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ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。 今回は『老子』の16章です。毎回これを読んでいる間だけは、心が落ち着く・・・そんなシリーズを目指していますが・・・今回はちょっと字数が多めで大変かも、です。 『老子』第16章 静是謂復命。復命、常也。知常、明也。不知常...
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 「およそ語られうることは明晰に語られうる。そして、論じえないことについては、人は沈黙せねばならない」──本書は、ウィトゲンシュタインが生前刊行した唯一の哲学書である。体系的に番号づけられた「命題」から成る、極度に凝縮されたそのスタイルと独創的な内容は、底知れぬ魅力と「危険」に満ちている。 父親のカール・ウィトゲンシュタインは一代でオーストリアにおける鉄鋼業界を牽引し、莫大な財産を築き上げました。その富と名声に加え、ウィトゲンシュタインの両親ともに音楽に造詣が深かったことから、多くの音楽家たちが邸宅に訪れるサロンのような存在となっていました。親…
7月17日にレフ・トルストイの『戦争と平和』を読み終えました。2月20日に読み始めたので、5か月かかったことになります。ようやく宿願を果たしました。 作者は19世紀ロシアの世界的文豪。作品はナポレオンのロシア侵入を背景とした作者の代表作です。あるアン
◆第101位 『小説ドラゴンバスター』評価:080点/著者:井沢元彦/巻数:全1巻/ジャンル:ファンタジー小説/1987年 ◆第103位 『小説ドラゴンクエス…
殺人級の暑さのなか高校野球の地区予選をやってるけど大丈夫なのかな??SNSで川上未映子さんが泉鏡花の外科室を必紹介していた夏になると必ず読み返すらしい🎵泉鏡花かぁ??まったく読んだことがないな作家の名前は知ってるけど・・・知らんな~ちょっと気になるなぁ👀じゃあオレも!となっていつものブックオフへ🏍💨が、、、一冊も売られていなかった⤵残念ちくまの澁澤龍彦の文庫本が110円に値下げされていたから棚から抜き取り...
ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。 今回は『老子』の15章です。毎回これを読んでいる間だけは、心が落ち着く・・・そんなシリーズを目指していますが、今回はどうでしょう? 『老子』第15章 葆此道者不欲盈。夫唯不欲盈、是以能敝而不成。 この道を保つ者は満るを...
りょういん文学哲学チャンネルの Youtube 動画が2つほどアップロードされていて 嬉しすぎる この人の喋り方が好きですね Youtubeはこういう知的かつマイペースな動画がもっと増えてほしい
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 『慈善週間または七大元素』では文章の部分が減り、「絵解き」の要素をぐんと強めているが、一種の小説であることにはかわりがない。既成の銅版画図版を切りとり、貼りあわせてゆくコラージュのごく単純な操作から、これほどにゆたかな想像力の飛翔がおこなわれえたという驚くべき「奇蹟」を、読者はあらためて実感されることだろう。 第一次世界大戦争が引き起こそうとする平和の乱れや崩壊に対して、交戦を推し進めようとする世界や社会への抵抗を、芸術家たちは作品を通して世に提示しようとする運動が勃こりました。戦争を肯定しようとする秩序や概念などの否定を目的とした芸術運動は…
◆第091位 『アフターダーク」』評価:080点/著者:村上春樹/巻数:全1巻/ジャンル:日本文学/2004年 ◆第092位 『カエサルを撃て』評価:080点…
公私でご縁のあった某医師の急死を知り、私はあわてて葬儀に駆け付けた。 大きな民間病院の院長を務める人物で、医師として現役だったので、斎場は弔問客でごった返していた。受付の病院職員たちは、職場の非常事態に際し、みんな不安を隠せない様子だった。
ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。 『老子』の14章です。 是謂無状之状、無物之象。是謂恍惚。 これを無状の状、無物の象と謂う。これを恍惚と謂う。 訳:形のない形、姿のない姿ともいえるし「おぼろ」な状態といってもよい。 自然(世の中)の摂理を『老子』で...
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 ロンドン中心部に聳え立つ、知的専門職の人々が暮らす、新築の40階建の巨大住宅。1000戸2000人を擁し、マーケット、プール、ジム、レストランから、銀行、小学校までを備えたこの一個の世界は事実上、10階までの下層部、35階までの中層部、その上の最上部に階層化されていた。その全室が入居済みとなり、ある夜起こった停電をきっかけに、建物全体を不穏な空気が支配しはじめた。3ヵ月にわたる異常状況を、中層部の医師、下層部のテレビ・プロデューサー、最上層の40階に住むこのマンションの設計者が交互に語る。バラード中期の傑作。 第二次世界大戦争によって広がった…
しばらく、太宰治の作品について感想を書こうと思います。好きなものの話ばかりになるのは、ブログ読んでる方も飽きるだろうし良くないとは思いました。よくよく考えてみれば、こんな趣味で始めたブログを定期的に読んでる人なんて、そう多くないんじゃないか
ダウンロード 心に風が吹くダウンロード 本サイトに掲載している作品の無断複製、SNS・動画・その他サイトでの使用、自作発言等は禁止しています。 本文 しとしと雨が降る中、一人の貧しそうな女性が私が勤める古本屋にやってきた。時間は午前中だっ
長らく太宰治の作品で一番好きなものは「人間失格」だったのですが。最近、いろんなものを読み直したり、自身の心情の変化なんかもあるのかな、太宰文学で最も好きなものは「猿面冠者」だと答えるようになりました。 このブログを通じて、時々小説を載せたり
ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。 『老子』を読み返してみた、第13章です。 何謂寵辱若驚。寵之為下也、得之若驚、失之若驚。是謂寵辱若驚。 何をか寵辱驚くが若しと謂う。寵の下たるや、これを得ては驚くが若く、これを失いては驚くが若し。これを寵辱驚くが若しと謂...
こんにちは。RIYOです。今回の作品はこちらです。 武蔵野を逍遥しながら独歩は愛着をこめて「生活と自然とがこのように密接しているところがどこにあるか」と言っている。作者は、常に自然を通じて人生を、また人間を通じて自然を見、その奥に拡がる広々とした世界を感じとっていた。このことは表題作を始め、所収作品のすべてからうかがうことができる。 西欧より興ったジャン=ジャック・ルソーの思想を皮切りとした「ロマン主義」はあらゆる芸術家が影響を受け、自我の解放という主張のもとで多くの作品が生み出されました。その大きな影響は明治維新を通して日本にも広がり、それまでの封建的な社会からの精神解放や思想の目覚めといっ…
◆第071位 『紅衣の公子コルム』評価:085点/著者:マイケル・ムアコック/巻数:全6巻/ジャンル:ファンタジー小説/1971年 ◆第072位 『ドラゴンラ…
ダウンロード 不滅の命灯ダウンロード 本サイトに掲載している作品の無断複製、SNS・動画・その他サイトでの使用、自作発言等は禁止しています。 本文 濛々と、上がっていく煙を眺めた。「おじさん、どうしてタバコ吸ってるの」 隣のベランダから、
私は本を読んでから感想を書くまでにかなりの時間を要します。いろんな本を読んで、ちょっと前に読んだ本に戻ってきて感想を書く。小説だとその時間が短いのですが、詩や絵画など抽象的になればなるほど、感想を書くのが難しいなぁと思います(´・ω・`)
第58回加西市文化祭「文芸展」川柳部門に2句応募完了!最近は積極的に文芸関連のコンテストに応募しています。【 入選・受賞・掲載・落選 】 川柳 2012~2022年
第51回明石市文芸祭に応募完了!2年ぶりの応募。今回応募したのは詩1篇と川柳2句。詩は、最近書いた新作を。川柳は様々なコンテストに集中的に応募していた時に川柳熱で溢れ出た(笑)ストックからピックアップ。【 詩 】 入選3篇 佳作2篇 落選8篇(
1、作品の概要 『きりぎりす』は、太宰治の短編小説。 表題作『きりぎりす』ほか『燈籠』『千代女』など全14編を集めて新潮文庫が短編小説集として刊行した。 昭和12年~17年にわたって書かれた作品群で、太宰治の中期の作品にあたる。 のちに『斜陽』『ヴィヨンの妻』『女生徒』などの傑作を生み出す著者が得意とする女性の告白体を『燈籠』で初めて用いた。 2、あらすじ ①燈籠 下駄屋の一人娘・さき子は、恋焦がれた男性のために盗みを働く。 警察に捕まり、取り調べの際に彼女が放った言葉は驚くべきものだった。 ②姥捨 嘉七とかず枝の夫婦は、彼女の不貞が原因で心中を企てる。 東京を離れて縁のある水上の温泉宿に辿り…
ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。 『老子』を読み返してみた、第12章です。 馳騁田猟使人心発狂。難得之貨、使人之行妨。是以聖之治也、為腹不為目。故去彼而取此。 馳騁田猟(ちていでんりょう・・・狩り)は人の心を発狂せしむ。得がたきの貨は人の行いを妨げせしむ...
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 黒人の少女クローディアが語る、ある友だちの悲劇──。マリゴールドの花が咲かなかった秋、クローディアの友だち、青い目にあこがれていたピコーラはみごもった。妊娠させたのはピコーラの父親。そこに至るまでの黒人社会の男たちと女たち、大人たちと子供たちの物語を、野性的な魅惑にみちた筆で描く。白人のさだめた価値観を問い直した、記念すべきデビュー作。 1993年に黒人作家として初のノーベル文学賞をしたトニ・モリスン(1931-2019)。彼女は、文壇として光を当てられていなかったアメリカ社会の側面、白人による人種差別やそれに伴う社会への弊害、このような影響…
大学で本を借りてきました!!山本有三を読んでみたいと唐突に思った時期があり、茨城大学図書館で探しました。個人的には文庫本で所有しておきたかったのですが、何処にも置いてない、売ってない、悲しい!!! ということで、大学図書館にあったとても古い
No.004【中国史の運命を決定した、殷周革命と劉邦の即位】弐百拾五
◆第061位 『王道の樹』評価:085点/著者:小前亮/巻数:全1巻/ジャンル:歴史小説/2008年 ◆第062位 『管仲』評価:085点/著者:宮城谷昌光/…
ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。 『老子』を読んでみようの11回目となります。 第11章 鑿戸牖。当其無、有室之用也。故有之以為利、無之以為用。 戸牖(こゆう)を鑿(うが)つ。その無に当たりて、室の用あり。故に有を以って利を為すは、無の以って用を為せばな...
こんにちは。RIYOです。今回の作品はこちらです。 女性の繊細な恋愛心理と微妙な恋のかけ引きを得意とするマリヴォーの代表作。心おだやかで愛らしい登場人物たちが織りなす恋愛喜劇。 現代でも舞台で数多く演じられる作品を残した劇作家ピエール・ド・マリヴォー(1688-1763)は、モリエールの築き上げた古典としての喜劇に、細かな心理描写を埋め込んで新たな喜劇の基盤を構築しました。当時のフランスでは、ルイ十四世の弟であるオルレアン公フィリップ一世によるパレ・ロワイヤルでの豪奢な放蕩三昧に代表されるように、貴族たちは娯楽と遊蕩に溢れた生活に耽っていました。このような世にありながら、ランベール侯爵夫人は格…
◆第051位 『ゲド戦記』評価:085点/著者:ル・グウィン/巻数:全6巻/ジャンル:ファンタジー小説/1968年 ◆第052位 『大戦勃発』評価:085点/…
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 「追われている。殺されるかもしれない。そうだ、テンプル騎士団だ」ミラノの出版社に持ち込まれた原稿が、三人の編集者たちを中世へ、錬金術の時代へと引き寄せていく。やがてひとりが失踪する。行き着いた先はパリ、国立工芸院、「フーコーの振り子」のある博物館だ。「薔薇の名前」から8年、満を持して世界に問うエーコ畢生の大作。 1980年に発表した『薔薇の名前』で一躍イタリア文壇の頂点に到達した記号学者であるウンベルト・エーコ(1932-2016)。世に衝撃を与えたのち八年を経て、彼は本作『フーコーの振り子』を発表しました。 中世における美学の研究において、…
◆第041位 『世界の中心で、愛をさけぶ』評価:090点/著者:片山恭一/巻数:全1巻/ジャンル:日本文学/2001年 ◆第042位 『赤と黒』評価:090点…
ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。 今日は『老子』の第9章から。けっこう有名なフレーズで、ご存じの方も多いのではないかと思います。 金玉盈室、莫之能守也。貴富而驕、自遺咎也功遂身退、天之道也。 金玉室にみつれば、これを能く守るなし。貴富にして驕れば、自ら...
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 元は徳川の御家人でおり、明治維新ののちに英国公使館で日本語書記を務めていた父親のもとで岡本綺堂(1872-1939)は生まれました。士族らしく彼は漢文や漢詩を習う一方で、父親と同じように英国公使館で働く叔父より幼い頃から英語を学びました。また、父親の人脈や歌舞伎に関心のある母親の影響で在学中より観劇に多く足を運び、彼もまた強い興味を抱くようになっていきます。父に連れられて新富座の興行を観た折に楽屋へ向かうと、十二代目守田勘弥に引き合わされます。「團菊左」の時代を牽引した座頭で、当時の界隈で最も重要な一人でした。また、当時の花形である九代目市川…
◆第031位 『奇貨居くべし』評価:090点/著者:宮城谷昌光/巻数:全5巻/ジャンル:歴史小説/1997年 ◆第032位 『半島を出よ』評価:090点/著者…
漢字が混ざると難しいね。日本語が世界言語になれない理由・・・前編
ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。 こんなこと思った経験ありませんか? 「英米人は楽だよなぁ・・・。世界の何処に行っても基本的に英語通じるし」 じつは、これというのも、昔の大英帝国が世界を植民地化しまくって、さらに近世から近代は米国が力をつけて世界を席...
『ある奴隷少女に起こった出来事』ハリエット・アン・ジェイコブズ 感想
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 好色な医師フリントの奴隷となった美少女、リンダ。卑劣な虐待に苦しむ彼女は決意した。自由を掴むため、他の白人男性の子を身籠ることを──。奴隷制の真実を知的な文章で綴った本書は、小説と誤認され一度は忘れ去られる。しかし126年後、実話と証明されるやいなや米国でベストセラーに。人間の残虐性に不屈の精神で抗い続け、現代を遥かに凌ぐ〈格差〉の闇を打ち破った究極の魂の物語。 1492年のクリストファー・コロンブスによるアメリカ大陸発見から始まったスペイン・ポルトガルによる新大陸の支配は、原住民アメリカン・インディアンへの激しい侵略行為から始まりました。彼…
◆第021位 『燃えよ剣』評価:090点/著者:司馬遼太郎/巻数:全2巻/ジャンル:歴史小説/1964年 ◆第022位 『宇宙皇子』評価:090点/著者:藤川…
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 にんじん色の髪の少年は、根性がひねくれているという。そんなあだ名を自分の子供につけた母親。それが平気で通用している一家。美しい田園生活を舞台に繰りひろげられる、残酷な母と子の憎みあいのうちに、しかし溢れるばかりの人間性と詩情がただよう。 ジュール・ルナール(1864-1910)はフランス西部に位置するマイエンヌで地元役人の父親のもとに生まれました。この父親は一般公共事業の請負業者で、のちに彼の出生地であるブルゴーニュ地方シトリー・レ・ミーヌに移り住んで市長となりました。反聖職者の共和党員であった彼に対し、母親は金物商人の家柄の娘で、敬虔なカト…
◆第011位 『機動戦士Ζガンダム』評価:095点/著者:富野由悠季/巻数:全5巻/ジャンル:SF小説/1985年 ◆第012位 『レ・ミゼラブル』評価:09…
ダウンロード 2024年5月19日に東京流通センターにて行われた文学フリマ東京にて無料配布をした短編作品です。無料配布に所在と作者を書き忘れてしまったので、ブログにて掲載しています(次回は気を付けます) こちらの作品の動画サイト・SNS等で
2024年5月19日土曜日。東京流通センターでは最後の開催となる文学フリマ東京38に参加してきました。前記事でもあった通り、私は今回が初めての個人出店。何もわからない状態から、多くの方の支えがありました。 結果、初出店にして新刊完売と無料配
こんにちは。RIYOです。今回の作品はこちらです。 十九世紀、ツァーリの圧政に抵抗し酷寒のシベリアへ流されたデカブリスト。その妻たちの美しい愛情をうたい上げた長篇叙事詩。 十六世紀より続いた皇帝(ツァーリ)による専横政治によって、ロシアでは上流貴族(ブルジョワ)による封建制と、地主貴族による農奴制が基盤となった社会が続いていました。国家は農奴たちを負担から逃がさないように罰則で土地に縛り付け、法的な土地緊縛を確立させていました。結婚の自由もなく、裁判権は領主に委ねられ、罰則は領主によって執行されるという、まさに奴隷的な処遇でした。また上流貴族(ブルジョワ)は、専横政治そのものに不満を抱き、引き…
◆第001位 『三国志』評価:095点/著者:吉川栄治/巻数:全8巻/ジャンル:歴史小説/1940年 ◆第002位 『竜馬がゆく』評価:095点/著者:司馬遼…
『なんちゃって自己啓発の詩想 ~ ポジティブ ポエトリー ポッシブル ~』
ダークやネガティブも大事にした、ポジティブ&エールな詩・ポエムの数々。ポエムブログなんちゃって自己啓発の詩想 ~ ポジティブ ポエトリー ポッシブル ~
『Life Love Laugh ~変わる心は恋のせいに 変わらぬ心は愛のおかげに』
現実と幻想を織り交ぜる、恋や愛をテーマにした詩・ポエムの数々。恋愛詩ブログLife Love Laugh ~変わる心は恋のせいに 変わらぬ心は愛のおかげに
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 愛を求めて、人生の意味を求めてインドへと向う人々。自らの生きてきた時間をふり仰ぎ、母なる河ガンジスのほとりにたたずむとき、大いなる水の流れは人間たちを次の世に運ぶように包みこむ。人と人との触れ合いの声を力強い沈黙で受けとめ河は流れる。純文学書下ろし長篇待望の文庫化、毎日芸術賞受賞作。 第二次世界大戦争を経て、それまで隆盛していた日本の文学は大きく変化しました。空襲によって与えられた凄惨な経験と、戦禍によって与えられた精神への強烈な苦痛は、文学という形を通して新たな思想や哲学となり、第一次戦後派という思潮を生み出しました。その後、復興に伴い流れ…