『堕落論』坂口安吾 感想
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 単に、人生を描くためなら、地球に表紙をかぶせるのが一番正しい──誰もが無頼派と呼んで怪しまぬ安吾は、誰よりも冷徹に時代をねめつけ、誰よりも自由に歴史を嗤い、そして誰よりも言葉について文学について疑い続けた作家だった。どうしても書かねばならぬことを、ただその必要にのみ応じて書きつくすという強靱な意志の軌跡を、新たな視点と詳細な年譜によって辿る決定版評論集。 第二次世界大戦争後、日本には戦禍が広がり、民衆は衣食住もままならない世界を生きなければなりませんでした。天皇制により与えられた道徳、希望、観念は、敗戦という形で全てを否定され、生きるための心…
2023/08/26 07:08