいところ
こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 たった一本のロウソクをめぐりながら、ファラデーはその種類、製法、燃焼、生成物質を語ることによって、自然との深い交りを伝えようとする。ファラデーは貧しい鍛冶屋の子供に生まれたが、苦労して一大科学者になった。少年少女を愛する彼が、慈父の愛をもって語ったこの講演記録は、その故に読者の胸を打つものである。 十九世紀の科学者マイケル・ファラデー(1791-1867)は、化学・物理学において重要な貢献をした人物のひとりとして知られています。彼はイギリスのロンドン近郊で錠前などを扱う鍛冶屋の息子として生まれました。貧しい家庭であったため、幼い時から勤めに…
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 西暦2070年、タングステンと交換に〈平行宇宙〉からプルトニウム186がもたらされることが判明した。われわれの宇宙に存在しないこの物質は、無公害で低コスト、しかも無尽蔵のエネルギー源として歓迎され、両宇宙をエレクトロン・ポンプでつないでのエネルギー交換が実施された。だがこの魅力的な取引には、恐るべき陥穽が隠されていた……SF界の巨匠が満を持して放ち、ヒューゴー、ネビュラ両賞受賞に輝いた最高傑作 第二次世界大戦争、化学と戦争の結びつき、サイエンス・フィクションの世界が現実となった脅威、また戦禍により広がる荒廃と被害の恐怖、全体主義やファシズムに…
第三十五回 伊藤園 お~いお茶新俳句大賞テーマの雑記( 2023-2024年 )
2024年04月26日【アクセス増に感謝】 伊藤園 お~いお茶新俳句大賞テーマの雑記2024年04月20日二次審査通過ならず(?) 第三十五回 伊藤園 お~いお茶新俳句大賞2023年11月03日5句応募完了 第三十五回 伊藤園 お~いお茶新俳句大賞【Amazon.co.jp限定】
文學界で連載(2020.8~2023.10)されていた綿矢りさの長編小説「激煌短命」が遂に完結してしまった😢初めて月刊誌の連載を最後まで追いかけたよ(^^♪図書館で借りて自宅のプリンターで全話コピーしてやった久しぶりにコピー用紙&インクを購入したよ(^^♪結構な量になったから置き場所に苦労している状況だオススメの収納のやり方があれば教えてほしい🎶↓↓↓↓こんな感じどんなストーリーか?一言で簡潔にいうと隣近所のレズカップル(主...
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 現役の作家のなかにも熱狂的なファンの少なくない、鬼才、久生十蘭の精粋を、おもに戦後に発表された短篇から厳選。世界短篇小説コンクールで第一席を獲得した「母子像」、幻想性豊かな「黄泉から」、戦争の記憶が鮮明な「蝶の絵」「復活祭」など、巧緻な構成と密度の高さが鮮烈な印象を残す全15篇。 異端作家として名を残す久生十蘭(1902-1957)は北海道の函館で生まれました。母は船問屋(商船取引の積荷管理や船主との契約取次など)を営む家の次女で、父はその番頭頭でしたが、幼少期の殆どを母方の祖父の元で養育されました。荒くれた素行の悪さが目立つ学生で、函館中学…
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 私たちの愛が尽きたとき、残ったのはあなただけでした。彼にも私にも、そうでした──。中年の作家ベンドリクスと高級官吏の妻サラァの激しい恋が、始めと終りのある〝情事〟へと変貌したとき、〝あなた〟は出現した。〝あなた〟はいったい何者なのか。そして、二人の運命は……。絶妙の手法と構成を駆使して、不可思議な愛のパラドクスを描き、カトリック信仰の本質に迫る著者の代表作。 ドイツのポーランド侵攻より始まった第二次世界大戦争の只中、1940年5月に英国では反ファシズムの期待からウィンストン・チャーチルが首相として選ばれました。保守党、労働党が並ぶ挙国一致の内…
1週間ほど前に第三十四回の結果発表が終わったばかりですが早速第三十五回 伊藤園 お~いお茶新俳句大賞に応募完了!結果発表と同時期に次回応募の受付もスタートする伊藤園 お~いお茶新俳句大賞。応募し続けやすい、応募し続けたくなる上手い工夫。このコ
第三十四回伊藤園お~いお茶新俳句大賞先日、結果発表(佳作)本日、その賞状が到着。二次審査通過の連絡の時もそうでしたがパッと見ですぐわかる緑色の封筒に入れられて。このコンテストの歴史と伊藤園の力の入れ具合がよくわかります。【Amazon.co.jp限
第三十四回伊藤園お~いお茶新俳句大賞受賞予感がありましたが自己ベスト(佳作特別賞)更新を期待していましたが今回応募した句の結果は・・・佳作 待ち合わせ日向ぼっこの野良と野良まあ改めて自分で見てみても佳作止まりは妥当だなと(笑)